出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/06/12 11:06:29」(JST)
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虫垂(ちゅうすい、英語:appendix, vermiform process, ラテン語:appendix vermiformis, 虫様突起(ちゅうようとっき)とも)は、大腸の一部である。右下腹部にあり、盲腸の端から細長く飛び出している。虫垂の根元は結腸ひもの端にある。虫垂間膜で後腹壁につながれ、虫垂動脈で栄養される。多数のリンパ小節を含むので、リンパ系器官に含められる。
虫垂部位は炎症を起こしやすく(虫垂炎)、穿孔して腹膜炎に至ることがある。かつては生理機能がないと考えられ、虫垂炎を予防するために異常所見がなくても切除されることがあった。
ところが、後に虫垂はリンパ組織の一つとして扁桃などと同様に、胃腸の免疫機能に大きく関与しているとの見方(まだ研究段階ではあるが、免疫グロブリン(Ig)Aを産生などに関係していると大阪大学の報告(Masahata et al. 2014)もある[1])があり、異常がなければ温存し、虫垂炎であっても健康なリスクのない成人で炎症が軽度であれば抗生物質投与など保存的治療で完了することも増えた。ただし現状、虫垂炎の治療は切除が原則であり、手術の遅れによる重症化、死亡は大きな脅威である。
かつては、ヒトにとって虫垂は欠かせない存在であった。それは善玉菌の備蓄機能を備えているからである。今日においても、この機能が失われたわけではないが、食糧事情の大幅な改善により善玉菌を摂取しやすいことから、さほどこの機能は重要視されていないと見られている。
一方、草食動物にとって虫垂は生命維持に欠かせない器官である。虫垂は草の繊維を構成するセルロースを分解するバクテリアの棲息場所となっており、食物の分解に欠かせないからである。
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器官 | 内 | 中 | 外 |
食道 | 輪筋層 | 縱筋層 | |
噴門部 | 斜筋層 | 輪筋層 | 縱筋層 |
胃体部 | 斜筋層 | 輪筋層 | 縱筋層 |
幽門部 | 斜筋層 | 幽門括約筋 | 縱筋層(発育悪) |
十二指腸 | 輪筋層 | 縱筋層 | |
空腸 | 輪筋層 | 縱筋層 | |
回腸 | 輪筋層 | 縱筋層 | |
結腸 | 輪筋層 | 結腸ひも | |
直腸 | 輪筋層 | 縱筋層 | |
肛門管 | 内肛門括約筋 | 線維弾性板 | |
虫垂 | 輪筋層 | 縦筋層 |
層構造 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | ||||||
器官 | 単層扁平上皮 | 単層立方上皮 | 単層円柱上皮 | 角化重層扁平上皮 | 非角化重層扁平上皮 | 上皮表層の構成細胞 | 粘膜固有層 | 腺の構成細胞 | 粘膜筋板 | 粘膜下組織 (大抵、粗結合組織) |
筋層 | 漿膜(結合組織+単層扁平上皮) 外膜(結合組織のみ) |
食道 | ○ | 食道噴門腺 (咽頭付近と胃付近に局在)、粘液腺 |
粘液細胞 (スムーズに食べ物を流す) |
縱層 (縦走筋のみ) |
固有食道腺(粘液腺、管状胞状、ペプシノーゲン、リゾチーム) | 内輪筋層 外縱筋層 (食道上1/3:骨格筋、食道中1/3:骨格筋、平滑筋、食道下1/3:平滑筋) |
外膜(横隔膜まで) 漿膜 | |||||
噴門部 | ○ | 胃表面上皮細胞(杯細胞なし) | 噴門腺、浅い胃小窩 | 胃表面上皮細胞 頚粘液細胞 幹細胞 内分泌細胞 壁細胞 |
内輪層 外縱層 (最外輪層) |
ー | 内斜筋層 中輪筋層 外縱筋層 |
漿膜 | ||||
胃体部 | ○ | 胃表面上皮細胞(杯細胞なし) | 固有胃腺 (管状腺) |
胃表面上皮細胞 頚粘液細胞 壁細胞 幹細胞 主細胞 内分泌細胞 |
内輪層 外縱層 (最外輪層) |
ー | 内斜筋層 中輪筋層 外縱筋層 |
漿膜 | ||||
幽門部 | ○ | 胃表面上皮細胞(杯細胞なし) | 幽門腺、深い胃小窩 | 胃表面上皮細胞 頚粘液細胞 壁細胞 幹細胞 内分泌細胞 |
内輪層 外縱層 (最外輪層) |
ー | 内斜筋層 中輪筋層(幽門括約筋) 外縱筋層(発育悪) |
漿膜 | ||||
十二指腸 | ○(杯細胞) | 吸収上皮細胞 杯細胞(ムチンノーゲン分泌) 内分泌細胞 M細胞 |
腸腺 | 吸収上皮細胞 杯細胞 幹細胞 内分泌細胞 パネート細胞 |
内輪層 外縱層 |
ブルンネル腺 (分枝管状胞状腺、アルカリ性の粘液、ウロガストロン産生) |
内輪筋層 外縱筋層 |
漿膜 外膜(下行部、水平部, see ムーアp143) | ||||
空腸 | ○(杯細胞) | 吸収上皮細胞 杯細胞(ムチンノーゲン分泌) 内分泌細胞 M細胞 |
腸腺 | 吸収上皮細胞 杯細胞 幹細胞 内分泌細胞 パネート細胞 |
内輪層 外縱層 |
ー | 内輪筋層 外縱筋層 |
漿膜 | ||||
回腸 | ○(杯細胞) | 吸収上皮細胞 杯細胞(ムチンノーゲン分泌) 内分泌細胞 M細胞 |
腸腺、パイエル板 | 吸収上皮細胞 杯細胞 幹細胞 内分泌細胞 パネート細胞 |
内輪層 外縱層 |
ー | 内輪筋層 外縱筋層 |
漿膜 | ||||
結腸 | ○(杯細胞) | 吸収上皮細胞 杯細胞(ムチンノーゲン分泌) 内分泌細胞 |
腸腺 | 吸収上皮細胞 杯細胞 幹細胞 内分泌細胞 |
内輪層 外縱層 |
ー | 内輪筋層 外縱筋層は結腸ひもを構成 |
漿膜と外膜 (上行、下行は後腹膜に密着。横行とS字は間膜?) | ||||
直腸 | ○(杯細胞) | 吸収上皮細胞 杯細胞(ムチンノーゲン分泌) 内分泌細胞 |
浅い腸腺 | 吸収上皮細胞 杯細胞 幹細胞 内分泌細胞 パネート細胞 |
内輪層 外縱層 |
ー | 内輪筋層 外縱筋層 |
外膜 | ||||
肛門管 | ○ | ○ | ○ | 肛門柱、肛門周囲腺、肛門においては毛包と脂腺 | 内輪層 外縱層 |
内外痔静脈叢 | 内輪筋層(内肛門括約筋を形成) 外縱筋層 (線維弾性板に移行) |
外膜 | ||||
虫垂 | ○(杯細胞) | 吸収上皮細胞 杯細胞 内分泌細胞 |
浅い腸腺、リンパ小節 | 吸収上皮細胞 杯細胞 幹細胞 内分泌細胞 パネート細胞 |
内輪層 外縱層 |
リンパ小節、脂肪細胞 | 内輪筋層 外縱筋層 |
漿膜 |
問診(S) | 診察(O) | 検査結果(O) |
胸痛 | 左胸部、胸骨左部、乳腺下部に圧痛 | ECG(異常なし) |
息切れ | 呼吸数多い(22/分) | |
気が遠くなる感じ | 左腸骨窩に圧痛 | |
めまい | ||
動悸 | ||
排便習慣不順 | ||
腹痛 | ||
祖父が心筋梗塞で死亡 | ||
コレステロール値正常 | ||
家族歴に花粉症、喘息あり | ||
アレルギー性鼻炎 | ||
虫垂摘出 | ||
1. 心臓神経症疑い | ||
2. 過敏性腸症候群 | 2 + 3 = 1を支持 | |
3. 心疾患を心配する環境要因 | ||
4. 喘息による胸痛を疑う要因 |
1)膨起性往復運動 haustralshuttling movement 2)(単一)膨起性移送運動 segmentalhaustralpropulsion 3)多膨起性移送運動 multihaustralpropulsion 1) 2)により内容物のゆっくりした移動(5cm/hr) → 48hrで上行結腸よりS状結腸へ 4)総蠕動mass movement(mass peristalsis,maSS PrePulsion) 1-3回/日、強い蠕動→結腸内容物が直腸へ移動(→排便誘発) 5)収縮回数:直腸 > S状結腸 のため内容物はS状結腸へ移動 (通常は、直腸に内容物(-)) 6)胃大腸反射 gastro-colonic reflex 小腸大腸反射 ileo-colonic reflex:胃、小腸に内容物-→結腸に総蠕動(+) *排便 1)解剖 ①内肛門括約筋internalanal ②外肛門括約筋externalanal sphincter---平滑筋 sphincter山-一横紋筋 2)排便のメカニズム i)総蠕動一糞便直腸へ ii)直腸内圧〉20Ⅷ舶g ⇒ 直腸壁伸展⇒ 仙髄排便中枢(S2-4) ⇒ ①高位中枢(便奇形成) ②排便反射defecation reflex 内肛門筋弛緩 外肛門筋収縮(一過性) 直腸蠕動運動(⇒内圧をさらに高める) iii) 内圧45-55mmHg以上 内容物200ml以上 便意による排便動作 外肛門筋弛緩 腹筋、横隔膜収縮
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