- 英
- renal disease、kidney disease、renal disorder
- 関
- 腎疾患、腎障害、腎臓疾患
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腎臓学(じんぞうがく、英語: nephrology)は、腎臓・尿路系の疾患を中心に診療研究する内科学から発展していった医学の一分野。
同じ領域を扱う外科学の分野として泌尿器科学がある。
目次
- 1 歴史
- 2 症候
- 3 検査
- 3.1 腎臓針生体検査
- 3.2 糸球体濾過量
- 3.3 腎血流量
- 4 糸球体病変
- 4.1 主にネフローゼを示す糸球体病変
- 4.2 糸球体腎炎
- 5 間質性病変
- 6 尿細管病変
- 7 嚢胞性病変
- 8 全身の病変
- 9 血管の病変
- 10 悪性腫瘍
- 11 治療
- 12 関連項目
歴史[編集]
症候[編集]
- 乏尿
- 無尿
- 多尿
- 血尿
- 夜間尿
- 夜間尿(やかんにょう)は、夜間に出る尿。失禁とは独立した概念。
- 状態
- 排尿のために夜間頻繁に起きる。
- 病態
- 糸球体濾過を経た尿を原尿と言う。糸球体では昼夜問わず血液の濾過が行われるので、原尿は昼夜を問わず生成される。夜間は尿細管で原尿の中から水分を多めに再吸収する事で尿を濃縮している。腎臓が尿を濃縮する力を腎濃縮力と言う。腎濃縮力が正常であれば、原尿を充分濃縮して朝まで排尿をせずに居られる。しかし腎濃縮力が低下していると原尿が濃縮されずに膀胱に溜まるため、夜間尿を呈する。
- タンパク尿
- 腎不全
検査[編集]
腎臓針生体検査[編集]
腎生検(じんせいけん、腎臓針生検、腎針生検)は、腎臓に中空の針を刺して組織を抜き取り、顕微鏡で調べる病理学検査。
- 方法
- 肋骨椎体角部(Costo-Vertebral Angle:以下CVA)に腎生検用の針を刺す。まずCVAを皮膚消毒する。次に無菌のビニール袋を被せた超音波検査装置のプローブで腎臓の位置を調べる。プローブのソケットに針ガイドがついていて、局所麻酔を注射する。麻酔針と腎生検用針をとりかえて、超音波ガイド下に生検針を腎臓付近まで進める。腎臓付近まで生検針を進めたら、引き金を引いて検体採取用の針を発射し、針を抜いて圧迫止血する。これを3~6回繰り替えす。
- 痛み
- 麻酔針を刺すときに多少の痛みがあるが、それ以外の痛みは殆どない。むしろ検査後、長時間にわたる安静臥床によって起こる腰痛が苦しい。
- 合併症
- 腎被膜下血腫
- 腎被膜下血腫は、腎臓の皮膜の内側に血液が溜まる事。圧迫止血が充分でないと起こる。皮膜が伸展されると痛い。出血がコントロールできず、後腹膜血腫に至る場合がある。検査後の輸血等の処置が必要となる可能性は1人/1000人前後。検査による死亡は1人/15000人と言われている。
糸球体濾過量[編集]
糸球体濾過量(しきゅうたいろかりょう、GFR)は、糸球体が濾過した原尿の量。基準値は100~120ml/分。糸球体濾過量を測定の指標物質には、人体に無害であり、体内にトラップされることなく糸球体で濾過され、濾過後は尿細管で何ら分泌再吸収されない、等の性質が求められる。糸球体濾過量を測定する検査には以下の物がある。
- イヌリンクリアランス
- イヌリンは、人体に無害であり、体内にトラップされることなく糸球体で濾過され、濾過後は尿細管で何ら分泌再吸収されない。この性質の為に、糸球体濾過量を測定するのに都合がよい。しかし生体内に存在しない物質なので、静脈注射とその後の体内への均等な分配を待つ必要があり、検査として不便。
- クレアチニンクリアランス(Ccr、CLcr)
- シスタチンC (CysC, Cys-C)
腎血流量[編集]
腎臓の血流量を腎血流量(RBF)と言う。腎血流量を調べる検査として以下のものがあげられる。
- レノグラム(レノグラフィ、renogram)
- レノグラムは、腎血流量を計る検査。
- 原理
- 放射線標識したMAG3等が近位尿細管から分泌される事を用いて、腎血漿流量(RPF)を測定することにより、腎血流量を求める。
- 方法
- 標識物質として99mTc-MAG3等を用いる。
糸球体病変[編集]
糸球体病変では血尿の場合、尿沈さ鏡検で、赤血球に破壊、変形が見られる。
主にネフローゼを示す糸球体病変[編集]
- ネフローゼ症候群
- 微小変化群(MC)
- 巣状糸球体硬化症(FGS)(ICD-10: N05.1)
- 膜性腎症(MN)
- 膜性増殖性糸球体腎炎(MPGN)
- 原因
- 検査
- 血清免疫学検査
- 血清補体価低値
- 腎臓針生体検査
- 光学顕微鏡
- メサンギウム領域の基質・細胞増殖と、糸球体基底膜の二重化(メサンギウム細胞の嵌入による)が見られる。蛍光抗体法では、基底膜・メサンギウム領域にC3、IgM、IgGの沈着が見られる。
- 治療
- 薬物療法としてステロイドを投与する。
- 糖尿病性腎症
糸球体腎炎[編集]
- 感染後急性糸球体腎炎(PSAGN)
- 原因
- A群β溶連菌感染。感染後約2週間後に腎症が発症するため、この感染の事を先行感染と言う。
- 症状
- 発熱等の先行感染症状から2週間ほど経ってから、腎症が発症する。腎症の三大主徴は、肉眼的血尿、浮腫、高血圧である。他にタンパク尿、乏尿も見られる。
- 検査
- 血清免疫学検査
- 急性期には血清補体価は低値を示す。
- 血清免疫学検査
- 溶連菌感染によって血清ASO高値を示す。また、病態に応じて血清補体価の低下が見られる。
- 腎生検
- 蛍光C3抗体染色
- 糸球体係蹄に沿って沈着が見られる。この半円状の沈着をlinear patternと言う。
- 診断
- 病期は乏尿期、利尿期、回復期と言う経過を取る。
- 治療
- 乏尿期には安静臥床とする。
- 食事療法
- 水分
- 水分は「前日の尿量+不感蒸泄」とする。
- 塩分
- 浮腫の増悪予防のために、3~5g/日とする。
- 薬物療法
- 薬物療法は対症療法的に用いる。
- 急速進行性糸球体腎炎(RPGN)
- 原因
- 基礎疾患として、急性糸球体腎炎、紫斑病性腎炎、ループス腎炎、ウェゲナー肉芽腫症、血管炎等が挙げられる。
- 検査
- 慢性糸球体腎炎
- IgA腎症
間質性病変[編集]
尿細管病変[編集]
- 黄疸出血性レプトスピラ症
- タンパク尿を呈する。
- 尿細管性アシドーシス(RTA)
- I型尿細管性アシドーシス(遠位尿細管性アシドーシス)
- 原因
- シェーグレン症候群、等。
- 病態
- 遠位尿細管では水素イオンの排泄が行われ、これが損なわれると遠位尿細管性アシドーシスになる。
- 統計
- 原因はシェーグレン症候群が多い。
- II型尿細管性アシドーシス(近位尿細管性アシドーシス)
- 病態
- 近位尿細管では炭酸水素イオンの再吸収が行われ、これが損なわれると近位尿細管性アシドーシスになる。
- IV型尿細管性アシドーシス(高カリウム型尿細管性アシドーシス)
- 病態
- 遠位尿細管で水素イオンを排泄するポンプは鉱質コルチコイドによって活性化されるので、鉱質コルチコイド作用が低下すると遠位尿細管性アシドーシスになる。これを特に高カリウム型尿細管性アシドーシスと言う。
- バーター症候群
- リドル症候群
嚢胞性病変[編集]
- 常染色体性優性多発性嚢胞腎(成人型)
- 常染色体性劣性多発性嚢胞腎(小児型)
- 髄質海綿腎
- 結節性硬化症
- フォン・ヒッペル・リンドウ病
全身の病変[編集]
- 透析アミロイドーシス
- 原因
- 長期にわたり透析を受けている末期腎不全患者において透析では十分には除去できないβ2ミクログロブリンなどのタンパク質からアミロイドが形成され、軟部組織などに沈着することで起こる。
- 症状
- 手根管症候群など多彩な症状を呈する
- 治療と対策
- 現時点では沈着したアミロイドを取り除く有効な手段はなく、治療は手根管症候群に対する手術など対症療法にとどまる。予防や進行を遅らせるための対策として、よりβ2ミクログロブリンを除去できる透析膜の使用や、血液透析から血液濾過透析への移行などが行われている。
- 注意
- アミロイド腎症は全身性のアミロイドーシスのため腎臓がおかされた状態の事であり、透析アミロイドーシスとは全く概念が異なる。
- 溶血性尿毒症症候群(HUS)
- 原因
- 病原性大腸菌O157の感染による。
- 症状
- 三大徴候は、急性腎不全、溶血性貧血、血小板減少。
透析骨症[編集]
- 腎性骨異栄養症
- 検査
- X線写真
- 塩胡椒(salt & peppar)
- ラガージャージ
- アルミニウム骨症
- アミロイド骨症
血管の病変[編集]
悪性腫瘍[編集]
「腎臓がん」を参照
治療[編集]
透析[編集]
移植[編集]
関連項目[編集]
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ウィキメディア・コモンズには、腎臓学に関連するカテゴリがあります。 |
腎・泌尿器系の疾患 |
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疾患 |
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糸球体病変
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急性糸球体腎炎 | IgA腎症 | 急速進行性糸球体腎炎 | 慢性糸球体腎炎
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ネフローゼ症候群
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原発性
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微小変化群 | 巣状糸球体硬化症 | 膜性腎症 | 膜性増殖性糸球体腎炎
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遺伝性腎炎
|
アルポート症候群 | 良性家族性血尿
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|
尿細管機能障害
|
ファンコニ症候群 | バーター症候群 | ギッテルマン症候群 | リドル症候群 | 尿細管性アシドーシス | 腎性糖尿 | 尿細管間質性腎炎
|
|
続発性腎障害
|
膠原病
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全身性エリテマトーデス | 全身性強皮症 | シェーグレン症候群
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糖尿病性腎症 | 痛風腎 | クリオグロブリン血症 | アミロイドーシス | 溶血性尿毒症症候群
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腎循環障害
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腎血管性高血圧症 | 腎梗塞 | クルミ割り現象
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泌尿器疾患
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機能障害
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膀胱尿管逆流 | 神経因性膀胱 | 水腎症 |
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先天異常
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多発性嚢胞腎(常染色体優性多発性嚢胞腎 | 常染色体劣性多発性嚢胞腎) | 尿管異所開口 | 重複腎盂尿管 |ポッター症候群
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感染症
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腎盂腎炎 | 腎膿瘍 | 膀胱炎 | 腎結核
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尿路結石
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膀胱結石
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腫瘍
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腎細胞癌 | 腎盂腫瘍 | 尿管腫瘍 | 前立腺肥大症 | 前立腺癌 | 精巣腫瘍 | 陰茎癌 |腎芽腫
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性器の疾患
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前立腺炎 | 停留精巣 | 精巣捻転 | 包茎 | 勃起不全
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病態・症状 |
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腎不全
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急性腎不全
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急性尿細管壊死
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慢性腎臓病
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慢性腎不全 | 尿毒症
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尿所見異常
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乏尿 | 無尿 |多尿 |頻尿 |血尿 | タンパク尿 | 尿円柱
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尿閉 |陰嚢腫大
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検査 |
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腎機能検査
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糸球体濾過量 | クレアチニンクリアランス | ナトリウムクリアランス | 尿中ナトリウム排泄率 | 腎不全指数
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腹部X線写真 | 腎盂造影 | レノグラム | 腎生検
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腎・泌尿器系の正常構造・生理 |
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腎臓 |
肉眼解剖
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尿細管
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近位尿細管 - ヘンレのループ(下行脚 - 細い上行脚 - 太い上行脚) - 遠位尿細管 - 集合管 - 腎盤 ( - 尿管)
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腎循環
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腎動脈 - 傍尿細管毛細血管 - 輸入細動脈 - (糸球体) - 輸出細動脈 - 直細動脈 - 腎静脈
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ゲロタ筋膜
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顕微解剖
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ネフロン
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腎小体
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糸球体
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毛細血管 | 糸球体内メサンギウム細胞 | ボーマン嚢
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傍糸球体装置
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緻密斑 | 傍糸球体細胞 | 糸球体外メサンギウム細胞
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尿細管
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生理学
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アシドーシスとアルカローシス | 膠質浸透圧 | 糸球体濾過量 | 腎血漿流量 | クレアチニンクリアランス
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生化学
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バソプレッシン | アルドステロン | 心房性ナトリウム利尿ペプチド | エリスロポエチン | レニン-アンジオテンシン系
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尿路 |
肉眼解剖
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尿管 - 膀胱 - 尿道
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顕微解剖
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移行上皮
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生殖器系 |
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女性器 |
尿道 - 陰核 - 陰裂 - 陰核亀頭 - 陰核亀頭冠 - 陰核包皮 - 陰核小帯 - Gスポット - 処女膜 - 陰唇 - 大陰唇 - 小陰唇 - 膣 - バルトリン腺 - スキーン腺 - 子宮頸部 - 子宮 - 子宮内膜 - 卵管 - 卵巣
|
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男性器 |
尿道 - 陰茎 - 陰茎亀頭 - 陰茎亀頭冠 - 海綿体 - 陰茎ワナ靭帯 - 陰茎包皮 - 陰茎小帯 - 陰嚢 - 精索 - 精巣上体 - 精細管 - セルトリ細胞 - 精巣輸入管 - 輸精管 - 精嚢 - 射精管 - 前立腺 - 尿道球腺 - 精巣網 - 精巣
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Japanese Journal
- 小児のCKDの治療の進歩 (ミニ特集 小児慢性腎臓病(CKD)のエッセンス)
- CKDスクリーニングの現状と理想像 (ミニ特集 小児慢性腎臓病(CKD)のエッセンス)
- 『小児の検尿マニュアル』の発刊 : そのポイント (ミニ特集 小児慢性腎臓病(CKD)のエッセンス)
Related Links
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- 慢性腎臓病(CKD)の早期発見・早期治療の重要性についてわかりやすく紹介したサイト。蛋白尿など健康診断の結果が気になる方や、生活習慣病、メタボリックシンドロームが気になる方にも知っていただきたい腎臓に関する情報を ...
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[★]
- ☆case59 尿中の血液
- 52歳 ビジネスマン
- 顕微鏡的血尿のため泌尿器科医に紹介があった。
- 主訴:顕微鏡的血尿
- 現病歴:6ヶ月前、new jofのためのisurance medicalで血尿を指摘された。以来、家庭医に2回血尿指摘された。以前の尿検査は正常だった。一度も顕微鏡は指摘されたことが無く、泌尿器系の症状もなかった。顕微鏡的血尿であることを除けば健康である。視覚、聴覚に問題なし。タバコ1日30本、アルコール35 unit/week(缶ビール(350ml)20本/週)
- 既往歴:特記無し。
- 家族歴:特記無し。腎臓病の家族歴無し
- ・身体所見
- 栄養状態良く体調はよい。心拍:72/分、整。血圧:146/102 mmHg。心血管系、呼吸器系、腹部、神経学所見:異常なし。眼底鏡でarteriovenous nippingを認める。
- ・検査
- (血液生化学)
- 上昇:尿素、クレアチニン、γ-GTP
-
- (尿検査)
- 蛋白:++。血尿:++。赤血球:>100 red cells
- 24時間尿蛋白:1.2g; 正常値 <200mg/24hr
- (その他)
- ECG:左室拡大。腎超音波検査:大きさは正常
- (第一パラグラフ)
- ・顕微鏡的血尿の原因は腎臓と尿路系のものがある(ex.前立腺病変、結石)。
- ・顕微鏡的血尿 + 高度のタンパク尿 + 高血圧 + 腎障害 = 慢性糸球体腎炎の病態
- ・γ-GTP高値はアルコールの過剰摂取による肝臓病であることに適合する
- ・男性で推奨されるアルコール摂取の上限は、28unit/週 ()
- (第二パラグラフ)IgA腎症
- ・IgA腎症は先進国における一般的な糸球体腎炎。メサンギウム領域におけるIgAの蓄積が特徴的
- ・患者はしばしば、上気道感染と同時におこる顕微鏡血尿のエピソードがある
- ・IgA腎症は多くは特発性だけど、ヘノッホ-シェーンライン紫斑病(Henoch-Schonlein purpura)とアルコール性肝硬変(alcoholic cirrhosis)と関連するのが普通である。
- ・IgA腎症の患者の20%は20年の経過で末期腎不全(end-stage renal failure)に陥る。
- (第三パラグラフ)基底膜病・アルポート症候群
- ・菲薄基底膜病はisolated microscopic hematuria、minimal proteinuria及び正常腎機能(悪化しない)をしめす家族性の疾患である。
- ・電顕的にはびまん性の糸球体基底膜の菲薄化が見られる(300-400nm -> 150-225nm)
- ・アルポート症候群は進行性糸球体病態であり、聴覚消失と視覚異常と関連している。ふつうX連鎖優性遺伝で、男性がひどく影響を受ける。
- (第四パラグラフ)What further incestigations would you organize?
- ・腎生検
- ・age>50: 尿細胞診、前立腺特異抗原、膀胱鏡 → 除外診断のため(膀胱・前立腺病変)
- ・肝超音波検査が必要で、肝生検を考慮するべき。
- (第五パラグラフ)What advice would you give this patient
- ・指導:禁酒、血圧のコントロール
- ・経過観察:透析、腎移植に移行しうるため
- ・血清/血漿クレアチニン:これはGFRが50%減らないと上昇しない → この症例では軽度のクレアチニンの上昇は腎機能は正常の腎機能の40%であることを示す。
- ・治療:免疫抑制薬がIgA腎症の大部分で透析導入を遅らせるという証拠はない
- ■KEYPOINT
- ・50歳以下の血尿のみを訴える患者はまず腎臓専門医に紹介すべき。
- ・50歳以上の血尿のみを訴える患者は、膀胱や前立腺の疾患を除外するためにまず泌尿器科医に紹介すべき
- ・血清/血漿クレアチニンのわずかな上昇は腎機能の大きな喪失を示している。
- ・大量のアルコール摂取による肝障害は明らかな徴候なく起こるかもしれない。
- ■もっとも一般的な顕微鏡的血尿をきたす糸球体による原因
- IgA腎症
- 菲薄基底膜病(thin basement membrane disease)
- アルポート症候群(XR)
- ■高血圧の病理的帰結 HIM.1552
- ・高血圧が生み出すリスクファクター:粥状硬化症
- ・高血圧が悪化因子?(predisposing factor)となる疾患:心不全、冠動脈疾患、梗塞、腎臓病、末梢動脈疾患
- 心臓:高血圧性心疾患は高血圧に対する機能的・構造的適応 → 左心室肥大、拡張期機能不全(diastolic dysfunction)、うっ血性心不全、血行異常(冠状動脈の粥状硬化・微小血管障害による)、不整脈
- 左心室肥大(1遺伝的要因と血行動態要因による) → ↑リスク:冠動脈心疾患、梗塞、慢性心不全、突然死
- 拡張期機能不全:(左心室壁が肥厚して拡張期に十分拡張できないという意味での機能不全(written by s))
- 脳:(高血圧は脳梗塞と脳出血のリスクファクター)
- ・認知症(脳梗塞による)
- ・高血圧脳症(autoreguration(50-150mmHg)が傷害され、重度の頭痛、悪心・嘔吐、巣状神経徴候(focal neurologic sign)、精神状態の変調をきたす)
- 腎臓:高血圧は腎障害と末期腎臓病のリスクファクター。
- ・腎臓における粥状硬化性の高血圧に関連した血管損傷は、最初に糸球体の前の細動脈に及ぶ。これにより糸球体と糸球体の後の構造に虚血性の変化を起こす。
- ・糸球体の損傷は糸球体の高灌流による糸球体毛細血管の損傷の結果かもしれない。
- ・糸球体の病理は糸球体硬化症を呈し、そして尿細管は虚血により萎縮する。
- 末梢動脈:長期にわたって持続する高血圧により、下肢の動脈を狭窄させる → 跛行
- 網膜:交差現象(http://www.1stretinalscreen.com/ra_DR_NonDR.asp )
- AV nipping is indicative of hypertension and describes the changes which occur at arteriovenous crossings in the retina where an artery crosses a vein. In patients with hypertension and associated arteriolosclerosis (narrowing of the artery) the artery applies increased pressure on the vein at the point where it passes over the top of the vein.
- ■顕微鏡的血尿
- 血尿のうち、肉眼的には血尿ではないが、尿沈渣で400倍毎視野1個以上の赤血球を認める場合をいう。 しかしそれでは再現性に乏しいので、一般的には5個以上の赤血球を認める場合を顕微鏡的血尿といい病的意義をもつ。
- ■glossary
- modest adj. 謙虚な。慎み深い、控えめな、遠慮がちの。(主に女性が)しとやかにした、ひどく上品な。質素な、地味な。適度の、穏当な。大きくない、ささやかな。
[★]
- 関
- kidney disease、kidney disorder、nephropathia、nephropathic、nephropathy、renal damage、renal disease、renal dysfunction、renal impairment
[★]
- 英
- renal disease、kidney disease、renal disorder
- 関
- 腎障害、腎臓病、腎臓疾患
[★]
- 英
- kidney disease、renal disorder
- 関
- 腎疾患、腎障害、腎臓病
[★]
- 英
- chronic kidney disease、CKD
- 関
- 慢性腎疾患
定義
- 1. 尿異常、画像診断、血液、病理で腎障害の存在が明らか
- 2. GFR <60 mL /min/1.73 m2
- 3. 1.2.のいずれか、または両方が3か月以上持続する
- 推算GFR (資料1)
- eGFR(mL/min/1.73 m2)= 194 × Cr-1.094 × Age-0.287
- 女性は ×0.739
リスクファクター
- 参考1
- 生活習慣病、メタボリックシンドロームと慢性腎臓病とが関連している。
- これらに関連する生活習慣として肥満、運動不足、飲酒、喫煙、ストレスなどがある。
- 喫煙:肺癌、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病、腎不全のリスクファクターである。喫煙は蛋白尿、腎機能低下のリスクファクターである。
CKDのステージ
- CKDのステージと診療計画
病期 ステージ
|
重症度の説明
|
推算GFR値 mL/min/1.73m2
|
診療計画
|
|
ハイリスク群
|
≧90(CKDの リスクファクター を有する状態で)
|
・CKDスクリーニング ・CKDリスクを軽減させる治療
|
1
|
腎障害(+) GFRは正常 または亢進
|
≧90
|
上記に加えて ・CKDの診断と治療の開始 ・合併症 comorbidity の治療 ・CKD 進展を遅延させる治療 ・CVDリスクを軽減させる治療
|
2
|
腎障害(+) GFR軽度低下
|
60~89
|
上記に加えて腎障害進行度の評価
|
3
|
腎障害(+) GFR中等度低下
|
30~59
|
上記に加えて CKD合併症を把握し治療する (貧血,血圧上昇,二次性副甲状腺機能亢進症,など)
|
4
|
腎障害(+) GFR高度低下
|
15~29
|
上記に加えて 透析・移植を準備する
|
5
|
腎不全
|
<15
|
透析または移植の導入(もし尿毒症の症状があれば)
|
重症度分類
原疾患
|
蛋白尿区分
|
A1
|
A2
|
A3
|
糖尿病
|
尿Alb定量(mg/日) 尿Alb/Cre比(mg/g Cr)
|
正常
|
微量アルブミン尿
|
顕性アルブミン尿
|
30未満
|
30~299
|
300以上
|
高血圧、腎炎、 多発性嚢胞腎、移植腎
|
尿蛋白定量(g/日) 尿蛋白/Cre比(g/g Cr)
|
正常
|
軽度蛋白尿
|
高度蛋白尿
|
0.15未満
|
0.15~0.49
|
0.5以上
|
GFR区分 (ml/分/1.73m2)
|
G1
|
正常または高値
|
≧90
|
|
|
|
G2
|
正常または軽度低下
|
60~89
|
|
|
|
G3a
|
軽度~中等度低下
|
45~59
|
|
|
|
G3b
|
中等度~高度低下
|
30~44
|
|
|
|
G4
|
高度低下
|
15~29
|
|
|
|
G5
|
末期腎不全
|
<15
|
|
|
|
治療
生活指導・食事指導
- 参考1
- 水分の過剰摂取・制限は有害
- 食塩制限:<6g/day
- 肥満の是正
- 適正な運動 → 安静は必要ない
- 禁煙
- 蛋白質制限:0.6-0.8g/kg/day(CKDステージ3-5)
- 適正なカロリー:27-39kcal/kg/day
- 飲酒は適正な量ならok
低蛋白食療法
- 1.たんぱく質摂取量を腎機能低下抑制のための有効量(0.6~0.8 g/kg/day)まで減少させる
- 2.炭水化物や脂質から十分にエネルギーを摂取する(脂質比率は20~25%とする)
- 3.食事全体のアミノ酸スコアを100に近づける
- 1)主食類(米飯、パン、麺など)をでんぷん製品あるいはたんぱく調整食品を用いる
- 2)たんぱく質摂取源は、その60%以上を動物性食品とする
- 参考1
病態
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食事療法
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効果
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糸球体過剰濾過
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食塩制限(6 g/day未満)、たんぱく質制限(0.6~0.8 g/kg/day)
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尿蛋白量減少。腎障害進展の遅延
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細胞外液量増大
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食塩制限(6 g/day未満)
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浮腫軽減
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高血圧
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食塩制限(6 g/day未満)
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降圧、腎障害進展の遅延
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高窒素血症
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たんぱく質制限(0.6~0.8 g/kg/day)
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血清尿素窒素低下。尿毒症症状の抑制
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高カリウム血症
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カリウム制限(1,500 mg/day以下)
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血清カリウム低下
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高リン血症
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たんぱく質制限(0.6~0.8 g/kg/day)、リン制限(mg)(たんぱく質g×15)
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血清リン低下。血管石灰化抑制
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代謝性アシドーシス
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たんぱく質制限(0.6~0.8 g/kg/day)
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代謝性アシドーシスの改善
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参考
- http://www.jsn.or.jp/jsn_new/iryou/kaiin/free/primers/pdf/CKDguide2009.pdf
[★]
- 英
- diet for renal disease
- 関
- 慢性腎臓病、腎不全、ネフローゼ。低蛋白食、透析食
- 塩分:1日6g程度。厳格3-5g/day。緩和5-7g/day。
- 蛋白:0.6-0.8kg/day
- カロリー:35kcal/kg/day
[★]
- 英
- IgG4-related kidney disease
- 同
- IgG4関連腎症?
- 関
- IgG4関連疾患
参考
- http://www.jsn.or.jp/jsn_new/iryou/free/kousei/pdf/53_8_IgG4.pdf
[★]
- 英
- nephrologist
- 関
- 腎臓学者
[★]
- 英
- kidney
- ラ
- ren
- 関
- 腎機能
- 図:N.265(水平断,上部) N.320(背面) N.332(水平断)
- 図:Z.92、M.173(体表解剖)、N.321,322
解剖
大きさ
重量
- 115-170g(PT.461), 160g(♂)/140g(♀)(KL.395)
血管尿管との関係
- 腎臓を内側から見るとき、腹側から静脈、動脈、尿管の順に並んでいる
位置
- 腹腔の後壁で、脊椎の両側にある(PT.461)
- 右腎:T11-L2椎体、左腎:T12-L3椎体 (M.173)。T12-L3椎体。右腎は左腎より約1.5cm低位 (KL.395)
- 両方の腎も幽門平面を貫くが、右腎は腎の上方で貫いている (M.173)
- 尋問は中面より5cm離れた場所にある (M.173)
- 腸骨稜の高いところを通る矢状面を貫く。この面は第12肋骨の先端をかすめる (M.173)
- 腎臓の背側側は上方では横隔膜を挟む。さらにその下層では第11胸神経、肋下神経、腸骨下腹神経、腸骨鼡径神経が下外側に走行している (M.173)
血管
-
- 上区動脈
- 上前区動脈
- 下前区動脈
- 前区動脈
- 下区動脈
- それぞれから以下の通りに分岐する
部位名
生理
機能 (SP.776 2007年度後期生理学授業プリント)
-
-
- 尿中酸総排泄量 = 滴定酸(リン酸, 硫酸など) + NH4+ - HCO3-(重炭酸イオンの再吸収)
- 1-2. 尿素・尿酸・クレアチニンの排泄
- 1-3. 異物の排泄
- 肝臓でP450やグルクロン酸抱合された解毒物の排泄
-
- 活性型ビタミンDの産生(腎小体で濾過したビタミンDを近位尿細管で再吸収し、活性型に転換して血中に戻す)
- pO2↓→近位尿細管近傍の線維芽細胞が分泌~
- 赤血球を作る増殖因子
- 輸入細動脈顆粒細胞から分泌される
- レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系の最初に位置する
- 副腎皮質を刺激して鉱質コルチコイド(アルドステロン)を放出させる & 血管の平滑筋を刺激して血圧を上昇させる。
- 糖新生
ホルモンによる調節
- バソプレシン[視床下部後葉]により、遠位尿細管で水の再吸収が促進される
- 鉱質コルチコイド(アルドステロン)[副腎皮質]により、遠位尿細管でのNa( H2O)の再吸収が促進される
- 重炭酸イオン(HCO3-)の再吸収[近位尿細管、CO2が細胞内に拡散]
- ナトリウムイオン(Na+)の再吸収[近位尿細管、遠位尿細管]
- アンモニア(NH3)の排出[細胞外に拡散]
- 水素イオンH+の排出[近位尿細管、遠位尿細管のNa+-H+交換輸送体]
神経による調節 (SP.784)
- 交感神経により腎血流が調節されている
- 弱い刺激:輸出細動脈が収縮→RPF↓、濾過圧↑→GFRほぼ不変
- 強い刺激:輸入細動脈も収縮→RPF↓、GFR↓
尿の生成 (生理学実習1 実習テキストp.3)
- 腎を流れる血流量 1L/min = 1440L/day
- 原尿生成 0.1L/min = 160L/day
- 尿生成 0.7-1.0ml/min = 1-1.5L/day
-kidney
[★]
- 英
- disease、sickness
- 関
- 疾病、不調、病害、病気、疾患