- 英
- uterine corpus cancer, carcinoma of uterine corpus, cancer of the uterine body
- ラ
- carcinoma corporis uteri
- 同
- 子宮内膜癌 endometrial carcinoma endometrial cancer
- 関
- 子宮、腫瘍、産婦人科学、子宮内膜増殖症(前癌病変)
定義
疫学
- 発生頻度は欧米に多く、日本では少ない(女性人口10万当たり4)→高齢化、生活習慣との関連
- 発症年齢は50歳代が最も多く、閉経後が7割を占める。40歳以下の婦人は5%程度。
- 妊娠中および分娩後5年以内に体癌が発見されることはほとんどない。
- 日本では近年増加傾向。子宮癌全体の30%を占める(みえる9.150)
リスクファクター
- プロゲステロンに拮抗されずに、エストロゲンに長期暴露されることによる
- 典型像:60歳くらいの太った未産の女性
- 未婚、不妊、閉経後、高い初婚・初妊年齢、少ない妊娠・出産回数、卵胞ホルモン服用歴、肥満
- 卵巣機能異常(無排卵周期症、PCOSなどの既往) → 正常量のエストロゲンが存在するものの、これに拮抗するプロゲステロンが欠乏する
- 出典不明
症状
- ほとんどの場合に症状がある。
- 9割で不正性器出血がみられる。そのほか過多月経、異常帯下、下腹部痛など。
子宮体癌の組織的分類
- ()内の頻度はG9M.155
-
G9M.155
- 類内膜癌(80-90%) → 類内膜腺癌(60-70%)、扁平上皮への分化を伴う類内膜腺癌(20-30%)
- 細胞異型が強い場合にはGradeを上げる。
- Grade1(高分化型)充実増殖の占める割合が腺癌成分の5%以下。プロゲステロン受容体陽性率高。予後良好
- Grade2(中分化型)充実増殖の占める割合が腺癌成分の6-50%。プロゲステロン受容体陽性率中。予後中等度
- Grade3(低分化型)充実増殖の占める割合が腺癌成分の50%超。プロゲステロン受容体陽性率低。予後不良
発生機序による分類
- type I:エストロゲン依存性。発症は遺伝子変異とエストロゲンの長期持続刺激による子宮内膜細胞の異常増殖
- type II:エストロゲン非依存性。子宮内膜異型増殖症を介さないで癌化する
検査
超音波エコー(経膣超音波)
腫瘍マーカー
MRI
- T2画像が有用。
- junctional zoneの菲薄化・欠損
- 子宮内膜>腫瘍>筋層>junctional zone
診断
- 子宮腔内の吸引あるいは擦過細胞診による検出率:90%以上
- 子宮頚・腟部からの細胞採取による検出率:50%以下
手術進行期分類 (日産婦 1995,FIGO1998)
- 原則として手術進行期分類を用い、手術を行っていない例では臨床進行期分類を用いる
体 → 頚 → 骨盤内 → 骨盤外
- 0期: 子宮内膜異型増殖症
- I期: 子宮体部に限局
- Ia期: 子宮内膜に限局
- Ib期: 浸潤が子宮筋層1/2以内
- Ic期: 浸潤が子宮筋層1/2を越える
- II期: 子宮頸部に及ぶ
- IIa期: 頸管腺のみ
- IIb期: 頸部間質浸潤
- III期: 子宮外に広がるが小骨盤腔を越えない、または所属リンパ節転移
- IIIa期: 漿膜浸潤、付属器浸潤、腹膜細胞診陽性
- IIIb期: 膣転移
- IIIc期: 所属リンパ節転移(骨盤リンパ節、傍大動脈リンパ節)
- IV期: 小骨盤腔を越える、または明らかな膀胱または腸粘膜を侵す
- IVa期: 膀胱、腸粘膜へ浸潤
- IVb期: 遠隔転移(腹腔内リンパ節、鼠径リンパ節転移を含む)
転移
症状
治療
- 手術療法、放射線療法、薬物療法(抗ガン剤、ホルモン療法)
- 治療法の基本は手術療法(単純子宮全摘術、準広汎子宮全摘術、広汎子宮全摘術)。
- 補助的に摘出術を追加することがある:両側付属器切除術、リンパ節郭清、部分大網切除術
- 薬物療法・放射線療法:手術不能例、再発例、術後の補助療法
薬物療法
抗悪性腫瘍薬
- シスプラチン、アドリアマイシン、タキサン系の多剤併用療法
化学療法のレジメン
- 参考:http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/nmk/cr/report/200702/502818.htm
ガイドライン的には「アンスラサイクリン系とプラチナ製剤を含む薬剤の選択が薦められている(グレードB)。タキサン系製剤も併用さているが、その十分な根拠は得られていない(グレードC)。(子宮体癌の治療ガイドライン2006年)
一般的な抗腫瘍薬による副作用
ホルモン療法
- ホルモン療法単体:挙児希望のGrade1のIa期:高用量MPA
- 術後補助療法:再発リスクの低い場合、高用量黄体ホルモン療法は非推奨(グレードD)(参考2)
手術療法
-
- MRIや肉眼で明らかな頸部間質浸潤が認められるとき。
- 骨盤リンパ節郭清:基本的に施行。省略するのは、類内膜癌Grade1で、画像診断で病変が子宮内膜に限局すると推定される場合のみ。
- 傍大動脈リンパ節郭清
- 鼠径リンパ節郭清
傍大動脈リンパ節郭清術と部分大網切除術の適応
- 転移リスクが高いため
- 1. 骨盤リンパ節転移例
- 2. 付属器転移例
- 3. 筋層浸潤が1/2を超す例
- 4. 予後不良例(組織型が類内膜癌Grade3、漿液性腺癌、明細胞腺癌、癌肉腫など)。太字の物は特に大網転移率が高い。
放射線療法
- 子宮頚癌(扁平上皮癌)より放射線は有効ではない。 → 放射線療法は腺癌に奏効しづらい!!!
子宮温存を希望する若年性子宮体癌
- 根治治療ではなく、いずれは子宮全摘が必要。
- 再発例では子宮全摘
適応
治療
予後
予後規定因子
- 筋層浸潤の深さ、頚部浸潤、子宮外進展、リンパ節転移、病理組織型、組織学的分化度、血管・リンパ管侵襲
5年生存率
臨床進行期
|
5年生存率(%)
|
出典不明(相対)
|
NGY.229
|
I
|
86
|
79
|
II
|
68
|
66.8
|
III
|
42
|
37.5
|
IV
|
16
|
8.5
|
国試
症例
- 55歳の女性。不正性器出血を主訴に来院した。未経妊、閉経51歳。不妊治療をした経験がある。子宮は鶏卵大で卵巣は両側とも触知しない。経膣超音波で子宮内膜の肥厚が見られる。
子宮体癌治療ガイドライン(2006年)
- 1)進行期決定のために手術術式の選択が必要である。
- 2)子宮体癌は放射線感受性が低く、抗ガン剤の標準治療の確立が遅れている。
- このことから子宮体癌では手術療法が第一選択。高齢や内科的合併症などの理由で、放射線療法が選択される場合もある。
参考
- http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2006/10/post_d2b6.html
- 2. 子宮体がん治療ガイドライン2009年版:(金原出版)
- http://www.jsgo.gr.jp/guideline/taigan.html
- http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0050/1/0050_G0000135_GL.html
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/03/26 21:47:06」(JST)
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子宮体癌(しきゅうたいがん)は、子宮癌のうち子宮体部に発生する癌。
子宮腔側の上皮組織である子宮内膜に発生し、子宮内膜癌(しきゅうないまくがん、英: Endometrial cancer))と同義。なお、子宮体部の筋層に発生する悪性腫瘍は、子宮肉腫と呼ばれる。
組織学的には腺癌である。
目次
- 1 疫学
- 2 病因
- 3 症状
- 4 検査
- 5 肉眼分類
- 6 病期分類
- 7 治療
- 8 参考文献
- 9 関連項目
- 10 外部リンク
|
疫学
子宮頸癌の主因がヒトパピローマウイルス(HPV)への感染であるのとは異なり、子宮体癌の発生は女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)による影響の蓄積が大きい。そのため、中高年(50~60代で好発)・初経が早い・閉経が遅い・出産歴がない・肥満・糖尿病・高血圧・ゲスターゲン製剤を併用しないエストロゲン製剤の単独使用など、エストロゲンの影響が強い人はよりリスクが高くなる。子宮癌のうち子宮頸癌の比率が発展途上国で高いのに対し、欧米先進国では子宮体癌の比率が高まる傾向にある。日本でも、従来は子宮癌といえば子宮頸癌が大多数を占めていたが、食生活の高脂・高蛋白化や少子化・初産年齢の上昇といった要因から、子宮体癌の発生率が増加し、また若年での発症も増えてきている。
病因
一般に以下の二つがある。
- 多くは子宮内膜増殖症より発生する。
- 子宮内膜増殖症を経ないで発生する。
症状
主に閉経後の不正性器出血であることが多い。
検査
- 細胞診:子宮内膜の組織を吸引し細胞診で評価する。
- 組織診:子宮内膜の組織を掻爬して病理組織評価する。
現在、一般に「子宮がん検診」と称して、各種検診等で行われている検査は「子宮頸癌」の検査で、子宮体癌の検査ではなく、子宮体癌の検査は、産婦人科受診での診察等を受けてから行われている。
肉眼分類
この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。
病期分類
- 0期
- 子宮内膜の異型増殖を認めるもので、前癌状態(子宮内膜異型増殖症)。
- I期
- がんが子宮体部にのみ認められるもの。
- Ia期
- 子宮内膜にのみ認められるもの。
- Ib期
- 子宮筋層への浸潤が筋層の1/2以内のもの。
- Ic期
- 子宮筋層への浸潤が筋層の1/2を超えるもの。
- II期
- がんが子宮体部を越えて子宮頸部に拡がったもの。
- IIa期
- 頸管内の浸潤が粘膜内にあるもの。
- IIb期
- 頸管内の浸潤が粘膜を越えて深く浸潤しているもの。
- III期
- がんが子宮外に拡がっているが、骨盤を越えて外には拡がっていないもの。または骨盤内あるいは大動脈周囲のリンパ節に転移を認めるもの。
- IIIa期
- 子宮の外の膜や骨盤の腹膜あるいは卵巣卵管に転移しているもの、あるいは腹水の中にがん細胞の認められるもの。
- IIIb期
- 腟壁に転移を認めるもの。
- IIIc期
- 骨盤内、あるいは大動脈周囲のリンパ節に転移を認めるもの。もしくは、基靭帯(きじんたい)に浸潤を認めるもの。
- IV期
- がんが骨盤を越えて身体の他の部位へ拡がるか、または膀胱、あるいは腸の内腔を侵すもの。
- IVa期
- 膀胱あるいは腸の粘膜までがんの浸潤を認めるもの。
- IVb期
- 骨盤を越えた遠隔臓器転移を認めるもの。あるいは腹腔内や鼠径部のリンパ節に転移を認めるもの。
治療
病期や出産希望の有無により異なるが、子宮摘出が基本となる。
- ホルモン療法
- 0期~Ia期のごく早期で、挙児希望がある若年女性の場合。
- エストロゲンによる症状の進行作用に対して、がん細胞の増殖や転移を抑える作用のあるゲスターゲン(黄体ホルモン)製剤を高用量で使用する。子宮を温存してのホルモン療法を行う際は、異型の病巣を含む子宮内膜の全面掻爬が必要となる。
- 外科手術療法
-
- 単純子宮全摘出術
- 0期~Ia期のごく早期で、挙児希望がない場合。子宮を体部・頸部とも含めて全体を摘出する。通常、卵管・卵巣も併せて摘出する(両側付属器切除術)。開腹による「腹式」と、膣側から摘出を行う「膣式」とがあり、確実性の高い腹式が標準となるが、0期には傷跡が小さく術後の回復が早い膣式が選択されることもある。
- 準広汎子宮全摘術(拡大子宮全摘出術)
- I期~II期の場合。子宮、卵巣、卵管のほか、周囲の組織や膣の一部も切除する。骨盤内や腹部大動脈周囲のリンパ節郭清を行うこともある。
- 広汎子宮全摘出術
- II期の場合(及びIII期の一部)。子宮、卵巣、卵管のほか、周囲の組織も広い範囲で切除する。通常、骨盤内のリンパ節郭清も同時に行い、場合によっては腹部大動脈周囲のリンパ節郭清も行う。
- 放射線療法
- III期~IV期で、がんが子宮外に拡がり比較的狭い範囲に固まっている場合。あるいは、手術後にがんが再発した場合。
- X線や高エネルギー線を照射し、がん細胞を殺す。体外の機材から照射する方法(外照射)と、子宮腔内や腟内に小さな放射線源を入れる方法(腔内照射)がある。
- 手術と併せて行う場合と、高齢または他の病気による体の負担やがんの拡がり具合のため手術ができずに単独で行われる場合とがある。
- 化学療法
- III期~IV期で、がんが子宮外に拡がっていたり全身に転移のある場合。あるいは、手術後にがんが再発した場合。
- 抗がん剤を内服や点滴で投与し、がん細胞を殺す。
- 手術と併せて行う場合と、既に全身に転移していているなど手術ができずに単独で行われる場合とがある。
参考文献
- 『子宮体癌治療ガイドライン 2009年版』 日本産婦人科腫瘍学会 (Minds医療情報サービス)
- 『子宮体癌治療ガイドライン 2006年版』 日本産婦人科腫瘍学会 (Minds医療情報サービス)
関連項目
外部リンク
- 子宮体がん(子宮内膜がん) 独立行政法人 国立がん研究センターがん対策情報センター (がん情報サービス)
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 山口 直人
- 東京女子医科大学雑誌 83(1), 14-22, 2013-02-25
- … また、部位別の分析では、男では前立腺癌の変化率が150.10%と非常に大きいこと、女では子宮体癌、乳癌の変化率が大きいことが明らかとなった。 …
- NAID 110009575101
- 教訓的症例から学ぶ 産婦人科診療のピットフォール 水腎症を伴いFDG-PETで子宮体癌と結腸癌の重複癌の再発が疑われた1例
- 症例報告 TC療法が著効した子宮体部小細胞癌の1例
- 3.子宮体癌術後の大量腹水に腹水濾過再静注を繰り返し行うも治療に難渋した1例(一般演題,日本アフェレシス学会第21回関東甲信越地方会抄録)
- 西村 良平,渡邉 貴之,武田 哲,加藤 清,本道 隆明,木村 薫,長澤 正樹
- 日本アフェレシス学会雑誌 31(3), 254, 2012-10-31
- NAID 110009543822
Related Links
[display]http://ganjoho.jp/public/cancer/data/corpus_uteri.html
- 子宮体がん(子宮内膜がん):[がん情報サービス]
- 2006年10月1日 ... 他のがんと同様に、子宮体がんも初期のものほど治療成績がよいので、早期に発見(診断 )することが大切です。もし、月経とは無関係の出血、おりもの、排尿痛または排尿困難 、性交時痛、骨盤領域の痛みなどの症状を認めたならば、婦人科医 ...
[display]http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%90%E5%AE%AE%E4%BD%93%E7%99%8C
- 子宮体癌 - Wikipedia
- 子宮体癌(しきゅうたいがん、英: Endometrial cancer)は、子宮癌のうち子宮体部に 発生する癌。 子宮腔側の上皮組織である子宮内膜に発生し、子宮内膜癌(しきゅうない まくがん)と同義。なお、子宮体部の筋層に発生する悪性腫瘍は、子宮肉腫と呼ばれる ...
[display]http://www.effect-japan.com/cancer/uterine.html
- 子宮体がん(子宮体癌)治療-エフェクト
- 子宮体がん(子宮体癌)治療についての説明ページです。
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★リンクテーブル★
[★]
- 61歳の女性。3か月前から乳房緊満感を認め、1か月前から少量の性器出血が持続するため来院した。閉経51歳。膣分泌物は白色、中等量で、子宮膣部に異常を認めない。子宮はやや大きく、左付属器部に手拳大の軟らかい腫瘤を触知する。
- 子宮頸部細胞診クラスI、子宮内膜細胞診陰性。血液所見に異常を認めない。血清生化学所見:FSH15mIU/ml(基準 閉経後30以上)、エストラジオール84pg/ml(基準閉経後20以下)。免疫学所見:CEA1.5ng/ml(基準5以下)、CA19-9 14U/ml(基準37以下)、CA125 38U/ml(基準35以下)。
- 経膣超音波検査で左付属器腫瘤は大部分充実性で内部に大小の嚢胞を多数認める。骨盤部単純MRIのT1強調像とT2強調像とを以下に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [100A042]←[国試_100]→[100A044]
[★]
- 39歳の女性。子宮体癌の治療を希望して受診した。6か月前から不正出血があり、2週前に自宅近くの医療機関を受診し内膜組織診で子宮体癌(子宮内膜癌)と診断された。初経は12歳。以後月経不順で、多嚢胞性卵巣と診断された。35歳で結婚し挙児を希望したが、妊娠しなかった。5年前に受けた子宮頸がん検診では異常を指摘されていないという。家族歴に特記すべきことはない。身長 155cm、体重 86kg。腟鏡診で少量の出血を認める。子宮頸部には肉眼的異常を認めない。妊娠反応は陰性。経腟超音波検査で両側卵巣の多嚢胞性腫大を認める。子宮の経腟超音波像(別冊No. 7)を別に示す。
- この患者に行うべきでない検査はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114F034]←[国試_114]→[114F036]
[★]
- 26歳の女性。未経妊。性器出血を主訴に来院した。最近不正出血が続き、癌ではないかと心配している。月経は17歳から不順であるが、治療は受けていない。子宮頸癌検診は22歳から毎年受けているが、異常は指摘されていない。内診で子宮は正常大で可動性良好。経腟超音波検査で子宮内膜厚は16mm、両側卵巣は多ハV胞性である。
- 説明で適切なのはどれか。
- a. 「腟炎による出血だと思います」
- b. 「子宮体癌の検査をしましょう」
- c. 「止血剤で出血が止まれば大丈夫です」
- d. 「腟分泌物の細菌培養検査をしましょう」
- e. 「子宮頸部から組織を採取して精密検査をしましょう」
[正答]
※国試ナビ4※ [103F021]←[国試_103]→[103F023]
[★]
- 57歳の女性。不正性器出血を主訴に来院した。54歳で閉経した。6か月前から性器出血が出現し、1か月前から持続するようになった。自宅近くの診療所で子宮内膜生検により子宮体癌(子宮内膜癌)と診断された。身長 155cm、体重 80kg。血液検査では軽度の貧血以外の異常を認めない。画像検査では子宮外への進展や転移を認めない。骨盤単純MRIのT2強調矢状断像(別冊No. 29)を別に示す。
- この患者に行う治療として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114D063]←[国試_114]→[114D065]
[★]
- 32歳の女性。月経痛と不妊とを主訴に来院した。3年前に結婚。以前から過多月経があり、健康診断で貧血を指摘されている。月経痛は著明で、非ステロイド性抗炎症薬を服用しても痛みが軽減しない。身長162cm、体重50kg。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球324万、Hb8.4g/dl、Ht28%、白血球6,000、血小板18万。骨盤部単純MRI矢状断のT1強調像とT2強調像とを以下に示す。
- 診断はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [101G039]←[国試_101]→[101G041]
[★]
- 35歳の女性。 3回経妊、 2回経産。月経痛と過多月経とを主訴に来院した。子宮は硬(手拳大に腫大し、付属器は触知しない。CA125 150U/ml(基準35以下)。骨盤部単純MRIのT2強調矢状断像(別冊No. 17)を別に示す。
- 診断はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104A037]←[国試_104]→[104A039]
[★]
- 32歳の2回経産婦。妊娠9週時に性器出血を主訴に来院した。妊娠分娩歴に異常を認めない。膣内には少量の暗赤色の血液の貯留を認める。経膣超音波検査では子宮腔内に胎嚢を認め、頭殿長23mmの心拍動を有する胎芽を認める。出血の原因として考えにくいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102E049]←[国試_102]→[102E051]
[★]
- 35歳の女性。1回経妊、1回経産。月経痛と挙児希望とを主訴に来院した。
- 子宮は硬く手拳大に腫大し、付臓器は触知しない。血中CA125値124単位(基準35以下)。
- 骨盤部単純MRIのT2強調矢状断像を以下に示す。
- 診断はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099A038]←[国試_099]→[099A040]
[★]
- a. 月経期に施行する。
- b. 内腔拡張には酸素を使用する。
- c. 粘膜下筋腫の治療に有用である。
- d. 子宮腺筋症の治療に有用である。
- e. 子宮体癌の治療に有用である。
[正答]
※国試ナビ4※ [098G115]←[国試_098]→[098G117]
[正答]
[★]
[正答]
E
- 卵巣子宮内膜症:ゴナドトロピン分泌抑制を狙ってGnRHアゴニストが用いられる。
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [111B032]←[国試_111]→[111B034]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [098G060]←[国試_098]→[098G062]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [105C010]←[国試_105]→[105C012]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [108I010]←[国試_108]→[108I012]
[★]
- 放射線治療が標準的治療として用いられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [100G116]←[国試_100]→[100G118]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [104B034]←[国試_104]→[104B036]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [104H007]←[国試_104]→[104H009]
[★]
[正答]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [108B011]←[国試_108]→[108B013]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [099E047]←[国試_099]→[099E049]
[★]
- 英
- cervical cancer, cancer of the cervix, cancer of the uterine cervix, uterine cervical cancer, endocervical carcinoma
- ラ
- carcinoma colli uteri
- 同
- 子宮頸癌
- 関
- 子宮頚部、子宮、腫瘍
概念
疫学
- 95%扁平上皮癌、5%腺癌。腺癌の割合は年々増えてきている。
- 腺癌は若年者で多く、高分化型腺癌である。原因は不明
- 子宮頚癌:子宮体癌=90:10 ← とにかく子宮頚癌が多い
- 50歳前後
病因
- HPV遺伝子型の16,18型で7割を占める。他のハイリスク型は31,33,35,45,52,58である。
- 感染者の90%が治癒するが、10%は持続感染する。
- 持続感染者の一部が5-10年を経て異形成から子宮頚癌に進展する。
病理
扁平上皮癌
腺癌
- 腺上皮類似の細胞より構成され、腺管形成傾向を示す。表層では乳頭状に、深部では腺管形成を示して増殖する。粘液を産生している細胞が認められる。
- 腺癌は手術で根治治療できない場合、放射線や化学療法が奏効しづらく予後不良である。
リスクファクター
- 発展途上国在住、活発な性行動、低所得階級、多産婦、喫煙、ピル、ステロイド、HIV、眼瞼親身受診、他のSTD
症状
- 初期:上皮内癌(臨床進行期では0期)および微小浸潤癌(Ia期)のほとんどが無症状(⇔子宮体癌では不正出血) ← 検診が重要となる
- 浸潤癌:不正性器出血、接触出血あるいは帯下など
- 周辺臓器浸潤:骨盤痛、血尿、下血
検査
細胞診
ベセスダシステム
|
推定病変
|
用語説明
|
日母分類
|
NILM
|
非腫瘍性病変, 炎症
|
陰性
|
I/II
|
ASC-US
|
軽度扁平上皮内病変(LSIL)疑い
|
意義不明異型扁平上皮
|
II/IIIa
|
ASC-H
|
高度扁平上皮内病変(HSIL)疑い
|
高度病変を除外できない異型扁平上皮
|
III/IIIb
|
LSIL
|
HPV感染, 軽度異形成
|
軽度扁平上皮内病変
|
IIIa
|
HSIL
|
中等度異形成, 高度異形成, 上皮内癌
|
高度扁平上皮内病変
|
IIIa, IIIb, IV
|
SCC
|
扁平上皮癌(微小浸潤含む)
|
扁平上皮癌
|
V
|
AGC
|
腺異形成, 腺系病変疑い
|
異型腺細胞
|
III
|
AIS
|
上皮内腺癌
|
上皮内腺癌
|
IV
|
adenocarcinoma
|
腺癌
|
腺癌
|
V
|
other
|
その他のがん
|
その他の悪性腫瘍
|
V
|
HPV検査
- スクリーニング検査押して行われる
- 癌または前癌病変の発見率95%。細胞診と組み合わせると発見率は100%。
コルポ診
- コルポスコープと呼ばれる拡大鏡を用いて子宮頚部粘膜表面を拡大し、観察。
- 3-5%の酢酸を子宮頚部に接触させ、それによる変化も所見とする。
画像検査
- T2:淡い高信号(中~高信号)。子宮頚部間質は低信号。このコントラスト差を利用して浸潤の程度を把握する。水平断ではstromal ring(子宮内腔を取り囲む低信号)の消失がみられる
- T1Gd造影:腫瘍は低信号となる。周囲組織浸潤を見積もるために使用される
臨床進行期
出典不明
子宮頸癌
|
0期(上皮内癌)
|
上皮内癌
|
・円錐切除(挙児希望) ・円錐切除or単純子宮全摘術(挙児希望なし)
|
I期 子宮頚部に限局
|
Ia期 微小浸潤癌
|
Ia1期
|
(微小浸潤癌) 病理組織 間質浸潤 深さ3mm以内 幅7mmを超えない
|
・円錐切除(挙児希望) ・単純子宮全摘術(挙児希望なし)
|
Ia2期
|
(微小浸潤癌) 病理組織 間質浸潤 深さ3-5mm以内 幅7mmを超えない
|
・(準)広汎子宮全摘術+骨盤リンパ節郭清術 ・広汎子宮全摘術
|
Ib期
|
Ib1期
|
4cm以下
|
・広汎子宮全摘術
|
Ib2期
|
4cmを超える
|
・広汎子宮全摘術 ・放射線療法 ・同時科学放射線療法
|
II期 頸部を超えて進展かつ 骨盤壁or膣壁下1/3に達しない
|
IIa期
|
膣壁浸潤のみ
|
・広汎子宮全摘術 ・放射線療法 ・同時科学放射線療法
|
IIb期
|
子宮傍組織浸潤のみ
|
・広汎子宮全摘術 ・放射線療法 ・同時科学放射線療法
|
III期 骨盤壁に達するor 膣壁浸潤下1/3
|
IIIa期
|
膣壁浸潤下1/3
|
・放射線療法 ・同時科学放射線療法
|
IIIb期
|
骨盤壁に達する
|
・放射線療法 ・同時科学放射線療法
|
IV期 膀胱,直腸の粘膜へ浸潤or 小骨盤を超えて進展
|
IVa期
|
膀胱,直腸の粘膜へ浸潤
|
・放射線療法 ・同時科学放射線療法
|
IVb期
|
小骨盤を超えて進展
|
・放射線療法 ・化学療法
|
妊娠と治療
- 0期(CIN), Ia期:分娩まで経過観察し、分娩後治療(円錐切除もしくは単純子宮全摘術)
- Ib期:原則的に広汎子宮全摘出術 ← 妊娠継続は母体へのリスクが大きすぎるため(周辺臓器浸潤、転移など?)。
診断
- 視診、内診、直腸診、細胞診、コルポスコピー、組織診、尿路系検査、単純X線撮影、超音波検査、CT、MRI、腫瘍マーカー、リンパ管造影、ガリウムシンチグラム。
- 新臨床進行期分類(日産婦1997, FIGO 1994)(参考4)により治療前に病期を決定する。決定の根拠とできる診察&検査は以下の通りである。触診、視診、コルポスコピー、診査切除、頸管内掻爬、子宮鏡、膀胱鏡、直腸鏡、排泄性尿路造影、肺及び骨のX線検査。なお、子宮頸部円錐切除術は臨床検査とみなす。
治療
手術療法
化学療法
放射線療法
- 適応:(1)腫瘍切除後に顕微鏡的に癌の残存が疑われる、(2)リンパ節転移あり、(3)骨盤近くまで浸潤、(4)脈管内浸潤有り、(5)膣摘出不十分 (NGY.223)
- QB Q-288
- 外部照射:(Ib1?~II)広汎子宮全摘術後に膣断端陰性
- 外部照射+腔内照射(遠隔操作式後装填法 RALS):(Ib1?~II)広汎子宮全摘術後に膣断端陰性、あるいはIII,IV期
- ガイドライン2
進行期
|
外部照射(Gy)
|
腔内照射(Gy/ 回,A点線量)
|
全骨盤
|
中央遮蔽
|
Ⅰ
|
0
|
45~50
|
'29/5
|
Ⅱ
|
小
|
0
|
45~50
|
'29/5
|
大
|
20
|
30
|
'23/4
|
Ⅲ
|
小~中
|
20~30
|
20~30
|
'23/4
|
大
|
30~40
|
20~25
|
'15/3~20/4
|
ⅣA
|
30~50
|
10~20
|
'15/3~20/4
|
- 総照射線量は進行期によって変わる。ガイドライン2によれば、外部照射は45-70Gyまでありうる。施設ごとに放射線治療のプロトコールは異なる。例えば、参考7を参照すると、外部照射は最大54Gyである。
合併症
- ガイドライン2
- 急性期:悪心(放射線宿酔)、下痢、膀胱炎、皮膚炎(特に下方へ延長した照射野を設定した場合の会陰部)、白血球減少症
- 晩発性(grade3以上の頻度):直腸炎(出血)(5?10%)、膀胱炎(出血)(5%以下)、小腸障害(腸閉塞)(5%以下)皮下組織繊維化・浮腫(下腹部)、腟粘膜の癒着・潰瘍、膀胱腟瘻、直腸腟瘻、骨折、下肢浮腫
予後
- 参考3
病期
|
症例数
|
5年相対生存率
|
I期
|
1137
|
92.1%
|
II期
|
447
|
69.8%
|
III期
|
428
|
48.9%
|
IV期
|
151
|
17.2%
|
ガイドライン
- http://www.jsgo.gr.jp/guideline/keigan.html
- 2. 放射線治療計画ガイドライン・2008 - 日本放射線専門医会・医会,日本放射線腫瘍学会,日本医学放射線学会編集
- http://www.kkr-smc.com/rad/guideline/2008/
参考
- http://www.gan-pro.com/public/cancer/cervical.html
- http://ganjoho.jp/public/cancer/data/cervix_uteri.html
- 4. 臨床進行期分類(日産婦1997年、FIGO1994年)
- http://plaza.umin.ac.jp/~jsog-go/CC/CC_youkou_main9.htm
- http://www.kawasaki-m.ac.jp/pathology2/pdf/Bethesda-moriya.pdf
- 6. [charged] Invasive cervical adenocarcinoma - uptodate [1]
- 7. 子宮頸癌の進行期別線量配分
- http://web.sapmed.ac.jp/radiol/uterus.html
国試
- 105E059:治療。放射線治療を行う際、貧血を改善しないと効果が低下するから輸血すべし、らしい。
- 102I041:コルポスコピー所見で高度の白色上皮を呈する子宮頚部癌上皮内腫瘍(CIN)。細胞診ではクラスIIIb
[★]
- 英
- tumor marker
- 同
- 生物学的腫瘍マーカー biological tumor marker、癌マーカー cancer marker、悪性腫瘍特異物質 tumor-specific antigen
肺癌の腫瘍マーカー
|
陽性率(疾患があるときに陽性となる確率, 感度)
|
|
肺癌
|
|
|
|
|
備考
|
扁平上皮癌
|
腺癌
|
小細胞癌
|
その他の疾患
|
|
CYFRA21-1
|
57.5%*
|
70-80%/73.1%*
|
30-40%
|
30-40%
|
良性疾患:10-15%
|
|
SCC
|
|
○
|
|
|
子宮頸癌、食道癌、皮膚癌
|
|
CEA
|
40-50%
|
|
50-60%
|
|
|
|
SLX
|
70%*
|
|
0.4
|
|
肝硬変
|
|
NSE
|
10-30%
|
|
|
70-90%
|
|
|
proGRP
|
|
|
|
70-90%/65.1%*
|
|
NSEより上昇率が高く、特異性に優れる
|
KL-6
|
|
○
|
|
|
肺腺癌、膵癌、乳癌で40-50%。間質性肺炎の補助診断
|
|
|
|
|
|
|
|
|
無印:標準呼吸器病学 第1版 p.327。* 臨床検査学第32版 p.634
|
臨床応用されている腫瘍マーカー (LAB.630)
肝癌関連 AFP, AFP-L3%, PIVKA-II
膵癌ならびにその他の消化器癌 CEA, CA19-9, Dupan-2, CA50, Span-1
肺癌 CEA, sialyl Lex-i (SLX), SCC, SYFRA21-1, NSE, ProGRP
婦人科悪性腫痩
子宮癌:SCC, CA125
卵巣癌:CA125, AFP, CEA, CA19-9, GAT
乳癌 :CA15-3, BCA225, CEA, NCC-ST-439
尿器科悪性腫壕
前立腺痛:PSA(γ-Sm), PAP
膀胱癌 :BTA, NMP22
神経内分泌腫療 NSE
広範な腫瘍に反応するマーカー
TPA, BFP, IAP
消化管悪性腫瘍マーカー
- CEA:胎児癌性蛋白。陽性率:(50-70%)大腸癌、胆道癌、膵癌。(40-60%)肺癌。(30-40%)胃癌。良性疾患でも上昇する(胆嚢炎、胆管炎、膵炎)。
- DU-PAN-2:2→3シアリルLec抗原を認識する抗体。陽性率:(70-80%)膵癌、(60-70%)胆道癌。Lea-b-の個体でも陽性になる。良性疾患でも上昇する(慢性肝炎、肝硬変、胆道炎症を伴う胆石症)。
- CA19-9:Leaの基本骨格にシアル酸が結合したもの。陽性率:(80-90%)膵癌。(70-80%)胆道癌。良性疾患でも上昇する((10-40%)閉塞性黄疸、慢性肝炎、肝硬変)。日本人の約7-10%に存在するフコース転移酵素が欠如したLea-b-の個体ではCA19-9は産生されない。
- SLX:Lexの基本骨格にシアル酸が結合したもの。陽性率:(高い)肺癌、卵巣癌。(50-60%)胆道癌、膵癌。
主な腫瘍マーカー CBT QB vol2 p.297
組織型別に有用な腫瘍マーカー(NEWエッセンシャル産科学・婦人科学 第3版 p.236)
上皮性腫瘍
漿液性腺癌: CA125 *1
粘液性腺癌: CA19-9 *2, CA72-4, CEA
胚細胞腫瘍
卵黄嚢腫瘍: AFP *3
絨毛癌: hCG
未分化胚細胞腫: LDH *4
悪性転化を伴う成熟嚢胞性奇形腫(扁平上皮癌) : SCC
性索間質性腫瘍(ホルモン)
顆粒膜細胞腫,莢膜細胞腫:工ストロゲン
Sertoli-間質性腫瘍, Leydig細胞腫(門細胞腫) :テストステロン
*1 上皮性腫瘍中で最も有用.類内膜腺癌,明細胞腺癌でも陽性を示す.子宮内膜症,炎症,妊娠初期も軽度-中等度上昇
*2 成熟嚢胞性奇形腫で陽性を示すことがある
*3 胎芽性癌,混合性腔細胞腫療でも陽性を示す
*4 非特異的
- also see →「生殖系チュートリアル症例2_プレゼン.ppt」
産婦人科において重要視される腫瘍マーカー
-
-
-
-
- 子宮頚部扁平上皮癌から精製された蛋白質
- 早期癌でも比較的高い陽性率を示し、経過観察にも有用である。
- 一般に扁平上皮の存在する部位に広範な重症疾患存在すれば血中のSCCは上昇しうる
- 皮膚表面、唾液中に大量に存在し、採血時に複数回穿刺する事などによるコンタミネーションの可能性があります。
腫瘍マーカー 臓器別
- OLM.372改変
(略)
[★]
- 英
- polycystic ovary syndrome, polycystic ovarian syndrome, PCOS
- 同
- スタイン・レーヴェンタール症候群 スタイン・レーベンタール症候群 スタイン-リヴェンサール症候群 Stein-Leventhal症候群 Stein-Leventhal syndrome
- 関
- 多嚢胞性卵巣症候群、スタイン・レヴェンタール症候群
[show details]
概念
- 両側の多嚢胞卵巣、排卵障害、月経異常(無月経)、不妊、不育、肥満、多毛、男性化症状などを呈する病態
病因
- インスリン抵抗性 → 高インスリン血症 → 莢膜細胞肥厚 → アンドロゲン産生促進
病態生理
- 過剰産生されたアンドロステンジオンは末梢の脂肪組織でエストロゲンに変換される。
- 卵巣の白膜が肥厚、卵胞の発育抑制 ← アンドロゲン過剰による
-
- 過剰のテストステロン・アンドロゲン → にきび、声の低音化、多毛、男性化症状
- 卵巣の顆粒細胞層は萎縮し、アロマターゼ活性低下 → エストラジオール産生は増加しない。
症状
- 日本では月経異常(92%)、不妊(99%)の訴えが多い。多毛(23%)、肥満(20%)は少ない
合併症
- 耐糖能異常、脂質代謝異常、2型糖尿病、高血圧、心血管病、閉塞性睡眠時無呼吸症候群
- 子宮体癌
- 参考1
- メタボリックシンドロームの臨床像である耐糖能異常、脂質代謝異常、2型糖尿病、高血圧、心血管病、閉塞性睡眠時無呼吸症候群を罹患する、あるいは将来罹患すると考えられている。排卵障害に起因するエストロゲンへの恒常的曝露により、子宮体癌に進展するリスクが高い。
- 参考2
- 過剰に産生されたアンドロステンジオンは脂肪組織でエストロゲンに変換され、子宮内膜がエストロゲンに暴露され、無排卵周期であるためにプロゲステロンが分泌されず暴露は継続的となる(子宮体癌との関連は限定的という研究もあるが)。しかし、PCOSでは高インスリン血症、IGF-1高値、抗アンドロゲン血症、肥満が見られ、これは子宮体癌のリスクファクターとなっている。
- 参考3
- PCOSでは排卵の頻度が少ないかあるいは無敗卵となるために正常量のプロゲステロンが分泌されない。高レベルのエストロゲンを拮抗できないために子宮内膜過形成と過多月経のリスクを上げる。
検査
ホルモン検査
- (also see 参考3)
- アンドロゲン:高値
- LH/FSH≧1 LH:高値 。FSH正常~低値
- LHRL負荷試験:LH:過剰反応。FSH:正常範囲
経腟超音波検査
診断
- 続発性無月経、不妊を主訴 → 視診(多毛、陰核肥大、肥満など) → 内診(両側卵巣腫大) → 経膣超音波検査(多数の卵胞が卵巣表面に並んで見える) → 血液生化学(LH高値、アンドロゲン高値、LH-RH負荷テストでLHの過剰反応) → (治療的検査?)腹腔鏡検査
治療
排卵障害・月経異常
- 参考1
- 1) クロミフェン療法:第1度無月経を呈するPCOSに対してクロミフェンを投与。50%の排卵率と10-20%の妊娠率が得られる
- 2) ゴナドトロピン療法(hMG-hCG療法):クロミフェン療法が無効の場合に適応となる。多胎と卵巣過剰刺激症候群が起こりやすいので注意する。
- 3) 腹腔鏡下卵巣多孔術:クロミフェン療法が無効の場合に適応となる。電気メスやレーザーにより、卵巣表面に多数の穴を開ける腹腔下手術である。メリット:効果はゴナドトロピン療法に匹敵、OHSSや多胎のリスクが少ない、受診回数が少なくて済むなど。デメリット:排卵誘発剤の補助的併用が必要になる場合がある、効果の持続は1-2年以内と比較的短い、手術のリスク。
- 4) 生殖補助技術:1)-3)で不成功に終わった場合適応。
参考
- 1. E.婦人科疾患の診断・治療・管理 3.内分泌疾患 - 日産婦誌60巻11号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/60/6011-477.pdf
- 2. [charged]Clinical manifestations of polycystic ovary syndrome in adults - uptodate [2]
- 3. [charged] Steroid hormone metabolism in polycystic ovary syndrome - uptodate [3]
国試
[★]
- 英
- uterine myoma, hysteromyoma, myoma of the uterus
- ラ
- myomacorporis uteri, myoma uteri
- 同
- 子宮線維筋腫 fibromyoma of uterus
- 関
概念
疫学
- 30-40歳の女性。
- 20%の婦人に認められる (NGY.209)
病理
- 筋腫内は血行障害があるために充血しており、硝子化、嚢胞化、石灰化、脂肪変性、壊死などの変性を来す。
(G9M.128)
症状
- NGY.211
- 無症状が50% ← 多くの女性は腫瘤を触知するまで無症状
- 1. 月経過多
- 2. 不正性器出血:有茎性粘膜下筋腫の場合に多い。
- 3. 圧迫症状:腫瘤による骨盤内臓の圧迫や充血による
- 4. 疼痛:月経困難症、腫瘤圧迫痛、牽引痛、有茎筋腫捻転痛
- 5. 不妊:筋腫患者の不妊率は一般女性の3-4倍
- 6. 筋腫合併妊娠では早流産をきたしやすい。
- 7. 筋腫変性による諸症状:肉様変性・赤色変性による急性の疼痛を来す。疼痛には軽度の発熱、子宮の圧痛、白血球の増多、腹膜刺激徴候を伴う事がある。(参考3)
- 参考1
自覚症状
|
例数(全92例中の%)
|
腹痛・腰痛・腹部緊満
|
53(57.6)
|
巨大腫瘤・腫瘤増大
|
39(42.4)
|
性器出血
|
27(29.3)
|
筋腫による流産既往
|
3(3.3)
|
多発筋腫で胎嚢変形
|
3(3.3)
|
筋腫変性による疼痛反復
|
2(2.2)
|
水腎症
|
1(1.1)
|
計
|
128
|
子宮筋腫と子宮腺筋症の共通点・類似点
- 過多月経、月経痛(月経困難症)、不正性器出血をみとめる。
- 子宮筋腫は40歳に最多、子宮腺筋症は20歳代から始まり、30-40歳代に最多。
合併症
検査
画像診断
- 筋腫内の血流乏しく、T1強調画像はやや低信号・T2強調画像は低信号 (G9M.131)
- T1強調画像:
- 境界明瞭な低信号領域。flow void signが認められる ← 子宮筋腫の周りには血管が豊富なため
- 内部に変性があれば高信号が散在する
- 子宮は(高信号)子宮内膜>子宮筋層>(低信号)junctional zoneで、子宮筋腫はjunctional zoneと同程度の信号強度、らしい(NGY.97)
比較
子宮筋腫
|
30歳代の女性で過多月経をきたし、内診で硬く腫大した子宮を触れ、超音波で子宮体部に充実性の腫瘤を認める。MRI T2では境界明瞭な低信号を認め、JZは保たれる。
|
子宮腺筋症
|
過多月経をきたし、内診ではびまん性に腫大した弾性の子宮を触知。エコーでは子宮筋層の肥厚。MRI T2では境界不明瞭な低信号域(筋層)の中に半流動性の出血を反映する点状の高信号を認め、JZは不明瞭化する。
|
子宮体癌
|
中年~高齢女性。子宮内膜(高信号)の増殖、肥厚が見られる。境界明瞭な腫瘤ではない。MRI T2ではJZが断裂している。
|
子宮頚癌
|
子宮体部は腫大しない。
|
治療
- 超手拳大以上の大きさ、疼痛、圧迫症状、出血が多いことによる強い貧血などの症状がなければ定期診断のみで経過を見る。
1. 手術療法
2. 薬物療法
- 2. ダナゾール(抗ゴナドトロピン作用(FSH,LHの分泌を抑制)) → すたれつつある
- 下垂体ゴナドトロピン分泌抑制と卵巣直接作用でエストロゲン分泌を抑制する
- 4ヶ月までしか使えない
|
子宮筋腫
|
子宮腺筋症
|
T2強調画像
|
低信号
|
境界
|
明瞭
|
不明瞭
|
変性
|
さまざまな高信号
|
-
|
異所性内膜
|
-
|
点状高信号
|
flow void sign
|
+
|
-
|
参考
- 1. クリニカルカンファレンス(一般診療・その他);5.婦人科腫瘍合併妊婦の取り扱い 1)子宮筋腫 - 日産婦誌59巻9号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/59/5909-545.pdf
- 2. 研修コーナー E.婦人科疾患の診断・治療・管理 7.婦人科感染症 5)性感染症 8.腫瘍と類腫瘍 3)子宮の腫瘍・類腫瘍 子宮筋腫 子宮腺筋症 子宮肉腫 4)卵巣の腫瘍・類腫瘍 悪性卵巣腫瘍 悪性腫瘍 - 日産婦誌61巻5号
- http://www.jsog.or.jp/activity/pdf/kenshu_61-5.pdf
- 3. [charged] Epidemiology, clinical manifestations, diagnosis, and natural history of uterine leiomyomas (fibroids) - uptodate [4]
[★]
- 英
- lifestyle-related disease
生活習慣病などのリスクファクター (サブノート.155 改変)
[★]
- 英
- cancer
- 関
- 悪性腫瘍
種類
- 癌腫(carcinoma):上皮性
- 肉腫(sarcoma):間葉系
- carcinoma:腺癌(adenocarcinma)、扁平上皮癌(squamous cell carcinoma)、移行上皮癌(transitional cell carcinoma)
- sarcoma:骨肉腫、横紋筋肉腫、平滑筋肉腫、脂肪肉腫、線維肉腫
Neoplasm
|
Causes
|
Effect
|
Small cell lung carcinoma
|
ACTH or ACTH-like peptide
|
Cushing’s syndrome
|
Small cell lung carcinoma and intracranial neoplasms
|
ADH
|
SIADH
|
Squamous cell lung carcinoma, renal cell carcinoma, breast carcinoma, multiple myeloma, and bone metastasis (lysed bone)
|
PTH-related peptide, TGF-β, TNF-α, IL-1
|
Hypercalcemia
|
Renal cell carcinoma, hemangioblastoma
|
Erythropoietin
|
Polycythemia
|
Thymoma, small cell lung carcinoma
|
Antibodies against presynaptic Ca2+ channels at neuromuscular junction
|
Lambert-Eaton syndrome (muscle weakness)
|
Leukemias and lymphomas
|
Hyperuricemia due to excess nucleic acid turnover (i.e., cytotoxic therapy)
|
Gout, urate nephropathy
|
- http://ganjoho.ncc.go.jp/public/statistics/pub/statistics01.html
●2005年の死亡数が多い部位は順に
|
|
1位
|
2位
|
3位
|
4位
|
5位
|
|
男性
|
肺
|
胃
|
肝臓
|
結腸
|
膵臓
|
結腸と直腸を合わせた大腸は4位
|
女性
|
胃
|
肺
|
結腸
|
肝臓
|
乳房
|
結腸と直腸を合わせた大腸は1位
|
男女計
|
肺
|
胃
|
肝臓
|
結腸
|
膵臓
|
結腸と直腸を合わせた大腸は3位
|
|
●2001年の罹患数が多い部位は順に
|
|
1位
|
2位
|
3位
|
4位
|
5位
|
|
男性
|
胃
|
肺
|
結腸
|
肝臓
|
前立腺
|
結腸と直腸を合わせた大腸は2位
|
女性
|
乳房*1
|
胃
|
結腸
|
子宮*1
|
肺
|
結腸と直腸を合わせた大腸は1位
|
男女計
|
胃
|
肺
|
結腸
|
乳房*1
|
肝臓
|
結腸と直腸を合わせた大腸は2位
|
*1上皮内がんを含む。
|
癌の素因となる遺伝子
- HIM.494
Table 79-1 Cancer Predisposition Syndromes and Associated Genes
|
Syndrome
|
Gene
|
Chromosome
|
Inheritance
|
Tumors
|
ataxia telangiectasia
|
ATM
|
11q22-q23
|
AR
|
breast cancer
|
autoimmune lymphoproliferative syndrome
|
FAS
|
10q24
|
AD
|
lymphomas
|
FASL
|
1q23
|
|
Bloom syndrome
|
BLM
|
15q26.1
|
AR
|
cancer of all types
|
Cowden syndrome
|
PTEN
|
10q23
|
AD
|
breast, thyroid
|
familial adenomatous polyposis
|
APC
|
5q21
|
AD
|
intestinal adenoma, colorectal cancer
|
familial melanoma
|
p16INK4
|
9p21
|
AD
|
melanoma, pancreatic cancer
|
familial Wilms tumor
|
WT1
|
11p13
|
AD
|
pediatric kidney cancer
|
hereditary breast/ovarian cancer
|
BRCA1
|
17q21
|
AD
|
breast, ovarian, colon, prostate
|
BRCA2
|
13q12.3
|
|
hereditary diffuse gastric cancer
|
CDH1
|
16q22
|
AD
|
stomach cancers
|
hereditary multiple exostoses
|
EXT1
|
8q24
|
AD
|
exostoses, chondrosarcoma
|
EXT2
|
11p11-12
|
|
hereditary prostate cancer
|
HPC1
|
1q24-25
|
AD
|
prostate carcinoma
|
hereditary retinoblastoma
|
RB1
|
13q14.2
|
AD
|
retinoblastoma, osteosarcoma
|
hereditary nonpolyposis colon cancer (HNPCC)
|
MSH2
|
2p16
|
AD
|
colon, endometrial, ovarian, stomach, small bowel, ureter carcinoma
|
MLH1
|
3p21.3
|
|
MSH6
|
2p16
|
|
PMS2
|
7p22
|
|
hereditary papillary renal carcinoma
|
MET
|
7q31
|
AD
|
papillary renal tumor
|
juvenile polyposis
|
SMAD4
|
18q21
|
AD
|
gastrointestinal, pancreatic cancers
|
Li-Fraumeni
|
TP53
|
17p13.1
|
AD
|
sarcoma, breast cancer
|
multiple endocrine neoplasia type 1
|
MEN1
|
11q13
|
AD
|
parathyroid, endocrine, pancreas, and pituitary
|
multiple endocrine neoplasia type 2a
|
RET
|
10q11.2
|
AD
|
medullary thyroid carcinoma, pheochromocytoma
|
neurofibromatosis type 1
|
NF1
|
17q11.2
|
AD
|
neurofibroma, neurofibrosarcoma, brain tumor
|
neurofibromatosis type 2
|
NF2
|
22q12.2
|
AD
|
vestibular schwannoma, meningioma, spine
|
nevoid basal cell carcinoma syndrome (Gorlin's syndrome)
|
PTCH
|
9q22.3
|
AD
|
basal cell carcinoma, medulloblastoma, jaw cysts
|
tuberous sclerosis
|
TSC1
|
9q34
|
AD
|
angiofibroma, renal angiomyolipoma
|
TSC2
|
16p13.3
|
|
von Hippel–Lindau
|
VHL
|
3p25-26
|
AD
|
kidney, cerebellum, pheochromocytoma
|
- 癌遺伝子、癌抑制遺伝子
癌の危険因子
- 生活習慣病#生活習慣病などのリスクファクターを改変
[★]
- 英
- uterus (Z), womb, metra
- 関
- 内性器
発生学的由来
解剖
支持構造
組織
子宮
子宮の大きさ
- 鶏卵大。(非妊娠時)逆位の前後にやや扁平な西洋梨状で長さ約7cm、幅約4cm、厚さ約2.5cm、重さ30~40g。
妊娠と子宮の大きさ、子宮底の高さ、恥骨結合上縁から子宮底までの長さ
妊娠月数
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子宮の大きさ
|
子宮底の高さ
|
恥骨結合上縁から子宮底までの長さ
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第1月末
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鶏卵大
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第2月末
|
鵞卵大
|
|
|
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第3月末
|
手拳大
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|
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第4月末
|
小児頭大
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恥骨結合上2-3横指
|
12cm
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(妊娠月数x3)
|
第5月末
|
成人頭大
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恥骨結合と臍との中央
|
15cm
|
第6月末
|
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臍高
|
21cm
|
(妊娠月数x3+3)
|
第7月末
|
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臍上2-3横指
|
24cm
|
第8月末
|
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剣状突起と臍との中央
|
27cm
|
第9月末
|
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剣状突起下2-3横指
|
30cm
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第10月末
|
|
剣状突起と臍との中央
|
33cm
|
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産褥0日分娩直後
|
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臍下3横指
|
11cm
|
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産褥0日12時間後
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臍高(右に傾く)
|
15cm
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産褥1-2日
|
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臍下1-2横指
|
12cm
|
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産褥3日
|
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臍下3横指
|
10cm
|
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産褥5日
|
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臍高と恥骨結合上縁との中間
|
9cm
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産褥7日(産褥1週)
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手拳大
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恥骨結合上縁
|
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産褥10日
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腹壁から触れない
|
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(産褥6週)
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鶏卵大
|
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|
臨床関連
-
[★]
- 英
- body of uterus (Z)
- 関
- 子宮