- 英
- hypoparathyroidism
- 同
- 上皮小体機能低下症
- 関
- 上皮小体
病態
- →腎:(1)リン酸再吸収↑、(2)カルシウム再吸収↓、(3)HCO3-排泄↓、(4)活性ビタミンD3↓ →
- →骨:破骨細胞機能低下 → (1)カルシウム放出↓、(2)リン酸放出↓ →
- → 低カルシウム血症
症状
- 中枢神経:不穏、易興奮性、うつ状態、知能発育遅延
- 骨格筋:テタニー、強直性痙攣
身体所見
- IMD
検査
- 血清カリウム低値、血清リン高値、尿中カルシウム低下、尿中リン低下
- intact PTH:特発性副甲状腺機能低下症では、偽性副甲状腺機能低下症では高値。
- 血清マグネシウム:正常 ← マグネシウム欠乏によりPTH分泌障害と作用不全を呈する(YN.D-50)
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/02/16 22:16:22」(JST)
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副甲状腺機能低下症(ふくこうじょうせんきのうていかしょう、英:hypoparathyroidism)とは副甲状腺ホルモン(PTH)の不足を原因とした低カルシウム血症、高リン血症によって種々の症状を示す代謝性疾患。上皮小体機能低下症とも呼ばれる。甲状腺機能亢進症の治療のための甲状腺切除の際に傷つけられて発生する場合や頸部の外傷や腫瘍に続発する場合とがある。症状として神経過敏、全身性発作、テタニー、顔面筋の痙攣、運動失調、歩様異常、下痢、嘔吐などが認められる。ストレス、運動、騒音などが誘引となり突然に発症する。血清PTH濃度の低下、PTHの生理的効果の低下、低カルシウム血症、高リン血症、代謝性アルカローシス、さらに呼吸促迫時には呼吸性アルカローシスが認められる。鑑別疾患として破傷風、腎不全、膵島細胞腫瘍、高脂血症、カルシウム吸収不良、膵炎、低アルブミン血症による低カルシウム血症が挙げられる。治療にはカルシウム剤、アルミゲル、ビタミンDの投与が行われる。
関連項目
- オルブライト遺伝性骨異栄養症
- 副甲状腺機能亢進症
- 副甲状腺
参考文献
- 日本獣医内科学アカデミー編 『獣医内科学(小動物編)』 文永堂出版 2005年 ISBN 4830032006
- 獣医学大辞典編集委員会編集 『明解獣医学辞典』 チクサン出版 1991年 ISBN 4885006104
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Japanese Journal
- 副甲状腺機能障害 (カルシウム・リン・ビタミンDの再評価) -- (病態生理と検査)
- カルシウム感知受容体における病態 (カルシウム・リン・ビタミンDの再評価)
- 副甲状腺機能低下症による hyperostosis の1例
- 岩井 信太郎,加畑 多文,前田 亨,楫野 良知,小川 恭一,土屋 弘行
- 中部日本整形外科災害外科学会雑誌. 中部日本整形外科災害外科学会抄録 54(3), 467-468, 2011-05-01
- NAID 10029072194
Related Links
- 副甲状腺機能低下症の概要。副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌や作用が低下することにより、副甲状腺機能亢進症とは逆に低カルシウム血症、高リン血症などを来す病気です。 副甲状腺からのPTH分泌が低下した特発性および続発性と ...
- 副甲状腺機能低下症。副甲状腺機能低下症とはどんな病気か 副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌や作用が低下することにより、副甲状腺機能亢進症(こうしんしょう)とは逆に低カルシウム血症、高リン血症などを来す病気です。原因は ...
- 検査と診断 低カルシウム血症と高リン血症があり、腎機能低下がなければ副甲状腺機能低下症と診断されます。PTHの分泌が低下する特発性および続発性では、インタクトPTHという測定法で30Pg/ml以下になります。
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★リンクテーブル★
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- 78歳の女性。意識障害のため救急車で搬入された。感冒罹患を契機に5日前から食欲が低下し、ほとんど食事が摂れなかった。昨夕近医でブドウ糖の大量輸液を受けたところ、明け方、意識低下に家族が気付いた。最近、視野が狭くなり、新聞が読みづらいと訴えていたという。脈拍64/分、整。血圧102/64mmHg。浮腫も脱水もない。血清生化学所見:空腹時血糖117mg/dl、総蛋白6.Sg/dl、アルブミン4.1g/dl、尿素窒素6mg/dl、クレアチニン0.4mg/dl、尿酸2.2mg/dl、Na105mEq/l、K4.3mEq/l。血清浸透圧206mosm/l(基準275~288)、尿浸透圧366mOsm/l(基準50~1,300)。頭部CTで下垂体部に径25mmの腫瘤を認める。最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [097D048]←[国試_097]→[097D050]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [105A013]←[国試_105]→[105A015]
[★]
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [108G028]←[国試_108]→[108G030]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [103B030]←[国試_103]→[103B032]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [106B009]←[国試_106]→[106B011]
[★]
- 多発性内分泌腫瘍<MEN>1型にみられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102I025]←[国試_102]→[102I027]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [100G109]←[国試_100]→[100G111]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [100B041]←[国試_100]→[100B043]
[★]
- 小児で見られる疾患と症状との組み合わせで正しいのは?
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[★]
[★]
- 英
- examination、test、testing、assessment、trial、exam、examine
- 関
- アセスメント、計測、検査、検定、試み、査定、試行、調べる、診断、治験、調査、テスト、判定、評価、検討、影響評価、実験デザイン、研究デザイン、データ品質、対応群、スコアリング法
循環器
肝臓異物排泄能
カルシウム
ビタミン
血液
- ショ糖溶血試験:(方法)等張ショ糖液に血液を加える。(検査)溶血の存在。低イオン強度では補体の赤血球に対する結合性が増し、発作性夜間血色素尿症 PNHにおいては溶血をきたす。スクリーニング検査として用いられ、確定診断のためにはハム試験を行う。
- ハム試験 Ham試験:(方法)洗浄赤血球に塩酸を加え、弱酸性(pH6.5-7.0)条件にする。(検査)溶血の存在。発作性夜間血色素尿症 PNHにおいては弱酸性条件で補体に対する感受性が亢進するため
産婦人科
内分泌
視床下部-下垂体-糖質コルチコイド
高血圧
- 立位フロセミド負荷試験:(投与)フロセミド、(検査)血漿レニン濃度:フロセミドでhypovolemicとし歩行負荷で交感神経を興奮させレニンの分泌を促す。原発性アルドステロン症の場合、レニン高値のまま無反応。
膵臓
膵外分泌機能
腎臓
ガストリノーマ
感染症
[★]
- 英
- parathyroid hormone, PTH
- 同
- 上皮小体ホルモン, パラソルモン parathormone
- 関
- 上皮小体、カルシトニン
- 副甲状腺、甲状腺
- カルシウム
- 「血中カルシウムイオンの低下」により分泌され、「血中カルシウムイオン濃度を上げる」ホルモン
分類
性状
産生組織
標的組織
作用
2007年度後期生理学授業プリント
-
- リン酸の再吸収↓ ← ビタミンDはリン酸の再吸収↑
- HCO3-排出↑ → 原発性副甲状腺機能亢進症では代謝性アシドーシスを起こす
- 活性ビタミンD3産生↑ (副甲状腺に対してネガティブフィードバックをかける)
-
- カルシウム再吸収↑
- 活性ビタミンD3存在下で、腸管からのカルシウム取り込み↑
YN.D46
- 1. 遠位尿細管でのCa2+再吸収↑→血中Ca↑
- 2. 近位尿細管でのP再吸収↓→血中P↓
- 3. 近位尿細管でのHCO3-再吸収↓→排泄↑→高Cl性代謝性アシドーシス
- 4. 近位尿細管で1α水酸化酵素活性化→1,25-(OH)2-D産生↑→腸管でのCaとPの吸収↑
- 5. 骨芽細胞に作用は破骨細胞の形成・機能↑→Ca2+遊離→血中Ca2+, P, H+↑
骨の形成と吸収 YN.D46
分泌の調節 (2007年度後期生理学授業プリント)
- 血中カルシウムイオン濃度↓→PTH分泌↑
- 血中カルシウムイオン濃度↑→PTH分泌↓
分泌調節のポイント:カルシトニン ←Ca2+ + protein binding Ca 。 副甲状腺ホルモン ←Ca2+
分子機構
臨床関連
臨床関連
[★]
- 英
- autoimmune polyendocrine syndrome type 1, autoimmune polyendocrine syndrome type I, polyglandular autoimmune syndrome type 1, polyglandular autoimmune syndrome type I, APS1, APS-1
- 関
- 自己免疫性多腺性内分泌不全症、シュミット症候群、多腺性自己免疫症候群2型、HAM症候群
- autoimmune polyendocrinopathycandidiasis-ectodermal dystrophy, APECED
[show details]
概念
参考
- 1. AUTOIMMUNE POLYENDOCRINE SYNDROME, TYPE I; APS1 - OMIM
- http://omim.org/240300
- 2. 多腺性自己免疫症候群 1 型と副甲状腺自己抗原 NALP5
- http://www.nankodo.co.jp/yosyo/xforeign/nejm/358/358mar/xf358-10-1018.htm
[★]
- 英
- acquired long-QT syndrome
- 関
- QT延長症候群、多形性心室頻拍、トルサード・ド・ポアンツ
病因
- 参考1
治療
参考文献
- 1. 不整脈薬物治療に関するガイドライン(2009年改訂版)
- http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2009_kodama_h.pdf
[★]
- 英
- cyclic adenosine monophosphate、cyclic AMP、cAMP
- 同
- 環状アデノシン3'、5'-一リン酸 サイクリックアデノシン3',5'一リン酸 cyclic adenosine 3',5'-monophosphate。環状AMP、サイクリックAMP
- 関
- 副甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能低下症。環状ヌクレオチド
概念
臨床検査
- 血漿のサイクリックAMPは細胞内のサイクリックAMP濃度を反映している。肝硬変の重症度判定に用いられている。
- 尿中のサイクリックAMPは副甲状腺疾患の病型の鑑別に用いられている。
- Ellsworth-Howard試験(PTH負荷試験)による副腎甲状腺機能低下症の病型鑑別
血漿
- 肝;肝硬変、閉塞性黄疸
- 心;心筋梗塞、心不全
- 腎;腎不全、
尿
- 高値:甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能亢進症
- 低値:
- アルコール常飲者
- 内分泌;偽性副甲状腺機能低下症、甲状腺機能低下症
- 腎;腎不全
[★]
- 英
- pseudohypoparathyroidism PHP
- 同
- 偽性上皮小体機能低下症、仮性副甲状腺機能低下症
- 関
- 副甲状腺機能低下症
概念
- 副甲状腺ホルモン(PTH)の欠乏が見られないにもかかわらず、症候的には副甲状腺機能低下症を呈する疾患。
- PTHに対する標的臓器(腎臓、骨)に反応が見られない(不応性を呈する)ことが原因である。
- 原発性・続発性の副甲状腺機能低下症と区別するために「偽性」を冠してオールブライト(Albright F)らが命名した(1942)と言われている。
検査所見
- 血液検査:PTH低値、低カルシウム血症、高リン血症
症状
副甲状腺機能低下症に共通した症状(YN.D51)
偽性副甲状腺機能低下症に特有の症状(YN.D51)
- 知能低下
- 低身長、肥満、円形顔貌
- 全身けいれん発作、四肢筋のひきつれ
検査
血液生化学
ホルモン
参考
- http://www.nurs.or.jp/~academy/igaku/s3/s32332.htm
- 2. Pseudohypoparathyroidism - pubmed health
- http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmedhealth/PMH0001403/
- http://www.hypoparathyroidism.org.uk/details05.asp?id=-1990863324
- http://www.endotext.org/parathyroid/parathy
[★]
- 英
- pseudopseudohypoparathyroidism, pseudo-pseudohypoparathyroidism
- 同
- 偽性偽性上皮小体機能低下症
- 関
- マクキューン・オルブライト症候群
- 腹腔所湯煎からは機能を有しないproPTHが分泌されるが、現在の分析系ではProPTHとPTHを区別できない。見かけ上PTHが正常であるにもかかわらず副甲状腺機能低下症の病態を示すので、この病態では偽性副甲状腺機能低下症と区別できない。
[★]
- 英
- idiopathic hypoparathyroidism
- 同
- 特発性上皮小体機能低下症
- 関
- 副甲状腺機能低下症
[★]
- 英
- neonatal transient hypoparathyroidism
- 関
- 新生児一過性副甲状腺機能低下症
[★]
- 英
- thyroid gland
- ラ
- glandula thyroidea
- 関
- 甲状腺ホルモン、副甲状腺(上皮小体)
- 喉頭
- 図:N.24(全面の筋),25(全面の筋),70(血管),71(血管)
解剖学
部位
性状
- 成人の正常重量15-25g、女性の方が少し重い。妊娠中や性周期で重量が変化する。分泌期初期(early secretary phase排卵後2-5日目)には50%も重量が増加する。
大きさ
- よくわかる甲状腺疾患のすべて 永井書店 (2004/01) ISBN 481591673X
- 単位はmm?
|
n
|
峡部
|
横断厚
|
横径
|
縦経(右)
|
縦経(左)
|
男性
|
34
|
1.8±0.6
|
18±3.0
|
48±4.8
|
49±3.7
|
49±3.8
|
女性
|
16
|
1.3±0.8
|
16±2.2
|
46±3.6
|
45±6.0
|
46±3.0
|
血管
動脈
静脈
神経
- 声帯を支配する神経が甲状腺の裏側を通過 N.71
画像
- (高エコー)筋肉>甲状腺>気道(低エコー) ← 要確認
組織学
- 成人甲状腺全体の0.1%を占める
- カルシトニン産生細胞、HEでは判別困難。
- 銀染色(Glimerius)、免疫組織化学(chromogranin A、synaprophysin, carcitoninなど)により明らかとなる。
- 電顕では、electron dense な顆粒を有する(神経内分泌顆粒)。
機能
発生
神経支配
- 上頚部交感神経節、中頚部交感神経節。交感神経神経線維は濾胞近傍に終末し、分泌に影響を及ぼす。
臨床関連
診察所見と疾患
非腫瘍性疾患
- a) 無形成 Agenesis
- b) 低形成 Hypoplasia
- c) 異所性甲状腺:異残物
- mynocyclineによるblack thyroid:消耗性色素リポフスチンと他の物質(lipid-drug complexによりlysosomeに色素が沈着する)。
- a) 濾胞腺腫 follicular adenoma
- a) 乳頭癌 papillary carcinoma 88%
- b) 濾胞癌 follicular carcinoma 4.2% 甲状腺濾胞癌 thyroid follicular carcinoma
- c) 低分化癌 poorly differentiated carcinoma
- d) 未分化癌 undifferentiated carcinoma 1.5%
- e) 髄様癌(C細胞癌) medullary carcinoma, C-cell carcinoma 1.4%
- f) 悪性リンパ腫 malignant lymphoma 3.5%
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
分類
[★]
- 英
- parathyroid gland (KH)
- ラ
- glandura parathyroidea
- 同
- 上皮小体
[show details]
機能
解剖
血管
動脈
臨床関連
[★]
- 関
- 関数、官能基、機能性、機能的、作動、手術、操作、官能性、機能上、運用、操縦
[★]
- 関
- 機能低下症、機能不全、低機能、活動性低下
[★]
- 英
- sis, pathy