- 英
- twin pregnancy
- 関
- 双胎、膜性診断
分類
診断
- 妊娠10週までに1絨毛膜双胎と2絨毛膜双胎の診断を行うことが望ましい。1絨毛膜双胎と診断された場合、妊娠14週までに1絨毛膜2羊膜双胎か1絨毛膜1羊膜双胎の診断を行う。(参考1)
合併症
- G10M.121 NGY.413
- 貧血:循環血漿量の増加が優位になるため
- 妊娠高血圧症候群:循環血液量の増加による。双胎妊娠により頻度は2-3倍上昇。
分娩
- G10M.123
- 頭位-頭位 :45%:経腟分娩
- 頭位-骨盤位:25%:経腟分娩 or 帝王切開
- 骨盤位-頭位:10%:帝王切開(懸鉤のリスクあり)
参考
- 1. 卒後研修プログラム4 産婦人科診療ガイドライン(産科編)の注意点 4)双胎管理について - 日産婦誌60巻9号
- http://fa.kyorin.co.jp/jsog/readPDF.php?file=to63/60/9/KJ00005041867.pdf
国試
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 双胎妊娠の経膣分娩時の対処法 (特集 周産期医が習得したい専門的手技(産科編))
- 帝王切開時に低血圧から心室性頻拍をきたし, 一児が acidemia を示した双胎妊娠の一例
- 鈴木 志帆,牧野 康男,深澤 祐子,小林 藍子,嶋田 悦子,秋澤 叔香,三谷 穣,松田 義雄,松井 英雄
- 日本周産期・新生児医学会雑誌 = Journal of Japan Society of Perinatal and Neonatal Medicine 48(3), 745-749, 2012-08-30
- NAID 10031048902
- 絞扼性イレウスにより消化管穿孔をきたした双胎妊娠25週の1例
- 芳澤 淳一,小出 直彦,竹内 大輔,鈴木 彰,宮川 眞一
- 日本臨床外科学会雑誌 = The journal of the Japan Surgical Association 73(4), 879-884, 2012-04-25
- NAID 10030987728
Related Links
- 多胎妊娠。どんな状態か 多胎妊娠とは2人以上の胎児が同時に子宮内に存在する状態 をいいます。双胎(そうたい)妊娠(ふたご)には一卵性双胎と二卵性双胎とがあります。 二卵性双胎は2個の受精卵から発生したもので、2個の gooヘルスケア 家庭の医学。
- 2010年5月15日 ... 多胎妊娠率:hMG-hCG療法は20~30%、クロミフェン療法は4~8%、IVF-ETは10% である。 ... 妊娠が進むと隔壁となっている絨毛膜が薄くなり、胎児の成長とともに羊膜が 重なり合うため、一絨毛膜二羊膜双胎との鑑別が困難になる。
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★リンクテーブル★
[★]
- 妊娠24週の初妊婦。ハイリスク妊娠のため紹介され来院した。妊娠10週時の超音波検査で一絨毛膜二羊膜性双胎と診断されている。来院時、子宮底は24cm、子宮口は閉鎖している。超音波検査で第一児は推定体重600g、羊水ポケット4cm、第二児は推定体重480gで羊水ポケットは1cmである。両児ともに胎児水腫を認めない。この双胎妊娠で認められるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [098C030]←[国試_098]→[098D002]
[★]
- 35歳の女性。2回経妊、1回経産。不正性器出血を主訴に来院した.月経は30日型、整。最終月経は6月5日から7日間。7月20日から嘔気、嘔吐および少量の性器出血を認めるようになり、改善しないため8月16日に受診した。子宮は手拳大で軟。妊娠反応陽性。経腟超音波写真を以下に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105I042]←[国試_105]→[105I044]
[★]
- 31歳の初妊婦。妊娠10週に経膣超音波検査で1絨毛膜性双胎妊娠と診断された。妊娠30週の腹部超音波検査で、両児の羊水量に明らかな差が認められる。羊水の多い方の児によくみられる所見はどれか。
- (1) 全身皮下浮腫
- (2) 心拡大
- (3) 胃泡拡張
- (4) 腎盂拡大
- (5) 膀胱拡張
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [096I033]←[国試_096]→[096I035]
[★]
- a. 妊婦貧血の発症率が高い。
- b. 1卵性双胎は1絨毛膜性双胎となる。
- c. 妊娠高血圧症候群の発症率は単胎と差がない。
- d. 体外受精の結果発生する双胎のほとんどは2卵性である。
- e. 2絨毛膜性双胎は1絨毛膜性双胎に比較して周産期のリスクが高い。
[正答]
※国試ナビ4※ [101F001]←[国試_101]→[101F003]
[★]
- (1) 妊娠初期:卵黄嚢
- (2) 妊娠7週:胎児心拍動
- (3) 妊娠中期:双胎妊娠の両児間卵膜
- (4) 妊娠後期:臍帯血管
[★]
- 英
- monochorionic diamniotic twin, MD twin, monochorionic diamniotic twins, MD twins
- 同
- MD双胎
- 関
- 双胎、双胎妊娠
概念
- 子宮内に1つの絨毛膜(胎盤)と2つの羊膜が存在する妊娠状態
- 周産期死亡率や神経学的後遺症は二絨毛膜二羊膜双胎より悪く、一絨毛膜一羊膜双胎よりは良好である。
原因
- 一つの卵子が受精後4-7日後ごろに二つの内細胞塊に分かれる事による。これより遅ければ一絨毛膜一羊膜双胎、早ければ二絨毛膜二羊膜双胎となる。
診断
- 妊娠初期に行う経腹/経腟超音波検査による膜性診断を行う。妊娠11週までにおこなう。
合併症
- G10M.121
治療
参考
- 1. クリニカル・カンファレンス 2.多胎妊娠の管理―最近の知見 3)疾病双胎の管理~双胎間輸血症候群の病態と治療~ - 日産婦誌55巻9号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/55/5509-216.pdf
- 2. 〔多胎妊娠の管理シリーズ〕 多胎妊娠はいつ分娩を終了させたらよいか? - 日産婦誌52巻1号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/52/5201-011.pdf
[★]
- 関
- 双胎妊娠、多胎妊娠
- 超音波検査で胎囊の数、隔壁の有無、厚さからDD,MD,MMを診断する。妊娠10週(第3月末)までに診断する。妊娠14週(第4月半ば)では葉脈と絨毛膜が癒合し診断が困難。(G10.118)
[★]
- 英
- dichorionic diamnionic twin
- 同
- DD双胎
- 関
- 双胎妊娠。妊娠初期
- 双胎妊娠の管理のためには膜性診断が重要である。
- 妊娠10週頃までに超音波検査で絨毛が2つあるかどうか確認する。
[★]
- 英
- collision, entanglement, interlocking, impaction, compaction)
- ラ
- collisio, polorum geminorum
- 同
- 嵌合
- 関
- 双胎妊娠
[★]
- 英
- monochorionic monoamnionic twin, monochorionic monoamnionic twins
- 同
- MM双胎
- 関
- 双胎、双胎妊娠
[★]
- 英
- pregnancy, gravidity, gestation
- 関
- 妊娠週数、妊娠期間、(妊娠週数・妊娠月数の推定)子宮#子宮の大きさ、trimester。妊婦
- 妊娠x週
- x weeks of gestation
妊娠期間 (L.107)
- 最終月経の開始から280日(40週)
- 受精後266日(38週)
妊娠に伴う自覚、検査所見
- QB必修
- 尿検査による妊娠反応陽性:4週
- つわり症状 :6週
- 胎動の自覚 :18-20週
検査
超音波検査
- QB必修
- 妊娠4週:胎囊
- 妊娠5週:胎児
- 妊娠6週:胎児心拍
- 妊娠10-12週:ドップラーによる胎児心拍
尿妊娠反応
妊娠による変化
- G10M.38 NGY.293-303
- 循環血液量増加 → 血漿量の増加が血球成分の増加より著しい → 血液希釈(赤血球数↓、Hb↓、Ht↓)
- 白血球増加(5000~12000 /ul)。多核白血球優位に増加。
- 凝固能:凝固系亢進、線溶系抑制
- 血液凝固因子:第XI因子、第XIII因子を除き、血液凝固因子の濃度が上昇
- 胃:緊張度と運動性低下。食道括約筋圧低下、妊娠子宮による胃の変異により胃食道逆流が生じやすい(→麻酔管理では妊婦はfull stomach扱い)。
- 胸郭弛緩、横隔膜挙上、気道拡張(プロゲステロンによる気管平滑筋弛緩)
- →[一回換気量]増加、[予備呼気量]減少、[残気量]減少 → 残気量が減少し、一回換気量が増加 → 分時換気量増加
-
- 食後血糖は上昇。空腹時血糖は低下する。また、食後に高インスリン血症が持続する。 (NGY.293)
- FSH, LH:非妊娠時の基礎値
- hCG:10週前後にピークとなり以降、減少。
- PRL:妊娠末期に向かって増加
妊娠によるエネルギー付加量
- NGY.324
- 日本人成人女子の生活活動強度別の栄養所要量(kcal/day)
- 妊婦 +350
- G10M.72
- 妊娠初期:50kcal
- 妊娠中期:250kcal
- 妊娠末期:500kcal
- 授乳中:450kcal
妊娠と服用薬
- 妊娠と薬情報センター - 独立行政法人 国立成育医療研究センター
- http://www.ncchd.go.jp/kusuri/index.html
服用薬の影響
- 4週から7週末までは器官形成期であり、催奇形性が確認されているものはワルファリン(鼻奇形、骨形成不全)、メトトレキセート(種々の奇形)、抗てんかん薬(種々の奇形)がある。(参考1)
臨床関連
届出
参考
- http://www.jsog.or.jp/activity/pdf/FUJ-FULL.pdf
[★]
- 英
- twin twins, geminus gemini
- 同
- ふたご 双生児、双児
- 関
- 多胎妊娠、二卵性双胎、一卵性双胎
二絨毛膜二羊膜双胎, dichorionic diamnionic twin, DD双胎