- 英
- procainamide
- ラ
- procainamidum
- 同
- プロネスチール pronestyl
- 商
- アミサリン、Procan, Pronestyl
- 関
- 抗不整脈薬
分類
作用機序
- 活性化および不活性化状態の時にNaチャネルに結合することでチャネルをブロックする。
(低濃度)
- 自動能を有する細胞の拡張期脱分極を抑制
(通常)
- →閾値の増大
- →伝導速度の現象
- →不応期の延長
- →APD延長
禁忌
- 1. 刺激伝導障害(房室ブロック、洞房ブロック、脚ブロック等)のある患者[刺激伝導抑制作用により、これらの障害がさらに悪化するおそれがある。]
- 2. 重篤なうっ血性心不全のある患者[不整脈(心室頻拍、心室細動等)が発現又は増悪するおそれが極めて高い。]
- 3. **モキシフロキサシン塩酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、アミオダロン塩酸塩(注射剤)、トレミフェンクエン酸塩を投与中の患者(「相互作用」の項参照)
- 4. 重症筋無力症の患者[筋力低下が亢進するおそれがある。]
- 5. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能又は効果
- 期外収縮(上室性、心室性)
- 急性心筋梗塞における心室性不整脈の予防
- 新鮮心房細動
- 発作性頻拍(上室性、心室性)の治療及び予防 上室性頻脈、心室性頻脈
- 発作性心房細動の予防
- 電気ショック療法との併用及びその後の洞調律の維持
- 手術及び麻酔に伴う不整脈の予防
- 陳旧性心房細動
- 2020 年改訂版不整脈薬物治療ガイドライン
- https://www.j-circ.or.jp/old/guideline/pdf/JCS2020_Ono.pdf
副作用
重大な副作用
- アミサリン錠125mg/アミサリン錠250mg
- (頻度不明)心電図上QRS幅の増大、心室頻拍、心室粗動、心室細動を起こすことがある。そのためQRS幅の異常な増大あるいは期外収縮の増加を認めた時は投与を中止すること。また、心筋収縮力を低下させ、心不全、血圧下降を起こすことがあるのでこのような場合にも投与を中止すること。
- (頻度不明)SLE様症状(発熱、紅斑、筋肉痛、関節炎、多発性関節痛、胸部痛、心膜炎、胸水等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 3. 無顆粒球症(初期症状:発熱、咽頭痛、倦怠感等)
- (頻度不明)無顆粒球症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
その他の副作用
- アミサリン錠125mg/アミサリン錠250mg
- (5%以上又は頻度不明)悪心、嘔吐、食欲不振、下痢
添付文書
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2121001F1025_2_04/2121001F1025_2_04?view=body
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プロカインアミド
|
IUPAC命名法による物質名 |
IUPAC名
4-amino-N-(2-diethylaminoethyl) benzamide
|
臨床データ |
発音 |
|
販売名 |
アミサリン, Pronestyl, Procan, Procanbid |
Drugs.com |
monograph |
胎児危険度分類 |
|
法的規制 |
- JP: 処方箋医薬品
- UK: 処方箋のみ (POM)
|
投与方法 |
経口、経静脈、筋肉内投与 |
薬物動態データ |
生物学的利用能 |
85% (経口) |
血漿タンパク結合 |
15 ~ 20% |
代謝 |
肝代謝 (CYP2D6による) |
半減期 |
2.5 ~ 4.5 時間 |
排泄 |
腎臓排泄 |
識別 |
CAS番号
(MeSH) |
51-06-9 |
ATCコード |
C01BA02 (WHO) |
PubChem |
CID: 4913 |
IUPHAR/BPS |
4811 |
DrugBank |
DB01035 |
ChemSpider |
4744 |
UNII |
L39WTC366D |
KEGG |
D08421 |
ChEBI |
CHEBI:8428 |
ChEMBL |
CHEMBL640 |
化学的データ |
化学式 |
C13H21N3O |
分子量 |
235.325 g/mol |
SMILES
-
O=C(c1ccc(N)cc1)NCCN(CC)CC
|
InChI
-
InChI=1S/C13H21N3O/c1-3-16(4-2)10-9-15-13(17)11-5-7-12(14)8-6-11/h5-8H,3-4,9-10,14H2,1-2H3,(H,15,17)
-
Key:REQCZEXYDRLIBE-UHFFFAOYSA-N
|
プロカインアミド(英: procainamide)は、抗不整脈薬のひとつ。ヴォーン・ウィリアムズ分類ではIa群に分類される。CAS登録番号は [51-06-9]。心臓の刺激伝導系の異常な電気の流れをしずめることにより不整なリズムを正常に戻す。
目次
- 1 歴史
- 2 薬理
- 3 副作用
- 4 適応
- 5 禁忌
- 6 関連項目
- 7 参考文献
歴史
1905年 Alfred Einhorn(1856〜1917, ドイツHoechstの化学者)が合成したプロカインをもとに、 1950年、米国ニューヨーク大学のMark、Lottらにより、プロカインのエステル結合をアミド結合に変えたプロカインアミドが合成された。プロカインアミドは、プロカインと同様の作用を有し、その効果は持続性である。
薬理
プロカインアミドは、活性化ナトリウムイオンチャネルの抑制により、活動電位の最大立ち上がり速度を減少させ、伝導速度を遅くし、心電図のQRS時間を延長する。Na チャネルの結合解離速度においては intermediate kinetics に分類される。また、非特異的カリウムイオンチャネル遮断作用ももつので、活動電位持続時間を延長させる。自動能を抑制する効果はキニジンと比べていくらか弱く、脱分極している細胞でのナトリウムチャネル遮断作用はより強い。さらに、直接洞房結節と房室結節を抑制するが、抗ムスカリン作用が若干あるために、相殺されている。心臓以外の効果として、神経節遮断作用をもつため、特に静注時の高い血中濃度(10μg/mL以上)のとき、末梢での血管抵抗が減少し低血圧になる。治療域の濃度では、キニジンよりもその末梢血管への影響は有意ではない。低血圧が生じるのはふつう、きわめて急速なプロカインアミド注入や重篤な左心室不全が存在する場合である。肝臓のN-アセチルトランスフェラーゼにより、代謝産物のN-アセチルプロカインアミド(NAPA)が生じる。これはヴォーン・ウィリアムズ分類でIII群の効果を持つ。NAPAの半減期はプロカインアミドよりかなり長いため、慢性のプロカインアミド投与時にNAPAの血中濃度が、しばしばプロカインアミドの濃度より高くなる。慢性投与中の不応期の増加とQT延長は少なくとも一部はこの代謝物による作用と考えられる。しかし、この場合も、電動を遅くさせ、QRS幅を延長させるのは母化合物の作用である。高い血中濃度のときには低血圧が起こりうるが、これは通常はプロカインアミドの自律神経節遮断作用によるもので、陰性変力作用ではなく、またあってもその変力作用は弱い。
副作用
心毒性以外では、長期のプロカインアミドの治療を受けている患者の約1/3に可逆性のSLE様症状がみられる。これは血清にも抗核抗体価の上昇などで異常がみられるが、症状がないときは薬物治療を中止する必要はない。また、低頻度であるが、顆粒球減少症が治療開始3ヵ月以内に発症することがある。
適応
- 期外収縮(上室性、心室性)
- 発作性頻拍(上室性、心室性)
- 手術及び麻酔に伴う不整脈
- 新鮮心房細動
- 心房粗動(静注のみ)
- 陳旧性心房細動
禁忌
- 刺激伝導障害(房室ブロック、洞房ブロック、脚ブロック等)のある患者[刺激伝導抑制作用により、これらの障害がさらに悪化するおそれがある。]
- 重篤な鬱血性心不全のある患者[不整脈(心室頻拍、心室細動等)が発現又は増悪するおそれが極めて高い。]
- モキシフロキサシン塩酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、アミオダロン塩酸塩(注射剤)、トレミフェンクエン酸塩を投与中の患者
- 重症筋無力症の患者
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
関連項目
- プロカイン
- キニジン
- アコニチン
- 薬剤誘発性ループス
参考文献
- 獣医学大辞典編集委員会編集 『明解獣医学辞典』 チクサン出版社 1991年 ISBN 4885006104
- Donald C. Plumb著 佐藤宏ほか監訳 『プラム 動物用医薬品ハンドブック 原書第3版』 株式会社ワハ 2003年
- 伊藤勝昭ほか編集 『新獣医薬理学 第二版』 近代出版 2004年 ISBN 4874021018
- カッツング著 荒木勉(他)訳 『カッツング薬理学』 丸善 2009年 ISBN 9784621080733
- ルーイス・S.グッドマン著 アルフレド・ギルマン著 高折修二(他)訳『グッドマン・ギルマン 薬理書第11版』2007年 廣川書店 ISBN 9784567496193
- アミサリン注 インタビューフォーム
- 痛みと鎮痛の基礎知識 - Pain Relief ー局所麻酔薬の歴史年表
心血管疾患 |
疾患 |
心疾患 |
不整脈 |
徐脈性 |
洞不全症候群 | 房室ブロック | 脚ブロック(右脚ブロック · 完全右脚ブロック · 左脚ブロック) | アダムス・ストークス症候群
|
頻脈性 |
上室性 |
洞性頻脈(英語版) | 心房細動 | 心房粗動(英語版) | ブルガダ症候群 | 早期再分極症候群 | QT延長症候群 | WPW症候群
|
心室性 |
心室細動 | 心室頻拍 | トルサード・ド・ポワント | 期外収縮
|
|
|
虚血性疾患 |
狭心症 | 心筋梗塞 | 急性冠症候群 | 冠動脈血栓症 | 心室瘤 | 心破裂 | 乳頭筋断裂(en)
|
弁膜症 |
僧帽弁狭窄症 | 僧帽弁閉鎖不全症 | 三尖弁狭窄症(en) | 三尖弁閉鎖不全症(en) | 大動脈弁狭窄症 | 大動脈弁閉鎖不全症(en)
|
先天性心疾患 |
心房中隔欠損 | 心室中隔欠損 | 心内膜床欠損症 | 動脈管開存症 | ファロー四徴症(極型ファロー四徴症) | 大血管転位(左旋性 · 右旋性) | 総肺静脈還流異常症 | 大動脈縮窄 | 左心低形成症候群 | 両大血管右室起始症 | 三尖弁閉鎖(en) | 単心室 | ブランド・ホワイト・ガーランド症候群
|
心内膜・心筋
・心膜疾患 |
心内膜疾患 |
感染性心内膜炎
|
心膜疾患 |
心膜炎(急性心膜炎(en) · 慢性収縮性心膜炎) | 心タンポナーデ
|
心筋疾患 |
心筋症(虚血性心筋症・拡張型心筋症(en) · 肥大型心筋症(en) · 拘束型心筋症(en) · 特発性心筋症) | 心筋炎
|
|
心臓腫瘍(en) | 心臓性喘息 | 肺性心
|
|
血管疾患 |
大血管 |
大動脈瘤(胸部・腹部(en)・胸腹部) | 大動脈解離 | 高安動脈炎
|
動脈 |
閉塞性動脈硬化症 | 閉塞性血栓性血管炎 | 動静脈瘻 | 動脈硬化 | レイノー現象
|
静脈 |
静脈瘤 | 血栓性静脈炎 | 静脈血栓塞栓症 | 脂肪塞栓症
|
|
|
|
病態・症候 |
心不全 |
左心不全 | 右心不全 | 両心不全(en)
|
血圧異常 |
高血圧 |
本態性高血圧症(en) | 二次性高血圧(en) | 高血圧性緊急症(en)
|
低血圧
|
|
心臓発作 | 心臓肥大 | 心停止 | 心肺停止
|
|
|
所見・検査 |
血圧計 | 聴診 | 心雑音 | 心電図 | 心電図モニタ | 心臓超音波検査 | 胸部X線写真 | 胸部X線CT | 心臓MRI | 心臓カテーテル検査(肺動脈カテーテル) | 心臓核医学検査 | 脈波伝播速度検査
|
|
治療 |
外科的治療 |
冠動脈バイパス術(CABG) |
CABG | off-pump CAB(OPCAB) | MIDCAB(en) | TECAB(en)
|
弁膜症手術 |
弁置換術(en) | 弁形成術(en) | 弁輪形成術 | 交連切開術(en)
|
小児心臓外科 |
動脈管結紮術 | BTシャント | 肺動脈絞扼術(en) | ノーウッド手術 | グレン手術 | フォンタン手術 | ジャテン手術 | ラステリ手術 | ロス手術
|
心不全外科 |
心移植術 | 補助人工心臓装着術 | 左室形成術(Dor・SAVE・Overlapping)
|
不整脈外科 |
メイズ手術(en) | 心臓ペースメーカー | 植え込み型除細動器
|
大動脈手術 |
大動脈人工血管置換術 | 大動脈基部置換術 (Bentall, David) | ステントグラフト内挿術(en)
|
末梢血管手術 |
末梢動脈血行再建術 | 末梢静脈血行再建術 | 静脈抜去術(en) | 静脈血栓摘除術(en) | 内シャント作成術 | 肢切断
|
|
内科的治療 |
循環作動薬 |
抗不整脈薬 |
Ia群: プロカインアミド, キニジン
Ib群: リドカイン, フェニトイン
Ic群: フレカイニド(en), プロパフェノン(en)
II群: 交感神経β受容体遮断薬(プロプラノロールなど)
III群: アミオダロン, ソタロール(en)
IV群: カルシウム拮抗剤(ベラパミル, ジルチアゼムなど)
|
心不全治療薬(en) |
利尿薬 | 血管拡張薬 | 強心配糖体 | 強心剤 | PDEIII阻害薬
|
狭心症治療薬 |
交感神経β受容体遮断薬 | 硝酸薬
|
高血圧治療薬 |
利尿薬 | 交感神経β受容体遮断薬 | レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系 (ACE阻害薬、ARB、レニン阻害薬(英語版)) | カルシウム拮抗剤 | アドレナリン作動薬 | 脂質降下薬
|
|
血管内治療 |
経皮的冠動脈形成術
|
|
|
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循環器系の正常構造・生理 |
|
|
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Japanese Journal
- 周術期によく遭遇する不整脈と抗不整脈薬の使い方 (3)頻脈 ①narrow QRSの頻脈
- 高橋 伸二
- 日本臨床麻酔学会誌 32(4), 590-596, 2012
- … 頻拍症であることが多く,治療法はATP投与である.β遮断薬,カルシウム拮抗薬も効果がある.RR間隔が不規則である場合は心房細動であることが多く,心室興奮頻度を抑えるレートコントロール(β遮断薬,カルシウム拮抗薬),リズムを維持するリズムコントロール(カルディオバージョン,アミオダロン,プロカインアミド)の方針で治療する.心房細動発生後48時間以上持続する場合は,抗凝固療法を開始する. …
- NAID 130004450088
- ミオキミア/ニューロミオトニアのヨークシャーテリアの1例
- 宇津木 真一,齋藤 弥代子,久末 正晴
- 日本獣医師会雑誌 = Journal of the Japan Veterinary Medical Association 64(1), 56-60, 2011-01-20
- … 異常を認めなかった.これらの所見から炎症性脳疾患を伴うミオキミア/ニューロミオトニアと診断し、抗生剤とゾニサミド、プロカインアミドの投与を行った.初診から5カ月後の脳脊髄液検査は、正常に復していた.現在11カ月が経過し、ゾニサミドとプロカインアミドの投薬を継続中だが、呼吸促迫および四肢の硬直を示すニューロミオトニアは認められておらず、ミオキミアは頻度と程度が顕 …
- NAID 10029383586
- 約3分間の心室停止が記録された発作性房室ブロックの1例
- 加藤 孝佳,清水 昭彦,上山 剛,土居 正浩,大宮 俊秀,吉田 雅昭,平塚 淳史,福田 昌和,松崎 益徳
- 心臓 43(SUPPL.2), S2_52-S2_57, 2011
- … そこで, プロカインアミドを投与するとHV時間が約100msまで延長し, 最終的にHVブロックを生じた. … 発作性ブロックの誘発にプロカインアミドが有効であった1例を経験した. …
- NAID 130002585110
- 塩酸プロカインアミド負荷による小児WPW症候群の予後評価の検討
- 久津間 弘和
- 日本臨床生理学会雑誌 = Japanese journal of applied physiology 40(1), 21-25, 2010-02-01
- NAID 10029429180
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- アミサリン(プロカインアミド)の作用機序:抗不整脈薬 心臓は常に一定のリズムで拍動を繰り返しています。しかし、人によっては拍動のリズムを崩していることがあります。このような病気が不整脈です。 そこで、これら不整脈 ...
- アミサリンとは?プロカインアミドの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる(おくすり110番:薬事典版) ... 用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。 すべての副作用を掲載しているわけではありません。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
アミサリン錠125mg
組成
有効成分
添加物
- 結晶セルロース、乳糖水和物、メチルセルロース、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000、タルク、酸化チタン、ジメチルポリシロキサン、二酸化ケイ素、カルナウバロウ
禁忌
- 刺激伝導障害(房室ブロック、洞房ブロック、脚ブロック等)のある患者[刺激伝導抑制作用により、これらの障害がさらに悪化するおそれがある。]
- 重篤なうっ血性心不全のある患者[不整脈(心室頻拍、心室細動等)が発現又は増悪するおそれが極めて高い。]
- モキシフロキサシン塩酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、アミオダロン塩酸塩(注射剤)、トレミフェンクエン酸塩を投与中の患者(「相互作用」の項参照)
- 重症筋無力症の患者[筋力低下が亢進するおそれがある。]
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
○急性心筋梗塞における心室性不整脈の予防
○新鮮心房細動
○発作性頻拍(上室性、心室性)の治療及び予防
○発作性心房細動の予防
○電気ショック療法との併用及びその後の洞調律の維持
○手術及び麻酔に伴う不整脈の予防
○陳旧性心房細動
- プロカインアミド塩酸塩として、通常成人1回0.25〜0.5g(錠125mg:2〜4錠、錠250mg:1〜2錠)を、3〜6時間ごとに経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
- うっ血性心不全のある患者(「重要な基本的注意」の項参照)
- 基礎心疾患(心筋梗塞、弁膜症、心筋症等)のある患者(「重要な基本的注意」の項参照)
- 低血圧の患者[血圧下降が発現するおそれがある。]
- 重篤な肝・腎機能障害のある患者[血中濃度が持続するので、投与量を減量するか投与間隔をあけて使用すること。]
- 気管支喘息のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
- 血清カリウム低下のある患者[一般的に血清カリウムの低下している状態では催不整脈作用が発現するおそれがある。]
重大な副作用
心室頻拍、心室粗動、心室細動、心不全
頻度不明注)
- 心電図上QRS幅の増大、心室頻拍、心室粗動、心室細動を起こすことがある。そのためQRS幅の異常な増大あるいは期外収縮の増加を認めた時は投与を中止すること。また、心筋収縮力を低下させ、心不全、血圧下降を起こすことがあるのでこのような場合にも投与を中止すること。
SLE様症状
頻度不明注)
- SLE様症状(発熱、紅斑、筋肉痛、関節炎、多発性関節痛、胸部痛、心膜炎、胸水等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
無顆粒球症(初期症状:発熱、咽頭痛、倦怠感等)
頻度不明注)
- 無顆粒球症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
各種実験的不整脈に対する作用
- ジギタリス、ウワバインにより惹起した心室頻拍、実験的心房停止後の心房細動・粗動、実験的心筋梗塞後の心室性不整脈10)等に対し、抑制作用を示す(イヌ)。
急性心筋梗塞後における心室性不整脈に対する予防作用11)
- 急性心筋梗塞後における心室性不整脈の発生を有意に減少させる(ヒト)。
手術及び麻酔に伴う不整脈に対する予防作用12)
- 胸部等の手術及び手術時麻酔に伴う不整脈の発生を抑制する(ヒト)。
電気ショック療法との併用効果及びその後の洞調律への維持作用13,14)
- 電気的除細動に前投与することにより、洞調律への転換率を向上させ、また除細動後の再発率を低下させる(ヒト)。
作用機序15,16,17)
- 心筋の異所性自動能や刺激伝導能を抑制し、被刺激性を低下させて、刺激生成異常による各種不整脈に対して抑制作用を示す。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- プロカインアミド塩酸塩(Procainamide Hydrochloride)
化学名
- 4-Amino-N -(2-diethylaminoethyl)benzamide monohydrochloride
分子式
分子量
性状
- 白色〜淡黄色の結晶性の粉末である。水に極めて溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けやすい。吸湿性である。
分配係数
★リンクテーブル★
[★]
- 38歳の女性。歩行中乗用車にはねられ救急車で来院した。意識は清明であったが顔面蒼白で低血圧と頻脈とを呈した。肺破裂による腹腔内出血があり、直ちに全身麻酔下に緊急手術が開始された。術中大量輸液と輸血とにより血圧は90/68mmHgに回復したが、気管内に多量のピンク色泡沫状の分泌物を生じた。頚静脈怒張を認め、胸部にギャロップとcoarse crackles(湿性ラ音)とを聴取する。脈拍112/分、整。血液所見:赤血球450万、Hb13.6g/dl、白血球5,800。動脈血ガス分析(人工呼吸、FiO2 0.6):pH7.36、PaO2 92Torr、PaCO2 42Torr、BE -1mEq/l。中心静脈圧17cmH2O。適切な治療薬はどれか。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [096A017]←[国試_096]→[096A019]
[★]
- 60歳の女性。右大腿骨頚部骨折のため入院して手術を受けた。
- 手術前は血圧122/78mmHg で、心電図と胸部エックス線写真とに異常はなかった。術後7日間臥床していたが、リハビリテーションのために歩行訓練を始めたところ、訓練の途中で、突然息苦しくなり、気分が悪くなってうずくまった。呼吸数36/分。脈拍128/分、整。血圧80/42mmHg。顔色は不良で発汗がある。胸部にII音の亢進を認めるがラ音は聴取しない。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):PaO2 48Torr、PaCO2 26Torr。マスクによる酸素吸入を行い、静脈路を確保した。まず投与するのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099C014]←[国試_099]→[099C016]
[★]
- 58歳の男性。会議で発言中に突然倒れ、救急車で搬入された。同僚が心肺蘇生を施行したが、7分後救急隊到着時には心肺停止状態(心電図では心室細動)であった。救急救命士によって除細動(200ジュール、1回)されたがモニターでは心静止であった。ラリンゲアルマスクで気道確保され、バッグによる人工呼吸と心臓マッサージとを施行され、用手換気で良好な胸郭の動きが確認される。心電図モニターでは心静止である。右前腕静脈に静脈路を確保した。この時点で標準的に用いられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [100D017]←[国試_100]→[100D019]
[★]
- 62歳の男性。労作性狭心症がある。冠動脈造影について担当医から説明を受けている最中に緊張の余り気持ちが悪くなった。顔面は蒼白となって意識を失い、椅子から床へ崩れ落ちた。心拍数28/分、整。血圧96/50mmHg。下肢挙上では心拍数は増加しない。心電図所見は洞性徐脈である。
- 適切な治療薬はどれか。
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [097E042]←[国試_097]→[097E044]
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[★]
- ☆case14 複視
- ■glossary
- diplopia n. 複視
- 筋力低下、筋無力、筋脱力 muscle weakness, muscular weakness
- sunken
- vt. sinkのpp.
- adj.
- 沈没した、沈んだ、水中の
- 沈下した、一段低いところにある
- 落ち込んだ、くぼんだ
- 3,4-ジアミノピリジン 3,4-diaminopyridine 3,4-DAP K+チャネル阻害薬;ランバート・イートン筋無力症治療
- ■症例
- 43-year-old woman
- cheif complaint: diplopia
- present history: diplopia and holding her head up ; more marked in the evenings, for the last 3 months. difficulty of chewing. voice has become quieter. weight loss (3kg / 6months). non-smoker. drinks about 15 units/week. no regular medication.
- past history: no significant previous medical illnesses.
- family history: lives with her husband and three children.
- ・診察 examination
- looks well.
- organ systems: normal; cardiovascular, respiratory, and abdominal systems.
- muscle power; grossly normal. decrease after testing a movement repetitively.
- motor function: normal; tone, coordination, reflexes and sensation.
- bilateral ptosis. exacerbated by prolonged upward gaze
- eye: normal; pupillary reflexes, eye movements, and funduscopy
- ■答え
- diagnosis: myathenia gravis
- differential diagnoses:
- CASES
- 上位and/or下位運動ニューロン motor neurone disease 運動ニューロン疾患:線維束性攣縮。進行例では筋力低下
- 筋 muscular dystrophy 筋ジストロフィー:ある種の筋肉が選択的に筋力低下する。家族歴がある。
- 筋 dystrophia myotonica 強直性筋ジストロフィー:咬筋、側頭筋、胸鎖乳突筋の筋萎縮、四肢遠位端の筋萎縮。顔貌が特徴的(前頭部脱毛、無表情、窪んだ頬)。家族歴ある。筋電図が診断に有用(急降下爆撃音)。
- 筋 polymyositis 多発筋炎:普通は皮疹と関節痛が出現。CKが上昇。筋生検が診断に有用
- 筋 myopathy ミオパチー:甲状腺中毒性ミオパチー、甲状腺機能低下症によるミオパチー、クッシング症候群によるミオパチー、アルコール性のミオパチー
- 神経筋接合部? non-metastatic associations of malignancy (paraneoplastic syndrome(傍腫瘍性症候群 = 腫瘍随伴症候群)のこと):胸腺腫の症例の10%に重症筋無力症がみられる。ランバート・イートン筋無力症症候群は小細胞癌と関連がある。
- HIM.2674
- Treatment with penicillamine (used for scleroderma or rheumatoid arthritis) may result in true autoimmune MG, but the weakness is usually mild, and recovery occurs within weeks or months after discontinuing its use.
- 重症筋無力症の誘発:ペニシラミン(強皮症や関節リウマチの治療に用いられる)。
- mildだし、薬剤の中断で改善する。
- Aminoglycoside antibiotics or procainamide can cause exacerbation of weakness in myasthenic patients; very large doses can cause neuromuscular weakness in normal individuals.
- 重症筋無力症の悪化:アミドグリコシド系抗菌薬、プロカインアミド
- MGの患者の筋脱力が悪化する。
- ■参考文献
- HIM = Harrison's Principles of Internal Medicine 17th Edition
- CASES = 100 Cases in Clinical Medicine Second edition
- IMD = 内科診断学第2版
[★]
- 英
- atrial fibrillation, AF, AFIB
- 関
- 心房粗動、心室細動
定義
- 心房細動は心房が高頻度に、しかも同期せずに興奮する状態である。その結果、心房は心室に血液を送るための律動的な収縮を行えなくなり、また心室の興奮も不規則となる。 (参考2)
分類
- 参考2
- 基礎心疾患を認めず,高血圧もない症例に出現した心房細動
完全房室ブロックを伴う心房細動(EAB 135)
原因
心房細動を合併しやすい病態
- 医学大事典
- 虚血性心疾患、高血圧症、リウマチ性心疾患、心筋症、呼吸器疾患、甲状腺機能亢進症、高齢者心房中隔欠損症、WPW症候群など
- 心房負荷で僧帽弁狭窄症を来しやすい
甲状腺機能亢進症
危険因子 QB.C-410
- 高齢者(65歳以上)
- 脳卒中の既往
- 高血圧
- 心不全
- 心房・心室拡大
症状
- 頻拍に因る:動悸、胸部圧迫感
- 拍出量低下による:(器質的心疾患のある場合)心不全
- 心房収縮低下による:心房内血栓形成 → 血栓塞栓症
- 血栓塞栓症は心房細動の時と心房細動から洞調律に復帰させるときに起こりやすい。
心電図
- 着目する誘導:P波 = II誘導、f波 = V1誘導
- 1. f波の出現(400-700/分(EAB.160), 350-600/分(PHD.295))←多数興奮旋回 multiple reentry
- 2. P波の欠如
- 3. RR間隔が不整 ← f波が時々心室に伝わるため
- 絶対性不整脈
[show details]
治療
QB.C-410
- 血行動態が不安定:電気的除細動
- 血行動態が安定 :2-3週間抗凝固療法を行ってから薬物的な除細動Class Ia(APD↑), Class Ic(APD±)
- 48-72時間以内に新規発症した心房細動では抗凝固療法不要
- 経食道心エコーにより左房内血栓を認めなければ、除細動施行。
- 慢性経過(6ヶ月程度)した慢性心房細動では除細動を行っても再発する率が高いので、除細動の適応にはならない????
概要
- 薬物療法と抗凝固療法を施行する
- electrical direct-current cardioversionによる洞調律の回復は、頻脈の時にすべき(心房の興奮が心室に伝導しているとき)
- カテーテルアブレーションは症状があって、かつ他の内科的治療法が奏効しない特に行う
- 外科治療はMaze手術がある
薬物治療
- 心室への興奮の伝達を抑制:Class II, class IV, or digitalis
- 除細動 :Class Ia(APD↑), Class Ic(APD±), Class III
薬物治療 (不整脈薬物治療に関するガイドライン Guidelines for Drug Treatment of Arrhythmias (JCS 2004))
抗凝固療法
- ワーファリンはINR 1.6-2.5に調節。欧米では2.0-3.0。 (QB.C347)日本人ではPT-INRを1.5-2.0に設定。 治療域が狭く個人差が大きいのでPT-INRをモニターする。
- C cardiac failure
- H hypertension
- A age >75yr
- D disbites mellitus
- S2 prior stroke or TIA
- 0 LOW: aspirin 81-325 mg PO dialy
- 1 MODERATE: aspirin or warfarin
- 2 MODERATE: previous CVA/TIA/embolism? YES: warfarin/NO: aspirin or warfarin
- 3-6 HIGH: warfarin
外科的療法 (NSU.440)
- 再発性の発作性心房細動で患者の社会生活に障害が生じているもの
- 塞栓症の既往のある心房細動
- 冠状動脈疾患、僧帽弁膜症、心房中隔欠損症などのため手術を受ける症例で、発作性あるいは慢性心房細動を有する症例
- 右心房、心房中隔、左心房に切り込みを入れ一方向性の伝導しか起こらなくする。
- Coxが創案し、手術法はMazeIII法と呼ばれる。
心房細動の存在により面倒くさくなること
参考
- 1. 不整脈薬物治療に関するガイドライン(2009年改訂版)
- [display]http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2009_kodama_h.pdf
- 2. 不整脈薬物治療に関するガイドライン Guidelines for Drug Treatment of Arrhythmias (JCS 2004)
国試
[★]
- 関
- QT延長症候群、QT間隔
原因
- 洞結節機能不全
- 房室ブロック:2度房室ブロック、3度房室ブロックアンドロゲン遮断療法(GnRHアゴニスト/アンタゴニスト療法または両側性精巣摘除術)
- 利尿薬:低マグネシウム血症・低カリウム血症の誘発による
- 鎮吐薬:
[★]
- 英
- Brugada syndrome
- 同
- Brugada症候群
- 関
概念
- 特発性心室細動をもたらす症候群の一つ。
- 基礎疾患を有さない若年者~中年の失神発作が特徴的
- 非発作時には無症状であるが、発作時には突然死を来す可能性がある。
- 反復する多型性心室頻拍、心室細動を来たし、放置すれば突然死に至。
歴史
- 1992年、Brugadaらは洞調律時に右脚ブロック様QRS波形、V1-V3においてST上昇を示し、心室細動を来した、器質疾患を有さない8例を報告。
病因
- SCN5A geneの突然変異 → Naの流入が緩徐@RV流出路心外膜領域 → 活動電位の短縮(action potential shortening → 正常な心外膜とrapidly depolarized RV outflow epicardiumの間の電位差によりV1-V3でのST上昇を起こす → 局所的リエントリ誘発 → 致死性心室不整脈 (HIM.1442)
- 心筋Naチャネル遺伝子SCN5Aの以上がが原因の20%を占めるが、その他CACNA1C,CACNB2,GPD1-L,SCN1B,KCNE3,SCNE3Bなど多くの遺伝子異常と関係があるとされる。
疫学
- 30-50歳代の男性に多い
- 若年から中年の男性に多く、20-30%は突然死の家族歴を有する。
- 日本や東南アジアに多く、日本では成人の1%にBrugada型心電図を認める。
症状
- 前駆症状を伴わない失神発作が初発症状。
- 反復する多型性心室頻拍、心室細動。
- 放置により突然死する可能性が大きい
- uptodate
- 突然死(sudden cardiac arest)は初発症状の1/3を占める。
- 不整脈は22-65歳で見られ、副交感神経が活発となる日中より夜間、起床中よりも就寝中にみられる。
- 突然死と運動とは無関係とされている。
検査
心電図
- 1)完全あるいは不完全右脚ブロック様QRS波形(つまり、V1-V3でJ波が見られる)
- V1,V2のrSの後ろにJ波が出現している。右脚ブロックのV1誘導の心電図ではrSr'が認められるが、さきのJ波があたかもr'の様に見え、右脚ブロック様QRS波形と称している
- 2)右側胸部誘導(V1-V2(V3))のST上昇(coved型あるいはsaddle back型)
- ST上昇はcoved型(右下がり。陰性T波)、saddle back型(J波とT波が高く、その間が低くなって鞍状のSTを呈する)のパターンを示す。J波の高さが2mm以上でcoved型ST上昇と陰性T波を示す所見が最も診断価値が高い。
[show details]
薬物誘発検査?(HIM.1442)
薬物負荷試験
- ピルシカイニドでcoved型ST上昇を誘発できるとされる。心室頻拍や心室細動を誘発することがある。
診断
治療
予後
ガイドライン
- QT延長症候群(先天性・二次性)とBrugada症候群の診療に関するガイドライン
- http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2007_ohe_h.pdf
国試
[★]
- 英
- Wolff-Parkinson-White syndrome, WPW syndrome
- 同
- ウォルフ-パーキンソン-ホワイト症候群、Wolff-Parkinson-White症候群、WPW症候群
- 関
- ケント束、心電図、偽性心室頻拍 pseudoventricular tachycardia, pseudo VT
- ヒス束に加え、ケント束により心房と心室が連絡されるもの → WPW症候群
分類
- V1誘導で分類する。Kent束の局在を反映
- 1. A型: 高いR波。左室自由壁
- 2. B型: rS型。右側
- 3. C型: Qr/QS。中隔
検査
心電図
- PQ短縮:PQ時間の正常値は 0.12-0.2sであるが、これより短くなる
- QRSの延長:QRSは正常では0.06-0.15s。0.1s以下は正常、0.1s以上は異常と考えるらしい。
./t_image/105/105I011.jpg
合併症
- orthodromic atrioventricular reentrant tachycardia
- antidromic atrioventricular reentrant tachycardia
- 高頻度に興奮がケント束を介して心臓に達する。このため、心室細動のリスクが高まる。
治療法
対症療法
WPW症候群+心房細動による偽性心室頻拍
- 参考1
根治療法
- カテーテルアブレーション:ケント束の焼灼による副伝導路の遮断。
参考
- 1. 不整脈薬物治療に関するガイドライン(2009年改訂版)
- [display]http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2009_kodama_h.pdf
- http://www.cardiac.jp/view.php?target=wpw_synd.xml
- http://www.hamt.or.jp/kenkyuhan/link/seiri/ECG/402.html
- 4. 心電図の読み方:WPW症候群の波形を覚えるエクササイズだ! | 心カテブートキャンプ
- http://med-infom.com/?p=690
国試
[★]
- 英
- acetylprocainamide
- 関
- アセカイニド
[★]
- 英
- procaine
- 化
- 塩酸プロカイン procaine hydrochloride、プロカイン塩酸塩
- 同
- 塩プロ
- 商
- アミサリン、オキシブプロカイン、オムニカイン、ネオベノール、プロカニン、ベノキシール、ラクリミン、ロカイン、塩プロ、塩酸ベノキシネート、Novocain
- 関
- 局所麻酔薬
参考
- ロカイン注1%(1mL)/ *ロカイン注1%(2mL)/ *ロカイン注1%(5mL)/ *ロカイン注2%(1mL)/ *ロカイン注2%(2mL)/ *ロカイン注2%(5mL)
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1211401A4067_1_02/1211401A4067_1_02?view=body
[★]
- 英
- pro
[★]
- 英
- aloe
- 同
- 蘆薈
- 関
- アロエ