脾臓

spleen (SP)
  • 図:N.288,289

解剖

体表解剖 (2007年度後期解剖学授業プリント)

臓器と接する面 (KL.383, N.288)

組織

  • 赤脾髄:大部分を占め、赤色に見える
  • 白脾髄を取り巻くように存在し、赤脾髄と白脾髄を隔てている。
  • 辺縁体では、数多くの小さな血管がリンパ小節を取り囲むように存在しており、辺縁洞をなす。中心動脈から放射状に伸びる細い血管が赤脾髄に入り、その後再び戻って辺縁洞に注ぐ。

機能 (SP.499)

  • 1. 赤血球の処理
  • 2. 防衛機能
  • 3. 胎生期における造血作用
  • 4. 赤血球の貯蔵

臨床関連

  • 血小板増加による血栓症
  • 免疫能低下
  • 易感染性
  • 莢膜を持つ菌に感染しやすくなる→脾網内系はIgMを産生する場らしい?
  • 脾摘後重症感染症症候群


Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.


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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/07/30 10:03:53」(JST)

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Japanese Journal

  • 免疫性血小板減少性紫斑病と薬物療法 (特集 身近になる血液疾患の治療--専門医から実地医家へ)
  • 小野 友佳子,岡本 真一郎
  • 日本医師会雑誌 140(7), 1471-1474, 2011-10
  • NAID 40019013048
  • 予防は治療に勝る 高齢者感染症の予防法 (特集 高齢者の感染症)
  • 当施設で経験した脾臓原発びまん性大細胞型B細胞リンパ腫3症例の検討
  • 田中 勝,角田 三郎,井上 浩一,和泉 透,山本 孝信,星 サユリ,平林 かおる,五十嵐 誠治,阿久津 美百生,加納 康彦
  • 臨床血液 52(8), 703-707, 2011-08-30
  • NAID 10029615230
  • 15.脾腫と脾機能亢進症状を来たし摘脾を施行したヘモグロビン異常症の1例(一般演題,第24回日本小児脾臓研究会)
  • 奥山 直樹,窪田 正幸,小林 久美子,仲谷 健吾,大山 俊之,荒井 勇樹,横田 直樹,城之前 翼
  • 日本小児外科学会雑誌 47(5), 884, 2011-08-20
  • NAID 110008711832

Related Links

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脾臓の位置、役割、脾臓の病気の原因、症状、治療法について.


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脾臓腫瘍脾臓の腫瘍画像をクリックすると大きく 脾臓: 脾髄, 赤脾髄, 白脾髄  ] 新生児の脾臓の断面 概観像spleenA011.jpgIllu spleen jp.jpg五臓六腑のうちのひとつ、脾臓



★リンクテーブル★
国試過去問106A023」「105F013」「100G043」「097G045」「081C031」「097F010」「109B033」「109E017」「104G023」「105B023」「096E011」「096G054
リンク元解剖学」「脾腫」「樹状細胞」「副交感神経系」「下腸間膜動脈
拡張検索脾臓摘出後重症感染症」「脾臓梗塞」「脾臓損傷」「脾臓摘出後敗血症」「脾臓細胞

106A023」

  [★]

  • 65歳の男性。頚部腫瘤を主訴に来院した。 6か月前から頚部に腫瘤を自覚しており、徐々に増大してきたため受診した。眼瞼結膜に貧血を認めない。左頚部に径2cmのリンパ節を3個、右腋窩に径2cmのリンパ節を1個触知する。いずれも弾性硬で圧痛はない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球398万、 Hb11.0g/dl、 Ht38%、白血球6,300、血小板23万。血液生化学所見:総蛋白7.5g/dl、アルブミン4.8g/dl、尿素窒素19mg/dl、クレアチニン0.9mg/dl、総ビリルビン0.8mg/dl、 AST31IU/l、 ALT28IU/l、 LD447IU/l(基準176-353)。胸腹部造影CTで縦隔リンパ節、腹腔内リンパ節および脾臓の腫大を認める。
  • 次に行う検査として最も適切なのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 106A022]←[国試_106]→[106A024

105F013」

  [★]

  • 3歳児の診察所見で病的なのはどれか。


  • a 左肋骨弓下に脾を3cm触知
  • b 右肋骨弓下に肝を1cm触知
  • c 口蓋扁桃口蓋咽頭弓をはみ出して腫大
  • d 両側頚部に米粒大のリンパ節を3個ずつ触知
  • e 両側鼠径部に小豆大のリンパ節を1個ずつ触知


[正答]


※国試ナビ4※ 105F012]←[国試_105]→[105F014

100G043」

  [★]

  • 血球の産生について正しいのはどれか。

[正答]


※国試ナビ4※ 100G042]←[国試_100]→[100G044

097G045」

  [★]

  • 正常の免疫機能について正しいのはどれか。
  • a. (1)(2)
  • b. (1)(5)
  • c. (2)(3)
  • d. (3)(4)
  • e. (4)(5)

[正答]


※国試ナビ4※ 097G044]←[国試_097]→[097G046

081C031」

  [★]

  • a. (1)(2)(3)
  • b. (1)(2)(5)
  • c. (1)(4)(5)
  • d. (2)(3)(4)
  • e. (3)(4)(5)

097F010」

  [★]

  • 20歳の女性。腹部の不快感を訴えて来院した。身長160cm、体重43kg。腹部の診察を行った。触知すると異常なのは.どれか。

[正答]


※国試ナビ4※ 097F009]←[国試_097]→[097F011

109B033」

  [★]

  • 造血部位の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。


[正答]


※国試ナビ4※ 109B032]←[国試_109]→[109B034

109E017」

  [★]

  • 妊娠10週の時点で臍帯内に存在する胎児臓器はどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 109E016]←[国試_109]→[109E018

104G023」

  [★]


[正答]


※国試ナビ4※ 104G022]←[国試_104]→[104G024

105B023」

  [★]

  • 胎芽期の主な造血部位はどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 105B022]←[国試_105]→[105B024

096E011」

  [★]

  • 健康成人の内臓で最も重いのはどれか。

[正答]


※国試ナビ4※ 096E010]←[国試_096]→[096E012

096G054」

  [★]

  • 胎芽期の主な造血部位はどれか。

[正答]


※国試ナビ4※ 096G053]←[国試_096]→[096G055

解剖学」

  [★]

anatomy
anatomia
体表解剖学臨床解剖学神経解剖学比較解剖学

系統解剖

運動

筋肉

部位ごとの分類

関節ごとの分類

筋の付着部

神経

部位別

上肢

体幹

下肢

下肢の皮神経

名称
陰部大腿神経大腿枝
外側大腿皮神経
大腿神経前皮枝
閉鎖神経皮枝
伏在神経
浅腓骨神経
深腓骨神経
上殿皮神経
中殿皮神経
下殿皮神経
大腿皮枝の枝
後大腿皮神経の終末枝
内側腓腹皮神経
外側腓腹皮神経
腓腹神経
外側足背皮神経

脳幹の神経解剖

血管

臓器に分布する血管

臓器 栄養血管 機能血管
動脈 静脈 動脈 静脈
食道        
       
小腸 上腸間膜動脈 上腸間膜静脈門脈    
大腸 上・下腸間膜動脈 上・下腸間膜静脈門脈    
肝臓 固有肝動脈 肝静脈下大静脈    
胆嚢 胆嚢動脈 胆嚢静脈    
膵臓        
気管        
気管支動脈 気管支静脈 肺静脈 肺動脈幹肺動脈
腎臓        
尿管        
膀胱        
脾臓 脾動脈 脾静脈    
精巣 精巣動脈 蔓状静脈叢    
卵巣 卵巣動脈 蔓状静脈叢卵巣静脈    

各体部位に分布する血管

  • 頭部
頚部

脾腫」

  [★]

splenomegaly
脾臓


定義

  • 脾臓が腫大した状態(250以上(正常は90-120g))
  • 脾の大きさは長径と重量がよく相関し、超音波診断では長径×短径(SI スプリーンインデックス)が脾腫の指標となる。
  • 正常の2倍程度となると脾腫として左季肋部で診察可能となる
  • 慢性骨髄増殖症候群、慢性リンパ性白血病、ヘアリー細胞白血病、遺伝性溶血性貧血、フェルティ症候群、マラリアでは巨大脾腫を認める。

頻度

  • 急性ウイルス感染の約50%、銃声細菌感染症の約20%、慢性肝疾患の50-70%、溶血性貧血で約70%、血液造血器疾患で約40%に出現する。(IMD.544)

症状

  • ほぼない。
  • 胃か圧排するほど大きくなれば、胃の膨満感が出現しうる。

診察

  • 仰臥位で右季肋部を触診
  • 小児では触れても良いが、健常成人では触れない。触れたら異常である。
  • 臍まで脾臓を脾臓を触知できる場合を特に巨脾という。
  • 打診または触診で診察する

打診

IMD 544

Nixon法

  • 右側臥位とする
  • 後腋窩線上を胸部から腹部に向かい打診する。
  • 肺鼓音から濁音に変わった部位から左肋骨弓に直角に向かい打診をする。
  • 正常では濁音界が6-8cmであるが、8cmを超えた場合異常と判断する。

Castell法

  • 仰臥位とする
    • 前腋窩線上を胸部から腹部に向かい打診する。
  • 第8または第9肋間は正常では鼓音であるが、濁音であれば異常と判断する。

Traube法

  • 左第6肋骨上縁と左中腋窩線および左肋骨弓に囲まれた部位を(トラウベ半月腔)という。
  • 空腹時、通常の呼吸ではこの領域は鼓音であるが、濁音であれば異常と判断する。

検査

  • 腹部エコー、腹部CT
  • 腹部エコーで長径が10cmを超えると脾腫と判断しうる

鑑別疾患

病因による鑑別

  • V 血管:全身性うっ血(心不全)、門脈系うっ血(肝硬変、門脈血栓症)
  • I 感染症:細菌性心内膜炎、伝染性単核球症、結核、梅毒、エキノコックス、日本住血吸収症、マラリア
  • N 血液悪性腫瘍(悪性リンパ腫、白血病、骨髄線維症、慢性骨髄増殖症候群)
  • D
  • I
  • C 血液系疾患(溶血性貧血(自己免疫性溶血性貧血、遺伝性球状赤血球症、サラセミア)、悪性貧血、特発性血小板減少性紫斑病)、免疫異常(関節リウマチ、フェルティ症候群、全身性エリテマトーデス)、蓄積病(ムコ糖質蓄積など)、嚢胞性疾患
  • A
  • T
  • E

病態による鑑別疾患

  • 脾臓は巨大なリンパ器官と考えられるために、原因は組織を考えれば鑑別を挙げることが容易となる。
  産生増加 新生物 破壊亢進 閉塞 浸潤
赤血球 再生不良性貧血
骨髄癆性貧血
赤血球増加症 溶血性貧血
エリテマトーデス
悪性貧血
   
白血球 骨髄異形成
感染症
白血病 無顆粒球症    
血小板     特発性血小板減少性紫斑病    
リンパ組織 伝染性単核球症 ホジキンリンパ腫
嚢胞性リンパ管腫
     
支持組織   転移性癌 エリテマトーデス
コラーゲン病
  ヘモクロマトーシス
細網内皮症
ハーラー病
アミロイドーシス
サルコイドーシス
動脈       塞栓症
動脈瘤
 
静脈   血管腫   うっ血性心不全
肝硬変
血栓症
バンチ病
膵尾部膵癌
 

治療

樹状細胞」

  [★]

dendritic cell DC, dendritic cells
樹枝状白血球プロフェッショナル抗原提示細胞 professionalantigen-presenting cell、プロフェッショナルAPC professional APC


  • 食細胞としての機能はない

樹状細胞の種類

  • 上皮に存在し抗原を捕獲し、所属リンパ節に移動してT細胞に抗原提示
  • class II MHCとT-cell costimulatory moleculesを有する
  • リンパ節ではparacortixに存在(WCH.422)
  • リンパ節脾臓胚中心に存在する。(WCH.422ではfollicleに存在すると)
  • Fc受容体や補体の受容体を有する
  • IgGや補体が結合した物質を捕獲し、リンパ濾胞のB細胞に抗原提示し、secondary antibody responseを促進する

サイトカイン (SMB.44)

NK細胞樹状細胞インターフェロンγを産生させるサイトカインを分泌

副交感神経系」

  [★]

parasympathetic nervous system (KL)
pars parasympathica
自律神経系交感神経系副交感神経
  • 脳幹:CN III, CN VII, CN IX, CN X
  • S2-S4

節後ニューロン

下腸間膜動脈」

  [★]

inferior mesenteric artery (Z), IMA
arteria mesenterica inferior
上腸間膜動脈


  • L3

起始

走行

分布

腹腔動脈 foregut 前腸に由来する臓器(食道下部、胃、十二指腸肝臓胆嚢膵臓)、脾臓
stomach to proximal duodenum; liver, gallbladder, pancreas
上腸間膜動脈 midgut distal duodenum to proximal 2/3 of transverse colon
下腸間膜動脈 hindgut distal 1/3 of transverse colon to upper portion of rectum



Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.

-IMA

脾臓摘出後重症感染症」

  [★]

overwhelming postsplenectomy infection OPSI
脾臓

脾臓梗塞」

  [★]

splenic infarction
脾梗塞
-脾梗塞

脾臓損傷」

  [★]

splenic injury
脾損傷

脾臓摘出後敗血症」

  [★]

postsplenectomy sepsis, PSS

脾臓細胞」

  [★]

spleen cellspleenocyte