- 42歳の初産婦(1妊O産)。陣痛発来のため入院した。既往歴は35歳で腹腔鏡下子宮筋腫核出術、38歳で子宮鏡下子宮内膜ポリープ摘出術を受けた。入院後8時間で3,450gの男児を経腟分娩し、児娩出の5分後に胎盤はスムーズに娩出された。分娩時出血量は100mLであり、会陰裂傷に対して縫合術を行った。産後20分の時点で軽度の意識混濁が出現した。この時点で脈拍 120/分、整。血圧 72/40mmHg。呼吸数 24/分であり、腹部の疹痛を訴えている。外出血(性器出血)は少量で、腟鏡診でも子宮口からのわずかな血液流出を認めるのみである。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114D016]←[国試_114]→[114D018]
★リンクテーブル★
[★]
- 58歳の女性。腹部膨満感を主訴に来院した。3か月前から下腹部膨隆を自覚し、衣服がきつくなった。30歳時にチョコレート嚢胞と診断された。50歳で閉経。内診で、左付属器領域に10cmの可動性のない腫瘤を触知する。血液所見:赤血球 360万、Hb 10.1g/dL、Ht 32%、白血球 6,800、血小板 26万。血液生化学所見:CEA 3.8ng/mL(基準 5以下)、CA19-9 38U/mL(基準 37以下)、CA125 280U/mL(基準 35以下)。子宮頸部と内膜の細胞診は陰性。上部および下部消化管内視鏡検査で異常を認めなかった。手術のため入院し開腹したところ、左付属器に腫瘤を認めた。腹水はなく、腹腔洗浄細胞診は陰性であった。腫瘤と腸管との癒着はなかった。腹膜播種はなく、大網やリンパ節に異常を認めなかった。左卵巣を切除して迅速病理診断で明細胞癌と診断された。
- 左付属器、子宮および大網に加えて切除すべきなのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114D015]←[国試_114]→[114D017]
[★]
- 51歳の女性。顔面の発汗を主訴に来院した。半年前から疲れやすさを自覚し、発作性の発汗、後頸部の熱感および肩こりが増強してきたという。身長 162cm、体重 56kg。体温 36.0℃。脈拍 72/分、整。血圧 124/76mmHg。1年前から月経はない。身体診察で明らかな異常を認めない。血液所見:赤血球 387万、Hb 12.8g/dL、Ht 39%、白血球 6,300、血小板 21万。血液生化学所見:AST 24U/L、ALT 20U/L、TSH 1.2μU/mL(基準 0.2~4.0)、FT4 1.1ng/dL(基準 0.8~2.2)、FSH 38mIU/mL(閉経後の基準 30以上)。心電図で異常を認めない。
- この病態の原因となっているのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114D017]←[国試_114]→[114D019]
[★]