- 英
- stress urinary incontinence, stress incontinence, urinary stress incontinence
- 同
- 緊張性尿失禁、運動性尿失禁 urinary exertional incontinence、ストレス性尿失禁
- 関
- 尿失禁
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定義
- 咳、くしゃみ、笑い、跳躍、走った時、重いものをもった時などのように急に腹圧が加わった時、不随意に尿が漏れる状態。
YN.E-75
- 括約筋の軽度不全のため、腹圧上昇時(咳、くしゃみ)に少量の尿が漏れる
- 妊娠や分娩、運動不足が原因となる
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/03/11 20:16:21」(JST)
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尿失禁 |
分類及び外部参照情報 |
ICD-10 |
R32 |
ICD-9 |
788.3 |
DiseasesDB |
6764 |
MedlinePlus |
003142 |
eMedicine |
med/2781 |
Patient UK |
尿失禁 |
MeSH |
D014549 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 |
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尿失禁(にょうしっきん)とは、尿を失禁する事である。
§分類
§真性尿失禁
真性尿失禁(しんせいにょうしっきん)は尿路異状による尿失禁。尿道外尿失禁とも言う。
原因は、尿管異所開口、膀胱腟瘻等による。
根治療法として手術療法を行う。手術は尿路再建術を行う。また、人工尿道括約筋を埋め込む手術療法もある。
§仮性尿失禁
仮性尿失禁(かせいにょうしっきん)は尿路自体には異状は無いが、尿路の周辺臓器の異状による尿失禁。
- 切迫性尿失禁
- 切迫性尿失禁(せっぱくせいにょうしっきん)は、尿意が切迫してから起こる尿失禁。
- 概念
- 上位運動神経障害の一つ。大脳(下行路)の障害によっておこる。無抑制性神経因性膀胱。
過活動膀胱の一症状。
-
- 病態
- 尿道括約筋などを動かす中枢神経が障害された物。感覚神経は健在なので尿意は感じるが、運動神経が障害されていて骨盤底筋群を意図的に動かせない。
- 原因
- 大脳の障害による。脳血管障害、パーキンソン病などの発病後の排泄中枢の障害など。
- 統計
- 70歳以上に多い。脳血管障害が高齢者に多いため。
- 症状
- 尿意を感じるにも関わらず意図的に制止出来ずに失禁を起こす。
- 治療
- 薬物療法として抗コリン薬を用いる。抗コリン薬は神経から筋肉への指令を抑えて不随意な収縮を抑える。
- 反射性尿失禁
- 反射性尿失禁(はんしゃせいにょうしっきん)は、反射的に起こる尿失禁。
- 概念
- 上位神経障害の一つ。脊髄(下行路、上行路)の障害によっておこる。自動性(反射性)神経因性膀胱。
- 病態
- 上位神経が障害されている。上位感覚神経障害により尿意が大脳まで伝わらず、上位運動神経障害により尿道括約筋などを動かすことが出来ない。下位運動神経の脱抑制の為に反射亢進となる。
- 症状
- 尿意が大脳まで伝わらないので尿意は切迫しない。膀胱からの感覚は脊髄反射を介して膀胱括約筋などを刺激して反射的に尿を失禁する。
- 治療
- 薬物療法として抗コリン薬を用いる。抗コリン薬は神経から筋肉への指令を抑えて反射を抑える。
- 溢流性尿失禁(奇異性尿失禁)
- 溢流性尿失禁(いつりゅうせいにょうしっきん)は、尿が膀胱に入りきらずに溢れ出てくる尿失禁。奇異性尿失禁(きいせいにょうしっきん)とも言う。神経因性膀胱や前立腺肥大等が原因となる。
- 病態
- 神経因性膀胱の場合
- 自律性神経因性膀胱。 下位神経障害。脊髄(遠心路、求心路)の障害によって起こる。
- 知覚麻痺性神経因性膀胱。 下位神経障害。脊髄(求心路)の障害によって起こる
-
- 下位感覚神経障害によって膀胱から脊髄まで情報が伝わらず、下位運動神経障害によって脊髄からの運動指令が膀胱まで伝わらない。
- 前立腺肥大等の場合
-
- 前立腺肥大によって尿道が物理的に圧迫されると起こる。神経系が正常であって腹圧をかけても排尿できない。排尿できずに尿が膀胱に溜まり、入りきらなくなって少しずつ漏れ出てくる。
- 統計
- 50歳以上の男性に多くみられる。
- 原因
- 神経因性膀胱や前立腺肥大等。
- 症状
- 神経因性膀胱の場合
- 膀胱から脊髄まで情報が伝わないので残尿感が無く尿意も感じないが膀胱は常に一杯で少量の持続的な失禁がある。
- 前立腺肥大等の場合
- 少量の持続的な失禁がある。神経系が正常なので常に残尿感がある。
- 治療
- 用手排尿やカテーテルによる自己導尿を覚える。前立腺肥大の場合は根治療法として手術療法を行う。
- 腹圧性尿失禁
- 腹圧性尿失禁(ふくあつせいにょうしっきん)は、腹圧をかけると起こる尿失禁。
- 統計
- 35歳以上の女性に多くみられるが、10代や20代の若い女性でも珍しくない。
- 原因:出産や肥満による骨盤底筋群のゆるみで発生する。
- 症状:くしゃみ、大笑い、重いものを持ち上げるとき等通常より力がかかったときに尿が漏れる。日常の排尿は自分の意志で出来る。
- 治療
- 骨盤底筋群を鍛える事。
- 機能性尿失禁
- 機能性尿失禁(きのうせいにょうしっきん)は尿路系以外の身体精神障害により起こる尿失禁。
- 概念
- 左片麻痺などで体の自由が利かず尿意を感じてからトイレに行くまでに時間がかかり間に合わない等の身体障害等で起こる。
§関連項目
§参考文献
- 『EBMに基づく尿失禁ガイドライン2004年版』 厚生科学研究班編 (Minds医療情報サービス)
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 女性腹圧性尿失禁患者に対するTOT(経閉鎖孔式テープ) 手術の初期治療成績
- 福元 和彦,横山 光彦,清水 真次朗,月森 翔平,海部 三香子,原 綾英,藤井 智浩,常 義政,宮地 禎幸,永井 敦
- 西日本泌尿器科 73(6), 305-310, 2011-06-20
- NAID 10029070236
- 尿失禁 (日常診療でよくみる症状・病態--診断の指針・治療の指針) -- (腎臓および泌尿器系の異常)
- PP-157 TFS(Tissue Fixation System)を用いた腹圧性尿失禁および骨盤臓器脱の治療についての検討(発表・討論,一般演題ポスター,第99回日本泌尿器科学会総会)
- 河路 かおる,関口 由紀,坂田 綾子,槙山 和秀,中井川 昇,上村 博司,小川 毅彦,矢尾 正祐,窪田 吉信
- 日本泌尿器科學會雜誌 102(2), 429, 2011-03-20
- NAID 110008612530
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- 腹圧性尿失禁について解説しています。アステラス製薬の『排尿トラブル改善.com』は、過活動膀胱(OAB)や前立腺肥大、腹圧性尿失禁などの排尿障害にお困りの方のためのサイトです。
- 「腹圧性尿失禁」と「切迫性尿失禁」の両方の要素を含んだ、混合型の尿失禁。閉経期の女性の多くがこのタイプといわれています。骨盤底のゆるみがベースにあり、尿道・膀胱双方の機能低下が加わることで起こりやすくなります。
- 腹圧性尿失禁の概要。腹圧性尿失禁とは、急に腹圧が高くなった時に尿がもれてしまう状態をいいます。女性に多く、とくに中高年の女性に頻度の高い病気です。 膀胱や尿道の「しまり」が悪くなっている状態であり、尿道を閉じる ...
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★リンクテーブル★
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- 次の文を読み、53~55の問いに答えよ。
- 64歳の男性。発熱と排尿困難とを主訴に来院した。
- 現病歴 : 2年前から夜間頻尿と尿線狭小とを自覚していたが、生活に 支障がないため放置していた。5日前から風邪をひいていた。2日前から 頻尿、排尿痛および排尿困難を認めた。昨晩から悪寒がある。
- 既往歴 : 特記すべきことはない。
- 現 症 : 意識は清明。身長160cm、体重62kg。体温38.9℃。脈拍104/ 分、整。血圧 148/88mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下肢に浮腫を認めない。腹部超音波写真を以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [103B052]←[国試_103]→[103B054]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [098H052]←[国試_098]→[098H054]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [099E047]←[国試_099]→[099E049]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [105D009]←[国試_105]→[105D011]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [106D016]←[国試_106]→[106D018]
[★]
- (1) 尿失禁の中では最も多い
- (2) 尿意を伴うことが多い
- (3) 閉経前には起こらない
- (4) 子宮癌根治手術後に起こりやすい
- (5) 治療には骨盤底筋群の訓練が効果的である。
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[★]
- 関
- stress incontinence、urinary stress incontinence
- 同
- SUI
[★]
- 英
- Gittes' operation, Gittes operation, Gittes method
- 同
- Gittes法
- 関
- Raz法、腹圧性尿失禁
[★]
- 関
- stress incontinence、stress urinary incontinence
[★]
- 英
- stress incontinence
- 関
- 腹圧性尿失禁
[★]
腹圧性尿失禁。運動性尿失禁
[★]
- 英
- drug for stress incontinence
[★]
- incontinence
- 英
- urinary incontinence
- ラ
- incontinentia urinae
- 関
- 神経因性膀胱
定義
分類
- 真性尿失禁 true incontinence:尿道から漏出
- 仮性尿失禁 false incontinence:尿道以外から漏出
参考
- http://www.ncgg.go.jp/hospital/pdf/sec16/guidelines.pdf
- http://www.pref.aichi.jp/korei/Zaitaku/hainyo/hainyomanual.pdf
[★]
- 英
- abdominal pressure、intraabdominal pressure
- 同
- いきみ
- 関
- 娩出力