前頭骨 | |||
蝶形骨 | 篩骨 | 涙骨 | |
頬骨 | 口蓋骨 | ||
上顎骨 |
解剖 | 血管 | 神経 | |
視神経管 | 眼動脈 | 視神経 | CN II |
上眼窩裂 | 上眼静脈 | 滑車神経 | CN IV |
涙腺神経 | CN V1 | ||
前頭神経 | CN V1 | ||
動眼神経 | CN III | ||
鼻毛様体神経 | CN V1 | ||
外転神経 | CN VI | ||
交感神経 | |||
下眼窩裂 | 下眼静脈 | 上顎神経 | CN V2 |
総腱輪の内 | |||
総腱輪の外 |
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/06/19 10:39:56」(JST)
眼窩 | |
---|---|
ヒトの左眼窩
前頭骨 (Frontal)、頬骨 (Zygomatic)、 |
|
ラテン語 | Orbita |
英語 | Orbit |
眼窩(がんか、英: orbit、独: Orbita、羅: Orbita)は、眼球の収まる頭蓋骨のくぼみを指す。哺乳類の眼窩は不完全に眼球を覆うものが多いが、霊長目の眼窩は完全に眼球を取り巻くのが著しい特徴となっている。
目次
|
前頭骨、頬骨、篩骨、蝶形骨、涙骨、上顎骨、口蓋骨の7つの骨が壁をなし[1]、頭蓋内腔と上眼窩裂、視神経孔、下眼窩裂という3つの穴で連絡している[2]。上眼窩裂からは眼球運動に関わる動眼神経、滑車神経、外転神経、額の皮膚感覚を伝える眼神経(三叉神経の第1枝)、上眼静脈が出る[1]。視神経孔(管)からは視覚を伝える視神経、眼球とその付属器を栄養する眼動脈が出る[1]。下眼窩裂からは上顎神経(三叉神経の第2枝)の枝である眼窩下神経と頬骨神経、下眼静脈が出る[2]。
眼窩の大部分は眼球に占められているが、眼球には外眼筋と呼ばれる筋肉がついて眼窩の壁と眼球を結び、眼球の向きを変える運動を担っている。外眼筋は上直筋、下直筋、内側直筋(内直筋)、外側直筋(外直筋)、上斜筋、下斜筋の6つである。上斜筋は滑車神経、外側直筋は外転神経に支配され、ほかの上直筋、下直筋、内側直筋、下斜筋は動眼神経に支配される。
眼窩を形成する骨は下壁および内壁で極めて薄く、特に下壁は弱いため、外傷によりしばしば眼窩骨折(英:orbital fractures、独:Orbitalfraktur)を生ずる。内壁の眼窩深部で骨折(視束管骨折)が生ずると視神経を圧迫し、高度の視力障害を起こす。この視力障害を浮腫によるものとする説があり、眼窩内壁を除去する減圧術は以前に行われていたものの、現在はステロイドの大量全身投与による浮腫の軽減を図る治療が一般的である。 また、それほど大きくない外力が鈍的に眼球に作用した場合に、両眼複視を生ずることがある。その複視においては多くの場合、眼窩下壁に破裂骨折もしくは亀裂骨折が生じており、これは吹き抜け骨折 blow-out fracture (眼窩下壁骨折、眼窩床骨折、眼窩底破裂骨折とも)と呼ばれるが、この骨折部に外眼筋や眼窩内容が嵌頓して眼球運動障害を起こすものである。この結果として生じた場合の複視は上下方向であることが多い。吹き抜け骨折は一般に眼窩下壁(上顎洞上壁)の前下方にあたる最も薄い部分に生じたもののみをいうが、紙様板といわれる眼窩内壁に生じたものを含める場合もあり、下壁、内壁の両方に併発することもある。典型的な症状としては、眼窩内容が上顎洞内に脱出し、眼球上転運動障害、眼球下垂、眼球内陥が起こる。これらの症状がなく、通常の骨折のみの場合には手術は不適応となる。
診断には視束管の立体撮影や断層撮影が行われる。両眼性複視の存在、牽引試験 forced duction test 陽性などの結果を参考に、X線写真で診断を確定する。眼窩X線撮影にはウォーターズ法 Waters method と Fueger I 法が用いられる。
手術に際しては外切開もしくは経上顎洞的に行うが、自覚症状が軽度であれば自然寛解による。
この項目は、医学に関連した書きかけの項目です。この記事を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:医学/Portal:医学と医療)。 |
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
国試過去問 | 「105E039」 |
リンク元 | 「100Cases 48」「動眼神経」「副鼻腔」「上眼窩裂」「涙腺」 |
拡張検索 | 「眼窩先端部」「眼窩漏斗部」 |
関連記事 | 「窩」 |
ADE
※国試ナビ4※ [105E038]←[国試_105]→[105E040]
"http://192.168.2.14/mediawiki/index.php/%E5%8B%95%E7%9C%BC%E7%A5%9E%E7%B5%8C" より作成
一般感覚性 | 臓性感覚性 | 特殊感覚性 | 体性運動性 | 臓性運動性 | 鰓弓運動性 | 神経細胞(中枢神経外) | 神経細胞(中脳) | 神経細胞(橋) | 神経細胞(延髄) | 神経細胞(脊髄) | ○-< 節後ニューロン | 頭蓋からの出口 | 分布と機能 |
○ | ○ | 上眼窩裂 | 支配筋:上直筋、下直筋、内側直筋、下斜筋 | ||||||||||
○ | ○ | 毛様体神経節 | 上眼窩裂 | 副交感神経:瞳孔収縮筋、毛様体筋 |
上 | 下 | 内側 | 外側 | 前方 | 後方 | 交通路 | 交通先 | |
前頭洞 |
頭蓋 | 眼窩 | 前頭鼻管 | 中鼻道 | ||||
上顎洞 |
眼窩壁 | 歯槽突起 | 鼻腔 | 頬骨弓 | 翼口蓋窩 | 中鼻道 | ||
篩骨洞 |
前頭洞 | 眼窩壁 | 中鼻道(前篩骨洞)/ 上鼻道(後篩骨洞) | |||||
蝶形骨洞 |
頭蓋壁 | 視神経管(上)/ 後篩骨洞(下) |
頭蓋壁 | 上鼻道 |
解剖 | 血管 | 神経 | |
上眼窩裂 | 上眼静脈 | 滑車神経 | CN IV |
涙腺神経 | CN V1 | ||
前頭神経 | CN V1 | ||
動眼神経 | CN III | ||
鼻毛様体神経 | CN V1 | ||
外転神経 | CN VI | ||
交感神経 | |||
総腱輪の内 | |||
総腱輪の外 |
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
.