- 英
- hypermenorrhea
- 同
- 月経過多症、月経過多 menorrhagia
- 関
- 月経異常、過少月経、月経
病因
WordNet
- abnormally heavy or prolonged menstruation; can be a symptom of uterine tumors and can lead to anemia if prolonged (同)hypermenorrhea
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 過多月経と漢方 (特集 女性の医療と漢方--これだけは知っておきたい漢方の知識)
- 月経困難症・過多月経 (日常診療でよくみる症状・病態--診断の指針・治療の指針) -- (女性生殖器の異常)
- 過多月経 (今月の臨床 婦人科内分泌療法--病態の理解と正しい診断に基づく対処・治療のポイント) -- (月経異常)
Related Links
- よく過多月経という説明がしてありますが、あなたは、この過多月経だと思いますか? そう思われる方は 生理ナプキンに生理の何日目にこのくらいの量の出血がある。など できるだけ具体的に表現して下さい。 ...
- 2010年4月18日 ... 月経血は、どのくらい量なら「多い」のでしょうか。ちなみに、「月経血の量が多い」という 状態は、専門用語では「過多月経」といいます。個人差があるので難しいところですが、 今回は大体の目安を考えて見ましょう。
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 38歳の女性。不妊を主訴に来院した。4年前に結婚し挙児を希望しているが、妊娠はしていない。6か月前に子宮卵管造影検査を受けたが、異常はなかった。5年前から月経痛があり、1年前から月経中に市販の鎮痛薬を服用している。月経周期は38~90日、不整。持続は5日間。過多月経はない。身長 164cm、体重 54kg。体温 36.8℃。脈拍 68/分、整。血圧 110/56mmHg。腹部は平坦、軟。内診では、子宮は前傾後屈で正常大、可動性不良。Douglas窩に有痛性の硬結を触知する。右卵巣に有痛性の嚢胞を触知する。経腟超音波検査では右卵巣嚢胞の内部エコーは均一である。左卵巣に異常を認めない。右卵巣の経腟超音波像(別冊No. 18)を別に示す。
- 治療として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112A042]←[国試_112]→[112A044]
[★]
- 37歳の女性。1回経妊o回経産婦。不正性器出血を主訴に来院した。内診で子宮は小児頭大、付属器と子宮傍組織とに異常を認めない。子宮頸部と内膜の細胞診で異常を認めない。骨盤部MRIのT2強調矢状断像(別冊No. 18)を別に示す。
- この患者の子宮体部に認められる病変と関連しないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110A048]←[国試_110]→[110A050]
[★]
- 40歳の女性。以前から過多月経があり、人間ドックで小球性低色素性貧血を指摘され来院した。便潜血反応陰性。子宮頸部細胞診クラスII。骨盤部単純MRIのT2強調矢状断像を以下に示す。
- 薬物療法として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102D059]←[国試_102]→[102E001]
[★]
- 25歳の女性。高血圧の精査のため来院した。6か月前に胃腸炎症状で自宅近くの診療所を受診し高血圧を指摘された。3か月前から食欲が亢進し体重が4kg増加した。身長154cm、体重64kg。脈拍76/分、整。血圧156/100mmHg。顔面は赤ら顔で丸く、ざ瘡を認める。尿所見:糖1+。
- 所見として予想されるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107I067]←[国試_107]→[107I069]
[★]
- 30歳の女性。未経妊。月経不順と過多月経とを主訴に来院した。内診では子宮は正常大で、付属器には腫瘤を触知しない。経膣超音波検査では、子宮内膜の厚さは24mmで、卵巣の被膜下には多数の小嚢胞を認め、軽度に腫大している。
- 検査として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [101A039]←[国試_101]→[101A041]
[★]
- 35歳の女性。 3回経妊、 2回経産。月経痛と過多月経とを主訴に来院した。子宮は硬(手拳大に腫大し、付属器は触知しない。CA125 150U/ml(基準35以下)。骨盤部単純MRIのT2強調矢状断像(別冊No. 17)を別に示す。
- 診断はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104A037]←[国試_104]→[104A039]
[★]
- 46歳の女性。月経周期が短くなったことを主訴に来院した。もともと月経周期は28日型、整であったが、数年前から 22~26日に短縮しているという。過多月経はみられない。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108E055]←[国試_108]→[108E057]
[★]
- 正常月経周期を有する女性の骨盤部 MRIのT2強調矢状断像 (別冊 No. 3)を別に示す。この患者にみられる症状はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108A012]←[国試_108]→[108A014]
[★]
- 骨盤部 MRIの T2強調矢状断像 (別冊 No. 9)を別に示す。
- この疾患でみられる症状はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [108I035]←[国試_108]→[108I037]
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [099E045]←[国試_099]→[099E047]
[★]
- 直径10cmの子宮筋層内筋腫が原因となって生じ得るのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114E009]←[国試_114]→[114E011]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [105F011]←[国試_105]→[105F013]
[★]
- 英
- uterine corpus cancer, carcinoma of uterine corpus, cancer of the uterine body
- ラ
- carcinoma corporis uteri
- 同
- 子宮内膜癌 endometrial carcinoma endometrial cancer
- 関
- 子宮、腫瘍、産婦人科学、子宮内膜増殖症(前癌病変)
定義
疫学
- 発生頻度は欧米に多く、日本では少ない(女性人口10万当たり4)→高齢化、生活習慣との関連
- 発症年齢は50歳代が最も多く、閉経後が7割を占める。40歳以下の婦人は5%程度。
- 妊娠中および分娩後5年以内に体癌が発見されることはほとんどない。
- 日本では近年増加傾向。子宮癌全体の30%を占める(みえる9.150)
リスクファクター
- プロゲステロンに拮抗されずに、エストロゲンに長期暴露されることによる
- 典型像:60歳くらいの太った未産の女性
- 未婚、不妊、閉経後、高い初婚・初妊年齢、少ない妊娠・出産回数、卵胞ホルモン服用歴、肥満
- 卵巣機能異常(無排卵周期症、PCOSなどの既往) → 正常量のエストロゲンが存在するものの、これに拮抗するプロゲステロンが欠乏する
- 出典不明
症状
- ほとんどの場合に症状がある。
- 9割で不正性器出血がみられる。そのほか過多月経、異常帯下、下腹部痛など。
子宮体癌の組織的分類
- ()内の頻度はG9M.155
-
G9M.155
- 類内膜癌(80-90%) → 類内膜腺癌(60-70%)、扁平上皮への分化を伴う類内膜腺癌(20-30%)
- 細胞異型が強い場合にはGradeを上げる。
- Grade1(高分化型)充実増殖の占める割合が腺癌成分の5%以下。プロゲステロン受容体陽性率高。予後良好
- Grade2(中分化型)充実増殖の占める割合が腺癌成分の6-50%。プロゲステロン受容体陽性率中。予後中等度
- Grade3(低分化型)充実増殖の占める割合が腺癌成分の50%超。プロゲステロン受容体陽性率低。予後不良
発生機序による分類
- type I:エストロゲン依存性。発症は遺伝子変異とエストロゲンの長期持続刺激による子宮内膜細胞の異常増殖
- type II:エストロゲン非依存性。子宮内膜異型増殖症を介さないで癌化する
検査
超音波エコー(経膣超音波)
腫瘍マーカー
MRI
- T2画像が有用。
- junctional zoneの菲薄化・欠損
- 子宮内膜>腫瘍>筋層>junctional zone
診断
- 子宮腔内の吸引あるいは擦過細胞診による検出率:90%以上
- 子宮頚・腟部からの細胞採取による検出率:50%以下
手術進行期分類 (日産婦 1995,FIGO1998)
- 原則として手術進行期分類を用い、手術を行っていない例では臨床進行期分類を用いる
体 → 頚 → 骨盤内 → 骨盤外
- 0期: 子宮内膜異型増殖症
- I期: 子宮体部に限局
- Ia期: 子宮内膜に限局
- Ib期: 浸潤が子宮筋層1/2以内
- Ic期: 浸潤が子宮筋層1/2を越える
- II期: 子宮頸部に及ぶ
- IIa期: 頸管腺のみ
- IIb期: 頸部間質浸潤
- III期: 子宮外に広がるが小骨盤腔を越えない、または所属リンパ節転移
- IIIa期: 漿膜浸潤、付属器浸潤、腹膜細胞診陽性
- IIIb期: 膣転移
- IIIc期: 所属リンパ節転移(骨盤リンパ節、傍大動脈リンパ節)
- IV期: 小骨盤腔を越える、または明らかな膀胱または腸粘膜を侵す
- IVa期: 膀胱、腸粘膜へ浸潤
- IVb期: 遠隔転移(腹腔内リンパ節、鼠径リンパ節転移を含む)
転移
症状
治療
- 手術療法、放射線療法、薬物療法(抗ガン剤、ホルモン療法)
- 治療法の基本は手術療法(単純子宮全摘術、準広汎子宮全摘術、広汎子宮全摘術)。
- 補助的に摘出術を追加することがある:両側付属器切除術、リンパ節郭清、部分大網切除術
- 薬物療法・放射線療法:手術不能例、再発例、術後の補助療法
薬物療法
抗悪性腫瘍薬
- シスプラチン、アドリアマイシン、タキサン系の多剤併用療法
化学療法のレジメン
- 参考:http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/nmk/cr/report/200702/502818.htm
ガイドライン的には「アンスラサイクリン系とプラチナ製剤を含む薬剤の選択が薦められている(グレードB)。タキサン系製剤も併用さているが、その十分な根拠は得られていない(グレードC)。(子宮体癌の治療ガイドライン2006年)
一般的な抗腫瘍薬による副作用
ホルモン療法
- ホルモン療法単体:挙児希望のGrade1のIa期:高用量MPA
- 術後補助療法:再発リスクの低い場合、高用量黄体ホルモン療法は非推奨(グレードD)(参考2)
手術療法
-
- MRIや肉眼で明らかな頸部間質浸潤が認められるとき。
- 骨盤リンパ節郭清:基本的に施行。省略するのは、類内膜癌Grade1で、画像診断で病変が子宮内膜に限局すると推定される場合のみ。
- 傍大動脈リンパ節郭清
- 鼠径リンパ節郭清
傍大動脈リンパ節郭清術と部分大網切除術の適応
- 転移リスクが高いため
- 1. 骨盤リンパ節転移例
- 2. 付属器転移例
- 3. 筋層浸潤が1/2を超す例
- 4. 予後不良例(組織型が類内膜癌Grade3、漿液性腺癌、明細胞腺癌、癌肉腫など)。太字の物は特に大網転移率が高い。
放射線療法
- 子宮頚癌(扁平上皮癌)より放射線は有効ではない。 → 放射線療法は腺癌に奏効しづらい!!!
子宮温存を希望する若年性子宮体癌
- 根治治療ではなく、いずれは子宮全摘が必要。
- 再発例では子宮全摘
適応
治療
予後
予後規定因子
- 筋層浸潤の深さ、頚部浸潤、子宮外進展、リンパ節転移、病理組織型、組織学的分化度、血管・リンパ管侵襲
5年生存率
臨床進行期
|
5年生存率(%)
|
出典不明(相対)
|
NGY.229
|
I
|
86
|
79
|
II
|
68
|
66.8
|
III
|
42
|
37.5
|
IV
|
16
|
8.5
|
国試
症例
- 55歳の女性。不正性器出血を主訴に来院した。未経妊、閉経51歳。不妊治療をした経験がある。子宮は鶏卵大で卵巣は両側とも触知しない。経膣超音波で子宮内膜の肥厚が見られる。
子宮体癌治療ガイドライン(2006年)
- 1)進行期決定のために手術術式の選択が必要である。
- 2)子宮体癌は放射線感受性が低く、抗ガン剤の標準治療の確立が遅れている。
- このことから子宮体癌では手術療法が第一選択。高齢や内科的合併症などの理由で、放射線療法が選択される場合もある。
参考
- http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2006/10/post_d2b6.html
- 2. 子宮体がん治療ガイドライン2009年版:(金原出版)
- http://www.jsgo.gr.jp/guideline/taigan.html
- http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0050/1/0050_G0000135_GL.html
[★]
- 英
- anovulatory menstrual cycle (G9M)
- 関
- 無排卵周期
疫学
病因
- エストロゲン分泌の急激な減少 → 卵胞期において未熟な卵胞が退縮しエストロゲン分泌が低下 → 消退出血 月経周期は28日よりも短くなる(25日未満)
- エストロゲン分泌の継続 → 卵胞期において未熟な卵胞が存在し続けプロゲステロンが出ないまま未排卵に終わる → らせん動脈が子宮内膜を栄養仕切れず消退出血 月経周期は延長する(39日~3ヶ月)
徴候
- NGY.152
[★]
- 英
- menstrual abnormality
- 関
- 異常月経
-
- 過短月経:過少月経と合併することがあり、月経2日以内
- 過長月経:過多月経と合併することがあり、月経8日以上
[★]
- 英
- Kaufmann therapy
- 同
- Kaufmann療法、エストロゲン-プロゲストーゲン交代療法 estrogen-progestogen sequential treatment
[★]
- 関
- menorrhagia
[★]
- 英
- excess、repletion、oversupply
- 関
- 過剰、超過、過度、過剰量
[★]
- 英
- menstruation, menses
- 関
- 月経周期