- 英
- muscle biopsy
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 症例報告 [日本糖尿病学会]近畿地方会推薦 ネフローゼ症候群を合併しMRIと筋生検にて診断した糖尿病性筋梗塞の1例
- 心臓移植 (第5土曜特集 臓器移植の新時代) -- (わが国における脳死移植の現状と今後)
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- 筋生検法 病理と臨床 11(11): 1262-1269, 1993 文光堂の許可を得て掲載
- 筋生検と固定の方法 筋生検は技術的には簡単で、合併症も殆どありません。しかし、採取した筋肉片は微細な構造変化を見るために使われますので、丁寧な採取が必要です。外科医・整形外科医が採取した場合でも、病理標本として ...
- KOMPASは慶應義塾大学病院の医師、スタッフが作成したオリジナルの医療・健康情報です。患者さんとそのご家族の皆さんへ、病気、検査、栄養、くすりなど、広く医療と健康に関わる情報を提供しております。
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- 次の文を読み、31、32の問いに答えよ。
- 62歳の男性。筋力低下を主訴に来院した。
- 現病歴:3か月前から階段の昇降に困難を感じていた。2か月前に顔面と頭皮との皮疹に気付いた。1か月前から整髪がしにくくなった。様子をみていたが改善しないため受診した。
- 既往歴:花粉症。
- 生活歴:喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。
- 家族歴:父親が脳梗塞。
- 現症:意識は清明。身長 170cm、体重 65kg。体温 36.6℃。脈拍88/分、整。血圧 128/84mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 97%(room air)。顔面、頭皮、体幹、背部および両手の手指の関節背面に皮疹を認める。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。口腔内と咽頭とに異常を認めない。頸静脈の怒張を認めない。甲状腺腫と頸部リンパ節とを触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。四肢に浮腫を認めない。徒手筋力テストで上腕二頭筋、上腕三頭筋、腸腰筋および大腿四頭筋は両側とも4と低下している。顔面の写真(別冊No. 5)を別に示す。
- 検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖(-)。赤沈 45mm/1時間。血液所見:赤血球 372万、Hb 10.5g/dL、Ht 34%、白血球 8,800、血小板 23万。血液生化学所見:総蛋白 6.6g/dL、アルブミン 2.7g/dL、AST 89IU/L、ALT 35IU/L、LD 480IU/L(基準 176~353)、ALP 220IU/L(基準 115~359)、γ-GTP 27IU/L(基準 8~50)、CK 1,230IU/L(基準 30~140)、尿素窒素 20mg/dL、クレアチニン 0.8mg/dL。免疫血清学所見:CRP 1.6mg/dL、抗核抗体 320倍(基準 20以下)。
- この疾患の精査で有用性が低いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109H030]←[国試_109]→[109H032]
[★]
- 次の文を読み、28~30の問いに答えよ。
- 38歳の女性。微熱と大腿部痛とを訴えて来院した。
- 現病歴 : 2ヶ月前から全身倦怠感と微熱が続いている。一ヶ月前から階段の昇降がなんとなくおっくうになり、体動時には空咳と両側大腿部の鈍痛とを感じるようになった。関節痛や皮疹はない。
- 既往歴 : 特記すべきことはない。
- 現症 : 意識は清明。身長162cm、体重52kg。体温37.8℃。脈拍84/分、整。血圧118/76mmHg。皮膚、頭頸部に異常を認めない。背部の聴診で、両側下肺野にfine crackles<捻髪音>を認めるが、心音に異常はなく、心雑音もない。背部に異常を認めない。両側大腿部に筋萎縮と把握痛とを認める。四肢の近位筋力はやや低下しているが、感覚や深部腱反射は正常範囲である。
- 検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖(-)、沈渣で赤血球 1~2 /1視野、白血球 5~10/1視野。赤沈 38 mm/1時間。血液所見:赤血球 410 万、Hb 11.0 g/dl、Ht 39 %、白血球 6,800、血小板 26 万。血液生化学所見:総蛋白 6.0 g/dl、アルブミン 3.4 g/dl、尿素窒素 18 mg/dl、クレアチニン 0.8 mg/dl、AST 80 IU/l、ALT 40 IU/l、LD 420 IU/l (基準176~353)、CK 180 単位(基準10~40)。Na 142 mEq/l、K 4.6 mEq/l。免疫学所見:CRP 1.8 mg/dl、抗核抗体 40 倍(基準20以下)。胸部エックス線写真で両側下肺野に網状陰影を認める。
[正答]
※国試ナビ4※ [096C027]←[国試_096]→[096C029]
[★]
- 24歳の女性。発熱と左下腿の浮腫とを主訴に来院した。1年前から海水浴やスキーに行った際に顔面の紅斑が出現した。1か月前から37℃台の発熱と顔面紅斑が持続し、1週間前から左下腿の浮腫を自覚したため受診した。体温 37.5℃。脈拍 80/分、整。血圧 124/76mmHg。呼吸数 12/分。SpO2 98%(room air)。頬部と爪周囲とに紅斑を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。両手関節と肘関節とに圧痛を認める。左下腿部の腫脹と把握痛とを認める。尿所見:蛋白(±)、潜血1+、沈渣に赤血球5~10/1視野、白血球1~4/1視野、細胞円柱を認めない。血液所見:赤血球 330万、Hb 10.5g/dL、Ht 32%、白血球 3,200(桿状核好中球 20%、分葉核好中球 45%、好酸球2%、好塩基球1%、単球3%、リンパ球 29%)、血小板 12万、PT-INR 1.1(基準 0.9~1.1)、APTT 44.5秒(基準対照 32.2)、Dダイマー 6.5μg/mL(基準 1.0以下)。血液生化学所見:総蛋白 7.4g/dL、アルブミン 4.0g/dL、CK 52U/L(基準 30~140)、尿素窒素 16mg/dL、クレアチニン 0.6mg/dL。免疫血清学所見:CRP 0.2mg/dL、リウマトイド因子(RF)陰性、抗核抗体 2,560倍(基準 20以下)、抗dsDNA抗体 107IU/mL(基準 12以下)、CH50 17U/mL(基準 30~40)、C3 32mg/dL(基準 52~112)、C4 7mg/dL(基準 16~51)。
- 心電図、胸部エックス線写真および心エコー検査で異常を認めない。次に行うべき検査はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [112A074]←[国試_112]→[112B001]
[★]
- 34歳の男性。筋のやせを主訴に来院した。5年前から徐々に重いものを持ち上げにくくなってきた。2年前から下肢を高く挙上しづらくなり全身のやせも自覚していたが、仕事に支障がないので気にしなかった。最近、食事の時にむせるようになったため受診した。意識は清明。身長 178cm、体重 58kg。鼻声でこもるような構音障害を認める。舌、顔面および近位部優位で四肢に筋萎縮と顕著な筋線維束性収縮とを認める。両上肢挙上は可能であるが、座位からの起立には上肢の補助が必要である。腱反射は全般に低下している。感覚系、小脳系および自律神経系に異常を認めない。CK 852U/L(基準 30~140)。胸部エックス線写真で異常を認めない。呼吸機能検査で%VCは72%である。
- 診断に有用なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111I047]←[国試_111]→[111I049]
[★]
- 49歳の女性。右の片麻痺と難聴とを主訴に来院した。幼児期から体格が小さく疲労しやすかった。学業も次第に不振となった。35歳ころから徐々に難聴が出現し、38歳ころから知能低下が出現した。47歳のときに右の片麻痺が出現し、1か月後に回復した。その後、時々意識消失発作、発作性の頭痛などの症状を伴うようになった。1週前から再び右片麻痺が出現した。身長140cm、体重32kg。知能低下(IQ 39)、右同名半盲、両側性感音難聴、右不全片麻痺、構音障害、小脳性運動失調、全身の筋力低下および筋萎縮を認める。姉に同様の症状を認める。
- 診断に有用なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [104I057]←[国試_104]→[104I059]
[★]
- 56歳の男性。筋力低下と空咳とを主訴に来院した。半年前から階段やバスのステップの昇降が困難になり、最近、空咳が出現した。半年間で体重が5kg減少した。身長174cm、体重58kg。体温37.5℃。血圧140/72mmHg。両側上眼瞼に紫紅色の浮腫を認め、両肺下部にfine cracklesを聴取する。徒手筋力テストで上腕二頭筋、上腕三頭筋、腸腰筋および大腿四頭筋は両側とも4/5。尿所見:蛋白(-)、糖1+。便潜血1+。赤沈56 mm/1時間。血液生化学所見:AST 398 IU/l、ALT 120 IU/l、LD <LDH> 1,275 IU/l(基準176~353)、CK 5,700 IU/l (基準40~200)。免疫学所見:CRP 2.2 mg/dl、抗核抗体320倍(基準20以下)。
- 対応として適切でないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [103D031]←[国試_103]→[103D033]
[★]
- 60歳の男性。足に力が入らず歩きにくいことを主訴に来院した。6か月前から両下肢遠位部の筋力低下が出現し、徐々に進行してきた。家族歴に類症はない。両下肢の遠位部に筋力低下と筋萎縮とを認める。感覚障害はない。四肢で深部反射が亢進し、Babinski徴候は両側で陽性である,頭部と脊髄とのMRIに異常なく、神経伝導速度は正常である。
- 次に行う検査はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [098A043]←[国試_098]→[098A045]
[★]
- 67歳の男性。両側上肢に力が入らないことを主訴に来院した。半年前から両側上肢の脱力が進行性に増悪した。舌の萎縮・線維束攣綿と両側上肢の筋萎縮・筋力低下・深部腱反射滅弱とを認める。下肢の深部腱反射は亢進し、両側のBabinski徴候が陽性。感覚障害や排尿障害を認めない。診断的意義が最も高い検査はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102I049]←[国試_102]→[102I051]
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [096H050]←[国試_096]→[096H052]
[★]
- ☆case14 複視
- ■glossary
- diplopia n. 複視
- 筋力低下、筋無力、筋脱力 muscle weakness, muscular weakness
- sunken
- vt. sinkのpp.
- adj.
- 沈没した、沈んだ、水中の
- 沈下した、一段低いところにある
- 落ち込んだ、くぼんだ
- 3,4-ジアミノピリジン 3,4-diaminopyridine 3,4-DAP K+チャネル阻害薬;ランバート・イートン筋無力症治療
- ■症例
- 43-year-old woman
- cheif complaint: diplopia
- present history: diplopia and holding her head up ; more marked in the evenings, for the last 3 months. difficulty of chewing. voice has become quieter. weight loss (3kg / 6months). non-smoker. drinks about 15 units/week. no regular medication.
- past history: no significant previous medical illnesses.
- family history: lives with her husband and three children.
- ・診察 examination
- looks well.
- organ systems: normal; cardiovascular, respiratory, and abdominal systems.
- muscle power; grossly normal. decrease after testing a movement repetitively.
- motor function: normal; tone, coordination, reflexes and sensation.
- bilateral ptosis. exacerbated by prolonged upward gaze
- eye: normal; pupillary reflexes, eye movements, and funduscopy
- ■答え
- diagnosis: myathenia gravis
- differential diagnoses:
- CASES
- 上位and/or下位運動ニューロン motor neurone disease 運動ニューロン疾患:線維束性攣縮。進行例では筋力低下
- 筋 muscular dystrophy 筋ジストロフィー:ある種の筋肉が選択的に筋力低下する。家族歴がある。
- 筋 dystrophia myotonica 強直性筋ジストロフィー:咬筋、側頭筋、胸鎖乳突筋の筋萎縮、四肢遠位端の筋萎縮。顔貌が特徴的(前頭部脱毛、無表情、窪んだ頬)。家族歴ある。筋電図が診断に有用(急降下爆撃音)。
- 筋 polymyositis 多発筋炎:普通は皮疹と関節痛が出現。CKが上昇。筋生検が診断に有用
- 筋 myopathy ミオパチー:甲状腺中毒性ミオパチー、甲状腺機能低下症によるミオパチー、クッシング症候群によるミオパチー、アルコール性のミオパチー
- 神経筋接合部? non-metastatic associations of malignancy (paraneoplastic syndrome(傍腫瘍性症候群 = 腫瘍随伴症候群)のこと):胸腺腫の症例の10%に重症筋無力症がみられる。ランバート・イートン筋無力症症候群は小細胞癌と関連がある。
- HIM.2674
- Treatment with penicillamine (used for scleroderma or rheumatoid arthritis) may result in true autoimmune MG, but the weakness is usually mild, and recovery occurs within weeks or months after discontinuing its use.
- 重症筋無力症の誘発:ペニシラミン(強皮症や関節リウマチの治療に用いられる)。
- mildだし、薬剤の中断で改善する。
- Aminoglycoside antibiotics or procainamide can cause exacerbation of weakness in myasthenic patients; very large doses can cause neuromuscular weakness in normal individuals.
- 重症筋無力症の悪化:アミドグリコシド系抗菌薬、プロカインアミド
- MGの患者の筋脱力が悪化する。
- ■参考文献
- HIM = Harrison's Principles of Internal Medicine 17th Edition
- CASES = 100 Cases in Clinical Medicine Second edition
- IMD = 内科診断学第2版
[★]
- 英
- muscle weakness, muscular weakness
- 同
- 筋無力、筋脱力
- 関
- 筋萎縮
[show details]
筋力低下をきたす障害部位別の症候・検査所見 IMD.147
筋脱力の診断 IMD.660
[★]
- 英
- myopathy, muscular disease, muscular disorder
- 同
- ミオパシー、ミオパチー、筋原性疾患、筋症
- 関
- 筋萎縮
筋疾患と神経疾患
筋疾患と末梢神経疾患の鑑別
|
神経原性
|
筋原性
|
下位運動ニューロン障害
|
筋萎縮
|
遠位筋中心
|
近位筋中心
|
線維束性攣縮
|
あり
|
なし
|
筋電図
|
高振幅
|
低振幅
|
long duration
|
short duration
|
giant spike
|
|
(代償的な筋線維の興奮)
|
|
筋逸脱酵素
|
ー
|
CK↑
|
筋生検
|
群性萎縮(小角化線維)
|
孤発性萎縮(筋線維の大小不同、中心核の増加)
|
疾患
|
ALS
|
筋ジストロフィー
|
SPMA
|
多発性筋炎
|
分類
検査
- SOR.356
- 筋電図:筋原性変化(低電位差、低振幅波、多相性)
- 筋生検:筋線維の大小不同、壊死繊維、再生像、細胞浸潤など
- MRI:T2で高信号の変化が見られるものがある(皮膚筋炎)
[★]
- 英
- endomyocardial biopsy EMB
- 同
- 心内膜下心筋生検
- 関
- 心生検、心筋バイオプシー
[show details]
- 感染性あるいは代謝性の心筋疾患の確定診断に用いられる。
- 急性心筋炎:確定診断のために有用である(クラスI(レベルC))
参考
- http://blog.livedoor.jp/garjyusaiga/archives/52328669.html
- http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1054880711001293
- 2011 consensus statement on endomyocardial biopsy from the Association for European Cardiovascular Pathology and the Society for Cardiovascular Pathology.
- Leone O, Veinot JP, Angelini A, Baandrup UT, Basso C, Berry G, Bruneval P, Burke M, Butany J, Calabrese F, d'Amati G, Edwards WD, Fallon JT, Fishbein MC, Gallagher PJ, Halushka MK, McManus B, Pucci A, Rodriguez ER, Saffitz JE, Sheppard MN, Steenbergen C, Stone JR, Tan C, Thiene G, van der Wal AC, Winters GL.SourceU.O. di Anatomia ed Istologia Patologica, Azienda Ospedaliero-Universitaria S.Orsola-Malpighi, Bologna, Italy. ornella.leone@aosp.bo.it
- Cardiovascular pathology : the official journal of the Society for Cardiovascular Pathology.Cardiovasc Pathol.2012 Jul-Aug;21(4):245-74. doi: 10.1016/j.carpath.2011.10.001. Epub 2011 Dec 3.
- The Association for European Cardiovascular Pathology and the Society for Cardiovascular Pathology have produced this position paper concerning the current role of endomyocardial biopsy (EMB) for the diagnosis of cardiac diseases and its contribution to patient management, focusing on pathological i
- PMID 22137237
[★]
- 英
- endomyocardial biopsy, myocardial biopsy
- 関
- 心筋バイオプシー
[★]
- 英
- transvenous endomyocardial biopsy
[★]
- 英
- biopsy
- 同
- バイオプシー、診査切除術 exploratory excision、試験切除術
- 関
施行
条件付き
- リンパ節腫脹:感染によるリンパ節腫脹は自然消退しうるので一ヶ月以上経過観察してから。
禁忌
- 悪性黒色腫:転移しやすいため
- 精巣腫瘍:血行転移のおそれ → ゆえに精巣腫瘍を否定できない陰嚢腫脹に対しては診断を兼ねた高位精巣摘除が標準的治療