- 英
- clomiphene therapy
- 関
- クロミフェン、排卵誘発法
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- クロミフェン療法の工夫 (特集 排卵誘発Update)
- OP-173 男性不妊症治療に対するクエン酸クロミフェン療法の効果について(不妊・Andrology1,一般演題口演,第99回日本泌尿器科学会総会)
- 田井 俊宏,永尾 光一,尾崎 由美,石渡 誉郎,小林 秀行,中島 耕一,石井 延久,藤目 真
- 日本泌尿器科學會雜誌 102(2), 369, 2011-03-20
- NAID 110008612209
Related Links
- クロミフェンは、無排卵治療薬として最初に使われるお薬であり、最も良く用いられています。しかしながら、その詳細については時々誤解があるよう。そこで今回は、改めてクロミフェン療法を解説していきます。
- 現役産婦人科による、妊娠、不妊、避妊などの解説 ... トップページ > 不妊症一般治療 > 排卵誘発法 > クロミフェン療法 クロミフェン療法 どんな薬なの? 正式名称はクエン酸クロミフェン(CC)です。
- クロミフェン療法の排卵誘発率は70~80%程度となり、そのうち妊娠率は10~30%と考えられています。 ... Clomiphene PCOS/クロミフェン療法 妊娠の成立は、女性の卵巣から卵が「排卵」されないことには始まりません。PCOSでは卵巣 ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 38歳の女性。不妊を主訴に来院した。4年前に結婚し挙児を希望しているが、妊娠はしていない。6か月前に子宮卵管造影検査を受けたが、異常はなかった。5年前から月経痛があり、1年前から月経中に市販の鎮痛薬を服用している。月経周期は38~90日、不整。持続は5日間。過多月経はない。身長 164cm、体重 54kg。体温 36.8℃。脈拍 68/分、整。血圧 110/56mmHg。腹部は平坦、軟。内診では、子宮は前傾後屈で正常大、可動性不良。Douglas窩に有痛性の硬結を触知する。右卵巣に有痛性の嚢胞を触知する。経腟超音波検査では右卵巣嚢胞の内部エコーは均一である。左卵巣に異常を認めない。右卵巣の経腟超音波像(別冊No. 18)を別に示す。
- 治療として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112A042]←[国試_112]→[112A044]
[★]
- 32歳の女性。未経妊。月経痛と3年間の不妊とを主訴に来院した。基礎体温は2相性で、卵管の通過性と性交後試験とに異常を認めない。夫の精液所見は正常。内診で右卵巣が鵞卵大に腫大し、可動性不良である。直腸診でDouglas窩に硬結と圧痛とを認める。超音波検査で右付属器部に径8cm、内容が高輝度の嚢胞を認める。血中プロラクチン12ng/ml(基準30以下)。血清CA125 128U/ml(基準35以下)。骨盤部単純MRIのT1強調像と脂肪抑制T1強調像とを以下に示す。
- 治療として最も適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [100F041]←[国試_100]→[100F043]
[★]
- 18歳の女子。これまでに一度も月経がないことを主訴に来院した。身長 144cm、体重 48kg。脈拍 84/分、整。血圧 110/76mmHg。首の両側の皮膚が広く、余っているように見える。上肢は肘から遠位が外反している。外陰は女性型。腹部超音波検査で子宮は小さく卵巣は確認できない。乳房はTannerⅠ度。陰毛はTannerⅡ度。血液生化学所見:LH 34mIU/mL(基準 1.8~7.6)、FSH 39mIU/mL(基準 5.2~14.4)、エストラジオール 10pg/mL(基準 25~75)。心エコー検査で大動脈基部に拡大を認めない。
- 適切な治療はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111D023]←[国試_111]→[111D025]
[★]
- 23歳の女性。無月経と乳汁漏出とを主訴に来院した。1年前から胃潰瘍に対しスルピリドを投与されている。6か月前から無月経となり、そのころから乳汁漏出もみられるようになった。身長163cm、体重48kg。身体所見と内診所見とに異常を認めない。血清生化学所見:LH4.0mIU/nl(基準1.8~7.6)、FSH 10.5mIU/ml(基準5.2~14.4)、プロラクチン85.5ng/ml(基準15以下)。
- 対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [101A040]←[国試_101]→[101A042]
[★]
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
[★]
- 英
- polycystic ovary syndrome, polycystic ovarian syndrome, PCOS
- 同
- スタイン・レーヴェンタール症候群 スタイン・レーベンタール症候群 スタイン-リヴェンサール症候群 Stein-Leventhal症候群 Stein-Leventhal syndrome
- 関
- 多嚢胞性卵巣症候群、スタイン・レヴェンタール症候群
[show details]
概念
- 両側の多嚢胞卵巣、排卵障害、月経異常(無月経)、不妊、不育、肥満、多毛、男性化症状などを呈する病態
病因
- インスリン抵抗性 → 高インスリン血症 → 莢膜細胞肥厚 → アンドロゲン産生促進
病態生理
- 過剰産生されたアンドロステンジオンは末梢の脂肪組織でエストロゲンに変換される。
- 卵巣の白膜が肥厚、卵胞の発育抑制 ← アンドロゲン過剰による
-
- 過剰のテストステロン・アンドロゲン → にきび、声の低音化、多毛、男性化症状
- 卵巣の顆粒細胞層は萎縮し、アロマターゼ活性低下 → エストラジオール産生は増加しない。
症状
- 日本では月経異常(92%)、不妊(99%)の訴えが多い。多毛(23%)、肥満(20%)は少ない
合併症
- 耐糖能異常、脂質代謝異常、2型糖尿病、高血圧、心血管病、閉塞性睡眠時無呼吸症候群
- 子宮体癌
- 参考1
- メタボリックシンドロームの臨床像である耐糖能異常、脂質代謝異常、2型糖尿病、高血圧、心血管病、閉塞性睡眠時無呼吸症候群を罹患する、あるいは将来罹患すると考えられている。排卵障害に起因するエストロゲンへの恒常的曝露により、子宮体癌に進展するリスクが高い。
- 参考2
- 過剰に産生されたアンドロステンジオンは脂肪組織でエストロゲンに変換され、子宮内膜がエストロゲンに暴露され、無排卵周期であるためにプロゲステロンが分泌されず暴露は継続的となる(子宮体癌との関連は限定的という研究もあるが)。しかし、PCOSでは高インスリン血症、IGF-1高値、抗アンドロゲン血症、肥満が見られ、これは子宮体癌のリスクファクターとなっている。
- 参考3
- PCOSでは排卵の頻度が少ないかあるいは無敗卵となるために正常量のプロゲステロンが分泌されない。高レベルのエストロゲンを拮抗できないために子宮内膜過形成と過多月経のリスクを上げる。
検査
ホルモン検査
- (also see 参考3)
- アンドロゲン:高値
- LH/FSH≧1 LH:高値 。FSH正常~低値
- LHRL負荷試験:LH:過剰反応。FSH:正常範囲
経腟超音波検査
診断
- 続発性無月経、不妊を主訴 → 視診(多毛、陰核肥大、肥満など) → 内診(両側卵巣腫大) → 経膣超音波検査(多数の卵胞が卵巣表面に並んで見える) → 血液生化学(LH高値、アンドロゲン高値、LH-RH負荷テストでLHの過剰反応) → (治療的検査?)腹腔鏡検査
治療
排卵障害・月経異常
- 参考1
- 1) クロミフェン療法:第1度無月経を呈するPCOSに対してクロミフェンを投与。50%の排卵率と10-20%の妊娠率が得られる
- 2) ゴナドトロピン療法(hMG-hCG療法):クロミフェン療法が無効の場合に適応となる。多胎と卵巣過剰刺激症候群が起こりやすいので注意する。
- 3) 腹腔鏡下卵巣多孔術:クロミフェン療法が無効の場合に適応となる。電気メスやレーザーにより、卵巣表面に多数の穴を開ける腹腔下手術である。メリット:効果はゴナドトロピン療法に匹敵、OHSSや多胎のリスクが少ない、受診回数が少なくて済むなど。デメリット:排卵誘発剤の補助的併用が必要になる場合がある、効果の持続は1-2年以内と比較的短い、手術のリスク。
- 4) 生殖補助技術:1)-3)で不成功に終わった場合適応。
参考
- 1. E.婦人科疾患の診断・治療・管理 3.内分泌疾患 - 日産婦誌60巻11号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/60/6011-477.pdf
- 2. [charged]Clinical manifestations of polycystic ovary syndrome in adults - uptodate [1]
- 3. [charged] Steroid hormone metabolism in polycystic ovary syndrome - uptodate [2]
国試
[★]
- 英
- amenorrhea first grade
- 同
- 第I度無月経、第一度無月経、第1度無月経
- 関
- クッパーマン試験、無月経、第2度無月経、消退出血
[show details]
概念
- クッパーマン試験において、プロゲステロン投与によって消退出血を起こしうる無月経
- 比較的軽度の無月経と判断される。
- エストロゲンは十分に子宮内膜に作用しているが、プロゲステロンが作用しきれない?
原因
治療
- プロゲステロンの周期投与
- クロミフェン療法(エストロゲン分泌軽度低下~正常、プロゲステロン×)
[★]
- 英
- gonadotropin therapy
- 同
- ヒト閉経期ゴナドトロピン-ヒト絨毛性ゴナドトロピン療法 human menopausal gonadotropin-human chorionic gonadotropin therapy、hMG-hCG療法 hMG-hCG therapy、FSH-hCG療法 FSH-hCG therapy
- 関
- 排卵誘発法
[★]
- 英
- ovulation induction, induction of ovulation
- 関
- 排卵誘発、排卵誘発療法。体外受精-胚移植
種類
- NGY.522
G9M.38
副作用
参考
- 1. クリニカルカンファレンス3 生殖医療のup-to-date 3)調節卵巣刺激法 - 日産婦誌62巻9号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/62/6209-141.pdf
[★]
- 英
- clomiphene, clomifene
- 化
- クエン酸クロミフェン クロミフェンクエン酸塩 clomifene citrate clomifeni citras
- 同
- クロラミフェン chloramiphene
- 商
- クロミッド、セロフェン、スパクロミン
- 関
- エンクロミフェン、エストロゲン。クロミフェン療法
作用機序
- 弱いエストロゲン作用と中程度の抗エストロゲン作用を有しており、視床下部のエストロゲン受容体に競合的に結合して(ネガティブフィードバックを解除することで?。単なる競合阻害薬として作用するのであろう)、ゴナドトロピン放出ホルモン、ゴナドトロピンの分泌を促す。
- ⇔ GnRHアゴニスト(GnRH受容体アゴニスト。下垂体のGnRH受容体のダウンレギュレーションを狙って用いられる。これによりゴナドトロピンの分泌が抑制される。)
薬理作用
適応
排卵誘発
- 投与方法:月経第5日から5日間
- 排卵率:70-80%
- 1-5の卵胞が成熟卵胞となる ⇔ hMG刺激では数個から十数個の卵胞が成熟卵胞となる。
禁忌
重要な基本的注意
- 参考1
- (1) 投与前少なくとも1ヵ月間及び治療期間中は基礎体温を必ず記録させ,排卵誘発の有無を観察すること。
- (2) 無月経患者においては投与前にgestagen testを行い,消退性出血開始日を第1日として5日目に,また投与前に自然出血(無排卵周期症)があった場合はその5日目に投与を開始すること。
- (3) 投与後基礎体温が高温相に移行した場合は,投与を中止し,必ず妊娠成立の有無を確認すること。
副作用
- 頚管粘液低下、子宮内膜発育不良(抗エストロゲン作用に基づく)
- 参考1
- 卵巣過剰刺激(≧5%。下腹部痛等の卵巣腫大症状)、虚血性視神経症(≧5%)、霧視等の視覚症状(>0.1-5%未満)、過敏症(≧5%。発疹等)、精神変調(≧5%)、頭痛・情動不安等(0.1-5%未満)、肝臓酵素異常(≧5%。AST上昇,ALT上昇,ビリルビン上昇,γ-GTP上昇)、肝機能低下(<0.1%。5%以上のBSP排泄遅延)、悪心・嘔吐・食欲不振等(<0.1-5%)、顔面潮紅・尿量増加・口渇・疲労感(<0.1-5%)
臨床関連
参考
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2499009F1080_1_03/2499009F1080_1_03
[★]
- 英
- method、law
- 関
- 測定法、測定方法、訴訟、方法、法律学、手法、方式、法律
[★]
- 英
- therapy、regimen、cure、remedy、therapeutic