- arthr
- 英
- anathria, dysarthria, articulation disorders
- 原因別
- 器質的構音障害
- 運動失調性構音障害/麻痺性構音障害
- 聴覚障害性構音障害
- 機能的構音障害
WordNet
- impaired articulatory ability resulting from defects in the peripheral motor nerves or in the speech musculature
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/12/13 12:53:21」(JST)
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構音障害 |
分類及び外部参照情報 |
ICD-10 |
F80.8 |
ICD-9 |
307.9 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 |
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構音障害(こうおんしょうがい)とは、発音が正しく出来ない症状を言う(「構音」とは医学的用語であり、言語学上では「調音」と言う。一般には「発音の操作」と理解される。狭い意味では咽頭以上の音声器官の操作を言う)。喉頭の障害である発声障害とは区別される。
分類[編集]
構音障害はその原因によっていくつかに分類される。
- 器質性構音障害 - 音声器官における形態上の異常により引き起こされる発音上の障害。
- 運動障害性構音障害 - 音声器官の運動機能障害による発話の障害。
- 聴覚性構音障害 - 聴覚の障害による二次的な発音上の障害。
- 機能性構音障害 - 上記のような医学的原因の認められない本態性の発音の障害。
治療法[編集]
上記1、2、3については医学的原因の除去、リハビリ的訓練を行う。
4については音声学的構音指導による。治療の効果が大きく、成人後であっても完治することが多いので、この種類のものを「障害」と呼ぶのはふさわしくないという学説もある。
関連項目[編集]
- 音声学/医学/歯学
- 言語聴覚士/医師/歯科医師
- 言語障害
- 言語聴覚療法
- 失語症
- 痙攣性発声障害
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Japanese Journal
- 井上 知佐子,加藤 正子,伊藤 美知恵,富永 智子,早川 統子,名倉 知里,岩田 阿佑美,反橋 未希,下田 伊津子,牧野 日和,長瀬 好和,広瀬 紀子,藤原 久美子,古川 博雄,尾澤 昌悟,田中 貴信,夏目 長門
- 音声言語医学 52(3), 217-224, 2011-07-20
- … 歯非装着時は,無声破裂子音は摩擦音へ,有声子音は通鼻音へ異聴される傾向が見られた.この理由として,上顎欠損により呼気鼻漏出量が増加し,安定した構音位置が確保されないことが考えられた.開鼻声,構音,ブローイング検査時の呼気鼻漏出量,発語明瞭度とも顎義歯装着により改善された.顎義歯装着後,構音が改善されたことから,顎義歯が上顎欠損症例の構音障害の治療に効果があることが示された. …
- NAID 10029278510
- 鈴木 雪恵,佐場野 優一,山田 奈保子,馬場 陽子,松井 隆道,鈴木 輝久,小川 洋,大森 孝一
- 音声言語医学 52(2), 158-164, 2011-04-20
- … 2006年4月〜2008年4月の間に3歳児健診で耳鼻咽喉科精密検査を勧められ, 福島県総合療育センターを受診した65例に対し, 聴覚障害, 構音障害, 発達障害, 知的障害の有無を精査した. … この精査により, 新たに診断がついた症例は聴覚障害5例, 機能性構音障害11例, 自閉症5例, HFPDD 2例, MR 4例であった. …
- NAID 10028169979
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- 今回は脳卒中のあとに起こってくる言葉の障害のうちのひとつの、構音障害について お話ししたいと思います。脳卒中で起こる言語障害は、私が前回お話しした時にテーマに した失語症という病気と、今回お話しする構音障害という、大きく二つに分かれています。
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- 次の文を読み、64~66の問いに答えよ。
- 65歳の男性。物忘れが目立つようになったことを心配した妻に伴われて来院した。
- 現病歴:1年前から物忘れが多くなったことに妻が気付いた。本人も物忘れを多少は気にしているが、異常とは考えていない。
- 既往歴:30年前に交通事故で頭部外傷を負ったが、頭部CTでは異常が認められなかった。
- 生活歴:これまで税理士の仕事を大過なくこなしている。
- 家族歴:89歳の母親が認知症と診断されている。
- 現症:意識は清明。身長170cm、体重65kg。体温36.5℃。脈拍84/分、整。呼吸数16/分。礼節は保たれており、診察には協力的である。瞳孔は正円同大で対光反射は直接反射と間接反射とも正常である。他の脳神経に異常を認めない。四肢体幹に異常を認めない。改訂長谷川式簡易知能評価スケールは26点(30点満点)である。時計描画と透視立方体の模写とが正常に実施できる。
- 検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖(±)。血液検査と血液生化学検査とでアンモニアを含めて異常を認めない。頭部単純MRIで軽度の側脳室拡大が見られる。脳波は、基礎波で9ヘルツのα波であり、開眼によるα波抑制は良好である。
- 初診から1年後の診察では次のような会話が交わされた。医師「今日はどうやって来ましたか」患者「妻と一緒にA駅から電車で来ました。B駅で降りてそこからは歩いてきました」(妻がうなずく)医師「次の言葉を繰り返して言って下さい。沖の方を客船と白い帆のヨットが走っています」患者「沖の方を(考えるようにして)船と(考えるようにして)ヨットが通っています」医師(白紙と鉛筆とキーホルダーを患者の前のテーブル上に置いて)「私の言う通りにして下さい。キーホルダーと鉛筆を入れ替えて、紙を裏返して下さい」患者(キーホルダーと鉛筆を入れ替えて、紙を裏返す。)医師(鉛筆を示して)「これは何ですか」患者「えんぺつ」医師「学校はどういうところですか」患者「勉強するところです」
- この患者で認められるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107E064]←[国試_107]→[107E066]
[★]
- 次の文を読み、16~18の問いに答えよ。
- 70歳の男性。言動の異常に気付いた家族に付き添われて来院した。
- 現病歴 : 2日前の午後、急に会話がチンプンカンプンとなり、落ちつきがなくなった。昨日は症状がやや改善したようにみえたが、今朝になっても奇妙な言動が続いている。
- 既往歴 : 10年前から高脂血症の治療を受けている。また、不整脈を指摘されたことがある。
- 家族歴 : 母親と兄とに高血圧症がある。
- 現症 : 身長160cm、体重67kg。体温36.0℃。呼吸数17/分。脈拍68/分、不整。血圧160/68mmHg。意識は清明で発話量は多いが、質問に対する答えはトンチンカンである。項部硬直はない。顔面、舌および四肢に麻痺を認めない。「口を開けて舌を出して下さい。」と命じても別の動作をする。頚部血管雑音は聴取しない。心雑音はなく、呼吸音は清である。腹部に特記すべき所見はない。
- 検査所見 : 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球520万、Hb 15.7g/dl、Ht47%、白血球7,700、血小板29万。血清生化学所見:空腹時血糖94mg/dl、総蛋白7.0g/dl、アルブミン3.8g/dl、尿素窒素16mg/dl、クレアチニン1.2mg/dl、総コレステロール210 mg/dl、総ビリルビン0.7 mg/dl、AST(GOT)37単位(基準40以下)、ALT(GPT)45単位(基準35以下)、Na142mEq/l、K4.4mEq/l、Cl104mEq/l。CRP0.2mg/dl(基準0.3以下)。胸部エックス線写真では心胸郭比64%、肺野に異常はない。心電図で心房細動を認める。脳波では基礎律動は9Hzのα波で、左側頭部に徐波が出現する。頭部単純CT(別冊No.3)を別に示す。
[正答]
C
- 脳梗塞、ウェルニッケ失語
- 梗塞巣:左側脳室三角に接する深部白質から側頭葉後部の大脳皮質にかけて広範な低吸収域をみとめる。
※国試ナビ4※ [096C015]←[国試_096]→[096C017]
[★]
- 76歳の女性。一過性の右不全片麻痺と構音障害を主訴に来院した。 15年前から高血圧症で通院中である。 2年前の心電図検査では異常がなかった。数日前から動悸を自覚していたが、症状が軽かったため様子をみていた。今朝、朝食中に右上下肢の脱力感と構音障害とが出現した。症状は 30分程度で消失したが、心配した家族に付き添われて受診した。来院時、意識は清明。脈拍 92/分、不整。血圧 124/74mmHg。眼瞼結膜に貧血を認めない。頸部血管雑音を認めない。過剰心音と心雑音とを認めない。呼吸音に異常を認めない。神経学的診察で異常を認めない。頭部 CTでは明らかな異常を認めない。来院時に記録した 12誘導心電図(別冊 No. 2)を別に示す。
- この患者に対する説明として適切なのはどれか。
- a 「高血圧の薬を変更します」
- b 「今日の心電図は 2年前と変わりはないようです」
- c 「いつもの薬をしっかり内服していれば大丈夫です」
- d 「高齢者ではよくあることですので様子をみてください」
- e 「血液を固まりにくくする薬で治療する必要があります」
[正答]
※国試ナビ4※ [108C020]←[国試_108]→[108C022]
[★]
- 49歳の女性。右の片麻痺と難聴とを主訴に来院した。幼児期から体格が小さく疲労しやすかった。学業も次第に不振となった。35歳ころから徐々に難聴が出現し、38歳ころから知能低下が出現した。47歳のときに右の片麻痺が出現し、1か月後に回復した。その後、時々意識消失発作、発作性の頭痛などの症状を伴うようになった。1週前から再び右片麻痺が出現した。身長140cm、体重32kg。知能低下(IQ 39)、右同名半盲、両側性感音難聴、右不全片麻痺、構音障害、小脳性運動失調、全身の筋力低下および筋萎縮を認める。姉に同様の症状を認める。
- 診断に有用なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [104I057]←[国試_104]→[104I059]
[★]
- 84歳の女性。1か月前から食事中に時々むせるようになり、心配した娘に伴われて来院した.5年前に発症した脳塞栓症によって左片麻痺と構音障害の後遺症があり、入浴するときや車椅子を押してもらって自宅近くを散歩するとき以外、ほぼ終日ベッド上で生活している。坐位保持は可能で食欲はあるが、移動、食事、排泄推、入浴、着替え及び整容には介助が必要である。7年前に夫と死別し、現在は娘夫婦と同居している。
- 現時点の対応として適切なのはどれか。3つ選べ。
- a 胃瘻を造設する。
- b 食事形態を工夫する。
- c 嚥下機能を評価する。
- d 全身状態を評価する。
- e 絶食とし点滴治療を行う。
[正答]
※国試ナビ4※ [105E057]←[国試_105]→[105E059]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [104I077]←[国試_104]→[104I079]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [108A002]←[国試_108]→[108A004]
[★]
- ☆case13 手の筋力の低下
- ■glossary
- brisk adj. (人・態度が)活発な、元気のよい、きびきびした。ぶっきらぼうな、素っ気ない。(商売が)活況の(⇔dull)。小気味のよい、(大気など)爽快な、気持ちのよい。(味などが)ピリッとする。鋭い。(飲料が)盛んに泡立つ
- dysarthria n. difficulty in articulating words due to disease of the central nervous system 構音障害
- dysphasia n. loss of or deficiency in the power to use or understand language as a result of injury to or disease of the brain 失語症、言語障害
- multidisciplinary adj. 集学的な
- gastrostomy 胃瘻造設術
- feeding gastrostomy n. Surgery A procedure in which an opening is created in the anterior wall of the stomach to allow suction decompression and improved respiratory function by eliminating the need for a nasogastric feeding tube
- ■症例
- 67歳、男性 元大学講師(retired university lecturer)
- 主訴:左手の筋力低下と筋萎縮
- 現病歴:左手を使った労作後に左手の筋力が低下する(例えば、ドライバーを使った後など)。前腕の筋に疝痛をみとめる。発話はわずかに流暢であり(slight slurred)、水を飲んだあとで窒息しだす。服用薬はシンバスタチン、アスピリン、アテノロール。喫煙はしない。飲酒は週にワインのボトルを1本あける。
- 既往歴:高血圧が15年間続いている。3年前に心筋梗塞。
- 家族歴:妻と暮らしている。大きくなった2人の子供がいる。
- ・診察 examination
- 血圧:146/88 mmHg。心血管系、呼吸器系、腹部に異常を認めない。上肢に萎縮を認める。特に左手に著しい萎縮を認める。両側の上腕の筋にいくらか線維性筋攣縮を認める。筋力は左で全般的に低下(globaly reduced)、右手でわずかに低下。筋緊張は正常。上腕二頭筋反射・上腕三頭筋反射は両側ともに活発に認められる(brisk)。感覚喪失(sensory loss)は認めない。わずかに構音障害を認める
- ■キーワード&着目するポイント
- 筋萎縮、線維性筋攣縮、感覚喪失なし
- ■解説
- (第1パラグラフ) 疫学
- ・この男は運動ニューロン疾患。
- ・この疾患は原因不明の疾患で、脊髄、脳神経核、運動皮質に影響を及ぼす。
- ・この病気は普通50-70歳で出現する。
- (第2パラグラフ) 症状
- ・筋力低下と筋萎縮は一側の手か腕にあらわれるのが一般的 ← 両側性でないということか。
- ・筋力低下は運動後に最も顕著に表れる
- ・前腕の疝痛は疾患の初期に一般的である。
- ・患者は下肢の筋力低下あるいは構音障害や言語障害を訴えてやってくることがある。
- ・この病態の特徴的な生理的徴候は線維性攣縮(筋束の不規則で早い収縮。下位運動ニューロンの障害を示唆) → 下肢の運動ニューロン損傷による筋肉の脱神経が原因
- ・反射は著明 → 皮質運動ニューロンの喪失による。
- ・感覚喪失はない
- (第3パラグラフ) 鑑別
- ・進行例では診断は容易だが、初期ではmore problematic。
- ・疲労で悪化する四肢の筋力低下は「重症筋無力症」と混乱する。
- ・老人における失語症と構音障害の原因は、「脳血管障害による偽性球麻痺」であることがより一般的。
- ・上肢に感覚障害を伴わない筋萎縮、線維束攣縮を呈する他の疾患として「頚髄症」がある。
- ・「外傷」や「心尖部肺癌(パンコースト腫瘍)」による腕神経叢の損傷で腕に症状があらわれるかもしれない。
- ・末梢運動神経優位のニューロパチーは対側性の筋力低下と反射の低下というパターンを起こす。 ← ?
- (第4パラグラフ) 症状・経過
- ・運動ニューロン疾患は進行性で不治の病態
- ・足の痙性麻痺を発現する傾向がある
- ・球麻痺は失語症と構音障害を起こす
- ・肛門括約筋は普通影響を受けない
- ・知能は一般的に影響を受けない
- (第5パラグラフ) 治療・管理
- ・この病態に対して治癒的な治療法はない
- ・発症から平均生存期間は2-4年
- ・医師は診断と予後について患者と家族に説明しなければならない。
- ・集学的なチームはサポートを提供しなければいけない。
- ・病気が進行して発話が悪くなったとき、コンピュータの使用で会話は補助されうる。
- ・feeding gastrostomyは十分なカロリーの摂取を可能にするために必要かもしれない。
- ・非侵襲的な呼吸器は呼吸不全を補助するために使われうる
- ・普通、気管支肺炎で死亡する
- ■運動ニューロン疾患とは?
- 運動ニューロン疾患 motor neuron disease MND
- ■参考文献
- HIM = Harrison's Principles of Internal Medicine 17th Edition
- CASES = 100 Cases in Clinical Medicine Second edition
- IMD = 内科診断学第2版
[★]
- amyotrophic
- 英
- amyotrophic lateral sclerosis, ALS
- 同
- シャルコー病 Charcot disease、ゲーリック病、Gehrig病 Gehrig's disease、ルー・ゲーリック病 Lou Gehrig病 Lou Gehrig's disease
- 関
- 運動ニューロン疾患
まとめ
- 上位運動ニューロンと下位ニューロンが障害される運動ニューロン疾患の一つである。多くが孤発性であるが、5-10%に家族性の発症が見られ、発症年齢は20歳と若いが、進行は緩徐である。通常は、40歳以降の発症、特に50歳代が多い。下位ニューロンの障害が先行する。一側上肢遠位の筋萎縮で始まり対側上肢、両下肢に筋萎縮が進行し、球麻痺の出現、呼吸筋萎縮に至る。下位ニューロンの障害により、舌の線維束性攣縮、四肢筋の脱力、萎縮、線維性攣縮(これらは上肢優位、遠位筋優位)、また腱反射消失が見られる。また、上位ニューロンの障害により構音障害、嚥下障害、舌運動障害が認められ、下顎反射亢進が認められる。四肢では痙縮が下肢優位にまた、腱反射の亢進と病的反射が認められる。自律神経、感覚神経、脳の高次機能は障害されないため、他覚的感覚障害、眼球運動障害、膀胱・直腸障害、小脳徴候、錐体外路徴候、認知症、褥瘡は認められない。根治療法はなく、リルゾールでの延命治療、対症療法として、嚥下障害に対して経管栄養、呼吸障害に対して人工呼吸器を用いる。(BET.440)
概念
- 軸索変性をきたす神経変性疾患
- 誘発筋電図上ではM波の振幅の減衰が見られる
- 上位運動ニューロンと下位運動ニューロンが侵される。四肢、呼吸筋が侵される。ついには球麻痺をきたす。
- 自律神経、感覚神経、脳の高次機能は障害されない → (筋萎縮性側索硬化症の陰性症状) (1) 他覚的感覚障害、(2) 眼球運動障害、(3) 膀胱・直腸障害、(4) 小脳徴候、(5) 錐体外路徴候、(6) 認知症、(7) 褥瘡
疫学
- 有病率:4-6人/10万人
- 男女比=1.3:1 (YN.J-130)
- 発症年齢:中年以降。40歳以降でみられ、多くは50歳以降
- 日本では紀伊半島、米国ではグアムで多く見られる。
病因
病理
- Lwey body-like hyaline inclusions, Hirano bodies, ブニナ体, slein-like inclusions
症状
検査
- 軸索変性を来すので、神経伝導速度の低下は顕著ではない → 筋電図で神経原性変化を見る!!
鑑別診断
- 変形性頚椎症:知覚障害が出現するので鑑別されるが、症状が神経所見がはっきり分からず、診断に難渋することがある、らしい。
- 球麻痺・呼吸筋麻痺を呈する疾患
国試
[★]
- 英
- ataxia
- 同
- 協調運動障害 incoordination
- 関
- [[]]
定義
- 筋の麻痺などがないにもかかわらず、協調運動が障害されるために運動がうまく行えないこと
分類
部位
- 1. 深部感覚障害(脊髄後索型、脊髄後索性)(脊髄性失調)
- 小脳、および小脳への入力系および出力系の障害による協調運動障害。
- ex. dentatorubrothalamic tract
- 起立や歩行に対する平衡障害が中心で、四肢の運動は障害されない。
情報の伝達方向
- 1. 小脳の求心路(末梢神経から脊髄後索、前庭迷路系)
- 2. 小脳
- 3. 小脳からの遠心路
小脳性運動失調と脊髄性運動失調の鑑別
[★]
- 英
- cleft lip and palate, cleft palate with cleft lip
- 同
- 唇口蓋裂
- 関
- 口蓋裂、口唇裂
[show details]
概念
疫学
症状
発達に伴う問題点
哺乳障害
乳児の嚥下は成人のものとは異なっており、乳児嚥下と呼ばれる。乳児は舌で乳首を包み込み上口蓋に密着させ、蠕動運動をおこなうことで上顎と舌とで陰圧を作り出し哺乳している。乳児嚥下には口唇は必要ない。口蓋裂が存在する場合、正常に陰圧を形成することができないため、哺乳を行うことができない。したがって正常に哺乳を行うためには、開いている口蓋裂を閉鎖する必要がある。
また、生後3ヶ月ごろから口唇による捕食運動が始まるため、この時期までに口唇の閉鎖を行うべきである。
哺乳に障害があると、栄養不良による発育不良が生じる可能性がある。よって出来るだけ早期に口蓋床の装着が必要である。口蓋床によって口蓋の穴を閉鎖してやることで哺乳時に陰圧を作り出せるようにし、自力で哺乳できるようにする。
鼻咽腔の閉鎖機能不全がある場合、開放性鼻声となり母音の発音が変化する。したがって言語発達が活発になる2歳までに口蓋裂の閉鎖を行うべきである。
[★]
- 構音障害
- Dysarthriaはかつては構音器官のレベルで生じる不完全な構音articulationの障害と定義された。しかし、その後、発声発語器官全体の(あるいはいずれかの)レベルで生じるspeechの障害として拡大して理解されるようになり、現在では広く共通の理解に至っている。すなわち、dysarthriaを「構音の障害」としてとらえる解釈は古典的定義であり、「speechの障害」としてとらえる解釈は今日の正しい定義である。(かつてわれわれはDysarthriaを「構音障害」と呼んでいた、といえる新たなる時代を迎えよう:小島氏への異論 西尾正輝 より抜粋)
[★]
- 英
- sigmatism, lisping
- 関
- サ行発音不全、サ行発音不全症、機能的構音障害
[★]
- 英
- spastic dysarthria
- 関
- 構語障害、構音障害
[★]
- 英
- organic dysarthria, organic articulation disorders
[★]
- 英
- interdental sigmatism
- 関
- サ行構音障害
[★]
- 英
- disorder、impairment、dysfunction、damage、difficulty、(妨げ)barrier、impediment、obstacle、disturbance、foe、(化学)hindrance、disorder、impair、lesion
- 関
- 妨げ、撹乱、関門、機能障害、機能不全、困難、傷害、障壁、損なう、損傷、ダメージ、破壊、破損、バリヤー、病変、不安、妨害、乱れ、無秩序、機能異常症、敵、疾患、バリア、バリアー、機能異常、機能不全症
[★]
harm、hazard、injure
- 関
- 危険、損傷、ハザード、傷害を与える、害する
[★]
- 英
- articulation
- 同
- 調音、言語構音 speech articulation