- ラ
- melaena neonatorum
- 同
- 真性メレナ true melena、新生児一次性出血症 primary hemorrhagic disease of the newborn
- 関
- 偽性メレナ
予防
- ビタミンK2シロップ2mgの投与(生後24-48時間、生後5-7日、生後1ヶ月) (SPE.126)
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/04/17 00:31:04」(JST)
[Wiki ja表示]
|
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。
出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(2010年8月) |
新生児メレナ(しんせいじメレナ、英: melena neonatorum)とは、ビタミンK欠乏のため凝固因子を体内で十分につくることができず、消化管出血の結果、黒色便をきたした状態のこと。
目次
- 1 疫学
- 2 原因
- 3 症状
- 4 検査
- 5 画像診断
- 6 治療
- 7 予後
- 8 参照・引用
- 9 関連項目
疫学
現在の日本では、ビタミンKシロップの投与が行われており、標準的産科医療を受けていればほぼ発症しない(発症例は年間に十数例程度と見られている)。
ホメオパシーや宗教により、非医学的医療を受けた結果死亡にいたる例が報告されている[1]。
原因
元来、新生児は、その栄養摂取をほぼすべて母乳に頼っている。褥婦が食思不振(食欲不振・摂食障害)などでビタミンK欠乏となった結果、新生児もビタミンK欠乏となる。
症状
消化管出血から黒色便にいたることが病名の由来であるが、ビタミンK欠乏による凝固因子不足からきた出血傾向がその本質であり、出血傾向の症状がすべてあてはまる。
など
検査
- PT・APTT・出血時間 - すべて延長する[2]
- フィブリノゲン・D-ダイマー - DICとの鑑別に有用
- PIVKA-II - ビタミンK欠乏により生成される異常プロトロンビン
画像診断
凝固因子について画像診断は行われないが、合併症の頭蓋内出血に対しては頭部CTが施行される。
治療
- ビタミンK投与
- 出血が持続し、ビタミンKの作用するまで待機できず、緊急性を要するときには新鮮凍結血漿の投与。
予後
参照・引用
- ^ ビタミンKのお話 - 新小児科医のつぶやき
- ^ 血液・呼吸器内科のお役立ち情報:ビタミンK依存性凝固因子の覚え方:血液凝固検査入門(17)
関連項目
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 新生児メレナ (小児の治療指針) -- (新生児)
- 新生児メレナの鑑別におけるHPLC法の有用性についての検討
- 仲澤 麻紀,後藤 裕介,松田 恭子,磯畑 栄一,横山 哲夫
- 日本未熟児新生児学会雑誌 = Journal of Japan Society for Premature and Newborn Medicine 17(2), 195-199, 2005-08-15
- NAID 10016636287
Related Links
- 出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(2010年8月). 新生児メレナ( しんせいじメレナ、英: melena neonatorum)とは、ビタミンK欠乏のため凝固因子を体内 で十分につくることができず、消化管出血の結果、黒色便をきたした状態のこと。 目次 ...
- 新生児メレナとはどんな病気か. 新生時期にみられる吐血や下血などの消化管の出血 のことです。これまでは、新生児メレナ=ビタミンK欠乏による新生児の出血性疾患の ように思われていました。しかし、現在ではビタミンKの予防投与やさまざまな検査により 、 ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [098G084]←[国試_098]→[098G086]
[★]
[★]
[★]
- 英
- examination、test、testing、assessment、trial、exam、examine
- 関
- アセスメント、計測、検査、検定、試み、査定、試行、調べる、診断、治験、調査、テスト、判定、評価、検討、影響評価、実験デザイン、研究デザイン、データ品質、対応群、スコアリング法
循環器
肝臓異物排泄能
カルシウム
ビタミン
血液
- ショ糖溶血試験:(方法)等張ショ糖液に血液を加える。(検査)溶血の存在。低イオン強度では補体の赤血球に対する結合性が増し、発作性夜間血色素尿症 PNHにおいては溶血をきたす。スクリーニング検査として用いられ、確定診断のためにはハム試験を行う。
- ハム試験 Ham試験:(方法)洗浄赤血球に塩酸を加え、弱酸性(pH6.5-7.0)条件にする。(検査)溶血の存在。発作性夜間血色素尿症 PNHにおいては弱酸性条件で補体に対する感受性が亢進するため
産婦人科
内分泌
視床下部-下垂体-糖質コルチコイド
高血圧
- 立位フロセミド負荷試験:(投与)フロセミド、(検査)血漿レニン濃度:フロセミドでhypovolemicとし歩行負荷で交感神経を興奮させレニンの分泌を促す。原発性アルドステロン症の場合、レニン高値のまま無反応。
膵臓
膵外分泌機能
腎臓
ガストリノーマ
感染症
[★]
- 英
- vitamin K, VK
- 関
- ビタミン、(薬剤として存在)フィトナジオン(=ビタミンK1)
種類
生理作用
- ビタミンKはγ-glutamyl carboxylase(多分、Ca2+を補酵素として用いる酵素の総称で、γ-carboxyglutamate residueを有する)に必要である。
- 血液凝固に必要な因子の肝臓における生合成を促進 (SPC.360)
-
- 促進というより、凝固因子のグルタミン酸をγ-カルボキシグルタミン酸(Gla)に変換しないとセリンプロテアーゼとしての酵素活性を発揮できないということ?
- bone Gla proteinやmatrix Gla proteinといった骨の石灰化に関与する蛋白質の補酵素として働いており、またビタミンK1(phylloquinone)やビタミンK2は骨粗鬆症の治療薬として臨床試験が進められている(参考1)。
体内産生
- 低栄養or肝障害の存在するとき腸内細菌を死滅させるような広域抗生剤の使用 → ビタミンK欠乏症
吸収
適応
- クマリン誘導体による低プロトロンビン血症による出血
==禁忌
臨床関連
- 特発性乳児ビタミンK欠乏性出血症(乳児ビタミンK欠乏性出血症)
- 新生児メレナ
- 閉塞性黄疸、膵臓疾患、小腸疾患(例えばクローン病)、下痢、抗菌薬の長期連用
- ビタミンKに依存している血液凝固因子の血中半減期は、以下の通りなので、PTでビタミンK欠乏症のスクリーニングが行われるらしい
- 半減期(hr):F II(50-80) > F X(25-60) > F IX](24) >F VII(6)
参考
- 1. [charged] ビタミンKの概要 - uptodate [1]
[★]
- 英
- Apt test
- 同
- Apt試験
- 胎児ヘモグロビン(HbF)と成人型ヘモグロビン(HbA)のアルカリに対する抵抗性の差から判定する。
- 陽性:ヘモグロビン非変性:ピンク:胎児由来:HbF:新生児メレナ
- 陰性:ヘモグロビン変性 :黄褐色:母体由来:HbA:仮性メレナ
参考
[★]
- 英
- black stool
- 同
- タール様便 tarry stool、メレナ melena
- 関
- 新生児メレナ
[show details]
[★]
- 英
- gastrointestinal bleeding、gastrointestinal hemorrhage
- ラ
- haemorrhage canalis alimentarius
- 関
- 血便、胃腸出血、新生児メレナ
[★]
- 英
- neonate
- 同
- 新産児 newborn
- 関
- 胎児 fetus,乳児 infant
- neonatal, newborn, newborn animal, newborn infant
定義
- 早期新生児期:出生後1週未満
- 後期新生児期:7日から28日未満
出生後にみとめられるもの
- 098G051
- 吸啜反射:出生時より
- 胎便:出生直後-3日頃
- 生理的黄疸:出生後2-3日に出現。出生後4-6日にピーク ← 出生時~出生後24時間内の黄疸は病的
- 生理的体重減少:出生後3-4日で最大。
- 臍帯の脱落:出生後5-7日
解剖
生理
腎機能
免疫
- 細胞性免疫>液性免疫
- 在胎26-33週に移行した母体のIgGによる受動免疫で感染から防御している。
- 出生後5ヶ月で消失
血液
- Ht:50-55%:生後細胞外液の喪失に伴い上昇、8日で生後の値にもどり、3ヶ月に最も低くなる。
- Hb:17-19g/dL
- 白血球:9,000-30,000/mm3
- 血小板:10-28万/mm3 (SPE.74)
身体所見
身体の大きさ
- QB.P-329
- 前後径、肩幅:11cm
- 大横径、小斜径、殿幅:9cm
- 体重:3300g
- 頭囲:33cm
- 胸囲:33cm
呼吸器
- SPE.78
- 腹式呼吸
- 呼吸数:40-50/分 (早産児ではこれより早く、5-10秒の呼吸停止を挟む呼吸)
- 聴診:呼吸音は胸壁が薄いためよく聴取され、高調である。
経過観察できる所見
- QB.O-76改変
診察箇所と疑われる疾患
- SPE.77
出生体重による分類
- 高出生体重児 high birth weight infant
- 巨大児 giant baby : 4000g以上
- 超巨大児 exceptionally large baby : 4500g以上
- 正出生体重児 normal birth weight infant :2500g以上、4000g未満
- 低出生体重児 low birth weight infant : 2500g未満
- 極低出生体重児 very low birth weight infant : 1500g未満
- 超低出生体重児 extremely low birth weight infant : 1000g未満
身長、体重による区分
- SPE.48
- 日本での定義/体重のみで評価
- light for gestational age infant / light for dates infant : 体重が10パーセンタイル未満の児
- apropriate for gestational age infant AGA infant : 体重が10パーセンタイル以上の児 かつ 体重が90パーセンタイル未満の児
- heavy for gestational age infant :体重が90パーセンタイル以上の児
- 参考1
- 体重による評価
- light for date LFD
- appropriate for date AFD
- hearve for date
- 参考1
- 身長と体重による評価
- small for date SFD / small for gestational age SGA
- large for date? LFD? / large for gestational age? LGA?
成熟新生児の身体所見
- 参考2 G10.M235 SPE.78 など
- 大泉門は開存(4x4cm)しており、小泉門は小さい
- 産瘤(経腟分娩による場合)
- 頭頂部方向に長く変形(児が後頭位であって、経腟分娩により出生した典型的な場合)
- 骨重積(産瘤、頭部変形、骨重積は2日程度で戻る)(経腟分娩による場合)
- 頭髪の長さは2cm前後
- 耳介の巻き込み
- 面疱は鼻に限局
- うぶ毛は背中、肩甲部に限局 ← 未成熟の場合、うぶ毛は多い
- 皮膚は厚く、血管は透けない
- 足底にしわを認める ← 未成熟の場合、しわは少ない
- 四肢に浮腫を認めない
- 関節屈曲部に胎脂が残る
新生児と疾患
在胎週数と疾患
参考
- 1. C.産婦人科検査法 14.胎児発育・児体重推定 - 日産婦誌59巻6号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/59/5906-168.pdf
- http://www.hogarakana.jp/study/index.php?ID=55
国試