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舌

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tongue
関
味覚



舌の神経支配

  • N.58
         舌体       |[有郭乳頭]  舌根
         前2/3       | ▼[分界稜] 後1/3
                  |   ▼
感覚神経(特殊) 顔面神経(CN VII)|        舌咽神経(CN IX )、最後方は迷走神経(CN X)
感覚神経(一般) 三叉神経(CN V  )|        舌咽神経(CN IX )、最後方は迷走神経(CN X)
運動神経     舌下神経(CN XII)|        舌下神経(CN XII)
発生学的起源   第一鰓弓              第二・三・鰓弓+四鰓弓の一部

機能

  • 味覚
  • 咀嚼

臨床関連

BAT. 279 IMD.74
  • 舌の異常
  • 巨大舌 large tongue
  • 地図状舌 geographic tongue
  • 毛舌 hairy tongue
  • 溝状舌 fissured tongue
  • smooth tongue atrophic glossitis
  • candidiasis
  • hairy leukoplakia
  • varicose vein → 臨床的意義はない
  • aphthous uncer canker sore
  • mucous patch of synphilis
  • leukoplakia
  • Tori mandibulares
  • carcinoma, floor of the mouth
  • 乾燥 → 脱水

参考

  • 1.
http://www.linkclub.or.jp/~entkasai/zetu-1.html


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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/09/24 18:00:01」(JST)

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舌
ヒトの舌
器官 感覚器
動脈
舌動脈

扁桃枝

上行咽頭動脈
静脈
舌静脈
神経
舌神経

舌(ぜつ、した[1])は、動物の口の中にある器官。脊椎動物の舌は、筋肉でできた突起物である。筋肉を様々に動かすことで、形や位置を自在に変えることができ、食物を飲み込む際、言葉をしゃべる(構音)際などに使われるので、消化器、運動器の働きをもつといえる。その運動は非常に細かく、正確にコントロールすることが可能。また、哺乳類の舌には、味覚を感じる受容器である味蕾(みらい)があり、感覚器でもある。

脊椎動物以外にあって舌と名づけられた構造は、脊椎動物の舌の形などとの類似性から名づけられたものが多く、その構造、役割などは様々である。中でも有名なものに、軟体動物の歯舌(しぜつ)がある。

目次

  • 1 構造
    • 1.1 舌乳頭
    • 1.2 舌の神経支配
    • 1.3 動物一般の舌
  • 2 食材としての舌
  • 3 文化の上での舌
  • 4 舌を噛むことによる自殺
  • 5 舌医療について
  • 6 形態としての舌
  • 7 舌に生じる主な異常・疾患
  • 8 脚注
  • 9 参考文献
  • 10 関連項目
  • 11 外部リンク

構造

哺乳類の舌は、口の中の下側(口腔底)にある突起物。ヒトの場合、おおむね受精4〜7週目にかけて発生する。表面は口腔内と同様の粘膜で覆われる。内部には、舌筋群と呼ばれる横紋筋が詰まっている。内部には、骨はない。

  • 最表層は、重層扁平上皮(英語版)に覆われるが、舌の下面以外は、舌乳頭と呼ばれる細かい突起が密集しており、細かい凸凹構造になっている。舌乳頭については後述。
  • 舌の内部は、粘膜の直下まで、筋肉がびっしりとつまっており、表面とのせまい隙間(粘膜固有層)は、その筋層をつつむ強靭な結合組織、舌腱膜(ぜつけんまく)になっている。舌内の筋肉の収縮時には、この舌腱膜を足場にして力を出す。
  • 舌の内部全体を満たす舌筋群には、舌の内部だけを走る内舌筋と、舌の外と内部とをつなぐ外舌筋とがある。内舌筋は、上下、左右、前後それぞれの方向に走る筋線維が入り混じり、これらが協調して収縮することにより、舌の形を変えたりすることができる。外舌筋は、舌を外側から支えたり、舌を突き出したり、引っ込めたりする位置の変化に関与している。下顎骨、舌骨などから出ている。
  • また、舌の表面下には、舌腺などの小唾液腺が散在し、唾液を分泌している。

舌乳頭

糸状乳頭
舌背の全面を覆い[2]、先の尖った指のような形をしている。機能としては、食物をなめとりやすくしており、また舌の感覚を鋭敏にする感覚装置であるとも考えられている。糸状乳頭のわずかな働きや傾きが、結合組織乳頭の中に豊富に来ている神経によって感受されるものと考えられている。
茸状乳頭
茸の様な形状をなし、舌背に広く分布するが、その数は糸状乳頭よりははるかに少なく、白い糸状乳頭の間に所々に赤い丸い頭を見せている[2]。表面の上皮(重層扁平上皮)が角化していない為、下の血液が透けて見える為、赤く見える。茸状乳頭でも、結合組織乳頭が上皮に向かって、いくつかの指状の二次乳頭を出している。胎生後半と乳児期には茸状乳頭の上皮に味蕾が点在するが、成人では茸状乳頭は味蕾がほとんどないのが一般的である。
葉状乳頭
舌の後部の側面に上下に長いヒダをなし、これがラジエーターのように前後に並んでいる。ヒトでは発達が悪く不明瞭である。
有郭突起
舌背の後部、分界溝の直前に並ぶ大きな乳頭で、その数は12〜16個が一般的である。直径2mm前後の上面の平坦な円丘が深い溝に囲まれており、溝の周囲もまたドーナツ状の丘を成している。有郭乳頭の上皮(重層扁平上皮)は茸状乳頭同様に角化していない。結合組織乳頭の上面から上皮に向かって指状の二次乳頭が多数出ている。結合組織乳頭の中には血管と多数の神経があり、後者の大部分は味蕾に行く。
また、有郭乳頭の濠の底には、漿液腺(一種の小唾液腺)が導管を持って開口している。これはエブネル腺と呼ばれ、この腺の分泌物が濠や味蕾周辺を洗い流す為、味蕾が常に新しい刺激に感受できるようになっている。

舌の神経支配

舌には、舌神経、舌下神経などの神経がつながり、その機能の制御を行っている。舌神経は、複数の脳神経からの神経線維がまざって入っている。舌の触覚、痛覚などの感覚と、味覚の情報が舌から舌神経に伝えられる。そのうち、触覚、痛覚などの感覚は、その後、三叉神経と舌咽神経を経由して脳に伝えられ、味覚は、顔面神経と舌咽神経を通って脳に伝えられる[3]。舌下神経は、舌の筋を動かす運動性の脳神経である[3]。

動物一般の舌

ほ乳類、は虫類では舌は筋肉質で、動かし方に自由度が高いため、様々なものを操作するのに使われる。それに舌は敏感な感触器でもある。舌でぬぐう動作をなめると言うが、これらの動物の多くでは生活の上で重要な役割を果たしている。

哺乳類の場合、サル以外の動物は指先が器用でなく、もっとも細かな操作ができるのが口と舌である場合が多い。そのため、体をぬぐうこと、治療のために傷口をきれいにすることなどは口と舌を使って行う。これに対応して、唾液には殺菌作用がある。ほ乳類では生まれた新生児を嘗めてきれいにし、子供の糞便もなめて片づける。あるいは雌雄間での愛撫にも口と舌を使う例が多い。

爬虫類の舌も良く動くが、舐めるなどの操作に使うのは瞼のないヤモリ科の構成種が舌で眼を嘗めてきれいにする例がある程度。それ以外のものでは感覚器としての使用が目立つ。有鱗目のヘビ目やオオトカゲ科では舌先が二つに分かれており度々それを空中につきだすが、これは空気中の粒子を舌へ付着させ嗅覚器官であるヤコブソン器官へ運ぶためである。鳥類の舌は細くて硬く、あまり動かすことはできない。

魚類の舌はほとんど動かず、特に用を為さない器官であることが多い。味蕾の分布も少なく、むしろ口腔内の皮膚や口周辺、触髭、体表に多く分布している。

舌で物を操作する例で特殊なものとして、カエルやカメレオンは舌を伸ばして獲物を捕らえる。同様に捕食用に特殊化した舌は、アリや小昆虫を取るキツツキやアリクイにも見られる。

イヌなどが走るときに舌を出すのは、体温を逃がすためと言われている。全身が毛に覆われているため、体表に汗をかいても熱が逃げにくいためとされる。

食材としての舌

大型動物の舌は食材として用いられている。豚・馬・牛(牛タン)・鯨(さえずり)などが知られる。筋肉質なのでこりこりしている。

文化の上での舌

舌は喋ることの象徴であり、「二枚舌」、「舌が回る」などの表現に使われる。「嘘をつくと閻魔大王に舌を抜かれる」などもこれであろう。また英語、イタリア語、ハンガリー語などのように舌を表す単語そのものが言語を意味することがある。味覚に結びついた表現としては「舌が肥える」などがある。

「舌を出す」や「舌を入れる」などは上記とはやや意味が異なる。表情としては、一般に舌を出すのは普通の状態とは見なされない。アカンベーのように侮蔑の表現になったり、失敗をごまかすなど笑いを誘うものとなったり、あるいは色気を演出する物となる例もある。

仏教における仏陀の特長の一つに、舌が大きくて顔全部を覆える、というのがある。

  • アルバート・アインシュタイン:舌を出した肖像写真が有名

舌を噛むことによる自殺

時代劇などの創作物で「舌を噛んで自害」というようなシーンがあり、失血死とも、収斂した舌が気道を塞ぐことによる窒息死とも言われる。取り調べや拷問など拘束された状態からの自殺に用いられ、猿轡を噛ませるか歯を抜くことでこれを防ぐ[4]。なお、2003年に二件この方法による自殺が発生している。一つは福岡県で暴力団員が傷害事件を起こし、警察によって取り押さえられる際に舌を噛み切り自殺を図り、窒息死した事件(取り押さえによる窒息死とも)。もう一つは静岡県警沼津署で、3月26日に画家が殺人未遂の取調べ中に舌を噛み、まもなく死亡した事件である。

舌医療について

舌癌などの舌に関わる医療は、主に歯科医師(特に口腔外科)や耳鼻科医が担当する。また、他組織からの移植など大規模手術が必要な場合は、医師と歯科医師の合同チームで治療が行われる。これについては、平成8年に「歯科口腔外科に関する検討会」が開催され、悪性の口腔疾患や他部位の移植が必要な治療の場合は、歯科医師と医師が適切に連携する必要があるとしている。[5]また、舌は嚥下など生理学的活動でも重要な役目を果たす為、歯科系大学病院では口腔生理学や口腔解剖学の専門家、言語聴覚士などを交えた医療を提供している。

「口腔外科」および「口腔癌」も参照

形態としての舌

ヒトの舌のように、扁平で先端が丸っこく、水平に広がって受けるような形を舌状という。たとえばキク科の頭状花序において、周辺の花びら状の花は舌状花という。また、その形から名付けられたものにウシノシタなどのシタビラメ、シタムシなどの例がある。

舌に生じる主な異常・疾患

溝状舌
舌背の表面に多数の溝がみられる状態。詳細は溝状舌の項目参照。
地図状舌
舌背の一部に発生した灰白色の辺縁で縁どられた赤斑が不規則な病巣として広がる状態。詳細は地図状舌の項目参照。
毛舌
舌の糸状乳頭は強く角化し、その角化層に表面や内部に多くの細菌塊が見られる状態。着色を伴う。詳細は毛舌の項目参照。
正中菱形舌炎
舌背部に菱形、楕円形の乳頭のない赤い平滑な部分が存在する状態。正中菱形舌炎という名称であるが、真の炎症ではなく非炎症性の病変である。詳細は正中菱形舌炎の項目参照。
口内炎
口の中や舌の粘膜に起きる炎症の総称。症候の一つ。詳細は口内炎の項目参照。
舌苔
舌に付着する白い苔状のもの。詳細は舌苔の項目を参照。
苺舌
猩紅熱時に見られる、舌乳頭が炎症で赤く腫大している状態。
舌癌
口腔癌の一つで、舌前方2/3(有郭乳頭より前方)と舌下面の範囲で発生する腫瘍。口腔癌の中でもっとも多い。詳細は舌癌の項目参照。
舌小帯短縮症
舌小帯の付着異常。授乳障害、構音障害の要因になる事がある。詳細は舌小帯短縮症の項目参照。
  • 溝状舌

  • 地図状舌

  • 黒毛舌

  • アフタ性口内炎

  • 舌苔と苺舌

  • 舌癌

  • 舌小帯短縮症

脚注

  1. ^ 俗語では「べろ」ともいい、また方言では「べら」「したべら」のような用例もある(佐藤亮一『方言の読本』60頁(小学館、1991年))。
  2. ^ a b 中塚, p.22
  3. ^ a b 中塚, p.23
  4. ^ 中国人にもこの自決方法が知られており、彼らが日本人を拷問する際にまず歯を抜いたという(高山正之『飛行25000時間』43頁(文藝春秋、1983年))。
  5. ^ http://www.jibika.or.jp/topics/0609_2.pdf

参考文献

  • 中塚敏弘 『口腔解剖学サイドリーダー -歯科のための頭頚部解剖学・口腔解剖学要説-』 学建書院、東京都文京区、2004年6月10日、第1版第4刷。ISBN 4-7624-0106-4。

関連項目

ウィキメディア・コモンズには、舌に関連するカテゴリがあります。
ウィクショナリーに舌の項目があります。
  • 溝状舌/地図状舌/毛舌/舌苔
  • 口腔/歯/唾液(唾液腺)
  • 歯学/歯科/生理学(口腔生理学)/生化学(口腔生化学)/解剖学(口腔解剖学)
  • 歯科医師/医師/言語聴覚士

外部リンク

  • 味覚の分類と伝導 (ビジュアル生理学 内の項目)


UpToDate Contents

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  • 1. 口腔病変 oral lesions
  • 2. 口腔扁平苔癬:病因、臨床的特徴、および診断 oral lichen planus pathogenesis clinical features and diagnosis
  • 3. 小児における口腔軟部組織病変 soft tissue lesions of the oral cavity in children
  • 4. 舌裂傷の評価および修復 evaluation and repair of tongue lacerations
  • 5. 幼児および小児における舌小帯短縮(舌たらず) ankyloglossia tongue tie in infants and children

Japanese Journal

  • Laser-Cooking:レーザーカッターを用いた自動調理法の開発
  • 福地 健太郎,富山 彰史,城 一裕
  • 情報処理学会研究報告. HCI, ヒューマンコンピュータインタラクション研究会報告 2011-HCI-144(19), 1-6, 2011-07-21
  • … 全体を加熱するが,提案手法では食材表面の局所的な瞬間加熱を可能とした.さらに画像処理技術を併用することで,食材の位置や形,組成に応じた自動加熱調理を実現した.これらにより,今までにない新しい味や舌触り,装飾を施した料理の創作を支援することができるようになった.また位置あわせやスケーリング処理を自動化することで操作の手間を減らした.将来的には提案手法を応用した自動調理器具を,先端的な料理 …
  • NAID 110008583670
  • 子音に注目した早口言葉の検索
  • 鶴巻 有香,安川 美智子,横尾 英俊
  • 情報処理学会研究報告. SLP, 音声言語情報処理 2011-SLP-86(14), 1-6, 2011-05-09
  • … 滑舌訓練用の類似音の検索を行うことを目的として,日本語の子音の特徴に注目した早口言葉の検索方法を提案する.まず最初に,被験者実験を行い,言い間違いの具体例を調査分析した結果を報告する.次に,言い間違いは特に子音で生じやすいことから子音の特徴に注目した類似文字列の検索を提案する.漢字かな混じりの文字列を読み仮名に変換し,さらに母音の特徴を抽象化する記号体系に文字列を変換することにより,表 …
  • NAID 110008584125
  • 子音に注目した早口言葉の検索
  • 鶴巻 有香,安川 美智子,横尾 英俊
  • 情報処理学会研究報告. 自然言語処理研究会報告 2011-NL-201(14), 1-6, 2011-05-09
  • … 滑舌訓練用の類似音の検索を行うことを目的として,日本語の子音の特徴に注目した早口言葉の検索方法を提案する.まず最初に,被験者実験を行い,言い間違いの具体例を調査分析した結果を報告する.次に,言い間違いは特に子音で生じやすいことから子音の特徴に注目した類似文字列の検索を提案する.漢字かな混じりの文字列を読み仮名に変換し,さらに母音の特徴を抽象化する記号体系に文字列を変換することにより,表 …
  • NAID 110008583966

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舌の病気・異常について。できもの、舌痛症、白斑症、溝状舌、舌苔など。


Related Pictures

舌の役割とつくり、味の感じ方 点 刺 て ん し 舌 に 苺 の前へ 次へ 微笑、一口、唇、口、舌、歯画像1舌の自己診断イメージ 3



★リンクテーブル★
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リンク元「癌」「生活習慣病」「顔面神経」「舌咽神経」「下顎神経」
拡張検索「舌白斑症」「オトガイ舌筋」「外舌筋」

「110H025」

  [★]

  • 1歳6か月の男児。発熱と活気不良のため母親に連れられて来院した。3日前から38.5℃の発熱と皮疹とを認め、昨日かかりつけ医を受診した。咽頭ぬぐい液のA群β溶連菌迅速検査は陰性で、解熱薬が処方され帰宅した。本日から活気不良となり紹介された。体重 15kg。体温 39.2℃。脈拍 140/分、整。血圧 88/56mmHg。活気なし。左頸部に径1.5cmのリンパ節を1個触知する。呼吸音に異常を認めない。体幹や四肢に小紅斑が散在し、BCG接種部位の発赤を認める。
  • 注意すべき診察部位はどれか。
  • a 舌
  • b 毛髪
  • c 歯肉
  • d 鼓膜
  • e 眼瞼結膜


[正答]

A


※国試ナビ4※ [110H024]←[国試_110]→[110H026]

「105B046」

  [★]

  • 78歳の男性。 2週前からの頭痛と微熱とを主訴に来院した。 1週前から食べ物を噛んでいると顎が痛くなるので、柔らかいものを食べているという。体温37.5℃。呼吸数18/分。脈拍80/分、整。血圧138/ mmHg。右側頭部に圧痛を伴う索状物を触知する。
  • この患者で留意すべき診察部位はどれか。
  • a 眼底
  • b 鼓膜
  • c 鼻腔
  • d 舌
  • e 咽頭


[正答]

A


※国試ナビ4※ [105B045]←[国試_105]→[105B047]

「101H038」

  [★]

  • 67歳の男性。嗄声と頸部腫瘤とを主訴に来院した。2か月前から嚥下時痛を自覚していた。20歳代から飲酒と喫煙とを続けている。背側から展開した手術摘出標本の写真を以下に示す。
  • 切除された臓器はどれか。2つ選べ。
  • a. 上咽頭
  • b. 中咽頭
  • c. 下咽頭
  • d. 喉頭
  • e. 舌


[正答]

CD


※国試ナビ4※ [101H037]←[国試_101]→[101H039]

「096E014」

  [★]

  • 症候とそのとらえ方の組合せで誤っているのはどれか。
  • a. ショック-脈拍測定
  • b. 脱水-舌の観察
  • c. 浮腫-脛骨前面圧迫
  • d. 黄疸-眼球結膜の観察
  • e. チアノーゼ-眼瞼結膜の観察

[正答]

E


※国試ナビ4※ [096E013]←[国試_096]→[096E015]

「105I022」

  [★]

  • ヘルパンギーナのアフタが好発する部位はどれか。
  • a 舌
  • b 口角
  • c 口唇
  • d 頬粘膜
  • e 軟口蓋


[正答]

E


※国試ナビ4※ [105I021]←[国試_105]→[105I023]

「100E014」

  [★]

  • チアノーゼを判定する部位で最も適切なのはどれか。
  • a. 眼瞼結膜
  • b. 口唇
  • c. 舌
  • d. 手掌
  • e. 足底

[正答]

B


※国試ナビ4※ [100E013]←[国試_100]→[100E015]

「癌」

  [★]

英
cancer
関
悪性腫瘍


種類

  • 癌腫(carcinoma):上皮性
  • 肉腫(sarcoma):間葉系
  • carcinoma:腺癌(adenocarcinma)、扁平上皮癌(squamous cell carcinoma)、移行上皮癌(transitional cell carcinoma)
  • sarcoma:骨肉腫、横紋筋肉腫、平滑筋肉腫、脂肪肉腫、線維肉腫

Neoplasm Causes Effect
Small cell lung carcinoma ACTH or ACTH-like peptide Cushing’s syndrome
Small cell lung carcinoma and intracranial neoplasms ADH SIADH
Squamous cell lung carcinoma, renal cell carcinoma, breast carcinoma, multiple myeloma, and bone metastasis (lysed bone) PTH-related peptide, TGF-β, TNF-α, IL-1 Hypercalcemia
Renal cell carcinoma, hemangioblastoma Erythropoietin Polycythemia
Thymoma, small cell lung carcinoma Antibodies against presynaptic Ca2+ channels at neuromuscular junction Lambert-Eaton syndrome (muscle weakness)
Leukemias and lymphomas Hyperuricemia due to excess nucleic acid turnover (i.e., cytotoxic therapy) Gout, urate nephropathy
  • 最新癌統計
http://ganjoho.ncc.go.jp/public/statistics/pub/statistics01.html
●2005年の死亡数が多い部位は順に
  1位 2位 3位 4位 5位  
男性 肺 胃 肝臓 結腸 膵臓 結腸と直腸を合わせた大腸は4位
女性 胃 肺 結腸 肝臓 乳房 結腸と直腸を合わせた大腸は1位
男女計 肺 胃 肝臓 結腸 膵臓 結腸と直腸を合わせた大腸は3位
 
●2001年の罹患数が多い部位は順に
  1位 2位 3位 4位 5位  
男性 胃 肺 結腸 肝臓 前立腺 結腸と直腸を合わせた大腸は2位
女性 乳房*1 胃 結腸 子宮*1 肺 結腸と直腸を合わせた大腸は1位
男女計 胃 肺 結腸 乳房*1 肝臓 結腸と直腸を合わせた大腸は2位
*1上皮内がんを含む。


癌の素因となる遺伝子

HIM.494
Table 79-1 Cancer Predisposition Syndromes and Associated Genes
Syndrome Gene Chromosome Inheritance Tumors
ataxia telangiectasia ATM  11q22-q23 AR breast cancer
autoimmune lymphoproliferative syndrome FAS 10q24 AD lymphomas
FASL 1q23  
Bloom syndrome BLM  15q26.1 AR cancer of all types
Cowden syndrome PTEN  10q23 AD breast, thyroid
familial adenomatous polyposis APC  5q21 AD intestinal adenoma, colorectal cancer
familial melanoma p16INK4 9p21 AD melanoma, pancreatic cancer
familial Wilms tumor WT1  11p13 AD pediatric kidney cancer
hereditary breast/ovarian cancer BRCA1 17q21 AD breast, ovarian, colon, prostate
BRCA2 13q12.3  
hereditary diffuse gastric cancer CDH1 16q22 AD stomach cancers
hereditary multiple exostoses EXT1 8q24 AD exostoses, chondrosarcoma
EXT2 11p11-12  
hereditary prostate cancer HPC1 1q24-25 AD prostate carcinoma
hereditary retinoblastoma RB1 13q14.2 AD retinoblastoma, osteosarcoma
hereditary nonpolyposis colon cancer (HNPCC) MSH2 2p16 AD colon, endometrial, ovarian, stomach, small bowel, ureter carcinoma
MLH1 3p21.3  
MSH6 2p16  
PMS2 7p22  
hereditary papillary renal carcinoma MET  7q31 AD papillary renal tumor
juvenile polyposis SMAD4 18q21 AD gastrointestinal, pancreatic cancers
Li-Fraumeni TP53 17p13.1 AD sarcoma, breast cancer
multiple endocrine neoplasia type 1 MEN1  11q13 AD parathyroid, endocrine, pancreas, and pituitary
multiple endocrine neoplasia type 2a RET  10q11.2 AD medullary thyroid carcinoma, pheochromocytoma
neurofibromatosis type 1 NF1  17q11.2 AD neurofibroma, neurofibrosarcoma, brain tumor
neurofibromatosis type 2 NF2  22q12.2 AD vestibular schwannoma, meningioma, spine
nevoid basal cell carcinoma syndrome (Gorlin's syndrome) PTCH 9q22.3 AD basal cell carcinoma, medulloblastoma, jaw cysts
tuberous sclerosis TSC1 9q34 AD angiofibroma, renal angiomyolipoma
TSC2 16p13.3  
von Hippel–Lindau VHL  3p25-26 AD kidney, cerebellum, pheochromocytoma
癌遺伝子、癌抑制遺伝子

癌の危険因子

生活習慣病#生活習慣病などのリスクファクターを改変
疾患 危険因子 防御因子
悪性腫瘍 胃癌 塩辛い食品、喫煙、くん製製品、ニトロソアミン土壌、腸上皮化生、Helicobacter pyroli ビタミンC、野菜、果実
食道癌 喫煙、飲酒、熱い飲食物 野菜、果実
結腸癌 高脂肪食、肉食、低い身体活動、腸内細菌叢の変化、遺伝(家族性大腸腺腫症)  
肝癌 HBVキャリア・HCVキャリア、アフラトキシン、住血吸虫、飲酒  
肺癌 喫煙(特に扁平上皮癌)、大気汚染、職業的暴露(石綿(扁平上皮癌、悪性中皮腫)、クロム) 野菜、果実
膵癌 高脂肪食、喫煙  
口腔癌 喫煙(口唇・舌-パイプ)、ビンロウ樹の実(口腔、舌)、飲酒  
咽頭癌 EBウイルス(上咽頭癌)、飲酒  
喉頭癌 喫煙、男性、アルコール  
乳癌 高年初産、乳癌の家族歴、肥満、未婚で妊娠回数少ない、無授乳、脂肪の過剰摂取、低年齢初経、高年齢閉経 母乳授乳
子宮頚癌 初交年齢若い、早婚、多産、性交回数が多い(売春)、貧困、不潔]、HSV-2、HPV、流産、人工妊娠中絶回数が多い  
子宮体癌 肥満、糖尿病、ピル、エストロゲン常用、未婚、妊娠回数少ない、乳癌後のタモキシフエン内服  
膀胱癌 喫煙、鎮痛剤乱用、ビルハルツ住血吸虫、サッカリン、防腐剤  
皮膚癌 日光(紫外線)、ヒ素(Bowen病)  
白血病 放射線、ベンゼン、地域集積性(ATL)、ダウン症(小児白血病)  
骨腫瘍 電離放射線  
甲状腺癌 ヨード欠乏または過剰  

「生活習慣病」

  [★]

英
lifestyle-related disease


  • 古くは成人病

生活習慣病などのリスクファクター (サブノート.155 改変)

疾患 危険因子 防御因子
悪性腫瘍 胃癌 塩辛い食品、喫煙、くん製製品、ニトロソアミン土壌、腸上皮化生、Helicobacter pyroli ビタミンC、野菜、果実
食道癌 喫煙、飲酒、熱い飲食物 野菜、果実
結腸癌 高脂肪食、肉食、低い身体活動、腸内細菌叢の変化、遺伝(家族性大腸腺腫症)  
肝癌 HBVキャリア・HCVキャリア、アフラトキシン、住血吸虫、飲酒  
肺癌 喫煙(特に扁平上皮癌)、大気汚染、石綿(扁平上皮癌、悪性中皮腫) 野菜、果実
膵癌 高脂肪食、喫煙  
口腔癌 喫煙(口唇・舌-パイプ)、ビンロウ樹の実(口腔、舌)、飲酒  
咽頭癌 EBウイルス(上咽頭癌)、飲酒  
喉頭癌 喫煙、男性、アルコール  
乳癌 高年初産、乳癌の家族歴、肥満、未婚で妊娠回数少ない、無授乳、脂肪の過剰摂取、低年齢初経、高年齢閉経 母乳授乳
子宮頚癌 初交年齢若い、早婚、多産、性交回数が多い(売春)、貧困、不潔]、HSV-2、HPV、流産、人工妊娠中絶回数が多い  
子宮体癌 肥満、糖尿病、ピル、エストロゲン常用、未婚、妊娠回数少ない、乳癌後のタモキシフエン内服  
膀胱癌 喫煙、鎮痛剤乱用、ビルハルツ住血吸虫、サッカリン、防腐剤  
皮膚癌 日光(紫外線)、ヒ素(Bowen病)  
白血病 放射線、ベンゼン、地域集積性(ATL)、ダウン症(小児白血病)  
骨腫瘍 電離放射線  
甲状腺癌 ヨード欠乏または過剰  
バーキットリンパ腫 EBウイルス  
循環器疾患 脳出血 高血圧、重筋肉・夜勤労働、蛋白摂取不足、低アルブミン血症、食塩、家族歴、初老期の男、過度の習慣性飲酒、ストレス、寒冷  
脳梗塞 高血圧、運動不足、糖尿病、肥満、食塩、喫煙、家族歴、加齢、高脂血症 有酸素運動
虚血性心疾患 高血圧、高脂血症、喫煙、HDLコレステロール低値、糖尿病、肥満、過度の飲酒、運動不足、年齢、性、ストレス 適度の飲酒
高血圧疾患 寒冷、食塩、肥満、飲酒、カリウム(野菜、果物)の摂取不足、ストレス 減量
2型糖尿病 家族歴、肥満、脂肪の過剰摂取、運動不足、喫煙、薬剤(降圧薬etc.)  
肝硬変 HCV、HBV、飲酒(多量)  

「顔面神経」

  [★]

英
facial nerve
ラ
nervus facialis
同
第VII脳神経, 第七脳神経, 第7脳神経, CN VII, cranial nerve VII, seventh cranial nerve
関
中間神経、脳神経
  • 図:N.117(全体) N.108,111,112(脳幹から出るところ)
  • 特殊感覚性と臓性運動性の線維は中間神経として顔面神経から分かれて脳幹から出ている (KL.648)
一般感覚性 臓性感覚性 特殊感覚性 体性運動性 臓性運動性 鰓弓運動性 神経細胞 ○-< 節後ニューロン 分布と機能
中枢神経外 中脳 橋 延髄 脊髄
○           膝神経節           外耳道の皮膚の感覚
    ○       膝神経節           舌の2/3,口腔底、口蓋の味覚
        ○       ○     翼口神経節、顎下神経節 副交感神経:顎下腺、舌下腺、涙腺、鼻と口蓋の腺
          ○     ○       支配筋:顔の表情筋、中耳のアブミ骨、茎突舌骨筋、顎二腹筋の後腹、広頚筋

由来

支配

走行

  • 顔面神経は橋の後縁から出て、内耳神経と共に側頭骨錐体の後面にある内耳孔から内耳道に入る。内耳道の底で内耳神経と分かれて顔面神経管に進入し、直角に曲がり、鼓室の後壁に沿って弓状に下行して、茎乳突孔から頭蓋底の外面に出る (KL.648)

枝 (KL.649, N.117)

  • 1. 大錐体神経
  • 2. アブミ骨筋神経
  • 3. 鼓索神経
  • 4. 終枝

頭蓋からの出口

  • 内耳道、顔面神経管、茎乳突孔

臨床関連

  • 顔面神経麻痺
  • Bell麻痺



Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.

「舌咽神経」

  [★]

英
glossopharyngeal nerve (B), CN IX
関
舌、脳神経
  • 頚静脈孔から頭蓋を出る。迷走神経、副神経も


一般感覚性 臓性感覚性 特殊感覚性 体性運動性 臓性運動性 鰓弓運動性 神経細胞(中枢神経外) 神経細胞(中脳) 神経細胞(橋) 神経細胞(延髄) 神経細胞(脊髄) ○-< 節後ニューロン 頭蓋からの出口 分布と機能
○           脳神経IXの下神経節           頚静脈孔 外耳からの皮膚感覚
  ○         脳神経IXの上神経節           耳下腺、頸動脈小体、頸動脈洞、咽頭、中耳からの臓性感覚
    ○       脳神経IXの下神経節           舌の後ろ1/3からの味覚
        ○         ○   耳神経節 副交感神経:耳下腺
          ○       ○     支配筋:茎突咽頭筋(嚥下を助ける)

「下顎神経」

  [★]

英
mandibular nerve (KL,KH)
ラ
nervus mandibularis
関
ガッセル神経節


一般感覚性 臓性感覚性 特殊感覚性 体性運動性 臓性運動性 鰓弓運動性 神経細胞(中枢神経外) 神経細胞(中脳) 神経細胞(橋) 神経細胞(延髄) 神経細胞(脊髄) ○-< 節後ニューロン 頭蓋からの出口 分布と機能
○           三叉神経節           卵円孔 下唇を含む下顎と顔の外側部の皮膚、下顎の歯、顎関節、口の粘膜、舌の2/3の感覚
          ○     ○       卵円孔 支配筋:咀嚼筋、顎舌骨筋、顎二腹筋の前腹、口蓋帆張筋、鼓膜張筋
  • 三叉神経の枝のうち、唯一運動性の神経を有する。かつ、最大枝

由来

  • 三叉神経(CN V)

支配

走行

  • 三叉神経から分枝した後、卵円孔を通って側頭下窩に出る。

枝 (KL.645,646)

  • 硬膜枝:棘孔を通って
  • 内側翼突筋への枝
  • anterior trunk
  • 頬神経 ← 感覚神経
  • 咀嚼筋への枝 ←運動神経
  • 深側頭神経 ←運動神経
  • 外側翼突筋への枝 ←運動神経
  • posterior trunk
  • 耳介側頭神経 ← 感覚神経
  • 舌神経 ← 感覚神経
  • 下歯槽神経 ← 感覚神経
  • 顎舌骨筋神経 ←運動神経

「舌白斑症」

  [★]

英
lingual leukoplakia, tongue leukoplakia
同
舌白板症
関
白板症

「オトガイ舌筋」

  [★]

英
genioglossus (K)
関
舌筋群

カテゴリ

外舌筋>:外舌筋

「外舌筋」

  [★]

英
extrinsic muscle of tongue
関
舌筋群
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