- 58歳の男性。腹部CTで異常を指摘され来院した。 55歳時に自宅近くの医療機関で早期胃癌に対し幽門側胃切除術を受け、その後の定期検査の腹部 CTで異常を指摘され、紹介されて受診した。自覚症状はない。体温 36.2℃。脈拍 88/分、整。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球 415万、 Hb 13.6 g/dl、Ht 42%、白血球 5,800、血小板 22万。血液生化学所見:総ビリルビン 0.8 mg/dl、AST24 IU/l、ALT 32 IU/l、ALP 246 IU/l(基準 115~359)、 γ -GTP 44 IU/l(基準 8~50)、アミラーゼ 155 IU/l(基準 37~160)、 CEA 2.2 ng/ml(基準 5以下 )、 CA19-9 32 U/ml(基準 37以下 )。 CRP 0.1 mg/dl。MRCP(別冊 No. 26)を別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108I064]←[国試_108]→[108I066]
★リンクテーブル★
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- 68歳の男性。白血球増多の精査を目的に来院した。 3年前から白血球数の増加を指摘されていたがそのままにしていた。発熱、盗汗および体重減少はない。両側の頸部、腋窩および両側鼠径部に無痛性で弾性硬の径 1cm未満のリンパ節を数個ずつ触れる。口蓋扁桃の腫大を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球 479万、 Hb 14.0 g/dl、Ht 42%、白血球 25,730(桿状核好中球 3%、分葉核好中球 16%、好酸球 1%、単球 2%、リンパ球 78% )、血小板 23万。血液生化学所見:総蛋白 6.1 g/dl、IgG 814 mg/dl(基準 960.1,960)、 IgA 142 mg/dl(基準 110.410)、 IgM 125 mg/dl(基準 65.350)、総ビリルビン 0.4 mg/dl、AST 14 IU/l、ALT 16 IU/l、LD 483 IU/l(基準 176.353)、尿素窒素 16 mg/dl、クレアチニン 0.6mg/dl。CRP 0.2 mg/dl。CTによる全身検索では、径が 1 cm以上のリンパ節腫大を認めず、肝と脾の腫大を認めない。末血塗抹 May-Giemsa染色標本 (別冊 No. 27)を別に示す。骨髄穿刺検査では有核細胞数 43.5万で、骨髄血塗抹 May-Giemsa染色標本でも末血で増加しているのと同様の細胞が 81%を占めている。末血細胞の表面マーカー検査では、 CD5、CD20、CD23陽性の細胞が増加している。
- 対応として最も適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108I065]←[国試_108]→[108I067]
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- 69歳の女性。血便を主訴に来院した。 3か月前から便に血液が付着していることに気付いていた。便器の水が血で染まる色が徐々に濃くなったため受診した。既往歴に特記すべきことはない。下部消化管内視鏡検査による回盲部から約 20 cm肛門側の写真 (別冊 No.25A)と肛門から約 30 cm口側の写真 (別冊 No.25B)とを別に示す。写真Aの病変に対しては内視鏡的粘膜切除が行われ、病理所見は腺腫であった。同時に行った写真Bの病変に対しては生検が行われ、病理所見は腺癌であった。胸腹部・骨盤部造影 CTで肺や肝臓などの主要臓器に転移を認めない。
- 対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108I063]←[国試_108]→[108I065]
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