- 英
- light reflex
- 同
- 光反射 light response light reaction
- 関
- 瞳孔反射、瞳孔強直
経路
臨床関連
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 両眼の瞳孔対光応答波形とその特徴分析に関する一検討
- 中山 実,NOWAK Wioletta,石川 均,浅川 賢,市邊 義章
- 電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス 110(460), 1-6, 2011-02-28
- 光刺激に対する瞳孔応答はよく知られるが,光刺激の色彩による応答の違いが知られている.このうち短波長(青色)への応答は,一部網膜のメラノプシン由来の反応であるとされている.このため,長波長(赤色)の場合と応答波形が異なることが知られる.本報告では,加齢などで生じる網膜の障害である,加齢黄斑変性(AMD)と判断された眼球でのこれらの光刺激に対する,瞳孔の応答波形の特徴を調べた.健康な被験者と片眼がAM …
- NAID 110008689274
- 急速に失明に至り,特異な対光反射を示した悪性腫瘍随伴網膜症
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- 2009年5月31日 ... ①対光反射対光反射とは、光が網膜に照射されると、瞳孔が小さくなる(縮瞳)反射の ことを指す。 ... 対光反射は、網膜神経節細胞(錐体と杆体)が受容器であり、ここで受け た刺激が網膜内シナプスを介して神経節細胞からの軸索に伝達される ...
- 2004年6月10日 ... 対光反射の有無は植物状態と脳幹死との鑑別材料にもなる。 ただし、対光反射消失は 経路のいずれが障害されても起こる。生死の判断で慌てないように。クイズ:一方の眼に 光を当てると両眼が縮瞳、他方の眼に光を当てると両眼とも無反応 ...
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[★]
- 次の文を読み、30、31の問いに答えよ。
- 61歳の男性。ふらつきを主訴に来院した。
- 現病歴:1週間前から立ち上がるときにふらつきがあった。意識が薄らぐように感じるが消失することはない。悪心、胸痛、呼吸困難、動悸、頭痛、耳鳴り及び難聴はない。この数日ふらつきがひどくなっていることに加え、2日前から便が黒色になっているため、心配して受診した。
- 既往歴:42歳から脂質異常症。55歳時に心筋梗塞。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)とアスピリンを処方されている。
- 生活歴:喫煙は55歳まで40本/日を35年間。飲酒歴はない。保険会社の支店長で仕事量は多いが人間関係は良好である。運動をする時間はないという。
- 家族歴:独身。父親は心筋梗塞で死亡。母親は健康である。妹が脂質異常症。
- 現症:意識は清明。身長 175cm、体重 82kg。体温 36.8℃。仰臥位脈拍 80/分、立位脈拍 88/分、整。仰臥位血圧 146/86mmHg、立位血圧 122/80mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 98%(room air)。皮膚は正常。眼瞼結膜は貧血様だが、眼球結膜に黄染を認めない。口腔内は湿潤している。頸静脈の怒張を認めない。頸部血管雑音を聴取しない。甲状腺腫と頸部リンパ節とを触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下腿に浮腫を認めない。眼振を認めない。指鼻試験陰性、Romberg徴候陰性。四肢の筋力に異常を認めない。腱反射は正常。
- その後の経過:患者が検査に行くために診察室のドアを開けたところ、突然その場で倒れてしまった。駆け寄って患者の肩をたたいてみたが反応がないため、そばにいた看護師に応援を呼ぶことと隣の処置室の除細動器と救急カートとを持ってくることを依頼した。気道を確保し、呼吸と頸動脈の脈拍とを確認したが、呼吸はなく脈拍は触知できない。
- 次に行うべきなのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111F030]←[国試_111]→[111G001]
[★]
- 次の文を読み、64-66の問いに答えよ。
- 56歳の女性。全身けいれんと意識障害のため搬入された。
- 現病歴 本日起床後、急に頭痛を訴え嘔吐した。1時間くらい横になっていたが頭痛がとれないために、夫がかかりつけ医の往診を依頼した。医師の診察中に突然全身けいれんを起こし意識がなくなったため、救急車を要請した。
- 既往歴 高血圧、不整脈(心臓ペースメーカー留置).
- 生活歴 喫煙歴はない。飲酒歴はない。
- 家族歴 特記すべきことはない。
- 現 症 意識レベル: 大声で呼びかけると開眼するが、刺激しないとすぐに開眼する。離握手など蘭単な命令には応じるが、言葉は出ない。体温37.5℃。脈拍72/分、整。血圧180/100mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。項部硬直を認める。瞳孔不同(右5mm、左3mm)があり、対光反射は右で鈍い。四肢の運動は良好である。
- 検査所見 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見: 赤血球 409万、Hb 11.4g/dl、Ht 36%、白血球 12,000、血小板 30万。血液生化学所見: 血糖 226mg/dl、HbA1c 5.6%、総蛋白 7.3g/dl、アルブミン 3.8g/dl、尿素窒素 11mg/dl、クレアチニン 0.5mg/dl、総コレステロール 198mg/dl、トリグリセリド 99mg/dl、総ビリルビン 0.3mg/dl、AST 18IU/l、ALT 9IU/l、LD 222IU/l(基準176-353)、ALP 183IU/l(基準115-359)、Na 140mEq/l、K 3.5mEq/l、Cl 101 mEq/l。頭部単純CT(別冊No.15)を別に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [104E064]←[国試_104]→[104E066]
[★]
- 次の文を読み、64-66の問いに答えよ。
- 56歳の女性。全身けいれんと意識障害のため搬入された。
- 現病歴 本日起床後、急に頭痛を訴え嘔吐した。1時間くらい横になっていたが頭痛がとれないために、夫がかかりつけ医の往診を依頼した。医師の診察中に突然全身けいれんを起こし意識がなくなったため、救急車を要請した。
- 既往歴 高血圧、不整脈(心臓ペースメーカー留置).
- 生活歴 喫煙歴はない。飲酒歴はない。
- 家族歴 特記すべきことはない。
- 現 症 意識レベル: 大声で呼びかけると開眼するが、刺激しないとすぐに開眼する。離握手など蘭単な命令には応じるが、言葉は出ない。体温37.5℃。脈拍72/分、整。血圧180/100mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。項部硬直を認める。瞳孔不同(右5mm、左3mm)があり、対光反射は右で鈍い。四肢の運動は良好である。
- 検査所見 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見: 赤血球 409万、Hb 11.4g/dl、Ht 36%、白血球 12,000、血小板 30万。血液生化学所見: 血糖 226mg/dl、HbA1c 5.6%、総蛋白 7.3g/dl、アルブミン 3.8g/dl、尿素窒素 11mg/dl、クレアチニン 0.5mg/dl、総コレステロール 198mg/dl、トリグリセリド 99mg/dl、総ビリルビン 0.3mg/dl、AST 18IU/l、ALT 9IU/l、LD 222IU/l(基準176-353)、ALP 183IU/l(基準115-359)、Na 140mEq/l、K 3.5mEq/l、Cl 101 mEq/l。頭部単純CT(別冊No.15)を別に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [104E065]←[国試_104]→[104E067]
[★]
- 次の文を読み、64-66の問いに答えよ。
- 56歳の女性。全身けいれんと意識障害のため搬入された。
- 現病歴 本日起床後、急に頭痛を訴え嘔吐した。1時間くらい横になっていたが頭痛がとれないために、夫がかかりつけ医の往診を依頼した。医師の診察中に突然全身けいれんを起こし意識がなくなったため、救急車を要請した。
- 既往歴 高血圧、不整脈(心臓ペースメーカー留置).
- 生活歴 喫煙歴はない。飲酒歴はない。
- 家族歴 特記すべきことはない。
- 現 症 意識レベル: 大声で呼びかけると開眼するが、刺激しないとすぐに開眼する。離握手など蘭単な命令には応じるが、言葉は出ない。体温37.5℃。脈拍72/分、整。血圧180/100mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。項部硬直を認める。瞳孔不同(右5mm、左3mm)があり、対光反射は右で鈍い。四肢の運動は良好である。
- 検査所見 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見: 赤血球 409万、Hb 11.4g/dl、Ht 36%、白血球 12,000、血小板 30万。血液生化学所見: 血糖 226mg/dl、HbA1c 5.6%、総蛋白 7.3g/dl、アルブミン 3.8g/dl、尿素窒素 11mg/dl、クレアチニン 0.5mg/dl、総コレステロール 198mg/dl、トリグリセリド 99mg/dl、総ビリルビン 0.3mg/dl、AST 18IU/l、ALT 9IU/l、LD 222IU/l(基準176-353)、ALP 183IU/l(基準115-359)、Na 140mEq/l、K 3.5mEq/l、Cl 101 mEq/l。頭部単純CT(別冊No.15)を別に示す。
- a I-1
- b I-3
- c II-10
- d II-20
- e III-100
[正答]
※国試ナビ4※ [104E063]←[国試_104]→[104E065]
[★]
- 次の文を読み、37、38の問いに答えよ。
- 55歳の男性。仕事場で急に倒れ、意識障害のため搬入された。
- 現病歴:家族の話では、昨晩急に頭痛を訴え臥床し、夜間に数回嘔吐したという。今朝も頭痛と悪心とを訴えていたが、通常通りの時間に出勤したという。仕事中に突然、意識を失い倒れたため、同僚が救急車を要請した。
- 既往歴:3年前から高血圧を指摘されているがそのままにしていた。12年前に胃癌の手術を受けている。
- 生活歴:喫煙は20本/日を35年間。飲酒はビール500ml/日を25年間。
- 家族歴:父親が脳内出血のため74歳で死亡。
- 現症:意識レベルはJCSⅢ-100、GCS(Glasgow coma scale)7。眼球の右方への共同偏位と項部硬直とを認める。瞳孔径は右mm、左3mmである。脈拍60/分、整。血圧192/112mmHg。過呼吸を認める。SpO2 100%(マスク4l/分酸素投与下)。心電図で異常を認めない。
- 検査所見:血液所見:赤血球488万、Hb 15.3g/dl、Ht 46%、白血球10,500、血小板21万。血液生化学所見:血糖132mg/dl、HbA1c(NGSP) 5.8%(基準4.6~6.2)、総蛋白7.8g/dl、アルブミン4.8g/dl、尿素窒素15mg/dl、クレアチニン0.8mg/dl、尿酸4.5mg/dl、総ビリルビン0.6mg/dl、AST 16IU/l、ALT 13IU/l、LD 195IU/l(基準176~353)、ALP 187IU/l(基準115~359)、γ-GTP 17IU/l(基準8~50)、CK 112IU/l(基準30~140)、Na 139mEq/l、K 3.8mEq/l、Cl 103mEq/l。CRP 2.0mg/dl。
- 治療の緊急度を判定する上で重要なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107H036]←[国試_107]→[107H038]
[★]
- 次の文を読み、28、29の問いに答えよ。
- 19歳の女性。交通事故で受傷したため搬入された。
- 現病歴 軽乗用車を運転中に電柱に衝突した。事故から15分後に救急隊が到着したときには呼びかけに反応しなかった。
- 既往歴 12歳時に髄膜炎で入院治療を受けた。
- 家族歴 父親が糖尿病と高血圧症。
- 現 症 意識レベルはJCS I-3。瞳孔径は両側3.5mmで、対光反射は迅速である。呼吸数20/分。脈拍112/分、整。血圧110/70mmHg。顔面右側の変形と右眼周囲の皮下血腫とを認める。透明な後鼻漏を認める。右鎖骨骨折を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟。四肢に麻痺を認めない。
- 検査所見 血液所見:赤血球348万、Hb 10.8g/dl、Ht 32%、白血球 9,500、血小板 16万。血液生化学所見:血糖 110mg/dl、総蛋白 7.0g/dl、アルブミン 4.0g/dl、尿素窒素 12mg/dl、クレアチニン 0.5mg/dl. AST24IU/l、 ALT42IU/l、 LD 253IU/l(基準176-353)、ALP 140IU/l(基準115-359)、Na 138mEq/l、K 4.2mEq/l、Cl 104mEq/l、Ca 9. 8mg/dl。CRP 1.2mg/dl。
- 頭部単純CT(別冊No.4A、B)を別に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [105C027]←[国試_105]→[105C029]
[★]
- 次の文を読み、28、29の問いに答えよ。
- 19歳の女性。交通事故で受傷したため搬入された。
- 現病歴 軽乗用車を運転中に電柱に衝突した。事故から15分後に救急隊が到着したときには呼びかけに反応しなかった。
- 既往歴 12歳時に髄膜炎で入院治療を受けた。
- 家族歴 父親が糖尿病と高血圧症。
- 現 症 意識レベルはJCS I-3。瞳孔径は両側3.5mmで、対光反射は迅速である。呼吸数20/分。脈拍112/分、整。血圧110/70mmHg。顔面右側の変形と右眼周囲の皮下血腫とを認める。透明な後鼻漏を認める。右鎖骨骨折を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟。四肢に麻痺を認めない。
- 検査所見 血液所見:赤血球348万、Hb 10.8g/dl、Ht 32%、白血球 9,500、血小板 16万。血液生化学所見:血糖 110mg/dl、総蛋白 7.0g/dl、アルブミン 4.0g/dl、尿素窒素 12mg/dl、クレアチニン 0.5mg/dl. AST24IU/l、 ALT42IU/l、 LD 253IU/l(基準176-353)、ALP 140IU/l(基準115-359)、Na 138mEq/l、K 4.2mEq/l、Cl 104mEq/l、Ca 9. 8mg/dl。CRP 1.2mg/dl。
- 頭部単純CT(別冊No.4A、B)を別に示す。
- 後鼻漏の性状を判断するのに有用な検査項目はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105C028]←[国試_105]→[105C030]
[★]
- 次の文を読み、45、46の問いに答えよ。
- 55歳の男性。呼吸停止状態でマスクによる用手人工呼吸を受けながら救急車で搬入された。
- 現病歴 : 会社で電話中に後頭部に激しい頭痛を訴えて倒れた。同僚がかけつけたときいぴきを伴う大きな呼吸をしていたが、救急車到着時には呼吸停止の状態であった。
- 既往歴 : 高血圧を指摘されたが無治療であった。
- 現症 : 意識は昏睡状態。体温37.0℃。自発呼吸はない。脈拍は微弱。血圧68/40mmHg。左前額部に擦過傷を認める。瞳孔径左右とも3mm、対光反射は左右とも消失。心雑音はない。腹部に異常所見は認めない。
- 救急外来でまず行うべき処置で誤っているのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [097F044]←[国試_097]→[097F046]
[★]
- 25歳の女性。意識障害のため救急車で搬入された。本日朝、自宅で突然の頭痛を訴えた直後に呼びかけても反応がなくなったため、家族が救急車を要請した。意識レベルはJCS Ⅲ-100。体温 36.8℃。心拍数 92/分、整。血圧 160/92mmHg。呼吸数 16/分。舌根沈下のため気管挿管を行った。SpO2 98%(リザーバー付マスク 10L/分酸素投与下)。瞳孔径は右3mm、左4mm、対光反射は左で消失している。入院時の頭部CT(別冊No. 12A)及び脳血管造影像(別冊No. 12B)を別に示す。
- まず行うべきなのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113A034]←[国試_113]→[113A036]
[★]
- 70歳の女性。けいれんのため搬入された。意識レベルはJCS II-10。体温36.8℃。脈拍98/分、整。血圧 138/86mmHg。呼吸数 16/分。 SpO2 96%(room air)。対光反射と眼球運動とに異常を認めない。左上下肢の不全麻痺を認める。来院時の頭部MRIのFLAIR像(別冊No. 1A)と塞栓術のために施行した外頚動脈造影の写真(別冊No. 1B)とを別に示す。
- 診断として考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106G039]←[国試_106]→[106G041]
[★]
- 中年の男性。駅の構内で研修医の目の前で突然倒れた。研修医は周囲の安全を確認後に男性に呼びかけたが、反応がないため大声で駅員を呼び、救急車を要請し、自動体外式除細動器(AED)をすぐに持ってくるように指示した。呼吸を確認したが自発呼吸は認められない。
- 日本蘇生協議会ガイドライン2010に基づいて、この研修医がまず行うべきなのはどれか。
- a 胸骨を叩打する。
- b 胸骨を圧迫する。
- c 回復体位にする。
- d 両下肢を挙上する。
- e 対光反射を観察する。
[正答]
※国試ナビ4※ [107F019]←[国試_107]→[107F021]
[★]
- 35歳の男性。路上に倒れているところを通行人に発見され、救急車で搬入された。意識レベルは JCSⅡ-30。体温 36.0℃。心拍数 104/分、整。血圧 156/88mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 99%(マスク 5L/分酸素投与下)。対光反射は正常。皮膚は湿潤しており、体表に明らかな外傷を認めない。
- まず行うべき検査はどれか。
- a 血糖測定
- b 頭部単純CT
- c 動脈血ガス分析
- d 胸部エックス線撮影
- e 尿の薬物スクリーニング
[正答]
※国試ナビ4※ [113E033]←[国試_113]→[113E035]
[★]
- 62歳の女性。交通事故で頭部を強く打って搬入された。搬入後、頭痛を訴え嘔吐を繰り返しているうちに意識レベルが低下し、 JCSIII-100となった。右瞳孔が散大し、対光反射が消失している。心拍数 62/分、整。血圧 180/90 mmHg。呼吸数 24/分。 SpO299%(マスク 6 l/分酸素投与下 )。
- 診断のためにまず行うべきなのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108A032]←[国試_108]→[108A034]
[★]
- 繰り返す片側性の一過性視力障害を主訴に来院した患者に対し、診断に有用な診察または検査はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114C075]←[国試_114]→[114D002]
[★]
- 駅の構内で中年男性が倒れているのを発見した。まず行うのはどれか。
- a. 脈の触知
- b. 呼吸の確認
- c. 気道の確保
- d. 意識状態の確認
- e. 対光反射の確認
[正答]
※国試ナビ4※ [101C034]←[国試_101]→[101C036]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [099D073]←[国試_099]→[099D075]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [095A066]←[国試_095]→[095A068]
[★]
- ☆case75 自宅での意識消失
- ■症例
- 21歳 男性
- 主訴:意識消失
- 現病歴:男性のアパートで意識を失っている所を彼女に発見され、午後5時に搬送された。彼女が最後に彼に会ったのは午後8時で、クリスマスの買い物をして帰宅した時であった。翌日午後、彼女が彼に会いに行った所、彼がお風呂の床で意識を失っているのを見つけた。彼女によれば、前日変わった様子(unusal mood)はなかった。彼は心理学の期末試験が1週間に迫っておりこのことを心配していたが、勉強はうまくいっているようだった。また以前の試験に問題はなかった。
- 喫煙歴:なし。
- 飲酒歴:機会飲酒 10 units/week(1週間に350mlビール6本弱)
- 既往歴:なし
- 家族歴:父と2人の兄弟のうち1人が糖尿病
- 服薬歴:以前、エクスタシー錠剤を服用していたが、静脈注射の薬はやったことがない。
- 身体所見 examination
- 顔貌 青白。注射痕は認められない。脈拍 92/分、血圧 114/74 mmHg、呼吸数 22/分。心血管系、呼吸器系に異常を認めず。神経系 命令に従わないが、痛みに反応して適切に手を引っ込める(GCS M4)。腱反射(+)・対称性、足底反射(-)。瞳孔散大、対光反射(+)。眼底 視神経円板腫脹
- ■鑑別診断をあげるためのkeyword(司会者用)
- ・24時間以内に来した意識消失、糖尿病の家族歴、冬、風呂、精神疾患リスク(試験で悩んでいる。薬物の服用歴)、顔色、脈拍、血圧、呼吸数、腱反射、病的反射、瞳孔、眼底(司会者用)
- ■keywordからどういう疾患を考えるか?
- 真っ先にあげたいもの
- ・二次的な脳圧亢進
- ・糖尿病
- ・薬物中毒、中毒物質の摂取・吸引
- ・神経疾患(てんかんなど)の発作
- ・24時間以内に来した意識消失
- ・クモ膜下出血:局所神経症状、硝子体下出血(subhyaloid hemorrhage)。
- ・糖尿病の家族歴
- ・低血糖発作
- 低血糖による昏睡は早いが糖尿病の新規症状として起こらない。まれにインスリノーマによる低血糖による昏睡があり得る。
- ・糖尿病性ケトアシドーシス diabetic ketoacidosis DKA
- 極度のインスリン欠乏とコルチゾールやアドレナリンなどインスリン拮抗ホルモンの増加により、(1)高血糖(≧250mg/dl)、(2)高ケトン血症(β-ヒドロキシ酪酸の増加)、アシドーシス(pH7.3未満)をきたした状態。(糖尿病治療ガイド 2008-2009 p.66)
- ・高浸透圧性非ケトン性昏睡 nonketotic hyperosmolar coma
- DM type 2
- 50歳以上に好発し、インスリン非依存性糖尿病*患者が腎不全や中枢神経障害、悪性腫瘍、消化器疾患、呼吸器感染などを合併するときに多くみられ、ステロイドや利尿薬の投与、輸液や高カロリー補給、人工透析などの際に医原性に起きやすい。
- 高血糖性の昏睡は発症が早くない。その前に口渇や多尿があるはず。
- → 否定するための検査 → 血糖測定
- ・風呂
- ・脳出血
- ・冬だし、風呂(脱衣所のことか)にガスヒーターがあったら疑わしい。
- ・精神疾患リスク(試験で悩んでいる。薬物の服用歴)
- (最も多いのが)薬物中毒(鎮静薬、アスピリン、アセトアミノフェン)
- (意識障害で運ばれてきたときに考えるべきなのが)一酸化中毒
- 一酸化中毒の場合の顔色は蒼白(cherry-red colorと言われてきたが)。眼底所見:(severe CO中毒で)乳頭浮腫
- ・顔色
- ・脈拍、血圧、呼吸数
- ・腱反射、病的反射
- 腱反射が亢進していたら、上位運動ニューロンの障害を考慮する。腱反射亢進と意識障害が共存していれば、障害部位は脊髄の伝導路ではなくむしろ脳幹・大脳皮質に障害があると考えることができる。
- ・瞳孔
- 瞳孔が散大していれば交感神経興奮、副交感神経の麻痺:フェニレフリン・エピネフリン・コカインなど交感神経刺激、動眼神経麻痺、脳死の徴候
- 瞳孔が縮瞳していれば副交感神経興奮、オピオイド受容体への刺激:麻薬中毒、有機リン中毒、橋出血、脳幹部梗塞(脳底動脈閉塞症など)
- ・眼底 (IMD.71)
- 視神経円板(=視神経乳頭)の腫脹は乳頭浮腫(papilledema, DIF.342)を反映。乳頭浮腫の発生機序は軸索輸送障害や静脈還流うっ滞である。原因として頭蓋内疾患が最も多い。頭蓋外の疾患(高血圧、視神経炎、偽性脳腫瘍)。
- 乳頭浮腫 papilledema DIF.243
- V 動静脈奇形、高血圧による脳血圧脳症・頭蓋内出血、クモ膜下出血、硬膜下血腫
- I 脳膿瘍、慢性経過の髄膜炎(細菌性×)、敗血症による血栓や静脈洞血栓
- N 脳腫瘍
- D -
- C 動静脈奇形、水頭症、頭蓋奇形(尖頭症などによる)、血友病、時にSchilder disease
- A ループス脳炎、動脈周囲炎
- T 急性期の硬膜外血腫や硬膜下血腫ではない。慢性硬膜下血腫ならありうる。
- E 褐色細胞腫による悪性高血圧、偽性脳腫瘍(=特発性頭蓋内圧亢進症)(肥満・無月経・感情障害(emotionally disturbed)をきたした女性に多い)
- ■問題
- 症例だけでは絞れないので、最も疑われる疾患をあげ、鑑別診断を列挙し、検査、治療を考えていくことにします。
- ■一酸化炭素中毒
- ■オチ
- 血中carboxyhemoglobinを測定したところ32%。高レベルの酸素投与でゆっくりだが、48時間で完全に回復。脳浮腫にたいするマンニトールや高圧酸素療法も考慮する。問題は4年間点検されていないガス温水器の不完全燃焼だったとさ。
- ■KEY POINTS
- ・薬物中毒は若い人の意識消失の最も一般的な原因だけど、他の診断もいつも考慮しておく。
- ・一酸化炭素ヘモグロビンレベルは屋内や車内、あるいはよく分からない煙に暴露した意識消失患者で測るべき
- ・一酸化中毒による重度の低酸素血症ではチアノーゼを欠く。
- ■initial plan(救急だからのんびりやってられないだろうけど)
- A.
- 1. 呼吸器系、循環器系の安定を確認
- 2. 血液ガス検査
- 3. 血液生化学(電解質(Na,Ca)、血糖)
- □ビール1本 = 350ml アルコール5%: 350 (ml/本) x 0.05 / 10 (ml/unit) =1.75 (unit/本)
- ■参考文献
- DIF Differential Diagnosis in Primary Care Fourth Edition版 Lippincott Williams & Wilkins
[★]
- 英
- oculomotor nerve (KH), CN III
- ラ
- nervus oculomotorius
- 関
- 脳神経
概念
走行
"http://192.168.2.14/mediawiki/index.php/%E5%8B%95%E7%9C%BC%E7%A5%9E%E7%B5%8C" より作成
一般感覚性
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臓性感覚性
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特殊感覚性
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体性運動性
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臓性運動性
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鰓弓運動性
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神経細胞(中枢神経外)
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神経細胞(中脳)
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神経細胞(橋)
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神経細胞(延髄)
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神経細胞(脊髄)
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○-< 節後ニューロン
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頭蓋からの出口
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分布と機能
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○
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○
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上眼窩裂
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支配筋:上直筋、下直筋、内側直筋、下斜筋
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○
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○
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毛様体神経節
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上眼窩裂
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副交感神経:瞳孔収縮筋、毛様体筋
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臨床関連
- 動眼神経麻痺 (M.602 KL.641,642 BET.367)
- 後交通動脈の動脈瘤が原因となりうる ← 大脳動脈輪の動脈瘤で二番目に多い
[★]
- 英
- Argyll-Robertson pupil, Argyll Robertson pupil
- 同
- アーガイルロバートソン瞳孔 Argyll-Robertson瞳孔、反射性瞳孔強直 ridigitas pupillae reflectoria、アーガイル・ロバートソン徴候 Argyll-Robertson徴候
- 関
- 梅毒、神経梅毒、瞳孔。対光近見反射解離
対光反射 × 、 輻輳反射 ○ 、 縮瞳
概念
- 神経梅毒による瞳孔調節異常として報告された。以下のような眼徴候を呈する。
眼徴候
- 1. 直接対光反応・間接対光反応の欠如
- 2. 迅速な輻湊反応
- 3. 縮瞳
病因
- 中脳を障害するような疾患 (BET.206)。中脳視蓋前域から動眼神経自律神経核の末梢までの障害(医学事典)。
対光反射
- 網膜 → 視神経 → 視交叉 → 視索 → 上丘腕 → 視索前域 → E-W核 → 動眼神経 → 毛様体神経節 →
近見反射
- 後頭葉視覚中枢 → 前頭葉眼領域 → 内包 → 脳脚 → 中脳 → E-W核 → 動眼神経 → 毛様体神経節 →
<youtube>http://www.youtube.com/watch?v=C6vm7LOFrmI</youtube>
[★]
- 英
- uncal herniation
- 同
- 鉤回ヘルニア
- 関
- テント切痕ヘルニア transtentorial herniation, incisural herniation、鉤、脳ヘルニア
概念
- テント切痕ヘルニアの一つ。病巣が片側であり、外側から内側に向かう圧迫が生じると、一側側頭葉鉤回、海馬回がテント切痕下部にヘルニアを起こす。これにより病側の動眼神経、中脳、後大脳動脈が圧迫される。(SCN.142)
鉤ヘルニアの三徴候
進展の段階
- SCN.143
- 初期症状:病側の瞳孔拡大と対光反射減弱、ヘルニアによる意識障害、麻痺は軽微で呼吸障害無し。
- 中脳期:意識障害、昏睡、散大、外眼筋麻痺、対側麻痺、除脳硬直様肢位。さらに、同側麻痺、瞳孔散大、四肢の除脳硬直位、前庭眼球反射の消失
- 橋期:過呼吸パターン減少、浅く速い呼吸、瞳孔固定、対光反射、前庭眼球反射消失、弛緩性麻痺
- 延髄期:呼吸は遅く不規則、無呼吸、瞳孔散大、低血圧、脳死
[★]
- 英
- superior colliculus (B)
- ラ
- colliculus superior
- 関
- 視蓋、下丘
解剖
- 中脳蓋の上の隆起。視覚に関与し、脳幹下部や脊髄、視床枕にも遠心性線維を送る (B.21)
- 上丘は上丘腕を介して、視床枕および外側膝状体と連絡 (医学大事典)
機能
- 視覚性反射の中枢
- 対光反射
- 調節反射・輻輳反射
- 見ている物が近づいたときにレンズを厚くしてピントを合わせる調節反射、それと同時に視線を内側に寄せる輻輳反射に関わる。
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
[★]
- 英
- swinging flashlight test
- 同
- 交互対光反射試験
- 関
- 相対的瞳孔求心路障害 relative afferent pupillary defect RAPD。マーカスガン瞳孔 Marcus Gunn pupil
- 検査方法:左右の眼に交互に光を当てる。
- 異常の判断:患側に光を入れても患側の瞳孔が収縮しない。
正常:光> ・ ○
○ ・ <光
異常: (右眼)
光> ・ ○
○ ◎ <光
光> ・ ○
- 異常が出るメカニズム:患側の直接反応は、健側の間接反応の方が弱い。そのため、健側から患側に光を当てると、患側の瞳孔が拡張する。
- 視神経障害(外傷性視神経障害、視神経炎、末期緑内障など)、広範な網膜障害(重度の網膜剥離)
- 異常がある場合、相対的求心路瞳孔反応異常あり(RAPD relative afferent papillary defect)という。
[★]
- 英
- indirect light reflex
- 同
- 同感対光反射 共感性対光反射 consensual light reflex,
- 関
- 対光反射
[★]
- 英
- reflex
- 関
- 反射の一覧
反射中枢の存在レベルによる分類
構成要素からの分類
- cf.原始反射
原始反射
- 生命維持のためにする反射
- 正常な新生児において特徴的に観察される反射的行動を総称してこう呼ぶ。
原始反射の例
- 乳さがし反射: 口の片側を触られると、赤ん坊の頭がそちらのほうを向くという反射。
- 吸啜反射: 赤ん坊の口の中にものを入れると、すぐにそれを吸い始めるという反射。
- モロー反射: 赤ん坊の背中と頭を支えて仰向けにした状態で、上体を数cm上方に起こし、手で支えながら急に頭部を落下させると、両手と両足を左右対称的に外側に伸ばし、それに続いてゆっくりと抱き込むような上肢の運動が見られる反射。大きな音などで驚いたときにも見られる。
- バビンスキー反射: 足の裏の外縁をゆっくりと踵からつま先に向かってこすることにより、母趾(おやゆび)が背屈し他の4趾が開く(開扇現象)反射。
参考(読んでおく)
[反射]