- 英
- melena
- ラ
- melaena
- 同
- タール便 tarry stool
- 関
- 消化管出血(上部消化管出血、下部消化管出血)、黒色便、赤色便。吐血
定義
- (広義)便の中に血液が含まれている状態:黒色便、タール便、粘血便、鮮血便 (ただし潜血便は含まれない)
- (狭義)タール便
狭義
下血
分類
頻度
- IMD.566
出血部位と便の性状
- IMD.567
WordNet
- abnormally dark tarry feces containing blood (usually from gastrointestinal bleeding) (同)melaena
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/12/01 17:46:03」(JST)
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血便 |
分類及び外部参照情報 |
ICD-9 |
578.1 |
DiseasesDB |
19317 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 |
テンプレートを表示 |
血便(けつべん)(hematochezia)とは、自己の血液の付着や混入した便の事を指す。
解説[編集]
一般的には血便とは赤色〜赤褐色の便であるが、その原因のほとんどは下部消化管出血による。裂肛などの肛門周囲病変での出血は、便の表面に血液が付着するもので、便と血液が混じり合っていないことで判断される。
血便をきたす疾患は重大なものが多く、医療機関への受診が強く要請される端緒である。
上部消化管、下部消化管の口側よりで出血し、消化(化学的修飾)された血液は黒色を呈し、黒色便(メレナ: melena)、粘液を伴えば粘血便、膿と粘液を伴えば膿粘血便と呼ばれる。
血便をきたす主な疾患[編集]
- 大腸癌
- 腸重積
- 腸捻転
- 潰瘍性大腸炎
- クローン病
- 赤痢
- 腸チフス
- 腸管出血性大腸菌感染症
- 細菌性胃腸炎(サルモネラ、カンピロバクター、腸炎ビブリオなど)
- 憩室出血
- 血小板減少性紫斑病
- 白血病
- 再生不良性貧血
関連事項[編集]
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Japanese Journal
- 臨床研究・症例報告 硬膜下血腫で発見された乳児虐待症候群2例の検討
- 症例報告 特発性低髄液圧症候群に合併し短期間で器質化した慢性硬膜下血腫の1例
- 須山 武裕,祖母井 龍,乾 敏彦 [他]
- Brain and nerve : 神経研究の進歩 64(7), 855-860, 2012-07
- NAID 40019382029
- 臨床研究・症例報告 日齢2に脳幹圧迫症状を呈した後頭蓋窩硬膜下血腫の1例
- 血便・便潜血・貧血の初療における診断の進め方(鑑別) (特集 大腸疾患 : 最新の診断と治療アップデート)
Related Links
- 2005年2月24日 ... ここ1ヶ月ほど(だと思うんですが)、トイレに行くと血を見ます・・・。以前便秘と下痢を 繰り返していた時期もあったのですが、それがおさまるかどうかくらいの時期に...
- 下血,血便について、下血,血便の原因、下血,血便をみたら、下血,血便の検査、下血の 症状、下血,血便の鑑別、下血,血便と大腸ガン>
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★リンクテーブル★
[★]
- 65歳の女性。下腹部痛と下血とを主訴に来院した。今朝、突然の強い左下腹部痛があり、その後、4回の下血を認めた。体温37.2℃。血圧150/84mmHg。左下腹部に圧痛を認める。筋性防御を認めない。下行結腸の内視鏡写真(別冊No.3)を別に示す。
- 対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104D020]←[国試_104]→[104D022]
[★]
- 28歳の男性。屋根から転落して左の側胸腹部を強打し、救急車で搬送された。顔面は苦悶様であるが、意識は清明である。胸部で呼吸音に左右差を認めない。左季肋部に広範な皮下出血がある。腹部超音波検査で脾臓の破裂と腹腔内の液体貯留とを認める。
- この患者でみられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099F030]←[国試_099]→[099F032]
[★]
- 20歳の女性。早朝からの急激な下腹部痛を主訴に救急車で来院した。月経は28日型、整。2か月前から無月経となり、尿妊娠反応は陽性である。腹部は膨隆し、Douglas窩穿刺で新鮮血を吸引した。
- この患者にみられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [097F006]←[国試_097]→[097F008]
[★]
- a 腹臥位で行う。
- b 下血があれば行わない。
- c 中指を肛門から挿入する。
- d 肛門診察の前に直腸の触診から始める。
- e 肛門を正面から見て腹側を12時と表記する。
[正答]
※国試ナビ4※ [110C013]←[国試_110]→[110C015]
[★]
- 7か月の乳児の下血の原因として考えられるのはどれか。 2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [105B027]←[国試_105]→[105B029]
[★]
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [108C003]←[国試_108]→[108C005]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [099B031]←[国試_099]→[099B033]
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[★]
- ☆case84 嘔吐
- ■症例
- 32歳 男性
- 主訴:
- 現病歴:2 amにからり酔っぱらって救急部に受診。11.45 pmに気分が悪くなり2度嘔吐。嘔吐物は最初は苦く感じられ、それは食べ物と2Lのビールであった。1時間程度後に、何度か猛烈に吐き気を催した。1 amに鮮赤血を吐いた(bright red blood)。患者が言うには最初は少量だったが、2回目にはかなり多い量であった。服用薬なし。時々マリファナを吸う。タバコ1日10本、アルコール2-3 unit/week
- 既往歴:特記なし
- 家族歴:特記なし
- 生活歴:
- ・身体診断
- 酔っぱらっているように見える。口の周りに乾燥した血液の付着を認める。脈拍:102/分。(臥位(lying))血圧:134/80 mmHg。立位でも血圧の変化は認められない。心血管系、呼吸器系に異常を認めず。腹部:上腹部(心窩部)にわずかに圧痛。
- ・検査
- (血液生化学)
- 異常なし
- ■解説
- (第1パラグラフ)
- もっともな診断は、下部食道もしくは胃上部における吐血を引き起こす粘膜の裂傷である(Mallory-Weiss lesion/Mallory-Weiss tear/Mallory-Weiss laceration)。激しい嘔吐やむかつきによる機械的な外傷で生じる。本症例では、なれない大量飲酒によって生じた。
- (第2パラグラフ)
- 患者の話から出血量を見積もるのは難しい。吐血はびっくりするような出来事であり、吐血の量を多く見積もりがちである。ヘモグロ分派性状であり、急性の出血では吐血量を見積もる手がかりにならない。急性期にヘモグロ分が低ければ慢性の出血をほのめかす。著しい失血の最初のサインは頻脈と起立時の血圧低下であることがある。本症例の彼の脈波速いが、これは不安と関連しているのかもしれない。
- (第3パラグラフ)
- 吐血の他の原因は胃炎か消化性潰瘍である。何度か血液を含まない胃内容物のむかつきと嘔吐の話はマロリーワイス症候群に特徴的である。この疾患は普通介入を必要としない良性の病態である。確定診断は上部消化管内視鏡を必要とするが、典型的な症例ではいつも必要になるわけではない。時に、出血がもりひどかったり、壁の解離が粘膜より深いこともあり、穿孔につながる。
- (第4パラグラフ)
- この症例の管理は注意深い観察、嘔吐で失われた体液を戻すための静脈内輸液である。出血が激しい場合には血液型検査のために採血するが、輸血は必ずしも必要ない。彼は生徒大とH2 blockerで治療された。嘔吐は収まりそれ以上の出血も見られなかった。彼は将来のパーティでは通院しすぎないように決めた。
- ■管理(内科診断学 第2版 医学書院)
- ①本疾患の大多数は安静、絶食、制酸薬・粘膜保護薬の投与で保存的に治療できる。
- ②輸血が必要なほどの貧血は稀である。
- ③内視鏡検査時に出血している症例に対しては内視鏡的止血術を行う。
- ④クリッピング法(図4-89) [図] 、純エタノール局注法、アルゴンプラズマ凝固(APC)法などさまざまあるが、いずれの方法でも良好な止血成績を得られる。
- ■鑑別診断 (内科診断学 第2版 医学書院 p.843)
- ・特発性食道破裂(ブールハーフェ症候群)
- ・逆流性食道炎
- ・食道静脈瘤破裂
- ・出血性胃潰瘍
- ・急性胃粘膜病変(AGML)
- ■KEYPOINT
- ・吐血の前の血液を伴わない激しい嘔吐とむかつきの既往は、上部消化管の裂傷を示唆する。
- ・患者は血液の量を見積もるのが困難と分かるので、吐血で失われた失血の程度は多糸かでないし、消化管の中にとどまっている血液の量は分からない。
- ・アルコールは救急入院の約1/4と直接の連関があるという研究がある。
- □マロリーワイス症候群(内科診断学 第2版 医学書院)
- 嘔吐などにより腹腔内圧が急激に上昇して噴門部近傍に裂創が発生し、これを出血源として顕出血をきたしたもの。30-50歳代の男性に多く、全消化管出血例の約3-15%を占める。 アルコール多飲が原因となることが多いが、ほかに妊娠悪阻、乗り物酔い、脳腫瘍や髄膜炎、医原性のものとしては上部消化管内視鏡検査や心肺蘇生術など、原因となるものは種々である。 ②嘔吐などにより急激に腹圧が上昇すると、急激に胃内圧が上昇し、これにより食道胃接合部近傍に裂創が生じる。
- □吐血 hematemesis (内科診断学 第2版 医学書院)
- コーヒー残渣用の吐血 melanemesis
- 鮮血の吐血 hematoemesis
- □急性胃粘膜病変 acute gastric mucosal lesion AGML
- 急性胃炎の劇症型であり、急速に起こる腹痛(時に、吐血、下血)をきたし、潰瘍・びらん・出血が混在した病態を呈する。
- 病因はアルコール、薬物(アスピリン、ステロイド)、薬品、ストレス、食物(激辛食品など)、アニサキス、中枢神経系障害、熱傷、外科手術
- ■glossary
- inebriate
- vt. (人)を酔わせる(make drunk)。~を有頂天にする
- adj. 酔っぱらいの、大酒飲みの
- n. 酔っぱらい、大酒飲み
- pint n. (液体の単位)1パイント = 1/2クオート=(米)28.8753 inch cube = 0.473 liter = (英) 0.568 liter = 約500cc
- retch
- vi. むかつく、吐き気を催す、無理に吐こうとする
- vt. 吐く
- n. むかつく。ヒック(吐き気を催すときの音)
- lager n. ラガー(ビール)(貯蔵ビール;日本の普通のビール)
- violently adj. 激しく、猛烈に
- drunk adj. (pred)酔って。(fig)酔いしれて
- epigastrium n. 上腹部、心窩部
- blood grouping 血液型判定、血液型検査
- indulge
- vt. ~にふけらせる。気ままにさせる、(子どもを)甘やかす。(欲求などを)思いのままに満たす。喜ばせる、楽しませる。
- vi. (快楽・趣味などに)ふける、身を任す(in)。(略式)たらふく食べる、痛飲する。(~に)従事する。(好ましくないことに)かかわる(in)
- □Hematemesis and Melena(Differential Diagnosis in Primary Care 4th)
- ・吐血か喀血を見分けたい場合はnitrazine paperを使って判定
- ・身体開口部(body orifice)からの出血を鑑別するとき解剖学的なアプローチがよい。
- (食道)
- ・静脈瘤、逆流性食道炎、癌腫、マロリーワイス症候群。
- ・外来異物も忘れるな。
- ・先天性まれな病因として異所性胃粘膜によるバレット食道炎と潰瘍もある。
- ・大動脈瘤、縦隔腫瘍、肺癌が食道を潰瘍化させ出血させることもある。
- (胃)
- ・炎症:胃炎と胃潰瘍。アスピリンとアルコールも良くある原因
- ・幽門部静脈瘤で出血するかもしれない
- ・出血がひどく、他の原因が見つからなければ血液疾患を検索する。
- (診断への道)
- ・吐血の確固たる証拠がある時、内視鏡をつかえる状況にあれば問診とか検査で無駄な時間を使わずに内視鏡で診断&治療をやってしまえ。
- ・血液型検査、血液のクロスマッチ?して輸血の準備、凝固能検査など鑑別に必要な検査をやりなさい。内視鏡検査の準備をしている間に、アルコール、アスピリン、そのほかの薬品の服用、潰瘍の既往、食道疾患既往を聴け
- ・ひどい出血や最近の急な吐血の既往がなければ(内視鏡を使わずに?)伝統的なアプローチでも良い
- ・吐血の前に血液を伴わない嘔吐があればマロリーワイス症候群の診断の助けとなる。
[★]
- 英
- radiation damage, radiation injury, radiation hazard
- 同
- 放射能症、電離放射線障害 radiolesion ionizing radiation injury、放射線の危険性 radiation risk
- 関
- 放射線、放射能、放射性核種
全身被爆の症状と予後 RNT.322
全身被爆線量
|
前駆症状(%)
|
潜伏時間
|
死因
|
症状
|
死亡率(%)
|
~2
|
0~50
|
>3 hr
|
|
無症状~軽度の血球現象
|
0~10
|
2~10
|
100
|
0.5-3 hr
|
骨髄死
|
血球現象→感染、出血
|
0~90
|
10~20
|
100
|
0.5 hr
|
消化管死
|
嘔吐・下痢・吐血・下血・脱水
|
90~100
|
50
|
100
|
several min.
|
中枢神経死
|
脳浮腫→けいれん、意識障害
|
100
|
*前駆症状:悪心、嘔吐、めまい、全身倦怠感、発熱
|
- 末梢の血球への影響はリンパ球>その他の白血球>血小板>赤血球
SUB 449
メモ
- 111018
- 放射線による慢性的な障害は、ふくしまの件では微々たるものなのでは?
- 大気汚染、喫煙、飲酒による健康への障害の方が遙かに大きい。
- 問題は、放射線への知識が貧弱すぎること(いわゆる文系馬鹿のマスコミが煽る)と、放射線を積極的に回避しづらいことである。
- 例えば、大気汚染は外出を控えることで避けられるし、喫煙は吸わないこと、副流煙を吸わないことで回避できる。飲酒は飲まなければよい。
- しかし、放射線からは距離を置く、放射性同位体を含む物を摂取しないことしか回避できない。
- しかも、どれだけ体内被曝することで、どれだけ生命予後に影響を及ぼすかは不明である。
- 政府が基準値を定めているが、その値は次々と変更され、疑心暗鬼を生じる原因となってしまった。
[★]
- 英
- hematochezia, melena, bloody stool, hemorrhagic stool
- 関
- 下血、消化管出血
[show details]
血便
定義
- 曖昧かもしれない。文献によって定義が異なる。
- 血液の付着または混入が肉眼で確実に認められる糞便。
- 赤い血液の混じった便 (消化器疾患ビジュアルブック p.12) → つまりは大腸由来の出血(大腸出血)を示唆。だが、小腸出血が多量ならばあり得るけどな。
原因
[★]
- 英
- upper gastrointestinal hemorrhage、gastrointestinal bleeding GIB
- 関
- 下部消化管出血、消化管出血、吐血
概念
上部消化管出血をきたす疾患
YN.A-40
IMD.382
- 1. 消化性潰瘍(胃潰瘍が十二指腸潰瘍の1.6-3倍)
- 2. 急性胃粘膜病変
- 3. 食道静脈瘤・胃静脈瘤
- 4. 悪性腫瘍
- 5. マロリー・ワイス症候群
頻度順
検査
- BUN/Cr比:有効循環血液量に対する反応として、腎前性高窒素血症が見られる。BUN 40mg/dl以上でCrが正常であれば1000ml以上の出血が考えられる。(IMD.386)
[★]
- 英
- radiation enterocolitis, radiation enteritis
- 同
- 放射線腸炎
- 関
- 炎症性腸疾患、下血
[show details]
参考
- http://www.okinawa.med.or.jp/old/kaihou/k9602/syougai.htm
[★]
- 英
- subdural hematoma
- 関
- 急性硬膜下血腫、慢性硬膜下血腫
硬膜外血腫
|
硬膜下血腫
|
・殆どが外傷性(80-90%)で、頭蓋冠骨折を伴う ・硬膜動脈の破綻による ・左右側頭部が好発部位 ・意識清明期を伴うことが多い ・骨と硬膜の硬い結合を剥がしながら伸展するので出血速度は遅い
|
・硬膜下腔への出血である ・硬膜外出血より進展しやすいので、意識障害の出現が早い ・(1)橋静脈の破綻によるもの、(2)高度の脳挫傷を伴うもの
・
|
-subdural hematoma
[★]
- 英
- ambulatory blood pressure monitoring ABPM
- 関
- 血圧
[★]
- 英
- subcutaneous vascular plexus
- 関
- 皮下組織
[★]
- 英
- intracranial subdural hematoma
[★]
- 英
- spinal subdural hematoma
[★]
- 英
- blood, (漢方)blood and body fluid energy
- 関
- 血液、血中