- 英
- urinary bladder (M,N), bladder (Z)
- ラ
- vesica urinaria
- 関
- 膀胱容量
組織
- 粘膜には多くのヒダが存在し、膀胱が伸展すると消える (HIS.388)
- 被蓋細胞+移行上皮細胞 (HIS.388)
血管(M.210)
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膀胱 |
腎臓と膀胱
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膀胱の断面図
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ラテン語 |
vesica urinaria |
英語 |
Urinary bladder |
器官 |
泌尿器 |
動脈
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静脈
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膀胱静脈叢
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神経
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膀胱神経叢
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膀胱(ぼうこう)は、腎臓から送られてくる尿を一時的に溜める袋状の器官。尿を作る動物一般において、それを一時蓄える構造に対してもこの名を与える。
目次
- 1 脊椎動物一般
- 2 ヒトの場合
- 3 利用
- 4 脚注
- 5 参考文献
- 6 関連項目
- 7 外部リンク
|
脊椎動物一般
腎臓からの排出物は本来は消化管に放出される。その部分に発達した袋状の構造が膀胱である。したがって内胚葉起源である。ほ乳類では肛門と独立して新たに尿道が直接に体外に口を開くので、膀胱は消化管と独立する。
陸上生活をする哺乳類においては、尿や便を魚類のごとく垂れ流しにするのは甚だ生存に不利である。尿や便を垂れ流しにすれば、それを辿って捕食者に容易に発見されてしまう為である。従って、哺乳類では便を保持する直腸や尿を保持する膀胱が発達したと考えられている[1]。
ヒトの場合
下腹部中央に位置。左右の腎臓からの尿管でつながり、尿が送られてくる。また、尿を外部に排出するために尿道がつながる。尿道への入口は膀胱頸部筋で閉じられる。
通常時は1時間あたり60mlの尿が腎臓から送られる。膀胱総容積の4/5程度蓄積されると大脳に信号が送られ、尿意を感じる。排尿時は腹圧を加えることで膀胱の筋肉が働いて内圧がかかり、膀胱頸部筋が開放、排尿に至る。
通常の膀胱の厚さは1.5cm程度だが、尿が蓄積されるにつれて薄くなる。満タン時には3mmまで薄くなり、この場合まれに衝撃で破裂する事がある。
容量
膀胱の容量は、成人で平均して500ml程度であるが、人によって、約250 - 600ml程度と、個人差が大きい。体の大きさはあまり関係なく、小柄な女性でも1L以上我慢できる人もいる(俗に「貴婦人膀胱」といわれる)。
子供の夜尿症で、膀胱が小さいことが原因の場合、排尿をなるべく我慢させることで、成長とともに膀胱の容量が大きくなり、夜尿が治るケースがある。
利用
- ラグビーボールとサッカーボールは昔、豚の膀胱を膨らませた物を用いて球技のボールとしていた。
- 耐水性を持たせやすく、もともと袋としての形状を持っていることから、古来より動物の膀胱は水筒の材料として利用されてきた。
- 豚の膀胱は細胞外マトリックスとなり、身体の切断された部位に塗ることでそこが復元する。詳しい原理はわかっていないが、米国では再生医療の1つとして実用化されている。
脚注
参考文献
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関連項目
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- 膀胱炎
- 膀胱癌
- 人工膀胱
- 膀胱鏡検査 (非細菌性慢性膀胱炎)
- 腎循環
外部リンク
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Japanese Journal
- 再発を繰り返す表在性膀胱癌に合併した浸潤性尿管癌の1例 (第700回CPC症例)
- 化学療法とTURで膀胱温存できた膀胱原発小細胞癌の1例
- 金宮 健翁,新井 浩樹,室崎 伸和,本多 正人,吉田 恭太郎
- 泌尿器科紀要 58(3), 165-168, 2012-03
- A 78-year-old man was referred to our hospital for asymptomatic gross hematuria on April 16, 2007. Cystoscopy and abdominal computed tomography revealed a nonpapillary tumor at the upper area of the b …
- NAID 120003988384
- BCG膀胱内注入療法後に結核性前立腺膿瘍をきたした1例
- 橋村 正哉,百瀬 均,武長 真保,星山 文明,藤本 健,小野 隆征,大山 信雄
- 泌尿器科紀要 58(3), 169-172, 2012-03
- We report a case of tubercular prostatic abscess in a male patient who had undergone intravesical Bacillus Calmette-Guerin therapy for bladder carcinoma in situ. The abscess was successfully treated w …
- NAID 120003988383
- 剖検により全身性炎症の合併が判明した心臓突然死の一例
- 林田 昌子,伊関 憲,篠崎 克洋,大江 倫太郎,山川 光徳
- 山形大学紀要. 医学 : 山形医学 30(1), 23-31, 2012-02-25
- … また、気管支に多量な痰の貯留があり、食道壁のびらん、膵臓に微小膿瘍形成、膀胱に膿尿など多臓器に炎症所見を認めた。 …
- NAID 110008906961
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- 腎臓と膀胱は、体内の水分や老廃物を排出する尿と深く関係してくる臓器です。腎臓と 膀胱に起こる病気について解説していくサイトです。
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[★]
- 次の文を読み、58-60の問いに答えよ。
- 84歳の男性。両足の痛みを主訴に来院した。
- 現病歴 3年前から長い距離を歩くと両足が痛くなって休憩するようになった。徐々に歩ける距離が短くなってきた。現在では、自宅から300mのところにある畑まで歩くのに2回休憩する。動悸や労作時の息切れは自覚しておらず、歩行以外で日常生活には支障を感じていない。
- 既往歴 50歳から糖尿病のため食事療法と経口糖尿病薬の服用とを行っている。
- 生活歴 喫煙は20本/日を20歳から30年間であったが、その後禁煙している。飲酒は機会飲酒。
- 現症 意識は清明。身長 160cm、体重 51kg。体温 36.4℃。脈拍 72/分、整。血圧 154/82mmHg。眼瞼結膜に貧血を認める。眼球結膜に異常を認めない。心尖部で2/6度の収縮期雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。前脛骨部と足背部とに浮腫を認めない。
- 検査所見 尿所見:蛋白(-)、糖2+。血液所見: 赤血球 319万、Hb 7.1g/dl、Ht 24%、白血球 5,800、血小板 14万。血液生化学所見: 血糖 134mg/dl、HbA1c 6.8%、総蛋白 6.2g/dl、アルブミン 3.7g/dl、尿素窒素 25mg/dl、クレアチニン 0.9mg/dl、尿酸 6.4mg/dl、総コレステロール 146mg/dl、トリグリセリド 66mg/dl、総ビリルビン 0.3mg/dl、直接ビリルビン 0.1mg/dl、AST 17IU/l、ALT 9IU/l、LD 186IU/l(基準176-353)、ALP 242IU/l(基準115-359)、Na 139mEq/l、K 4.4mEq/l、Cl 107 mEq/l。CRP 1.3mg/dl。下肢MRA(別冊No.11A,B)と腰部単純MRI(別冊No.11C、D)とを別に示す。
- 貧血の原因を探るために検査を施行したところ、腫瘍が同定された。病期を確定するために行った腹部単純CT(別冊No.11E、F、G、H)とポジトロンエミッション断層撮影 FDG-PET(別冊No.11I)とを別に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [104G058]←[国試_104]→[104G060]
[★]
- 次の文を読み、59-61の問いに答えよ。
- 81歳の男性。発熱と歩行困難とを主訴に救急外来を受診した。
- 現病歴 5か月前から排尿困難を自覚し、 1か月前から腰痛が出現した。1週前から歩行困難となり、食思不振と発熱とを認めた。
- 既往歴 50歳時から高血圧症のため降圧薬を服用している。
- 生活歴 喫煙は20本/日を60年間。飲酒は機会飲酒。
- 現 症 意識は清明。身長161cm、体重48kg。体温38.0℃。脈拍84/分、整。血圧156/84mmHg。眼瞼結膜に貧血を認める。眼球結膜に黄染を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。上腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下腹部正中は小児頭大に膨隆している。両側腰背部(肋骨脊柱角)に叩打痛を認める。直腸措診で表面不整で腫大した石様硬の前立腺を触知し、圧痛を認めない。陰嚢と陰茎とに異常を認めない。両下肢の感覚鈍麻と筋力低下とを認め、立つことができない。膝蓋腱反射は消失している。
- 検査所見 尿所見:蛋白1 +、糖(-)、沈渣に赤血球10-20/1視野、白血球多数/1視野。血液所見:赤血球 257万、Hb 7.8g/dl、Ht 24%、白血球 9,200、血小板 11万。血液生化学所見:血糖 96mg/dl、総蛋白 6.1g/dl、アルブミン 3.1g/dl、尿素窒素 28mg/dl、クレアチニン 1.8mg/dl、尿酸 6.4mg/dl、総コレステロール 150mg/dl、トリグリセリド 68mg/dl、総ビリルビン 0.3mg/dl、直接ビリルビン 0.1mg/dl、AST 20IU/l、ALT 12IU/l、LD 240IU/l(基準176-353)、ALP 562IU/l(基準115-359)、Na 135mEq/l、K 4.5mEq/l、Cl 107mEq/l。CRP 5.8mg/dl。
- 主訴の発熱と歩行困難とに関連する変化が起きているのはどれか。 2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [105B058]←[国試_105]→[105B060]
[★]
- 次の文を読み、46、47の問いに答えよ。
- 67歳の男性。昨日の昼から尿がほとんど出ていないため来院した。
- 現病歴:3か月前から昼夜ともに頻尿があり、2か月前から1回尿量の減少と排尿後の残尿感があった。昨日の昼から尿が出ず、下腹部が張ってきたため受診した。体調不良のため、一昨日の夕食後から市販薬を服用している。他の医療機関は受診していない。
- 既往歴:特記すべきことはない。
- 家族歴:父親が糖尿病。
- 生活歴:喫煙は20本/日を40年間。飲酒は機会飲酒。
- 現症:意識は清明。体温 35.7℃。脈拍 104/分、整。血圧 158/82mmHg。頭頸部と胸部とに異常を認めない。腹部は下腹部が膨隆しておりやや硬く、軽度の圧痛を認める。直腸指診で鶏卵大で弾性軟の前立腺を触知し、圧痛を認めない。
- 検査所見:尿所見:蛋白1+、糖2+、潜血1+、沈渣に赤血球1~5/1視野、白血球5~10/1視野。血液所見:赤血球 478万、Hb 14.1g/dL、Ht 46%、白血球 7,800、血小板 35万。血液生化学所見:尿素窒素 21mg/dL、クレアチニン 1.3mg/dL、Na 141mEq/L、K 4.5mEq/L、Cl 103mEq/L。CRP 0.5mg/dL。
- この患者の病態に関与している部位はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112E046]←[国試_112]→[112E048]
[★]
- 58歳の女性。腹部膨満感を主訴に来院した。3か月前から下腹部膨隆を自覚し、衣服がきつくなった。30歳時にチョコレート嚢胞と診断された。50歳で閉経。内診で、左付属器領域に10cmの可動性のない腫瘤を触知する。血液所見:赤血球 360万、Hb 10.1g/dL、Ht 32%、白血球 6,800、血小板 26万。血液生化学所見:CEA 3.8ng/mL(基準 5以下)、CA19-9 38U/mL(基準 37以下)、CA125 280U/mL(基準 35以下)。子宮頸部と内膜の細胞診は陰性。上部および下部消化管内視鏡検査で異常を認めなかった。手術のため入院し開腹したところ、左付属器に腫瘤を認めた。腹水はなく、腹腔洗浄細胞診は陰性であった。腫瘤と腸管との癒着はなかった。腹膜播種はなく、大網やリンパ節に異常を認めなかった。左卵巣を切除して迅速病理診断で明細胞癌と診断された。
- 左付属器、子宮および大網に加えて切除すべきなのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114D015]←[国試_114]→[114D017]
[★]
- 30歳の男性。起床後の尿がコーラのような色であったことを主訴として来院した。幼少期から扁桃炎を繰り返している。7日前に咽頭痛と発熱があったが軽快した。尿所見:暗赤色、蛋白2+、潜血3+。尿沈渣の顕微鏡写真(別冊No. 5)を別に示す。
- 障害されている部位として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112E038]←[国試_112]→[112E040]
[★]
- 25歳の女性。下腹部痛と膣分泌物増加とを主訴に来院した。昨夜から下腹部痛が出現し、次第に増強してきた。外陰と膣とに掻痒感はない。夫は数日前に性器クラミジア感染症と診断され、内服治療を受けている。体温37.5℃。膣鏡診で黄色の分泌物を認める。内診で右下腹部に圧痛を認めるが、腫瘤は触知しない。
- 感染部位はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [102I066]←[国試_102]→[102I068]
[★]
- 30歳の男性。起床後の尿がコーラのような色であったことを主訴として来院した。日前に咽頭痛と発熱とがあったが軽快した。尿所見:蛋白2+、潜血3+。外観は暗赤色である。尿沈査の顕微鏡写真(別冊No.4)を別に示す。
- 障害されている部位として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107C019]←[国試_107]→[107C021]
[★]
- 31歳の初妊婦。妊娠10週に経膣超音波検査で1絨毛膜性双胎妊娠と診断された。妊娠30週の腹部超音波検査で、両児の羊水量に明らかな差が認められる。羊水の多い方の児によくみられる所見はどれか。
- (1) 全身皮下浮腫
- (2) 心拡大
- (3) 胃泡拡張
- (4) 腎盂拡大
- (5) 膀胱拡張
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [096I033]←[国試_096]→[096I035]
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [096G031]←[国試_096]→[096G033]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [109A011]←[国試_109]→[109A013]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [104E027]←[国試_104]→[104E029]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [106B023]←[国試_106]→[106B025]
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [096H043]←[国試_096]→[096H045]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [104C007]←[国試_104]→[104C009]
[★]
- a. 腎盂は内皮細胞で覆われている。
- b. 尿管の全長は約15cmである。
- c. 尿管には2か所の生理的狭窄部位がある。
- d. 膀胱の筋層は2層からなっている。
- e. 膀胱頂部は腹膜で覆われている。
[正答]
※国試ナビ4※ [098G039]←[国試_098]→[098G041]
[★]
- 成人女性の婦人科診察時の双合診で正しいのはどれか。
- a 側臥位で行う。
- b 外陰部視診の前に行う。
- c 膀胱に尿をためて行う。
- d Douglas窩は内診指で触診する。
- e 正常卵巣は外診指で触知できる。
[正答]
※国試ナビ4※ [110H012]←[国試_110]→[110H014]
[★]
- a. 膣鏡診の前に行う。
- b. 膀胱を充満して行う。
- c. 正常な卵管は管状に触れる。
- d. 正常な子宮は手拳大に触れる。
- e. 内診指と腹壁上の外診手とで触診する。
[正答]
※国試ナビ4※ [102F006]←[国試_102]→[102F008]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [113B013]←[国試_113]→[113B015]
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [099D116]←[国試_099]→[099D118]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [103C004]←[国試_103]→[103C006]
[★]
- ☆case10 背痛
- ■症例
- 27歳 女性
- 主訴:背中に突き抜ける?痛み(pain across her back)
- 現病歴:背中に広がる痛みを訴えて、27歳の女性が救急部に運ばれてきた。2日前に熱が出て背部痛が始まり、以降調子が悪い。痛みは増強している。6時間前に2度嘔吐した。
- 既往歴:3ヶ月前に合併症のない胆嚢炎。
- ・身体診断
- 調子が悪そうであり、紅潮している。体温:39.2℃。脈拍:120/分。血圧:104/68 mmHg。心血管系、呼吸器系に異常を認めず。腹部:全体的に圧痛。両側の腰部で著明な圧痛。
- ・検査
- (血液生化学)
- 白血球↑、血清尿素↑、CRP↑
- (尿検査)
- タンパク:++、鮮血:+++、亜硝酸塩:++
- 尿の顕微鏡検査:(おそらく400倍の一視野に)赤血球>50、白血球>50
- 腹部X線:正常
- ■glossary
- loin n. (pl)腰、腰部(→(adj.)lumbar)。(獣の)腰肉、ロイン。(pl)陰部、生殖器、性器
- 腸雑音、腸音、intestinal murmur、intestinal sound、bowel sound
- urine microscopy 尿の顕微鏡検査
- dysuria 排尿障害
- urgency n. 切迫、急迫、危急。緊急、火急、焦眉の急。[pl]しつこい要求、懇願。せき立てる力、刺激
- hydronephrosis 水腎症
- -nephros 腎臓
- -stomy 開口術
- nephrostomy n. 腎瘻造設術、腎造瘻術、腎瘻術
- obstructive urophathy 閉鎖性尿路疾患
- intravenous fluid 静脈内輸液
- commence vt. 始める、開始する。 vi. ~から始める、始まる(with)
- urgently
- eradication n. 根絶、撲滅
- mimic vt. ~の物まねをする、まねて馬鹿にする。そっくりに[卑屈に]まねる。~によく似る
- renal ultrasound 腎臓超音波検査
- obstructive uropathy 閉塞性尿路疾患
- polycystic kidney disease 多発性嚢胞腎
- medullary sponge kidney 海綿腎
- loin-pain hematuria syndrome 腰痛血尿症候群
- ■解説
- (第1パラグラフ)疫学
- 急性腎盂腎炎:男性より女性でmore common。尿路からの細菌の上行感染。リスク:妊娠、糖尿病、免疫低下者、尿路奇形(尿の腎臓への逆流。そして多分、狭窄していたりして結石で閉塞されやすいこともあると思う)
- (第2パラグラフ)病態
- 食欲不振、悪心、嘔吐と共に40℃の発熱が出ることがある。
- 腎盂腎炎患者の中には膀胱炎の先行症状(排尿障害、頻尿、尿意切迫、血尿)がある人がいるけど、こういう下部尿路症状がいつも出現するわけではない。
- 多くの腎盂腎炎患者は、先行する6ヶ月以内の膀胱炎の既往がある。
- 老人の場合、非典型的な症状を示し、そして混乱した状態でやってくる。
- 腎盂腎炎は他の病態によく似ている:急性虫垂炎、急性胆嚢炎、急性膵炎、下葉の肺炎
- 普通、体表から見て腎臓の直上に前からも後ろからも圧痛を感じる。
- 未治療の腎盂腎炎では敗血症になるかもしれない。
- (第3パラグラフ)本ケースについて
- ・CRP上昇は急性感染症を示唆
- ・顕微鏡的血尿・タンパク尿、白血球増多は尿路の炎症を示す。
- ・硝酸塩(nitrate, HNO3と何かの塩)から亜硝酸塩(nitrite, HNO2と何かの塩)への還元により細菌の存在が確認される。
- 覚え方:亜硝酸は(Oが一つ)足らないi(愛)
- でも複雑です。
- HNO2 亜硝酸 nitrous acid, nitrite 。亜硝酸塩 nitrite
- HNO3 硝酸 nitric acid, nitrate 。硝酸塩 nitrate
- (第4パラグラフ)管理
- ・女性は入院すべき。
- ・血液と尿の採取
- ・静脈内輸液+抗生物質で治療開始。微生物が同定されたら、感受性のある抗菌薬を使用する。初期治療ではゲンタマイシン、アンピシリン、シプロフロキサシンを用いる
- ・腎臓エコー検査:尿路閉塞を除外するため。閉塞性尿路疾患では、激しい痛み、発熱、敗血症ショック、腎不全を伴う脳腎症を起こしうる。
- ・尿路敗血症の経過で水腎症が疑われたら、合併症を防ぐために緊急に腎瘻を造設すべき
- (第5パラグラフ)薬物治療
- ・(腎結石など合併していない)腎感染症(ucomplicated renal infection)患者は抗生物質2週間のコースで治療すべき。
- ・感染の根絶を確実にする治療が終わった後10-14日間は、反復して細菌培養をする。<
- ・尿路結石を有する感染症や腎瘢痕を有する患者では抗生物質6週間のコースが用いられる。
- ■鑑別診断のポイント
- 腎盂腎炎は片側性、あるいは両側性の腰痛を引き起こす。
- 腰部痛の鑑別診断:
- 閉塞性尿路疾患
- 腎梗塞:心疾患などで生じた血栓が腎動脈またはその分枝を閉塞し、その血管の支配領域が虚血性壊死に陥った状態。
- 腎細胞癌:腎尿細管上皮細胞より発生する悪性腫瘍
- 腎乳頭壊死:腎乳頭より腎髄質にかけて、その支配動脈の虚血により壊死を来したもの。 主として基礎疾患に糖尿病を有する人にみられ、しばしば急性腎盂腎炎などの尿路感染に伴って発症する。
- 腎結石:
- 糸球体腎炎:
- 多発性嚢胞腎:先天性かつ両側性に腎実質内に大小無数の嚢胞を発生する。 ほとんどが両側性で、貧血、顕微鏡的血尿、蛋白尿、高血圧といった症状を呈しながら腎機能が低下し、最終的には腎不全となる疾患
- 海綿腎:腎錐体における集合管の先天性嚢状拡張症。症状としては拡張した集合管に尿の停滞 → 感染・細かな結石ができる。
- 腰痛血尿症候群:若年女性に好発し、反復して出現する腰部から側腹部の強い疼痛と血尿を主徴とする病因不明の疾患。肉眼的血尿や軽度の蛋白尿がみられることもあるが、特異的な検査所見はなく、診断は他疾患の除外診断による
- ■KEYPOINT
- ・急性腎盂腎炎は下部尿路症状があったり無かったりする。
- ・腎臓超音波検査は尿路閉塞を否定するために、入院24時間後に行うべき。
- ・抗菌薬は、再発のリスクを最小限にするために、少なくとも2週間継続すべき。
- □閉塞性尿路疾患(http://merckmanual.jp/mmpej/sec17/ch229/ch229a.htmlより引用)
- □KUBの陰影から尿路結石成分の推定
- リン酸カルシウム(22.0)
- シュウ酸カルシウム(10.8):シュウ酸カルシウム結石は,尿路結石のうちで最も頻度が高く(70~80%),シュウ酸カルシウム結石の約半数はリン酸カルシウムとの混合結石である。
- リン酸マグネシウムアンモニウム(4.1):ストラバイト結石:尿素分解菌(Proteus 、Klebsiella 、Pseudomonas )による尿路感染が原因で、尿素が分解されアンモニアとなると尿がアルカリ性となり、リン酸マグネシウムアンモニウム結石が形成される。
- シスチン(3.7):ホモシスチン尿症
- 尿酸(1.4):痛風
- キサンチン(1.4):プリン体
- □多嚢胞腎
- 常染色体劣性多発性嚢胞腎:ARPKD
- 旧名:幼児型嚢胞腎
- 常染色体優性多発性嚢胞腎:ADPKD
- 旧名:成人型嚢胞腎
[★]
- ☆case59 尿中の血液
- 52歳 ビジネスマン
- 顕微鏡的血尿のため泌尿器科医に紹介があった。
- 主訴:顕微鏡的血尿
- 現病歴:6ヶ月前、new jofのためのisurance medicalで血尿を指摘された。以来、家庭医に2回血尿指摘された。以前の尿検査は正常だった。一度も顕微鏡は指摘されたことが無く、泌尿器系の症状もなかった。顕微鏡的血尿であることを除けば健康である。視覚、聴覚に問題なし。タバコ1日30本、アルコール35 unit/week(缶ビール(350ml)20本/週)
- 既往歴:特記無し。
- 家族歴:特記無し。腎臓病の家族歴無し
- ・身体所見
- 栄養状態良く体調はよい。心拍:72/分、整。血圧:146/102 mmHg。心血管系、呼吸器系、腹部、神経学所見:異常なし。眼底鏡でarteriovenous nippingを認める。
- ・検査
- (血液生化学)
- 上昇:尿素、クレアチニン、γ-GTP
-
- (尿検査)
- 蛋白:++。血尿:++。赤血球:>100 red cells
- 24時間尿蛋白:1.2g; 正常値 <200mg/24hr
- (その他)
- ECG:左室拡大。腎超音波検査:大きさは正常
- (第一パラグラフ)
- ・顕微鏡的血尿の原因は腎臓と尿路系のものがある(ex.前立腺病変、結石)。
- ・顕微鏡的血尿 + 高度のタンパク尿 + 高血圧 + 腎障害 = 慢性糸球体腎炎の病態
- ・γ-GTP高値はアルコールの過剰摂取による肝臓病であることに適合する
- ・男性で推奨されるアルコール摂取の上限は、28unit/週 ()
- (第二パラグラフ)IgA腎症
- ・IgA腎症は先進国における一般的な糸球体腎炎。メサンギウム領域におけるIgAの蓄積が特徴的
- ・患者はしばしば、上気道感染と同時におこる顕微鏡血尿のエピソードがある
- ・IgA腎症は多くは特発性だけど、ヘノッホ-シェーンライン紫斑病(Henoch-Schonlein purpura)とアルコール性肝硬変(alcoholic cirrhosis)と関連するのが普通である。
- ・IgA腎症の患者の20%は20年の経過で末期腎不全(end-stage renal failure)に陥る。
- (第三パラグラフ)基底膜病・アルポート症候群
- ・菲薄基底膜病はisolated microscopic hematuria、minimal proteinuria及び正常腎機能(悪化しない)をしめす家族性の疾患である。
- ・電顕的にはびまん性の糸球体基底膜の菲薄化が見られる(300-400nm -> 150-225nm)
- ・アルポート症候群は進行性糸球体病態であり、聴覚消失と視覚異常と関連している。ふつうX連鎖優性遺伝で、男性がひどく影響を受ける。
- (第四パラグラフ)What further incestigations would you organize?
- ・腎生検
- ・age>50: 尿細胞診、前立腺特異抗原、膀胱鏡 → 除外診断のため(膀胱・前立腺病変)
- ・肝超音波検査が必要で、肝生検を考慮するべき。
- (第五パラグラフ)What advice would you give this patient
- ・指導:禁酒、血圧のコントロール
- ・経過観察:透析、腎移植に移行しうるため
- ・血清/血漿クレアチニン:これはGFRが50%減らないと上昇しない → この症例では軽度のクレアチニンの上昇は腎機能は正常の腎機能の40%であることを示す。
- ・治療:免疫抑制薬がIgA腎症の大部分で透析導入を遅らせるという証拠はない
- ■KEYPOINT
- ・50歳以下の血尿のみを訴える患者はまず腎臓専門医に紹介すべき。
- ・50歳以上の血尿のみを訴える患者は、膀胱や前立腺の疾患を除外するためにまず泌尿器科医に紹介すべき
- ・血清/血漿クレアチニンのわずかな上昇は腎機能の大きな喪失を示している。
- ・大量のアルコール摂取による肝障害は明らかな徴候なく起こるかもしれない。
- ■もっとも一般的な顕微鏡的血尿をきたす糸球体による原因
- IgA腎症
- 菲薄基底膜病(thin basement membrane disease)
- アルポート症候群(XR)
- ■高血圧の病理的帰結 HIM.1552
- ・高血圧が生み出すリスクファクター:粥状硬化症
- ・高血圧が悪化因子?(predisposing factor)となる疾患:心不全、冠動脈疾患、梗塞、腎臓病、末梢動脈疾患
- 心臓:高血圧性心疾患は高血圧に対する機能的・構造的適応 → 左心室肥大、拡張期機能不全(diastolic dysfunction)、うっ血性心不全、血行異常(冠状動脈の粥状硬化・微小血管障害による)、不整脈
- 左心室肥大(1遺伝的要因と血行動態要因による) → ↑リスク:冠動脈心疾患、梗塞、慢性心不全、突然死
- 拡張期機能不全:(左心室壁が肥厚して拡張期に十分拡張できないという意味での機能不全(written by s))
- 脳:(高血圧は脳梗塞と脳出血のリスクファクター)
- ・認知症(脳梗塞による)
- ・高血圧脳症(autoreguration(50-150mmHg)が傷害され、重度の頭痛、悪心・嘔吐、巣状神経徴候(focal neurologic sign)、精神状態の変調をきたす)
- 腎臓:高血圧は腎障害と末期腎臓病のリスクファクター。
- ・腎臓における粥状硬化性の高血圧に関連した血管損傷は、最初に糸球体の前の細動脈に及ぶ。これにより糸球体と糸球体の後の構造に虚血性の変化を起こす。
- ・糸球体の損傷は糸球体の高灌流による糸球体毛細血管の損傷の結果かもしれない。
- ・糸球体の病理は糸球体硬化症を呈し、そして尿細管は虚血により萎縮する。
- 末梢動脈:長期にわたって持続する高血圧により、下肢の動脈を狭窄させる → 跛行
- 網膜:交差現象(http://www.1stretinalscreen.com/ra_DR_NonDR.asp )
- AV nipping is indicative of hypertension and describes the changes which occur at arteriovenous crossings in the retina where an artery crosses a vein. In patients with hypertension and associated arteriolosclerosis (narrowing of the artery) the artery applies increased pressure on the vein at the point where it passes over the top of the vein.
- ■顕微鏡的血尿
- 血尿のうち、肉眼的には血尿ではないが、尿沈渣で400倍毎視野1個以上の赤血球を認める場合をいう。 しかしそれでは再現性に乏しいので、一般的には5個以上の赤血球を認める場合を顕微鏡的血尿といい病的意義をもつ。
- ■glossary
- modest adj. 謙虚な。慎み深い、控えめな、遠慮がちの。(主に女性が)しとやかにした、ひどく上品な。質素な、地味な。適度の、穏当な。大きくない、ささやかな。
[★]
- 英
- bladder carcinoma, bladder cancer, cystocarcinoma
- 関
- 腫瘍、膀胱腫瘍、膀胱
概念
疫学
- 50歳代以降に発生しやすい。
- 日本では移行上皮癌が多い
- 中国、ザンビアでは別の型の膀胱癌が多い→環境要因が関わっている。
- 乳頭状に内腔に増殖
- 腺癌にも扁平上皮癌にも変化しうる
リスクファクター
- 3. その他(40歳以上の男性、肉眼的血尿、泌尿器科系疾患、排尿刺激症状、尿路感染の既往、骨盤放射線照射歴、喫煙)
- 喫煙:喫煙者は非喫煙者の2-10倍相対危険度が高い。また、膀胱癌の30-40%は喫煙が原因と考えられている。(SURO.246)
リスク分類
- EAUガイドライン
- http://www.uroweb.org/fileadmin/tx_eauguidelines/2009/Full/TaT1_BC.pdf
- NCCNガイドライン
- http://www.nccn.org/professionals/physician_gls/PDF/bladder.pdf
- 登録が必要
EAUガイドラインの筋層非浸潤性膀胱癌のスコア化
因子
|
再発スコア
|
進展スコア
|
腫瘍数
|
単発
|
0
|
0
|
2-7個
|
3
|
3
|
8個以上
|
6
|
3
|
腫瘍サイズ
|
<3cm
|
0
|
0
|
≧3cm
|
3
|
3
|
再発歴
|
初発
|
0
|
0
|
≦1再発/年
|
2
|
2
|
>1再発/年
|
4
|
2
|
T因子
|
Ta
|
0
|
0
|
T1
|
1
|
4
|
併発CIS
|
なし
|
0
|
0
|
あり
|
1
|
6
|
異型度(1973WHO)
|
G1
|
0
|
0
|
G2
|
1
|
0
|
G3
|
2
|
5
|
合計スコア
|
0~17
|
0~23
|
- 再発スコア値 0:低リスク、1-9:中リスク、10-17:高リスク
- 進展リスク値 0:低リスク、2-6:中リスク、7-23:高リスク
計算ソフト
- http://www.eortc.be/tools/bladdercalculator/
- 使いづらい
TNM分類
- TX 原発腫瘍が評価されていないとき
- T0 腫瘍なし
- Tis 上皮内癌(CIS)
- Ta 浸潤なし
- T1 粘膜下結合組織までの浸潤
- T2 筋層浸潤があるもの
- T2a: 筋層の半ばまでの浸潤
- T2b: 筋層の半ばを越えるもの
- T3a: 顕微鏡的浸潤
- T3b: 肉眼的(壁外に腫瘤があるもの)
- T4 腫瘍が以下のいずれかに浸潤するもの:前立腺、子宮、膣、骨盤壁、腹壁
- T4a: 前立腺、子宮あるいは膣への浸潤
- T4b: 骨盤壁あるいは腹壁への浸潤
- NX 所属リンパ節が評価されていないとき
- N0 所属リンパ節転移なし
- N1 2cm以下の1個の所属リンパ節転移を認める
- N2 2cmを超え5cm以下の1個の所属リンパ節転移、または5cm以下の多数個の所属リンパ節転移を認める
- N3 5cmを超える所属リンパ節転移を認める
- MX 遠隔転移の有無不詳
- M0 遠隔転移なし
- M1 遠隔転移あり
所属リンパ節
検査
[show details]
- 乳頭様の増殖をしている、おそらく筋層に浸潤していない腫瘍。上皮内癌と違って筋層浸潤しにくい。
治療
- CIS → 問題となるのは、膀胱鏡下で正常な粘膜と区別できないこと(参考6,8)。このためTUR-Btが1st lineとはならないと思う。
- BCG膀胱内注入療法:月に1回、6-8週間。日本で用いられているBCG株は東京株とコンノート株。再発した場合には2nd line BCG注入療法を行う。無効の場合には膀胱全摘術を考慮する。(参考1)
- 男性:膀胱、周囲組織、前立腺、精嚢、(尿道再発リスクが高いとき)尿道
- 女性:膀胱、周囲組織、尿道、(子宮、膣の前壁、卵巣を含めることがある)
- 骨盤内臓器:(適応があれば)骨盤内臓器摘除
- 下部尿管:尿路変更に必要な長さを残し摘出
- 骨盤リンパ節郭清:所属リンパ節(内腸骨リンパ節、外腸骨リンパ節、閉鎖リンパ節)
- 尿路変更:回腸導管、新膀胱造設術
参考
- http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0076/1/0076_G0000211_GL.html
- http://ganjoho.ncc.go.jp/public/cancer/data/bladder.html
- 3. 膀胱癌 - 診療ガイドラインについて - 医療関係者の方へ - 香川県立中央病院
- http://www.chp-kagawa.jp/ganshinryou/boukougan.pdf
- http://www.chp-kagawa.jp/docs/boukougan.pdf
- 5. eMedicine - Carcinoma In Situ of the Urinary Bladder
- http://emedicine.medscape.com/article/444061-overview
- 6. 大阪府立成人病センター 治療実績〔膀胱がんの解説〕
- http://www.mc.pref.osaka.jp/kabetsu-shoukai/hinyouki/setsumei/boukougansetsumei.htm
- 7. [charged] Treatment of non-muscle-invasive bladder cancer - uptodate [1]
- 8. [charged] Clinical presentation, diagnosis, and staging of bladder cancer - uptodate [2]
国試
[★]
- 英
- anatomy
- ラ
- anatomia
- 関
- 体表解剖学、臨床解剖学、神経解剖学、比較解剖学
系統解剖
運動
骨
部位ごとの分類
関節ごとの分類
神経
部位別
上肢
体幹
下肢
下肢の皮神経
脳幹の神経解剖
血管
臓器に分布する血管
各体部位に分布する血管
- 頚部
[★]
- 英
- ureter (Z)
- 同
- 輸尿管
- 関
- 腎臓、膀胱、尿道
|
男性
|
女性
|
前面
|
N.327
|
N.328
|
上面
|
N.350
|
N.349、351、354、355
|
神経 (KL.402)
- 腎盂と同じ
自律神経
求心性線維
生理的狭窄部 (KH.176|KL.401)
- 腎管から尿管に移行する部分
- 尿管が総腸骨動脈と交叉する部分
- 膀胱壁の中を通過する部分
走行(男性)
走行(女性)
- 骨盤側壁から前内方に向かい、子宮頚と膣円蓋の約2cm外側で子宮動脈と交叉(KL.402)
- 子宮広間膜後葉に沿って、子宮動静脈の下をくぐるように走行し、基靭帯の上部をかすめ膀胱子宮靭帯の前層と後層の間を貫いて膀胱に入る(G9M.191)
- 図:G9M.191 N.349
発生
- 中腎管から尿管芽として発生。腎臓の上昇につれて尿管の開口部が上昇する
- 胎生第3ヶ月に尿道前立腺部の上皮が増殖して周囲の間質に広がり前立腺を形成する (L.301) ⇔ 中腎管からは精管、精嚢
組織 HIS.388
- 粘膜:移行上皮、基底板、粘膜固有層(密不規則性結合組織)
- 筋層:(上位2/3)内縦筋層、外輪筋層、(下位1/3)内縦筋層、中輪筋層、外縦筋層 ⇔消化器系では内側が輪筋
臨床関連
- 生理的狭窄部には尿管結石が引っかかりやすく、臨床的に重要(尿管結石)
- 女性の場合、骨盤部での尿管の走行は重要
[★]
- 英
- foreign body in bladder, foreign body in the bladder
- 関
- 尿道異物
[★]
- 英
- cystometry
- 関
- 膀胱内圧測定
[★]
- 英
- bladder neck
- 関
- 膀胱頸部
[★]
経尿道的膀胱砕石術