アノーロ
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2019/12/07 17:40:25」(JST)
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Vilanterol
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IUPAC命名法による物質名 |
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IUPAC名 4-{(1R)-2-[(6-{2-[(2,6-Dichlorobenzyl)oxy]ethoxy}hexyl)amino]-1-hydroxyethyl}-2-(hydroxymethyl)phenol |
臨床データ |
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法的規制 |
- UK: 処方箋のみ (POM)
- US: ℞-only
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識別 |
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ATCコード |
R03AK10 (WHO) (+fluticasone(英語版)) R03AL03 (WHO) (+umeclidinium(英語版)) |
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PubChem |
CID: 10184665 |
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ChemSpider |
8360167 |
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KEGG |
D09696 |
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ChEBI |
CHEBI:75037 |
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化学的データ |
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化学式 |
C24H33Cl2NO5 |
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分子量 |
486.43 g/mol |
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SMILES
c1cc(c(c(c1)Cl)COCCOCCCCCCNC[C@@H](c2ccc(c(c2)CO)O)O)Cl
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InChI
InChI=1S/C24H33Cl2NO5/c25-21-6-5-7-22(26)20(21)17-32-13-12-31-11-4-2-1-3-10-27-15-24(30)18-8-9-23(29)19(14-18)16-28/h5-9,14,24,27-30H,1-4,10-13,15-17H2/t24-/m0/s1 Key:DAFYYTQWSAWIGS-DEOSSOPVSA-N
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ビランテロール(Vilanterol)は、長時間作用型交感神経β2受容体作動薬の1つである。2015年現在、ビランテロールはトリフェニル酢酸との塩の形、すなわち、ビランテロールトリフェニル酢酸塩として利用されている。単剤では製剤化されておらず、合成コルチコステロイド・フルチカゾンとの合剤が気管支喘息の長期管理[1]に、長時間作用型抗コリン剤・ウメクリジニウムとの合剤が慢性閉塞性肺疾患(COPD)の長期管理[2]に用いられ、いずれもグラクソ・スミスクライン(GSK)の商品である。
出典
- ^ “レルベア100エリプタ14吸入用/30吸入用/レルベア200エリプタ14吸入用/30吸入用 添付文書” (2015年11月). 2016年7月2日閲覧。
- ^ “アノーロエリプタ7吸入用/30吸入用 添付文書” (2016年5月). 2016年7月2日閲覧。
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Japanese Journal
- 注目の新薬 テリルジー(フルチカゾンフランカルボン酸エステル・ウメクリジニウム臭化物・ビランテロールトリフェニル酢酸塩)
- 權 寧博
- 診断と治療 = Diagnosis and treatment 107(11), 1415-1418, 2019-11
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
テリルジー100エリプタ14吸入用
組成
1ブリスター中の量
- フルチカゾンフランカルボン酸エステル 100μg
- ウメクリジニウム臭化物 74.2μg
(ウメクリジニウムとして62.5μg)
- ビランテロールトリフェニル酢酸塩 40μg
(ビランテロールとして25μg)
添加物
- 乳糖水和物注)、ステアリン酸マグネシウム
- 注)夾雑物として乳蛋白を含む
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 有効な抗菌剤の存在しない感染症、深在性真菌症の患者[ステロイドの作用により症状を増悪するおそれがある。]
- 閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により、眼圧が上昇し症状を悪化させるおそれがある。]
- 前立腺肥大等による排尿障害がある患者[抗コリン作用により、尿閉を誘発するおそれがある。]
効能または効果
- 慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎・肺気腫)の諸症状の緩解(吸入ステロイド剤、長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)
- 本剤は慢性閉塞性肺疾患の症状の長期管理に用いること。
- 本剤は慢性閉塞性肺疾患の増悪時の急性期治療を目的として使用する薬剤ではない。
- 通常、成人にはテリルジー100エリプタ1吸入(フルチカゾンフランカルボン酸エステルとして100μg、ウメクリジニウムとして62.5μg及びビランテロールとして25μg)を1日1回吸入投与する。
- 患者に対し、本剤の過度の使用により不整脈、心停止等の重篤な副作用が発現する危険性があることを理解させ、本剤を1日1回なるべく同じ時間帯に吸入するよう(1日1回を超えて投与しないよう)注意を与えること。(「重要な基本的注意」、「過量投与」の項参照)
慎重投与
- 結核性疾患又は感染症の患者[ステロイドの作用により症状を増悪するおそれがある。]
- 心疾患を有する患者[抗コリン作用により心不全、心房細動、期外収縮が発現又は悪化するおそれがある。β2刺激作用により上室性頻脈、期外収縮等の不整脈が発現又は悪化するおそれがある。また、QT延長が発現するおそれがある。]
- 肝障害のある患者[本剤の血中濃度が増加し、全身性の作用が発現する可能性が高くなるおそれがある。]
- 甲状腺機能亢進症の患者[甲状腺機能亢進症の症状を悪化させるおそれがある。]
- 高血圧の患者[血圧を上昇させるおそれがある。]
- 糖尿病の患者[高用量のβ2刺激剤を投与すると、血糖値が上昇するおそれがある。血糖値をモニタリングするなど慎重に投与すること。]
- 前立腺肥大のある患者[排尿障害が発現するおそれがある。]
重大な副作用
アナフィラキシー反応
- アナフィラキシー反応(咽頭浮腫、気管支痙攣等)があらわれることがある(頻度不明注))ので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
肺炎
(1.1%)
- 肺炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。
心房細動
(0.1%)
- 心房細動が発現することがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- FFは合成コルチコステロイドの一種である。FFは炎症性サイトカイン産生の抑制、抗炎症蛋白発現の促進、上皮細胞の保護及び好酸球浸潤の抑制等の作用を介して、ラットの卵白アルブミン誘発肺好酸球増加症モデル等のアレルギー疾患モデルにおける症状を抑制する9)。
UMECは長時間作用性の選択的ムスカリン受容体拮抗薬であり、すべてのムスカリン受容体サブタイプ(M1〜M5受容体)に対して高い親和性を示す。UMECは気管支平滑筋に存在するムスカリン受容体へのアセチルコリンの結合を競合的に阻害することにより気管支平滑筋収縮を抑制する。In vitroでUMECのM3受容体に対する作用は緩徐な回復性を示し、UMECのモルモットへの単回気管内投与により、アセチルコリン誘発気管支収縮に対して長時間持続性の抑制作用を示した。
VIは長時間作用性吸入β2刺激剤であり、アデニル酸シクラーゼを活性化し細胞内の環状アデノシン一リン酸を増加させることで、気管支平滑筋を弛緩させる。VIはモルモットへの単回噴霧投与によりヒスタミン誘発気管支収縮を持続的に抑制した。ヒト末梢血単核球を用いたin vitro併用試験においてVIはFFのTNF-α誘発IL-8放出抑制作用を増強した。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- フルチカゾンフランカルボン酸エステル
(Fluticasone Furoate)
化学名
- 6α,9-Difluoro-17β-[(fluoromethylsulfanyl)carbonyl]-11β-hydroxy-16α-methyl-3-oxoandrosta-1,4-dien-17α-yl furan-2-carboxylate
分子式
分子量
性状
一般名
- ウメクリジニウム臭化物
(Umeclidinium Bromide)
化学名
- 1-[2-(Benzyloxy)ethyl]-4-(hydroxydiphenylmethyl)-1-azoniabicyclo[2.2.2]octane bromide
分子式
分子量
性状
一般名
- ビランテロールトリフェニル酢酸塩
(Vilanterol Trifenatate)
化学名
- 4-{(1R)-2-[(6-{2-[(2,6-Dichlorobenzyl)oxy]ethoxy}hexyl)amino]-1-hydroxyethyl}-2-(hydroxymethyl)phenol mono (2,2,2-triphenylacetate)
分子式
分子量
性状
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- QT延長症候群、QT間隔
原因
- 洞結節機能不全
- 房室ブロック:2度房室ブロック、3度房室ブロックアンドロゲン遮断療法(GnRHアゴニスト/アンタゴニスト療法または両側性精巣摘除術)
- 利尿薬:低マグネシウム血症・低カリウム血症の誘発による
- 鎮吐薬:
[★]
商品名
会社名
成分
薬効分類
薬効
- 慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎・肺気腫)の気道閉塞性障害に基づく諸症状の緩解(長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2 刺激剤の併用が必要な場合)を効能・効果とする新有効成分含有医薬品・新医療用配合剤
[★]
商品名
テリルジー
会社名
グラクソ・スミスクライン
成分
薬効分類
第6の1
薬効
慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎・肺気腫)の諸症状の緩解(吸入ステロイド剤、長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)を効能・効果とする新医療用配合剤
[★]
会社名
成分名
薬効分類