国際標準化比
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/12/06 21:30:51」(JST)
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プロトロンビン時間(ぷろとろんびんじかん);PT(prothrombin time)は、血液の凝固因子に関する指標の一つ。外因系及び共通系の凝固異常を判定する検査として用いられる。
目次
- 1 検査法
- 1.1 International normalized ratio (INR)
- 2 プロトロンビン時間の意義
- 3 その他
- 4 脚注
- 5 関連項目
- 6 外部リンク
検査法[編集]
まず、被検者の静脈血を採取する。このうち血漿にカルシウムと組織トロンボプラスチンを加え、このときの凝固時間を測定する。
正常では11-13秒(PT-INRで0.80-1.20)。
International normalized ratio (INR)[編集]
検査に用いる組織トロンボプラスチンは生物由来の製剤であるために、製造ロットや製造業者によって結果が異なってくる。この差異を標準化するために考案されたものが International normalized ratio(INR, 国際標準比または国際標準化比。PT-INRとも表記される)である。各業者は、製造した組織トロンボプラスチンごとに国際感受性指標 (International Sensitivity Index、ISI)を表示する。ISIはそのロットが国際標準試料とどれだけ異なっているかを表示したものであり、その値は通常1.0から1.4の間である。検体のプロトロンビン時間の正常対照試料に対する比を、正常対照試料のISIで累乗したものがINRとなる。
プロトロンビン時間の意義[編集]
プロトロンビン時間の短縮は病的意義が少ない。問題になるのはほとんどが延長である。
- 第VII因子欠乏ないし異常:外因系の因子である。外因系・及び共通系の検査なので、これらの系に異常があればプロトロンビン時間が延長する。
- 第II因子(プロトロンビン)欠乏ないし異常:共通系の因子である。共通系ではAPTTも延長する。
- 第V因子欠乏ないし異常:共通系
- 第X因子欠乏ないし異常:共通系
- 肝硬変・肝炎・肝臓癌:凝固因子を産生しているのは肝臓である。したがって、肝硬変や肝炎などで肝臓の機能が著しく低下した場合、因子の欠乏によってプロトロンビン時間が延長する。同時にAPTTも延長する。
- DIC:凝固因子の消費が過剰。この場合もAPTTが延長する。
- ワーファリン投与・ビタミンK欠乏:第VII因子はビタミンK依存性凝固因子であるため、これが不足すると外因系が阻害され、プロトロンビン時間が延長する。
- ワーファリンによる抗凝固療法のコントロール推奨値は一般にPT-INR=2.0~3.0とされている。[1]ただ70歳以上の高齢者などの、出血の合併症の恐れがあるときにはPT-INR=1.6~2.6とすることとされる。[2]
その他[編集]
血友病は内因系の第VIII因子や第IX因子に異常がある。そのためAPTTは延長するものの、プロトロンビン時間は延長しない。
同様に第Ⅷ因子に異常があるヴォン・ヴィレブランド病もAPTT延長・PT正常を示す。
脚注[編集]
- ^ Ogawa S, et al : Circ J 2008; 72:1581-1638
- ^ Yasaka M, et al : Intern Med 2001; 40:1183-8
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- PT-INR(1・2)
- わかりやすい血栓と止血の臨床(日本血栓止血学会編集)
- 血液専門医テキスト(日本血液学会編集)
- 臨床に直結する血栓止血学
- トロンボテスト TT-INR [1]
- 日本血栓止血学会
- 血栓止血の臨床(研修医のために)
- 特発性血栓症(難病情報センター)
- 抗凝固薬の適正な使い方 (第2版),2008年10月発行 (ISBN978-4-263-73105-5) 櫻川信男・上塚芳郎・和田英夫 編. 参考書籍:[2]
UpToDate Contents
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English Journal
- Restoration of Normal Prothrombin Time/International Normalized Ratio With Fresh Frozen Plasma in Hypocoagulable Patients.
- Only AJ Jr1, DeChristopher PJ1, Iqal O1, Fareed J2.
- Clinical and applied thrombosis/hemostasis : official journal of the International Academy of Clinical and Applied Thrombosis/Hemostasis.Clin Appl Thromb Hemost.2014 Oct 7. pii: 1076029614550819. [Epub ahead of print]
- Fresh frozen plasma (FFP) is an effective reversal agent for hypocoagulable patients. Its proven efficacy continues to prompt its usage as both a prophylactic and a therapeutic therapy. Although published guidelines encouraging the appropriate administration of FFP exist, overutilization continues.
- PMID 25294634
- On the monitoring of dabigatran treatment in "real life" patients with atrial fibrillation.
- Skeppholm M1, Hjemdahl P2, Antovic JP3, Muhrbeck J4, Eintrei J3, Rönquist-Nii Y5, Pohanka A5, Beck O5, Malmström RE2.
- Thrombosis research.Thromb Res.2014 Oct;134(4):783-9. doi: 10.1016/j.thromres.2014.06.016. Epub 2014 Jul 6.
- INTRODUCTION: The oral direct thrombin inhibitor dabigatran is increasingly used to prevent thromboembolic stroke in patients with atrial fibrillation (AF). Routine laboratory monitoring is currently not recommended, but measurements of dabigatran and/or its effect are desirable in certain situation
- PMID 25172669
- Impact of non-vitamin k antagonist oral anticoagulants on intracranial bleeding in asian patients with non-valvular atrial fibrillation.
- Yasaka M1, Lip GY.
- Circulation journal : official journal of the Japanese Circulation Society.Circ J.2014 Sep 25;78(10):2367-72. Epub 2014 Sep 10.
- The incidence of intracranial bleeding is known to be markedly higher in Japan and other East Asian countries than in countries outside of East Asia. Non-vitamin K antagonist oral anticoagulants (NOACs) have much lower risk of intracranial bleeding than warfarin, so we reviewed the effect of this cl
- PMID 25213003
Japanese Journal
- プライマリケア・マスターコース マンスリーレクチャー その場の1分、その日の5分(CASE 34)ワルファリン服用者のPT-INRのモニター間隔は?
- 測定試薬変更時のプロトロンビン時間(PT)のデータ乖離に関する検討-先天性第VII因子欠乏症における乖離を経験して-
- 大塚 洋子,坂口 裕子,坂本 輝彦,山田 理恵子,川内 喜代隆,加藤 博之,OTSUKA Hiroko,SAKAGUCHI Yuko,SAKAMOTO Teruhiko,YAMADA Rieko,KAWAUCHI Kiyotaka,KATO Hiroyuki
- 東京女子医科大学雑誌 83(2), 72-78, 2013-04-25
- … 【緒言】PTの測定において、試薬の変更により凝固時間(PT-s)が大きく延長したが、PT-INRが減少した先天性第VII因子欠乏症症例を経験した.このデータ乖離の原因検索を行ったので報告する.【対象と方法】対象として凝固第VII因子欠乏症症例とPT 測定依頼のあった203例の血漿および第VII因子欠乏血漿で作製した希釈検体を用いた。 …
- NAID 110009581133
- 予防的抗凝固療法のモニタリング (特集 予防的抗凝固療法の新展開)
Related Links
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- 次の文を読み、51~53の問いに答えよ。
- 73歳の女性。意識障害のためかかりつけ医から紹介されて家人とともに受診した。
- 現病歴:25年前にC型肝炎ウイルス感染を指摘された。6か月前に腹水貯留を指摘され、肝硬変と診断されてかかりつけ医で利尿薬を処方されていた。今朝から呼びかけに対する反応が鈍くなり徐々に傾眠状態になったため、かかりつけ医から紹介されて受診した。
- 既往歴:28歳の分娩時輸血歴あり。64歳時に食道静脈瘤に対し内視鏡的治療。
- 生活歴:喫煙歴と飲酒歴はない。
- 家族歴:特記すべきことはない。
- 現症:傾眠状態だが呼びかけには開眼し、意思疎通は可能である。身長 161cm、体重 59kg。体温 36.1℃。脈拍 76/分、整。血圧 104/80mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 95%(room air)。眼瞼結膜は軽度貧血様であり、眼球結膜に軽度黄染を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は膨隆しているが、圧痛と反跳痛とを認めない。腸雑音に異常を認めない。肝・脾を触知しない。直腸指診で黒色便や鮮血の付着を認めない。両上肢に固定姿勢保持困難(asterixis)を認める。両下腿に浮腫を認める。
- 検査所見(3週間前のかかりつけ医受診時):血液所見:赤血球 368万、Hb 11.8g/dL、Ht 38%、白血球 3,800、血小板 4.0万、PT-INR 1.3(基準 0.9~1.1)。血液生化学所見:総蛋白 6.5g/dL、アルブミン 3.1g/dL、総ビリルビン 1.8mg/dL、AST 78U/L、ALT 66U/L、LD 277U/L(基準 176~353)、ALP 483U/L(基準 115~359)、γ-GTP 132U/L(基準8~50)、血糖 98mg/dL。
- 検査所見(来院時):血液所見:赤血球 356万、Hb 9.7g/dL、Ht 35%、白血球 4,000、血小板 8.6万、PT-INR 1.3(基準 0.9~1.1)。血液生化学所見:総蛋白 6.4g/dL、アルブミン 3.0g/dL、総ビリルビン 6.3mg/dL、直接ビリルビン 2.1mg/dL、AST 78U/L、ALT 62U/L、LD 303U/L(基準 176~353)、ALP 452U/L(基準 115~359)、γ-GTP 103U/L(基準 8~50)、アミラーゼ 95U/L(基準 37~160)、アンモニア 170μg/dL(基準 18~48)、尿素窒素 28mg/dL、クレアチニン 0.8mg/dL、尿酸 5.9mg/dL、血糖 98mg/dL、総コレステロール 106mg/dL、トリグリセリド 90mg/dL、Na 132mEq/L、K 4.0mEq/L、Cl 100mEq/L、α-フェトプロテイン(AFP) 468ng/mL(基準 20以下)。CRP 1.0mg/dL。腹部超音波像(別冊No. 12A)と腹部造影CT(別冊No. 12B)とを別に示す。
- 来院時の血液検査所見から現時点で肝腫瘤に対する治療適応はないと判断した。その根拠として最も重要なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112C052]←[国試_112]→[112C054]
[★]
- 62歳の男性。血便を主訴に来院した。
- 現病歴:本日夕食後に多量の暗赤色の便が出現し、ふらつきを自覚したため救急外来を受診した。特に腹痛や下痢を自覚していない。
- 既往歴:30年前から高血圧症と糖尿病で内服治療中。10年前から心房細動に対してワルファリンを処方されている。最近、処方薬の増量や変更はない。
- 生活歴:妻と2人暮らし。喫煙は50歳まで 20本/日を20年間。飲酒はビール 350mL/日。
- 家族歴:父親が脳梗塞。母親が大腸癌。
- 現症:意識は清明。身長 169cm、体重 70kg。体温 36.7℃。脈拍 88/分、不整。血圧 114/78mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 96%(room air)。眼瞼結膜は貧血様だが、眼球結膜に黄染を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腸雑音はやや亢進している。直腸指診で暗赤色の便の付着を認める。四肢に軽度の冷汗を認める。
- 検査所見:血液所見:赤血球 299万、Hb 9.7g/dL、Ht 32%、白血球 12,000、血小板 21万。血液生化学所見:総蛋白 6.5g/dL、アルブミン 3.6g/dL、総ビリルビン 0.9mg/dL、AST 28U/L、ALT 22U/L、LD 277U/L(基準 176~353)、γ-GTP 41U/L(基準 8~50)、アミラーゼ 80U/L(基準 37~160)、尿素窒素 18mg/dL、クレアチニン 1.1mg/dL、尿酸 6.7mg/dL、血糖 128mg/dL、Na 140mEq/L、K 4.5mEq/L、Cl 100mEq/L。CRP 1.9mg/dL。 腹部単純CT(別冊 No.10A)及び腹部造影CT(別冊No.10B、C)を別に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [113C062]←[国試_113]→[113C064]
[★]
- 次の文を読み、31、32の問いに答えよ。
- 76歳の男性。左上下肢が動かなくなったため救急車で搬入された。
- 現病歴:朝起床時に体が何となく重かったので、朝食を摂らず約2時間ベッドで休んでいた。トイレに起き上がろうとしたところ、左手で体を支えられないことに気付いた。左足も動きが悪いため、同居する妻が救急車を要請した。
- 既往歴:60歳から高血圧症で内服治療中。
- 生活歴:喫煙は20本/日を55年間。飲酒は機会飲酒。
- 家族歴:特記すべきことはない。
- 現症:意識は清明。身長 160cm、体重 55kg。体温 37.2℃。心拍数 80/分、整。血圧 184/104mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 98%(リザーバー付マスク5L/分酸素投与下)。左上下肢に弛緩性不全麻痺と感覚低下とを認める。構語障害を認める。
- 検査所見:血液所見:赤血球 491万、Hb 15.2g/dL、Ht 46%、白血球 6,300、血小板 26万。血液生化学所見:総蛋白 7.2g/dL、AST 26U/L、ALT 28U/L、尿素窒素 11mg/dL、クレアチニン 0.9mg/dL、トリグリセリド 240mg/dL、HDLコレステロール 46mg/dL、LDLコレステロール 100mg/dL。来院時の頭部MRIの拡散強調像(別冊No. 3)を別に示す。
- その後の経過:患者は緊急入院し、薬物治療とともに入院3日目からリハビリテーションが開始された。
- 退院後の生活に向けて、回復経過を評価する上で最も有用なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111H030]←[国試_111]→[111H032]
[★]
- 67歳の男性。意識障害のため救急車で搬入された。玄関先で倒れているところを妻が発見し、救急車を要請した。4日前にろれつの回らない状態が出現したが翌日には軽快していた。2日前の夕方から38℃台の発熱があった。昨日には再びろれつの回らない状態が出現した。脳梗塞の既往はない。意識レベルはGCS 11(E3V3M5)。身長 170cm、体重 68kg。体温 38.2℃。心拍数 88/分、整。血圧 112/78mmHg。眼瞼結膜は貧血様、眼球結膜に黄染を認める。四肢に紫斑を認める。血液所見:赤血球 214万、Hb 6.5g/dL、Ht 20%、白血球 7,400、血小板 0.4万。血液生化学所見:総蛋白 7.5g/dL、アルブミン 3.7g/dL、総ビリルビン 3.9mg/dL、直接ビリルビン 0.5mg/dL、AST 59U/L、ALT 29U/L、LD 2,350U/L(基準 120~245)、ALP 216U/L(基準 115~359)、尿素窒素 40mg/dL、クレアチニン 2.8mg/dL、尿酸 19.2mg/dL、Na 138mEq/L、K4.1mEq/L、Cl 101mEq/L。頭部MRIでは急性期の微細な多発性脳梗塞を指摘された。末梢血塗抹May-Giemsa染色標本(別冊No. 9)を別に示す。
- この患者の診断を確定するために最も重要な検査項目はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114A034]←[国試_114]→[114A036]
[★]
- a 血小板数
- b 頭部単純CT
- c 動脈血ガス分析
- d 頭蓋内出血の既往歴
- e PT-INR(prothrombin time-international normalized ratio)
[正答]
※国試ナビ4※ [109I020]←[国試_109]→[109I022]
[★]
- 腹部超音波像(別冊No. 1)を別に示す。この患者の血液検査項目で低値と予想されるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111A002]←[国試_111]→[111A004]
[★]
- ビタミンK欠乏症の患者において血液検査で低値となるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111I007]←[国試_111]→[111I009]
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国際標準化比 international normalized ratio
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- 関
- See Initiator sequence