- 英
- D-dimer D dimer D-D
- 同
- D-ダイマー
- 関
- 二次線溶、一次線溶
WordNet
- the 4th letter of the Roman alphabet (同)d
PrepTutorEJDIC
- deuteriumの化学記号
- (おもに人称代名詞・固有名詞(人名),thereの後で)had, wouldの短縮形 / (疑問文でwhere,what,whenの後で)didの短縮形;Where'd he go?=Where did he go?
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2017/06/18 16:49:27」(JST)
[Wiki ja表示]
D-ダイマー (D-dimer) はフィブリンがプラスミンによって分解される際の生成物である。血液検査において血栓症の判定に用いられる。「D-D ダイマー」とも呼ばれる。
モノマーのフィブリンは D 分画と E 分画から D−E−D という構造を、ポリマーのフィブリンは …−D−D−E−D−D−E−D−D−E−D−… という構造を持つ。フィブリンは線溶系においてプラスミンによって分解され、これはフィブリンの分画の D−E 間、及びフィブリンがポリマーとなった際の D−D 間の結合を切ることで行われる。その際、ポリマーとなったフィブリンが第13因子によって修飾を受け、D−D 間の結合が強固なものとなっているとプラスミンはこの結合を切ることができず、D−D 分画と E 分画を残すように作用する。このときの、分解産物である D−D 分画をD-ダイマーという。
診断的意義
D-ダイマーは播種性血管内凝固症候群によって産生されるため、本症を示す臨床検査として用いられる。 日本においての健康保険での適応は無いが、心房細動に伴う心房内血栓や大動脈解離、深部静脈血栓症などでも有用とされている。深部静脈血栓症においては、リスク評価をしたうえでの検査が効率的と報告されている。[1]
深部静脈血栓症における感度・特異度を上げるには、カットオフ値を年齢×10μg/Lとすれば良いという報告もある。従来の一律のカットオフ値(500μg/L)では加齢に伴い特異度が低下していた。年齢によりカットオフ値を変えることで、感度97%を維持したまま特異度を上げ得ることが示唆された。[2][3]
迅速診断機器
臨床現場における迅速診断(Point of care testing; POCT)機器・試薬としてラピッドピアおよびラピッドチップ®Dダイマー[4](積水メディカル製造販売)が日本では上市されている。
脚注
- ^ Linkins L-A et al. Selective D-dimer testing for diagnosis of a first suspected episode of deep venous thrombosis: A randomized trial. Ann Intern Med 2013 Jan 15; 158:93. (http://annals.org/article.aspx?articleid=1556362)
- ^ Schouten HJ et al. Diagnostic accuracy of conventional or age adjusted D-dimer cut-off values in older patients with suspected venous thromboembolism: systematic review and meta-analysis.BMJ 2013;346:f2492.
- ^ Righini M. et al. Age-adjusted D-dimer cutoff levels to rule out pulmonary embolism: the ADJUST-PE study. JAMA : 2014 Mar 19;311(11);1117-24. doi: 10.1001/jama.2014.2135.
- ^ http://www.sekisuimedical.jp/business/diagnostics/infection/bnp/index.html
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 岩手県三陸沿岸被災地におけるDVT検診 : POCT対応機器を用いたD-dimer測定の有用性 (第45回東北支部総会 シンポジウム : 臨床検査を支える分析化学の新展開)
- 小野寺 奈緒,千葉 寛,柳本 実 [他]
- 臨床病理 : 日本臨床検査医学会誌 61(12), 1153-1159, 2013-12
- NAID 40019946743
- 下肢人工関節置換術後における深部静脈血栓症の発症因子の検討 (日本麻酔科学会第60回学術集会講演特集号) -- (2013年度学会賞記念講演 : 若手奨励賞(臨床の部))
- 深部静脈血栓症,肺血栓塞栓症 (特集 神経集中治療) -- (病態ごとの対策)
- 直江 康孝
- 救急医学 = The Japanese journal of acute medicine 37(12), 1626-1631, 2013-11
- NAID 40019869082
Related Links
- FDP、Dダイマーはともに、フィブリンが溶ける「線溶現象」を調べる検査です。体の中に血栓ができていれば線溶現象が亢進し、FDP、Dダイマーが高い値を示します。播種性血管内凝固症候群や肺塞栓症など、血栓を起こす病気を発見 ...
- Dダイマーは、線維素溶解現象(フィブリン溶解現象)を調べる検査で、体の中のどこかに血栓ができていれば線溶現象が亢進し、FDP、Dダイマーが高い値を示します。
★リンクテーブル★
[★]
- 次の文を読み、63~65の問いに答えよ。
- 46歳の男性。心窩部から左前胸部にかけての痛みを主訴に来院した。
- 現病歴:本日、午前9時、職場の会議中に心窩部から左前胸部にかけての締め付けられるような痛みが出現した。同時に咽頭部と左肩にも痛みを感じたという。そのまま安静にしていたところ、15分程度で改善したため様子をみていたが、午前9時30分、会議終了時に再び発作が生じた。これも15分程度で治まったが、症状が繰り返すため心配になって、仕事を早退して午前10時30分に来院した。
- 既往歴:10年前から高血圧症と脂質異常症で内服治療中。
- 生活歴:妻と2人暮らし。喫煙は40歳まで10本/日を20年間。飲酒は機会飲酒。
- 家族歴:特記すべきことはない。
- 現症:意識は清明。身長 162cm、体重 60kg。脈拍 60/分、整。血圧 140/80mmHgで左右差を認めない。呼吸数 16/分。SpO2 99%(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。
- 検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球 450万、Hb 13.3g/dL、Ht 40%、白血球 6,200(桿状核好中球 2%、分葉核好中球 58%、好酸球 3%、好塩基球 1%、単球 8%、リンパ球 28%)、血小板 18万、Dダイマー 0.6μg/mL(基準 1.0以下)。血液生化学所見:AST 32U/L、ALT 45U/L、LD 260U/L(基準 176~353)、CK 98U/L(基準 30~140)、尿素窒素 11mg/dL、クレアチニン 0.9mg/dL。心筋トロポニンT陰性。胸部エックス線写真(別冊No. 14A)と心電図(別冊No. 14B)とを別に示す。心エコーで前壁から心尖部にかけて軽度の収縮性低下を認める。
- 今後、繰り返し検査して経時的に所見を確認すべきなのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [111E064]←[国試_111]→[111E066]
[★]
- 次の文を読み、60~62の問いに答えよ。
- 46歳の女性。急性虫垂炎の手術のため入院中である。
- 現病歴:3日前に急性虫垂炎のため虫垂切除術を施行した。昨日から38.0℃の発熱を認めているため、本日の朝に診察を行った。
- 既往歴:特記すべきことはない。
- 生活歴:喫煙歴と飲酒歴はない。
- 家族歴:父親が膵癌のため68歳で死亡。
- 現症:意識レベルはJCSⅠ-1、GCS 15(E4V5M6)。身長 155cm、体重 48kg。体温 37.2℃。脈拍 112/分、整。血圧 78/40mmHg。呼吸数 28/分。SpO2 94%(room air)。頸部リンパ節に腫脹を認めない。心音に異常を認めない。呼吸音は左下胸部で減弱し、coarse cracklesを聴取する。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腹部の手術創部に異常を認めない。背部に叩打痛を認めない。両下腿に浮腫を認める。
- 検査所見:血液所見:赤血球 388万、Hb 11.2g/dL、Ht 36%、白血球 9,800(桿状核好中球 39%、分葉核好中球 45%、好酸球 3%、好塩基球 2%、単球 4%、リンパ球 7%)、血小板 18万、Dダイマー 3.4μg/mL(基準 1.0以下)。血液生化学所見:総蛋白 6.5g/dL、アルブミン 2.9g/dL、尿素窒素 21mg/dL、クレアチニン 1.2mg/dL、Na139mEq/L、K 4.1mEq/L、Cl 108mEq/L。CRP 12mg/dL、乳酸 14mg/dL(基準 5~20)。胸部エックス線写真(別冊No. 14)を別に示す。血液培養2セットからKlebsiella pneumoniaeが検出された。
- 酸素投与とともに、生理食塩液1,500mLを輸液したところ、体温 38.1℃、脈拍96/分、整。血圧 112/64mmHg、呼吸数 24/分、SpO2 97%(鼻カニューラ 3L/分酸素投与下)となった。
- 抗菌薬治療を開始した。効果判定にまず用いるべき指標はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114C061]←[国試_114]→[114C063]
[★]
- 次の文を読み、69~71の問いに答えよ。
- 66歳の男性。胸背部痛と左上下肢の筋力低下のため救急車で搬入された。
- 現病歴:本日午前11時、デスクワーク中に本棚上段から書類を取ろうと手を伸ばしたところ、激烈な胸背部痛が突然出現した。その後すぐに左片麻痺が出現し、さらに重苦しい胸痛と冷汗が出現したため、発症から30分後に救急車を要請した。
- 既往歴:2年前から高血圧症で通院治療中。
- 生活歴:妻と2人暮らし。喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。
- 家族歴:父親は脳出血のため86歳で死亡。母は胃癌のため88歳で死亡。
- 現症:意識は清明。身長 162cm、体重 80kg。血圧 78/62mmHgで明らかな左右差を認めない。脈拍 108/分(微弱)、整。呼吸数 18/分。SpO2 99%(room air)。頸静脈の怒張を認める。眼瞼結膜に貧血を認めない。心音はⅠ音Ⅱ音とも減弱しており、胸骨左縁第3肋間を最強とするⅡ/Ⅵの拡張期灌水様雑音を認める。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。左上下肢に不全片麻痺を認め、Babinski徴候は陽性である。
- 検査所見:心電図は、心拍数 108/分の洞調律で、肢誘導および胸部誘導ともに低電位で、Ⅱ、Ⅲ、aVfにST上昇を認めた。ポータブル撮影機による仰臥位の胸部エックス線写真(別冊No.16A)及び6か月前に撮影された立位の胸部エックス線写真(別冊No.16B)を別に示す。胸部エックス線写真を見比べながら、研修医が指導医に所見や解釈を報告した。
[正答]
※国試ナビ4※ [114C070]←[国試_114]→[114C072]
[★]
- 70歳の女性。労作時の息切れと下腿の浮腫とを主訴に来院した。6か月前から階段昇降時に息切れ、5か月前から下腿の浮腫を自覚し、前と比べて体重が5kg増加した。その後、息切れが増強するため受診した。身長 160cm、体重 56kg。体温 36.8℃。脈拍 84/分、整。血圧 104/60mmHg。呼吸数 24/分。SpO2 96%(room air)。顔面に浮腫を認める。眼瞼結膜は貧血様である。巨大舌を認める。心音でⅠ音とⅡ音の減弱があり、Ⅲ音とⅣ音とを聴取する。呼吸音に異常を認めない。脛骨 前面に圧痕を残す浮腫を認める。尿所見:蛋白3+、糖(-)、潜血2+、沈渣に赤血球5~10/1視野、尿蛋白 4.5g/日。血液所見:赤血球 400万、Hb 12.0g/dL、Ht 36%、白血球 5,400、血小板 27万。血液生化学所見:総蛋白 4.7g/dL、アルブミン 2.0g/dL、IgG 574mg/dL(基準960~1,960)、IgA 269mg/dL(基準 110~410)、IgM 126mg/dL(基準 65~350)、総ビリルビン 1.0mg/dL、AST 35IU/L、ALT 40IU/L、LD 220IU/L(基準 176~353)、ALP 280IU/L(基準 115~359)、γ-GTP 48IU/L(基準 8~50)、尿素窒素 14mg/dL、クレアチニン 0.7mg/dL、尿酸 6.2mg/dL、HbA1c 5.6%(基準 4.6~6.2)、総コレステロール 300mg/dL、トリグリセリド 320mg/dL。免疫血清学所見:CRP 0.1mg/dL、抗核抗体陰性。心電図は低電位である。胸部エックス線写真で心胸郭比 54%、肺野に異常を認め ない。診断のため腎生検を行った。腎生検のCongo-Red染色標本(別冊No. 14)を別に示す。
- この患者の生命予後の判断に有用な検査はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110A040]←[国試_110]→[110A042]
[★]
- 62歳の男性。血便を主訴に来院した。
- 現病歴:本日夕食後に多量の暗赤色の便が出現し、ふらつきを自覚したため救急外来を受診した。特に腹痛や下痢を自覚していない。
- 既往歴:30年前から高血圧症と糖尿病で内服治療中。10年前から心房細動に対してワルファリンを処方されている。最近、処方薬の増量や変更はない。
- 生活歴:妻と2人暮らし。喫煙は50歳まで 20本/日を20年間。飲酒はビール 350mL/日。
- 家族歴:父親が脳梗塞。母親が大腸癌。
- 現症:意識は清明。身長 169cm、体重 70kg。体温 36.7℃。脈拍 88/分、不整。血圧 114/78mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 96%(room air)。眼瞼結膜は貧血様だが、眼球結膜に黄染を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腸雑音はやや亢進している。直腸指診で暗赤色の便の付着を認める。四肢に軽度の冷汗を認める。
- 検査所見:血液所見:赤血球 299万、Hb 9.7g/dL、Ht 32%、白血球 12,000、血小板 21万。血液生化学所見:総蛋白 6.5g/dL、アルブミン 3.6g/dL、総ビリルビン 0.9mg/dL、AST 28U/L、ALT 22U/L、LD 277U/L(基準 176~353)、γ-GTP 41U/L(基準 8~50)、アミラーゼ 80U/L(基準 37~160)、尿素窒素 18mg/dL、クレアチニン 1.1mg/dL、尿酸 6.7mg/dL、血糖 128mg/dL、Na 140mEq/L、K 4.5mEq/L、Cl 100mEq/L。CRP 1.9mg/dL。 腹部単純CT(別冊 No.10A)及び腹部造影CT(別冊No.10B、C)を別に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [113C062]←[国試_113]→[113C064]
[★]
- 次の文を読み、 31、 32の問いに答えよ。
- 48歳の女性。左下肢の腫脹を主訴に来院した。
- 現病歴: 3日前から特に誘因なく急に左下腿の腫脹、疼痛が出現した。
- 既往歴: 2年前から更年期障害に対してホルモン補充療法を受けている。
- 生活歴:喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。
- 家族歴:特記すべきことはない。
- 現症:意識は清明。身長 154 cm、体重 65 kg。体温 36.8℃。脈拍 92/分、整。血圧 110/72 mmHg。呼吸数 15/分。 SpO2 96% ( room air)。眼瞼結膜に貧血を認めない。眼球結膜に黄染を認めない。頸静脈の怒張を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下肢の写真 (別冊 No. 5)を別に示す。左下肢には部分的に表在静脈拡張が認められ、左下肢全体に圧痛を認めた。
- この患者で最も考えられる疾患についての諸検査の検査特性を表に示す。
- 検査特性と侵襲を考慮した場合、確定診断のためにまず選択すべき検査はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108H030]←[国試_108]→[108H032]
[★]
- 53歳の女性。持続する乾性咳嗽を主訴に来院した。 2か月前に感冒様症状が出現し、咽頭痛と微熱とは消失したが、乾性咳嗽が持続している。数日前から、動悸、息苦しさ及び下腿の浮腫を自覚していた。既往歴と家族歴とに特記すべきことはない。喫煙歴はない。意識は清明。身長 157 cm、体重 57 kg。体温 36.5℃。脈拍 112/分、整。血圧 96/50 mmHg。呼吸数 20/分。 SpO2 92% ( room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。左下腿に浮腫を認める。血液所見:赤血球 480万、 Hb 14.0 g/dl、Ht 42%、白血球 6,500、血小板 26万。血液生化学所見:総蛋白 7.4 g/dl、アルブミン 3.9 g/dl、AST 20 IU/l、ALT 12 IU/l、LD 296 IU/l(基準 176~353)、尿素窒素 10 mg/dl、クレアチニン 0.7 mg/dl、CEA 25 ng/ml(基準 5以下 )。喀痰細胞診で悪性細胞を認める。胸部エックス線写真 (別冊 No.6A)と胸部造影 CT(別冊 No. 6B)とを別に示す。
- この患者にみられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108A024]←[国試_108]→[108A026]
[★]
- 69歳の女性。呼吸困難と胸痛とを主訴に来院した。1時間前から突然、呼吸困難と胸痛が出現した。様子をみていたが、30分以上症状が軽快しないため来院した。既往歴に特記すべきことはない。自宅の修繕のため、ここ数日は夜間に自家用車の中で睡眠をとっていた。身長 155cm、体重 76kg。体温 36.0℃。脈拍 104/分、整。血圧 110/80mmHg。呼吸数 22/分。SpO2 91%(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。胸部に圧痛を認めない。症状の呼吸性変動を認めない。胸部エックス線写真で異常を認めない。心電図で洞性頻脈を認めるが他に異常を認めない。
- この患者の診断に有用性が低いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111A034]←[国試_111]→[111A036]
[★]
- 妊婦健康診査で妊娠初期に行う血液検査項目はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110G020]←[国試_110]→[110G022]
[★]
- 英
- fibrinolysis system, fibrinolytic system
- 同
- 線維素溶解系?
- 関
- 凝固線溶系
[★]
- 英
- D-D dimer
- 同
- D-ダイマー D-dimer
[★]
[★]
- 英
- dimer
- 同
- 二量体
- 関