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100Cases 96
96
35歳
女性
【
主訴
】息切れ
【
現病歴
】6ヶ月から
次第
に
増悪
する息切れを訴え
来院
。息切れは
進行
しており、今では同年代の人に比べ
階段
を登ったり
平地
を歩くのがおそい。3ヶ月間空咳が
出現
してきている。
【
既往歴
】
喘息
(
子供
の頃、
中等度
)
【
家族歴
】父:40歳時に胸部
疾患
(
chest
problem
)で
死亡
(と、この
患者
は思いこんでいる)。
【服用薬】
パラセタモール
。
やせ
薬は
過去
に使ったことがある
【嗜好歴】
タバコ
:吸わない。
飲酒
:週に10 units以下。
【
職業歴
】印刷会社(学校卒業後
ずっと
)
【
生活歴
】8歳と10歳の
子供
がいる。
ペット
として自宅に
ネコ
と
ウサギ
を
飼育
している。
【
身体所見
】
バチ指、
貧血
、
チアノーゼ
は認めない。心血管系
正常
。
呼吸器系
で、
両側性
に肺拡張能低下。胸部打診音、および
触覚振盪音
は
正常
。聴診上、両肺の
肺底部
に呼気終期年発音を
聴取
する。
【
検査所見
】
呼吸機能試験
測定値
予測値
FEV1
(L) 3.0 3.6-4.2
FVC
(L) 3.6 4.5-5.3
FER
(
FEV1
/
FVC
)(%) 83 75-80
PEF
(L/
min
) 470 450-550
胸部単純X線写真
胸部単純
CT
(
肺野条件
)
Q1
診断
は?Q2
追加
の
検査
と
治療法
(
解説
)
・6ヶ月から
次第
に
増悪
する息切れ
・
本当
に6ヶ月から息切れが始まったかは分からない!!
実際
にはもっと前から
存在
する
可能性
を考えよう。
・
喘息
の
既往歴
→ また
喘息
か・・・
・聴診上笛音 weezingなく、また呼吸機能
検査
で
閉塞性肺障害
は認められず
否定的
・
職業
性
喘息
← 肺の
疾患
では
職業歴
が
重要
なんだよ、うん。
・
職業
に
関連
した
特定
の
物質
に
曝露
され引き起こされる気管支
喘息
。
・気管支
喘息
だと
閉塞性換気障害
でしょっ。
・本
症例
の
病態
・拘束性
病変
(
restrictive
problem
):拡張制限 + ラ音(呼気時に
閉鎖
していた
気道
の
再開通
によるラ音。このラ音は(1)肺が硬い+(2)肺容量低下による起こるんじゃ)
・呼吸機能
検査
の
結果
・
中等度
の
拘束性換気障害
(
FEV1
と
FVC
の低下、
slightly
high
ratio
)
→ 硬い肺と
胸郭
を
示唆
している → 肺
コンプライアンス
低下じゃな。
→
拡散能
低下が
予想
される。
・胸部単純X線写真
・小さい
肺野
、中
肺野
~下
肺野
にかけて結節性網状
陰影
(
nodular
and
reticular
shadowing
)を認める ← 教科書的には「線状網状影」
・HR
CT
・
胸膜下嚢胞
形成(subspleural
cyst
formation
の直訳。教科書的には「胸膜直下の
蜂巣肺
所見
」)を伴う
線維化
これらの
所見
→diffusing
pulmonary
fibrosis
(fibrosing
alveolitis
)
・肺の
線維化
病変
を見たら
限局性
かびまん性かを見なさい!マジで?
・びまん性:
diffuse
fine
pulmonary
fibrosis
・
原因
:
膠原病
、
薬剤性
、
中毒性
、
特発性
・
限局性
:例えば肺炎感染後の
瘢痕
・
IPF
・まれに
家族性
の
病型
有 → 本
症例
で父が
chest
problem
で無くなっている事と
関連
があるかもしらん。
・
IPF
の良くある
病型
:
UIP
+
CT
上胸膜下に認められる
蜂巣肺
・
膠原病
に
合併
する
場合
、
NSIP
の様に広い
範囲
に
斑状
の
病変
が
出現
・
CT
上、
ground
glass
shadowing
に見える所は
active
cellular
alveolitis
であり、
反応
に
反応
する
確率
が高いことと
関連
している。
・
追加
の
検査
の
目的
:
原因
と
合併
症の
検索
、
肺生検
施行の有無を
決定
・
肺生検
:経気管支鏡生検は
試料
が少ないために
負荷
。VATは良く使用されており、
若年
の
肺組織
を得るのに
適切
な
方法
。
・
治療
・
低用量
~中等量の
副腎皮質
ステロイド
±
免疫抑制薬
(
アザチオプリン
):数ヶ月経過
観察
し、
反応
性を
観察
。
・
UIP
症例
でこの
レジメン
に対する
反応
性は乏しく、
治療
による
利益
より
重大
な
副作用
を起こさないことが
重要
・
アセチルシステイン
:
anti
-
oxidant
・
予後
を
改善
するという
エビデンス
有り
・
ステロイド
+
アザチオプリン
+
アセチルシステイン
という
レジメン
で用いられることがある
・
肺移植
・本
症例
の様にナウで
ヤング
な
患者
には
適応
を
考慮
しても良い
・
予後
・
疾患
の進展速度は
症例
により様々
・6ヶ月で
死亡
する急性
増悪
も起こることがある。
Progression rates are
variable
and an
acute
aggressive
form
with
death
in 6 months
can
occur
.
・
UIP
症例
では多くの
場合
2~3年かけて
確実
に
進行
していく。
■
glossary
clubbing
n. バチ指
restrictive
ventilatory
defect
拘束性換気障害
transfer
factor
=
拡散能
/
拡散能
力
diffusion
capacity
subpleural
bleb
胸膜下嚢胞
diffuse
fine
pulmonary
fibrosis
びまん性微細肺線維症
warrant
vt. (
正式
)(SVO/doing)S(事)からするとO(事)は「~することは」
当然
のことである(
justify
)
relevant
adj.
直接的
に
関連
する、
関連
性のある(to)
ground
glass
すり
ガラス
'
ground
glass
'
shadowing
すり
ガラス
陰影
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