- 英
- jaw reflex, jaw jerk, mandibular reflex
- 同
- 咬筋反射 masseter reflex
- 関
- 反射
- 正常では軽く口が閉じる。正常者でも見られないことがある。
- 大脳皮質から脳幹(橋)までの経路で障害が存在すれば、下顎反射が亢進する。
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/06/22 19:35:48」(JST)
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下顎反射(かがくはんしゃ)とは、三叉神経(第5脳神経)に由来する病的反射のこと[1]。 上位ニューロンに障害がある場合、軽く口を開いた状態で、下口唇のすぐ下にある下顎の中央を軽く叩くと、咬筋が収縮して一旦口が閉じる。正常では、みられないか、わずかにみられる程度である。
三叉神経の傷害を示唆するため、ALSではみられても、頸椎症ではみられない。
基本的な神経学的身体所見のひとつである。
参照
- Nolte, J. The Human Brain, 5th ed. Mosby: Missouri; 2002, p.307. ISBN 0-323-01320-1
- Blumenfeld, H. Neuroanatomy Through Clinical Cases. Sinauer Associates: Massachusetts; 2002, p. 484. ISBN 0-87893-060-4
脚注
- ^ “Neurological Examination”. 2008年2月17日閲覧。
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Japanese Journal
- 髄液中IgG上昇を認めたFisher症候群の2症例--角膜下顎反射と責任病巣
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- 下顎反射(かがくはんしゃ)とは、三叉神経(第5脳神経)に由来する病的反射のこと。 上位ニューロンに障害がある場合、軽く口を開いた状態で、下口唇のすぐ下にある下顎 の中央を軽く叩くと、咬筋が収縮して一旦口が閉じる。正常では、みられないか、わずか に ...
- したあごはんしゃ。三叉神経(第5脳神経)が原因で起こる病的反射。軽く口を開いた 状態で、下口唇のすぐ下にある下顎の中央を軽く叩くと、咬筋の収縮によって一旦口が 閉じる。
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- 次の文を読み、37、38の問いに答えよ。
- 55歳の男性。仕事場で急に倒れ、意識障害のため搬入された。
- 現病歴:家族の話では、昨晩急に頭痛を訴え臥床し、夜間に数回嘔吐したという。今朝も頭痛と悪心とを訴えていたが、通常通りの時間に出勤したという。仕事中に突然、意識を失い倒れたため、同僚が救急車を要請した。
- 既往歴:3年前から高血圧を指摘されているがそのままにしていた。12年前に胃癌の手術を受けている。
- 生活歴:喫煙は20本/日を35年間。飲酒はビール500ml/日を25年間。
- 家族歴:父親が脳内出血のため74歳で死亡。
- 現症:意識レベルはJCSⅢ-100、GCS(Glasgow coma scale)7。眼球の右方への共同偏位と項部硬直とを認める。瞳孔径は右mm、左3mmである。脈拍60/分、整。血圧192/112mmHg。過呼吸を認める。SpO2 100%(マスク4l/分酸素投与下)。心電図で異常を認めない。
- 検査所見:血液所見:赤血球488万、Hb 15.3g/dl、Ht 46%、白血球10,500、血小板21万。血液生化学所見:血糖132mg/dl、HbA1c(NGSP) 5.8%(基準4.6~6.2)、総蛋白7.8g/dl、アルブミン4.8g/dl、尿素窒素15mg/dl、クレアチニン0.8mg/dl、尿酸4.5mg/dl、総ビリルビン0.6mg/dl、AST 16IU/l、ALT 13IU/l、LD 195IU/l(基準176~353)、ALP 187IU/l(基準115~359)、γ-GTP 17IU/l(基準8~50)、CK 112IU/l(基準30~140)、Na 139mEq/l、K 3.8mEq/l、Cl 103mEq/l。CRP 2.0mg/dl。
- 治療の緊急度を判定する上で重要なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107H036]←[国試_107]→[107H038]
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- 英
- pseudobulbar palsy
- 同
- 偽性球麻痺
- 関
- 球麻痺
[show details]
[★]
- 英
- bulbar paralysis bulbar palsy
- 同
- 延髄橋麻痺、延髄球麻痺
- 関
- 偽性球麻痺
- 延髄の病変で、舌咽神経、迷走神経、舌下神経が両側性に冒され、発語、嚥下・咀嚼ができなくなるのを球麻痺という。咽頭反射:減弱・消失。軟口蓋反射:好機まで保たれる。下顎反射:減弱・消失(三叉神経運動核が障害されるため)。(BET.233)
- 両側の皮質延髄路の障害、構音と嚥下が傷害されるものは偽性球麻痺である。咽頭反射:保たれている症例が多い。軟口蓋反射:初期から減弱・消失。下顎反射:亢進。(BET.233)
[★]
masseter reflex
下顎反射
[★]
- 英
- corneo-mandibular reflex
[★]
- 英
- reflex
- 関
- 反射の一覧
反射中枢の存在レベルによる分類
構成要素からの分類
- cf.原始反射
原始反射
- 生命維持のためにする反射
- 正常な新生児において特徴的に観察される反射的行動を総称してこう呼ぶ。
原始反射の例
- 乳さがし反射: 口の片側を触られると、赤ん坊の頭がそちらのほうを向くという反射。
- 吸啜反射: 赤ん坊の口の中にものを入れると、すぐにそれを吸い始めるという反射。
- モロー反射: 赤ん坊の背中と頭を支えて仰向けにした状態で、上体を数cm上方に起こし、手で支えながら急に頭部を落下させると、両手と両足を左右対称的に外側に伸ばし、それに続いてゆっくりと抱き込むような上肢の運動が見られる反射。大きな音などで驚いたときにも見られる。
- バビンスキー反射: 足の裏の外縁をゆっくりと踵からつま先に向かってこすることにより、母趾(おやゆび)が背屈し他の4趾が開く(開扇現象)反射。
参考(読んでおく)
[反射]
[★]
- 英
- lower jaw
- 関
臨床関連
下顎の低形成 (IMD.66)
[★]
- 英
- jaw reflex, masseteric reflex
- 関
- 咬反射