- 英
- cardia, cardiac region
- 関
- 胃
WordNet
- the opening into the stomach and that part of the stomach connected to the esophagus
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Japanese Journal
- 大場 豪,広部 誠一,新井 真理,東間 未来,小森 広嗣,大野 幸恵,鎌形 正一郎,林 奐
- 日本小児外科学会雑誌 48(6), 948-951, 2012-10-20
- … 児.突然の腹痛と嘔吐にて発症し,ショック状態となり当院に搬送された.著明な腹部膨満があり,また腹部単純写真で多量のfree airを認め,消化管穿孔,敗血症性ショックの診断で緊急手術を行った.術中所見で胃噴門部から大彎に沿って7cm長にわたる破裂部を認め,腹部食道まで連続する虚血性変化を認めた.また脾臓は固定されておらず,遊走脾を原因とした急性胃軸捻転による胃破裂と考えられた.破裂部を含む胃部分切除術 …
- NAID 110009544283
- 高橋 雅史,二村 好憲,当間 智子,佐久間 洋一,高石 聡,小松 悌介,山本 義一
- 千葉医学雑誌 88(5), 201-205, 2012-10-01
- … 上部消化管造影検査および上部消化管内視鏡検査では噴門部に一部陥凹のある正常粘膜で覆われた粘膜下腫瘍様病変を認め,生検結果は正常胃粘膜であった。 … 腹部CTでは噴門部胃壁外へ発育した60㎜程の腫瘍を認め,左胃動脈を巻き込んでおり,#3リンパ節腫脹も認めた。 …
- NAID 120004943923
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- 70歳代の 女性である。胃粘膜下腫瘍はこともあろうことに一番やっかいな部位に出来ている。食道と胃のつなぎ目である噴門直下でしかも小弯、後壁だ。開腹手術では噴門側胃切除しかできないだろう。腹腔鏡でやるにしても胃の裏側 ...
- 基礎知識2.なぜ起こる? 下部食道括約筋は、食道と胃のつなぎ目(噴門部)にある筋肉で、食べた物を飲み込む時には、ゆるんで食道から胃に食べ物が落ちるようにし、それ以外の時は、食道をしめて、胃の内容物が逆流しないように ...
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- 英
- digestive system (Z), alimentary system
- 同
- 消化システム
- 関
- 消化管
筋層構造
- 外側の層は縦筋層であり、内側の層は輪筋層である傾向にあるが、胃のみ内側の層が斜筋である。
組織
上皮の移行
層構造
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1
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2
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3
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4
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5
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6
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器官
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単層扁平上皮
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単層立方上皮
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単層円柱上皮
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角化重層扁平上皮
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非角化重層扁平上皮
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上皮表層の構成細胞
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粘膜固有層
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腺の構成細胞
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粘膜筋板
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粘膜下組織 (大抵、粗結合組織)
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筋層
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漿膜(結合組織+単層扁平上皮) 外膜(結合組織のみ)
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食道
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○
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食道噴門腺 (咽頭付近と胃付近に局在)、粘液腺
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粘液細胞 (スムーズに食べ物を流す)
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縱層 (縦走筋のみ)
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固有食道腺(粘液腺、管状胞状、ペプシノーゲン、リゾチーム)
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内輪筋層 外縱筋層 (食道上1/3:骨格筋、食道中1/3:骨格筋、平滑筋、食道下1/3:平滑筋)
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外膜(横隔膜まで) 漿膜
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噴門部
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○
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胃表面上皮細胞(杯細胞なし)
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噴門腺、浅い胃小窩
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胃表面上皮細胞 頚粘液細胞 幹細胞 内分泌細胞 壁細胞
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内輪層 外縱層 (最外輪層)
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ー
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内斜筋層 中輪筋層 外縱筋層
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漿膜
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胃体部
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○
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胃表面上皮細胞(杯細胞なし)
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固有胃腺 (管状腺)
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胃表面上皮細胞 頚粘液細胞 壁細胞 幹細胞 主細胞 内分泌細胞
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内輪層 外縱層 (最外輪層)
|
ー
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内斜筋層 中輪筋層 外縱筋層
|
漿膜
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幽門部
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○
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胃表面上皮細胞(杯細胞なし)
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幽門腺、深い胃小窩
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胃表面上皮細胞 頚粘液細胞 壁細胞 幹細胞 内分泌細胞
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内輪層 外縱層 (最外輪層)
|
ー
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内斜筋層 中輪筋層(幽門括約筋) 外縱筋層(発育悪)
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漿膜
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十二指腸
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○(杯細胞)
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吸収上皮細胞 杯細胞(ムチンノーゲン分泌) 内分泌細胞 M細胞
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腸腺
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吸収上皮細胞 杯細胞 幹細胞 内分泌細胞 パネート細胞
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内輪層 外縱層
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ブルンネル腺 (分枝管状胞状腺、アルカリ性の粘液、ウロガストロン産生)
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内輪筋層 外縱筋層
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漿膜 外膜(下行部、水平部, see ムーアp143)
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空腸
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○(杯細胞)
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吸収上皮細胞 杯細胞(ムチンノーゲン分泌) 内分泌細胞 M細胞
|
腸腺
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吸収上皮細胞 杯細胞 幹細胞 内分泌細胞 パネート細胞
|
内輪層 外縱層
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ー
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内輪筋層 外縱筋層
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漿膜
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回腸
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○(杯細胞)
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吸収上皮細胞 杯細胞(ムチンノーゲン分泌) 内分泌細胞 M細胞
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腸腺、パイエル板
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吸収上皮細胞 杯細胞 幹細胞 内分泌細胞 パネート細胞
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内輪層 外縱層
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ー
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内輪筋層 外縱筋層
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漿膜
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結腸
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○(杯細胞)
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吸収上皮細胞 杯細胞(ムチンノーゲン分泌) 内分泌細胞
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腸腺
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吸収上皮細胞 杯細胞 幹細胞 内分泌細胞
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内輪層 外縱層
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ー
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内輪筋層 外縱筋層は結腸ひもを構成
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漿膜と外膜 (上行、下行は後腹膜に密着。横行とS字は間膜?)
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直腸
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○(杯細胞)
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吸収上皮細胞 杯細胞(ムチンノーゲン分泌) 内分泌細胞
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浅い腸腺
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吸収上皮細胞 杯細胞 幹細胞 内分泌細胞 パネート細胞
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内輪層 外縱層
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ー
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内輪筋層 外縱筋層
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外膜
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肛門管
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○
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○
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○
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肛門柱、肛門周囲腺、肛門においては毛包と脂腺
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内輪層 外縱層
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内外痔静脈叢
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内輪筋層(内肛門括約筋を形成) 外縱筋層 (線維弾性板に移行)
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外膜
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虫垂
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○(杯細胞)
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吸収上皮細胞 杯細胞 内分泌細胞
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浅い腸腺、リンパ小節
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吸収上皮細胞 杯細胞 幹細胞 内分泌細胞 パネート細胞
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内輪層 外縱層
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リンパ小節、脂肪細胞
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内輪筋層 外縱筋層
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漿膜
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- ヒント:タイトルに騙されるな!
- 45歳 女性
- 主訴:肺炎
- 現病歴:過去6ヶ月の間、咳、発熱、および膿性痰をともなう3回のエピソードがあった。このうち1回のエピソードでは、右側の胸膜炎性胸痛があった。一連のエピソードはgeneral practitionerの外来で治療していた。これらのエピソードに加え、5年間の嚥下困難の既往がある。嚥下困難は最初は中等度であったが、だんだんと増悪している。食べ物が胸骨後部の下方に刺さる様だと言っている。どういう固形物であってもこのような症状がでる。体重は過去2ヶ月で5kg減少した。嚥下困難は食事中に改善することがあるようだ。最近、形のはっきりとした食物を嘔吐する問題を抱えている。
- 3年前外来で施行した上部消化管内視鏡では問題は認められなかった。器質的な問題がないことが保証されたが、症状はひどくなってきた。排尿障害はない。便秘傾向があるが、最近少し悪くなってきた。
- 既往歴:無し
- 家族歴:無し
- 社会歴:10年前まで4年間、アメリカ合衆国の北西の沿岸部にすんでいた。店員として働いている。
- 嗜好歴:喫煙なし。飲酒は週に5units以下。
- 服用薬:
- 身体所見 examination
- やせて見える。右の肺底部にcrackleを認める。心血管系、消化器系、およびそのほかの臓器系に異常を認めない。
- 検査所見 investigations
- 胸部単純X線写真(供覧)
- 問題
- 診断名は?
- どうやって診断をつけるの?
- 答え
- 噴門部のアカラシア
- ■嚥下障害の鑑別疾患
- DIF.125
- 嚥下というのは喉頭、咽頭、食道の機能で、1)機械的閉塞(ex. 腫瘍)、2)生理的閉塞(ex. 偽球麻痺)により機能が障害される。
- 機械的閉塞 喉頭、咽頭、あるいは食道自体の内的な疾患と周辺臓器の外的な疾患を考える。VINDICATEが有効。
- V vascular 大動脈瘤、心拡大
- I inflammatory 喉頭炎、扁桃炎、食道炎、縦隔炎。 infection シャーガス病
- N neoplasm 食道と気管の癌腫(carcinoma)、縦隔の皮様嚢腫
- D degenerative and deficiency Plummer-Vinson syndrome(鉄欠乏性貧血)
- I intoxication アルカリ狭窄(lye stricture)
- C congenital and acquired 食道閉鎖症(esophageal atresia)、食道憩室
- A autoimmune 強皮症
- T trauma 食道破裂
- E endocrine 甲状腺腫大(endemic goiter(風土病としての甲状腺腫)、グレーブス病)
- 生理的閉塞 神経から筋肉にいたるまでの障害であり、この経路を想像しながら鑑別を上げていく。
- 1. end organ 緊張性ジストロフィー、皮膚筋炎、アカラシア、びまん性食道痙攣
- 2. 神経筋接合部 重症筋無力症
- 3. 下位運動ニューロン 急性灰白髄炎、ジフテリア性神経炎、脳幹における感染症もしくは腫瘍
- 4. 上位運動ニューロン 偽性球麻痺(脳梗塞、脳塞栓、脳出血、多発性硬化症、認知症、びまん性脳動脈硬化症)、パーキンソン病や他の錐体外路症状を呈する疾患
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- 英
- cardia (Z)
- 関
- 胃
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- 英
- hilus、hilar region、hilar
- 関
- 肺門