- 英
- liver biopsy
- 関
- 肝臓
禁忌
- uptodate.1
経皮的肝生検の絶対禁忌
- 非協力的な患者
- 説明の付かない出血の既往
- 出血傾向(血液学的な異常は輸血により補正すれば施行可能と考える人もおり絶対禁忌とは言い切れない)
- プロトロンビン時間がコントロールと比べて4秒を超える
- 血小板<6万
- 出血時間の延長>10分
- 7-10日以内のNSAIDs使用
- 輸血を補助的に使うことができない場合(おそらく、個人の信条や輸血製剤を入手できない環境など)
- 肝血管腫や血管腫瘍が疑われる場合
- 打診や経腹超音波で生検可能な場所を特定できない場合
- エキノコックス症が疑われる場合
相対禁忌
代替の生検方法
- uptodate.1,2
- 出血性素因、肝不全、腎不全(透析は導入されている)の場合に経静脈的肝生検が良い、らしい(ホント?他の文献でも裏をとろう)
参考
- http://www.kdcnet.ac.jp/hepatology/technique/biopsy/livbx1/livbx2.htm
uptodate
- 1. [charged] 経皮的肝生検 - uptodate [1]
- 2. [charged] 経頸静脈的、腹腔鏡下、および穿刺吸引細胞診 - uptodate [2]
- 3. [charged] 肝生検標本の解釈 - uptodate [3]
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/08/06 20:03:40」(JST)
[Wiki ja表示]
肝生検(かんせいけん)とは、肝臓の組織の一部を肝臓の状態や病気の診断のために取り出す(生検)医療手技のこと。体外から超音波検査機器で肝臓の位置を把握しながら(超音波ガイド下肝生検)、あるいは腹腔鏡を用いて生検針という針を肝臓に刺し、肝臓の細胞の一部(検体)を取りだす。取りだした検体は、顕微鏡を用いて組織学的・病理学的に評価・診断する。
目次
- 1 適応
- 2 禁忌
- 3 合併症
- 4 関連項目
- 5 外部リンク
適応
- 急性肝炎
- 慢性肝炎
- 肝臓内腫瘍
- 原因不明の肝炎
- 原因不明の黄疸
このほか、アルコール性肝炎などでの重症度の判断や、肝炎などの治療効果を判定するためにも実施される事がある。
禁忌
- 血液の凝固異常(血小板減少、プロトロンビン時間の延長、出血時間の延長)
- 肝血管腫が疑われる場合
- その他
合併症
継時的に超音波を用いる超音波ガイド下肝生検では、合併症は少ない。
- 痛み
- 出血(肝臓内、腹腔内、胆道内など)
- 他臓器(肺など)の穿刺
- 感染
- ショック
- その他
関連項目
外部リンク
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 経過観察中に全身性エリテマトーデスを発症した, 肝細胞がん合併原発性胆汁性肝硬変の1例
- 石黒 晴哉,木村 貴純,二上 敏樹,吉澤 海,安部 宏,須藤 訓,相澤 良夫,酒田 昭彦,田尻 久雄
- 肝臓 52(10), 679-686, 2011-10-25
- … 症例は80歳,女性.2008年9月に肝障害で当科紹介となり,肝生検を含めた精査にて原発性胆汁性肝硬変(PBC)と診断した.その後,経過観察中の2009年9月まで徐々に汎血球減少が進行し,心嚢水貯留が出現した.抗核抗体が高値で,2本鎖抗DNA抗体が陽性であり,米国リウマチ学会の全身性エリテマトーデス(SLE)診断基準の11項目中4項目に合致し,SLEと診断した.さらに,2009年10月の腹部CTで肝S2に径22 mm大の肝細胞癌(HC …
- NAID 10029822490
- 肺転移を伴わず多発肝転移を形成し肝細胞癌との鑑別診断に苦慮した肉腫化腎細胞癌の1剖検例
- 上村 博輝,石川 達,樋口 和男,今井 径卓,渡辺 孝治,関 慶一,太田 宏信,吉田 俊明,上村 朝輝,武田 敬子,石原 法子,野本 実,青柳 豊
- 肝臓 52(9), 607-616, 2011-09-25
- 症例は60代男性.200X年肝機能障害にて当院へ紹介された. 肝胆道系酵素の上昇を認め,腹部造影CTで肝S8濃度低下,左腎下極に低吸収域を認めた.腹部MRIにて肝両葉に小結節の散在が認められ,腫瘍生検にて肝細胞癌あるいは腎細胞癌肝転移と診断されたが確定診断には至らなかった.肝細胞癌に準じた治療を施行するも進行早く第22病日死亡.剖検所見では上皮成分の腎淡明細胞癌が肉腫様変性を生じ,肺転移を形成せず …
- NAID 10029688180
- 肝生検 (特集 1ページイラストでわかる!看護がわかる! 消化器外科ナースのための手術以外の治療と検査)
Related Links
- 肝生検(針生検)とは、肝臓に針を刺して組織や細胞を採取し、顕微鏡で細かく観察する 検査です。障害の程度の判定、原因不明の肝障害の診断、黄疸の原因究明のために 実施されます。
- 検査時間は腹腔鏡&肝生検で30分~1時間、肝生検のみで約15分。 (それぞれの 準備時間は除く) 準備 検査前日9時以降から飲食禁止。当日は水・食事・薬抜き。検査 後も翌朝まで絶食。 検査前日までに同意書にサインすることになってます。 肝臓の検査 ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 次の文を読み、19~21の問いに答えよ。
- 48歳の男性。全身倦怠感、食欲不振、尿の濃染および黒色便を訴えて来院した。
- 現病歴 : 5日間連続して毎日、日本酒5合以上を飲み体調を崩した。腹部の膨隆や両下肢の浮腫が次第に明瞭となり、今朝、黒色便を排出した。常習飲酒家である(3合/日)。
- 既往歴 : 27歳の時、交通事故で輸血を受けた。
- 現症 : 意識は清明。身長169cm、体重61kg。体温36.8℃。脈拍64/分、整。血圧142/86mmHg。眼瞼結膜はやや貧血様、眼球結膜には軽度の黄疸を認める。胸部に異常は認めない。腹部では腹壁に静脈怒張が認められ、肝を剣状突起下で3cm触知する。腹水と両下肢の浮腫とを認める。
- 検査所見 : 尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ビリルビン1+。
- 血液所見:赤血球320万、Hb9.6g/dl、白血球4,200、血小板9.2万、プロトロンビン時間60%(基準80~120)。血清生化学所見:総蛋白6.6g/dl、アルブミン2.9g/dl、γーグロブリン34.5%、尿素窒素48mg/dl、クレアチニン0.8mg/dl、尿酸5.2mg/dl、総コレステロール126mg/dl、総ビリルビン2.8mg/dl、直接ビリルビン1.4mg/dl、AST224単位(基準40以下)、ALT185単位(基準35以下)、γーGTP462単位(基準8~50)。HCV抗体陽性。ICG試験(15分値)32.4%(基準10以下)。
[正答]
※国試ナビ4※ [097C020]←[国試_097]→[097C022]
[★]
- 52歳の男性。眼瞼と頸部の腫脹を主訴に来院した。1年前から両側眼瞼の腫脹に気付いていた。半年前から両側の顎下部の腫脹も自覚していた。最近、眼瞼の腫脹が増大傾向であり、また鼻閉も伴ったため受診した。体温 36.5℃。脈拍 64/分、整。血圧 110/76mmHg。両側眼瞼および顎下部の腫脹を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。圧痛を認めない。血液所見:赤血球 423万、Hb 12.9g/dL、Ht 37%、白血球 6,400、血小板 21万。血液生化学所見:尿素窒素 13mg/dL、クレアチニン 0.5mg/dL、総蛋白 8.5g/dL、アルブミン 3.9g/dL、IgG 3,305mg/dL(基準 960~1,960)、IgA 159mg/dL(基準 110~410)、IgM 67mg/dL(基準 65~350)、IgE 350IU/mL(基準 250以下)、総ビリルビン 0.9mg/dL、AST 22U/L、ALT 16U/L、γ-GTP 34U/L(基準 8~50)、アミラーゼ 122U/L(基準 37~160)。免疫血清学所見:抗核抗体 陰性、リウマトイド因子(RF) 陰性。眼窩部単純CT(別冊No.30A)及び腹部造影CT(別冊No.30B、C)を別に示す。
- 診断に有用な検査はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [113D064]←[国試_113]→[113D066]
[★]
- 56歳の女性。全身倦怠感を主訴に来院した。2週前から全身倦怠感を自覚し徐々に食欲も低下したため受診した。体温 37.3℃。脈拍 72/分、整。血圧 118/74mmHg。呼吸数 12/分。眼球結膜に軽度の黄染を認める。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知せず、圧痛を認めない。血液所見:赤血球 411万、Hb 13.2g/dL、Ht 39%、白血球 12,200(桿状核好中球 29%、分葉核好中球 42%、好酸球 1%、好塩基球 1%、単球 7%、リンパ球 20%)、血小板 24万、PT 72%(基準 80~120)。血液生化学所見:総蛋白 7.1g/dL、アルブミン 3.6g/dL、総ビリルビン 5.7mg/dL、直接ビリルビン 4.8mg/dL、AST 303IU/L、ALT 211IU/L、LD 597IU/L(基準 176~353)、ALP 683IU/L(基準 115~359)、γ-GTP 432IU/L(基準 8~50)、アミラーゼ 96IU/L(基準 37~160)、尿素窒素 12mg/dL、クレアチニン 0.6mg/dL、血糖 99mg/dL、Na 139mEq/L、K 4.4mEq/L、Cl 98mEq/L。CRP 2.0mg/dL。次に行うべき検査はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109I061]←[国試_109]→[109I063]
[★]
- 35歳の男性。1か月前の職場の健康診断で血液検査の異常を指摘されて来院した。自覚症状はないが、最近は仕事が忙しく睡眠不足気味であった。既往歴に特記すべきことはない。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球 478万、Hb 14.7g/dL、Ht 45%、白血球 7,300、血小板 21万。血液生化学所見:総蛋白 7.5g/dL、アルブミン 4.2g/dL、ハプトグロビン 45mg/dL(基準 19~170)、総ビリルビン 2.9mg/dL、直接ビリルビン 0.5mg/dL、AST 21IU/L、ALT 16IU/L、LD 290IU/L(基準 176~353)、ALP 238IU/L(基準 115~359)、γ-GTP 22IU/L(基準 8~50)、クレアチニン 0.7mg/dL、尿酸 5.9mg/dL、血糖 98mg/dL。HBs抗原陰性、HCV抗体陰性。腹部超音波検査で異常を認めない。
- 対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110D033]←[国試_110]→[110D035]
[★]
- 2歳の男児。けいれんと意識障害とを主訴に来院した。2月初めに発熱を体うインフルエンザに罹患し近医でアスピリンを投与された。感冒症状は軽快し解熱したが、10日後、突然の全身性けいれんを数分間に3回視察した。その直後から意識障害も出現した。体温37.6℃。昏睡状態であるが項部硬直とKernig徴候とを認めない。眼球結膜と皮膚とに黄染はない。右肋骨弓下に肝を4cm触知し、辺縁鈍・弾性硬である。脾は触知しない。血清生化学所見:血糖30 mg/dl、アンモニア220μg/dl(基準18~48)、総ビリルビン0.6 mg/dl、GOT 110単位(基準40以下)、GPT 330単位(基準35以下)。脳脊髄液所見:細胞数2/mm3(基準0~5)、蛋白30mg/dl(基準15~45)、糖50mg/dl(基準50~75)。診断確定のために必要なのはどれか。
- a. 血中アスピリン濃度測定
- b. 髄液ウイルス抗体価測定
- c. 脳波
- d. 脳シングルフォトンエミッションCT(SPECT)
- e. 肝生検
[正答]
※国試ナビ4※ [095G048]←[国試_095]→[095G050]
[★]
- 56歳の男性。筋力低下と空咳とを主訴に来院した。半年前から階段やバスのステップの昇降が困難になり、最近、空咳が出現した。半年間で体重が5kg減少した。身長174cm、体重58kg。体温37.5℃。血圧140/72mmHg。両側上眼瞼に紫紅色の浮腫を認め、両肺下部にfine cracklesを聴取する。徒手筋力テストで上腕二頭筋、上腕三頭筋、腸腰筋および大腿四頭筋は両側とも4/5。尿所見:蛋白(-)、糖1+。便潜血1+。赤沈56 mm/1時間。血液生化学所見:AST 398 IU/l、ALT 120 IU/l、LD <LDH> 1,275 IU/l(基準176~353)、CK 5,700 IU/l (基準40~200)。免疫学所見:CRP 2.2 mg/dl、抗核抗体320倍(基準20以下)。
- 対応として適切でないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [103D031]←[国試_103]→[103D033]
[★]
- 22歳の男性。黄疸を主訴に来院した。家族に黄疸を指摘されたため受診した。自覚症状はない。血液所見:赤血球 452万、Hb 14.3g/dL、白血球 5,400、血小板 18万。血液生化学所見:総ビリルビン 3.8mg/dL、直接ビリルビン 0.3mg/dL、AST 18U/L、ALT 19U/L、LD 210U/L(基準 176~353)、ALP 220U/L(基準 115~359)、γ-GTP 19U/L(基準 8~50)、HBs抗原 陰性、HCV抗体 陰性。低カロリー食試験で血清ビリルビン値は2倍以上に上昇した。
- 対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113D028]←[国試_113]→[113D030]
[★]
- 56歳の男性。5日前に皮膚の黄染に気付き、徐々に増強したため来院した。尿の色が濃くなり、便の色は薄くなったが、腹痛と発熱とは認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。
- まず行う検査はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099C007]←[国試_099]→[099C009]
[★]
- ☆case59 尿中の血液
- 52歳 ビジネスマン
- 顕微鏡的血尿のため泌尿器科医に紹介があった。
- 主訴:顕微鏡的血尿
- 現病歴:6ヶ月前、new jofのためのisurance medicalで血尿を指摘された。以来、家庭医に2回血尿指摘された。以前の尿検査は正常だった。一度も顕微鏡は指摘されたことが無く、泌尿器系の症状もなかった。顕微鏡的血尿であることを除けば健康である。視覚、聴覚に問題なし。タバコ1日30本、アルコール35 unit/week(缶ビール(350ml)20本/週)
- 既往歴:特記無し。
- 家族歴:特記無し。腎臓病の家族歴無し
- ・身体所見
- 栄養状態良く体調はよい。心拍:72/分、整。血圧:146/102 mmHg。心血管系、呼吸器系、腹部、神経学所見:異常なし。眼底鏡でarteriovenous nippingを認める。
- ・検査
- (血液生化学)
- 上昇:尿素、クレアチニン、γ-GTP
-
- (尿検査)
- 蛋白:++。血尿:++。赤血球:>100 red cells
- 24時間尿蛋白:1.2g; 正常値 <200mg/24hr
- (その他)
- ECG:左室拡大。腎超音波検査:大きさは正常
- (第一パラグラフ)
- ・顕微鏡的血尿の原因は腎臓と尿路系のものがある(ex.前立腺病変、結石)。
- ・顕微鏡的血尿 + 高度のタンパク尿 + 高血圧 + 腎障害 = 慢性糸球体腎炎の病態
- ・γ-GTP高値はアルコールの過剰摂取による肝臓病であることに適合する
- ・男性で推奨されるアルコール摂取の上限は、28unit/週 ()
- (第二パラグラフ)IgA腎症
- ・IgA腎症は先進国における一般的な糸球体腎炎。メサンギウム領域におけるIgAの蓄積が特徴的
- ・患者はしばしば、上気道感染と同時におこる顕微鏡血尿のエピソードがある
- ・IgA腎症は多くは特発性だけど、ヘノッホ-シェーンライン紫斑病(Henoch-Schonlein purpura)とアルコール性肝硬変(alcoholic cirrhosis)と関連するのが普通である。
- ・IgA腎症の患者の20%は20年の経過で末期腎不全(end-stage renal failure)に陥る。
- (第三パラグラフ)基底膜病・アルポート症候群
- ・菲薄基底膜病はisolated microscopic hematuria、minimal proteinuria及び正常腎機能(悪化しない)をしめす家族性の疾患である。
- ・電顕的にはびまん性の糸球体基底膜の菲薄化が見られる(300-400nm -> 150-225nm)
- ・アルポート症候群は進行性糸球体病態であり、聴覚消失と視覚異常と関連している。ふつうX連鎖優性遺伝で、男性がひどく影響を受ける。
- (第四パラグラフ)What further incestigations would you organize?
- ・腎生検
- ・age>50: 尿細胞診、前立腺特異抗原、膀胱鏡 → 除外診断のため(膀胱・前立腺病変)
- ・肝超音波検査が必要で、肝生検を考慮するべき。
- (第五パラグラフ)What advice would you give this patient
- ・指導:禁酒、血圧のコントロール
- ・経過観察:透析、腎移植に移行しうるため
- ・血清/血漿クレアチニン:これはGFRが50%減らないと上昇しない → この症例では軽度のクレアチニンの上昇は腎機能は正常の腎機能の40%であることを示す。
- ・治療:免疫抑制薬がIgA腎症の大部分で透析導入を遅らせるという証拠はない
- ■KEYPOINT
- ・50歳以下の血尿のみを訴える患者はまず腎臓専門医に紹介すべき。
- ・50歳以上の血尿のみを訴える患者は、膀胱や前立腺の疾患を除外するためにまず泌尿器科医に紹介すべき
- ・血清/血漿クレアチニンのわずかな上昇は腎機能の大きな喪失を示している。
- ・大量のアルコール摂取による肝障害は明らかな徴候なく起こるかもしれない。
- ■もっとも一般的な顕微鏡的血尿をきたす糸球体による原因
- IgA腎症
- 菲薄基底膜病(thin basement membrane disease)
- アルポート症候群(XR)
- ■高血圧の病理的帰結 HIM.1552
- ・高血圧が生み出すリスクファクター:粥状硬化症
- ・高血圧が悪化因子?(predisposing factor)となる疾患:心不全、冠動脈疾患、梗塞、腎臓病、末梢動脈疾患
- 心臓:高血圧性心疾患は高血圧に対する機能的・構造的適応 → 左心室肥大、拡張期機能不全(diastolic dysfunction)、うっ血性心不全、血行異常(冠状動脈の粥状硬化・微小血管障害による)、不整脈
- 左心室肥大(1遺伝的要因と血行動態要因による) → ↑リスク:冠動脈心疾患、梗塞、慢性心不全、突然死
- 拡張期機能不全:(左心室壁が肥厚して拡張期に十分拡張できないという意味での機能不全(written by s))
- 脳:(高血圧は脳梗塞と脳出血のリスクファクター)
- ・認知症(脳梗塞による)
- ・高血圧脳症(autoreguration(50-150mmHg)が傷害され、重度の頭痛、悪心・嘔吐、巣状神経徴候(focal neurologic sign)、精神状態の変調をきたす)
- 腎臓:高血圧は腎障害と末期腎臓病のリスクファクター。
- ・腎臓における粥状硬化性の高血圧に関連した血管損傷は、最初に糸球体の前の細動脈に及ぶ。これにより糸球体と糸球体の後の構造に虚血性の変化を起こす。
- ・糸球体の損傷は糸球体の高灌流による糸球体毛細血管の損傷の結果かもしれない。
- ・糸球体の病理は糸球体硬化症を呈し、そして尿細管は虚血により萎縮する。
- 末梢動脈:長期にわたって持続する高血圧により、下肢の動脈を狭窄させる → 跛行
- 網膜:交差現象(http://www.1stretinalscreen.com/ra_DR_NonDR.asp )
- AV nipping is indicative of hypertension and describes the changes which occur at arteriovenous crossings in the retina where an artery crosses a vein. In patients with hypertension and associated arteriolosclerosis (narrowing of the artery) the artery applies increased pressure on the vein at the point where it passes over the top of the vein.
- ■顕微鏡的血尿
- 血尿のうち、肉眼的には血尿ではないが、尿沈渣で400倍毎視野1個以上の赤血球を認める場合をいう。 しかしそれでは再現性に乏しいので、一般的には5個以上の赤血球を認める場合を顕微鏡的血尿といい病的意義をもつ。
- ■glossary
- modest adj. 謙虚な。慎み深い、控えめな、遠慮がちの。(主に女性が)しとやかにした、ひどく上品な。質素な、地味な。適度の、穏当な。大きくない、ささやかな。
[★]
- 英
- biopsy
- 同
- バイオプシー、診査切除術 exploratory excision、試験切除術
- 関
施行
条件付き
- リンパ節腫脹:感染によるリンパ節腫脹は自然消退しうるので一ヶ月以上経過観察してから。
禁忌
- 悪性黒色腫:転移しやすいため
- 精巣腫瘍:血行転移のおそれ → ゆえに精巣腫瘍を否定できない陰嚢腫脹に対しては診断を兼ねた高位精巣摘除が標準的治療