Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/06/17 21:48:51」(JST)
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骨: 大腿骨 | |
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大腿骨
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名称 | |
日本語 | 大腿骨 |
英語 | Femur, Thigh bone |
ラテン語 | Femur, Os femoris |
関節 | 股関節, 膝関節 |
画像 | |
アナトモグラフィー | 三次元CG |
関連情報 | |
MeSH | Femur |
グレイの解剖学 | 書籍中の説明(英語) |
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大腿骨(だいたいこつ、英語:thigh bone)は、四肢動物の後肢において近位部を構成する長骨である。哺乳類の体では最も長く、体積があり、強靭な骨である。股から膝の間を構成する。
ラテン語ではfemurで、属格はfemoris。ただし古典ラテン語では属格はfeminisである。
平均的な長さは43.2cm。近位端、大腿骨体、遠位端で構成される。近位端は、大腿骨頭、大腿骨頚、大転子、小転子で構成される。丸い大腿骨頭は寛骨とともに股関節を形成する。大腿骨頭はなめらかだが、大腿骨頭窩というくぼみがあり、そこに着いた靭帯が寛骨臼につながっている。大腿骨頭の重要な機能の1つは、骨髄における赤血球の生産である。大腿骨頚は、大腿骨頭と大転子、小転子の間にある。大腿骨頚と骨体の角度は頚体角と呼ばれ、通常は約125度である。大転子と小転子には、股関節を動かす筋肉が着く。
大腿骨体の背面には粗線が走っており、表面を3つに分けている。粗線の上部である殿筋粗面には、大殿筋が着く。粗線の下部には大腿二頭筋が着く。
遠位端には、内側顆と外側顆の2つの隆起があり、脛骨とともに膝関節を形成する。内側顆と外側顆の間の隙間は顆間窩と呼ばれる。内側顆と外側顆の上部には内側上顆と外側上顆があり、内側上顆の上には内転筋結節がある。
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右大腿骨の近位端。背面上部から見たところ。図の左上が大腿骨頭、右上が大転子。
大腿骨の遠位端。真下(脛骨)から見たところ。図の上が膝蓋面、左下が外側顆、右下が内側顆。
現在記載されている、「腸腰筋」 は 「腸骨筋」の誤りでしょう。タイプミスと思いますが。
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肢帯 (limb girdle) とは、脊椎動物の体幹中にあり四肢の基部となる骨格組織である。肩帯と腰帯の2つがある。
前肢の基部となる肢帯を肩帯、後肢の基部となる肢帯を腰帯と呼ぶ。前肢と後肢は魚類の対鰭(胸鰭・腹鰭)に由来しており古くは7対の対鰭をもつ魚類も存在したが、肩帯・腰帯以外の肢帯を持つ脊椎動物は未だ知られていない。四肢本体(自由肢)とは本来別の物であるが、文脈上自由肢も含めて言及されていることがある。
その主な機能は以下の2点である。
前肢の基部となる。構成骨は肩甲骨・前烏口骨・烏口骨・鎖骨・上鎖骨・間鎖骨などである。腰帯に比べて構成骨も多く、歴史も古い。詳しくは肩帯を参照のこと。
後肢の基部となる。構成骨は腸骨・恥骨・坐骨が基本となる。この三種の構成骨は腰帯形成以来ほとんど変化がない。詳しくは腰帯を参照のこと。
自由肢においては上腕骨と大腿骨、橈骨と脛骨、尺骨と腓骨のように前肢と後肢それぞれの構成骨格がかなりの確証を持って対応されられていることから、肢帯における構成骨格も肩帯と腰帯で対応させられることがある。
例えば、背側にある構成要素(腰帯では腸骨)・腹側で関節窩の前方にある構成要素(同じく恥骨)・腹側で関節窩の後方にある構成要素(同じく坐骨)に肩帯を対応させ、【腸骨/恥骨/坐骨】と【肩甲骨/前烏口骨/烏口骨】、または【肩甲骨/鎖骨/前烏口骨】が対応するとされる。
しかし、腰帯の構成骨がその進化を通じてほぼ三種だけであること・腰帯の構成骨は全て内骨格性骨格であることに対し、肩帯の構成骨は進化の中で現れたり消えたり多種にわたる上に内骨格性骨格だけでなく皮骨性骨格も含むことから、どれがどれに対応するかは人によって意見が異なり、真に対応が見られるのかについても疑問が持たれている。例に挙げた対応では、前者は烏口骨は肩帯進化の中でかなり後半になってから現れた構成骨であること、後者は恥骨は内骨格性骨格であるのに鎖骨は皮骨性骨格であること、などの問題がある。最近ではあまり肢帯の構成骨における前後の対応や相同性については言及されないことが多い。
筋名 | 起始 | 停止 | 支配神経 | 機能 |
大腿直筋 | 腸骨(下前腸骨棘、寛骨臼の上縁) | 脛骨(脛骨粗面) | 大腿神経 | 膝関節の伸展、股関節の屈曲 |
中間広筋 | 大腿骨(上部3/4) | 〃 | 〃 | 膝関節の伸展 |
外側広筋 | 大腿骨(大転子、粗線外側唇) | 〃 | 〃 | 膝関節の伸展 |
内側広筋 | 大腿骨(粗線内側唇) | 〃 | 〃 | 膝関節の伸展 |
筋名 | 起始 | 停止 | 支配神経 | 機能 |
大腰筋 | T12(椎体) L1-L5(椎体、横突起) | 大腿骨(小転子) | 腰神経叢 | 股関節の屈曲(わずかに外旋) 脊柱の屈曲 |
腸骨筋 | 腸骨(腸骨窩) | 大腿骨(小転子) | 腰神経叢 大腿神経 | 股関節の屈曲(わずかに外旋) 脊柱の屈曲 |
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
-半腱様筋の脛骨への付着腱は細く索状で固いので、体表から触れることができる (KL.180)
大腿の屈筋>:大腿の屈筋
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