- 英
- brochial artery (Z), bronchial arteries
- ラ
- rami bronchiales
- 関
- 大動脈
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/07/08 21:33:55」(JST)
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気管支循環系(英語: bronchial circulation system)は、肺の栄養血管系。気管支動脈(英: Bronchial artery)、気管支静脈(英: Bronchial veins)によって構成されている。
概要
肺は、ガス交換を行なうという役割のため、栄養血管系と機能血管系という2つの血管系による二重支配を受けており、気管支循環系は栄養血管系の役割を果たしている。一方、機能血管系としては肺循環系(肺動脈・肺静脈)がその役割を果たしている。なお後述のとおり、両者は完全に独立しているわけではなく、最末端のレベルでは吻合(とくに気管支動脈から肺静脈へ)が見られる。
気管支循環系は、気管支動脈と気管支静脈によって構成されており、その血液量は肺循環系のそれに対して1%程度に過ぎないが、肺胞やその他の呼吸器系諸組織を栄養するという重要な役割を負っている。
- 気管支動脈(Bronchial artery)
- 肺、およびその周辺の呼吸器系組織を栄養する動脈である。太さは最大で1〜2mm。
- おおむね、左側では胸部大動脈、右側では第3肋間動脈から、各1本が分枝するかたちで起始することが多い。ただし、左側でも肋間動脈から起始する場合や、右の気管支動脈が左の気管支動脈から分枝する場合もあり、また本数についても各1本とは限らないなど、個人差が大きい部分である。起始したのちは主気管支に沿って走り、肺門から肺内に進入し、肺胞にまで至ってこれを栄養する。
- 気管支静脈(Bronchial veins)
- おもに細気管支の静脈血を還流する静脈で、気管支動脈と同様に気管支に伴走して肺門部を出たのち、左側では副半奇静脈、右側では奇静脈に流れる。なお、肺胞レベルでの静脈血の大部分は肺静脈に流入する。
- 気管支静脈は、肺内気管支静脈と肺外気管支静脈に分類されることがある。前者は血流の2/3を占め、直接に吻合したり、あるいは組織を経由して肺静脈に移行して左心房に流れるもので、肺循環系と気管支循環系の交流、および動脈血への静脈血の混合という意義をもつ。後者は、肺静脈に移行することなく、奇静脈系から右心房へと流れるものである。
なお、ファロー四徴症や肺塞栓症など肺循環系の血流量が減少する病態においては、気管支循環系が側副血行路として機能していることがある。
参考文献
- 松村讓兒 『イラスト解剖学(6版)』 中外医学社、2009年。ISBN 978-4-498-00036-0。
- 本郷利憲, 廣重力, 豊田順一 『標準生理学(第6版)』 医学書院、2005年。ISBN 978-4-260-10137-0。
呼吸器系の正常構造・生理 |
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気道系 |
解剖学的構造
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上気道
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鼻
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鼻孔 | 鼻腔 | 鼻甲介 | 副鼻腔
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口
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口腔前庭 | 口腔 | 口蓋
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咽頭 - 喉頭
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下気道
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気管
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気管支
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主気管支 - 葉気管支 - 区域気管支 - 亜区域気管支
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細気管支
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小気管支 - 細気管支 - 終末細気管支
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呼吸細気管支
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ガス交換器
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肺 - 肺胞管 - 肺胞嚢 - 肺胞
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顕微解剖学
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I型肺胞上皮細胞 | II型肺胞上皮細胞 | 杯細胞 | クララ細胞 | 気管軟骨輪
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生理学・生化学
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生理学
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肺気量 | 肺活量 | %肺活量 | 残気量 | 死腔 | 1回換気量 | 1秒率 | 肺サーファクタント | SP-A
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生化学
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PaCO2 | PaO2 | AaDO2 | FiO2 | SpO2 | 呼吸係数および酸素化係数
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血管系 |
肺循環系
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(右心室 -) 肺動脈 - 毛細血管 - 肺静脈 (- 左心房)
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気管支循環系
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(胸部大動脈 -) 気管支動脈 - 毛細血管 - 気管支静脈 (- 奇静脈/副反奇静脈)
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運動器系 |
骨格
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肋骨 | 胸骨
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呼吸筋
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横隔膜 | 内肋間筋 | 外肋間筋 | 胸鎖乳突筋 | 前斜角筋 | 中斜角筋 | 後斜角筋 | 腹直筋 | 内腹斜筋 | 外腹斜筋 | 腹横筋
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神経系 |
中枢神経系
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呼吸中枢 | 呼吸調節中枢 | 前頭葉
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末梢神経系
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横隔神経 | 肋間神経
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Japanese Journal
- 15.喀血を発症した気管支動脈蔓状血管腫の1例(第88回 日本呼吸器内視鏡学会近畿支部会)
- 松井 千里,河野 朋哉,寺田 泰二,花谷 崇,砂留 広伸,野口 哲男
- 気管支学 : 日本気管支研究会雑誌 33(2), 138, 2011-03-25
- NAID 110008609555
- 異常血管を伴ったcongenital pulmonary airway malformation type 1(CPAM1型)の2例
- 古市 基彦,村松 高,四万村 三惠,西井 竜彦,馬場 都,竹下 伸二,石本 真一郎,田中 洋子,諸岡 宏明,日暮 亮太,大森 一光,塩野 元美
- 気管支学 : 日本気管支研究会雑誌 33(2), 119-123, 2011-03-25
- … PAMが疑われ,日齢6日に右下葉切除を行った.術中所見で大動脈から右下葉に流入する異常血管を認めた.症例2は4歳女児.肺炎の遷延と嚢胞状陰影で発見された.術前精査の血管造影で部分肺静脈還流異常と異常気管支動脈を認め,左上葉切除を行った.いずれの症例も術後病理診断でCPAM1型と診断された.結語.CPAMは外科的切除が必要な疾患であり,常に肺血管異常を伴うことを十分考慮に入れて術前,術中に対応すべきと考えられ …
- NAID 110008609504
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- 気管支拡張症で中葉に多量の痰が貯留している。適切な処置を3つ選べ。
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- 英
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- ラ
- anatomia
- 関
- 体表解剖学、臨床解剖学、神経解剖学、比較解剖学
系統解剖
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[★]
- 英
- trachea (Z), tracheal tube
- ラ
- trachea
- 関
- 気管支、気管支の分岐、肺
解剖
- 長さ12cm、直径2cm (HIS.298)。
- C6椎体-T5椎体 / C6椎体の下部より始まりT4-T5椎体で左右の気管支に分かれる。)
- 喉頭の輪状軟骨の直下から始まり主気管支が分岐するところに終わる。 (HIS.298)
粘膜
- a. 杯細胞 goblet cell 30% 粘液物質の分泌 ムチンmucin
- b. 線毛細胞 ciliated cell 30% 核は基底部に存在 線毛と微絨毛
- c. 基底細胞 basal cell 30% 丈の低い細胞、未分化細胞
- d. その他 刷子細胞、漿液細胞、DNES細胞 など
- 2. 粘膜固有層 疎性結合組織 膠原線維、弾性線維、気管腺(混合腺)
- 3. 粘膜下組織 密生結合組織
- 4. 外膜 気管軟骨 馬蹄形(C字軟骨)後方に開いている。10-12個
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
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- 英
- bronchus / bronchi(pl.) (Z)
- ラ
- bronchus principalis
- 同
- 主気管支 main bronchus、一次気管支 primary bronchus
- 関
- 気管、気管支の分岐、肺区域、区域気管支
-
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
[★]
- 英
- artery (Z)
- ラ
- arteria
- 関
- 静脈