- 69歳の女性。血便を主訴に来院した。 3か月前から便に血液が付着していることに気付いていた。便器の水が血で染まる色が徐々に濃くなったため受診した。既往歴に特記すべきことはない。下部消化管内視鏡検査による回盲部から約 20 cm肛門側の写真 (別冊 No.25A)と肛門から約 30 cm口側の写真 (別冊 No.25B)とを別に示す。写真Aの病変に対しては内視鏡的粘膜切除が行われ、病理所見は腺腫であった。同時に行った写真Bの病変に対しては生検が行われ、病理所見は腺癌であった。胸腹部・骨盤部造影 CTで肺や肝臓などの主要臓器に転移を認めない。
- 対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108I063]←[国試_108]→[108I065]
★リンクテーブル★
[★]
- 74歳の女性。意識消失を主訴に来院した。 8年前に心雑音を指摘されていたが生来健康であり、そのままにしていた。数か月前から労作時に 2分程度の前胸部圧迫感を自覚していたという。昨日、自宅にて意識を失って倒れているところを家族に発見されたが、呼びかけにて意識は回復したため本日になって受診した。 ADLは自立している。脈拍 72/分、整。血圧 144/68 mmHg。胸骨右縁第 2肋間を最強点とする収縮期駆出性〈収縮中期性〉雑音を聴取し、心尖部に III音と IV音とを聴取する。呼吸音に異常を認めない。下腿に浮腫を認めない。心電図で左室肥大所見を認める。胸部エックス線写真では、心胸郭比 53%で、肺うっ血と胸水貯留とを認めない。心エコー検査で左室駆出率は 43%。心エコー検査の断層像 (別冊 No.24A、B)と連続波ドプラ法で記録した左室駆出血流速パターン (別冊 No.24C)とを別に示す。冠動脈造影で有意な狭窄病変を認めない。
- 対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108I062]←[国試_108]→[108I064]
[★]
- 58歳の男性。腹部CTで異常を指摘され来院した。 55歳時に自宅近くの医療機関で早期胃癌に対し幽門側胃切除術を受け、その後の定期検査の腹部 CTで異常を指摘され、紹介されて受診した。自覚症状はない。体温 36.2℃。脈拍 88/分、整。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球 415万、 Hb 13.6 g/dl、Ht 42%、白血球 5,800、血小板 22万。血液生化学所見:総ビリルビン 0.8 mg/dl、AST24 IU/l、ALT 32 IU/l、ALP 246 IU/l(基準 115~359)、 γ -GTP 44 IU/l(基準 8~50)、アミラーゼ 155 IU/l(基準 37~160)、 CEA 2.2 ng/ml(基準 5以下 )、 CA19-9 32 U/ml(基準 37以下 )。 CRP 0.1 mg/dl。MRCP(別冊 No. 26)を別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108I064]←[国試_108]→[108I066]
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