- 英
- polycystic ovary syndrome, polycystic ovarian syndrome, PCOS
- 同
- スタイン・レーヴェンタール症候群 スタイン・レーベンタール症候群 スタイン-リヴェンサール症候群 Stein-Leventhal症候群 Stein-Leventhal syndrome
- 関
- 多嚢胞性卵巣症候群、スタイン・レヴェンタール症候群
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概念
- 両側の多嚢胞卵巣、排卵障害、月経異常(無月経)、不妊、不育、肥満、多毛、男性化症状などを呈する病態
病因
- インスリン抵抗性 → 高インスリン血症 → 莢膜細胞肥厚 → アンドロゲン産生促進
病態生理
- 過剰産生されたアンドロステンジオンは末梢の脂肪組織でエストロゲンに変換される。
- 卵巣の白膜が肥厚、卵胞の発育抑制 ← アンドロゲン過剰による
-
- 過剰のテストステロン・アンドロゲン → にきび、声の低音化、多毛、男性化症状
- 卵巣の顆粒細胞層は萎縮し、アロマターゼ活性低下 → エストラジオール産生は増加しない。
症状
- 日本では月経異常(92%)、不妊(99%)の訴えが多い。多毛(23%)、肥満(20%)は少ない
合併症
- 耐糖能異常、脂質代謝異常、2型糖尿病、高血圧、心血管病、閉塞性睡眠時無呼吸症候群
- 子宮体癌
- 参考1
- メタボリックシンドロームの臨床像である耐糖能異常、脂質代謝異常、2型糖尿病、高血圧、心血管病、閉塞性睡眠時無呼吸症候群を罹患する、あるいは将来罹患すると考えられている。排卵障害に起因するエストロゲンへの恒常的曝露により、子宮体癌に進展するリスクが高い。
- 参考2
- 過剰に産生されたアンドロステンジオンは脂肪組織でエストロゲンに変換され、子宮内膜がエストロゲンに暴露され、無排卵周期であるためにプロゲステロンが分泌されず暴露は継続的となる(子宮体癌との関連は限定的という研究もあるが)。しかし、PCOSでは高インスリン血症、IGF-1高値、抗アンドロゲン血症、肥満が見られ、これは子宮体癌のリスクファクターとなっている。
- 参考3
- PCOSでは排卵の頻度が少ないかあるいは無敗卵となるために正常量のプロゲステロンが分泌されない。高レベルのエストロゲンを拮抗できないために子宮内膜過形成と過多月経のリスクを上げる。
検査
ホルモン検査
- (also see 参考3)
- アンドロゲン:高値
- LH/FSH≧1 LH:高値 。FSH正常~低値
- LHRL負荷試験:LH:過剰反応。FSH:正常範囲
経腟超音波検査
診断
- 続発性無月経、不妊を主訴 → 視診(多毛、陰核肥大、肥満など) → 内診(両側卵巣腫大) → 経膣超音波検査(多数の卵胞が卵巣表面に並んで見える) → 血液生化学(LH高値、アンドロゲン高値、LH-RH負荷テストでLHの過剰反応) → (治療的検査?)腹腔鏡検査
治療
排卵障害・月経異常
- 参考1
- 1) クロミフェン療法:第1度無月経を呈するPCOSに対してクロミフェンを投与。50%の排卵率と10-20%の妊娠率が得られる
- 2) ゴナドトロピン療法(hMG-hCG療法):クロミフェン療法が無効の場合に適応となる。多胎と卵巣過剰刺激症候群が起こりやすいので注意する。
- 3) 腹腔鏡下卵巣多孔術:クロミフェン療法が無効の場合に適応となる。電気メスやレーザーにより、卵巣表面に多数の穴を開ける腹腔下手術である。メリット:効果はゴナドトロピン療法に匹敵、OHSSや多胎のリスクが少ない、受診回数が少なくて済むなど。デメリット:排卵誘発剤の補助的併用が必要になる場合がある、効果の持続は1-2年以内と比較的短い、手術のリスク。
- 4) 生殖補助技術:1)-3)で不成功に終わった場合適応。
参考
- 1. E.婦人科疾患の診断・治療・管理 3.内分泌疾患 - 日産婦誌60巻11号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/60/6011-477.pdf
- 2. [charged]Clinical manifestations of polycystic ovary syndrome in adults - uptodate [1]
- 3. [charged] Steroid hormone metabolism in polycystic ovary syndrome - uptodate [2]
国試
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/08/24 15:07:11」(JST)
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多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん、英: Polycystic ovary syndrome:PCOS)とは、女性の排卵が阻害されて卵巣内に多数の卵胞がたまり、月経異常や不妊を生じた病態。
目次
- 1 病態
- 2 診断
- 3 臨床像
- 4 治療
- 5 イノシトールの有効性
- 6 脚注
- 7 参考文献
- 8 関連項目
- 9 外部リンク
病態
卵巣の表面が肥厚し排卵が行われず、滞留した卵胞によって卵巣が多嚢胞化している。エコー画像で見ると、卵巣の表面に沿って粒がぐるりと数珠つなぎになっている様子から、「ネックレス・サイン」と呼ばれる。
過度の肥満によってインスリン抵抗性物質が分泌され、血中インスリンの上昇で男性ホルモンの産出過剰を招き、黄体形成ホルモン(LH)が高値となるとの説が有力だが、明確な原因は解明されていない。
場合によってはホルモンバランスが崩れることにより、声が低くなり、髭が生えてくるなど、患者の容姿が男性化するため、奇異の目に晒される事がある。いじめや差別に発展することもある[1]。
診断
日本産科婦人科学会の診断基準では、以下を満たすものとされる。
- 月経異常がある
- 多嚢胞性卵巣のエコー所見
- 血中男性ホルモンが高値、または、LHが高値かつFSHが正常
なお、卵巣内に複数に卵胞が観察される状態は正常な排卵が行われている女性でもしばしば見られ、月経異常やホルモン異常を伴っていない単なる卵巣の多嚢胞所見であれば、疾患とは扱わない。
また、白人では男性ホルモン高値が比較的顕著であるが、日本人では必ずしも上昇を示さず、LH/FSH比の高値のみ観察されるケースも多い。
臨床像
- 肥満
- ただし、日本人では白人ほど顕著ではないとされる。
- 過度の肥満によるインスリン抵抗性物質がこの症候群を引き起こすと考えられるが、逆にこの症候群による内分泌の狂いが肥満化に働く場合もある。いずれにせよ、肥満とともに状態が悪化することは確定しているので、食事療法が有効であるという事実には変わりない。
- 男性化
- 多毛、にきび、低音声、陰核肥大など。
- 日本人では男性ホルモン値の上昇がさほど顕著でなく、白人ほど多くない。
- 月経異常
- 排卵が生じないため基礎体温が1相性の月経異常を呈する
- 不妊
- 排卵が生じないことによる
治療
- 適正な体重、体脂肪率への減量
- 糖尿病治療用のインスリン抵抗性改善薬「メトホルミン」の投与
- 必ずしも抗インスリン性自体が見られない場合でも、症状が改善するケースがある。
- ピルやカウフマン療法などホルモン剤を用いた月経の周期療法
- 多毛などの男性化症状の改善にも有効。
妊娠を希望する場合の不妊治療
- クロミフェン投与やhMG-hCG療法による排卵誘発
- hMG-hCG療法では、卵巣内の卵胞が一気に成長して卵巣が腫大する卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を起こす可能性もあり、注意が必要。
- 腹腔鏡を用い、レーザーや電気メスで卵巣に数箇所穴を開けて排卵しやすくする。傷の自然治癒力により徐々に穴が塞がってくるので、効果の持続期間は半年~1年ほど。
- 以前は開腹手術で卵巣に切れ目を入れる「卵巣楔状切除術」が行われていたが、効果期間が限定的なわりに身体負担が大きく、癒着による新たな不妊要因の懸念もあったため、あまり行われなくなっていった。しかし、腹腔鏡手術(通称「ラパロ」)の発達により腹部への小さな穴で癒着も少なく実施できるよう改善され、再び見直された。
- 体外受精、未熟卵子体外培養体外受精法(IVM-IVF)
イノシトールの有効性
少なくとも、イノシトールとカイロ-イノシトールは、二重盲検法による小規模な臨床に於いて、多嚢胞性卵巣症候群の改善に効果を見出している。イノシトールは、インスリン代謝のセカンドメッセンジャーとして機能する天然の物質で、現在までに副作用は報告されていない。.[2][3][4][5]
脚注
- ^ Nihal Arthanayake; Jimmy Blake (2014年2月21日). “Newsbeat - Bearded woman: I’m confident and I love myself” (英語). BBC. http://www.bbc.co.uk/newsbeat/26286506 2014年3月28日閲覧。
- ^ Nestler J E, Jakubowicz D J, Reamer P, Gunn R D, Allan G (1999). "Ovulatory and metabolic effects of D-chiro-inositol in the polycystic ovary syndrome". N Engl J Med 340 (17): 1314–20. doi:10.1056/NEJM199904293401703. PMID 10219066.
- ^ Iuorno M J, Jakubowicz D J, Baillargeon J P, Dillon P, Gunn R D, Allan G, Nestler J E (2002). "Effects of d-chiro-inositol in lean women with the polycystic ovary syndrome". Endocr Pract 8 (6): 417–23. PMID 15251831.
- ^ Gerli, S.; Papaleo, E.; Ferrari, A.; Di Renzo, G. C. (2007). "Randomized, double blind placebo-controlled trial: effects of myo-inositol on ovarian function and metabolic factors in women with PCOS". European review for medical and pharmacological sciences 11 (5): 347–354. PMID 18074942. 編集
- ^ Larner J (2002). "D-chiro-inositol—its functional role in insulin action and its deficit in insulin resistance". Int J Exp Diabetes Res 3 (1): 47–60. doi:10.1080/15604280212528. PMC 2478565. PMID 11900279.
参考文献
関連項目
- 婦人科学
- 産科学
- 排卵
- 卵胞
- 月経
- 不妊
- カイロ-イノシトール
外部リンク
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Japanese Journal
- P3-45-1 閉経前子宮体癌を合併した多嚢胞性卵巣症候群とインスリン抵抗性の関連および頻度の後方視的検討(Group 142 子宮体部腫瘍・予後1,一般演題,公益社団法人日本産科婦人科学会第66回学術講演会)
- 植原 貴史,三橋 暁,山本 憲子,錦見 恭子,楯 真一,碓井 宏和,石川 博士,生水 真紀夫
- 日本産科婦人科學會雜誌 66(2), 885, 2014-02-01
- NAID 110009812875
- P1-1-6 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)婦人における血中抗ミューラー管ホルモン(AMH)値測定の診断的意義について(第2報)(Group 1 生殖・内分泌1,一般演題,公益社団法人日本産科婦人科学会第66回学術講演会)
- P1-1-1 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)モデルラットにおけるゴナドトロピン分泌と視床下部キスペプチン発現の解析(Group 1 生殖・内分泌1,一般演題,公益社団法人日本産科婦人科学会第66回学術講演会)
- 齋藤 愛,岩瀬 明,中原 辰夫,邨瀬 智彦,田中 千晴,加藤 奈緒,森 正彦,大須賀 智子,近藤 美佳,中村 智子,後藤 真紀,吉川 史隆
- 日本産科婦人科學會雜誌 66(2), 467, 2014-02-01
- NAID 110009811620
- 追加発言 多嚢胞性卵巣症候群に対する卵巣多孔術(シンポジウム3:生殖「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の病因・病態と管理」,第65回日本産科婦人科学会・学術講演会)
- 福原 理恵
- 日本産科婦人科學會雜誌 65(12), 2737-2745, 2013-12-01
- Objective A therapeutic algorithm for treating polycystic ovary syndrome (PCOS) based on new diagnostic criteria established by the Japan Society of Obstetrics and Gynecology recommends gonadotropin ( …
- NAID 110009685698
Related Links
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[★]
- 28歳の女性。月経異常と不妊とを主訴に来院した。初経は12歳で、月経周期は45~60日と不順であった。身長158cm、体重68kg。両側下肢に多毛を認める。内診で子宮は正常大。経腹超音波検査で両側の卵巣に直径10mm前後の小卵胞を多数認める。基礎体温は低温一相性。クロミフェンで排卵が認められない。血液生化学所見:LH15.8mIU/ml(基準1.8~7.6)、FSH6.8mIU/ml(基準5.2~14.4)、プロラクチン12.2ng/ml(基準15以下)、FT32.8pg/ml(基準2.5~4.5)、FT4 1.3ng/dl(基準0.8~2.2)、エストラジオール70pg/ml(基準25~75)、テストステロン52ng/dl(基準10~60)。子宮卵管造影と夫の精液検査とに異常を認めない。
- 治療薬はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102I041]←[国試_102]→[102I043]
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- 17歳の女子。最終月経から7週間の無月経を主訴に来院した。陸上部の練習が厳しく、体重が3か月で6kg減少したという。初経12歳。月経周期は28日型、整。身長156cm、体重40kg。腹部超音波検査で卵巣に異常を認めない。黄体ホルモンの投与によって消退出血を認めた。
- 診断として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106I063]←[国試_106]→[106I065]
[★]
- 1年前から不眠、気分の落ち込みと不安感のため、向精神薬を処方されている。
- 身長158cm、体重 54kg。内診で子宮は鶏卵大で可動性は良好である。
- 経腟超音波検査で子宮と卵巣とに異常を認めない。
- 無月経の原因として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [103H029]←[国試_103]→[103H031]
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[正答]
※国試ナビ4※ [102I010]←[国試_102]→[102I012]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [108G028]←[国試_108]→[108G030]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [108I010]←[国試_108]→[108I012]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [111B021]←[国試_111]→[111B023]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [102I023]←[国試_102]→[102I025]
[★]
- ☆case30 無月経
- ■症例
- 23歳 女性 女優
- 主訴:無月経
- 現病歴:5ヶ月前からの無月経である。初経は13歳で、これまで月経周期は整であった。食欲はあると言っているが昨年から(over the pas year)体重が8kg減少した。
- 嗜好品:アルコール10 unit/week(缶ビール(350ml)6本弱本/週)。
- 既往歴:なし
- 社会歴:現在は無職。
- 服用薬:なし
- 生活歴:一年前、彼氏と別れた。
- 身体所見 examination
- 四肢と殿部の筋肉が喪失。身長1.7m、体重41kg、BMI 13.7(標準的:20< <24)。頬、首、前腕で毛が過剰に生えている。脈拍52/分。血圧96 /60 mmHg
- 検査所見 investigations
- ECG
- 血液生化学
- K↓, Cl↓, HCO3-↑, Cre↓, Alb(保たれているのか・・・)
- 問診(S)
- 5ヶ月前からの無月経
- 昨年から8kg体重が減少。
- 無職
- 1年前に彼氏と別れた
- 身体所見(O)
- 四肢と殿部の筋肉が喪失。
- 身長1.7m
- 体重41kg
- BMI 13.666666666666666
- 頬、首、前腕で毛が過剰に生えている。
- 脈拍52/分
- 血圧96/60 mmHg
- 検査(O)
- K↓, Cl↓, HCO3-↑, Cre↓
- ・なにをすべきか?
- ・無月経の鑑別診断?
- ・体重減少の原因
- ■診断
- 神経性食思不振症, anorexia nervosa, AN
- ■要点
- ・嘔吐 → H+,Cl-喪失。
- ・減少した血漿量 → アルドステロン分泌亢進 → 尿細管ではナトリウム保持、カリウム分泌、(本来分泌されるべき)H+の枯渇
- ・アルカローシス(血中:Cl-低値、HCO3-高値。尿:Cl-低値、K+高値)
- ・尿中のCl-:<10mmol/day:嘔吐していることを暗示(imply vomitting)。高値:利尿剤の乱用
- ・anorexia nervosaで見られる検査値もチェックしておこう
- ・LH, FSH, エストロゲンは低値
- ■key points
- ・神経性食思不振症は若年女性の中で無月経の主要な原因である。
- ・低カリウム性代謝性アルカローシスは特徴的な代謝異常
- ・神経性食思不振症は利尿剤や下剤の濫用と結びついていることがある。
- ■参考文献
- DIF Differential Diagnosis in Primary Care Fourth Edition版 Lippincott Williams & Wilkins
- ■major cases of secondary amenorrhea
- ・視床下部、下垂体の疾患:ex. 下垂体機能低下症、高プロラクチン血症
- ・性腺不全:ex. 自己免疫性卵巣不全、多能性卵巣
- ・副腎不全:ex. クッシング病
- ・甲状腺疾患:ex. [甲状腺機能低下症]]、甲状腺機能亢進症
- ・重症慢性疾患:ex. 癌、慢性腎不全
- □アルコールのunit
- 1 unit = 10 ml of ethanol
- 350ml アルコール5% → 350x0.05/10=1.75 unit
- ■glossary
- buttock
- n. 殿部、尻。船尾
- interrelate
- vi. 相互関係を持つ(有する)
- vt. 相互に関係(関連)づける
- contract
- v. 収縮する
- lanugo
- n. 毳毛、うぶ毛
[★]
- 英
- amenorrhea
- 関
- 月経 menorrhea、月経異常
発症時期による分類
原因による分類
検査
-
[★]
- 英
- female sterility
- 関
- 不妊症
不妊因子
- G9M.77
検査
- NGY.254
|
初期検査
|
特殊検査
|
内分泌因子
|
基礎体温測定
|
月経開始後10日以内。
|
LHRH負荷試験
|
|
内分泌検査
|
|
プロゲステロンテスト
|
|
頚管粘液検査
|
排卵期前後。エストロゲン活性
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エストロゲン・プロゲステロン
|
|
経膣超音波
|
|
その他の内分泌学的検査
|
|
|
|
染色体検査
|
|
卵管因子
|
子宮卵管造影法
|
月経開始後10日以内。
|
腹腔鏡
|
|
通気テスト(ルビンテスト)
|
卵胞期。卵管の疎通性を見る
|
コツバンク右京
|
|
クラミジア抗体
|
|
通色素検査
|
|
|
|
卵管鏡
|
|
子宮因子
|
子宮卵管造影法
|
|
子宮内膜日付診
|
黄体期。排卵を確認し、月経周期と子宮内膜の関係をみる
|
経膣超音波子宮内膜検査
|
|
子宮鏡
|
|
月経血培養
|
|
MRI
|
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|
|
CT
|
|
頚管因子
|
頚管粘液検査
|
|
フナーテスト(性交後試験)
|
排卵期前後。精子と卵管粘液の適合性を見る
|
|
|
ミラー・クルツロック試験(ガラス板試験)
|
|
腟・会陰因子
|
腟鏡診
|
|
クラミジア抗体染色体検査
|
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帯下培養
|
|
|
|
その他の因子
|
抗精子抗体
|
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抗透明帯抗体
|
|
|
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卵巣自己抗体
|
|
|
|
抗リン脂質抗体
|
|
[★]
- 英
- hyperprolactinemia
- 関
- プロラクチン
病因
高プロラクチン血症をきたす病態
- IMD.933
- 視床下部下垂体茎障害:視床下部で産生されたドパミンが下垂体に輸送されない、あるいはドパミンが産生されないことによる
-
-
分類
- 日中正常で、夜間のみ高プロラクチン血症を呈するもの
病態生理
- SP.890
- 1. → (乳腺)乳汁漏出、男性でも乳房肥大
- 2. → GnRHの産生・放出を抑制 → 性腺機能低下 → 性腺ホルモン分泌低下 → 性欲低下、(女性)排卵・月経周期の異常、(男性)精子産生の異常
症状
- HIM.2205
- 男性:性欲減退、不妊、失明(視神経の圧迫があれば)。ゴナドトロピンの抑制により、テストステロンの低下、インポテンス、精子減少をきたす。長期間ゴナドトロピンの低下が持続すれば、骨減少症、筋肉量の減少、ヒゲの成長速度減少がみられる。
- 女性:無月経、乳汁漏出(80%の症例)、不妊。
検査
治療
薬物療法
国試
[★]
- 関
- クッパーマン試験、無月経
定義
- 1. プロゲステロンテストで消退出血なく
- 2. エストロゲン・プロゲステロンテストで消退出血有り
意義
- 2.でエストロゲンとプロゲステロンの両方が存在すれば消退出血する、すなわち子宮内膜の状態は問題がないことが分かる。もし、このテストで消退出血が無ければ子宮に問題があることになる(子宮性無月経)。
- 以降、エストロゲンの産生に問題があるのではないかと言うことを疑ってかかる。
- 鑑別にあげられるのは、エストロゲンの産生がうまくいかない病態を考えれば中枢性無月経(視床下部、下垂体)、卵巣性無月経(多嚢胞性卵巣症候群など)をあげることができる。
治療
[★]
- 英
- insulin resistance-polycystic ovary syndrome
- 関
- 多嚢胞性卵巣、インスリン抵抗性
[★]
- 英
- syndrome, symptom-complex
- 同
- 症状群
- 関
- [[]]
- 成因や病理学的所見からではなく、複数の症候の組み合わせによって診断される診断名あるいは疾患。
内分泌
先天的代謝異常
高プロラクチン血症
- 分娩後の視床下部障害によるプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制のため、高プロラクチン血症を呈する。
- 分娩に関係なくプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制をきたし、高プロラクチン血症を呈する。
性腺機能低下
- 嗅覚の低下・脱出、低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
- 肥満、網膜色素変性症、知能低下、低ゴナドトロピン性性器発育不全、多指症、低身長
性早熟
- 思春期早発症、多発性線維性骨異形成症、皮膚色素沈着
- 女性型の肥満、性器の発育障害の2主徴を示し、視床下部に器質的障害をもつ疾患群。
脳神経外科・神経内科
[★]
- 英
- cyst
- 関
概念
- 内腔に液体や泥状物を含む袋状の構造物をいう。
- 上皮細胞に囲まれた体内にできた異常な腔で、水や泥状の物を含む
種類
総胆管嚢胞、胆管嚢胞、内膜症性嚢胞、出血嚢胞、前立腺小室嚢胞、単純腎嚢胞、卵巣内膜症性嚢胞、卵巣嚢胞性腺腫、卵巣嚢胞腺腫、卵巣機能性嚢胞、外傷後嚢胞、多嚢胞症、多発嚢胞性腎、多発性嚢胞、射精管嚢胞、汎発性嚢胞状線維性骨炎、深在嚢胞性大腸炎、肝嚢胞腺癌、腸管気腫性嚢胞症、膵嚢胞性病変、虫垂粘液嚢胞腹膜、軟骨下嚢胞、先天性肺嚢胞症、単独嚢胞腎、Nabothian嚢胞、ミュラー管嚢胞、膵嚢胞性腺癌、先天性総胆管嚢胞、寄生虫性嚢胞、巨大嚢胞、嚢胞体、血液嚢胞、嚢胞性膵疾患、多発性肝嚢胞、漿液性嚢胞腫瘍、多嚢胞化萎縮腎、後天性嚢胞性腎疾患、成人型多発性嚢胞腎、胸膜下肺胞性肺嚢胞、腎嚢胞性疾患の鑑別、線維嚢胞性変化、乳頭状嚢胞腺腫、孤立性腎嚢胞、肺嚢胞、鰓原性嚢胞、膵嚢胞症、ナボット嚢胞、甲状舌管嚢胞、単純性腎嚢胞
産婦人科
[★]
- 英
- ovary
- ラ
- ovarium
- 関
- 子宮
解剖
卵巣の固定
- 卵巣提索:卵巣の上端と骨盤側壁を結ぶ。卵巣動脈、卵巣静脈、リンパ管、腹大動脈自律神経叢からの自律神経が通る
- 固有卵巣索
卵巣の上皮
- 腹膜には覆われず、胚上皮(表層上皮)に覆われている。
血管
重量
疾患 (NGY.201)
発生 L.307
[★]
- 英
- group
- 関
- グループ、集団、分類、群れ、基、グループ化
[★]
- 英
- symptom and sign
- 関
- 症状, 徴候 兆候