- 英
 
- lung base
 
Japanese Journal
- 左側胸水貯留を契機に発見され,多彩な胸部陰影を呈した宮崎肺吸虫症の一例
 
- 今井 久雄,堀口 昇男,岩崎 靖樹,長島 多聞,鶴巻 寛朗,柳澤 邦雄,大井 晋介,解良 恭一,小野 昭浩,古賀 康彦,砂長 則明,久枝 一,久田 剛志,佐藤 哲郎,石塚 全,土橋 邦生,森 昌朋
 
- 北関東医学 61(2), 179-185, 2011
 
- … WBC 7400/μl, 好酸球1732/μl, IgE 6984 IU/mlと上昇を認め, 胸部CTにて両側肺底部に周囲にスリガラス影を伴う結節影と左胸水貯留を認めた. …
 
- NAID 130000872630
 
- 安藤 耕平,禹 哲漢,大森 隆広,田尻 道彦,小倉 高志
 
- 日本呼吸器外科学会雑誌 = The journal of the Japanese Association for Chest Surgery 23(6), 807-811, 2009-09-15
 
- … 肺嚢胞を認めた.顔面に線維毛包腫(fibrofolliculoma)を疑う病変と,線維性疣贅(acrochordon)を認めた.以上の所見から,Birt-Hogg-Dube症候群(以下,BHD症候群)を疑った.右気胸の根治を目的に手術を施行し,肺底部に今回の気胸の原因と思われる2cm大のブラを認め,これを胸腔鏡下に切除した.術後,BHD遺伝子の核酸配列解析を行い,BHD症候群と確定診断した.BHD症候群は,常染色体優性遺伝の皮膚疾患であり,多発肺 …
 
- NAID 10025953780
 
- 横隔膜異所性子宮内膜症を合併した Birt-Hogg-Dube 症候群の一例
 
- 宮坂 善和,櫻庭 幹,王 志明,高持 一矢,宮元 秀昭,鈴木 健司
 
- 日本呼吸器外科学会雑誌 = The journal of the Japanese Association for Chest Surgery 23(4), 641-646, 2009-05-15
 
- … 症例は34歳,女性.既往歴として左右気胸で手術歴があった.家族歴として父方に気胸発症者が多い特徴があった.呼吸困難のため当科初診となった.胸部CTでは右肺虚脱に加えて葉間面および縦隔面から肺底部面を中心とした肺嚢胞を多数認めた.保存的経過で改善しないため,右胸腔造影施行し肺瘻部位を確認後,手術を施行した.病理所見では特異的な所見は得られなかったが,遺伝子検査で常染色体優性遺伝疾 …
 
- NAID 10025953323
 
- 柳澤 智彦,前田 貢作,田辺 好英,久田 正昭,馬場 勝尚,桃井 真里子
 
- 日本小児外科学会雑誌 44(2), 153-157, 2008-04-20
 
- … 4歳,男児.3日間持続する腹痛を呈し急性腹症の診断にて当院に紹介された.臍周囲の腹痛は腹膜刺激症状を伴わないが,血液検査では強い炎症反応を認めた.腹部CTでは腹水や虫垂の腫脹を指摘できなかったが,左肺底部に1.5×1.9×4.7cm大の腫瘤を認めた.入院後,左血性胸水の増加,腫瘤の増大傾向,炎症反応の高値が持続し,炎症性肺腫瘤,悪性腫瘍も否定できない経過であった.左胸腔ドレナージと抗生剤投与により炎症反応は改善 …
 
- NAID 110006676938
 
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- ・左肺底部近位に心臓による心圧痕 ・小舌:心臓との間に圧平された心圧痕に沿う左肺の一部 2.肺門および肺根 ・肺門では最も後方に気管支、その前方に肺動脈、さらに前方に肺静脈が位置する ・肺根:肺内に出入りする気管支 ...
 
- (KudoZ) 日本語 から 英語 translation of 右肺下葉 vs 右肺底部 [医療(一般) (科学)]. ... サイト内のすべてのページが翻訳されているとは限りません。 現在、このサイトのローカリゼーションが行われており、最も利用頻度の高いページから ...
 
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  [★]
[正答]
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  [★]
- ■症例
 
- 72歳 女性
 
- 現病歴:胸部の感染症にドキシサイクリンをGPに処方された。関節リウマチに長期間罹患しており、9年間、1日7mgのプレドニゾロンを服用している。関節痛のため時々パラセタモールを服用。GPが測定した血圧は138/82mmHgであった。抗菌薬を服用し始める2日前からはじまって5日間熱っぽく、食欲不振であり、ベットから動けないでいる。水は十分に飲ませている。5日目に傾眠傾向となり、起こすことが困難になったため、救急車で救急部に連れてきた。
 
- 主訴:傾眠
 
- 生活歴:単身。退職した娘が世話をするために引っ越してきている。
 
- 家族歴:なし。
 
- 身体所見 examination
 
-  小柄である(50kgと評価された)が、最近になって体重が減少したということはない。体温38.8℃。眠たそうであり、命令には応じる。簡単な質問にしか答えない。全身性に筋緊張低下。局所神経症状無し。脈拍:118/min。血圧:104/68mmHg。頚静脈圧上昇せず。足首に腫脹無し。肺底部にcrackles(ラ音)とwheezes(笛音)を認める。関節にわずかに活動性の炎症と変形が認められる。これは関節リウマチの既往と合う所見である。
 
- 検査 investigation
 
-  ヘモグロビン:軽度低下。MCV:正常。白血球増多。ナトリウム低下。カリウム正常。尿素上昇。クレアチニン上昇。
 
- 問題0. □と○に入る言葉を述べよ
 
-  1) 傾眠とは□□障害に含まれる
 
-  2) 傾眠とは、刺激を与えなければ□□が低下するが、刺激を与えれば○○する状態である。
 
- 問題1. 患者に関連する以下の事項のうち何が傾眠と関係あるのだろうか?2つ選べ。
 
-  1) ドキシサイクリンの副作用
 
-  2) 関節リウマチの重症化
 
-  3) プレドニゾロンの服用歴
 
-  4) パラセタモールの服用歴
 
-  5) 胸部感染症
 
- 問題2. 異常な検査所見をどう説明しますか?口頭で述べてください。ぶっちゃけ、やや低血圧であることと、ナトリウム低値が着目点です。腎機能低下は二次的なものです。
 
- ■意識障害
 
- 意識障害 (PSY.38)
 
-  単純な意識障害
 
-   明識困難状態 < 昏蒙 < 傾眠 < 昏眠 < 昏睡
 
- ■傾眠
 
-  昏睡状態の分類の一つ
 
-  ・somnolence
 
-   放置すれば意識が低下し、眠ったようになるが、刺激で覚醒する。病的な場合にのみ用いられる。(BET.130)
 
-   sleepiness; also, unnatural drowsiness. A depressive mental state commonly caused by encephalitis, encephalomalacia, hepatic encephalopathy, hypoxia and some poisonings, e.g. Filix mas, the male fern.
 
-    (Saunders Comprehensive Veterinary Dictionary, 3 ed. c 2007 Elsevier, Inc. All rights reserved)
 
-  ・drowsiness
 
-   正常、病的の区別無く眠り込む状態(BET.130)
 
-   a decreased level of consciousness characterized by sleepiness and difficulty in remaining alert but easy arousal by stimuli. It may be caused by a lack of sleep, medications, substance abuse, or a cerebral disorder.
 
-    (Mosby's Medical Dictionary, 8th edition. c 2009, Elsevier.)
 
- ■意識障害を呈する患者に対してどのような疾患を鑑別に挙げるべきか?
 
- 1. 脳原発の疾患(一次性)
 
-  a. テント上病変(脳幹の圧迫性病変ないし脳ヘルニアをきたす疾患)
 
-   1) 脳血管障害:脳出血、脳梗塞
 
-   2) 硬膜下血腫
 
-   3) 脳腫瘍:原発性、転移性
 
-   4) 脳膿瘍
 
-  b. テント下病変(脳幹網様体の障害)
 
-   1) 脳幹出血、脳幹梗塞、小脳出血、小脳梗塞、脳腫痛、多発性硬化症など
 
-  c. びまん性病変
 
-   1) くも膜下出血、中枢神経感染症:髄膜炎、脳炎、 播種性血管内凝固症候群など
 
- 2. 全身疾患に伴う病態(二次性)
 
-  a. 代謝性またはびまん性病変
 
-   1) ショック:心筋梗塞、大出血など
 
-   2) 薬物、毒物
 
-   3) 無酸素ないし低酸素血症
 
-   4) DIC、全身性感染症:敗血症など
 
-   5) 肝不全、腎不全、糖尿病性高血糖、重症肝炎、内分泌疾患など
 
-   6) 低血糖、ビタミンB1欠乏: Wernicke脳症
 
-   7) 脳振盪、てんかん大発作後
 
-   8) 酸塩基平衡および電解質異常
 
-   9) 栄養障害
 
- 10) 低体温症
 
-  b. 心因性無反応
 
-   1) ヒステリー、統合失調症
 
- ■低ナトリウム血症
 
- 血清ナトリウムが134mEq/L以下の病態。(正常の下限は135mEq/Lとされる)
 
- ・病因 ICU.525
 
- 循環血減少性低ナトリウム血症
 
- 利尿・副腎不全	:尿中Na > 20mEq
 
- 嘔吐・下痢    	:尿中Na < 20mEq
 
- 等容量性低ナトリウム血症:細胞外液は増加していないが、水の方が多くなった状態。臨床的に浮腫が無い。
 
- SIADH    	:尿浸透圧 > 100 mOsm/L
 
- 心因性多飲症 	:尿浸透圧 < 100 mOsm/L
 
- 循環血増加性低ナトリウム血症:細胞外液にナトリウムと水が増加しており、なおかつ水の方が多い病態
 
- 腎不全		:尿中Na > 20mEq
 
- 心不全・肝不全	:尿中Na < 20mEq
 
- ・症状
 
- 全身 :無力感、全身倦怠感
 
- 消化器:食欲不振、悪心・嘔吐
 
- 神経 :意識障害(傾眠、昏睡)
 
- 筋  :痙攣、腱反射低下、筋力低下
 
- ■アルドステロン
 
- 1. 腎の接合尿細管と集合管、唾液腺、乳腺、汗腺等に働いてNa+の再吸収を促進し、K+の排出(分泌)を促進する (SP.791,792 によれば、腎接合尿細管を含む)
 
- 2. 腎集合管でH+の排出(分泌)を促進する。
 
- Na+/K+-ATPase活性↑@遠位尿細管・皮質集合管 → 管腔側K↑ → K再吸収/H+分泌 (QB CBT vol2 p.360)
 
- ■副腎皮質球状層から分泌されるアルドステロンの分泌制御
 
-  1. レニン-アンギオテンシン-アルドステロン系
 
-  2. 血清カリウム濃度上昇
 
-  3. ACTH(寄与は小さい)
 
- ■低アルドステロン症の症状と臨床検査
 
- 症状
 
- 脱水、低血圧、代謝性アシドーシス
 
- 検査
 
- 低ナトリウム血症、高カリウム血症
 
- 尿中ナトリウム高値、尿中カリウム低値
 
- 血中HCO3-低下
 
- ■起こっていることは何か?
 
-  ステロイドの突然の中断による急性の副腎不全。特に低アルドステロン症が前面に出た病態。
 
-  副腎不全の原因(病期による分類)(BPT.793)
 
-   急性:ウォーターハウス・フリーデリクセン症候群、長期コルチコイド療法の突然の中断、慢性副腎不全患者へのストレス
 
-   慢性:(major)自己免疫性副腎炎、結核、後天性免疫不全症候群、転移性疾患(metastatic disease)
 
-      (minor)全身性アミロイドーシス、真菌感染、ヘモクロマトーシス、サルコイドーシス
 
- 症状:
 
-  グルココルチコイドの欠乏 :易疲労感、食欲不振、悪心・嘔吐、体重減少、脱力、嗜眠、低血圧
 
-  ミネラルコルチコイドの欠乏:低血圧、低Na血症、高K血症、味覚の変化(塩分の故意食事を好むようになる)
 
- ■答え
 
- (第一パラグラフ)診断とその根拠
 
- ・二次性急性低アルドステロン症 secondary acute aldosteronism
 
- ・病因:本症例では、長期にわたるステロイドホルモンの使用により視床下部-下垂体-副腎軸の不全を来した。ステロイドホルモンを長期に使用している状態でステロイドホルモンの需要が高まったとき(感染、外傷(手術))、あるいは嘔吐などで経口ステロイドを服用できないときに起こる。
 
- ・症状:本症例では傾眠と低血圧として症状が現れている。
 
- (第二パラグラフ)
 
- ・本疾患の低ナトリウム血症の解釈 → (1)ナトリウム摂取の低下、(2)水分摂取による希釈
 
- ・視床下部-下垂体-副腎軸は障害を受けておらずナトリウムを補充する治療をすべき。
 
- ・一次性急性低アルドステロン症(addisonian crisis)では、鉱質コルチコイドと糖質コルチコイドの分泌不全がおこり、低ナトリウム血症と高カリウム血症を来す。
 
- ・二次性急性低アルドステロン症はしばしば間違ってaddisonian crisisと呼ばれる。
 
- (第三パラグラフ)
 
- ・感染の拡散も考慮すべき;一次部位が脳で髄膜炎か脳膿瘍を伴っている、あるいは局所的に肺膿瘍あるいは膿胸を起こしている。
 
- ・高齢とステロイドの服用ということで免疫力がある程度低下している。
 
- ・ステロイドの量が多いかもしれない。
 
- (第四パラグラフ)
 
- ・治療はすぐに経験的治療であるヒドロコルチゾンと生理食塩水の輸液を行う。
 
- ・患者は(治療に?)反応し、5時間以内に意識レベルは正常となった。そして血圧は上昇し136/78mmHgとなった。胸部X線では両側の肺に肺炎に一致する陰影が見られたが、それ以外に異常は認められなかった。
 
- ■KEY POINTS
 
- ・二次性低アルドステロン症はmedical emergency(医学的な緊急事態)である、すぐに経験的治療を行うことが求められる。
 
- ・長期にわたりステロイドを投与されている患者では、以下の時にステロイドを増量すべき;別の疾患を発症したとき。嘔吐を反復する場合には全身投与に切り替える。
 
- ■低アルドステロン症ってなによ
 
-  http://enotes.tripod.com/hypoaldosteronism.htm
 
- ・時々、低アルドステロン症は副腎不全の唯一の、あるいは支配的な徴候である
 
- ・アルドステロンの生合成の障害 → まれ
 
- ・アルドステロン生合成の部分的欠損 → 21-ヒドロキシラーゼ欠損による先天性副腎皮質過形成の症状としての低アルドステロン症
 
- ▲特発性低アルドステロン症 idiopathic hypoaldosteronism
 
-  症状:高カリウム血症に続発する心ブロック、顕著な低ナトリウム血症の有無を問わず血液量不足に続発する体位性低血圧。
 
-  検査:血清アルドステロン低値。尿中アルドステロン低値。血清レニン高値。
 
- ▲低レニン低アルドステロン症
 
-  特発性低アルドステロン症より一般的な低アルドステロン症
 
-  疫学:45歳以上の慢性腎臓病。
 
-  病因:
 
-   ・腎臓病患者において腎臓の間質、尿細管に障害が存在 → レニン分泌能が低下。
 
-   ・レニン分泌が低下する原因は分からないけど傍糸球体装置における障害が常に寄与している。
 
-   ・NSAIDによるプログラスタンジン欠乏は、可逆的な低レニン低アルドステロン症の原因である。SP.793によればレニン分泌刺激 → Na+再吸収を亢進 だそうな。
 
-   ・ヘパリン、カルシウムチャネルブロッカー、βブロッカーも原因となる。
 
-  症状:
 
-   ・腎臓の障害が原因の低レニン低アルドステロン症患者では糖尿病が一般的みられる所見である。
 
-   ・顕著な特徴は、慢性的で著明な高カリウム血症である。これは高血糖で突然に悪化する。???
 
-   ・高Cl性代謝性アシドーシス+正常or低ナトリウム血症が常に存在
 
-  増悪因子:ナトリウム制限
 
-  検査:高カリウム血症、体液量の減少、かつ低ナトリウム血症が存在しているにもかかわらず低レニンであることが特徴的。
 
  [★]
- 96
 
- 35歳 女性
 
- 【主訴】息切れ
 
- 【現病歴】6ヶ月から次第に増悪する息切れを訴え来院。息切れは進行しており、今では同年代の人に比べ階段を登ったり平地を歩くのがおそい。3ヶ月間空咳が出現してきている。
 
- 【既往歴】喘息(子供の頃、中等度)
 
- 【家族歴】父:40歳時に胸部疾患(chest problem)で死亡(と、この患者は思いこんでいる)。
 
- 【服用薬】パラセタモール。やせ薬は過去に使ったことがある
 
- 【嗜好歴】タバコ:吸わない。飲酒:週に10 units以下。
 
- 【職業歴】印刷会社(学校卒業後ずっと)
 
- 【生活歴】8歳と10歳の子供がいる。ペットとして自宅にネコとウサギを飼育している。
 
- 【身体所見】
 
- バチ指、貧血、チアノーゼは認めない。心血管系正常。呼吸器系で、両側性に肺拡張能低下。胸部打診音、および触覚振盪音は正常。聴診上、両肺の肺底部に呼気終期年発音を聴取する。
 
- 【検査所見】
 
- 呼吸機能試験
 
- 測定値	予測値
 
- FEV1(L)	3.0		3.6-4.2
 
- FVC(L)	3.6		4.5-5.3
 
- FER(FEV1/FVC)(%)	83	75-80
 
- PEF(L/min)	470	450-550
 
- 胸部単純X線写真
 
- 胸部単純CT(肺野条件)
 
- Q1 診断は?Q2 追加の検査と治療法
 
- (解説)
 
- ・6ヶ月から次第に増悪する息切れ
 
-  ・本当に6ヶ月から息切れが始まったかは分からない!!実際にはもっと前から存在する可能性を考えよう。
 
- ・喘息の既往歴 → また喘息か・・・
 
-  ・聴診上笛音 weezingなく、また呼吸機能検査で閉塞性肺障害は認められず否定的
 
- ・職業性喘息 ← 肺の疾患では職業歴が重要なんだよ、うん。
 
-  ・職業に関連した特定の物質に曝露され引き起こされる気管支喘息。
 
-  ・気管支喘息だと閉塞性換気障害でしょっ。
 
- ・本症例の病態
 
-  ・拘束性病変(restrictive problem):拡張制限 + ラ音(呼気時に閉鎖していた気道の再開通によるラ音。このラ音は(1)肺が硬い+(2)肺容量低下による起こるんじゃ)
 
- ・呼吸機能検査の結果
 
-  ・中等度の拘束性換気障害(FEV1とFVCの低下、slightly high ratio)
 
-   → 硬い肺と胸郭を示唆している → 肺コンプライアンス低下じゃな。
 
-   → 拡散能低下が予想される。
 
- ・胸部単純X線写真
 
-  ・小さい肺野、中肺野~下肺野にかけて結節性網状陰影(nodular and reticular shadowing)を認める ← 教科書的には「線状網状影」
 
- ・HRCT
 
-  ・胸膜下嚢胞形成(subspleural cyst formationの直訳。教科書的には「胸膜直下の蜂巣肺所見」)を伴う線維化
 
- これらの所見→diffusing pulmonary fibrosis(fibrosing alveolitis)
 
- ・肺の線維化病変を見たら限局性かびまん性かを見なさい!マジで?
 
-  ・びまん性:diffuse fine pulmonary fibrosis
 
-   ・原因:膠原病、薬剤性、中毒性、特発性
 
-  ・限局性:例えば肺炎感染後の瘢痕
 
- ・IPF
 
-  ・まれに家族性の病型有 → 本症例で父がchest problemで無くなっている事と関連があるかもしらん。
 
-  ・IPFの良くある病型:UIP + CT上胸膜下に認められる蜂巣肺
 
-  ・膠原病に合併する場合、NSIPの様に広い範囲に斑状の病変が出現
 
-  ・CT上、ground glass shadowingに見える所はactive cellular alveolitisであり、反応に反応する確率が高いことと関連している。
 
- ・追加の検査の目的:原因と合併症の検索、肺生検施行の有無を決定
 
-  ・肺生検:経気管支鏡生検は試料が少ないために負荷。VATは良く使用されており、若年の肺組織を得るのに適切な方法。
 
- ・治療
 
-  ・低用量~中等量の副腎皮質ステロイド ± 免疫抑制薬(アザチオプリン):数ヶ月経過観察し、反応性を観察。
 
-   ・UIP症例でこのレジメンに対する反応性は乏しく、治療による利益より重大な副作用を起こさないことが重要
 
-  ・アセチルシステイン:anti-oxidant
 
-   ・予後を改善するというエビデンス有り
 
-   ・ステロイド+アザチオプリン+アセチルシステインというレジメンで用いられることがある
 
-  ・肺移植
 
-   ・本症例の様にナウでヤングな患者には適応を考慮しても良い
 
- ・予後
 
-  ・疾患の進展速度は症例により様々
 
-  ・6ヶ月で死亡する急性増悪も起こることがある。
 
-   Progression rates are variable and an acute aggressive form with death in 6 months can occur.
 
-  ・UIP症例では多くの場合2~3年かけて確実に進行していく。
 
- ■glossary
 
- clubbing n. バチ指
 
- restrictive ventilatory defect 拘束性換気障害
 
- transfer factor =  拡散能/拡散能力 diffusion capacity
 
- subpleural bleb 胸膜下嚢胞
 
- diffuse fine pulmonary fibrosis びまん性微細肺線維症
 
- warrant vt. (正式)(SVO/doing)S(事)からするとO(事)は「~することは」当然のことである(justify)
 
- relevant adj. 直接的に関連する、関連性のある(to)
 
- ground glass すりガラス
 
- 'ground glass' shadowingすりガラス陰影
 
  [★]
- ヒント:タイトルに騙されるな!
 
- 45歳 女性
 
- 主訴:肺炎
 
- 現病歴:過去6ヶ月の間、咳、発熱、および膿性痰をともなう3回のエピソードがあった。このうち1回のエピソードでは、右側の胸膜炎性胸痛があった。一連のエピソードはgeneral practitionerの外来で治療していた。これらのエピソードに加え、5年間の嚥下困難の既往がある。嚥下困難は最初は中等度であったが、だんだんと増悪している。食べ物が胸骨後部の下方に刺さる様だと言っている。どういう固形物であってもこのような症状がでる。体重は過去2ヶ月で5kg減少した。嚥下困難は食事中に改善することがあるようだ。最近、形のはっきりとした食物を嘔吐する問題を抱えている。
 
-  3年前外来で施行した上部消化管内視鏡では問題は認められなかった。器質的な問題がないことが保証されたが、症状はひどくなってきた。排尿障害はない。便秘傾向があるが、最近少し悪くなってきた。
 
- 既往歴:無し
 
- 家族歴:無し
 
- 社会歴:10年前まで4年間、アメリカ合衆国の北西の沿岸部にすんでいた。店員として働いている。
 
- 嗜好歴:喫煙なし。飲酒は週に5units以下。
 
- 服用薬:
 
- 身体所見 examination
 
-  やせて見える。右の肺底部にcrackleを認める。心血管系、消化器系、およびそのほかの臓器系に異常を認めない。
 
- 検査所見 investigations
 
-  胸部単純X線写真(供覧)
 
- 問題
 
-  診断名は?
 
-  どうやって診断をつけるの?
 
- 答え
 
-  噴門部のアカラシア
 
- ■嚥下障害の鑑別疾患
 
- DIF.125
 
- 嚥下というのは喉頭、咽頭、食道の機能で、1)機械的閉塞(ex. 腫瘍)、2)生理的閉塞(ex. 偽球麻痺)により機能が障害される。
 
- 機械的閉塞 喉頭、咽頭、あるいは食道自体の内的な疾患と周辺臓器の外的な疾患を考える。VINDICATEが有効。
 
- V vascular 大動脈瘤、心拡大
 
- I inflammatory 喉頭炎、扁桃炎、食道炎、縦隔炎。 infection シャーガス病
 
- N neoplasm 食道と気管の癌腫(carcinoma)、縦隔の皮様嚢腫
 
- D degenerative and deficiency Plummer-Vinson syndrome(鉄欠乏性貧血)
 
- I intoxication アルカリ狭窄(lye stricture)
 
- C congenital and acquired 食道閉鎖症(esophageal atresia)、食道憩室
 
- A autoimmune 強皮症
 
- T trauma 食道破裂
 
- E endocrine 甲状腺腫大(endemic goiter(風土病としての甲状腺腫)、グレーブス病)
 
- 生理的閉塞 神経から筋肉にいたるまでの障害であり、この経路を想像しながら鑑別を上げていく。
 
- 1. end organ 緊張性ジストロフィー、皮膚筋炎、アカラシア、びまん性食道痙攣 
 
- 2. 神経筋接合部 重症筋無力症
 
- 3. 下位運動ニューロン 急性灰白髄炎、ジフテリア性神経炎、脳幹における感染症もしくは腫瘍
 
- 4. 上位運動ニューロン 偽性球麻痺(脳梗塞、脳塞栓、脳出血、多発性硬化症、認知症、びまん性脳動脈硬化症)、パーキンソン病や他の錐体外路症状を呈する疾患
 
  [★]
- 英
 
- base of lung (KH,Z)
 
- 英
 
- base of lung
 
  [★]
- 英
 
- base, bottom, basilar part