- 英
- swallowing, deglution (SP)
- ラ
- deglutitio
- 同
- 飲み込み
- 関
- 嚥下反射
- 嚥下の第1相は随意的
- 嚥下の第2,3相は多シナプス反射により起こる。
嚥下の相 (also see SP.719)
- 1. 口腔相(第1期) 随意的
- 2. 咽頭相(第2期) 反射
- 食塊→咽頭壁、軟口蓋刺激→延髄嚥下中枢による反射
- 咽頭相中、呼吸停止(嚥下性無呼吸)
- 開口部 閉鎖する構造
- 鼻腔 舌
- 口腔 軟口蓋
- 気道 喉頭蓋
- 咽頭 -
食道括約筋 (also see SP.720)
- 下部食道2/3を占める平滑筋
- LESは収縮し、胃からの逆流を防ぐ
- 迷走神経支配(背側運動核、アセチルコリン作動性)
- →Auerbach神経叢の節後ニューロン(アセチルコリン作動性(興奮性)、NO,VIP作動性(抑制性))
臨床関連
- 食道下部のAuerbach神経叢細胞の消失および変性→食道下部の蠕動(-)、LESの反射性弛緩(-)→口側食道の拡張→嚥下障害、無胆汁性嘔吐、逆流性食道炎
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/09/05 13:48:33」(JST)
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摂食・嚥下(せっしょく・えんげ)は、食物を認識して口に取り込むことに始まり、胃に至るまでの一連の過程を指す。 ヒトの摂食・嚥下は現在、以下のような5期に分けて説明されている(準備期を口腔期に含め、4期で説明する場合もある)。ただし、以下の5期がスムーズに行われるのはあくまで命令嚥下の時であって、自由嚥下の際は必ずしも以下の流れになるとは限らない。
目次
- 1 先行期
- 2 準備期
- 3 口腔期
- 4 咽頭期
- 5 食道期
- 6 関連項目
- 7 外部リンク
|
先行期
認知期ともいわれ、これから摂食する食物の性状を認知することにより、食べ方・唾液分泌・姿勢といった摂食に必要な準備を整える時期。
準備期
食物を口腔に取り込み、歯で咀嚼して飲み込みやすい大きさの塊(食塊)を形成する時期。
口腔期
嚥下第1期ともよばれる。随意運動(意識して止められる運動)であり、食塊を舌によって咽頭への送り込む時期。
咽頭期
嚥下第2期ともよばれ、これ以降は不随意運動(意識して止められない運動)となる。 舌尖(舌の先端)が持ち上がり、食塊が咽頭に達すると嚥下反射が生じて、極めて短時間(約1秒)の間に以下の一連の動きを行う。
- 軟口蓋が挙上して鼻腔と咽頭の間を塞ぐ(鼻咽腔閉鎖)
- 舌骨・喉頭が挙上し、食塊が咽頭を通過する
- 喉頭蓋が下方に反転し、気管の入口を塞ぐ
- 一時的に呼吸が停止する(喉頭前庭・声門閉鎖)
- 咽頭が収縮し、食道入口部が開大する(輪状咽頭筋の弛緩)
食道期
嚥下第3期ともいう。食道壁の蠕動運動が誘発され、食塊が食道入口部から胃へと送り込まれる。輪状咽頭筋は収縮し、食塊が逆流しないように食道入口部が閉鎖される。舌骨、喉頭、喉頭蓋は安静時の状態に戻る。
関連項目
- 医学/歯学/耳鼻咽喉科学/咀嚼/口腔/咽頭
- 摂食・嚥下障害
- 医師/歯科医師/歯科衛生士/言語聴覚士
外部リンク
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 15.緊張状態で生じる嚥下困難を捉えられるようになった強迫性障害の一例(一般演題,第47回日本心身医学会近畿地方会演題抄録)
- 井浦 亮,今井 信行,志村 栄二,Iura Ryo,Imai Nobuyuki,Shimura Eiji
- 新潟医療福祉学会誌 11(1), 83-83, 2011-10
- NAID 120003519522
- 口腔ケアの取り組みについて : 摂食嚥下・口腔ケアサポートチームを結成して
Related Links
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- 嚥下障害. 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』. 移動: 案内、 検索. 嚥下 障害(えんげしょうがい)とは、種々の原因によって嚥下の機能が損なわれること。嚥下 障害は誤嚥性肺炎の原因となり、栄養摂取に経管栄養や胃瘻を必要とすることがある。
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★リンクテーブル★
[★]
- 78歳の男性。1か月前に重症肺炎で集中治療室に入院し、全身状態が改善したため7日前から一般病棟に移っている。意識は清明。認知機能と嚥下機能とに異常を認めない。食事形態を工夫したが、患者は食事を拒否し終日ふさぎこんでいる。患者は経管経腸栄養も拒否している。
- 現時点の対応として適切なのはどれか。
- a 食欲の回復を待つ。
- b 終末期として対応する。
- c 中心静脈栄養を開始する。
- d 患者の心理状態を評価する。
- e 介護保険施設への入所を勧める。
[正答]
※国試ナビ4※ [106H024]←[国試_106]→[106H026]
[★]
- 68歳の男性。前日から言語障害と歩行障害とが生じ入院した、意識は清明。右不全片麻痺を認め、右上下肢はわずかに屈伸できる。入院後の頭部単純CTで左大脳半球に低吸収域がある。第5病日となり合併症もない。リハビリテーション開始時に適切なのはどれか。
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [096I043]←[国試_096]→[096I045]
[★]
- a 甲状軟骨の前面にある。
- b 触知すれば異常である。
- c 高齢者ほど頭側に位置する。
- d 正常では嚥下で移動しない。
- e 側面からの視診も有用である。
[正答]
※国試ナビ4※ [105H002]←[国試_105]→[105H004]
[★]
- a. 嚥下
- b. 発声
- c. 深呼吸
- d. 頸部の回旋
- e. 頸部の前屈
[正答]
※国試ナビ4※ [102H007]←[国試_102]→[102H009]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [112F021]←[国試_112]→[112F023]
[★]
- ヒント:タイトルに騙されるな!
- 45歳 女性
- 主訴:肺炎
- 現病歴:過去6ヶ月の間、咳、発熱、および膿性痰をともなう3回のエピソードがあった。このうち1回のエピソードでは、右側の胸膜炎性胸痛があった。一連のエピソードはgeneral practitionerの外来で治療していた。これらのエピソードに加え、5年間の嚥下困難の既往がある。嚥下困難は最初は中等度であったが、だんだんと増悪している。食べ物が胸骨後部の下方に刺さる様だと言っている。どういう固形物であってもこのような症状がでる。体重は過去2ヶ月で5kg減少した。嚥下困難は食事中に改善することがあるようだ。最近、形のはっきりとした食物を嘔吐する問題を抱えている。
- 3年前外来で施行した上部消化管内視鏡では問題は認められなかった。器質的な問題がないことが保証されたが、症状はひどくなってきた。排尿障害はない。便秘傾向があるが、最近少し悪くなってきた。
- 既往歴:無し
- 家族歴:無し
- 社会歴:10年前まで4年間、アメリカ合衆国の北西の沿岸部にすんでいた。店員として働いている。
- 嗜好歴:喫煙なし。飲酒は週に5units以下。
- 服用薬:
- 身体所見 examination
- やせて見える。右の肺底部にcrackleを認める。心血管系、消化器系、およびそのほかの臓器系に異常を認めない。
- 検査所見 investigations
- 胸部単純X線写真(供覧)
- 問題
- 診断名は?
- どうやって診断をつけるの?
- 答え
- 噴門部のアカラシア
- ■嚥下障害の鑑別疾患
- DIF.125
- 嚥下というのは喉頭、咽頭、食道の機能で、1)機械的閉塞(ex. 腫瘍)、2)生理的閉塞(ex. 偽球麻痺)により機能が障害される。
- 機械的閉塞 喉頭、咽頭、あるいは食道自体の内的な疾患と周辺臓器の外的な疾患を考える。VINDICATEが有効。
- V vascular 大動脈瘤、心拡大
- I inflammatory 喉頭炎、扁桃炎、食道炎、縦隔炎。 infection シャーガス病
- N neoplasm 食道と気管の癌腫(carcinoma)、縦隔の皮様嚢腫
- D degenerative and deficiency Plummer-Vinson syndrome(鉄欠乏性貧血)
- I intoxication アルカリ狭窄(lye stricture)
- C congenital and acquired 食道閉鎖症(esophageal atresia)、食道憩室
- A autoimmune 強皮症
- T trauma 食道破裂
- E endocrine 甲状腺腫大(endemic goiter(風土病としての甲状腺腫)、グレーブス病)
- 生理的閉塞 神経から筋肉にいたるまでの障害であり、この経路を想像しながら鑑別を上げていく。
- 1. end organ 緊張性ジストロフィー、皮膚筋炎、アカラシア、びまん性食道痙攣
- 2. 神経筋接合部 重症筋無力症
- 3. 下位運動ニューロン 急性灰白髄炎、ジフテリア性神経炎、脳幹における感染症もしくは腫瘍
- 4. 上位運動ニューロン 偽性球麻痺(脳梗塞、脳塞栓、脳出血、多発性硬化症、認知症、びまん性脳動脈硬化症)、パーキンソン病や他の錐体外路症状を呈する疾患
[★]
- 英
- brain stem
- ラ
- truncus cerebri, truncus encephali
概念
中枢
循環中枢
以下3つの中枢が存在し、相互に干渉し合う。
昇圧中枢(交感神経興奮性中枢)
降圧中枢(交感神経抑制性中枢)
呼吸中枢
嘔吐中枢
排尿中枢
[★]
- 英
- larynx (KL,K)
- 関
- 咽頭
解剖
- 第4~6頚椎の高さにある。約5cm (KL.612) <→ C3-C6椎体の高さにある(M.571)
組織
- 呼吸器の上皮の移行
- 呼吸上皮
- 重層扁平上皮:喉頭蓋、声帯遊離縁
- 声帯以外の粘膜下組織中には喉頭腺が存在。喉頭室部に多い。
リンパ
- 上喉頭動静脈に沿って舌骨甲状膜を貫通 → 上内頚静脈リンパ節、中内頚静脈リンパ節
- 喉頭粘膜のリンパ網は、仮声帯、喉頭入口部でよく発達。喉頭蓋基部の小孔を通じて喉頭蓋前間隙のリンパ組織に連絡し、さらに内深頚リンパ節につらなっている。このため声帯上部癌のリンパ節転移率は喉頭癌のうち最も高率(SOTO. 560)
- 下喉頭動静脈に沿って喉頭前リンパ節・気管リンパ節 → 下内頚静脈リンパ節
- 喉頭前リンパ節、気管周囲リンパ節につながっている(SOTO. 560)
機能
喉頭の固有筋→喉頭筋
臨床関連
- 喉頭先天性疾患
- 喉頭外傷
- 喉頭異物
- 喉頭炎症
- 喉頭非腫瘍性病変
- 喉頭ポリープ(声帯ポリープ):声帯縁にに好発する広基性、有茎性の浮腫性腫瘤。声帯前1/3に好発。一側性が多い。表面平滑、色調は声帯と異なる。種々の嗄声を示す。保存療法(沈黙療法)で軽快しなければ手術的に切除。
- 声帯結節:声帯の前1/3に好発。両側性が多い。女性に多く、声を酷使する職業に多い。幼児・学童では男性に多い。表面の色調は声帯と変わらない。嗄声をしめし、気息性嗄声が主。保存療法(沈黙療法)で軽快しなければ手術的に切除。
- ポリープ様声帯
- 喉頭肉芽腫
- 喉頭嚢胞
- 喉頭角化症/喉頭白色病変/喉頭白色病変/喉頭白板症
- 喉頭癌
[★]
- 関
- 消化液
調節機構
- 自律神経系
- 消化器ホルモン
- オータコイド
定義
- 消化
- 嚥下した大きな物質を吸収可能な小さな物質にまで分解する過程
- 吸収
- 生体外のものが生体内にはいること
- 機械的消化
- 消化管運動(蠕動・分節運動)による消化
- 化学的消化
- 消化液に含まれる酵素による消化
機能
摂食
- 口腔内に食物を入れる
- 咀嚼
- 唾液分泌
- 味覚、嗅覚
- 嚥下
[★]
- 英
- palatopharyngeus (K)
起始
停止
神経
機能
カテゴリ
口蓋の筋>:口蓋の筋
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
[★]
- 英
- swallowing reflex, deglutition reflex
- 関
- 咽頭反射、嚥下
[★]
- 英
- pharyngeal stage of swallowing
- 関
- 咽頭性嚥下反射
[★]
- 英
- deglutition、deglutitive
- 関
- 嚥下
[★]
- 英
- swallowing-induced syncope
- 関
- 失神
[★]
- 英
-
- 関
- 下位、下方、サブ