- 英
- papaverine
- 化
- 塩酸パパベリン papaverine hydrochloride、パパベリン塩酸塩
- 商
- アストフィリン配合、ストミンA配合, Cerespan, Pavabid
- 関
- アヘンアルカロイド
WordNet
- an alkaloid medicine (trade name Kavrin) obtained from opium; used to relax smooth muscles; it is nonaddictive (同)Kavrin
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/05/17 15:06:14」(JST)
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パパベリン |
|
IUPAC名 |
1-[(3,4-ジメトキシフェニル)メチル]-6,7-ジメトキシ-イソキノリン |
分子式 |
C20H21NO4 |
分子量 |
339.385 |
CAS登録番号 |
[61-25-6] |
パパベリン(英:papaverine)とは鎮痙薬のひとつ。ケシ属の植物に含まれるイソキノリン系のアルカロイド。オピオイド作動性はない。
消化管平滑筋を弛緩させることにより、過度の消化管の緊張による腹痛を緩解させる。パパベリンは消化管平滑筋だけでなく全ての平滑筋を弛緩させるため、血栓症の治療にも使用される。ただ副作用として多汗症や肺炎などが報告され、特にアマメシバ(英語版)の大量摂取による肺炎ではその主要因として考えられている。
参考文献
- 吐山豊秋著 『新編家畜薬理学 改訂版』 養賢堂 1994年 ISBN 4842594047
- 伊藤勝昭ほか編集 『新獣医薬理学 第二版』 近代出版 2004年 ISBN 4874021018
関連項目
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Japanese Journal
- PCI適応の是非に際し心筋血流予備量比(FFRmyo)測定時のパパベリン塩酸塩冠動脈内投与にて心室細動を来たした3例 (第107回成医会第三支部例会)
- 塩酸パパベリンの動脈内投与にて完全回復を得た non-occlusive mesenteric ischemia (NOMI) の1例
- 遠藤 文庫,山田 康雄,齋藤 俊博,武田 和憲,菊地 秀
- 日本腹部救急医学会雑誌 = Journal of abdominal emergency medicine 29(7), 1017-1020, 2009-11-30
- NAID 10026326143
Related Links
- パパベリン塩酸塩(塩酸パパベリン) パパベリン塩酸塩は消化管の平滑筋に直接作用して、胃腸の痙攣を鎮める効果のある成分。抗コリン成分とは異なり、胃液分泌を抑える作用は無い。抗コリン成分と異なり自律神経系を介した作用 ...
- パパベリンとは?効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる(おくすり110番:薬事典版) ... 用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。 すべての副作用を掲載しているわけではありません。
- 平滑筋の収縮を抑制する物質にパパベリン(Pap) がある。このパパベリンはアセチルコリンとは異なる受容体に結合する。 下に「アセチルコリン単独で投与したときの反応量」と「アセチルコリンとパパベリンを併用して投与したときの ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
パパベリン塩酸塩注40mg「日医工」
組成
パパベリン塩酸塩注40mg「日医工」
1アンプル(1mL)中パパベリン塩酸塩40mgを含有する。
添加物としてDL-メチオニン0.1mg,pH調節剤を含有する。
効能または効果
下記疾患に伴う内臓平滑筋の痙れん症状
急性動脈塞栓,急性肺塞栓,末梢循環障害,冠循環障害における血管拡張と症状の改善
- パパベリン塩酸塩として,通常成人1回30?50mg(0.75?1.25mL),1日100?200mg(2.5?5mL)を注射する。主として皮下注射するが,筋肉内注射することもできる。また,急性動脈塞栓には,1回50mg(1.25mL)を動脈内注射,急性肺塞栓には,1回50mg(1.25mL)を静脈内注射することができる。
なお,年齢,症状により適宜増減する。
慎重投与
- 緑内障の患者[眼圧上昇作用により,緑内障を悪化させるおそれがある。]
重大な副作用
呼吸抑制(頻度不明)
- 呼吸抑制があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
薬効薬理
平滑筋弛緩作用
- パパベリンは,各種平滑筋に直接作用して平滑筋の異常緊張及び痙れんを抑制する作用を有する4)。ことに平滑筋が痙れん性に収縮している場合に鎮痙作用は著しい4)。本剤は,胃(イヌ5),6),家兎6)),胆管(ウシ7))等の内臓平滑筋に対して弛緩,鎮痙作用を示すのみならず,血管平滑筋に対しても異常緊張及び痙れんを抑制し,血管の拡張・血流量の増加(家兎6),8))をもたらす。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- パパベリン塩酸塩(Papaverine Hydrochloride)
化学名
- 6,7-Dimethoxy-1-(3,4-dimethoxybenzyl) isoquinoline monohydrochloride
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分子式
分子量
性状
- 白色の結晶又は結晶性の粉末である。
水又は酢酸(100)にやや溶けにくく,エタノール(95)に溶けにくく,無水酢酸又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
本品1.0gを水50mLに溶かした液のpHは3.0?4.0である。
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- QT延長症候群、QT間隔
原因
- 洞結節機能不全
- 房室ブロック:2度房室ブロック、3度房室ブロックアンドロゲン遮断療法(GnRHアゴニスト/アンタゴニスト療法または両側性精巣摘除術)
- 利尿薬:低マグネシウム血症・低カリウム血症の誘発による
- 鎮吐薬:
[★]
- 英
- levodopa
- 同
- L-dopa、L-DOPA、LD、Lドーパ、L-ドーパ、L-ドパ、ドパ、ドーパ、3,4-ジヒドロキシフェニルアラニン 3,4-dihydroxyphenylalanine、ジヒドロキシフェニルアラニン dihydroxyphenylalanine
- 商
- ドパストン、ドパゾール、ドパール、イーシー・ドパール配合、カルコーパ配合、スタレボ配合、デュオドーパ配合、ドパコール配合、ドパゾール、ネオドパストン配合、ネオドパゾール配合、パーキストン配合、マドパー配合、メネシット配合、レプリントン配合
[show details]
相互作用
薬剤名等
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臨床症状・措置方法
|
機序・危険因子
|
レセルピン製剤
|
脳内ドパミンが減少し本剤の作用が減弱するおそれ
|
脳内のドパミンを減少させてパーキンソン症状を悪化させる。
|
テトラベナジン
|
血圧降下剤(メチルドパ水和物、レセルピン、節遮断剤等)
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血圧降下剤の作用を増強することがある
|
機序は不明であるが、レボドパに血圧降下作用があるためと考えられている。
|
抗精神病薬(フェノチアジン系薬剤 (クロルプロマジン等) 、 ブチロフェノン系薬剤 (ハロペリドール等)、ペロスピロン等
|
本剤の作用が減弱することがある
|
これらの薬剤によりドパミン受容体が遮断される。
|
全身麻酔剤(ハロタン等)
|
不整脈を起こすことがある
|
ハロタン等は交感神経のα、βレセプターの感受性を高める。一方、レボドパとの併用ではレボドパから転換したドパミンがα、βレセプターに作用して、不整脈を起こす可能性がある。
|
ピリドキシン
|
末梢での本剤の脱炭酸化を促進するため、本剤の作用が減弱することがある
|
ピリドキシンはレボドパ脱炭酸酵素の補酵素であり、併用によりレボドパの末梢での脱炭酸化を促進し、レボドパの脳内作用部位への到達量を減少させると考えられる。
|
抗コリン剤、アマンタジン塩酸塩、ブロモクリプチンメシル酸塩
|
精神神経系の副作用が増強することがある
|
併用によりレボドパの効果増加につながるが、同時に精神神経系の副作用が増強される可能性もある。
|
NMDA受容体拮抗剤(メマンチン塩酸塩等)
|
本剤の作用を増強するおそれ
|
これらの薬剤により、ドパミン遊離が促進する可能性がある。
|
パパベリン塩酸塩
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本剤の作用が減弱するおそれ
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パパベリン塩酸塩が線条体にあるドパミンレセプターをブロックする可能性がある。
|
鉄剤
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本剤の作用が減弱するおそれ
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キレートを形成し、本剤の吸収が減少するとの報告がある。
|
イソニアジド
|
本剤の作用が減弱するおそれ
|
機序は不明であるが、イソニアジドによりドパ脱炭酸酵素が阻害されると考えられている。
|
[★]
- 英
- narcotic narcotics, narcotic drugs
- ラ
- narcotica
- 関
日本の法医学上の定義
分類
- SLE.62
麻薬性鎮痛薬 narcotic analgesics
- 1. アヘンアルカロイド系 opium alkaloids (いわゆるオピオイド)
-
- アヘン opium:複数のアルカロイドが含まれている
中枢神経興奮薬 stimulants
- 3. コカアルカロイド系 coca alkaloids
ニュース
- レディー・ガガの麻薬使用発言に批判集中!音楽制作では「麻薬が刺激になった」
- 2010年8月29日 1時22分
- シネマトゥデイ映画ニュース
- 奇抜な衣装と大胆なパフォーマンスが人気のスター、レディー・ガガが、自身の創造性について「麻薬が刺激を与えてくれた」と発言した。
[★]
エフェドリン、ジフェンヒドラミン、ジプロフィリン、パパベリン、ノスカピン
[★]
パパベリン、ニコチン酸アミド
- 関
- 耳鼻科用剤
[★]
- 英
- papaverine-like compound
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
炭酸水素ナトリウム