- 78歳の男性。 3時間前から持続する胸痛と冷汗とを主訴に来院した。 1か月前に受けた健康診断では心電図の異常を指摘されなかった。 10年前から脂質異常症を指摘されている。喫煙は20本/日を50年間。脈拍88/分、整。血圧162/98mmHg。来院時の心電図(別冊No. 9)を別に示す。
- 診断として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106A030]←[国試_106]→[106A032]
★リンクテーブル★
[★]
- 58歳の女性。頭重感を主訴に来院した。 10年前から時々洗顔時に鼻出血をきたすことがあったが、そのままにしていた。 3か月前からふらつきを自覚するようになった。 1週前から頭重感を自覚し、次第に増悪してきたため受診した。 32歳時に喀血したことがある。父と弟も、若年のころから鼻出血を繰り返していたという。
- 意識は清明。身長156cm、体重55kg。体温36.6℃。脈拍92/分、整。血圧108/80mmHg。呼吸数14/分。 SpO2 92 %(roomair)。眼瞼結膜に貧血を認めない。舌尖に小出血斑の点在を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。
- 神経学的所見に異常を認めない。血液所見:赤血球498万、 Hb14.9g/dl、 Ht42%、白血球5,200(桿状核好中球10%、分葉核好中球42%、好酸球2%、好塩基球1%、単球6%、リンパ球39%)、血小板22万、 PT115%(基準80-120)。 CRP0.2mg/dl。動脈血ガス分析(自発呼吸、 room air) : pH7.42、 PaCO2 32Torr、 PaO2 62Torr、HCO3" 20mEq/l。心電図に異常を認めない。胸部エックス線写真で両側肺野に異常陰影を認める。胸部単純CT(別冊No. 10)を別に示す。
- この疾患の主な病態として正しいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106A031]←[国試_106]→[106A033]
[★]
- 62歳の女性。腹痛と血便とを主訴に来院した。以前から時々便秘をする以外は自覚症状はなかったが、昨夜突然、左下腹部痛が出現し、直後に血便を認めた。腹痛は、排便後一時的に軽減したが今朝から増強し、悪心を伴うようになった。 2時間前に再度血便を認めたため受診した。 10年前から自宅近くの診療所で高血圧症に対する治療を受けている。意識は清明。身長153cm、体重54kg。体温37.2℃。脈拍88/分、整。血圧120/84mmHg。呼吸数14/分。 SpO2 98%(room air)。腹部は平坦で、左下腹部に圧痛を認めるが、 Blumberg徴侯と筋性防御とを認めない。腸雑音は低下し、金属音を聴取しない。血液所見:赤血球350万、 Hb11.0g/dl、Ht43%、白血球9,200、血小板38万。血液生化学所見:尿素窒素19mg/dl、クレアチニン1.2mg/dl。 CRP5.0mg/dl。立位と臥位の腹部エックス線写真(別冊No. 8A、 B)を別に示す。
- 入院後の対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106A029]←[国試_106]→[106A031]
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