痔核
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/03/29 10:54:09」(JST)
[Wiki ja表示]
|
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。
出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(2012年2月) |
痔 |
痔の過程を示した解剖図
|
分類及び外部参照情報 |
ICD-10 |
I84 |
ICD-9 |
455 |
DiseasesDB |
10036 |
MedlinePlus |
000292 |
eMedicine |
med/2821 emerg/242 |
Patient UK |
痔 |
痔(じ)は、肛門周辺に生じた疾患の総称。痔疾(じしつ)ともいう。
目次
- 1 語彙
- 2 病態
- 3 予防方法
- 4 治療薬の種類
- 5 脚注
- 6 関連項目
語彙
漢字の「痔」は肛門周囲に生じた疾患の総称として用いられてきた経緯があり、医学的には正確には以下の通りに表記される。また「ぢ」と表現するのは「歴史的仮名遣い」である。
- 痔核(俗称:いぼ痔):hemorrhoids・piles
- 裂肛(俗称:きれ痔):anal fissure
- 痔瘻(俗称:あな痔):anal fistula
病態
- ヒト固有の病気
- 直立二足歩行するヒトの場合、直腸や肛門付近の血管は、頭の方向に血液を送っているため、普段から非常に大きい圧力がかかっている。そこに、長時間の立仕事や座り仕事などによる肛門付近での体液の鬱滞、便秘または下痢を繰り返すことなどで肛門部に強い力が幾度もかかること、などの要因が加わって痔を発症する。痔は、排便の障害となることがある。
- 生活習慣病
- 「寒さ」の要因を別にすれば、おおむね「生活習慣病」であると言える。よって、適度な「運動・栄養・休息」をとり、健康的な生活習慣になるよう改善することで、ある程度の予防・治癒することが可能である。
- 排便時などの出血
- なお、排便時などの出血を痔によるものだと誤解し、直腸癌など致死的となる病気を放置している事例がある。
- また、一口に痔と言っても種類によって対処法が違うので、痔になってしまった場合は、どの種の痔なのかも知る必要がある。したがって痔になった場合には、病院(肛門科)で検査を受けることが望ましい。
予防方法
- 便通に気をつける(食物繊維の多い食事を心がける、水分をこまめに補給する、必要以上の食事制限によるダイエットを避ける)
- 同じ姿勢を長時間続けない(立ちっぱなし、座りっぱなしの状態を避ける)
- 排便後肛門を清潔に保つ
- トイレでの長居、いきみ過ぎを避ける
- 腰を冷やさない
- ストレスをためないようにする
- アルコールや刺激物を控える[1][2]。
治療薬の種類
- 酸化亜鉛(Zinc oxide) - 粘膜の保護作用、炎症抑制作用 - 止血、収斂、皮膚保護成分
- 酸化ビスマス(Bismuth Oxide) - 粘膜の保護作用、炎症抑制作用 - 止血、収斂、皮膚保護成分
- 次没食子酸ビスマス(Bismuth subgallate) - 粘膜の保護作用、炎症抑制作用 - 止血、収斂、皮膚保護成分
- バルサムペルー(Balsam Peru) - 傷の治療を促進 - 鎮痒(かゆみ止め)、抗炎症、殺菌消毒成分
- アラントイン(Allantoin) - 傷の回復を促進 - 組織修復成分
- 塩酸リドカイン(Lidocaine hydrochloride) - 局所麻酔剤 - 局所麻酔成分
- ベンゾカイン(Benzocaine) - 局所麻酔薬 - 局所麻酔成分
- ヒドロコルチゾン酢酸エステル(Hydrocortisone acetate) - ステロイド系抗炎症薬 - 抗炎症成分
- 酢酸トコフェロール(Tocopheryl acetate) - 血行促進成分
- グリチルレチン酸(Glycyrrhetinic acid) - 抗炎症成分
- アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネート(Aluminum chlorohydroxy allantoinate) - 組織修復成分
- 塩酸クロルヘキシジン(Chlorhexidine hydrochloride) - 殺菌消毒成分
脚注
- ^ 痔の予防法 症状別対策BOOK - タケダ健康サイト
- ^ http://www.borraginol.com/care/
関連項目
- 外科学
- 消化器外科学
- 肛門学(肛門科)
- ヒサヤ大黒堂
|
この項目は、医学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:医学/Portal:医学と医療)。 |
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 症例報告 痔疾薬によるsystemic contact dermatitisの1例
- 水口 将志,古屋 亜衣子,藤本 典宏 [他]
- 臨床皮膚科 = Japanese journal of clinical dermatology 68(9), 679-683, 2014-08
- NAID 40020180315
- 臨床研究 痔核注射治療(ALTA)後の肛門痛に関する検討
- 矢野 孝明
- 臨床外科 = Journal of clinical surgery 69(8), 1000-1002, 2014-08
- NAID 40020164030
Related Links
- 痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、痔瘻の代表的な3種類の痔について原因や症状をご紹介します。|大正製薬の痔疾治療薬、止まって治す!『プリザシリーズ』ブランドサイト
- 痔の原因や症状に関する情報を掲載。痔になる仕組みや、痔の種類と主な症状などをご紹介しています。 ... 痔は大きく分けて3種類 痔には、主にいぼ状のはれができる「いぼ痔(痔核)」、肛門の皮膚が切れる「きれ痔(裂肛 ...
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ネリコルト軟膏
組成
*成分・含量
- 1g中 日局ジフルコルトロン吉草酸エステル…0.1mg
日局リドカイン…20mg
添加物
- サラシミツロウ、流動パラフィン、ワセリン、ペンタエリスチルクエン酸高級脂肪酸エステル、ミツロウ、ノニオン乳化剤、pH調整剤
禁忌
- 局所に結核性、化膿性又は梅毒性感染症、ウイルス性疾患のある患者[症状を悪化させることがある。]
- 局所に真菌症(カンジダ症、白癬等)のある患者
[症状を悪化させることがある。]
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- ジフルコルトロン吉草酸エステル、リドカインに対し過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
- 痔核に伴う症状(出血、疼痛、腫脹)の緩解
- 通常、成人には1日2回適量を肛門内に注入する。
慎重投与
- 他のリドカイン製剤が併用投与される患者[リドカインの血中濃度が上昇するおそれがある。]
薬効薬理
- 本剤は下記の薬効薬理試験により、標準製剤との生物学的同等性が確認されている。
抗炎症作用
- クロトン油混合液誘発痔疾モデル(ラット)、機械刺激誘発性痔疾モデル(ラット)に対する抗炎症効果を肛門・直腸部湿重量を指標として実施した試験において、本剤及び標準製剤は炎症を有意に抑制し、両製剤間に有意差は認められなかった1)、2)。
鎮痛作用
- 急性組織損傷性疼痛モデル(ラット)に対する鎮痛効果を肛門括約筋収縮反応を指標として実施した試験において、本剤及び標準製剤は肛門括約筋の収縮反応を有意に抑制し、両製剤間に有意差は認められなかった3)。
有効成分に関する理化学的知見
性状
- 白色〜微黄色の結晶又は結晶性の粉末である。
メタノール又はエタノール(95)に極めて溶けやすく、酢酸(100)又はジエチルエーテルに溶けやすく、水にほとんど溶けない。希塩酸に溶ける。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- melena
- ラ
- melaena
- 同
- タール便 tarry stool
- 関
- 消化管出血(上部消化管出血、下部消化管出血)、黒色便、赤色便。吐血
定義
- (広義)便の中に血液が含まれている状態:黒色便、タール便、粘血便、鮮血便 (ただし潜血便は含まれない)
- (狭義)タール便
狭義
下血
分類
頻度
- IMD.566
出血部位と便の性状
- IMD.567
[★]
- 英
- hemorrhoidal herniation
- 関
- 痔核発作
failpicload@./t_image/096D017.JPG
[★]
- 英
- hemorrhoid, pile, piles
- 同
- いぼ痔、イボジ
- 関
- 内痔核、外痔核
[★]
- 英
- hemorrhoidectomy、((古))haemorrhoidectomy
- 関
- 痔核切除
[★]
- 英
- hemorrhoidalattack
- 同
- 痔核嵌頓 hemorrhoidal herniation
[★]