- 英
- escitalopram
- 商
- レクサプロ
- 関
- 選択的セロトニン再取り込み阻害剤 SSRI。抗うつ薬
特徴
- セロトニントランスポーターヘの選択性が高く、セロトニン以外の神経伝達物質への影響が少ない。
- 高親和性結合部位(プライマリーサイト)だけでなく、低親和性結合部位(アロステリックサイト)にも結合する。
- 治療用量である10mg/日から投与を開始できる。
適応症
離脱症状
- 身体症状:しびれ・耳鳴り・めまい・頭痛・吐き気・だるさ
- 精神症状:イライラ・ソワソワ感・不安・不眠
- 特徴的な症状:シャンピリ感・ビリビリする
- 減薬後1-3程度で出現し、2週間の経過で改善する。徐々に半量にし、あとは投与期間を空けてもよい。
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/08/17 22:11:30」(JST)
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エスシタロプラム
|
|
IUPAC命名法による物質名 |
S(+)-1-(3-dimethylaminopropyl)-1-(4'-fluorophenyl)-1,3-dihydroisobenzofuran-5-carbonnitril[1] |
臨床データ |
胎児危険度分類 |
C(US) |
法的規制 |
℞-only (US) 劇薬、処方せん医薬品(日本) |
投与方法 |
経口投与 |
薬物動態的データ |
生物学的利用能 |
80% |
血漿タンパク結合 |
~56% |
代謝 |
CYP2C19
CYP3A4
CYP2D6 |
半減期 |
24.6~55.8時間
(20mg, β相, 単回) |
排泄 |
尿中: 35.1% |
識別 |
CAS登録番号 |
128196-01-0 (塩基) |
ATCコード |
N06AB10 (塩基) |
PubChem |
CID 146570 |
DrugBank |
DB01175 |
ChemSpider |
129277 |
KEGG |
D07913 |
化学的データ |
化学式 |
C20H21FN2O |
分子量 |
324.3919g/mol(塩基)[2] |
SMILES
- CN(C)CCC[C@]1(OCC2=C1C=CC(=C2)C#N)C1=CC=C(F)C=C1
|
エスシタロプラム (Escitalopram) とは、選択的セロトニン再取り込み阻害薬 (SSRI) と呼ばれる第三世代抗うつ薬の一つである。レクサプロなどの商品名で販売されている。
アメリカでは90年代からあるSSRIのシタロプラム(英語版)の光学異性体であり、そのS体であるエスシタロプラムであり、SSRIとしての活性がある。
目次
- 1 概要
- 2 特徴
- 3 代謝
- 4 効能・効果
- 5 用法・用量
- 6 出典・脚注
- 7 参考文献
概要
デンマークのH. Lundbeck A/S社により合成・開発され、2001年にスウェーデンで承認された後、2010年10月現在には世界96ヶ国で使用されており、2010年8月現在で投与された患者数は2億3千万人以上にも上る。
エスシタロプラムシュウ酸塩として、レクサプロ (Lexapro) などの商品名で発売されている。日本では2011年4月に製造承認され、レクサプロ®錠10mgとして、持田製薬製造販売、田辺三菱製薬販売、吉富薬品プロモーション提携として2011年8月上市された。
特徴
光学分割されたS-シタロプラム(エスシタロプラム)は既存のSSRIのなかで最も選択的なセロトニン再取り込み阻害作用を有しており、ノルアドレナリンの1,190倍、ドパミンの19,000倍のセロトニン再取り込み阻害作用がin vitroで確認されている。
他にも薬剤開発後に光学分離された薬剤としてオフロキサシン / レボフロキサシンやセチリジン / レボセチリジンなどがあげられる。 反対にR-シタロプラムはエスシタロプラムのセロトニン再取り込み阻害作用を競合的に阻害し、その作用を減弱させる。 その他に、R-シタロプラムはヒスタミンH1受容体阻害作用やCYP2D6阻害作用を有している。 そのため、ヒスタミンH1受容体を介した傾眠や鎮静、CYP2D6阻害作用による薬物相互作用のような副作用が発現する可能性がある。
また、うつ病患者を対象とした各種SSRIの二重盲検比較検討試験(RCT)からメタ解析したMANGA Study(Lancet. 2009 Feb 28;373(9665):746-58. )においては、最も継続性、有効率が高いSSRIとして評価されている。また、二重盲検試験をプール解析[3] した報告やCochrane collaboration [4]でも従来薬よりも高い効果と継続性の良さが報告されている。
エスシタロプラムは、C型肝炎治療におけるインターフェロン-αに伴う副作用である抑うつを予防するうえで、安全かつ有効と報告された[5]
代謝
エスシタロプラムはCYP2C19とCYP2D6、CYP3A4で代謝され、N-脱メチル化が主要代謝経路である。
一次代謝物としてS-demethyl体 (S-DCT) 、二次代謝物にはCYP2D6のみが関与してS-didemethyl体 (S-DDCT) が産生される。
白人の1/20人がCYP2D6を、日本人の1/5人がCYP2C19遺伝子を欠損、あるいは低活性であるとの報告がある。そのため、日本の第I相試験では代謝などの薬物動態を考慮して、CYP2C19遺伝子型が欠損してる群 (PM) と欠損していない群 (EM) の被験者を分けてそれぞれ行った。また、イギリスでもCYP2C19EMの白人のみを対象とした臨床試験が行われたが、日本人とほぼ類似した薬物動態の推移を示した[6]。しかし、日本人に比べて白人被験者のほうが血中濃度が低かった。これは白人被験者のほうが体重が大きいことに起因する。
単回投与ではCYP2C19PMが同EMに比べ、AUCが2倍以上になったという結果も出ている[1]。
効能・効果
日本での適応症は、うつ病・うつ状態
用法・用量
通常、成人にはエスシタロプラムとして10mgを1日1回夕食後に経口投与する。1日最高用量は20mgを超えてはならない(日本での承認用量)。
出典・脚注
- ^ a b 「Escitalopram臨床薬物動態試験――単回投与および反復投与試験(日本)」、『臨床精神薬理』第5号2011年5月、 ISSN 1343-3474。
- ^ “DrugBank: Escitalopram (DB01175)”. 2011年4月27日閲覧。
- ^ “Escitalopram Versus SNRI Antidepressants in the Acute Treatment of Major Depressive Disorder: Integrative Analysis of Four Double-Blind, Randomized Clinical Trials”. http://www.cnsspectrums.com/userdocs/articleimages/166/0609CNS_Kornstein.pdf
- ^ [http://www.cfah.org/hbns/archives/viewSupportDoc.cfm?supportingDocID=774 “Escitalopram versus other antidepressive agents for depression (Review)”]. http://www.cfah.org/hbns/archives/viewSupportDoc.cfm?supportingDocID=774
- ^ Ann Intern Med; 157: 94, 2012.
- ^ 「Escitalopram臨床薬物動態試験――単回投与および反復投与試験(英国)」、『臨床精神薬理』第5号2011年5月、 ISSN 1343-3474。
参考文献
- Stephen M. Stahl. 精神薬理学エッセンシャルズ 神経科学的基本と応用 第3版. ISBN 978-4-89592-640-9.
- 『臨床精神薬理』第5号2011年5月、 ISSN 1343-3474。
抗うつ薬 (N06A) |
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再取り込み阻害薬 |
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選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRIs)
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フルオキセチン フルボキサミン パロキセチン セルトラリン
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セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬 (SNRIs)
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デュロキセチン ミルナシプラン ヴェンラファキシン
|
|
ノルアドレナリン再取り込み阻害薬 (NRIs)
|
アトモキセチン
|
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ノルアドレナリン・ドパミン再取り込み阻害薬 (NDRIs)
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ブプロピオン
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受容体拮抗薬 / 再取り込み阻害薬 |
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セロトニン2受容体拮抗・再取り込み阻害薬 (SARIs)
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トラゾドン
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ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬 (NaSSAs)
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ミアンセリン ミルタザピン セチプチリン
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ノルアドレナリン・ドパミン脱抑制薬 (NDDIs)
|
アゴメラチン フリバンセリン
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三環系抗うつ薬 と 四環系抗うつ薬 (TCAs/TeCAs) |
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三環系: アミトリプチリン クロミプラミン イミプラミン ノルトリプチリン アモキサピン 四環系: マプロチリン ミアンセリン ミルタザピン セチプチリン
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アザピロン と 5-HT1A阻害薬 |
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アリピプラゾール タンドスピロン
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サプリメント (ビタミン, ミネラル, アミノ酸など) |
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アスコルビン酸 (Vitamin C) 魚油 葉酸 (Vitamin B9) L-5-HTP (Oxitriptan) レボドパ (Levodopa) L-Methionine フェニルアラニン トリプトファン チロシン マグネシウム メラトニン ナイアシン/Niacinamide (Vitamin B3) ω-3脂肪酸 ピリドキシン (Vitamin B6) S-アデノシルメチオニン 亜鉛
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 進行がん患者のうつ病に対してエスシタロプラムが有効であった2症例
- 中嶋 真一郎,谷向 仁,馬場 美華,天野 晃滋,川崎 宗謙,若山 宏
- Palliative Care Research 8(2), 548-553, 2013
- … 【目的】進行がん患者のうつ病に対して,エスシタロプラム(ESC)が有効であった2症例を報告する. …
- NAID 130003367249
- 抗うつ薬療法におけるエスシタロプラムの臨床的意義 (特集 エスシタロプラムの基礎と臨床)
- エスシタロプラムは他の新規抗うつ薬とどこが違っているのであろうか? (特集 エスシタロプラムの基礎と臨床)
Related Links
- レクサプロとは?エスシタロプラムの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる(おくすり110番:薬事典版) ... 用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。 すべての副作用を掲載しているわけではありません。
- エスシタロプラム (Escitalopram) とは、選択的セロトニン再取り込み阻害薬 (SSRI) と呼ばれる第三世代抗うつ薬の一つである。レクサプロなどの商品名で販売されている。 エスシタロプラムは、アメリカでは90年代からあるSSRIの ...
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
レクサプロ錠10mg
組成
成分・含量
- 1錠中 エスシタロプラムシュウ酸塩 12.77mg(エスシタロプラムとして 10mg )
添加物
- タルク、クロスカルメロースナトリウム、結晶セルロース・軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール400、酸化チタン
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤を投与中あるいは投与中止後14日間以内の患者(「相互作用」の項参照)
- ピモジドを投与中の患者(「相互作用」の項参照)
- QT延長のある患者(先天性QT延長症候群等)[心室頻拍(torsades de pointesを含む)、心電図QT間隔の過度な延長を起こすことがある。]
効能または効果
- うつ病・うつ状態
- 抗うつ剤の投与により、24歳以下の患者で、自殺念慮、自殺企図のリスクが増加するとの報告があるため、本剤の投与にあたっては、リスクとベネフィットを考慮すること。(「その他の注意」の項参照)
- 海外で実施された6〜17歳の大うつ病性障害患者を対象としたプラセボ対照臨床試験において、6〜11歳の患者で有効性が確認できなかったとの報告がある。本剤を12歳未満の大うつ病性障害患者に投与する際には適応を慎重に検討すること。(「小児等への投与」の項参照)
- 通常、成人にはエスシタロプラムとして10mgを1日1回夕食後に経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて行い、1日最高用量は20mgを超えないこととする。
- 本剤の投与量は必要最小限となるよう、患者ごとに慎重に観察しながら投与すること。
- 肝機能障害患者、高齢者、遺伝的にCYP2C19の活性が欠損していることが判明している患者(Poor Metabolizer)では、本剤の血中濃度が上昇し、QT延長等の副作用が発現しやすいおそれがあるため、10mgを上限とすることが望ましい。また、投与に際しては患者の状態を注意深く観察し、慎重に投与すること。(「慎重投与」「高齢者への投与」及び「薬物動態」の項参照)
慎重投与
- 著明な徐脈等の不整脈又はその既往歴のある患者、QT延長を起こすことが知られている薬剤を投与中の患者、うっ血性心不全、低カリウム血症の患者[本剤の投与によりQTが延長する可能性がある。](「重要な基本的注意」の項参照)
- 肝機能障害のある患者[本剤のクリアランスが低下し、血中濃度が上昇するおそれがある。](「薬物動態」の項参照)
- 高度の腎機能障害のある患者[本剤のクリアランスが低下し、血中濃度が上昇するおそれがある。](「薬物動態」の項参照)
- 自殺念慮又は自殺企図の既往のある患者、自殺念慮のある患者[自殺念慮、自殺企図があらわれることがある。]
- 躁うつ病患者[躁転、自殺企図があらわれることがある。]
- 脳の器質的障害又は統合失調症の素因のある患者[精神症状が増悪することがある。]
- 衝動性が高い併存障害を有する患者[精神症状が増悪することがある。]
- てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者[痙攣発作を起こすことがある。]
- 出血の危険性を高める薬剤を併用している患者、出血傾向又は出血性素因のある患者[出血傾向が増強するおそれがある。]
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
- 小児(「小児等への投与」の項参照)
重大な副作用
痙攣(頻度不明)
- 痙攣があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(頻度不明)
- 低ナトリウム血症、頭痛、集中力の欠如、記憶障害、錯乱、幻覚、痙攣、失神等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、水分摂取の制限等適切な処置を行うこと。
セロトニン症候群(頻度不明)
- 不安、焦燥、興奮、振戦、ミオクローヌス、高熱等のセロトニン症候群があらわれることがある。セロトニン作用薬との併用時に発現する可能性が高くなるため、特に注意すること(「相互作用」の項参照)。異常が認められた場合には投与を中止し、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。
QT延長(頻度不明)、心室頻拍(torsades de pointesを含む)(頻度不明)
- QT延長、心室頻拍(torsades de pointesを含む)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- 本剤は選択的なセロトニン(5-HT)再取り込み阻害作用を示し、脳内での細胞外5-HT濃度を持続的に上昇させることにより5-HT神経系を賦活化し抗うつ作用を示すと考えられる。
抗うつ作用
- マウス強制水泳試験において無動時間を短縮した22,23)。
- ラット慢性緩和ストレスモデルにおいて、ストレス負荷により減少したショ糖溶液摂取量をストレス非負荷動物と同程度に回復させた24,25)。
- ラット社会的ストレスモデルにおいて、居住ラットの侵入ラットに対する攻撃行動を単回投与では減少させ、逆に反復投与では増加させた26)。
セロトニン再取り込み阻害作用
- ラット脳シナプトソームを用いたin vitro実験において5-HT取り込みを阻害し(50%抑制濃度は2.1nmol/L)、in vivoにおいてもラット前脳皮質中の細胞外5-HT濃度を上昇させた27,28)。
- ヒトモノアミントランスポータ発現細胞において、本剤の5-HTトランスポータに対する選択性(結合親和性定数の比率)はノルアドレナリントランスポータ及びドパミントランスポータと比較して各々7100倍及び24000倍であった(in vitro)29)。
- 脳内5-HT神経系の賦活化により惹起されるマウスの行動変化を増強したが、ノルアドレナリン神経系及びドパミン神経系の賦活化により惹起される行動変化には影響を及ぼさなかった27,30,31)。
- ヒト及び各種動物由来の受容体、イオンチャネル及びトランスポータ(計144種類)を用いた実験において、本剤は高濃度でσ1受容体に対する結合性が認められたが、その他の各種神経伝達物質の受容体に対してほとんど結合性を示さなかった(in vitro)23,32)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- エスシタロプラムシュウ酸塩(Escitalopram Oxalate)
化学名
- (1S)-1-[3-(Dimethylamino)propyl]-1-(4-fluorophenyl)-1,3-dihydroisobenzofuran-5-carbonitrile monooxalate
分子式
分子量
性状
- エスシタロプラムシュウ酸塩は白色〜淡黄色の粉末である。本品は、メタノールに溶けやすく、水及びエタノール(95)にやや溶けにくい。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- antidepressant, antidepressants
- 関
- 薬理学、そううつ病、精神疾患
作用機序
三環系抗うつ薬 tricyclic antidepressant
- 1. (急性作用)シナプス前膜におけるノルアドレナリン、セロトニンの再取り込み↓→シナプス間隙における薬剤濃度↑
- 2. (慢性作用)(2週間後)シナプス後膜における受容体の数↓
- 慢性作用はシナプス間隙のノルアドレナリン、セロトニン濃度が上昇した結果、シナプス後膜の受容体が減少したために出現すると考えられる。
抗うつ薬
- ミルナシプラン milnacipran
副作用
- Adams and s Principles of Neurology, Ninth Edition Allan Ropper p.1474
[★]
- 関
- QT延長症候群、QT間隔
原因
- 洞結節機能不全
- 房室ブロック:2度房室ブロック、3度房室ブロックアンドロゲン遮断療法(GnRHアゴニスト/アンタゴニスト療法または両側性精巣摘除術)
- 利尿薬:低マグネシウム血症・低カリウム血症の誘発による
- 鎮吐薬:
[★]
エスシタロプラム
- 関
- 精神神経用剤
[★]
- 英
- id
- 独
- Es
- 同
- イド
- 関
- リビドー
- フリードリヒ・ニーチェが使用し、ゲオルグ・グロデック(Georg・Groddeck)の『エスとの対話』("Gesellschaft")などで使われた用語で、彼と交流があったジークムント・フロイトが採用した精神分析学用語ともなった。(なお、1953年にジェイムズ・ストレイチーによるフロイト翻訳全集の英訳の際、エスはイド(ラテン語)と訳されアメリカ系の精神分析学で流布された。)自我参照。(wikipedia jaより)
参考
[★]
- 英
- rhm
- 同
- 照射線量率定数 exposure rate constant