- 英
- urea nitrogen UN
- 同
- 血中尿素窒素 blood urea nitrogen BUN
- 関
- 尿素、ウレアーゼ、クレアチニン、残余窒素
意義
- 血中の尿素
- 尿素は肝臓で尿素サイクルによって産生される。
尿素窒素を構成する要素 LAB
基準値
- 単位の変換:1 mg/dL = 10 x 10^-3 g/L = 10^-2 / 28 mol/L = 0.0003751 mol/L = 0.3751 mmol/L
- N2 = 28 g/L
判別(検査値の本より)
- [高頻度]肝不全(肝硬変末期など)、高度腎不全、低蛋白食、妊娠
- [可能性]飢餓
- [高頻度]高蛋白食、蛋白異化の亢進する病態(悪性腫瘍、感染、外傷、手術など)
- [可能性]コルチコステロイド、利尿薬、テトラサイクリンなどの薬物投与
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2018/10/13 02:41:51」(JST)
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尿素窒素(にょうそちっそ、Urea nitrogen; UN)は、尿素由来の窒素量を示す単位である。尿素1分子は、窒素原子を2つ含んでいるため、1molの尿素=60gは、尿素窒素28gに相当する。臨床検査項目の一つ。主に肝臓や腎臓の状態を検査するために用いられ、一般に単位はmg/dLが用いられる。
概要
尿素は蛋白質の終末代謝産物であり、肝臓で合成され、腎臓から排泄される。血中の尿素の量を表すのが血液尿素窒素(Blood urea nitrogen;BUN)であるが、これは蛋白摂取量、蛋白代謝量、腎機能の3因子によって規定される。なお、現在では血清を用いた血清尿素窒素(Serum -;SUN)も用いられるが、赤血球中の水分が減少する分BUNより若干高値となる。
単位
尿素窒素濃度(mg/dL)に2.144を乗じると、尿素濃度(mg/dL)が、
尿素窒素濃度(mg/dL)に0.357を乗じると、尿素物質量濃度(mmol/L)が得られる。
測定法
現在2種類の方法が使用されている。両者とも自動分析法が発達し、誤差は少なくなっている。
- ウレアーゼを尿素と反応させて炭酸アンモニアとし、そのアンモニアを測定する。ジアセチルモノオキシム法と比較して厳密に測定できる。
- 尿素を酸性溶液中でジアセチルモノオキシムと橙黄色に呈色するのを比色する方法。この方法ではヒドロキシアミンが副産物として生成されるが、これが縮合反応するのを防ぐために酸化剤を加えて分解している。そのため、酸化剤による退色の差やヒドロキシアミンによる呈色障害といった問題がある。
変動要因
基準値
BUNの基準値は早朝空腹時で10~15mg/dlである。
上昇要因
- 大量の蛋白摂取
- 尿中への排泄障害
- 消化管からの吸収増加
- 体組織の崩壊
- 糖尿病性アシドーシス
- 悪性腫瘍
- 甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)
- 重症肝疾患
下降要因
- 妊娠
- 蛋白の摂取低下
- 肝不全による尿素合成不全
- 尿中への排泄増加
注意点
血中尿素窒素は、腎臓の機能や障害の程度を正確に反映する物ではない。尿蛋白や血清クレアチニンなどの測定をして、本当に疾患が腎臓にあるものなのかを確かめることが必要である。たとえば胃潰瘍などで腸管で出血が起こると、そこより下部の腸管で吸収された血液由来のタンパクに含まれる窒素が代謝によって尿素窒素となり、急激な尿素窒素上昇を引き起こす。また、基準値範囲内であるからと言って、必ずしも腎機能低下は否定できない。慢性腎疾患においては、腎機能が3/4程度失われてはじめて、血中尿素窒素の増加が認められるようになるからである。つまり、慢性腎疾患によって、血中尿素窒素の増加が認められた場合、ネフロンの75%以上が障害されている可能性があることを意味する。また蛋白摂取量という生理的な要因でも変動が見られるため、事前に摂取量を調節させておくなど注意することが必要である。特に境界値付近では肝機能や消化管機能の異常との鑑別が必要である。
その他
尿中尿素窒素(Urine urea nitrogen;UUN)の測定も検査として行われている。腎機能が正常であれば再吸収の調整によってUUNがBUNに比例して増減するが、異常であれば腎からの尿素排泄の増減に伴いBUNが変化するため、UUNはBUNと逆向きに変化する。
関連項目
UpToDate Contents
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- 1. 腎機能の評価assessment of kidney function [show details]
…creatinine to estimate GFR are presented below. Other markers of kidney function include the blood urea nitrogen (BUN), which is less useful than the serum creatinine, and serum cystatin C. Endogenous filtration …
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Japanese Journal
- ロタウイルス感染症患児にみられるBUN上昇について
- ノロウイルス感染症患児にみられるBUN上昇について
- 松永 健司,竹村 亮
- 奈良県医師会医学会年報 = The Annals of the Nara Medical Association 32(1), 47-51, 2019
- NAID 40021994295
- ロタウイルス感染症患児にみられるBUN上昇について
- 松永 健司,竹村 亮
- 奈良県医師会医学会年報 = The Annals of the Nara Medical Association 32(1), 42-46, 2019
- NAID 40021994289
Related Links
- 血液中の尿素に含まれる窒素分を尿素窒素といいます。尿素窒素は腎臓から尿に排出されますが、腎臓に障害があって十分に排出されないと、血液中に増えます。そのため、腎機能が正常に機能しているかを知るための重要な指標になります。
- 尿素窒素(BUN)が高い・低い病態や基準値など、尿素窒素(血液検査)に関する情報をわかりやすく解説。 尿素窒素(BUN)の概要 この項目は、血液中の尿素窒素の量を調べる検査です。 尿素窒素とは、血液中に含まれる尿素です。
- BUN(尿素窒素)の数値が高い時の治療方法 BUN(尿素窒素)の高値がでたら、その原因となる病気の治療を行います。 ただ、BUN(尿素窒素)だけの検査では、原因は明らかになりませんので、精査を行います。
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★リンクテーブル★
[★]
- 次の文を読み、 56-58の問いに答えよ。
- 75歳の男性。不穏状態のため家族に伴われて来院した。
- 現病歴 3年前からParkinson病の診断で内服治療中であった。 1週前から水様下痢と微熱とがあり、食欲がなく水分摂取も不十分であった。 3日前から内服をすべて中断している。昨日から39℃台の発熱が出現し、身体が硬くなって起き上がることができなくなった。眼前に小さな虫がいると言い、振り払うような動作を繰り返し、徐々に不穏状態となってきた。
- 既往歴 5年前から脂質異常症で内服治療中。
- 生活歴 72歳の妻との2人暮らし。喫煙は20歳から20本/日を30年間。飲酒は週に1回、日本酒2台程度。
- 家族歴 特記すべきことはない。
- 現 症 意識レベルはJCS II-20。身長164cm、体重52kg。体温39.2℃。脈拍124/分、整。血圧86/60mmHg。口腔内は乾燥している。四肢に強い筋強剛があり、右上肢に静止時振戦を認める。腱反射は正常である。
- 検査所見:血液所見:赤血球 508万、Hb 14.8g/dl、Ht 48%、白血球 9,500、血小板 22万。血液生化学所見:血糖 86mg/dl、HbA1c 5.1%(基準4.3-5.8)、総蛋白 7.2g/dl、アルブミン 3.8g/dl、尿素窒素 56mg/dl、クレアチニン 1.4mg/dl、尿酸 8.9mg/dl、総コレステロール 160mg/dl、トリグリセリド 156mg/dl、総ビリルビン 1.0mg/dl、 AST 86IU/l, ALT 40IU/l、 LD 420IU/l(基準176-353)、ALP 180IU/l(基準115-359)、CK 820IU/l(基準60-196)、Na 147mEq/l、K 4.2mEq/l、Cl 101mEq/l、Ca 9.2mg/dl。CRP 1.2mg/dl。胸部エックス線写真に異常を認めない。
[正答]
※国試ナビ4※ [105B056]←[国試_105]→[105B058]
[★]
- 以下の文を読み、62~64の問いに答えよ。
- 56歳の男性。心窩部痛を主訴に妻に伴われて来院した。
- 現病歴:昨晩、夕食後に心窩部痛と悪心とを自覚した。心窩部痛は次第に増強し、背部痛も伴うようになった。
- 既往歴:30歳代から肝機能障害を指摘されている。
- 生活歴:飲酒は日本酒3合/日を30年間。喫煙は20本/日を36年間。
- 家族歴:父親が胃癌、母親が高血圧。
- 現症:意識はやや混濁。身長168cm、体重58kg。体温37.8℃。呼吸数40/分、脈拍120/分、整。血圧100/56mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部はやや膨隆して、上腹部に圧痛と抵抗とを認める。肝・脾を触知しない。下肢に浮腫を認めない。
- 検査所見: 尿所見:蛋白(-)、糖1+。血液所見:赤血球450万、Hb12.6g/dl、Ht39%、白血球18,800(杆状核好中球61%、分葉核好中球10%、好酸球2%、好塩基球2%、単球5%、リンパ球20%)、血小板6.9万。血液生化学所見:HbA1c7.6%、総蛋白6.0g/dl、アルブミン3.2g/dl、クレアチニン2.8mg/dl、尿酸7.8mg/dl、総コレステロール180mg/dl、トリグリセリド140mg/dl、総ビリルビン1.2mg/dl、直接ビリルビン0.3mg/dl、AST130IU/l、ALT150IU/l、ALP380IU/l(基準115~359)、γ-GTP130IU/l(基準8~50)、アミラーゼ2,400IU/l(基準37~160)、Na142mEq/l、K4.0mEq/l、Cl 112mEq/l、P3.0mg/dl。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH7.41、HCO3- 26mEq/l。免疫学所見:CRP3.2mg/dl、CEA2.5ng//ml(基準5以下)、CA19-918U/ml(基準37以下)、CA125 120U/ml(基準35以下)。
[正答]
※国試ナビ4※ [103G062]←[国試_103]→[103G064]
[★]
- 次の文を読み、 50-52の問いに答えよ。
- 76歳の男性。転居に伴いB型慢性肝疾患の治療継続目的で紹介され来院した。
- 現病歴 10年前に自宅近くの医療機関でB型慢性肝炎と診断され、ウルソデオキシコール酸を服用していた。自覚症状は特にない。
- 生活歴 飲酒は機会飲酒。
- 既往歴・家族歴 特記すべきことはない。
- 現 症 意識は清明。身長176cm、体重64kg。体温36.4℃。脈拍76/分、整。血圧132/68mmHg。腹部は平坦で、心窩部に肝を1cm触知するが、圧痛を認めない。左肋骨弓下に脾を1cm触知する。下肢に浮腫を認めない。
- 検査所見 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球 311万、Hb 10.9g/dl、Ht 32%、白血球 3,600。血液生化学所見:総蛋白 6.0g/dl、アルブミン 2.6g/dl、クレアチニン0.8mg/dl、総ビリルビン 0.9mg/dl、AST 84IU/l、ALT 68IU/l、ALP 220IU/l(基準115-359)。免疫学所見:HBs抗原陽性、HCV抗体陰性、AFP 140ng/ml(基準20以下)。食道内視鏡写真(別冊No.7)を別に示す。
- 血液検査所見で予想されるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105B049]←[国試_105]→[105B051]
[★]
- 1歳の男児。今朝39℃の発熱があり、けいれんをきたしたので来院した。
- 現病歴 : 2、3日前から咳と鼻汁とがみられている。けいれんは全身性、強直性であり、2~3分で消失した。哺乳力は良好で、下痢と嘔吐とはない。
- 既往歴 : 周産期に異常はなく、成長・発達は正常である。けいれんの既往はない。
- 現症 : 意識は清明。身長75cm、体重10kg。体温39℃。脈拍140/分、整。咽頭は発赤している。大泉門は平坦で、項部硬直はない。胸部に心雑音はなく、肺野にラ音を聴取しない。腹部は平坦で、肝・脾は触知しない。深部(四肢腱)反射は正常である。皮膚の緊張度は正常である。
- 検査所見 : 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球450万、Hb13.3g/dl、Ht40%、白血球11,000(桿状核好中球4%、分葉核好中球56%、好酸球2%、単球3%、リンパ球35%)、血小板31万。血清生化学所見:血糖83mg/dl、総蛋白7.0g/dl、尿素窒素9mg/dl、Na143mEq/l、K4.0mEq/l、Cl104mEq/l、Ca8.9mg/dl。
[正答]
※国試ナビ4※ [097F042]←[国試_097]→[097F044]
[★]
- 55歳の男性。下肢脱力発作を主訴に来院した。1か月前から時々朝起床時に両下肢に力が入らないことがあったが、数時間で回復していた。今朝も同様の脱力があり、昼を過ぎても回復しなかった。高血圧があり、他院でサイアザイド系降圧薬を3か月前から処方されている。神経学的には両下肢近位筋に筋力低下を認めるが、筋萎縮、深部腱反射消失および感覚障害はない。その他身体所見に異常はない。血液所見:赤血球530万、Ht50%、白血球6,700、血小板37万。血液生化学所見:尿素窒素32.0mg/dl、クレアチニン1.6mg/dl、AST40IU/l、ALT 35IU/l、Na148mEq/l、K2.2mEq/l、Cl115mEq/l、CK460IU/l(基準40~200)。
- 検査値の異常で症状と関係があるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [102G048]←[国試_102]→[102G050]
[★]
- 次の文を読み、53~55の問いに答えよ。
- 64歳の男性。発熱と排尿困難とを主訴に来院した。
- 現病歴 : 2年前から夜間頻尿と尿線狭小とを自覚していたが、生活に 支障がないため放置していた。5日前から風邪をひいていた。2日前から 頻尿、排尿痛および排尿困難を認めた。昨晩から悪寒がある。
- 既往歴 : 特記すべきことはない。
- 現 症 : 意識は清明。身長160cm、体重62kg。体温38.9℃。脈拍104/ 分、整。血圧 148/88mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下肢に浮腫を認めない。腹部超音波写真を以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [103B054]←[国試_103]→[103B056]
[★]
- 2歳の女児。4日前から続く発熱、下痢および血便を主訴に来院した。前日から尿回数が減少しており、今朝から排尿を認めない。意識は清明。顔色は不良で活気がない。眼瞼結膜に貧血を認める。眼球結膜に軽度の黄染を認める。眼瞼と下腿前面とに浮腫を認める。顔面と前胸部とに出血斑を認める。呼吸音に異常を認めない。腹部はやや膨隆し全体に圧痛を認める。腸雑音は減弱している。右肋骨弓下に肝を1cm触知する。脾を触知しない。
- この患児の血液検査所見として考えにくいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104I079]←[国試_104]→[104A001]
[★]
- 69歳の男性。意識障害のため搬入された。1年前から高血糖を指摘されていたが特に何もしなかった。1週前から風邪気味であったが、2、3日前から咳と微熱とを認め、前日から食事摂取が不良となった。意識レベルはJCS II-30。身長172cm、体重72kg。呼吸数16/分。脈拍88/分、整。血圧 104/88mmHg。舌の乾燥を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。尿所見:蛋白(-)、糖3+、ケトン体(-)。血液生化学所見:血糖 760mg/dl. HbA1c 7.8%(基準4.3-5.8)。抗GAD抗体陰性。
- この患者の予想される検査結果に最も近いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105A020]←[国試_105]→[105A022]
[★]
- a 尿素窒素/血清クレアチニン比(BUN/血清クレアチニン比)の上昇は腎実質障害を示唆する。
- b 高尿酸血症の病型鑑別に尿酸排泄率(FEUA)は有用ではない。
- c 尿素窒素(BUN)は上部消化管出血があると上昇する。
- d 白血球数の推移は水分過不足の良いマーカーである。
- e 血清尿酸値の低下は脱水を示唆する。
[正答]
※国試ナビ4※ [110D008]←[国試_110]→[110D010]
[★]
- 55歳の男性。3日前から発熱と1日10回以上の水様性下痢とが持続している全身の脱力感と立ちくらみとがあり、歩行が困難となったため来院した。低下していると考えられる血液検査所見はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099H017]←[国試_099]→[099H019]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [109G038]←[国試_109]→[109G040]
[★]
- 摂食量の低下が持続した際に血液中の濃度が上昇するのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110E017]←[国試_110]→[110E019]
[★]
- 急性膵炎の重症度判定基準の予後因子に含まれるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [114D013]←[国試_114]→[114D015]
[★]
- 持続的血液濾過透析(CHDF)で除去されない物質はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [096G108]←[国試_096]→[096G110]
[★]
- 採血時の溶血によって検査値が最も影響を受けるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [103G036]←[国試_103]→[103G038]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [109C005]←[国試_109]→[109C007]
[★]
- 乳児の血液検査で基準値が成人よりも高いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102H010]←[国試_102]→[102H012]
[★]
[★]
- 英
- blood urea nitrogen BUN
- 同
- 血中尿素窒素、血清尿素窒素 serum urea nitrogen SUN ←最近は、ほとんどの施設で血清をサンプルとしているので、こっちを使うべき
- 関
- BUN/Cr比、尿素窒素、クレアチニン
[show details]
- 血中残余窒素の半分が尿素。腎障害の時に増加する(医学略語辞典)
基準値
- 8-20mg/dl(流れが分かる実践検査マニュアル上巻 p.12)
- 7-20mg/dl(HIM A.)
検査値の異常 (異常値の出るメカニズム第5版 p.144)
BUN上昇
- 赤血球・血漿蛋白が腸管内で分解 → 分解されて生成するNH3が小腸で吸収される → BUN↑
- 腎後性に尿排泄が阻害されると尿素が血液中にうっ滞する。
[★]
- 英
- fractional excretion of urea, FEurea, FEUrea
- 同
- 尿中尿素窒素排泄率 urinary fractional excretion of urea
- 関
- 尿素窒素 UN、腎前性腎不全、ナトリウム排泄率 fractional excretion of sodium FENa
概念
- 糸球体で濾過された尿素窒素(UN)のうち実際に尿中に排泄される尿素窒素の割合
定義
- 尿量(ml/hr)をVとすると
- FENa = Curea / CCr x 100 = (Uurea x V ) / Surea / ( (UCr x V ) / SCr )
- = Uurea / Surea / ( UCr / SCr )
特徴
- 考える技術 第2版 p.529
- 水利尿が良好な場合、50-65%
- 腎前性急性腎不全 <35% 急性尿細管壊死 >50% 前者の場合、代償的に再吸収が亢進。再吸収は利尿薬の影響を受けず。
[★]
- 英
- blood urea nitrogen/creatinine ratio
- 同
- BUN/Cr ratio
- 関
- 尿素窒素、クレアチニン、BUN/Cr比
[★]
- 英
- serum urea nitrogen
- 関
- 血液尿素窒素
[★]
- 英
- urea
- 同
- カルバミド carbamide、ウレア
- 商
- アセチロール、イソジンシュガーパスタ、ウリモックス、ウレア、ウレパール、カフコデN配合、ケラチナミン、ケラベンス、コンベルビー、ノルニチカミン、パスタロン、パステルハップ 、ビタルファ、ピロニック、プラチアミン、ブロバリン、ブロムワレリル尿素 、ベギン、ユービット、ワイドコール
- 関
- 尿素クリアランス、ウレアーゼ
O=C(NH2)2
生合成
分解
- 尿素はウレアーゼにより加水分解されて二酸化炭素とアンモニアを生じる。ヘリコバクター・ピロリ菌や尿路の細菌がウレアーゼを産生している
腎臓
- 多くの組織では浸透圧物質として無効であるが、腎臓のネフロンの多くの部位では有効な浸透圧物質である (文献名不明 p.373)
- 再吸収:近位尿細管、集合管(ADH作用時)
- 分泌 :ヘンレプールの細い部分
- GFRが低下すると血中尿素濃度と血中クレアチン濃度は上昇し、GFRが正常の1/3-1/4になると顕著となる。
腎髄質での尿濃縮機構
- 腎臓における尿の濃縮は(1)腎髄質の浸透圧勾配(NaClと尿素が形成)と(2)集合管による水透過性に支配されている。
- 尿素が腎髄質の浸透圧勾配に重要な役割を果たしている。
- シスプラチンは尿素サイクルを抑制し、尿濃縮機構を障害する。
外用薬
- 皮膚角質の水分保持力を増強させ、また角質溶解作用などにより角化皮膚をしっとりさせ、皮膚の状態を正常化させる。
- アトピー性皮膚炎、魚鱗癬、老人性乾皮症、掌蹠角化症、苔癬、進行性指掌角皮症などに使用される。
- 炎症を来している部位への外用により刺激感を生じる。
- 潰瘍、びらん、創面への直接塗布は避けるようにする。
臨床関連
- GFRが低下して血中に窒素化合物が蓄積している状態
[★]
- 英
- nitrogen、N、N2、nitric
- 関
- アスパラギン、ヌクレオシド、規定濃度