- 48歳の女性。腹痛と嘔吐とがあり救急車で来院した。5時間前から差し込むような腹痛が始まり、間欠的に混濁した黄色の消化管内容を嘔吐した。腹痛が始まってから排尿はない。3年前に胃亜全摘術を受けた。意識清明。脈拍104/分、整。血圧98/82mmHg。心音と呼吸音とに異常はない。腹部はやや膨満し、高調の腸雑音を聴取する。
[正答]
※国試ナビ4※ [099C013]←[国試_099]→[099C015]
★リンクテーブル★
[★]
- 1週前から上腹部と背部とに強い痛みがあり、食事ができなくなった。20歳ころから1日3合の日本酒をほぼ毎日飲んでいる。意識は清明。身長165cm、体重62kg。脈拍92/分、整。血圧110/72mmHg。顔面は苦悶様。背中を丸めるような姿勢をしている。腹部聴診では腸雑音が減弱している。心窩部に圧痛を認める。
- 尿所見:蛋白1+、糖(-)、ケトン体3+、潜血(-)。血液所見:赤血球442万、Hb15.1g/dl、白血球10,900、血小板23万。血清生化学所見:総ビリルビン3.5mg/dl、AST33単位、ALT66単位、アミラーゼ94単位(基準37~160)、Ca8.6mg/dl。CRP23.8 mg/dl。
- この患者が急性膵炎である検査前確率を50%としたときの検査後確率はどれか。血清アミラーゼの急性膵炎に対する感度は78%、特異度は88%とする。
- a. 0.11
- b. 0.2
- c. 0.28
- d. 0.35
- e. 0.43
[正答]
※国試ナビ4※ [099C012]←[国試_099]→[099C014]
[★]
- 60歳の女性。右大腿骨頚部骨折のため入院して手術を受けた。
- 手術前は血圧122/78mmHg で、心電図と胸部エックス線写真とに異常はなかった。術後7日間臥床していたが、リハビリテーションのために歩行訓練を始めたところ、訓練の途中で、突然息苦しくなり、気分が悪くなってうずくまった。呼吸数36/分。脈拍128/分、整。血圧80/42mmHg。顔色は不良で発汗がある。胸部にII音の亢進を認めるがラ音は聴取しない。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):PaO2 48Torr、PaCO2 26Torr。マスクによる酸素吸入を行い、静脈路を確保した。まず投与するのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099C014]←[国試_099]→[099C016]