- 英
- heart disease
- 関
- 心臓血管病 cardiovascular disease
心臓の異常を構成する要素
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心臓病 |
分類及び外部参照情報 |
心筋組織に沈着したアミロイドの病理像。
|
ICD-10 |
I00-I52 |
ICD-9 |
390-429 |
MeSH |
D006331 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 |
テンプレートを表示 |
心臓病(しんぞうびょう 英:Heart disease)は、心臓の疾患の総称で、心疾患(しんしっかん)とも呼ばれる。全身へ血液を送るポンプという働き上、重篤な症状を起こすものも多い。
目次
- 1 主な心疾患
- 1.1 心不全
- 1.2 心内膜炎
- 1.3 心臓弁膜症
- 1.4 心膜炎
- 1.5 先天性心疾患
- 1.6 その他の疾患
- 2 食と生活の勧告
- 3 脚注
- 4 参考文献
- 5 外部リンク
主な心疾患
心不全
詳細は「心不全」を参照
心内膜炎
詳細は「心内膜炎」を参照
- 感染性心内膜炎(IE)
- 非細菌性血栓性心内膜炎(NBTE)
心臓弁膜症
詳細は「心臓弁膜症」を参照
- 僧帽弁狭窄症
- 僧帽弁閉鎖不全症
- 三尖弁狭窄症
- 三尖弁閉鎖不全症
- 大動脈弁狭窄症
- 大動脈弁閉鎖不全症
心膜炎
詳細は「心膜炎」を参照
先天性心疾患
詳細は「先天性心疾患」を参照
- 心房中隔欠損
- 心室中隔欠損
- 心内膜床欠損症(ECD)
- 動脈管開存
- ファロー四徴症
- 完全大血管転位症
- 総肺静脈還流異常症(TAPVR)
- 大動脈縮窄症
- 左心低形成症候群 (HLHS)
- 両大血管右室起始症
- 三尖弁閉鎖
その他の疾患
- 心筋炎
- 狭心症
- 心筋梗塞
- 心臓性喘息
- 肺性心
- 特発性心筋症
- 心臓神経症
- 川崎病による冠動脈瘤
- 特発性拡張型心筋症
- 心房粗動
- 心房頻拍
- 心房細動
- 心室細動
食と生活の勧告
アメリカ心臓協会は、2006年に心臓病と闘うための健康的な食事と生活スタイルを勧告している[1]。
- 食生活の変化により発症率は向上。成人男性は22~26%、成人女性は15~18%とされる。
- 必要以上にカロリーを摂りすぎないようにし、体重を維持する。
- ほとんど毎日、少なくとも30分の適度な運動をする。
- 穀物の半分以上を精白されていない全粒穀物にし、様々な野菜と果物を食べる。毎日25グラムの食物繊維を目指す。
- 脂質は、全カロリーの25~35%までとし、大部分は一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸とすべき。
- 飽和脂肪酸とトランス脂肪酸を含む食物を、一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸を含む食物に替える。
- 飽和脂肪酸の摂取を制限するために、肉は皮が取り除かれていて脂肪の少ないものを選ぶ。また、低脂肪の乳製品を選ぶ。
- 少なくとも週2回は魚を食べる。魚の油は多価不飽和脂肪酸のω-3脂肪酸を含み、心臓疾患のリスク低下と相関関係がある。
- トランス脂肪酸を含むものを減らす。固形マーガリンを含む食べものや、フライドポテトを制限する。
- コレステロールは1日に300mg以下にする。
- 砂糖が加えられた飲食物は減らす。
- ナトリウムは1日に2300mg未満にする。
- アルコールは男性1日2杯、女性1日1杯までにする。
- タバコをすわない。そして、タバコの煙に近づかない。
脚注
- ^ Our 2006 Diet and Lifestyle Recommendations (英語) (AHA - American Heart Association)
参考文献
- 『WHO心血管疾患予防ガイドライン』世界保健機関。2007年。ISBN 978-4779203299。
外部リンク
- 心臓病ホームページへようこそ 監・日本心臓財団 (厚生労働省)
心血管疾患 |
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疾患 |
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心疾患
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不整脈
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徐脈性
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洞不全症候群 | 房室ブロック | 脚ブロック(右脚ブロック · 完全右脚ブロック · 左脚ブロック)
|
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頻脈性
|
上室性
|
洞性頻脈(en) | 心房細動 | 心房粗動(en) | ブルガダ症候群 | 早期再分極症候群 | QT延長症候群 | WPW症候群
|
|
心室性
|
心室細動 | 心室頻拍
|
|
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虚血性疾患
|
狭心症 | 心筋梗塞 | 急性冠症候群 | 冠動脈血栓症 | 心室瘤 | 心破裂 | 乳頭筋断裂(en)
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弁膜症
|
僧帽弁狭窄症 | 僧帽弁閉鎖不全症 | 三尖弁狭窄症(en) | 三尖弁閉鎖不全症(en) | 大動脈弁狭窄症 | 大動脈弁閉鎖不全症(en)
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|
先天性心疾患
|
心房中隔欠損 | 心室中隔欠損 | 心内膜床欠損症 | 動脈管開存症 | ファロー四徴症(極型ファロー四徴症) | 大血管転位(左旋性 · 右旋性) | 総肺静脈還流異常症 | 大動脈縮窄 | 左心低形成症候群 | 両大血管右室起始症 | 三尖弁閉鎖(en) | 単心室
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心内膜・心筋
・心膜疾患
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心内膜疾患
|
感染性心内膜炎
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|
心膜疾患
|
心膜炎(急性心膜炎(en) · 慢性収縮性心膜炎) | 心タンポナーデ
|
|
心筋疾患
|
心筋症(虚血性心筋症・拡張型心筋症(en) · 肥大型心筋症(en) · 拘束型心筋症(en) · 特発性心筋症) | 心筋炎
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|
|
心臓腫瘍(en) | 心臓性喘息 | 肺性心
|
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|
血管疾患
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大血管
|
大動脈瘤(胸部・腹部(en)・胸腹部) | 大動脈解離 | 大動脈炎症候群
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動脈
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閉塞性動脈硬化症 | 閉塞性血栓性血管炎 | 動静脈瘻 | 動脈硬化 | レイノー病
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静脈
|
静脈瘤 | 血栓性静脈炎 | 静脈血栓塞栓症 | 脂肪塞栓症
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病態・症候 |
|
心不全
|
左心不全 | 右心不全 | 両心不全(en)
|
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血圧異常
|
高血圧
|
本態性高血圧症(en) | 二次性高血圧(en) | 高血圧性緊急症(en)
|
|
低血圧
|
|
|
心臓発作 | 心臓肥大 | 心停止 | 心肺停止
|
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|
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所見・検査 |
|
血圧計 | 聴診 | 心雑音 | 心電図 | 心電図モニタ | 心臓超音波検査 | 胸部X線写真 | 胸部X線CT | 心臓MRI | 心臓カテーテル検査(肺動脈カテーテル) | 心臓核医学検査 | 脈波伝播速度検査
|
|
|
治療 |
|
外科的治療
|
冠動脈バイパス術(CABG)
|
CABG | off-pump CAB(OPCAB) | MIDCAB(en) | TECAB(en)
|
|
弁膜症手術
|
弁置換術(en) | 弁形成術(en) | 弁輪形成術 | 交連切開術(en)
|
|
小児心臓外科
|
動脈管結紮術 | BTシャント | 肺動脈絞扼術(en) | ノーウッド手術 | グレン手術 | フォンタン手術 | ジャテン手術 | ラステリ手術 | ロス手術
|
|
心不全外科
|
心移植術 | 補助人工心臓装着術 | 左室形成術(Dor・SAVE・Overlapping)
|
|
不整脈外科
|
メイズ手術(en) | 心臓ペースメーカー | 植え込み型除細動器
|
|
大動脈手術
|
大動脈人工血管置換術 | 大動脈基部置換術 (Bentall, David) | ステントグラフト内挿術(en)
|
|
末梢血管手術
|
末梢動脈血行再建術 | 末梢静脈血行再建術 | 静脈抜去術(en) | 静脈血栓摘除術(en) | 内シャント作成術 | 肢切断
|
|
|
内科的治療
|
循環作動薬
|
抗不整脈薬
|
Ia群: プロカインアミド, キニジン
Ib群: リドカイン, フェニトイン
Ic群: フレカイニド(en), プロパフェノン(en)
II群: 交感神経β受容体遮断薬(プロプラノロールなど)
III群: アミオダロン, ソタロール(en)
IV群: カルシウム拮抗剤(ベラパミル, ジルチアゼムなど)
|
|
心不全治療薬(en)
|
利尿薬 | 血管拡張薬 | 強心配糖体 | 強心剤 | PDEⅢ阻害薬
|
|
狭心症治療薬
|
交感神経β受容体遮断薬 | 硝酸薬
|
|
高血圧治療薬
|
利尿薬 | 交感神経β受容体遮断薬 | レニン-アンジオテンシン系 (ACE阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、レニン阻害薬(en)) | カルシウム拮抗剤 | アドレナリン作動薬 | 脂質降下薬
|
|
|
血管内治療
|
経皮的冠動脈形成術
|
|
|
|
|
循環器系の正常構造・生理 |
|
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 先天性心疾患を対象としたシェーマ作成支援Webアプリケーション-ユーザインタフェースに関する考察-
- 高平 愛斗,岩田 倫明,黒嵜 健一,白石 公,中沢 一雄,大星 直樹
- 情報処理学会研究報告. GN, [グループウェアとネットワークサービス] 2015-GN-94(2), 1-4, 2015-03-05
- … 先天性心疾患とは生まれながらにして心臓やその周辺血管の形態的異常があり,血行動態が変化する疾患の総称である.その複雑な病態を理解あるいは説明するために身体部位の絵図であるシェーマが用いられる.国立循環器病研究センターでは,医師のシェーマ作成補助を目的としたシェーマ作成を支援するシステムが開発されてきた.その中で,我々はユーザの増加を目的とした Web アプリケーションであるシェーマ作成を …
- NAID 110009882325
- 冠動脈病変を有する例を適切に管理する (特集 症例から学ぶ川崎病の診断・治療・管理のエッセンス) -- (回復期・遠隔期の管理のエッセンス)
- 小児期肺高血圧治療薬 : PGI₂,ET受容体拮抗薬,PDE5阻害薬を中心に (学術特集 子どもの心疾患治療 : 発達に応じた薬物療法を考える)
Related Links
- 健康な毎日を送るために。生活習慣病ガイドなど、さまざまな情報をご提供します。 ... Lesson1 心疾患ってどんな病気? Lesson2 こんな症状は前ぶれかも Lesson3 狭心症と心筋梗塞の違いは? Lesson4 早朝高血圧と超悪玉コレステロール
- 「不整脈」とは、心機能に影響する何らかの原因で、脈のリズムが乱れるものをいいます。その多くは加齢によるもの、体質的なものなど、心疾患とは関係のない不整脈ですが、なかには命にかかわる危険なものもあります。
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★リンクテーブル★
[★]
- 平成24年(2012年)の年齢階級別の主な死因の構成割合(別冊No. 4)を別に示す。
- ①で示すのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110E016]←[国試_110]→[110E018]
[★]
- 2006年(平成18年)に比して2016年(平成28年)で、粗死亡率が増加しているが年齢調整死亡率が減少しているのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [113F033]←[国試_113]→[113F035]
[★]
- 我が国の主要死因別にみた死亡率(人口10万対)の推移を示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [111B013]←[国試_111]→[111B015]
[★]
- ある死因の性別年次死亡者数推移と都道府県別死亡率とを以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [101C043]←[国試_101]→[101C045]
[★]
- 我が国の平成15年の死因順位で第5位までに含まれないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [100G024]←[国試_100]→[100G026]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [098G012]←[国試_098]→[098G014]
[★]
- 英
- cause of death
分類
疫学
- 参考6
- 平成22年
死因順位
|
総数
|
死亡数
|
死亡率 (人口十万対)
|
割合(%)
|
1
|
悪性新生物
|
353499
|
279.7
|
29.5
|
2
|
心 疾 患
|
189360
|
149.8
|
15.8
|
3
|
脳血管疾患
|
123461
|
97.7
|
10.3
|
4
|
肺 炎
|
118888
|
94.1
|
9.9
|
5
|
老 衰
|
45342
|
35.9
|
3.8
|
6
|
不慮の事故
|
40732
|
32.2
|
3.4
|
7
|
自 殺
|
29554
|
23.4
|
2.5
|
8
|
腎 不 全
|
23725
|
18.8
|
2
|
9
|
慢性閉塞性肺疾患
|
16293
|
12.9
|
1.4
|
10
|
肝 疾 患
|
16216
|
12.8
|
1.4
|
[show details]
- 平成21年
- 悪心脳肺老不自腎
- 古い統計 出典不明
- 1位:悪性腫瘍
- 2位:心疾患
- 3位:脳血管疾患、脳卒中
- 4位:肺炎
- 5位:不慮の事故
- 6位:自殺
新生児・幼小児の死因
- 参考3,4 SPE.45
年齢別死因
- 参考6 平成22年(2010年)人口動態調査
|
1
|
2
|
3
|
4
|
5
|
6
|
7
|
8
|
9
|
10
|
総数
|
悪性新生物
|
心疾患
|
脳血管疾患
|
肺炎
|
老衰
|
不慮の事故
|
自殺
|
腎不全
|
慢性閉塞性肺疾患
|
肝疾患
|
0歳
|
先天奇形,変形及び染色体異常
|
周産期に特異的な呼吸障害等
|
乳幼児突然死症候群
|
不慮の事故
|
胎児及び新生児の出血性障害等
|
心疾患
|
妊娠期間等に関連する障害
|
周産期に特異的な感染症
|
敗血症
|
肺炎
|
1-4歳
|
先天奇形,変形及び染色体異常
|
不慮の事故
|
悪性新生物
|
肺炎
|
心疾患
|
腸管感染症
|
敗血症
|
他殺
|
その他の新生物
|
周産期に発生した病態
|
5-9歳
|
不慮の事故
|
悪性新生物
|
心疾患 先天奇形,変形及び染色体異常
|
|
その他の新生物
|
肺炎
|
他殺
|
敗血症
|
脳血管疾患
|
腸管感染症
|
10-14歳
|
不慮の事故
|
悪性新生物
|
自殺
|
心疾患
|
先天奇形,変形及び染色体異常
|
その他の新生物
|
脳血管疾患
|
肺炎
|
他殺
|
敗血症
|
15-19歳
|
自殺
|
不慮の事故
|
悪性新生物
|
心疾患
|
先天奇形,変形及び染色体異常
|
脳血管疾患
|
肺炎
|
その他の新生物
|
他殺
|
敗血症
|
20-24歳
|
自殺
|
不慮の事故
|
悪性新生物
|
心疾患
|
脳血管疾患
|
先天奇形,変形及び染色体異常
|
肺炎
|
その他の新生物
|
他殺
|
腎不全
|
25-29歳
|
自殺
|
不慮の事故
|
悪性新生物
|
心疾患
|
脳血管疾患
|
肺炎
|
先天奇形,変形及び染色体異常
|
その他の新生物
|
肝疾患
|
糖尿病
|
30-34歳
|
自殺
|
悪性新生物
|
不慮の事故
|
心疾患
|
脳血管疾患
|
肝疾患
|
肺炎
|
その他の新生物
|
先天奇形,変形及び染色体異常
|
大動脈瘤及び解離
|
35-39歳
|
自殺
|
悪性新生物
|
心疾患
|
不慮の事故
|
脳血管疾患
|
肝疾患
|
肺炎
|
その他の新生物
|
糖尿病
|
大動脈瘤及び解離
|
40-44歳
|
悪性新生物
|
自殺
|
心疾患
|
脳血管疾患
|
不慮の事故
|
肝疾患
|
肺炎
|
糖尿病
|
その他の新生物
|
大動脈瘤及び解離
|
45-49歳
|
悪性新生物
|
自殺
|
心疾患
|
脳血管疾患
|
不慮の事故
|
肝疾患
|
肺炎
|
糖尿病
|
大動脈瘤及び解離
|
その他の新生物
|
50-54歳
|
悪性新生物
|
心疾患
|
自殺
|
脳血管疾患
|
不慮の事故
|
肝疾患
|
肺炎
|
糖尿病
|
大動脈瘤及び解離
|
ウイルス肝炎
|
55-59歳
|
悪性新生物
|
心疾患
|
脳血管疾患
|
自殺
|
不慮の事故
|
肝疾患
|
肺炎
|
糖尿病
|
大動脈瘤及び解離
|
ウイルス肝炎
|
60-64歳
|
悪性新生物
|
心疾患
|
脳血管疾患
|
自殺
|
不慮の事故
|
肝疾患
|
肺炎
|
糖尿病
|
大動脈瘤及び解離
|
腎不全
|
65-69歳
|
悪性新生物
|
心疾患
|
脳血管疾患
|
肺炎
|
不慮の事故
|
自殺
|
肝疾患
|
糖尿病
|
大動脈瘤及び解離
|
腎不全
|
70-74歳
|
悪性新生物
|
心疾患
|
脳血管疾患
|
肺炎
|
不慮の事故
|
肝疾患
|
自殺
|
糖尿病
|
腎不全
|
大動脈瘤及び解離
|
75-79歳
|
悪性新生物
|
心疾患
|
脳血管疾患
|
肺炎
|
不慮の事故
|
腎不全
|
慢性閉塞性肺疾患
|
大動脈瘤及び解離
|
糖尿病
|
肝疾患
|
80-84歳
|
悪性新生物
|
心疾患
|
肺炎
|
脳血管疾患
|
不慮の事故
|
腎不全
|
慢性閉塞性肺疾患
|
老衰
|
大動脈瘤及び解離
|
糖尿病
|
85-89歳
|
悪性新生物
|
心疾患
|
肺炎
|
脳血管疾患
|
老衰
|
不慮の事故
|
腎不全
|
慢性閉塞性肺疾患
|
大動脈瘤及び解離
|
糖尿病
|
90-94歳
|
心疾患
|
肺炎
|
悪性新生物
|
脳血管疾患
|
老衰
|
腎不全
|
不慮の事故
|
慢性閉塞性肺疾患
|
血管性等の認知症
|
大動脈瘤及び解離
|
95-99歳
|
心疾患
|
肺炎
|
老衰
|
脳血管疾患
|
悪性新生物
|
腎不全
|
不慮の事故
|
血管性等の認知症
|
高血圧性疾患
|
慢性閉塞性肺疾患
|
100歳~
|
老衰
|
心疾患
|
肺炎
|
脳血管疾患
|
悪性新生物
|
腎不全
|
血管性等の認知症
|
不慮の事故
|
高血圧性疾患
|
慢性閉塞性肺疾患
|
再65歳~
|
悪性新生物
|
心疾患
|
肺炎
|
脳血管疾患
|
老衰
|
不慮の事故
|
腎不全
|
慢性閉塞性肺疾患
|
大動脈瘤及び解離
|
糖尿病
|
75歳~
|
悪性新生物
|
心疾患
|
肺炎
|
脳血管疾患
|
老衰
|
不慮の事故
|
腎不全
|
慢性閉塞性肺疾患
|
大動脈瘤及び解離
|
糖尿病
|
80歳~
|
悪性新生物
|
心疾患
|
肺炎
|
脳血管疾患
|
老衰
|
不慮の事故
|
腎不全
|
慢性閉塞性肺疾患
|
大動脈瘤及び解離
|
糖尿病
|
死亡診断書上の分類
- 参考5
- a. (1)病死及び自然死:疾病による死亡及び老齢、老化による自然死
- b. 外因死
-
- (2)交通事故:運転者、同乗者、歩行者のいずれかを問わず、交通機関(自動車、自転車、鉄道、船、航空機等)の関与による死亡
- (3)転倒・転落:同一平面上での転倒又は階段・ステップ・建物等からの転落による死亡
- (4)溺水:溺水による死亡をいい、海洋、河川、池、プール、浴槽等の場所は問わない。ただし、水上交通機関の事故によるものは「交通事故」に分類する
- (5)煙、火災及び火焔による傷害:火災による死亡(火傷、熱傷、一酸化炭素中毒、窒息等すべて)及び火焔による火傷での死亡
- (6)窒息:頚部や胸部の圧迫、気道閉塞、気道内異物等による窒息死
- (7)中毒:薬物又はその他の有害物質への接触、吸入、服用、注射等による死亡
- (8)その他:異常な温度環境への曝露(熱射病、凍死)、潜函病、感電、機械による事故、落下物による事故、落雷、地震等による死亡
- (9)自殺:死亡者自身の故意の行為に基づく死亡で、手段、方法を問わない
- (10)他殺:他人の加害による死亡で手段、方法を問わない
- (11)その他及び不詳の外因死:刑の執行、戦争行為による死亡及び外因死であることは明確であるが不慮の外因死か否かの判別がつかない場合
- c. (12)不詳の死:病死及び自然死か外因死か不詳の場合
参考
-
- http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/03/dl/s0304-7g_0003.pdf
- 4. 第Ⅸ章 【 小児の事故 】 (最新乳幼児保健指針 2001年3月 日本小児医事出版社発行より抜粋、統計値は2005年6月修正) 国立成育医療センター研究所成育政策科学研究部 加藤忠明
- http://www.nch.go.jp/policy/syoseki/jiko.htm
- 5. 平成23年度版死亡診断書(死体検案書)記入マニュアル
- http://www.mhlw.go.jp/toukei/manual/
- 6. 人口動態調査 > 平成22年人口動態統計 > 確定数 > 上巻 > 死亡 > 年次 - 政府統計の総合窓口 GL08020102
- http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020103.do?_toGL08020103_&listID=000001082327&disp=Other&requestSender=dsearch
- http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020103.do?_csvDownload_&fileId=000005032814&releaseCount=3
- 5-16 性・年齢別にみた死因簡単分類別死亡率(人口10万対)
- http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020103.do?_csvDownload_&fileId=000005009661&releaseCount=1
[★]
- ☆case10 背痛
- ■症例
- 27歳 女性
- 主訴:背中に突き抜ける?痛み(pain across her back)
- 現病歴:背中に広がる痛みを訴えて、27歳の女性が救急部に運ばれてきた。2日前に熱が出て背部痛が始まり、以降調子が悪い。痛みは増強している。6時間前に2度嘔吐した。
- 既往歴:3ヶ月前に合併症のない胆嚢炎。
- ・身体診断
- 調子が悪そうであり、紅潮している。体温:39.2℃。脈拍:120/分。血圧:104/68 mmHg。心血管系、呼吸器系に異常を認めず。腹部:全体的に圧痛。両側の腰部で著明な圧痛。
- ・検査
- (血液生化学)
- 白血球↑、血清尿素↑、CRP↑
- (尿検査)
- タンパク:++、鮮血:+++、亜硝酸塩:++
- 尿の顕微鏡検査:(おそらく400倍の一視野に)赤血球>50、白血球>50
- 腹部X線:正常
- ■glossary
- loin n. (pl)腰、腰部(→(adj.)lumbar)。(獣の)腰肉、ロイン。(pl)陰部、生殖器、性器
- 腸雑音、腸音、intestinal murmur、intestinal sound、bowel sound
- urine microscopy 尿の顕微鏡検査
- dysuria 排尿障害
- urgency n. 切迫、急迫、危急。緊急、火急、焦眉の急。[pl]しつこい要求、懇願。せき立てる力、刺激
- hydronephrosis 水腎症
- -nephros 腎臓
- -stomy 開口術
- nephrostomy n. 腎瘻造設術、腎造瘻術、腎瘻術
- obstructive urophathy 閉鎖性尿路疾患
- intravenous fluid 静脈内輸液
- commence vt. 始める、開始する。 vi. ~から始める、始まる(with)
- urgently
- eradication n. 根絶、撲滅
- mimic vt. ~の物まねをする、まねて馬鹿にする。そっくりに[卑屈に]まねる。~によく似る
- renal ultrasound 腎臓超音波検査
- obstructive uropathy 閉塞性尿路疾患
- polycystic kidney disease 多発性嚢胞腎
- medullary sponge kidney 海綿腎
- loin-pain hematuria syndrome 腰痛血尿症候群
- ■解説
- (第1パラグラフ)疫学
- 急性腎盂腎炎:男性より女性でmore common。尿路からの細菌の上行感染。リスク:妊娠、糖尿病、免疫低下者、尿路奇形(尿の腎臓への逆流。そして多分、狭窄していたりして結石で閉塞されやすいこともあると思う)
- (第2パラグラフ)病態
- 食欲不振、悪心、嘔吐と共に40℃の発熱が出ることがある。
- 腎盂腎炎患者の中には膀胱炎の先行症状(排尿障害、頻尿、尿意切迫、血尿)がある人がいるけど、こういう下部尿路症状がいつも出現するわけではない。
- 多くの腎盂腎炎患者は、先行する6ヶ月以内の膀胱炎の既往がある。
- 老人の場合、非典型的な症状を示し、そして混乱した状態でやってくる。
- 腎盂腎炎は他の病態によく似ている:急性虫垂炎、急性胆嚢炎、急性膵炎、下葉の肺炎
- 普通、体表から見て腎臓の直上に前からも後ろからも圧痛を感じる。
- 未治療の腎盂腎炎では敗血症になるかもしれない。
- (第3パラグラフ)本ケースについて
- ・CRP上昇は急性感染症を示唆
- ・顕微鏡的血尿・タンパク尿、白血球増多は尿路の炎症を示す。
- ・硝酸塩(nitrate, HNO3と何かの塩)から亜硝酸塩(nitrite, HNO2と何かの塩)への還元により細菌の存在が確認される。
- 覚え方:亜硝酸は(Oが一つ)足らないi(愛)
- でも複雑です。
- HNO2 亜硝酸 nitrous acid, nitrite 。亜硝酸塩 nitrite
- HNO3 硝酸 nitric acid, nitrate 。硝酸塩 nitrate
- (第4パラグラフ)管理
- ・女性は入院すべき。
- ・血液と尿の採取
- ・静脈内輸液+抗生物質で治療開始。微生物が同定されたら、感受性のある抗菌薬を使用する。初期治療ではゲンタマイシン、アンピシリン、シプロフロキサシンを用いる
- ・腎臓エコー検査:尿路閉塞を除外するため。閉塞性尿路疾患では、激しい痛み、発熱、敗血症ショック、腎不全を伴う脳腎症を起こしうる。
- ・尿路敗血症の経過で水腎症が疑われたら、合併症を防ぐために緊急に腎瘻を造設すべき
- (第5パラグラフ)薬物治療
- ・(腎結石など合併していない)腎感染症(ucomplicated renal infection)患者は抗生物質2週間のコースで治療すべき。
- ・感染の根絶を確実にする治療が終わった後10-14日間は、反復して細菌培養をする。<
- ・尿路結石を有する感染症や腎瘢痕を有する患者では抗生物質6週間のコースが用いられる。
- ■鑑別診断のポイント
- 腎盂腎炎は片側性、あるいは両側性の腰痛を引き起こす。
- 腰部痛の鑑別診断:
- 閉塞性尿路疾患
- 腎梗塞:心疾患などで生じた血栓が腎動脈またはその分枝を閉塞し、その血管の支配領域が虚血性壊死に陥った状態。
- 腎細胞癌:腎尿細管上皮細胞より発生する悪性腫瘍
- 腎乳頭壊死:腎乳頭より腎髄質にかけて、その支配動脈の虚血により壊死を来したもの。 主として基礎疾患に糖尿病を有する人にみられ、しばしば急性腎盂腎炎などの尿路感染に伴って発症する。
- 腎結石:
- 糸球体腎炎:
- 多発性嚢胞腎:先天性かつ両側性に腎実質内に大小無数の嚢胞を発生する。 ほとんどが両側性で、貧血、顕微鏡的血尿、蛋白尿、高血圧といった症状を呈しながら腎機能が低下し、最終的には腎不全となる疾患
- 海綿腎:腎錐体における集合管の先天性嚢状拡張症。症状としては拡張した集合管に尿の停滞 → 感染・細かな結石ができる。
- 腰痛血尿症候群:若年女性に好発し、反復して出現する腰部から側腹部の強い疼痛と血尿を主徴とする病因不明の疾患。肉眼的血尿や軽度の蛋白尿がみられることもあるが、特異的な検査所見はなく、診断は他疾患の除外診断による
- ■KEYPOINT
- ・急性腎盂腎炎は下部尿路症状があったり無かったりする。
- ・腎臓超音波検査は尿路閉塞を否定するために、入院24時間後に行うべき。
- ・抗菌薬は、再発のリスクを最小限にするために、少なくとも2週間継続すべき。
- □閉塞性尿路疾患(http://merckmanual.jp/mmpej/sec17/ch229/ch229a.htmlより引用)
- □KUBの陰影から尿路結石成分の推定
- リン酸カルシウム(22.0)
- シュウ酸カルシウム(10.8):シュウ酸カルシウム結石は,尿路結石のうちで最も頻度が高く(70~80%),シュウ酸カルシウム結石の約半数はリン酸カルシウムとの混合結石である。
- リン酸マグネシウムアンモニウム(4.1):ストラバイト結石:尿素分解菌(Proteus 、Klebsiella 、Pseudomonas )による尿路感染が原因で、尿素が分解されアンモニアとなると尿がアルカリ性となり、リン酸マグネシウムアンモニウム結石が形成される。
- シスチン(3.7):ホモシスチン尿症
- 尿酸(1.4):痛風
- キサンチン(1.4):プリン体
- □多嚢胞腎
- 常染色体劣性多発性嚢胞腎:ARPKD
- 旧名:幼児型嚢胞腎
- 常染色体優性多発性嚢胞腎:ADPKD
- 旧名:成人型嚢胞腎
[★]
- 英
- vomiting, emesis
- ラ
- vomitus
- 関
- 悪心、嘔気 nausea、悪心・嘔吐 nausea and vomiting
概念
- 胃の内容物をはき出す現象。
- 胃または腸内容が食道を経て口腔より吐出される現象。
嘔吐中枢
嘔吐中枢の近傍に存在するもの
- 呼吸中枢、血管運動中枢、消化管運動中枢、唾液分泌中枢、前庭神経核
随伴症状
- 発汗、唾液分泌、顔面蒼白、脈拍微弱、徐脈、頻脈、血圧の動揺、めまいなど
症状の出現形式と原因の所在
噴水状、噴射状嘔吐
- projectile vomiting is where stomach contents 'shoot out' (like a fountain) to a distance sometimes many feet away.
嘔吐に関わる経路
- IMD.351
- 1. 嘔吐中枢(延髄網様体背側神経背側核近傍)への直接刺激(脳圧亢進、循環障害)
- 2. 化学受容体誘発帯(CTZ; 第四脳室底)への刺激(代謝異常や中毒による化学物質の作用) → 1.
- 3. 大脳皮質(中枢神経など高位中枢)からの入力 → 1.
- 4. 求心性迷走神経や交感神経を介する入力 → 1.
原因
小児科で遭遇する嘔吐の原因
[★]
- ☆case28 慢性に経過する胸痛
- ■症例
- 25歳 女性
- 主訴:胸痛
- 現病歴:2年前より胸痛の出現と消退が持続していた。胸痛は6ヶ月間は収まっていたが、最近10ヶ月間は出現してきていた。胸痛は胸部左方
- にあり、左腋窩に放散していた。胸痛は胸を締め付けられる、あるいは握りつぶされるような痛みであり、5-30分持続した。胸痛はどんなときでも出現することがあった。労作時によく出現したが、ある場合には安静時にも出現し、特に夕方に出現した。胸痛には息切れが伴うことが良くあった。胸痛が出現したときには、どんなときでも身動きができなくなり、痛みと共にが遠くなったり、めまいをかんじた。時々、胸痛と共に動悸があった。動悸は強く感じられたが、心拍動はしっかりしていた(steady heart beat)。
- 既往歴:
- ・15歳 虫垂摘出
- ・30歳 腹症(irregular bowel habit)と腹痛:精査(be investigated for)をうけたが、診断がつかず(no specific diagnosis was arrived at)。症状は現在も持続。
- ・季節性鼻炎(seasonal rhinitis)
- ・2年前コレステロールを測定したが4.1 mmol/Lであった
- 基準値(HIM A-10)
- 単位:mg/dL (mmol/L)
- desirable: <200 (<5.17)
- borderline high: 200-239 (5.17-6.18)
- high: ≧240 (≧6.21)
- 生活歴:medical secretaryとして働いている。既婚で子供はいない
- 家族歴:祖父が1年前MIで死亡(77歳)。家族の数人に花粉症、あるいは喘息がある。
- 身体所見 examination
- 血圧:102/65 mmHg。脈拍:78/分、整。心音に異常所見はみとめない。左胸部、胸骨左部、乳腺下部に圧痛。呼吸数22/分。肺に異常所見を認めない。左腸骨窩に圧痛。
- 検査所見 investigations
- ECG
[★]
- 英
- ascites, abdominal dropsy, hydroperitonia
- 同
- 腹腔内貯留液 intraperitoneal fluid
- 関
- 波動
概念
分類
- 血清蛋白質濃度は6.5-8.0g/dLが正常範囲
腹水の性状
比重、蛋白濃度による分類
病因
- 1. 門脈圧・静脈圧亢進
- 2. 膠質浸透圧の低下
- 3. リンパ液のうっ滞
- 4. 血管透過性の亢進
病態生理
肝硬変における腹水 HIM.1978
- 1. →内臓の血管内圧の上昇→腹水
- 2. →動脈血の減少→血管収縮機構と抗ナトリウム利尿機構の亢進→ナトリウム保持→血漿量の増加→腹水
貯留しやすい部位(QB.Q-205)
検査
- 500ml以上の貯留があれば、腹部超音波検査、腹部CT、腹部MRIで検出できる。
腹部単純X線写真
治療
HIM.1978
[★]
- 英
- adult congenital heart disease
- 関
- 先天性心疾患
ガイドライン
- 1. 成人先天性心疾患診療ガイドライン (2011年改訂版) - 日本循環器学会
- http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2011_niwa_h.pdf
[★]
- 同
- arteriosclerotic heart disease, AHD
- 英
- arteriosclerotic heart disease
[★]
- 英
- cyanotic congenital heart disease
- 関
- チアノーゼ性心疾患、先天性心疾患
[★]
- 英
- nephropathy due to cyanotic congenital heart disease
[★]
- 英
- coronary heart disease, CHD
[★]
- 英
- disease, disorder, disturbance, illness, sickness, malady
- 同
- 疾病、病気
- 関
- 疾病、障害、病、乱れ、無秩序、病害、病気、病弊