ビラフトビ
UpToDate Contents
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- 1. 転移性黒色腫(メラノーマ)の分子標的療法molecularly targeted therapy for metastatic melanoma [show details]
…BRAFV600-mutated melanoma, comparing the combination of the BRAF inhibitor encorafenib plus the MEK inhibitor binimetinib versus either encorafenib alone or the single-agent BRAF inhibitor vemurafenib . At a median …
- 2. 抗腫瘍療法関連肺毒性:分子標的剤pulmonary toxicity associated with antineoplastic therapy molecularly targeted agents [show details]
…granulomatous reaction. Drug discontinuation led to favorable outcomes in these rare reports . Encorafenib is an orally active BRAF inhibitor (V600E or V600K) approved for use in combination with binimetinib …
- 3. アントラサイクリン系以外の抗がん剤の心毒性cardiotoxicity of non anthracycline cancer chemotherapy agents [show details]
…increase from baseline – Withhold encorafenib until the QTcF is ≤500 msec, then resume at a reduced dose. If there is more than one recurrence, permanently discontinue encorafenib. QTcF >500 msec, and >60 msec …
- 4. 手術不能な転移性大腸癌に対する全身化学療法:治療に関する推奨systemic chemotherapy for nonoperable metastatic colorectal cancer treatment recommendations [show details]
…suggest cetuximab plus encorafenib, rather than cetuximab plus irinotecan. Based on results from the BEACON trial, for most patients, we also prefer doublet therapy with encorafenib plus cetuximab over triplet …
- 5. 癌治療に用いる分子標的薬やそれ以外の生物学的製剤により皮膚に生じる有害事象cutaneous adverse events of molecularly targeted therapy and other biologic agents used for cancer therapy [show details]
…and cSCC occur less frequently in patients treated with the combination of encorafenib plus binimetinib compared with encorafenib or vemurafenib as monotherapy. In a randomized phase III trial including …
Japanese Journal
- 新薬紹介委員会
- ファルマシア 55(6), 560-563, 2019
- 本稿では既に「承認薬の一覧」に掲載された新有効成分含有医薬品など新規性の高い医薬品について,各販売会社から提供していただいた情報を一般名,市販製剤名,販売会社名,有効成分または本質および化学構造,効能・効果を一覧として掲載しています.<br>今回は,55巻3号「承認薬の一覧」に掲載した当該医薬品について,表解しています.<br>なお,「新薬のプロフィル」欄においても詳解しま …
- NAID 130007657556
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- 発表日:2018年4月25日 BRAF阻害剤「エンコラフェニブ」およびMEK阻害剤「ビニメチニブ」 BRAF遺伝子変異を有する根治切除不能な悪性黒色腫に対する ...
- エンコラフェニブの薬剤概要 製品名 未定 一般名 エンコラフェニブ(encorafenib) 用法用量 未定(エンコラフェニブとして1回300mgを1日1回経口投与する) 効能効果 未定(BRAF遺伝子変異を有する根治切除不能な大腸癌) 主な副作用
- ビラフトビ(一般名:エンコラフェニブ)に関する基本情報をまとめています。 本剤の承認条件にしたがい、製造販売承認後の使用成績調査(全例調査)を実施し、安全性および有効性に関する臨床データを収集して、本剤の適正使用に必要な措置を講じてまいります。
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ビラフトビカプセル50mg
組成
成分・含量(1カプセル中)
添加物
- コポリビドン、ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール、結晶セルロース、コハク酸、クロスポビドン、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム
カプセルにゼラチン、酸化チタン、黒酸化鉄、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄を含有する。
剤形
禁忌
効能または効果
- BRAF遺伝子変異を有する根治切除不能な悪性黒色腫
- 十分な経験を有する病理医又は検査施設における検査により、BRAF遺伝子変異が確認された患者に投与すること。検査にあたっては、承認された体外診断薬を用いること。
- 「臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。
- 本剤の術後補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
- ビニメチニブとの併用において、通常、成人にはエンコラフェニブとして450mgを1日1回経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
- 本剤投与により副作用が発現した場合には、下記の基準を参考に、本剤を休薬、減量又は中止すること。
- 本剤単独投与時の忍容性を検討した臨床試験では、1日1回450mg投与は本剤の最大耐用量を上回る可能性が示唆されている。ビニメチニブを休薬又は中止した場合には、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。(「臨床成績」の項参照)
- 肝機能障害のある患者では、本剤の血中濃度が上昇するとの報告があるため、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。(「慎重投与」、「薬物動態」の項参照)
減量して投与を継続する場合の投与量
減量レベル※1:通常投与量
減量レベル※1:1段階減量
減量レベル※1:2段階減量
減量レベル※1:3段階減量
- 投与量:投与中止
- ※1:減量を要した副作用がGrade 1以下に回復し、他に合併する副作用がない場合には、減量時と逆の段階を経て増量可能
副作用発現時の用量調節基準
副作用:網膜疾患、ぶどう膜炎
- 程度※2:Grade 2
処置:Grade 1以下に回復するまで休薬。再開する場合、同量又は1段階減量して投与。
副作用:網膜疾患、ぶどう膜炎
- 程度※2:Grade 3
処置:Grade 2以下に回復するまで休薬。再開する場合、1段階減量して投与。Grade 3が継続する場合、投与中止。
副作用:網膜疾患、ぶどう膜炎
副作用:網膜静脈閉塞
副作用:眼障害(上記以外)
- 程度※2:Grade 3
処置:Grade 1以下に回復するまで休薬。28日以内で回復し再開する場合、1段階減量して投与。28日以内で回復しない場合、投与中止。
副作用:眼障害(上記以外)
副作用:AST増加、ALT増加
- 程度※2:Grade 2(血清ビリルビン上昇を伴わない場合)
処置:14日を超えて継続する場合、Grade 1以下に回復するまで休薬。再開する場合、同量で投与。ただし、再発した場合、休薬し回復後に1段階減量して投与。
副作用:AST増加、ALT増加
- 程度※2:Grade 2(血清ビリルビン上昇を伴う場合)
処置:Grade 1以下に回復するまで休薬。7日以内で回復し再開する場合、1段階減量して投与。7日以内で回復しない場合、投与中止。
副作用:AST増加、ALT増加
- 程度※2:Grade 3(血清ビリルビン上昇を伴わない場合)
処置:Grade 1以下に回復するまで休薬。14日以内で回復し再開する場合、同量で投与。14日超で回復し再開する場合、1段階減量して投与。
副作用:AST増加、ALT増加
- 程度※2:Grade 3(血清ビリルビン上昇を伴う場合)及びGrade 4
処置:投与中止。
副作用:血清CK上昇
- 程度※2:Grade 3-4(血清クレアチニン上昇を伴う場合)
処置:Grade 1以下に回復するまで休薬。28日以内で回復し再開する場合、1段階減量して投与。28日以内で回復しない場合、投与中止。
副作用:心電図QT延長
- 程度※2:500msを超えるQTc値が認められ、かつ投与前からの変化が60ms以下の場合
処置:QTc値が500msを下回るまで休薬。再開する場合、1段階減量して再開すること。ただし、再発した場合、投与中止。
副作用:心電図QT延長
- 程度※2:500msを超えるQTc値が認められ、かつ投与前からの変化が60msを超える場合
処置:投与中止。
副作用:皮膚炎
- 程度※2:Grade 2
処置:症状が継続又は悪化する場合、Grade 1以下に回復するまで休薬。再開する場合、同量で投与。
副作用:皮膚炎
- 程度※2:Grade 3
処置:Grade 1以下に回復するまで休薬。再開する場合、同量で投与。ただし、再発した場合、休薬し回復後に1段階減量して投与。
副作用:皮膚炎
副作用:手掌・足底発赤知覚不全症候群
- 程度※2:Grade 2
処置:14日を超えて継続する場合、Grade 1以下に回復するまで休薬。再開する場合、同量で投与。ただし、再発した場合、休薬し回復後に1段階減量して投与することを考慮。
副作用:手掌・足底発赤知覚不全症候群
- 程度※2:Grade 3
処置:Grade 1以下に回復するまで休薬。再開する場合、1段階減量して投与。
ただし、再発を繰り返す場合、1段階減量して投与又は投与中止することも考慮。
副作用:上記以外の副作用
- 程度※2:Grade 2
処置:Grade 2が継続する場合、休薬又は減量を考慮。
副作用:上記以外の副作用
- 程度※2:Grade 3
処置:Grade 1以下に回復するまで休薬を考慮。28日以内で回復し再開する場合、1段階減量して投与することを考慮。
副作用:上記以外の副作用
- 程度※2:Grade 4
処置:投与中止。
- ※2:Grade はNCI-CTCAE ver4.03に準じる。
慎重投与
- 肝機能障害のある患者〔本剤の血中濃度が増加する可能性がある。〕(「用法・用量に関連する使用上の注意」、「薬物動態」の項参照)
- 心疾患又はその既往歴のある患者〔症状が悪化するおそれがある。〕(「重要な基本的注意」、「重大な副作用」の項参照)
重大な副作用
皮膚悪性腫瘍
- 基底細胞癌(0.5%)、ケラトアカントーマ(1.0%)等の皮膚悪性腫瘍があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
眼障害
- 網膜障害(18.8%)、ぶどう膜炎(4.2%)等の眼障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量、休薬又は投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
心機能障害
- 左室機能不全(1.0%)、駆出率減少(5.2%)等の心機能障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量、休薬又は投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
肝機能障害
- AST(GOT)(6.3%)、ALT(GPT)(8.3%)、γ-GTP(12.5%)、ビリルビン(1.0%)等の上昇を伴う肝機能障害があらわれることがあるので、異常が認められた場合には減量、休薬又は投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
横紋筋融解症
- 横紋筋融解症(0.5%)があらわれることがあるので、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等に十分注意し、異常が認められた場合には減量、休薬又は投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
高血圧、高血圧クリーゼ
- 高血圧(6.3%)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。また、高血圧クリーゼ(0.5%)があらわれることがあるので、血圧の推移等に十分注意して投与すること。高血圧クリーゼが認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
出血
- 消化管出血(2.1%)等の出血があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量、休薬又は投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
手掌・足底発赤知覚不全症候群
- 手掌・足底発赤知覚不全症候群(6.8%)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量、休薬又は投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
作用機序
- エンコラフェニブは、ヒトBRAF V600Eのキナーゼ活性を阻害した。20)また、エンコラフェニブは、BRAF V600E変異を有するヒト悪性黒色腫由来A375細胞株において、MAPK経路のシグナル伝達分子(MEK及びERK)のリン酸化を阻害した。21,22)
抗腫瘍効果
In vitro
- エンコラフェニブは、A375細胞株の増殖を抑制した。23)また、エンコラフェニブとMEK阻害剤であるビニメチニブとの併用により、各薬剤単独と比較して、BRAF V600E変異を有するヒト悪性黒色腫由来細胞株(A375、COLO 800等)及びBRAF V600K変異を有するヒト悪性黒色腫由来IGR-1細胞株に対する増殖抑制作用が増強した。24)
In vivo
- エンコラフェニブは、A375細胞株を皮下移植したヌードマウスにおいて、腫瘍増殖抑制作用を示した。25)また、エンコラフェニブとビニメチニブとの併用により、各薬剤単独と比較して、BRAF V600E変異を有するヒト悪性黒色腫患者由来HMEX1906腫瘍組織片を皮下移植したヌードマウスにおける腫瘍増殖抑制作用が増強した。26)
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- Methyl N-{(2S)-1-[(4-{3-[5-chloro-2-fluoro-3-(methanesulfonamido)phenyl]-1-(propan-2-yl)-1H-pyrazol-4-yl}pyrimidin-2-yl)amino]propan-2-yl}carbamate
分子式
分子量
性状
- 本品は白色〜ほとんど白色の粉末であり、エタノール(99.5)に溶けにくく、水にほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- QT延長症候群、QT間隔
原因
- 洞結節機能不全
- 房室ブロック:2度房室ブロック、3度房室ブロックアンドロゲン遮断療法(GnRHアゴニスト/アンタゴニスト療法または両側性精巣摘除術)
- 利尿薬:低マグネシウム血症・低カリウム血症の誘発による
- 鎮吐薬:
[★]
商品名
ビラフトビ
会社名
小野薬品工業
成分
薬効分類
抗悪
薬効
BRAF 遺伝子変異を有する根治切除不能な悪性黒色腫を効能・効果とする新有効成分含有医薬品
【希少疾病用医薬品】