- 英
- urinary retention, ischuria, urodialysis
- ラ
- retentio urinae
- 関
- 尿貯留
定義
- 膀胱まで移送された尿が尿道より排泄できない状態 ⇔無尿
原因
- SURO.39
- 前立腺肥大を有する患者が飲酒した場合や抗コリン薬の服用による事が多い
症状
- SURO.39
- 急性尿閉:苦痛有。強い尿意、恥骨上部の疼痛、強度の不安感、冷や汗
- 慢性尿閉:苦痛は少ない。溢流性失禁、両側水腎症
検査
- SURO.111
臨床関連
- 中枢神経(上位ニューロン)障害の急性期には脊髄ショックにより排尿中枢が機能しなくなり尿閉に陥るらしい。
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/09/06 16:21:13」(JST)
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尿閉(にょうへい、英:urinary retention)とは、腎臓で尿は作られるものの、排泄機序・機能に問題があるため、体外に尿が排泄されないこと。乏尿や無尿とは意義が異なる。
症状
排尿が無くなるが、膀胱の拡張による緊満感が特徴的である。
原因
|
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Japanese Journal
- 八木橋 祐亮
- 救急医学 = The Japanese journal of acute medicine 36(13), 1741-1744, 2012-12
- NAID 40019528011
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- 尿閉(にょうへい、英:urinary retention)とは、腎臓で尿は作られるものの、排泄機序・ 機能に問題があるため、体外に尿が排泄されないこと。乏尿や無尿とは意義が異なる。 症状 [編集]. 排尿が無くなるが、膀胱の拡張による緊満感が特徴的である。 原因 [編集] ...
- 尿閉と排尿困難は医薬品によっても起こります。多くの医薬品が原因になりますが、 代表的なものとしては頻尿尿失禁治療薬・過活動膀胱治療薬、抗精神病薬・抗うつ薬、 抗不整脈薬などでみられます。総合感冒薬のような市販の医薬品でもみられることが ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 次の文を読み、28、29の問いに答えよ。
- 84歳の男性。尿閉と下腹部痛とを主訴に来院した。
- 現病歴:以前から尿意を催しても排尿に時間がかかることを自覚していた。2、3日前から鼻水と咳とがあり、昨日の朝から市販の総合感冒薬を服用した。その後さらに尿が出にくくなった。今朝はほとんど尿が出ず、下腹部痛も自覚したため受診した。
- 既往歴:特記すべきことはない。
- 生活歴:喫煙は20本/日を60年間。
- 家族歴:特記すべきことはない。
- 現症:意識は清明。体温36.4℃。脈拍76/分、整。血圧158/78mmHg。呼吸数14/分。SpO2 97%(room air)。頭頸部と胸部とに異常を認めない。腹部は下腹部が膨隆しており、やや硬い。軽度の圧痛がある
- 現時点で実施する必要がないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107C027]←[国試_107]→[107C029]
[★]
- 次の文を読み、28、29の問いに答えよ。
- 84歳の男性。尿閉と下腹部痛とを主訴に来院した。
- 現病歴:以前から尿意を催しても排尿に時間がかかることを自覚していた。2、3日前から鼻水と咳とがあり、昨日の朝から市販の総合感冒薬を服用した。その後さらに尿が出にくくなった。今朝はほとんど尿が出ず、下腹部痛も自覚したため受診した。
- 既往歴:特記すべきことはない。
- 生活歴:喫煙は20本/日を60年間。
- 家族歴:特記すべきことはない。
- 現症:意識は清明。体温36.4℃。脈拍76/分、整。血圧158/78mmHg。呼吸数14/分。SpO2 97%(room air)。頭頸部と胸部とに異常を認めない。腹部は下腹部が膨隆しており、やや硬い。軽度の圧痛がある
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107C028]←[国試_107]→[107C030]
[★]
- 1歳6か月の男児。出生時に外陰部の異常を指摘されていたが転居を契機に紹介され受診した。在胎39週、出生体重 3,180g、Apgarスコア 8点(1分)、10点(5分)で出生した。体重 10kg、体温 36.5℃。脈拍 92/分、整。SpO2 97%(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。亀頭の一部は包皮から露出し、外尿道口は陰茎と陰嚢の移行部に確認できる。外陰部の写真(別冊No.27A、B)を別に示す。
- この患児にみられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114A056]←[国試_114]→[114A058]
[★]
- a 在宅自己導尿は通常1日1回行う。
- b 持続導尿では尿道バルーンカテーテルを留置する。
- c 膀胱結石はカテーテルを長期留置した場合にみられる。
- d 男性では陰茎を上方に牽引しながらカテーテルを挿入する。
- e 尿閉で経尿道的にカテーテルを挿入できない場合は膀胱穿刺を行う。
[正答]
※国試ナビ4※ [105C011]←[国試_105]→[105C013]
[★]
- 腹部診察所見と病態・疾患の組合せで誤っているのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106C009]←[国試_106]→[106C011]
[★]
- 病態と実施すべき生体機能検査の組合せで適切でないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110B008]←[国試_110]→[110B010]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [109H005]←[国試_109]→[109H007]
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [099D116]←[国試_099]→[099D118]
[★]
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [095B044]←[国試_095]→[095B046]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [096E031]←[国試_096]→[096E033]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [097E010]←[国試_097]→[097E012]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [104C012]←[国試_104]→[104C014]
[★]
- 18歳の男子。オートバイを運転中に転倒して腰部を打撲し、下腹部痛と尿閉とを主訴として来院した。恥骨上部に軽度の腫脹と圧痛を認める。
- 必要な検査はどれか?
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [096B044]←[国試_096]→[096B046]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [100E027]←[国試_100]→[100E029]
[★]
- 英
- duloxetine
- 化
- 塩酸デュロキセチン duloxetine hydrochloride
- 商
- サインバルタ Cymbalta, Yentreve
- 関
- 抗精神病薬、抗うつ薬、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬 SNRI
特徴
構造
作用機序
薬理作用
抗菌スペクトル
動態
適応
- うつ病・うつ状態
- 下記疾患に伴う疼痛:糖尿病性神経障害、線維筋痛症、慢性腰痛症、変形性関節症
用法・用量
- 通常、成人には1日1回朝食後、デュロキセチンとして40mgを経口投与する。投与は1日20mgより開始し、1週間以上の間隔を空けて1日用量として20mgずつ増量する。
- なお、効果不十分な場合には、1日60mgまで増量することができる。
- 減量する場合には1-2週で20mgずつ減量しする。20mgまで到達したら、隔日投与、2日おき投与、3日おき投与と投与間隔を長くしていく。離脱症状(身体症状:しびれ・耳鳴り・めまい・頭痛・吐き気・だるさ。精神症状:イライラ・ソワソワ感・不安・不眠。特徴的な症状:シャンピリ感・ビリビリする)に注意する。
注意
禁忌
- 1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2. モノアミン酸化酵素阻害剤(MAOI)を投与中あるいは投与中止後2週間以内の患者
- 3. 高度の肝障害のある患者[肝障害が悪化することがある。また、消失半減期が延長し、本剤の血中濃度が上昇することがある。
- 4. 高度の腎障害のある患者[本剤の血中濃度が上昇することがある。
- 5. コントロール不良の閉塞隅角緑内障の患者[症状が悪化することがある。]
副作用
副作用等発現状況の概要
- うつ病・うつ状態の患者を対象とした国内臨床試験において、安全性評価対象例735例中、副作用(臨床検査値異常変動を含む)は663例(90.2%)に認められた。
- 主なものは、悪心269例(36.6%)、傾眠228例(31.0%)、口渇168例(22.9%)、頭痛154例(21.0%)、便秘102例(13.9%)、下痢87例(11.8%)、めまい80例(10.9%)、トリグリセリド上昇56例(7.6%)、腹部痛52例(7.0%)、ALT(GPT)上昇51例(6.9%)、不眠50例(6.8%)、倦怠感45例(6.1%)、AST(GOT)上昇38例(5.2%)、食欲減退38例(5.2%)であった。(承認時)
重大な副作用
- 不安、焦燥、興奮、錯乱、発汗、下痢、発熱、高血圧、固縮、頻脈、ミオクローヌス、自律神経不安定等があらわれることがある。セロトニン作用薬との併用時に発現する可能性が高くなるため、特に注意すること。異常が認められた場合には投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理と共に適切な処置を行うこと。
- 低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量の増加、高張尿、痙攣、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、水分摂取の制限等適切な処置を行うこと。
- 痙攣、幻覚があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、総ビリルビン等の上昇を伴う肝機能障害、肝炎、黄疸があらわれることがあるので、適宜肝機能検査を行うとともに、患者の症状を十分に観察し、異常が認められた場合には、減量、休薬又は中止するなど適切な処置を行うこと。
- 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 呼吸困難、痙攣、血管浮腫、蕁麻疹等を伴うアナフィラキシー反応があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 高血圧クリーゼがあらわれることがあるので、高血圧又は心疾患のある患者においては血圧の推移等に十分注意しながら投与すること。異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 尿閉があらわれることがあるので、症状があらわれた場合には投与を中止し、導尿を実施するなど適切な処置を行うこと。
添付文書
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1179052M1022_2_03/
[★]
- 英
- muscarinic receptor
- 同
- ムスカリン性受容体、ムスカリン性アセチルコリン受容体 muscarinic cholinergic receptors mAChR
- 関
- アセチルコリン受容体、ニコチン受容体、ムスカリン受容体拮抗薬、受容体
- アセチルコリン受容体のサブタイプ
- 7回膜貫通型のGタンパク質共役型受容体 →ニコチン受容体はイオンチャネル型
- β-アドレナリン受容体などと類似の構造と機能を有する (SPC.66)
ムスカリン受容体 (SP.412)
ムスカリン性受容体 (出典?)
ムスカリン性受容体
|
局在
|
反応
|
シグナル伝達系
|
M1
|
自律神経節
|
脱分極
|
Gq→PLC→IP3/DAG
|
中枢神経
|
|
M2
|
心臓
|
洞房結節
|
脱分極の抑制、過分極
|
Gi→K+チャネル開
|
心房
|
収縮力↓
|
Gi→cAMP↓→電位依存性L型Caチャネル閉
|
房室結節
|
伝導速度↓
|
|
心室
|
収縮力↓
|
|
M3
|
平滑筋
|
収縮
|
Gq→PLC→IP3/DAG
|
血管内皮細胞
|
拡張
|
NO産生
|
外分泌腺
|
分泌促進
|
Gq→PLC→IP3/DAG
|
ムスカリン受容体作動薬・拮抗薬の臨床応用
[★]
- 英
- cholinesterase inhibitor cholinesterase inhibitors
- 同
- 抗コリンエステラーゼ薬 anticholinesterase
- 関
- アセチルコリン、アセチルコリン受容体、副交感神経
コリンエステラーゼ阻害薬=
- アルツハイマー病の治療薬
作用機序
活性部位に結合
- エドロフォニウムは四級アミンなので腎臓より速やかに排泄され、持続時間が短い。
酵素ををカルバモイル化
- フィゾスチグミンやネオスチグミンは活性化部位に位置するセリン残基のヒドロキシ基にカルバモイル基(NH2CO-)を転移することで、機能を可逆的に失わせる (GOO.204)
酵素をリン酸化
薬理作用
動態
適応
臨床応用
注意
禁忌
副作用
[★]
- 英
- tolterodine
- 化
- 酒石酸トルテロジン, tolterodine tartrate
- 商
- デトルシトール
概念
- 抗コリン薬の一種で、膀胱に選択性の高いムスカリン受容体拮抗薬。
適応
禁忌
- デトルシトールカプセル
用法用量
- デトルシトールカプセル
- 健常成人には酒石酸トルテロジン4mg 1T
- 腎障害、肝障害、CYP3A4阻害のマクロライド系抗生物質・アゾール系抗真菌薬の服用の場合には、酒石酸トルテロジン2mg 1T
[★]
- 英
- postrenal failure
- 関
- 腎不全、急性腎不全、尿閉
病因
機械的閉塞
- 尿管(急性腎不全を生じるには両側の閉塞でなければならない)
[★]
- 英
- acute urinary retention
- 関
- 前立腺肥大症、尿閉、急性腎不全
- 高齢男性に最も多い。その原因としては前立腺肥大に伴う膀胱頚部閉塞(70代男性の10%、80代男性の33%(非日本人のデータ))
- リスク因子:高齢男性、中等度~高度の下部尿路症状、尿の流速が12ml/s未満、経直腸超音波で前立腺容量30ml超。
- 女性では神経因性膀胱、若年者の場合、神経疾患に寄ることが多い。
- 尿閉を誘発しやすい薬物としては、抗ヒスタミン薬、抗コリン薬、鎮痙薬、三環系抗うつ薬、オピオイド、αアドレナリン作動薬
[★]
- 関
- 前立腺肥大症
- 自力排尿不能で完全尿閉に至る。完全尿閉は緊急手術適応。