- 英
- compliance
- 同
- 肺コンプライアンス lung compliance pulmonary compliance、静肺コンプライアンス static lung compliance(Cst)
- 肺の静止圧-容量曲線における傾き (SP.632)
- 肺の膨らみやすさを示す (SP.632)
- 圧力をP、体積をV、肺コンプライアンスC、で表せば
C=ΔV/ΔP
- 単位:l/cmH2O ← エラスタンスの逆。本によっては l/s/cmH2Oと書いてある
- 肺線維症など病的に肺が硬くなった場合→肺コンプライアンスC↓ (SP.632)
- 初期の肺気腫で弾性組織が破壊されて線維性組織に置換されていないとき→肺コンプライアンスC↑ (TP.354)
呼吸器全体のコンプライアンス
- 呼吸器全体のコンプライアンスCALL、肺のコンプライアンスCL、胸郭のコンプライアンスCWLとすると
1/CALL = 1/CL + 1/CWL
エラスタンス(弾性抵抗エラスタンス)との関係
E = 1/ C
- 英
- compliance
- 同
- 服薬忠実度、服薬遵守、服薬コンプライアンス、薬剤コンプライアンス
- 患者が医師の指示守って治療に協力するかどうかを表す用語。
- 内服薬を指示通りに服用しない場合は服薬コンプライアンスが悪いなどという。
- 服薬コンプライアンスに影響を与える要因:病識の有無、病気の認識(罹患状態への否認)、治療への理解、服用方法、副作用
国試
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/01/14 10:40:28」(JST)
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ウィクショナリーにコンプライアンスの項目があります。 |
コンプライアンス (英語: compliance)
- 遵守、従順
- 企業コンプライアンス - 企業の法令遵守
- 服薬コンプライアンス - 患者が薬を薬剤規定どおりに飲むこと
- 規格に適合すること
- 機械的コンプライアンス - 物体の変形しやすさを示す物理量。バネ定数の逆数で単位はm/N。
- 弾性コンプライアンス - 物体の変形しやすさを示す物理量。弾性率の逆数で単位はm2/N。
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- パッシブタッチ条件におけるやわらかさ知覚のメカニズム(ヒューマンコミュニケーション)
- 藤田 尚文,入江 隆,中西 秀男,大田 学
- 電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 J94-A(8), 657-665, 2011-08-01
- … 手で物に触れるときのやわらかさには,「硬さ」の次元と「弾力」の次元がある.一方,物理計測によるやわらかさ(コンプライアンス)は平衡弾性係数と緩和弾性係数を用いたマクスウェルモデルによる表現が可能である.指を軟物体に自由に押し込むアクティブタッチ条件では,「硬さ」と「弾力」の感性評価にはともに平衡弾性係数の寄与が大きく,「硬さ」には緩和弾性係数が正の寄与を,「弾力」には負の寄与をしている …
- NAID 110008687315
- P-281 腹壁形成異常症の周術期における動肺コンプライアンスの変化(腹壁1,ポスターセッション,第48回日本小児外科学会学術集会)
- 古田 繁行,脇坂 宗親,島 秀樹,長江 秀樹,青葉 剛史,正木 宏,横田 伸司,丸山 和哉,吉尾 博之,北川 博昭
- 日本小児外科学会雑誌 47(4), 724, 2011-07-05
- NAID 110008735395
- 小児科領域における研究と治療の進歩(6)新生児呼吸機能検査の臨床応用
- 長谷川 久弥
- 東京女子医科大学雑誌 81(3), 165-170, 2011-06-25
- … Hering-Breuer reflex を利用し、受動呼気を得ることにより呼吸抵抗(Rrs)、静肺胸郭コンプライアンス(Crs)を求めるpassive flow-volume techniqueは新生児の標準的な呼吸機能検査として定着している。 …
- NAID 110008585258
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- コンプライアンス (英語: compliance). 遵守、従順. 企業コンプライアンス - 企業の法令 遵守; 服薬コンプライアンス - 患者が薬を薬剤規定どおりに飲むこと; 規格に適合する こと. 機械的コンプライアンス - 物体の変形しやすさを示す物理量。バネ定数の逆数で 単位 ...
- コンプライアンスとは、企業が経営・活動を行ううえで、法令や各種規則などのルール、 さらには社会的規範などを守ることをいう。一般市民が法律を遵守することと区別する ために、企業活動をいう場合は「ビジネスコンプライアンス」ともいう……
- 「コンプライアンス」とは - 原義:compliance 和訳:法令遵守 略称:コンプラ 法律や規則 、社会規範などに背くことなく、企業活動などを行うこと。 法令違反に対する内部告発の 制度(公益通報者保護法など)が整備...
- コンプライアンスの意味を考え、企業の内部統制や法令順守など健全な経営体質を 作り上げることが急務となっています。
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★リンクテーブル★
[★]
- 59歳の女性。本態性高血圧症、2型糖尿病および高脂血症で通院治療中である。食事療法、運動療法および服薬に関する知識を何度も教えてきたがなかなか守れない。身長156 cm、体重65kg。脈拍68/分、整。血圧158/102mmHg。血清生化学所見:空腹時血糖168mg/dl、HbA1c7.2%(基準4.3~5.8)、クレアチニン0.9mg/dl、総コレステロール252mg/dl、トリグリセライド128mg/dl(基準50~130)。
- この患者への対応で適切なのはどれか。
- a. セルフコントロールの重要性に気付かせる。
- b. 正確で威厳のある言い方で再教育する。
- c. 合併症の怖さを強調する。
- d. 頻回受診してもらう。
- e. 入院治療を行う。
[正答]
※国試ナビ4※ [098F027]←[国試_098]→[098F029]
[★]
- 96
- 35歳 女性
- 【主訴】息切れ
- 【現病歴】6ヶ月から次第に増悪する息切れを訴え来院。息切れは進行しており、今では同年代の人に比べ階段を登ったり平地を歩くのがおそい。3ヶ月間空咳が出現してきている。
- 【既往歴】喘息(子供の頃、中等度)
- 【家族歴】父:40歳時に胸部疾患(chest problem)で死亡(と、この患者は思いこんでいる)。
- 【服用薬】パラセタモール。やせ薬は過去に使ったことがある
- 【嗜好歴】タバコ:吸わない。飲酒:週に10 units以下。
- 【職業歴】印刷会社(学校卒業後ずっと)
- 【生活歴】8歳と10歳の子供がいる。ペットとして自宅にネコとウサギを飼育している。
- 【身体所見】
- バチ指、貧血、チアノーゼは認めない。心血管系正常。呼吸器系で、両側性に肺拡張能低下。胸部打診音、および触覚振盪音は正常。聴診上、両肺の肺底部に呼気終期年発音を聴取する。
- 【検査所見】
- 呼吸機能試験
- 測定値 予測値
- FEV1(L) 3.0 3.6-4.2
- FVC(L) 3.6 4.5-5.3
- FER(FEV1/FVC)(%) 83 75-80
- PEF(L/min) 470 450-550
- 胸部単純X線写真
- 胸部単純CT(肺野条件)
- Q1 診断は?Q2 追加の検査と治療法
- (解説)
- ・6ヶ月から次第に増悪する息切れ
- ・本当に6ヶ月から息切れが始まったかは分からない!!実際にはもっと前から存在する可能性を考えよう。
- ・喘息の既往歴 → また喘息か・・・
- ・聴診上笛音 weezingなく、また呼吸機能検査で閉塞性肺障害は認められず否定的
- ・職業性喘息 ← 肺の疾患では職業歴が重要なんだよ、うん。
- ・職業に関連した特定の物質に曝露され引き起こされる気管支喘息。
- ・気管支喘息だと閉塞性換気障害でしょっ。
- ・本症例の病態
- ・拘束性病変(restrictive problem):拡張制限 + ラ音(呼気時に閉鎖していた気道の再開通によるラ音。このラ音は(1)肺が硬い+(2)肺容量低下による起こるんじゃ)
- ・呼吸機能検査の結果
- ・中等度の拘束性換気障害(FEV1とFVCの低下、slightly high ratio)
- → 硬い肺と胸郭を示唆している → 肺コンプライアンス低下じゃな。
- → 拡散能低下が予想される。
- ・胸部単純X線写真
- ・小さい肺野、中肺野~下肺野にかけて結節性網状陰影(nodular and reticular shadowing)を認める ← 教科書的には「線状網状影」
- ・HRCT
- ・胸膜下嚢胞形成(subspleural cyst formationの直訳。教科書的には「胸膜直下の蜂巣肺所見」)を伴う線維化
- これらの所見→diffusing pulmonary fibrosis(fibrosing alveolitis)
- ・肺の線維化病変を見たら限局性かびまん性かを見なさい!マジで?
- ・びまん性:diffuse fine pulmonary fibrosis
- ・原因:膠原病、薬剤性、中毒性、特発性
- ・限局性:例えば肺炎感染後の瘢痕
- ・IPF
- ・まれに家族性の病型有 → 本症例で父がchest problemで無くなっている事と関連があるかもしらん。
- ・IPFの良くある病型:UIP + CT上胸膜下に認められる蜂巣肺
- ・膠原病に合併する場合、NSIPの様に広い範囲に斑状の病変が出現
- ・CT上、ground glass shadowingに見える所はactive cellular alveolitisであり、反応に反応する確率が高いことと関連している。
- ・追加の検査の目的:原因と合併症の検索、肺生検施行の有無を決定
- ・肺生検:経気管支鏡生検は試料が少ないために負荷。VATは良く使用されており、若年の肺組織を得るのに適切な方法。
- ・治療
- ・低用量~中等量の副腎皮質ステロイド ± 免疫抑制薬(アザチオプリン):数ヶ月経過観察し、反応性を観察。
- ・UIP症例でこのレジメンに対する反応性は乏しく、治療による利益より重大な副作用を起こさないことが重要
- ・アセチルシステイン:anti-oxidant
- ・予後を改善するというエビデンス有り
- ・ステロイド+アザチオプリン+アセチルシステインというレジメンで用いられることがある
- ・肺移植
- ・本症例の様にナウでヤングな患者には適応を考慮しても良い
- ・予後
- ・疾患の進展速度は症例により様々
- ・6ヶ月で死亡する急性増悪も起こることがある。
- Progression rates are variable and an acute aggressive form with death in 6 months can occur.
- ・UIP症例では多くの場合2~3年かけて確実に進行していく。
- ■glossary
- clubbing n. バチ指
- restrictive ventilatory defect 拘束性換気障害
- transfer factor = 拡散能/拡散能力 diffusion capacity
- subpleural bleb 胸膜下嚢胞
- diffuse fine pulmonary fibrosis びまん性微細肺線維症
- warrant vt. (正式)(SVO/doing)S(事)からするとO(事)は「~することは」当然のことである(justify)
- relevant adj. 直接的に関連する、関連性のある(to)
- ground glass すりガラス
- 'ground glass' shadowingすりガラス陰影
[★]
- 英
- elderly、aged
- 関
- 老化、加齢、歳、初老、老齢、年輩、高齢、老人、老齢者、老年者、高年齢
定義
- 国連の世界保健機関による定義:高齢者とは65歳以上。前期高齢者とは65歳以上74歳未満。後期高齢者とは75歳以上。末期高齢者とは85歳以上。
特徴
- 精神:人格変化(柔軟性の低下、自発性の低下、感情の制御困難(涙もろい、怒りっぽい)、社会的引きこもり)。若い頃の性格が先鋭化。
- 神経:反射低下
- 呼吸:残気量増加、肺活量低下、分時換気量低下、最大酸素摂取量低下 ← 呼吸数は不変
[show details]
- 消化器:吸収機能低下、食欲低下、便秘
- 肝臓:肝機能低下
- 腎臓:糸球体濾過量減少
- 骨:骨塩量減少
- 筋肉:筋力低下
- 関節:可動域低下(拘縮)、変形
- 水分量:細胞外液・細胞内液減少 → 脱水になりやすい
- 血液
- 脂質増加
- BUN増加 ← 腎機能低下を反映
- 血清Cr増加 ← 腎機能低下を反映
高齢者と医療
- SUB12.
- 年齢階級別国民医療費(H20)「国民医療費」:65歳以上が54.6%と半数以上を占める。
- 年齢階級別一人あたり国民医療費(H20)「国民医療費」:65歳以上67万円、75歳以上83万円 ⇔ それ以外の年齢階級はは10-25万円
- 傷病別・年齢階級別一般診療医療費の割合(H20)「国民医療費」:65歳以上では循環器疾患(27.1%)が最も多く、新生物(13.1%)がこれに次ぐ。
- 疾病別外来・入院受診率「患者調査」:(外来)循環器系疾患(高血圧性疾患)。(入院)循環器疾患(脳血管疾患)
- 年齢階級別死因順位(H21)「人口動態統計」:(65~89歳)①悪性新生物、②心疾患。(89~99歳)①心疾患、②肺炎
- 医療保険制度:後期高齢者医療制度:65-74歳で一定の障害がある者と75歳以上を対象とする。各都道府県の全市町村が加入する広域連合が保険者。財源は公費(5割)、支援(4割)、保険料(1割)
- 介護保険制度:65歳以上(第1号被保険者)と40-64歳(第2号被保険者)が対象となる。市町村が保険者。財源は公費(5割。国20%、調節交付金5%、都道府県12.5%、市町村12.5%)、保険料(第1号被保険者20%、第2号被保険者30%)
[★]
- 英
- respiratory function test
- 同
- 肺機能検査 pulmonary function test PFT, lung function test
- 関
- 肺、コンプライアンス
[show details]
概念
- 肺の機能には代謝、免疫など非呼吸性の肺機能もあるが、一般に呼吸機能検査ではガス交換を中心とする呼吸機能を評価する。
- 呼吸機能とは換気調節、換気力学、肺胞ガス交換、肺循環、血液ガスと酸塩基・体液電解質平衡、組織呼吸に大別される。
- 呼吸器には換気、吸気分布、ガス交換の機能がある。これらのいずれかが障害された場合呼吸不全を引き起こす。これらの呼吸器の機能を計測するのが呼吸機能検査である。したがってこの検査を行うことで、呼吸不全の原因のうち、呼吸器が原因であるかどうかを調べることができる。
- 肺機能検査とは、肺機能(換気機能とガス交換機能)を臨床的に評価する検査方法で、疾患の病態把握、診断、治療の選択、経過観察、手術適応の決定に有用(YN.I-21)
方法
- LAB.1647
スパイロメトリー
機能的残気量の測定
換気力学の検査
肺内ガス分泌の検査
肺拡散能の測定
注意点
- 患者が全力で行わないと意味がない。また、指示にしたがって患者が行わなければならないので、患者が要領をつかめない場合正確な値を得るのが難しい。そのため何度か行い、その中で一番よい結果を検査値とする。患者にとっては体力的に負担の大きい検査であるので、必要に迫られた場合のみ行うべきである。
[★]
- 英
- obstructive lung disease, obstructive pulmonary disease
- 関
- 拘束性肺疾患
SP. 634
PT. 350,352
病態
関連する疾患
定義
肺機能検査項目に影響を及ぼす主因
[★]
- 英
- pulmonary compliance, lung compliance
- 同
- C
- 関
- コンプライアンス、静肺コンプライアンス Cst、動肺コンプライアンス Cdyn
- 肺に関するコンプライアンス
- 圧力を変化させたときの体積変化であり、肺の膨らみやすさを示す。
- C=ΔV/ΔP
[★]
- 英
- static lung compliance Cst
- 関
- 肺コンプライアンス、動肺コンプライアンス
- 肺において、コンプライアンス低下など言及するときは静肺コンプライアンスを表す。
- 気流阻止法では、肺を停めさせながら圧気流曲線を求める。FRC位から500ml吸気位までの傾斜を静肺コンプライアンスとする。(SPU. 36)
- 静肺コンプライアンスの上昇:(肺弾性収縮力の低下。肺が膨張しやすい)肺気腫
- 静肺コンプライアンスの低下:(肺弾性収縮力の増加。肺が膨張しにくい)肺線維症。胸膜肥厚、肺炎、無気肺、肺水腫、うっ血性心不全、肺切除後
[★]
- 英
- dynamic lung compliance Cdyn
- 関
- 肺コンプライアンス
- 安静換気時における呼気位と吸気位の圧差と換気量から求めるのが動肺コンプライアンス。呼吸数を増加させたときに減少する場合、末梢気道病変の存在が示唆される。(SPU.36)
[★]
- 英
- bladder compliance
[★]
- 英
- drug compliance
- 関
- コンプライアンス、服薬コンプライアンス
[★]
- 英
- non-compliance
- 関
- コンプライアンス