- 英
- hematochezia, melena, bloody stool, hemorrhagic stool
- 関
- 下血、消化管出血
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血便
定義
- 曖昧かもしれない。文献によって定義が異なる。
- 血液の付着または混入が肉眼で確実に認められる糞便。
- 赤い血液の混じった便 (消化器疾患ビジュアルブック p.12) → つまりは大腸由来の出血(大腸出血)を示唆。だが、小腸出血が多量ならばあり得るけどな。
原因
WordNet
- abnormally dark tarry feces containing blood (usually from gastrointestinal bleeding) (同)melaena
- passage of stools containing blood (as from diverticulosis or colon cancer or peptic ulcer) (同)haematochezia
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/10/20 01:17:48」(JST)
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血便 |
分類及び外部参照情報 |
ICD-9 |
578.1 |
DiseasesDB |
19317 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 |
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血便(けつべん)(hematochezia)とは、自己の血液の付着や混入した便の事を指す。
目次
- 1 解説
- 1.1 血便をきたす主な疾患
- 1.1.1 消化器系
- 1.1.2 血液系
- 1.1.3 循環系
- 1.1.4 感染症
- 1.1.5 中毒
- 2 関連事項
解説
一般的には血便とは赤色〜赤褐色の便であるが、その原因のほとんどは下部消化管出血による。裂肛などの肛門周囲病変での出血は、便の表面に血液が付着するもので、便と血液が混じり合っていないことで判断される。
血便をきたす疾患は重大なものが多く、医療機関への受診が強く要請される端緒である。
上部消化管、下部消化管の口側よりで出血し、消化(化学的修飾)された血液は黒色を呈し、黒色便(メレナ: melena)、粘液を伴えば粘血便、膿と粘液を伴えば膿粘血便と呼ばれる。
血便をきたす主な疾患
消化器系
- 大腸癌
- 絞扼性イレウス
- 潰瘍性大腸炎
- クローン病
- 薬剤性腸炎
- 偽膜性大腸炎
- 虚血性大腸炎
- 憩室出血
血液系
- 血小板減少性紫斑病
- 白血病
- 再生不良性貧血
- 播種性血管内凝固症候群(DIC)
循環系
感染症
- 細菌性胃腸炎(サルモネラ、カンピロバクター、腸炎ビブリオなど)
- 細菌性赤痢
- 腸チフス・パラチフス
- 腸管出血性大腸菌感染症(O157、O111など)
- アメーバ赤痢
- レプトスピラ症
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
- 出血熱(黄熱、デング出血熱、腎症候性出血熱など)
- ウイルス性出血熱(エボラ出血熱、マールブルグ熱、ラッサ熱、クリミア・コンゴ出血熱)
中毒
- 黄色ブドウ球菌食中毒
- 毒キノコによる中毒
- 毒蛇の出血毒
関連事項
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Japanese Journal
- 大割 貢,臼井 規朗,曹 英樹,中井 弘,福澤 正洋
- 日本小児外科学会雑誌 47(7), 1033-1037, 2011-12-20
- … 症例は3歳男児.腹痛,粘血便を主訴に前医を受診した.腹部CT検査にて,骨盤内に石灰化を伴う腫瘤陰影が認められたため,虫垂炎を疑われて当科に紹介された.来院時の炎症所見は軽度で,腹部超音波検査にて骨盤内に鏡面像を伴う嚢胞像を認めた.また注腸造影では,直腸壁が右方から圧迫されている所見を認めた.直腸診でも腫瘤を触知したため,当初,奇形腫などの骨盤内腫瘍と考えた.しかし,翌日には筋性防御が出現し,血液検 …
- NAID 110008896724
- 症例報告 CT enteroclysisが内瘻の診断に有用であったクローン病の1例
- 柴田 大明,橋本 真一,松永 尚治 [他]
- 山口医学 60(5), 185-190, 2011-10
- … 病と診断され,5-アミノサリチルサン(5-ASA)製剤内服と成分栄養剤で加療されていた.2008年,臀部痛が出現し,近医の造影CTで仙骨前面に膿瘍を認めたが保存的加療にて症状は軽快し,以後の受診歴はない.2009年4月,鮮血便を頻回に認め,上部・下部消化管内視鏡検査では出血源が同定されなかったことから小腸出血が疑われた.出血は絶食のみで自然止血したが,出血源の同定目的で当院へ転院となった.陰性造影剤としてNiflec^[○!R] …
- NAID 40019055385
- 小児の下痢・血便 (症状からアプローチする プライマリケア)
Related Links
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★リンクテーブル★
[★]
- 62歳の男性。血便を主訴に来院した。
- 現病歴:本日夕食後に多量の暗赤色の便が出現し、ふらつきを自覚したため救急外来を受診した。特に腹痛や下痢を自覚していない。
- 既往歴:30年前から高血圧症と糖尿病で内服治療中。10年前から心房細動に対してワルファリンを処方されている。最近、処方薬の増量や変更はない。
- 生活歴:妻と2人暮らし。喫煙は50歳まで 20本/日を20年間。飲酒はビール 350mL/日。
- 家族歴:父親が脳梗塞。母親が大腸癌。
- 現症:意識は清明。身長 169cm、体重 70kg。体温 36.7℃。脈拍 88/分、不整。血圧 114/78mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 96%(room air)。眼瞼結膜は貧血様だが、眼球結膜に黄染を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腸雑音はやや亢進している。直腸指診で暗赤色の便の付着を認める。四肢に軽度の冷汗を認める。
- 検査所見:血液所見:赤血球 299万、Hb 9.7g/dL、Ht 32%、白血球 12,000、血小板 21万。血液生化学所見:総蛋白 6.5g/dL、アルブミン 3.6g/dL、総ビリルビン 0.9mg/dL、AST 28U/L、ALT 22U/L、LD 277U/L(基準 176~353)、γ-GTP 41U/L(基準 8~50)、アミラーゼ 80U/L(基準 37~160)、尿素窒素 18mg/dL、クレアチニン 1.1mg/dL、尿酸 6.7mg/dL、血糖 128mg/dL、Na 140mEq/L、K 4.5mEq/L、Cl 100mEq/L。CRP 1.9mg/dL。 腹部単純CT(別冊 No.10A)及び腹部造影CT(別冊No.10B、C)を別に示す。
- その後の経過:入院後、翌朝までに赤血球液-LR 6単位の輸血を行ったが、Hb値は8.2g/dLで血便が持続している。下部消化管内視鏡検査を行ったが多量の凝血塊のため止血術を実施できなかった。
- この時点で考慮すべきなのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [113C064]←[国試_113]→[113C066]
[★]
- 62歳の男性。血便を主訴に来院した。
- 現病歴:本日夕食後に多量の暗赤色の便が出現し、ふらつきを自覚したため救急外来を受診した。特に腹痛や下痢を自覚していない。
- 既往歴:30年前から高血圧症と糖尿病で内服治療中。10年前から心房細動に対してワルファリンを処方されている。最近、処方薬の増量や変更はない。
- 生活歴:妻と2人暮らし。喫煙は50歳まで 20本/日を20年間。飲酒はビール 350mL/日。
- 家族歴:父親が脳梗塞。母親が大腸癌。
- 現症:意識は清明。身長 169cm、体重 70kg。体温 36.7℃。脈拍 88/分、不整。血圧 114/78mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 96%(room air)。眼瞼結膜は貧血様だが、眼球結膜に黄染を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腸雑音はやや亢進している。直腸指診で暗赤色の便の付着を認める。四肢に軽度の冷汗を認める。
- 検査所見:血液所見:赤血球 299万、Hb 9.7g/dL、Ht 32%、白血球 12,000、血小板 21万。血液生化学所見:総蛋白 6.5g/dL、アルブミン 3.6g/dL、総ビリルビン 0.9mg/dL、AST 28U/L、ALT 22U/L、LD 277U/L(基準 176~353)、γ-GTP 41U/L(基準 8~50)、アミラーゼ 80U/L(基準 37~160)、尿素窒素 18mg/dL、クレアチニン 1.1mg/dL、尿酸 6.7mg/dL、血糖 128mg/dL、Na 140mEq/L、K 4.5mEq/L、Cl 100mEq/L。CRP 1.9mg/dL。 腹部単純CT(別冊 No.10A)及び腹部造影CT(別冊No.10B、C)を別に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [113C063]←[国試_113]→[113C065]
[★]
- 62歳の男性。血便を主訴に来院した。
- 現病歴:本日夕食後に多量の暗赤色の便が出現し、ふらつきを自覚したため救急外来を受診した。特に腹痛や下痢を自覚していない。
- 既往歴:30年前から高血圧症と糖尿病で内服治療中。10年前から心房細動に対してワルファリンを処方されている。最近、処方薬の増量や変更はない。
- 生活歴:妻と2人暮らし。喫煙は50歳まで 20本/日を20年間。飲酒はビール 350mL/日。
- 家族歴:父親が脳梗塞。母親が大腸癌。
- 現症:意識は清明。身長 169cm、体重 70kg。体温 36.7℃。脈拍 88/分、不整。血圧 114/78mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 96%(room air)。眼瞼結膜は貧血様だが、眼球結膜に黄染を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腸雑音はやや亢進している。直腸指診で暗赤色の便の付着を認める。四肢に軽度の冷汗を認める。
- 検査所見:血液所見:赤血球 299万、Hb 9.7g/dL、Ht 32%、白血球 12,000、血小板 21万。血液生化学所見:総蛋白 6.5g/dL、アルブミン 3.6g/dL、総ビリルビン 0.9mg/dL、AST 28U/L、ALT 22U/L、LD 277U/L(基準 176~353)、γ-GTP 41U/L(基準 8~50)、アミラーゼ 80U/L(基準 37~160)、尿素窒素 18mg/dL、クレアチニン 1.1mg/dL、尿酸 6.7mg/dL、血糖 128mg/dL、Na 140mEq/L、K 4.5mEq/L、Cl 100mEq/L。CRP 1.9mg/dL。 腹部単純CT(別冊 No.10A)及び腹部造影CT(別冊No.10B、C)を別に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [113C062]←[国試_113]→[113C064]
[★]
- 次の文を読み、37、38の問いに答えよ。
- 7歳の女児。発熱と咽頭痛とを主訴に来院した。
- 現病歴 昨夕から発熱と咽頭痛とが出現した。咳嗽や鼻汁はない。嚥下痛はあるが飲水は可能である。
- 既往歴 ペニシリン系抗菌薬で全身に蕁麻疹を生じたことがある。
- 家族歴 特記すべきことはない。
- 現症 意識は清明。体温39.2℃。脈拍104/分、整。血圧98/62mmHg。眼球結膜に充血を認めない。白苔を伴う両側の扁桃腫大とイチゴ舌とを認める。両側の前頭部に圧痛を伴う腫大したリンパ節を数個触知する。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。四肢と顔面とに皮疹や浮腫を認めない。
- 検査所見 尿所見:蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)。血液所見:赤血球 470万、Hb 12.8g/dl、Ht 39%、白血球 14,500(好中球87%、好酸球1%、単球4%、リンパ球8%)、血小板 22万。血液生化学所見:尿素窒素 14mg/dl、クレアチニン 0.5mg/dl、AST 24IU/l、ALT 21IU/l、LD 325IU/l(基準280-588)、ALP 512IU/l(基準338-908)、Na 142mEq/l、K 4.2 mEq/l、Cl 101 mEq/l。CRP 9.2 mg/dl。
[正答]
※国試ナビ4※ [105H037]←[国試_105]→[105I001]
[★]
- 次の文を読み、1~3の問いに答えよ。
- 68歳の男性。激しい腹痛と嘔吐とを主訴に来院した。
- 現病歴 : 2日前から食後に軽度の腹痛を自覚していたが放置していた。3時間前から激しい腹痛となり、嘔吐を伴うようになった。
- 既往歴 : 60歳時に開腹による胆嚢摘出術を受けた。
- 現症 : 身長162cm、体重58kg。体温36.8℃。脈拍100/分、整。血圧134/86mmHg。上腹部は膨隆し、金属音を聴取する。右上腹部に軽度の圧痛がある。鼠径部にヘルニアは認めない。
- 検査所見 : 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球430万、Hb13.8g/dl、Ht41%、白血球8,900、血小板32万。
- 血清生化学所見:総蛋白7.2g/dl、アルブミン4.8g/dl、尿素窒素18mg/dl、クレアチニン1.0mg/dl、AST36単位(基準40以下)、ALT30単位(基準35以下)、LDH340単位(基準176~353)、アルカリホスファターゼ268単位(基準260以下)、CK48単位(基準10~40)、Na140mEq/l、K4.5mEq/l、Cl102mEq/l。CRP0.4mg/dl(基準0.3以下)。
- 腹部エックス線単純写真立位像を以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [098C001]←[国試_098]→[098C003]
[★]
- 62歳の女性。腹痛と血便とを主訴に来院した。以前から時々便秘をする以外は自覚症状はなかったが、昨夜突然、左下腹部痛が出現し、直後に血便を認めた。腹痛は、排便後一時的に軽減したが今朝から増強し、悪心を伴うようになった。 2時間前に再度血便を認めたため受診した。 10年前から自宅近くの診療所で高血圧症に対する治療を受けている。意識は清明。身長153cm、体重54kg。体温37.2℃。脈拍88/分、整。血圧120/84mmHg。呼吸数14/分。 SpO2 98%(room air)。腹部は平坦で、左下腹部に圧痛を認めるが、 Blumberg徴侯と筋性防御とを認めない。腸雑音は低下し、金属音を聴取しない。血液所見:赤血球350万、 Hb11.0g/dl、Ht43%、白血球9,200、血小板38万。血液生化学所見:尿素窒素19mg/dl、クレアチニン1.2mg/dl。 CRP5.0mg/dl。立位と臥位の腹部エックス線写真(別冊No. 8A、 B)を別に示す。
- 入院後の対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106A029]←[国試_106]→[106A031]
[★]
- 45歳の男性。意識障害のため搬入された。 5日前から38℃台の発熱が続いていた。昨日から傾眠状態となり、次第に増悪してきたため家族が救急車を要請した。下痢と血便とはなかったという。意識レベルはJCSⅡ-30。身長158cm、体重59kg。体温39.0℃。脈拍88/分、整。血圧110/70mmHg。呼吸数28/分。皮膚に出血斑を認める。尿所見:蛋白2+、潜血2+。血液所見:赤血球138万、 Hb4.1g/dl、 Ht16%、白血球8,000、綱赤血球5%、血小板1.2万、 PT97%(基準80-120)、 APTT32秒(基準対照32)。血液生化学所見:総蛋白6.9g/dl、アルブミン3.3g/dl、尿素窒素24mg/dl、クレアチニン0.9mg/dl。心電図と胸部エックス線写真とに異常を認めない。末梢血塗抹May-Giemsa染色標本(別冊No. 15)を別に示す。
- 治療として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106D041]←[国試_106]→[106D043]
[★]
- 60歳の女性。血便を主訴に来院した。以前から便秘があり、下剤を使用していた。数日間排便がないため、昨日就寝前に通常の2倍量の下剤を服用した。本日朝下腹部痛とともに、水様下痢を認めた。その後も腹痛は持続し、新鮮血の排泄が数回あったため受診した。不整脈と糖尿病とで治療中である。体温36.7℃。脈拍92/分。血圧126/84mmHg。眼瞼結膜に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下腹部に圧痛を認める。血液所見:赤血球430万、Hb13.1g/dl、Ht 39%、白血球8,700、血小板19万。CRP 1.2mg/dl。下部消化管内視鏡検査を施行した。S状結腸の内視鏡像(別冊No.20)を別に示す。
- 対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107A048]←[国試_107]→[107A050]
[★]
- 10か月の乳児。腹部膨満と血便とを主訴に来院した。 7日前から、不機嫌になって嘔吐しては急に機嫌が良くなるという状況が繰り返しみられたため、 4日前に自宅近くの診療所を受診したところ、急性胃腸炎の診断で整腸薬を処方された。その後、次第に嘔吐が頻繁になってきたため、 3日前に再び同診療所を受診し、点滴を受けて帰宅した。本日になって血便も伴うようになり、ぐったりしてきたため同診療所から紹介されて受診した。意識は傾眠状態で刺激への反応が弱い。体温35.9℃。心拍数128/分、整。血圧74/48mmHg。呼吸数24/分。顔面は蒼白である。腹部は膨満している。黄色の液体を頻繁に嘔吐している。
- 現時点の対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106H022]←[国試_106]→[106H024]
[★]
- 2歳の女児。4日前から続く発熱、下痢および血便を主訴に来院した。前日から尿回数が減少しており、今朝から排尿を認めない。意識は清明。顔色は不良で活気がない。眼瞼結膜に貧血を認める。眼球結膜に軽度の黄染を認める。眼瞼と下腿前面とに浮腫を認める。顔面と前胸部とに出血斑を認める。呼吸音に異常を認めない。腹部はやや膨隆し全体に圧痛を認める。腸雑音は減弱している。右肋骨弓下に肝を1cm触知する。脾を触知しない。
- この患児の血液検査所見として考えにくいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104I079]←[国試_104]→[104A001]
[★]
- 69歳の女性。血便を主訴に来院した。 3か月前から便に血液が付着していることに気付いていた。便器の水が血で染まる色が徐々に濃くなったため受診した。既往歴に特記すべきことはない。下部消化管内視鏡検査による回盲部から約 20 cm肛門側の写真 (別冊 No.25A)と肛門から約 30 cm口側の写真 (別冊 No.25B)とを別に示す。写真Aの病変に対しては内視鏡的粘膜切除が行われ、病理所見は腺腫であった。同時に行った写真Bの病変に対しては生検が行われ、病理所見は腺癌であった。胸腹部・骨盤部造影 CTで肺や肝臓などの主要臓器に転移を認めない。
- 対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108I063]←[国試_108]→[108I065]
[★]
- 5歳の男児。血便を主訴に来院した。2日前に家族とハイキングにでかけ、バーベキューで牛肉や鶏肉を食べた。昨日から泥状便が数回あり、本日は便に血液が混じっていた。嘔気はあるが、嘔吐はない。意識は清明。体温37.8℃。呼吸数36/分。脈拍92/分、整。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦で、左下腹部に圧痛を認めるが、筋性防御は認めない。血液所見:赤血球 422万、Hb 12.6g/dl、Ht 38%、白血球 9,800、血小板 25万。血液生化学所見:血糖 88mg/dl、総蛋白 6.5g/dl、尿素窒素 15mg/dl、クレアチニン 0.4mg/dl、AST 44IU/l、ALT 36IU/l。CRP 2.9mg/dl。
- 起炎菌として考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104D048]←[国試_104]→[104D050]
[★]
- 12歳の男児と7歳の男児。兄弟で同じ小学校に通っている。兄は昨日から、 38℃の発熱があり、血便を伴わない下痢、腹痛および嘔吐がみられている。弟は今朝から腹痛と嘔吐とを訴えている。兄の学級では36人中8人が、弟の学級では30人中7人が下痢や嘔吐などの消化器症状で欠席している。欠席者の便からノロウイルスが検出されたと保健所から連絡があったという。
- この兄弟の保護者への説明として正しいのはどれか。
- a 「便でベロトキシンの検査を行います」
- b 「家族の検診について市から連絡が来ます」
- c 「食中毒の疑いとして教育委員会に届け出ます」
- d 「通常の石鹸と流水とで手洗いを励行して下さい」
- e 「ウイルスが検出されなくなるまで学校は出席停止になります」
[正答]
※国試ナビ4※ [106G047]←[国試_106]→[106G049]
[★]
- 1歳の女児。発熱と血便とを主訴に入院した。2日前から発熱と頻回の下痢便とがあり、本日、血便がみられた。顔面は蒼白で、皮膚に軽度の黄疸と点状出血とを認める。眼瞼と四肢とに浮腫を認める。尿所見:蛋白3+、潜血3+。血液所見:赤血球270万、Hb 7.0g/dl、白血球12,300、血小板2.2万。血液生化学所見:尿素窒素30mg/dl、クレアチニン1.3mg/dl、総ビリルビン2.5mg/dl、AST 40IU/l、ALT 32IU/l、LD <LDH> 2,860IU/l(基準260~530)。末梢血塗抹May-Giemsa染色標本を以下に示す。
- 考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [103A030]←[国試_103]→[103A032]
[★]
- 10歳の女児。血便を主訴に父親と来院した。6日前に家族と焼肉を食べに行った。3日前から水様下痢が出現し、昨日からは血便になり激しい腹痛を自覚するようになったため受診した。身長 135cm、体重 32kg。体温 37.2℃。脈拍 84/分、整。血圧 120/70mmHg。血液所見:赤血球 250万、Hb 8.2g/dL、Ht 25%、白血球 9,000(桿状核好中球 10%、分葉核好中球 70%、リンパ球 20%)、血小板 8.0万。末梢血塗抹May-Giemsa染色標本(別冊No. 14)を別に示す。
- この患者が合併しやすいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112A035]←[国試_112]→[112A037]
[★]
- 63歳の女性。血便を主訴に来院した。4か月前から便に血が混じるようになり、持続しているため心配して受診した。体温36.4℃。脈拍72/分、整。血圧124/66mmHg。血液所見:赤血球350万、Hb 10.3g/dl、Ht 30%、白血球6,600、血小板35万。血液生化学所見:総蛋白6.2g/dl、アルブミン3.3g/dl、AST 25IU/l、ALT 33IU/l、LD 300IU/l(基準176~353)。注腸造影像(別冊No.7A)と肛門縁から3cmの部位の大腸内視鏡像(別冊No.7B)とを別に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [107H027]←[国試_107]→[107H029]
[★]
- 52歳の男性。血便を主訴に来院した。 1か月前から便に少量の血液が付着していることに気付いていた。徐々に血液の量が増加し改善しないため受診した。
- 既往歴に特記すべきことはない。大腸内視鏡検査で肛門縁から10cm口側に2型の全周性腫瘍を認める。胸腹部・骨盤部造影CTで、リンパ節転移、肝転移および肺転移を認めない。注腸造影写真(別冊No. 20)を別に示す。
- 選択すべき術式として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106A045]←[国試_106]→[106A047]
[★]
- 21歳の男性。下痢と血便とを主訴に来院した。2か月前から微熱、軟便および倦怠感があったが、勉強が忙しかったので放置していた。2日前から37℃台の発熱があり、1日3、4行の血液を混じた軟便がある。血液所見:赤沈10mm/1時間、赤血球480万、Hb14.2g/dl、白血球7,900。大腸内視鏡写真を以下に示す。
- まず行う治療として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [100F027]←[国試_100]→[100F029]
[★]
- 生後15日の新生児。昨夜からの胆汁性嘔吐と血便とを主訴に来院した。上部消化管造影像(別冊No.18)を別に示す。
- この患児について正しいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107I059]←[国試_107]→[107I061]
[★]
- 56歳の女性。3回経産。歩行時に腟から球のようなものが出てくることを主訴に来院した。既往歴と家族歴とに特記すべきことはない。外陰部の診察で腟前壁と子宮頚部とが腟口から球状に飛び出している。尿所見: 蛋白(-)、糖(-)、沈渣に赤血球1~3/1視野、白血球0~2/1視野。
- みられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104I055]←[国試_104]→[104I057]
[★]
- 英
- examination、test、testing、assessment、trial、exam、examine
- 関
- アセスメント、計測、検査、検定、試み、査定、試行、調べる、診断、治験、調査、テスト、判定、評価、検討、影響評価、実験デザイン、研究デザイン、データ品質、対応群、スコアリング法
循環器
肝臓異物排泄能
カルシウム
ビタミン
血液
- ショ糖溶血試験:(方法)等張ショ糖液に血液を加える。(検査)溶血の存在。低イオン強度では補体の赤血球に対する結合性が増し、発作性夜間血色素尿症 PNHにおいては溶血をきたす。スクリーニング検査として用いられ、確定診断のためにはハム試験を行う。
- ハム試験 Ham試験:(方法)洗浄赤血球に塩酸を加え、弱酸性(pH6.5-7.0)条件にする。(検査)溶血の存在。発作性夜間血色素尿症 PNHにおいては弱酸性条件で補体に対する感受性が亢進するため
産婦人科
内分泌
視床下部-下垂体-糖質コルチコイド
高血圧
- 立位フロセミド負荷試験:(投与)フロセミド、(検査)血漿レニン濃度:フロセミドでhypovolemicとし歩行負荷で交感神経を興奮させレニンの分泌を促す。原発性アルドステロン症の場合、レニン高値のまま無反応。
膵臓
膵外分泌機能
腎臓
ガストリノーマ
感染症
[★]
- 英
- melena
- ラ
- melaena
- 同
- タール便 tarry stool
- 関
- 消化管出血(上部消化管出血、下部消化管出血)、黒色便、赤色便。吐血
定義
- (広義)便の中に血液が含まれている状態:黒色便、タール便、粘血便、鮮血便 (ただし潜血便は含まれない)
- (狭義)タール便
狭義
下血
分類
頻度
- IMD.566
出血部位と便の性状
- IMD.567
[★]
- 英
- occlusion of the superior mesenteric artery
- 同
- (国試)上腸間膜動脈血栓症?
- 関
- 急性上腸間膜動脈閉塞症
- 急性腸間膜動脈閉塞症、腸間膜動脈閉塞症
- 上腸間膜動脈
- 血便
リスクファクター
- 不整脈(心房細動)、低心拍出量、動脈硬化、最近の心筋梗塞、重症弁膜症、腹腔内悪性腫瘍、高齢
原因
- 塞栓 60%
- 血栓 15-20%
- 非閉塞性腸管虚血 NOMI 20-30%
好発部位
- 塞栓:上腸間膜動脈の起始部から3-10cm。15%は分岐部。
- 血栓:上腸間膜動脈の起始部。
[★]
- 英
- exudative diarrhea
- 関
- 下痢
病態
症状
検査
原因疾患
急性
慢性
[★]
- 英
- bloody diarrhea、bloody diarrhoea
- 関
- 下血、血便
鑑別疾患
腹痛
[★]
- 英
- mucous and bloody stool, bloody mucoid stool, mucous and bloody stool
- 関
- 潰瘍性大腸炎
[★]
- 英
- hematochezia
- 関
- 血便
[★]
- 英
- stool
- 関
- 大便、糞便
便→疾患
- 緑色ミートソース様便:サルモネラ腸炎
- クリーム色がかった緑色水様便:MRSA腸炎
疾患→便