- 英
- testicle, orchis
- ラ
- testis (Z), testes
- 同
- 睾丸
- 関
- 外生殖器
血管
リンパ
精巣を覆う構造
臨床関連
=位置の異常
WordNet
- one of the two male reproductive glands that produce spermatozoa and secrete androgens; "she kicked him in the balls and got away" (同)testicle, orchis, ball, ballock, bollock, nut, egg
PrepTutorEJDIC
- =testicle
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/02/14 01:14:34」(JST)
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精巣 |
男性器の断面図
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精巣と陰嚢
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ラテン語 |
Testis |
英語 |
Testicle |
器官 |
男性器 |
動脈
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左精巣静脈
右精巣静脈
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静脈
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神経
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精索
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精巣(せいそう、英語 Testicle、ラテン語 Testis)とは、動物の雄がもつ生殖器の1つ。雄性配偶子(精子)を産生する器官。哺乳類などの精巣は睾丸(こうがん)とも呼ばれ、左右1対ある。俗称は、金玉(きんたま)、玉(たま、en:Balls(ボール))、ゴールデンボール、ふぐり、など。また 魚類の精巣は、白子(しらこ)と呼ばれ、魚の種類によっては食用にする。
脊椎動物の精巣は精子を作り出す他に、ホルモンであるアンドロゲンを分泌する内分泌器官でもある。
目次
- 1 構造と機能
- 1.1 精巣と陰嚢
- 1.2 精子
- 1.3 アンドロゲン
- 2 精巣の疾患
- 3 精巣の利用
- 4 名称
- 5 精巣に由来する名前
- 6 罵詈雑言
- 7 関連項目
- 8 脚注
構造と機能
精巣と陰嚢
ヒトの精巣は、直径4 - 5cm程度の卵型をしており、下腹部にある陰嚢(いんのう)と呼ばれる皮膚が袋状に垂れ下がった部位の中におさまっている。精巣の隣には精巣上体(副睾丸)があり、精巣で作られた精子はまずここに運ばれる。精巣上体には精索(せいさく)というヒモ状の構造がつながっており、精巣へ出入りする動脈、静脈、神経、および精子が通る精管(せいかん)がその中を通っている。精索は、鼠径部の鼠径管を通って腹の中へとつながる。精巣と精索全体は、陰嚢の中で精巣挙筋という腹筋の一部が変わった筋肉に包まれ、ぶら下がっている。精巣挙筋が収縮すると、精巣は腹部の方へと引き上げられる。平均的に右側に片寄っていることが多い。精巣容量が4mlに達した頃に思春期が始まり、思春期が始まる年齢は平均して11歳6ヶ月前後である[1]。
精子
精巣の中には、精子を作る場である精細管(せいさいかん)と呼ばれる直径数百μmの管が蛇行しながらびっしりと詰まっており、その管の内側で精子の元になる精祖細胞(精原細胞)が減数分裂を経て、精子になる過程(精子発生、あるいは精子形成)が起こっている。出来上がった精子は、管の中を流れていき、精巣の端に集められ、精巣の隣の精巣上体へと運び出され、そこで成熟し、射精を待つ。ヒトの場合、精巣上体で最大10億程の精子が貯蔵できると考えられている。精子発生は、体温よりも温度が低くないとうまく進まない。精巣が陰嚢の中にあり、体外にぶら下がっているという構造は、精巣の温度を体温より低く保つのに役立っている。そのため静脈血(比較的低温)が動脈血(体温)に巻きつく様に位置している。
アンドロゲン
アンドロゲンを分泌する細胞は、精巣内で、精細管の隙間に多数存在する、ライディッヒの間質細胞(ライディッヒ細胞)である。ここには血管が豊富で、分泌されたアンドロゲンは血流に乗って全身へと運ばれる。ライディッヒ細胞から分泌されるアンドロゲンは、ほとんどがテストステロンである。
精巣の疾患
- 男性不妊症 - 様々な原因で精子の産生がうまくいかず、女性が妊娠するに至らない症状。精索静脈瘤が疑われる場合が多い。
- 精巣がん - 精巣に悪性の腫瘍ができる疾患で、若年者にも多い。自覚症状は少ないが、精巣が急に肥大化かつ硬化するので発見は容易である。検査・診断も容易で、医師の触診と超音波検査、血液検査でほぼ見つけることができる。確定診断は、摘出後の組織検査によることが多い。進行の早いのが特徴である。約7割のものは悪性腫瘍の中ではきわめて性質が良く、早期に発見し、摘出およびその後の放射線照射といった適切な処置を行なえばほぼ完全に治る。まれに肺や骨に転移することもあるが、化学療法が非常に有効で完治する。残り約3割の予後は良くない。
- 停留精巣 - 片側または両側の精巣が陰嚢内に下降していない状態。腫瘍化することが多い。
- 精巣捻転症 - 精索捻転症、睾丸回転症とも。腹部と精巣を繋ぐ精索が捻じれる症状で、激しい痛みや全身症状を見る。処置までに時間を要すると精巣への血流が絶たれて精巣が壊死する危険がある。
精巣の利用
食材
魚類の精巣は、食材として用いられる。一般にクリーミーな口どけやまったりとした独特の味わいを楽しむ。白子が特に美味いとされる魚は、フグ類(トラフグなど)、タラ類(マダラ、スケトウダラなど)などである。ヒラメなどの精巣は、取り出して別途調理する事は多くないが、体内に残したまま、煮たり、焼いたりして食用にされる。
ウシなどの精巣はタマあるいはホーデン(ドイツ語由来)と呼ばれる食材である。焼き肉などに用いる。雌や去勢された雄には精巣がないので、流通量は少ない。
このように、睾丸は世界の多くの地域で珍味として食べられている。アメリカではローストまたは茹でて、ヨーロッパでは睾丸を材料とする料理があり、それに用いられる。精巣上体〜輸精管は硬いが、味わいはジューシーで肉厚なため除去する必要はないが、陰嚢は除去する必要がある。なお、精巣内に脂肪は存在していない。食用として用いるためには、この他専用の調理方法を学ぶ必要がある。
精巣には、タンパク質の一種であるヌクレオプロテインやプロタミン、核酸の一種であるデオキシリボ核酸(DNA)が豊富に含まれるため、俗に食べると精が付くと言われ、実際に疲労回復、免疫力向上、記憶の改善、新陳代謝の促進、老化防止、美容などの効果があるという研究報告がある。
工業原料
サケ類(シロザケなど)やニシン類の白子は、食用としての利用度が低いが、デオキシリボ核酸(DNA)やプロタミンを豊富に含み、比較的大量に得られるため、酵素処理などによって、これらの成分を抽出することが行われている[2]。プロタミンは食品保存料として用いられている。サケのDNAは調味料、強化剤などの食品用途、医薬用途の他、創傷被覆材などの医療用途、分離膜、フィルター材などの工業用途も開発が行われている。
名称
精巣は金玉と俗称されるが、実際に金色をしている訳ではない。この名称の由来には諸説ある。
阿刀田高は、金玉の語源を「酒の玉」(きのたま)としている。江戸時代以前の日本酒に清酒は存在せず、濁り酒、どぶろくだった。精液をこのどぶろくに見立てて、精液が製造される器官を「酒の玉」と称した[3]。
精巣に由来する名前
- ラン
- 英語名orchidは、ギリシア語で睾丸を意味するορχις (orchis)に由来する。
- イヌノフグリ
- 果実の形状から。
- アボカド
- スペイン語名aguacateは、ナワトル語で睾丸を意味するahuacatlまたはauacatlに由来する、という説もある。[要出典]
罵詈雑言
2012年、イタリアの最高裁は、男性に向かって「玉(睾丸)なし」とののしる行為は、相手を傷つける表現であるとして認める判決を出している[4]。
関連項目
- 生殖器
- 卵巣
- 精子
- 去勢
- 急所
- 玉攻め
- 金玉潰し
- 睾丸マッサージ
- 金太の大冒険
- Antinny※別名、キンタマウイルスと呼ばれている
脚注
- ^ たなか成長クリニック・思春期
- ^ サーモンミュージアム(鮭のバーチャル博物館)
- ^ ことばの博物館 (旺文社文庫) ISBN 978-4010614525
- ^ 男性を「玉なし」とののしるのは犯罪、イタリア最高裁AFPBB.News.2012年08月02日
内分泌器:ホルモン(ペプチドホルモン、ステロイドホルモン) |
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視床下部 - 脳下垂体 |
視床下部
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GnRH - TRH - ドーパミン - CRH - GHRH - ソマトスタチン - ORX - MCH - MRH - MIH
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脳下垂体後葉
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バソプレッシン - OXT
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脳下垂体中葉
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MSH(インテルメジン)
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脳下垂体前葉
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αサブユニット糖タンパク質ホルモン(FSH - LH - TSH) - GH - PRL - POMC(ACTH - エンドルフィン - リポトロピン)
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副腎 |
副腎髄質
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副腎髄質ホルモン(アドレナリン - ノルアドレナリン - ドーパミン)
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副腎皮質
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副腎皮質ホルモン(アルドステロン - コルチゾール - DHEA)
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甲状腺 |
甲状腺
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甲状腺ホルモン(T3 - T4 - カルシトニン)
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副甲状腺
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PTH
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生殖腺 |
精巣
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テストステロン - AMH - インヒビン
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卵巣
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エストラジオール - プロゲステロン - インヒビン/アクチビン - リラキシン(妊娠時)
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その他の内分泌器 |
膵臓
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グルカゴン - インスリン - ソマトスタチン
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松果体
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メラトニン
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内分泌器でない器官 |
胎盤:hCG - HPL - エストロゲン - プロゲステロン - 腎臓:レニン - EPO - カルシトリオール - プロスタグランジン - 心臓:ANP - BNP - ET - 胃:ガストリン - グレリン - 十二指腸:CCK - GIP - セクレチン - モチリン - VIP - 回腸:エンテログルカゴン - 脂肪組織:レプチン - アディポネクチン - レジスチン - 胸腺:サイモシン - サイモポイエチン - サイムリン - STF - THF - 肝臓:IGFs(IGF-1 - IGF-2) - 耳下腺:バロチン - 末梢神経系:CGRP - P物質
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誘導タンパク質 |
NGF - BDNF - NT-3
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生殖器系 |
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女性器 |
尿道 - 陰核 - 陰裂 - 陰核亀頭 - 陰核亀頭冠 - 陰核包皮 - 陰核小帯 - Gスポット - 処女膜 - 陰唇 - 大陰唇 - 小陰唇 - 膣 - バルトリン腺 - スキーン腺 - 子宮頸部 - 子宮 - 子宮内膜 - 卵管 - 卵巣
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男性器 |
尿道 - 陰茎 - 陰茎亀頭 - 陰茎亀頭冠 - 海綿体 - 陰茎ワナ靭帯 - 陰茎包皮 - 陰茎小帯 - 陰嚢 - 精索 - 精巣上体 - 精細管 - セルトリ細胞 - 精巣輸入管 - 輸精管 - 精嚢 - 射精管 - 前立腺 - 尿道球腺 - 精巣網 - 精巣
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Japanese Journal
- 顕微鏡下精巣内精子回収術(Microdissection testicular sperm extraction : MD-TESE)により精子を回収し得たY染色体常染色体転座の1例
- 2次性性腺機能低下症 : normosmic idiopathic hypogonadotropic hypogonadism・Kallmann症候群・CHARGE症候群 (ミニ特集 小児の内分泌・代謝性疾患診療のUpdate)
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- 2006年10月1日... 性が指摘されています。 精巣に発生する胚細胞腫瘍は、顕微鏡で観察した病理組織 像により下記のように分類されます。 ... 年齢別にみた精巣がんの罹患(りかん)率は、 20歳代後半から30歳代にかけてピークがあります。また、40歳未満の ...
- 急性精巣上体炎とはどんな病気か. 精巣(睾丸(こうがん))の横には精巣上体(副睾丸) と呼ばれる小さい器官が付着していて、精巣でつくられた精子はここを通過します。精巣 上体から精管と呼ばれる管が精嚢腺(せいのうせん)と前立腺につながり、そこで分泌 ...
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薬効分類名
販売名
アレルゲンスクラッチエキス「トリイ」牛乳
効能または効果
診断
- アレルギー性疾患のアレルゲンの確認
- 用法及び用量
診断
通常乱刺または切皮法により皮膚面に出血しない程度に傷をつけ、本品1滴を滴下し、15〜30分後に膨疹径が対照の2倍以上または5mm以上を陽性とする。
重大な副作用
ショック
(頻度不明)
- ショックを起こすことがあるので、観察を十分に行い、くしゃみ、蕁麻疹、血管浮腫、不快感、口内異常感、喘鳴、耳鳴等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
★リンクテーブル★
[★]
- 次の文を読み、31、32の問いに答えよ。
- 55歳の男性。腹痛を主訴に来院した。
- 現病歴 2週前に右下腹部に違和感を覚えた。歩行すると足のつけ根が腫れ、精巣が引きつるようになった。横になると痛みは軽減する。全身状態は良好である。
- 既往歴 45歳時から糖尿病。
- 生活歴 公務員。
- 家族歴 母親が大腸癌。
- 現症 意識は清明。身長165cm、体重65kg。体温36.6℃。脈拍60/分、整。血圧112/72mmHg。腹部は平坦、軟で、圧痛を認めない。肝・脾を触知しない。
- 検査所見 尿所見: 蛋白(-)、糖(-)。血液所見: 赤血球 450万、Hb 14.5g/dl、Ht 45 %、白血球 6,500、血小板 22万。血液生化学所見: 血糖 135mg/dl、HbA1c 6.3%、総蛋白 7.0g/dl、アルブミン 4.5g/dl、尿素窒素 18mg/dl、クレアチニン 0.9mg/dl、尿酸 7.0mg/dl、総コレステロール 220mg/dl、トリグリセリド 140mg/dl、総ビリルビン 0.9mg/dl、AST 30IU/l、ALT 25IU/l、LD 200IU/l(基準176-353)、ALP 200IU/l(基準115-359)、Na 140mEq/l K 4.5mEq/l、Cl 105mEq/l。CRP O.3mg/dl。
[正答]
※国試ナビ4※ [104H031]←[国試_104]→[104H033]
[★]
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- 55歳の男性。腹痛を主訴に来院した。
- 現病歴 2週前に右下腹部に違和感を覚えた。歩行すると足のつけ根が腫れ、精巣が引きつるようになった。横になると痛みは軽減する。全身状態は良好である。
- 既往歴 45歳時から糖尿病。
- 生活歴 公務員。
- 家族歴 母親が大腸癌。
- 現症 意識は清明。身長165cm、体重65kg。体温36.6℃。脈拍60/分、整。血圧112/72mmHg。腹部は平坦、軟で、圧痛を認めない。肝・脾を触知しない。
- 検査所見 尿所見: 蛋白(-)、糖(-)。血液所見: 赤血球 450万、Hb 14.5g/dl、Ht 45 %、白血球 6,500、血小板 22万。血液生化学所見: 血糖 135mg/dl、HbA1c 6.3%、総蛋白 7.0g/dl、アルブミン 4.5g/dl、尿素窒素 18mg/dl、クレアチニン 0.9mg/dl、尿酸 7.0mg/dl、総コレステロール 220mg/dl、トリグリセリド 140mg/dl、総ビリルビン 0.9mg/dl、AST 30IU/l、ALT 25IU/l、LD 200IU/l(基準176-353)、ALP 200IU/l(基準115-359)、Na 140mEq/l K 4.5mEq/l、Cl 105mEq/l。CRP O.3mg/dl。
[正答]
※国試ナビ4※ [104H030]←[国試_104]→[104H032]
[★]
- 次の文を読み、49、50の問いに答えよ。
- 生後2時間の男児。手と足とにチアノーゼを認める。
- 現病歴: 妊娠経過中、特に異常はなく、在胎40週、自然経膣分娩で出生した。Apgarスコア9点(1分)。分娩室から部屋に戻ったあと児の手足に軽度のチアノーゼがあることに母親が気付いた。
- 現症: 身長50.5cm、体重3,040g。直腸温36.8℃。呼吸数40/分。心拍数120/分。頭部は頭頂方向に長く変形し、骨縫合での骨重積がみられる。大泉門径1cm。軽度のチアノーゼを手と足とに認めるが、口唇には認めない。心雑音はなく、呼吸音も正常である。腹部は平坦、軟で、右肋骨弓下に肝を1cm触れる。左右とも精巣を触知しない。
- 検査所見: 血液所見:赤血球560万、Hb16.4g/dl、Ht48%、白血球12,000。
- 血清生化学所見:血糖70mg/dl、総ビリルビン2.6mg/dl、AST36IU/l、ALT30IU/l。
[正答]
A
- b.呼吸障害が認められれば。d.低体温が認められれば。
※国試ナビ4※ [101D049]←[国試_101]→[101E001]
[★]
- 29歳の男性。咳嗽を主訴に来院した。 1年前から左陰嚢の無痛性腫大を自覚していたがそのままにしていた。 3か月前から咳が出るようになり市販の鎮咳薬を内服しても軽快しないために受診した。意識は清明。身長 176cm、体重 74 kg。体温 36.8℃。脈拍 88/分、整。血圧 110/72 mmHg。呼吸数 20/分。 SpO2 98% ( room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。血液所見:赤血球 462万、 Hb 14.0 g/dl、Ht 43%、白血球 7,800、血小板 35万。血液生化学所見: LD 853 IU/l(基準 176~353)、 hCG 105m IU/ml。 α-フェトプロテイン〈AFP〉974 ng/ml(基準 20以下 )。陰.部超音波検査で左精巣に長径 8 cmの内部不均一な充実性腫瘤像を認める。腹部造影 CTで他臓器への転移を認めない。胸部エックス線写真 (別冊 No.34A)と肺野条件の胸部単純 CT(別冊 No.34B)とを別に示す。
- 行うべき対応はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [108I079]←[国試_108]→[[[ ]]]
[★]
- 次の文を読み、49、50の問いに答えよ。
- 生後2時間の男児。手と足とにチアノーゼを認める。
- 現病歴: 妊娠経過中、特に異常はなく、在胎40週、自然経膣分娩で出生した。Apgarスコア9点(1分)。分娩室から部屋に戻ったあと児の手足に軽度のチアノーゼがあることに母親が気付いた。
- 現症: 身長50.5cm、体重3,040g。直腸温36.8℃。呼吸数40/分。心拍数120/分。頭部は頭頂方向に長く変形し、骨縫合での骨重積がみられる。大泉門径1cm。軽度のチアノーゼを手と足とに認めるが、口唇には認めない。心雑音はなく、呼吸音も正常である。腹部は平坦、軟で、右肋骨弓下に肝を1cm触れる。左右とも精巣を触知しない。
- 検査所見: 血液所見:赤血球560万、Hb16.4g/dl、Ht48%、白血球12,000。
- 血清生化学所見:血糖70mg/dl、総ビリルビン2.6mg/dl、AST36IU/l、ALT30IU/l。
[正答]
※国試ナビ4※ [101D048]←[国試_101]→[101D050]
[★]
- 11か月の乳児。陰嚢内に左精巣を触れないことを主訴に母親に伴われて来院した。1か月健康診査で陰嚢内に左精巣が触れないことを指摘された。身長70cm、体重7.5kg。右精巣は陰嚢内に認め、左鼠径管内に可動性のある小指頭大の柔らかい腫瘤を認める。既往歴と家族歴とに特記すべきことはない。
- この疾患について母親へ説明する内容として適切でないのはどれか。
- a 片側性のことが多い。
- b 精子形成障害をきたす。
- c 悪性化する可能性が高い。
- d 精巣の発育障害をきたす。
- e 小学生になってから手術を行う。
[正答]
※国試ナビ4※ [107D042]←[国試_107]→[107D044]
[★]
- 7歳の男児。右陰嚢の腫れを主訴に来院した。ペンライトを用いての診察所見の写真(別冊No.19)を別に示す。
- 保護者に対する説明で適切なのはどれか。
- a 「陰嚢の中に腸が入り込んでいます」
- b 「自然に治るので心配はありません」
- c 「バンドで鼠径部を圧迫しましょう」
- d 「精巣から戻る血液がうっ滞しています」
- e 「学校の休みに合わせて手術をしましょう」
[正答]
※国試ナビ4※ [107I060]←[国試_107]→[107I062]
[★]
- 10歳の男児。左陰嚢部の痛みを主訴に来院した。早朝に左鼠径部の痛みで目を覚ました。左精巣は腫大し陰嚢の上部に位置している。自発痛と圧痛とがともに強い。超音波ドプラ検査では左精索の血液を確認することができない。治療として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [100A044]←[国試_100]→[100A046]
[★]
- a. 最近の初経年齢は15歳前後である。
- b. 男児では10歳未満で陰毛が発生する。
- c. 11歳ころは男児の身長は女児より高い。
- d. 男児ではまず精巣サイズの増大が起こる。
- e. 女児では陰毛の発生が乳房の発育より早い。
[正答]
※国試ナビ4※ [098G052]←[国試_098]→[098G054]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [099D045]←[国試_099]→[099D047]
[★]
- (1) 新生児の性別判定が困難な場合は染色体検査で決める
- (2) 48,XXXYの染色体を有する児の外陰部は女性型である。
- (3) 46,XXの染色体で外陰部が男性型のものを女性半陰陽という
- (4) 子宮はMuller管から形成される
- (5) 精巣が形成されるのはWolff管が退縮した後である
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [113F019]←[国試_113]→[113F021]
[★]
- 英
- hormone
古典的な定義
- 特定の内分泌腺から分泌され、血行によって運ばれ、遠隔部の特定の標的器官に作用して特異的効果を現す物質(PT.403)
例外
- 消化管ホルモン (PT.403)
- 視床下部ホルモン (PT.403)
- 甲状腺濾胞ホルモン?
- カルシトニン?
ホルモンの一覧表
[★]
- 英
- anatomy
- ラ
- anatomia
- 関
- 体表解剖学、臨床解剖学、神経解剖学、比較解剖学
系統解剖
運動
骨
部位ごとの分類
関節ごとの分類
神経
部位別
上肢
体幹
下肢
下肢の皮神経
脳幹の神経解剖
血管
臓器に分布する血管
各体部位に分布する血管
- 頚部
[★]
- 英
- scrotum (M,Z)
- 関
- 外性器
- 平滑筋と皮膚からなる袋で2層からなる (M.127)
- 女性の外生殖器では大陰唇に相当 (KH.254,KL.482)
解剖
血管 (M.127)
動脈
静脈
神経 (M.127)
臨床関連
[★]
- 英
- dysgerminoma
- 同
- ジスジャーミノーマ、卵巣精上皮腫 ovarian seminoma
- 関
- セミノーマ
後発部位
- 精巣のセミノーマ seminomaに相当する
- 両側性(5-10%, 10-20%(APT.323)) ← 悪性肺細胞腫瘍の中で唯一両側発生傾向があるらしい
- 放射線感受性あり
疫学
- 若い女性に多い。妊娠に合併しうる
- 20-30歳代80%。10歳未満5% (also see APT.323
病理
- This neoplasm is composed of sheets and cords of large polyhedral cells with large nuclei and pale pink to watery cytoplasm. (APT.323)
- hCGを産生する栄養膜合胞体細胞(syncytiotrophoblastic cell)が存在することがある。
転移
[★]
- 英
- epididymis (Z) M. 128
- 同
- 副睾丸、睾上体
- 関
- 精巣管、男性生殖器系、精巣
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
臨床関連
[★]
- 英
- luxation of testis, dislocation of testis
- ラ
- luxatio testis
- 同
- 精巣脱臼
- 関
- 精巣
[★]
- 英
- chronic epididymitis
- 同
- 慢性副睾丸炎
- 関
- 精巣上体炎, 副睾丸炎
[★]
- 英
- duct of epididymis (Z)
- ラ
- ductus epididymis
- 関
- 精巣上体
[★]
- 英
- epididymectomy
- 同
- 副睾丸切除術
[★]
- 英
- orchitis, testitis
- 同
- 睾丸炎
[★]
- 英
- nest
- 関
- 巣作りをする