食欲不振
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Japanese Journal
- I-1.神経性食思不振症の強迫的症状 : 脳形態からの考察(第113回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- 佐谷 健一郎,端詰 勝敬,守谷 俊平,岩崎 愛,菅 さくら,久我原 明朗,林 果林,天野 雄一,坪井 康次
- 心身医学 51(5), 432, 2011-05-01
- NAID 110008607733
- 4)思春期女子の体重減少と無月経への対応 : 神経性食思不振症,体重減少性無月経への対応の詳細,生活指導,薬物療法をマスターする(専門医を目指す若手医師のための教育プログラム,産婦人科の必修知識(教育委員会企画),第63回日本産科婦人科学会学術講演会)
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[★]
- 次の文を読み、59-61の問いに答えよ。
- 81歳の男性。発熱と歩行困難とを主訴に救急外来を受診した。
- 現病歴 5か月前から排尿困難を自覚し、 1か月前から腰痛が出現した。1週前から歩行困難となり、食思不振と発熱とを認めた。
- 既往歴 50歳時から高血圧症のため降圧薬を服用している。
- 生活歴 喫煙は20本/日を60年間。飲酒は機会飲酒。
- 現 症 意識は清明。身長161cm、体重48kg。体温38.0℃。脈拍84/分、整。血圧156/84mmHg。眼瞼結膜に貧血を認める。眼球結膜に黄染を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。上腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下腹部正中は小児頭大に膨隆している。両側腰背部(肋骨脊柱角)に叩打痛を認める。直腸措診で表面不整で腫大した石様硬の前立腺を触知し、圧痛を認めない。陰嚢と陰茎とに異常を認めない。両下肢の感覚鈍麻と筋力低下とを認め、立つことができない。膝蓋腱反射は消失している。
- 検査所見 尿所見:蛋白1 +、糖(-)、沈渣に赤血球10-20/1視野、白血球多数/1視野。血液所見:赤血球 257万、Hb 7.8g/dl、Ht 24%、白血球 9,200、血小板 11万。血液生化学所見:血糖 96mg/dl、総蛋白 6.1g/dl、アルブミン 3.1g/dl、尿素窒素 28mg/dl、クレアチニン 1.8mg/dl、尿酸 6.4mg/dl、総コレステロール 150mg/dl、トリグリセリド 68mg/dl、総ビリルビン 0.3mg/dl、直接ビリルビン 0.1mg/dl、AST 20IU/l、ALT 12IU/l、LD 240IU/l(基準176-353)、ALP 562IU/l(基準115-359)、Na 135mEq/l、K 4.5mEq/l、Cl 107mEq/l。CRP 5.8mg/dl。
- a 導尿
- b 輸液
- c 抗菌薬投与
- d 抗癌化学療法
- e 抗男性ホルモン療法
[正答]
D
- 化学療法は前立腺癌の1st lineの治療とはなっていない。
治療法
|
良い適応と特徴
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待機療法
|
グリソンスコアが6かそれ以下でPSAが20ng/ml以下、病期T1c-T2b
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手術療法
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期待余命が10年以上でPSA<10ng/ml, グリソンスコア7以下、かつ病期T1c-T2b
|
放射線治療(外照射法)
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局所前立腺がん、局所進行前立腺がん 緩和としても使用される
|
密封小線源治療(組織内照射法)
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グリソンスコアが6かそれ以下でPSAが10ng/ml以下、病期T1c-T2b
|
内分泌療法
|
遠隔転移を有する例に第一選択。治療抵抗性が出現しうる
|
- 転移を有する例では内分泌療法が第一選択となる。
※国試ナビ4※ [105B060]←[国試_105]→[105B062]
[★]
- 次の文を読み、59-61の問いに答えよ。
- 81歳の男性。発熱と歩行困難とを主訴に救急外来を受診した。
- 現病歴 5か月前から排尿困難を自覚し、 1か月前から腰痛が出現した。1週前から歩行困難となり、食思不振と発熱とを認めた。
- 既往歴 50歳時から高血圧症のため降圧薬を服用している。
- 生活歴 喫煙は20本/日を60年間。飲酒は機会飲酒。
- 現 症 意識は清明。身長161cm、体重48kg。体温38.0℃。脈拍84/分、整。血圧156/84mmHg。眼瞼結膜に貧血を認める。眼球結膜に黄染を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。上腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下腹部正中は小児頭大に膨隆している。両側腰背部(肋骨脊柱角)に叩打痛を認める。直腸措診で表面不整で腫大した石様硬の前立腺を触知し、圧痛を認めない。陰嚢と陰茎とに異常を認めない。両下肢の感覚鈍麻と筋力低下とを認め、立つことができない。膝蓋腱反射は消失している。
- 検査所見 尿所見:蛋白1 +、糖(-)、沈渣に赤血球10-20/1視野、白血球多数/1視野。血液所見:赤血球 257万、Hb 7.8g/dl、Ht 24%、白血球 9,200、血小板 11万。血液生化学所見:血糖 96mg/dl、総蛋白 6.1g/dl、アルブミン 3.1g/dl、尿素窒素 28mg/dl、クレアチニン 1.8mg/dl、尿酸 6.4mg/dl、総コレステロール 150mg/dl、トリグリセリド 68mg/dl、総ビリルビン 0.3mg/dl、直接ビリルビン 0.1mg/dl、AST 20IU/l、ALT 12IU/l、LD 240IU/l(基準176-353)、ALP 562IU/l(基準115-359)、Na 135mEq/l、K 4.5mEq/l、Cl 107mEq/l。CRP 5.8mg/dl。
[正答]
BCD
- 血清クレアチニンが2mg/dl以上の時には造影剤使用後に輸液を行い利尿をかけて腎不全を予防する。
- 静脈性腎盂造影は腎機能障害の患者や高齢者に対しては血行性造影剤の投与は控える。
- 下腹部が膨隆する程度の排尿障害であるために静脈性腎盂造影やその後利尿をかけることで水腎症の増悪が予想される。
※国試ナビ4※ [105B059]←[国試_105]→[105B061]
[★]
- 次の文を読み、59-61の問いに答えよ。
- 81歳の男性。発熱と歩行困難とを主訴に救急外来を受診した。
- 現病歴 5か月前から排尿困難を自覚し、 1か月前から腰痛が出現した。1週前から歩行困難となり、食思不振と発熱とを認めた。
- 既往歴 50歳時から高血圧症のため降圧薬を服用している。
- 生活歴 喫煙は20本/日を60年間。飲酒は機会飲酒。
- 現 症 意識は清明。身長161cm、体重48kg。体温38.0℃。脈拍84/分、整。血圧156/84mmHg。眼瞼結膜に貧血を認める。眼球結膜に黄染を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。上腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下腹部正中は小児頭大に膨隆している。両側腰背部(肋骨脊柱角)に叩打痛を認める。直腸措診で表面不整で腫大した石様硬の前立腺を触知し、圧痛を認めない。陰嚢と陰茎とに異常を認めない。両下肢の感覚鈍麻と筋力低下とを認め、立つことができない。膝蓋腱反射は消失している。
- 検査所見 尿所見:蛋白1 +、糖(-)、沈渣に赤血球10-20/1視野、白血球多数/1視野。血液所見:赤血球 257万、Hb 7.8g/dl、Ht 24%、白血球 9,200、血小板 11万。血液生化学所見:血糖 96mg/dl、総蛋白 6.1g/dl、アルブミン 3.1g/dl、尿素窒素 28mg/dl、クレアチニン 1.8mg/dl、尿酸 6.4mg/dl、総コレステロール 150mg/dl、トリグリセリド 68mg/dl、総ビリルビン 0.3mg/dl、直接ビリルビン 0.1mg/dl、AST 20IU/l、ALT 12IU/l、LD 240IU/l(基準176-353)、ALP 562IU/l(基準115-359)、Na 135mEq/l、K 4.5mEq/l、Cl 107mEq/l。CRP 5.8mg/dl。
- 主訴の発熱と歩行困難とに関連する変化が起きているのはどれか。 2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [105B058]←[国試_105]→[105B060]
[★]
- 48歳の女性。意識障害のため搬入された。付き添ってきた母親によると、うつ病の通院歴があり、熟睡できないため日本酒5台を毎晩飲んでいたという。2週前から全身倦怠感が、1週前から食思不振が出現した。昨日、友人の結婚式でワインをボトル1本一気に飲み干した後、発熱が出現した。搬入時の意識レベルはJCS II-10。身長157cm、体重65kg。体温38.2℃。呼吸数24/分。脈拍108/分、整。血圧146/92mmHg。腹部に軽度の膨満を認め、心窩部に肝を4cm触知し、圧痛を認める。左肋骨弓下に脾を3cm触知する。尿所見:蛋白(-)、糖1+。血液所見:赤血球 325万、Hb 10.8g/dl、Ht 32%、白血球 13,500、血小板 8.7万。血液生化学所見:血糖143mg/dl、HbA1c 6.7%(基準4.3-5.8)、総蛋白 5.7g/dl、アルブミン 2.8g/dl、総コレステロール 116mg/dl、トリグリセリド 234mg/dl、総ビリルビン 2.7mg/dl、直接ビリルビン 2.2mg/dl、AST 134IU/l、ALT 98IU/l、ALP 420IU/l(基準115-359)、γ-GTP 757IU/l(基準8 -50)。CRP2.5mg/dl。
- この疾患の肝生検組織標本で特徴的にみられるのはどれか。 3つ選べ。
- a リンパ腫胞
- b 肝細胞風船化
- c Mallory小体
- d 分葉核好中球浸潤
- e 非化膿性破壊性胆管炎
[正答]
※国試ナビ4※ [105D056]←[国試_105]→[105D058]
[★]
- 次の文を読み、35、36の問いに答えよ。
- 48歳の女性。全身倦怠感と発熱とのため来院した。
- 現病歴 : 3か月前から全身倦怠感を自覚し、1か月前から発熱と体重減少とが出現した。
- 既往歴 : 特記すべきことはない。
- 現 症 : 意識は清明。身長154cm、体重54kg。体温38.4℃。呼吸数20/分。脈拍96/分、整。血圧112/72mmHg。眼瞼結膜に貧血はなく、眼球結膜に黄疸はない。両側の頭部と誼喬とに大豆大のリンパ節を数個触知する。胸部所見に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、脾を左肋骨弓下に2cm触知する。下肢に浮腫を認めない。
- 検査所見 : 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。
- 血液所見:赤血球380万、Hb11.5g/dl、Ht35%、白血球6,200、血小板27万。
- 血清生化学所見:総蛋白7.0g/dl、アルブミン4.0g/dl、クレアチニン0.7mg/dl、AST22単位、ALT12単位、LDH560単位(基準176~353)、CK35単位(基準10~40)。CRP3.2mg/dl。
- この患者から聴取する情報のうち診断に最も有用なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099C034]←[国試_099]→[099C036]
[★]
- 50歳の男性。1か月前から特に誘因なく食思不振と腹部膨満感とが出現し、次第に増強するため来院した。 20歳のときに交通事故で受傷し輸血を受けた。7年前から慢性肝疾患で不定期に通院していた。意識は清明。腹壁静脈怒張し、腹部に波動を認める。両側下腿に浮腫を認める。血液所見:赤血球380万、Hb 11.5g/dl、Ht38%、白血球4,200、血小板6万。血清生化学所見:総蛋白5.9 g/dl、アルブミン2.3 g/dl、総ビリルビン2.0mg/dl、GOT72単位(基準40以下)、GPT48単位(基準35以下)、アンモニア40μg/dl(基準18~48)。ICG試験(15分値)45%(基準10以下)。試験穿刺で得た腹水は淡黄色で、Rivalta反応陰性であった。適切な処置はどれか。
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [095C038]←[国試_095]→[095C040]
[★]
- 35歳の女性。傾眠状態で搬入された。24歳時から1型糖尿病でインスリン自己注射を行っている。5日前から感冒症状、食思不振および下痢のためインスリン注射を中止していた。意識レベルはJCS II-20。身長 158cm、体重 51kg。体温 36.9℃。脈拍 88/分、整。血圧 98/62mmHg。咽頭に発赤を認めるが、胸・腹部と神経学的所見とに異常を認めない。尿所見:蛋白(-)、糖4+、ケトン体3+。血液所見: 赤血球 467万、Hb 14.5g/dl、Ht 44%、白血球 10,400。血液生化学所見: 血糖 562mg/dl、HbA1c 9.8 %。
- まず静注するのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104I060]←[国試_104]→[104I062]
[★]
- 46歳の男性。咳と痰とを主訴に来院した。3か月前から倦怠感と食思不振を自覚し、体重が減少してきた。最近、痰の量が増加し、時々、血液が混じるようになった。アルコール依存症で入院歴がある。意識は清明。呼吸数24/分。血圧118/82mmHg。経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)95%。著しいるいそうを認める。マスクの種類と装着方法(別冊No.3 ①-⑤)を別に示す。
- 医師が患者の診察を進める際のマスクとその装着方法として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105F024]←[国試_105]→[105F026]
[★]
- 56歳の女性。「天罰を受けたので死ぬこともできない。」と訴えるために夫に連れられて来院した。婚家は裕福であったが、姑と長年の確執があり苦労した。半年前にその姑が急死し、その後始末が一段落した3か月前から昼も夜も落ち着かず、体のさまざまな不調を訴えるようになった。治療を勧めても貧乏だからできないと拒否する。体重は3か月で4kg減少した。身体所見に異常を認めない。
- この思者でみられない症候はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [098F006]←[国試_098]→[098F008]
[★]
- 56歳の男性。食思不振と体重減少とを訴え検査入院となり、病期Ⅳの胃の低分化腺癌と診断された。近日中に家族と面談することになったが、患者本人は「家族には必ず治る状態であると伝えて欲しい」と希望した。
- 医師の最初の返答として適切なのはどれか。
- a 「嘘をつくことはできません」
- b 「どうしてそうおっしゃるのですか」
- c 「ご家族との面談を中止しましょう」
- d 「あなたからご家族にお伝えください」
- e 「ご家族にはもっと軽い病状であると伝えましょう」
[正答]
※国試ナビ4※ [107H020]←[国試_107]→[107H022]
[★]
- 52歳の男性。易疲労感と食思不振とを主訴に来院した。自動車用バッテリーの解体・再生作業に従事している。身長163cm、体重51kg。血圧142/86mmHg。眼瞼結膜は蒼白。胸腹部に異常を認めない。便潜血(-)。血液所見:赤血球370万、Hb 9.8g/dl、Ht 29%、網赤血球0.7%、白血球7,500。上部消化管造影で異常を認めない。
- 診断に有用な測定項目はどれか。
- a. 毛髪中ヒ素
- b. 血液中鉛
- c. 血液中水銀
- d. 尿中マンガン
- e. 尿中カドミウム
[正答]
※国試ナビ4※ [103E046]←[国試_103]→[103E048]
[★]
- がんの告知を受けた患者の反応としてみられないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099B046]←[国試_099]→[099B048]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [103H014]←[国試_103]→[103H016]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [099B035]←[国試_099]→[099B037]
[★]
- 英
- heart failure, HF, cardiac failure CF, cardiac insufficiency
- 関
定義
- 心臓のポンプ能が低下しているために、十分な心拍出量が得られない状態を指す (EPT.115)
- 心筋の機能が低下し、末梢組織の酸素需要量に見合うだけの血液を駆出できなくなった状態。
- 心臓に器質的あるいは機能的異常が生じて、心臓のポンプ機能力が低下し、主要臓器の酸素需要量に見合うだけの血液を拍出できない病態(YN)。全ての心疾患の「終末像」である。あくまでも終末像のため、死亡診断書に死因と記載するのは不適切である。
分類
病期
原因
場所
病態の分類
病期分類
- No limitation of physical activity. Ordinary physical activity does not cause undue fatigue, palpitation, or dyspnea (shortness of breath).
- Slight limitation of physical activity. Comfortable at rest, but ordinary physical activity results in fatigue, palpitation, or dyspnea.
- Marked limitation of physical activity. Comfortable at rest, but less than ordinary activity causes fatigue, palpitation, or dyspnea.
- Unable to carry out any physical activity without discomfort. Symptoms of cardiac insufficiency at rest. If any physical activity is undertaken, discomfort is increased.
原因
- 虚血性心疾患、弁膜疾患、高血圧精神疾患、心筋虚血の順に多い。(IMD.790)
- 誘因としては過労、ストレス、感染、心拍数の異常、不整脈、水分・塩分の過剰摂取がある。
増悪因子
- ストレス
- 感染症:頻脈→心筋酸素需要↑
- 貧血 :心拍出量↑
- 妊娠 :心拍出量↑、体液量↑
- 甲状腺機能亢進症:甲状腺ホルモン(心臓のカテコラミン受容体増加)の陽性変力効果、陽性変時効果→心筋酸素需要↑
- 血圧上昇 :圧負荷
- 頻脈性不整脈:心筋酸素需要↑
table 9.3. 代償されている心不全において症状を誘発させる要因 PHD.240
- 代謝的需要の増加 → 心筋が十分に収縮できなくなる
- コントロールされていない高血圧 ←左心系
- 肺塞栓症 ← 右心系
- 陰性変力作用を持つ薬物
- 心筋虚血 or 心筋梗塞
- アルコールの摂取
症状
心不全の身体所見 IMD.791改変
- 右心不全での胸水:左心不全の後方障害で起こるが、右心不全でも上大静脈圧上昇により奇静脈系が上昇して胸水貯留を認める
- the pleural veins drain into both the systemic and pulmonary veous beds.(PHD.243)
治療
参考
- 2006年改訂版:http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2006_maruyama_h.pdf
- 2011年改訂版:http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2011_izumi_h.pdf
- 2. 慢性心不全治療ガイドライン(2010年改訂版)
- http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2010_matsuzaki_h.pdf
[★]
- 英
- anorexia, hypophagia
- 同
- 食思不振
食欲不振をきたす疾患
- 生理的要因:ストレス、運動不足、過労、睡眠不足、宿酔、妊娠
- 消化器疾患:
- 口腔:口腔炎、口腔癌、
- 食道:食道癌、食道潰瘍、食道炎
- 胃:胃潰瘍、胃癌、胃炎、AGML
- 十二指腸:十二指腸潰瘍
- 小腸、大腸:悪性腫瘍(大腸癌)、吸収不全症候群、炎症(炎症性腸疾患、感染性の腸炎)、イレウス
- 肝臓:肝炎、肝硬変、肝癌
- 胆道:胆道癌、胆管炎、胆嚢炎、胆石症
- 膵臓:膵癌、膵炎
- 腹膜:腹膜炎(急性腹膜炎、癌性腹膜炎)
- 呼吸器疾患:気管支喘息、肺気腫、肺癌、気管支炎、肺炎、呼吸不全
- 循環器疾患:高血圧、心不全、狭心症、心筋梗塞
- 内分泌疾患:甲状腺クリーゼ、甲状腺機能低下症、アジソン病、シモンズ病、副甲状腺機能亢進症。
- 代謝性疾患:糖尿病ケトアシドーシス、ビタミン欠乏症、微量元素欠乏症、ファンコニ症候群
- 腎疾患:腎炎、腎不全、尿毒症
- 脳神経疾患:脳血管疾患(脳出血など)、脳炎、脳腫瘍、頭部外傷、髄膜炎
- 感染症:急性化膿性扁桃炎、麻疹、猩紅熱、ジフテリアなど。病原性大腸菌、食中毒。結核、非結核性抗酸菌、チフス菌。インフルエンザ、伝染性単核球症。アスペルギルス、カンジダ。
- 膠原病:全身エリテマトーデス、全身硬化症
- 血液疾患:貧血(悪性貧血など)、悪性リンパ腫、白血病
- 薬物性・中毒性:アルコール、鎮痛薬、モルヒネ、覚醒剤、抗菌薬、抗悪性腫瘍薬、ジギタリス、アミノフィリン、ニコチン、工業用薬品
- 精神疾患:神経性食思不振症、うつ病、陶業失調症、神経症、アルコール依存症。
- 産科:妊娠中毒症、妊娠悪阻
[★]
- 英
- hyperamylasemia
- 関
- 巨大アミラーゼ血症
- 関
- アミラーゼ
高アミラーゼ血症の原因
- (参考1)
参考
- 1. 日本膵臓学会 - 急性膵炎診療ガイドライン2010
- http://www.suizou.org/APCGL2010/APCGL2010.pdf
[★]
- 関
- 高コレステロール血症
LDL-C上昇
食事
薬物
疾患
内分泌疾患
TG上昇
食事
- 体重増加
- 超低脂肪食
- 炭水化物の大量摂取
- アルコール多飲
薬物
疾患
内分泌疾患
[★]
- 英
- eating disorder ED, eating disturbance, eating pathology, anorexia, feeding disorder, problem with eating
- 同
- 食行動異常
- 関
- 神経性過食症、食欲不振、食欲不振症、無食欲、食欲低下、食思不振、栄養補給障害、幼児摂食障害
- ICD-10
- F50
分類
ICD-10
F50
|
Eating disorders
|
F50.0
|
anorexia nervosa
|
F50.1
|
atypical anorexia nervosa
|
F50.2
|
bulimia nervosa
|
F50.3
|
atypical bulimia nervosa
|
F50.4
|
overeating associated with other psychological disturbances
|
F50.5
|
vomiting associated with other psychological disturbances
|
F50.8
|
other eating disorders
|
F50.9
|
eating disorder, unspecified
|
参考
http://priory.com/psych/ICD.htm
http://www.swedauk.org/disorders/definitions.htm
[★]
- ラ
- anorexia nervosa, AN
- 同
- 神経性食欲不振症、神経性無食欲症
- also see KPS. 798
概念
- 器質的・特定の精神的疾患がないのに、拒食や過食などの食行動の異常、極端なやせ、無月経など種々の身体・精神症状をきたす病態。
- 身体像(ボディイメージ)の障害、やせ願望や肥満恐怖などによる。
病型
- 制限型:少食でやせを維持
- むちゃ食い/排出型:過食しながら自己嘔吐や下剤・利尿薬の乱用でやせを維持
病因
- 1. 遺伝的要因
- 2. 環境要因(人格的脆弱性、生活環境、社会文化的要因)など → ストレスを適切に処理できないために発症
- 性格:内向的、自己中心的、小心、完全癖、潔癖症など
- 生活環境:家庭内の葛藤、学業や人間関係の悩み
- 病態的には、心理的ストレスが大脳皮質を介して視床下部摂食中枢のコルチコトロピン放出ホルモン系を活性化することなどにより、食欲抑制や性機能障害をきたす。
疫学
- 1980年代より増加傾向。日本の有病率は0.4-1.0%(摂食異常調査表による調査)(IMD.922)
- 12-25歳に好発(YN.D-166)。10代後半-20代前半、15歳以下の発症例も増加傾向(IMD.922)。
- 99%が女性(YN.D-166)。男性例は5%以下(IMD.922)
症状
- やせ、無月経
- 病識なし、活動性亢進、むちゃ食い/排出型の場合は自己嘔吐や下剤・利尿薬乱用の習慣化
- 飢餓症候群
- 生活すべてが食とやせの維持に振り回され、ついには飢餓に伴う精神症状が出現
- 集中力・判断力の低下、抑うつ、不安、過敏性、不眠、自傷行為など
身体所見(IMD.922, YN.D-166)
- 低栄養だが、性ホルモンは比較的維持。
- 低血圧、低体温、便秘、徐脈 ← 自律神経失調
- (背中)うぶ毛密生、貧血、浮腫、肝機能障害、
- カロチン症
- 循環障害による皮膚色の変化や凍瘡、末梢神経麻痺
- やせに比して乳房は比較的保たれ、腋毛・恥毛は脱落しないことが多い。
検査
- 白血球数減少、貧血、血小板減少
- 肝機能障害、低血糖、低蛋白血症
- (むちゃ食い/排出型)低Na・低K血症、代謝性アルカローシスや高アミラーゼ血症 ← 低K血症(循環血漿量減少 → RAA系の亢進 → アルドステロンによるKの排出)
- 血清コレステロール値:(軽症)上昇、(重症)低下
- 骨密度の低下
- 甲状腺:T4:→/↑、T3:↓、reverse T3:↑(低T3症候群)。
- 成長ホルモン:↑、インスリン様成長因子-I(IGF-I):↓ ← 末梢でIGF-Iの産生が低下、負のフィードバックにより成長ホルモンが増加
- ACTH、コルチゾール:↑
- 卵胞刺激ホルモン(FSH):→/↑
- 黄体ホルモン(LH):↓
診断
診断基準(厚生省特定疾患・神経性食欲不振症調査研究班, 1990年)
- (2) 標準体重の -20%以上のやせ
- (3) 食行動の異常(不食、大食、隠れ食いなど)
- (4) 体重や体型についての歪んだ認識(体重増加に対する極端な恐怖など)
- (1) 発症年齢:30歳以下
- (5) (女性ならば)無月経
- (6) やせの原因と考えられる器質性疾患がない
- やせや無月経をきたす器質性疾患:視床下部腫瘍、下垂体機能低下症、糖尿病、慢性膵炎、甲状腺機能亢進症、炎症性腸疾患、結核などの感染症、悪性腫瘍
鑑別診断
食思不振症とか錐体機能低下症の比較 IMD.923改変
- 神経性食思不振症では成長ホルモンと糖質コルチコイドの上昇、末梢の甲状腺ホルモンの異常(reverse T3↑のこと?)、インスリン分泌の異常が認められることがある。(参考6) ← 甲状腺、副腎機能は正常と言い切っている書物もあるが、、、
治療
- 医師と患者の信頼関係が重要。体重増加を受け入れてもらう
- 栄養療法:少量・低エネルギー食より開始。栄養不良が著しい場合には静脈栄養/経腸栄養
- 心理社会的療法(認知行動療法)
予後
- 改善50%、不変25%、悪化25%、死亡率5-8%(YN.D-167) ← 過食性食思不振症に比して予後が悪い
参考
- http://www.aiiku.or.jp/aiiku/jigyo/contents/kaisetsu/ks0712/ks0712_4.pdf
- 5. [charged] Patient information: Anorexia nervosa (TheBasics) - uptodate [1]
- 6. [charged] 成人における神経性食思不振症:診断、随伴する臨床的特徴、および評価 - uptodate [2]
- 7. [charged] 成人における神経性食思不振症:合併症の評価およびこれらの合併症管理のための入院基準 - uptodate [3]
- 8. [charged] 成人における神経性食思不振症:薬物療法 - uptodate [4]
- 9. [charged] 成人および思春期における神経性食思不振症:再栄養症候群 - uptodate [5]
- 10. [charged] 成人および思春期における神経性食思不振症:内科的合併症およびその管理 - uptodate [6]
- 11. [charged] 摂食障害:疫学、病因、および臨床的特徴の概要 - uptodate [7]
- 12. [charged] 摂食障害:治療および転帰 - uptodate [8]
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