- 英
- lateral position
- 同
- 横臥位 lateral decubitus、decubitus position
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/06/22 16:18:10」(JST)
[Wiki ja表示]
シムズの姿勢(シムズのしせい)、ないし、シムズの体位(シムズのたいい)、シムズ体位(シムズたいい、英語: Sims' position)は、19世紀イギリスの婦人科医 J・マリオン・シムズ (J. Marion Sims) に由来する[1]、直腸検査や、治療、浣腸などに用いられる姿勢[2]。患者(被験者)は身体の左側面を下にして横向きに寝て、左臀部と左脚をまっすぐに伸ばし、右臀部と右脚を曲げる。この姿勢は、側臥位 (lateral recumbent position) とも呼ばれる[3]。
目次
- 1 詳細な説明
- 2 妊婦の安楽体位として
- 3 昏睡体位として
- 4 脚注
- 5 関連項目
詳細な説明
この姿勢は以下のように説明される。
- 患者は左体側を下にして横たわる。
- 患者の左下肢はまっすぐ伸ばされる。
- 患者の右下肢は臀部で曲げられ、右脚は膝で曲げられる。曲げた膝はベッド上、ないしは、枕などの上に置き、安定させる。
ただし、両脚の膝を屈曲させる姿勢も、シムズの姿勢のひとつとして言及される場合がある[4]。
一般的に用いられる場合:
- 出産後の会陰部の検査
- 経直腸検査
妊婦の安楽体位として
シムズの姿勢は、妊娠中期以降の妊婦の安楽体位としても用いられる。この場合は、しばしば、身体の下になる左腕を背中側に回すことが勧められる[5][6]。
昏睡体位として
「回復体位」も参照
意識を失い、昏睡状態になった患者が、何らかの事情で気道閉塞を起こさないよう、気道を確保する方策として、シムズの姿勢をとらせることがあり、この場合は特に昏睡体位と称される[7]。昏睡体位の場合は、身体の左右いずれを下にすることもあり、また、身体の下側になる腕を上方に伸ばして、頭を支えるようにすることもある[8]。
脚注
- ^ 日本語では、シムズの名を「シムス」と読み、「シムスの姿勢」「シムスの体位」「シムス体位」などと記す場合もある。
- ^ “Patient positioning : Sim's position”. MoonDragon. 2012年8月27日閲覧。
- ^ “Sim's position : Definition”. The Free Medical Dictionary. 2012年8月27日閲覧。
- ^ 伊野英男. “あなどるなかれ! 直腸診” (PDF). 研修医通信 (45): p. 6. http://www.arakawaseisakujo.com/images/kensyui_45.pdf 2014年3月30日閲覧. "左側 Sims 体位:左側臥位になり、両膝をしっかり抱えて肛門周囲をよく観察できるようにする"
- ^ 家庭医学館『妊娠中の日常の姿勢と動作』 - コトバンク
- ^ 有松 (2010年4月14日). “シムズの体位”. 誠和会 まごころ保育園. 2014年3月30日閲覧。
- ^ “昏睡体位”. 日本救急医学会. 2014年3月30日閲覧。
- ^ 遠藤泰弘. “昏睡体位(こんすいたいい)(一次救命手当)”. Jiscsoft Co.,Ltd & SUN-ART Co.,Ltd. 2014年3月30日閲覧。
関連項目
- en:J. Marion Sims
- en:Sigmoidoscopy
|
この項目は、医学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:医学/Portal:医学と医療)。 |
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 90°側臥位の体位ドレナージが有効であった2症例--導入時期の検討と背景因子についての一考察
Related Links
- 介護保険や介護福祉などに関する用語をわかりやすく解説した辞典的Webサイトです。 介護に関する様々な言葉を調べることができます。
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 63歳の女性。 「鼻血を止める方法を教えてください」と救急外来に電話があった。
- 現病歴:本日19時から、自宅で特に誘因なく鼻出血が出現した。 30分たっても止血しないため、救急外来に電話したという。
- 既往歴:約10年前に高血圧症と診断され、自宅近くの診療所で降圧薬を処方されている。
- 患者は20時30分頃来院した。助言に従い止血を試みたが、効果がみられなかったという。
- 生活歴:特記すべきことはない。
- 家族歴 :父親が高血圧性脳出血のため76歳で死亡。
- 現 症:意識は清明。脈拍88/分、整。血圧166/80mmHg。左鼻孔からの出血を認め、しばしば口腔内に溜まった血液を吐き出している。他の身体所見に異常を認めない。
- 救急外来担当医が耳鼻咽喉科医師に対応を要請している間に、座って待機していた患者が床にうずくまった。呼びかけに対する反応は明確でなく、顔面は蒼白で冷汗を認める。脈拍56/分、整。血圧104/72mmHg。呼吸数16/分。胸部聴診で呼吸音に異常を認めない。
[正答]
※国試ナビ4※ [106F030]←[国試_106]→[106G001]
[★]
- 次の文を読み、31、32の問いに答えよ。
- 55歳の男性。腹痛を主訴に来院した。
- 現病歴 2週前に右下腹部に違和感を覚えた。歩行すると足のつけ根が腫れ、精巣が引きつるようになった。横になると痛みは軽減する。全身状態は良好である。
- 既往歴 45歳時から糖尿病。
- 生活歴 公務員。
- 家族歴 母親が大腸癌。
- 現症 意識は清明。身長165cm、体重65kg。体温36.6℃。脈拍60/分、整。血圧112/72mmHg。腹部は平坦、軟で、圧痛を認めない。肝・脾を触知しない。
- 検査所見 尿所見: 蛋白(-)、糖(-)。血液所見: 赤血球 450万、Hb 14.5g/dl、Ht 45 %、白血球 6,500、血小板 22万。血液生化学所見: 血糖 135mg/dl、HbA1c 6.3%、総蛋白 7.0g/dl、アルブミン 4.5g/dl、尿素窒素 18mg/dl、クレアチニン 0.9mg/dl、尿酸 7.0mg/dl、総コレステロール 220mg/dl、トリグリセリド 140mg/dl、総ビリルビン 0.9mg/dl、AST 30IU/l、ALT 25IU/l、LD 200IU/l(基準176-353)、ALP 200IU/l(基準115-359)、Na 140mEq/l K 4.5mEq/l、Cl 105mEq/l。CRP O.3mg/dl。
[正答]
※国試ナビ4※ [104H030]←[国試_104]→[104H032]
[★]
- 28歳の女性。腹痛を訴えて来院した。
- 2日前から心窩部に重苦しい痛みが出現し、嘔気があった。体温は37.4℃であった。
- 今朝から痛みは右下腹部に移動し、我慢できないほど強くなった。階段を降りるときには、右下腹部に痛みが響く。下痢はなく、2日前に排便があった。月経は1週前に終わっている。24歳時に帝王切開で出産した。
- 意識は清明。体温37.8℃。脈拍104/分、整。血圧136/86mmHg。血液所見:赤血球390万、Hb11.9g/dl、Ht35%、白血球18,000。
- この患者で可能性が最も高いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [098F013]←[国試_098]→[098F015]
[★]
- 56歳の女性。 2年前から再生不良性貧血で治療中である。本日、赤血球輸血を行ったところ、輸血開始から約15分後に、全身の搔痒感と呼吸困難とを訴えた。これまでにも輸血を受けているが、同様の症状は経験していない。脈拍116/分、整。血圧72/50mmHg。呼吸数24/分。 SpO2 90%(room air)。全身の皮膚は発赤し、膨疹が広がっている。両側の胸部にwheezesを聴取する。直ちに輸血を中止した。
- 次に行うべき対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106E052]←[国試_106]→[106E054]
[★]
- 31歳の初産婦。骨盤位で選択的帝王切開を受けるため妊娠38週に入院した。手術室で静脈路確保後に側臥位で脊髄くも膜下麻酔を施行された。皮膚切開予定部位の消毒のため仰臥位となったところ、3分後に悪心を訴えた。意識は清明。呼吸数 18/分。脈拍 96/分、整。血圧86/56mmHg。SpO2 98%(room air)。胎児心拍数 120/分。
- 輸液速度を速めるのと同時に行うのはどれか。
- a 気管挿管
- b 笑気の吸入
- c 半坐位への体位変換
- d アドレナリンの静注
- e 患者左側方向への子宮の用手的移動
[正答]
※国試ナビ4※ [109A020]←[国試_109]→[109A022]
[★]
- 72歳の女性。早朝、呼吸困難のため搬入された。以前から高血圧を指摘されていた。搬入時の血圧220/140mmHg。呼吸困難で会話もままならない。ピンク色の泡沫状喀痰がみられる。
- 診察時の患者の体位として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105F022]←[国試_105]→[105F024]
[★]
- a 5(Normal)
- b 4(Good)
- c 3(Fair)
- d 2(Poor)
- e 1(Trace)
[正答]
※国試ナビ4※ [104H016]←[国試_104]→[104H018]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [103C004]←[国試_103]→[103C006]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [103I011]←[国試_103]→[103I013]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [096E023]←[国試_096]→[096E025]
[★]
- 英
- rectal examination, digital rectal examination DRE
- 同
- 直腸検査、直腸内診、直腸内触診 直腸指診 digital anorectal examination rectal touch。ジギタールやdigitalと記載されることがある
[show details]
- 直腸病変の診察
- また、消化管出血の有無を確かめることが可能。
- 側臥位、シムス位で行う
[★]
- 英
- lateral decubitus view
- 関
- 側臥位像
- 体位を側臥位で撮影
- 胸部の場合、胸水の有無
- 部不部の場合、ニボーや腹腔内遊離ガスの存在を見ることができる。
[★]
- 英
- half side-lying position
- 関
- 体位
[★]
- 英
- decubitus position、decubitus
- 関
- 褥瘡