シグニフォーLAR
UpToDate Contents
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- 1. 副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)への内科治療medical therapy of hypercortisolism cushings syndrome [show details]
…somatostatin analog pasireotide, followed by cabergoline and, if necessary, ketoconazole, achieved normalization in UFC in five (29 percent for pasireotide alone), four (53 percent for pasireotide and cabergoline) …
- 2. 先端巨大症の治療treatment of acromegaly [show details]
…receiving pasireotide LAR (40 mg once/month by intramuscular injection) or octreotide LAR (20 mg/month intramuscular injection), biochemical control was achieved in more patients receiving pasireotide when …
- 3. 転移性の高分化型膵管系神経内分泌(カルチノイド)腫瘍:腫瘍増殖およびホルモン過剰分泌による症状を管理するための全身治療の選択肢metastatic well differentiated pancreatic neuroendocrine tumors systemic therapy options to control tumor growth and symptoms of hormone hypersecretion [show details]
…target SSTR-2 and SSTR-5; benefit for the addition of the second-generation somatostatin analog pasireotide, which targets multiple SSTR subtypes, with greater binding affinity for SSTR-1, SSTR-3, and SSTR-5 …
- 4. ソマトスタチンの生理学とその類縁体physiology of somatostatin and its analogues [show details]
…Somatostatin analogues, somatostatin LAR (Sandostatin LAR), lanreotide-PR (Somatuline PR), and pasireotide (Signifor) have also simplified treatment with somatostatin analogues . These agents are slow-release…
- 5. カルチノイド症候群の治療treatment of the carcinoid syndrome [show details]
Japanese Journal
- 機能性下垂体腺腫に対する新規の持続型ソマトスタチンアナログ・パシレオチドLAR
- 島津 章
- 内分泌・糖尿病・代謝内科 = Endocrinology, diabetology & metabolism 47(4), 323-329, 2018-10
- NAID 40021714346
- 審査報告書から見る新薬の裏側(第10回)シグニフォーLAR筋注用キット(パシレオチドパモ酸塩徐放性製剤)
- 谷藤 亜希子
- 月刊薬事 = The pharmaceuticals monthly 59(15), 3143-3149, 2017-11
- NAID 40021378044
- 新薬紹介委員会
- ファルマシア 53(2), 156-163, 2017
- 本稿では既に「承認薬の一覧」に掲載された新有効成分含有医薬品など新規性の高い医薬品について,各販売会社から提供していただいた情報を一般名,市販製剤名,販売会社名,有効成分または本質および化学構造,効能・効果を一覧として掲載しています.<br>今回は,53巻1号「承認薬の一覧」に掲載した当該医薬品について,表解しています.<br>なお,「新薬のプロフィル」欄においても詳解しま …
- NAID 130005308211
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- プレスリリース 報道関係各位 ノバルティス ファーマ株式会社 ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:綱場 一成)は、本日、「シグニフォー ® LAR ® 筋注用キット」(一般名:パシレオチドパモ酸塩、以下「シグニフォー」)について、クッシング病の適応に対する医薬品製造販売 ...
- シグニフォー(一般名:パアシレオチド)の作用機序 脳下垂体のホルモン分泌を 抑制 する物質として「 ソマトスタチン 」が知られています。 ソマトスタチンが脳下垂体に作用すると、各種ホルモン分泌量が抑制されます。クッシング病の良性腫瘍にもソマトスタチンが結合する ...
- パシレオチドは新規シクロヘキサペプチドであり、既存のSSA製剤と同様にsstr受容体を介して薬理活性を発揮するが、sstr2やsstr5を含めて、複数の ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
- 持続性ソマトスタチンアナログマイクロスフェア型徐放性製剤
販売名
組成
本剤は専用分散液で用時懸濁して用いる注射剤である。
有効成分
有効成分の含量(1バイアル中)注1)
パシレオチドの含量注1)
添加物注1)
- 乳酸・グリコール酸共重合体(11:9)グルコースエステル 16.431mg
乳酸・グリコール酸共重合体(1:1) 16.431mg
- 注1)本剤は調製時及び投与時の損失を考慮し、パシレオチドとして10mgが投与できるよう過量充填されている。
効能または効果
下記疾患における成長ホルモン、IGF-I(ソマトメジン−C)分泌過剰状態及び諸症状の改善
- 先端巨大症・下垂体性巨人症(外科的処置で効果が不十分又は施行が困難な場合)
クッシング病(外科的処置で効果が不十分又は施行が困難な場合)
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シグニフォーLAR筋注用キット:10mg |
シグニフォーLAR筋注用キット:20mg |
シグニフォーLAR筋注用キット:30mg |
シグニフォーLAR筋注用キット:40mg |
シグニフォーLAR筋注用キット:60mg |
1.先端巨大症・下垂体性巨人症 |
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2.クッシング病 |
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○ |
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先端巨大症・下垂体性巨人症の場合
- 下垂体性巨人症については、脳性巨人症や染色体異常など他の原因による高身長例を鑑別し、下垂体性病変に由来するものであることを十分に確認すること。
- 本剤の投与にあたっては、高血糖の発症リスクを考慮し、他のソマトスタチンアナログで効果が不十分な場合など、本剤による治療がより適切と考えられる場合に使用すること。
先端巨大症・下垂体性巨人症の場合
- 通常、成人にはパシレオチドとして40mgを4週毎に3ヵ月間、臀部筋肉内に注射する。その後は患者の状態に応じて、20mg、40mg又は60mgを4週毎に投与する。
クッシング病の場合
- 通常、成人にはパシレオチドとして10mgを4週毎に、臀部筋肉内に注射する。なお、患者の状態に応じて適宜増量できるが、最高用量は40mgとする。
先端巨大症・下垂体性巨人症の場合
- 用量は60mgを上限とし、成長ホルモン濃度、IGF-I濃度及び臨床症状により、20mg単位で適宜増減できる。なお、60mgまで増量しても改善がみられない場合には、他の治療法への切替えを考慮すること。
- 中等度(Child-Pugh分類クラスB)の肝機能障害のある患者では、20mgを4週毎に3ヵ月間、臀部筋肉内に注射する。その後は患者の状態に応じて20mg又は40mgを4週毎に投与する。(「慎重投与」、「重要な基本的注意」、【薬物動態】の項参照)
クッシング病の場合
- 用量は40mgを上限とし、血中・尿中コルチゾール値、臨床症状等により、10mg〜40mgの範囲で適宜増減できる。なお、40mgまで増量しても改善がみられない場合には、他の治療法への切替えを考慮すること。
- 中等度(Child-Pugh分類クラスB)の肝機能障害のある患者では、10mgを4週毎に臀部筋肉内に注射する。なお、患者の状態に応じて適宜増量できるが、最高用量は20mgとする。(「慎重投与」、「重要な基本的注意」、【薬物動態】の項参照)
慎重投与
糖尿病の患者
- 〔糖尿病が悪化するおそれがある。〕(「重要な基本的注意」、「副作用 重大な副作用」の項参照)
臨床的に重大な徐脈、急性心筋梗塞、高度心ブロック、うっ血性心不全、不安定狭心症、持続性心室性頻脈、心室細動の既往歴のある患者、β遮断剤、カルシウム拮抗剤等の徐脈作用を有する薬剤又は水分や電解質を補正する薬剤を投与中の患者
QT延長のある患者(先天性QT延長症候群、うっ血性心不全、低カリウム血症又は低マグネシウム血症の患者、抗不整脈剤又はQT延長を起こすことが知られている薬剤を投与中の患者)
重度を除く肝機能障害のある患者
重大な副作用
高血糖、糖尿病の発症又は増悪(63.4%)
- 高血糖が発現、糖尿病が発症又は増悪することがあり、糖尿病性ケトアシドーシスや糖尿病性昏睡に至るおそれがあるので、定期的に血糖値の測定を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合は適切な処置を行うこと。(「重要な基本的注意」の項参照)
徐脈(5.7%)、QT延長(1.7%)
- 徐脈及びQT延長を起こすことがあるので、観察を十分に行い、徐脈又はQT延長が認められた場合には必要に応じて適切な処置を行うこと。また、徐脈又はQT延長が認められた場合、β遮断剤、カルシウム拮抗剤等の徐脈作用を有する薬剤又は水分や電解質を補正する薬剤を投与している患者では、必要に応じてこれらの用量を調節すること。(「重要な基本的注意」の項参照)
肝機能障害(6.3%)
- ALT増加、AST増加、γ-GTP増加を伴う肝機能障害を起こすことがあるので、肝機能検査を行うこと。肝機能検査値異常が認められた場合には、本剤投与の中止を考慮すること。(「重要な基本的注意」の項参照)
薬効薬理
作用機序
- 通常、下垂体腺腫には、5種類のソマトスタチン受容体サブタイプ(sstr1〜5)が発現している。ソマトスタチン受容体サブタイプに対するパシレオチドの結合親和性(IC50値)は、sstr1で9.3±0.1nM、sstr2で1.0±0.1nM、sstr3で1.5±0.3nM、sstr4で>100nM、sstr5で0.16±0.01nM(平均値±標準誤差)であり、sstr1、2、3及び5に対し高い親和性を示す。これら複数のsstrサブタイプへの結合を介してGH分泌を抑制する。18)副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)分泌抑制については主にsstr5を介すると考えられている。19,20)
GH分泌抑制作用
- パシレオチドは、in vitroにおいて、成長ホルモン刺激ホルモン(GHRH)刺激による初代培養ラット下垂体細胞からのGH分泌を抑制した。In vivoにおいて、ラットへの皮下投与により血中GH濃度を低下させた。18)
ラットへの浸透圧ミニポンプを用いた持続皮下投与では、GHRH刺激によるGH分泌を抑制した。21)
ACTH分泌抑制作用
- パシレオチドは、in vitroにおいてマウス下垂体由来腫瘍細胞からのACTH分泌を抑制した。19)
In vivoにおいて、正常ラットへの静脈内投与により、副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン刺激によるACTH分泌及びコルチコステロン分泌を抑制した。22)
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- パシレオチドパモ酸塩(Pasireotide Pamoate)
化学名
- Cyclo[-(4R)-4-(2-aminoethylcarbamoyloxy)-L-prolyl-L-phenylglycyl-D-tryptophyl-L-lysyl-4-O-benzyl-L-tyrosyl-L-phenylalanyl-]mono[4,4'-methylenebis(3-hydroxy-2-naphthoate)]
分子式
分子量
性状
溶解性
- メタノールに溶けにくく、エタノール又はアセトンに極めて溶けにくく、水、2-プロパノール、1-オクタノール又はアセトニトリルにほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- QT延長症候群、QT間隔
原因
- 洞結節機能不全
- 房室ブロック:2度房室ブロック、3度房室ブロックアンドロゲン遮断療法(GnRHアゴニスト/アンタゴニスト療法または両側性精巣摘除術)
- 利尿薬:低マグネシウム血症・低カリウム血症の誘発による
- 鎮吐薬:
[★]
商品名
会社名
成分
薬効分類
- 持続性ソマトスタチンアナログマイクロスフェア型徐放性製剤
薬効
- 先端巨大症・下垂体性巨人症(外科的処置で効果が不十分又は施行が困難な場合)における成長ホルモン、IGF-I(ソマトメジンーC)分泌過剰状態及び諸症状の改善を効能効果とする新有効成分医薬品
- クッシング病(外科的処置で効果が不十分又は施行が困難な場合)の効能・効果を追加とする新効能・新用量・剤形追加に係る医薬品
【希少疾病用医薬品】