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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/09/18 04:40:58」(JST)
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主治医(しゅじい)とは、ある患者の疾患の診療方針全般に対して主たる責任を有する医師のことである。外来診療や入院診療における「担当医」と同義であることが多いが、ある患者の身体・健康、その他の状態について最もよく理解している者であることが期待される。
複数の診療科を同時に受診している場合には複数の「担当医」が存在することになり、またひとつの診療科においても複数の医師によって構成される診療チームがひとりの患者を担当することもあるため、「主治医」の定義は必ずしも明確ではない。また、テレビ番組『主治医が見つかる診療所』(テレビ東京)という番組名に見られるように、自分の身体や健康を任せるべき医師を「(自分の)主治医」と解釈することもある。
それまで外来診療を受けていた患者がそれと同じ医療機関に入院した場合、外来でその患者の診療を担当していた医師とは別の医師が担当医になる場合がある。その場合、患者が外来担当医を「(自分の)主治医」だとして入院診療においても担当されることを希望しても、入院後に一度決まった担当医の変更は病院の効率的な運営という観点から困難なことが多い。 また、ユニークな制度として「主治医2人制度」がある[1]。
外来では他の診療科の医師が患者に接することは少ないが、診察を受ける曜日や時間によって同じ診療科の中で別の医師が患者に接することになる。この場合でも診療録に担当医として一人の医師が明確に記載されている。外来の場合は、かかりつけ医と同じであるとする解釈と、異なるとする解釈があり、後者ではかかりつけ医は患者が受ける医療を時系列で記録・管理し、適切な病院へ紹介すると考える[2]。
目次
- 1 かかりつけ医
- 2 介護保険
- 3 脚注
- 4 関連項目
かかりつけ医
「総合診療医」、「プライマリケア」、および「チーム医療」も参照
かかりつけ医の場合には、総合診療医(General practitioner,GP)に近い意味となり、各国のかかりつけ医制度との比較がたびたびなされている[3]。
地域包括診療
2014年の中医協会議においては「地域包括診療料」および「地域包括診療加算」の新設が答申された[4][5]。複数の慢性疾患を有する患者に対し、継続的かつホーリズム的医療を提供する場合に、以下のどちらかの算定を行うことができる。
- 地域包括診療料(1500点、月1回)
- 対象医療機関は、診療所または200床未満の病院。
- 診療報酬は包括払い制度。ただし、時間外休日深夜診療、地域連携、在宅医療、薬剤料、急性増悪については出来高払いとなる。
- 地域包括診療加算(1回につき20点)
対象疾患は、高血圧症・糖尿病・脂質異常症・認知症の4疾病のうち2つ以上を持つ患者。
算定を行うに際し、主治医は以下の要件が求められている[4]。
- 患者が他にかかっている医療機関、および処方を受けている医薬品を全て把握していること。
- 健康診断の受診勧奨を行うこと。受診結果をカルテに記載すること。
- 介護保険関連の手続きを担っていること。
- 時間外対応加算を行っている、常時3人以上勤務、在宅療養支援診療所指定、のいずれかを満たすこと。
高齢者担当医
「後期高齢者医療制度#後期高齢者診療料」も参照
後期高齢者医療制度においては「高齢者担当医」制度が創設され、指定の慢性疾患に対する継続的な管理を行うことに対し、診療報酬を月600点算定できる。
- 対象医療機関は、診療所(半径4km以内に診療所が存在しない場合は病院)。
- 対象疾患は、結核・甲状腺障害・糖尿病・脂質異常症・高血圧性疾患・不整脈・心不全・脳血管疾患・喘息・気管支拡張症・胃潰瘍・アルコール性慢性膵炎・認知症
介護保険
日本の社会保険制度のひとつである介護保険では、その適用の認定のために『主治医意見書』を必要とするが、ここでは主治医を「主治の医師」と定義している。
第二十七条 市町村は、第一項の申請があったときは、当該申請に係る被保険者の主治の医師に対し、当該被保険者の身体上又は精神上の障害の原因である疾病又は負傷の状況等につき意見を求めるものとする。
— 介護保険法
脚注
- ^ 館林厚生病院 病院長 (2007年3月23日). “主治医2人制度”. 2010年2月24日閲覧。
- ^ 幡多医師会. “かかりつけ医の役割”. 2010年2月24日閲覧。
- ^ 厚生労働省. “各国のかかりつけ医制度について”. 2010年2月24日閲覧。
- ^ a b 第272回総会 - 答申 総-1 (Report). 中央社会保険医療協議会. (2014-02-12). pp. 42-48. http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000037024.html.
- ^ 「2014年度診療報酬改定、「主治医機能」を評価」、『日経メディカル』2014年1月31日。
関連項目
- 医療制度 / チーム医療
- 総合診療医 / プライマリケア
- 診療報酬 / 包括払い制度
- 日本の医療
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 特集 かかりつけ医の評価を充実、7対1入院基本料は平行線 : 中医協で平成28年度診療報酬改定の個別項目を議論
- 地域包括ケアシステム構築に向け、地域かかりつけ医がすべきこととは? : ホスペックス ジャパン2015 医業経営セミナー 近藤太郎・近藤医院院長、東京都医師会副会長講演 「地域包括ケアシステム構築のための地域連携…実践事例」より
Related Links
- 日常的な診療や健康管理等を行ってくれる身近なお医者さんの事を「かかりつけ医」と 呼んでいます。大きい病院では待ち時間が長くかかる場合もありますので、ご家族で かかりつけ医を決めておくとちょっとした風邪等の病気の際に、かかりつけ医は大変便利 です ...
- こうした地域医療において、中心的な役割を演じるのが「かかりつけ医」です。 「 かかりつけ医」は、患者さんの身近にあり、いつでも病気の相談を受け、そして丁寧に 正確に病状を説明し、また必要なときにはふさわしい医療機関を紹介するなどの役割を 担ってい ...
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- 次の文を読み、42、43の問いに答えよ。
- 76歳の女性。息切れを主訴に来院した。
- 現病歴:1年前から息切れを自覚するようになり、3か月前から10分程度歩くと息切れがするようになった。3日前に風邪をひいてから息切れが増悪して動けなくなったため、同居の娘に伴われて総合病院の呼吸器内科外来を受診した。
- 既往歴:糖尿病、高血圧症、慢性心不全(NYHAⅡ)、変形性膝関節症、骨粗鬆症および不眠で複数の医療機関に通院していた。半年前からこれらの医療機関の受診が滞りがちになっていた。
- 生活歴:娘と2人暮らし。日中、娘は仕事に出ている。摂食、排泄および更衣は自分でできるが、家事や外出は困難で、入浴は娘が介助している。喫煙は15本/日を45年間。飲酒歴はない。
- 現症:意識は清明。身長 158cm、体重 42kg。体温 36.6℃。脈拍 104/分、整。血圧 120/76mmHg。呼吸数 28/分。SpO2 93%(room air)。皮膚は正常。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。頸部に甲状腺腫大やリンパ節を触知せず、頸静脈の怒張を認めない。呼吸補助筋が目立つ。心音に異常を認めない。呼吸音は両側の胸部にwheezesを聴取するが、cracklesは聴取しない。腹部は平坦、軟。四肢に浮腫を認めない。改訂長谷川式簡易知能評価スケールは27点(30点満点)。
- 検査所見:胸部エックス線写真で肺の過膨張を認めるが、浸潤影や肺うっ血を認めない。心胸郭比は53%。胸部CTで全肺野に低吸収域(low attenuation area)を認める。
- 副腎皮質ステロイドの内服とβアゴニスト吸入の外来治療を4日間行い、呼吸器の急性症状は改善しSpO2は96%(room air)となった。しかし、看護師から「これからも禁煙するつもりはないけど、病院には通わないといけないのかね」と患者が話していると聞いた。
- この時点での患者への対応として最も適切なのはどれか。
- a 禁煙外来への通院を義務付ける。
- b かかりつけ医を紹介し定期受診を勧める。
- c 同居していない親族の状況を詳細に尋ねる。
- d 通院歴のあるすべての診療科への継続受診を勧める。
- e 症状再燃時でも安易に総合病院を受診しないように説明する。
[正答]
※国試ナビ4※ [112B041]←[国試_112]→[112B043]
[★]
- 67歳の男性。心停止の状態で救急車で搬入された。
- 現病歴:今朝時頃、妻が寝室に起こしに行った際には返答があったが、1時間経っても起きて来なかった。再度呼びに行くと目を閉じたままで反応がないため、午前7時に救急車を要請した。5分後に救急隊が到着し、心停止と判断した。かかりつけ医には連絡せず、心肺蘇生を行いながら救命救急センターに搬送した。
- 救命救急センターでpulseless electrical activity(PEA)と判断し、心肺蘇生を継続した。研修医が胸骨圧迫を継続する傍ら、指導医が薬物投与のため静脈路の確保を行うこととした。
- 既往歴:20年前から糖尿病、高血圧症と診断され、内服治療を続けていた。
- 生活歴:喫煙歴は65歳まで20本/日を45年間。飲酒は焼酎2合/日を週3日。
- 搬入時に行った静脈採血の結果は以下のとおりであった。
- 検査所見:血液所見:赤血球 322万、Hb 10.1g/dL、Ht 31%、白血球 8,800、血小板 11万。血液生化学所見:AST 92U/L、ALT 78U/L、尿素窒素 82mg/dL、クレアチニン 9.8mg/dL、血糖 228mg/dL、Na 142mEq/L、K 9.8mEq/L、Cl 112mEq/L、Ca 8.6mg/dL。CRP 2.3mg/dL。
- 院内救急コールで駆け付けた内科および外科病棟当直医が、救命救急センターの研修医、指導医とともに心肺蘇生を継続した。その後も心拍は再開せず、患者の死亡が確認された。かかりつけ医に連絡をとると、この患者は糖尿病腎症による慢性腎不全のため、近々人工透析の導入予定で、最終受診は1週間前であった。死亡診断書を交付できないのはどれか。
- a 死亡確認を行った内科病棟当直医
- b 救命処置を補助した外科病棟当直医
- c 電話で死亡報告を受けたかかりつけ医
- d 救命処置を行った救命救急センターの指導医
- e 救命処置を行った救命救急センターの研修医
[正答]
※国試ナビ4※ [113B044]←[国試_113]→[113B046]
[★]
- 次の文を読み、64-66の問いに答えよ。
- 56歳の女性。全身けいれんと意識障害のため搬入された。
- 現病歴 本日起床後、急に頭痛を訴え嘔吐した。1時間くらい横になっていたが頭痛がとれないために、夫がかかりつけ医の往診を依頼した。医師の診察中に突然全身けいれんを起こし意識がなくなったため、救急車を要請した。
- 既往歴 高血圧、不整脈(心臓ペースメーカー留置).
- 生活歴 喫煙歴はない。飲酒歴はない。
- 家族歴 特記すべきことはない。
- 現 症 意識レベル: 大声で呼びかけると開眼するが、刺激しないとすぐに開眼する。離握手など蘭単な命令には応じるが、言葉は出ない。体温37.5℃。脈拍72/分、整。血圧180/100mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。項部硬直を認める。瞳孔不同(右5mm、左3mm)があり、対光反射は右で鈍い。四肢の運動は良好である。
- 検査所見 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見: 赤血球 409万、Hb 11.4g/dl、Ht 36%、白血球 12,000、血小板 30万。血液生化学所見: 血糖 226mg/dl、HbA1c 5.6%、総蛋白 7.3g/dl、アルブミン 3.8g/dl、尿素窒素 11mg/dl、クレアチニン 0.5mg/dl、総コレステロール 198mg/dl、トリグリセリド 99mg/dl、総ビリルビン 0.3mg/dl、AST 18IU/l、ALT 9IU/l、LD 222IU/l(基準176-353)、ALP 183IU/l(基準115-359)、Na 140mEq/l、K 3.5mEq/l、Cl 101 mEq/l。頭部単純CT(別冊No.15)を別に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [104E064]←[国試_104]→[104E066]
[★]
- 次の文を読み、64-66の問いに答えよ。
- 56歳の女性。全身けいれんと意識障害のため搬入された。
- 現病歴 本日起床後、急に頭痛を訴え嘔吐した。1時間くらい横になっていたが頭痛がとれないために、夫がかかりつけ医の往診を依頼した。医師の診察中に突然全身けいれんを起こし意識がなくなったため、救急車を要請した。
- 既往歴 高血圧、不整脈(心臓ペースメーカー留置).
- 生活歴 喫煙歴はない。飲酒歴はない。
- 家族歴 特記すべきことはない。
- 現 症 意識レベル: 大声で呼びかけると開眼するが、刺激しないとすぐに開眼する。離握手など蘭単な命令には応じるが、言葉は出ない。体温37.5℃。脈拍72/分、整。血圧180/100mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。項部硬直を認める。瞳孔不同(右5mm、左3mm)があり、対光反射は右で鈍い。四肢の運動は良好である。
- 検査所見 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見: 赤血球 409万、Hb 11.4g/dl、Ht 36%、白血球 12,000、血小板 30万。血液生化学所見: 血糖 226mg/dl、HbA1c 5.6%、総蛋白 7.3g/dl、アルブミン 3.8g/dl、尿素窒素 11mg/dl、クレアチニン 0.5mg/dl、総コレステロール 198mg/dl、トリグリセリド 99mg/dl、総ビリルビン 0.3mg/dl、AST 18IU/l、ALT 9IU/l、LD 222IU/l(基準176-353)、ALP 183IU/l(基準115-359)、Na 140mEq/l、K 3.5mEq/l、Cl 101 mEq/l。頭部単純CT(別冊No.15)を別に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [104E065]←[国試_104]→[104E067]
[★]
- 次の文を読み、64-66の問いに答えよ。
- 56歳の女性。全身けいれんと意識障害のため搬入された。
- 現病歴 本日起床後、急に頭痛を訴え嘔吐した。1時間くらい横になっていたが頭痛がとれないために、夫がかかりつけ医の往診を依頼した。医師の診察中に突然全身けいれんを起こし意識がなくなったため、救急車を要請した。
- 既往歴 高血圧、不整脈(心臓ペースメーカー留置).
- 生活歴 喫煙歴はない。飲酒歴はない。
- 家族歴 特記すべきことはない。
- 現 症 意識レベル: 大声で呼びかけると開眼するが、刺激しないとすぐに開眼する。離握手など蘭単な命令には応じるが、言葉は出ない。体温37.5℃。脈拍72/分、整。血圧180/100mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。項部硬直を認める。瞳孔不同(右5mm、左3mm)があり、対光反射は右で鈍い。四肢の運動は良好である。
- 検査所見 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見: 赤血球 409万、Hb 11.4g/dl、Ht 36%、白血球 12,000、血小板 30万。血液生化学所見: 血糖 226mg/dl、HbA1c 5.6%、総蛋白 7.3g/dl、アルブミン 3.8g/dl、尿素窒素 11mg/dl、クレアチニン 0.5mg/dl、総コレステロール 198mg/dl、トリグリセリド 99mg/dl、総ビリルビン 0.3mg/dl、AST 18IU/l、ALT 9IU/l、LD 222IU/l(基準176-353)、ALP 183IU/l(基準115-359)、Na 140mEq/l、K 3.5mEq/l、Cl 101 mEq/l。頭部単純CT(別冊No.15)を別に示す。
- a I-1
- b I-3
- c II-10
- d II-20
- e III-100
[正答]
※国試ナビ4※ [104E063]←[国試_104]→[104E065]
[★]
- 60歳の女性。早朝に自宅敷地内の倉庫で梁にロープを掛け、縊頸した状態で発見された。近くから自筆の遺書が発見され、病苦が原因の自殺であること、対外的には病死として処理して欲しいことなどが記されていた。糖尿病による慢性腎不全のため、かかりつけ医で週3回透析治療を受けていた。かかりつけ医とは別の医師が警察官とともに臨場し、検案することとなった。
- 検案医の行動として正しいのはどれか。
- a 死亡診断書を作成する。
- b かかりつけ医に死体検案書の発行を依頼する。
- c 索条痕がロープの性状と一致しているかを確認する。
- d 作成書類の「死亡したとき」欄に死亡確認時刻を記載する。
- e 作成書類の「死因の種類」欄は、死者の意向を尊重して病死とする。
[正答]
※国試ナビ4※ [111C019]←[国試_111]→[111C021]
[★]
- 67歳の男性。心停止の状態で救急車で搬入された。
- 現病歴:今朝時頃、妻が寝室に起こしに行った際には返答があったが、1時間経っても起きて来なかった。再度呼びに行くと目を閉じたままで反応がないため、午前7時に救急車を要請した。5分後に救急隊が到着し、心停止と判断した。かかりつけ医には連絡せず、心肺蘇生を行いながら救命救急センターに搬送した。
- 救命救急センターでpulseless electrical activity(PEA)と判断し、心肺蘇生を継続した。研修医が胸骨圧迫を継続する傍ら、指導医が薬物投与のため静脈路の確保を行うこととした。
- 静脈路確保で第一選択となる部位はどこか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113B043]←[国試_113]→[113B045]
[★]
- 50歳の男性。定期健康診断のため会社の医務室で産業医の診察を受けた。かかりつけ医から、1日1回、朝食後に服用する降圧薬を処方されている。しかし残業で帰宅が遅く、起床時間も遅いために朝食をとる習慣がなく、服薬しない日が多い。診察時の血圧 170/100mmHg。
- この患者の服薬状況を改善させるための発言として最も適切なのはどれか。
- a 「残業を減らすよう会社側へ指示します」
- b 「このままでは脳血管や心臓の発作を起こします」
- c 「頭痛かめまいを感じるときは必ず飲んでください」
- d 「毎日医務室に来て血圧を測り、血圧が高いときには必ず飲んでください」
- e 「毎日規則的に服薬できる時間に変更可能かどうか、かかりつけ医に尋ねてください」
[正答]
※国試ナビ4※ [104C017]←[国試_104]→[104C019]
[★]
- 83歳の女性。かかりつけ医への定期受診時に、患者の異常行動を家族が訴えた。2か月前から夜間の徘徊が出現し、警察に数回保護されているという。60歳代から高血圧症で、降圧薬を内服していた。1年前から物忘れが目立っていた。日常生活は自立している。同居する家族は60歳の長女1人のみである。長女は介護に疲れ果て限界だともらし、焦燥感をつのらせている。
- 対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [101H031]←[国試_101]→[101H033]
[★]
- 86歳の男性。ケトン性アシドーシスによる意識障害のため搬入された。入院後インスリン療法で意識は回復し、通常の日常生活に戻れる目途がたった。82歳の妻と2人暮らしである。かかりつけ医から耐糖能異常に対して食事療法を受けていたが、入院までは自立した生活を送っており、散歩や庭仕事を楽しんでいた。子供はいない。
[正答]
※国試ナビ4※ [101D024]←[国試_101]→[101D026]
[★]
- 複数の医療機関や診療科から処方されている患者の服薬調整について正しいのはどれか。
- a 投薬の中止指示は薬剤師の業務である。
- b かかりつけ医との情報共有が不可欠である。
- c 患者の薬剤費に対する経済的配慮が主目的である。
- d 医療ソーシャルワーカーが患者の薬剤内容を確認する。
- e ポリファーマシーの定義は薬剤の種類が10を超える場合である。
[正答]
※国試ナビ4※ [111C005]←[国試_111]→[111C007]
[★]
- 英
- primary care physician
- 関
- かかりつけ医
[★]
- 英
- attending physician
- 関
- かかりつけ医