- 英
 
- central nervous system, CNS (M)
 
- 関
 
- 神経系、末梢神経
 
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/11/09 14:50:26」(JST)
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中枢神経系(ちゅうすうしんけいけい、Central nervous system)とは、神経系の中で多数の神経細胞が集まって大きなまとまりになっている領域である。逆に、全身に分散している部分は末梢神経系という。脊椎動物では脳と脊髄が中枢神経となる。脊髄は背側の体腔に位置し、脳は頭蓋腔の中にある。どちらも髄膜に覆われている。また脳は頭蓋骨、脊髄は脊椎骨にも守られている。
中枢神経系の模式図。1:脳、2:中枢神経系、3:脊髄
 
 
 
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 目次
- 1 構成
 
- 2 機能
 
- 3 発達
 
- 4 神経解剖学
 
- 5 進化
 
- 6 外部リンク
 
 
 | 
構成
神経系は全身の神経細胞がつながり合ったものであるが、ほとんどの動物ではその中に神経細胞が多数集まってまとまりをなす部分がある。これが中枢神経系であり、これを持つものを集中神経系、持たないものを散在神経系という。散在神経系は刺胞動物に見られるが、この類でも口を囲んでややまとまった神経索が見られる。
多くの動物では頭部に塊状のまとまりである脳、および体軸に沿って神経索が伸びる。また、神経索の要所要所にまとまりとなった神経節を形成するものもある。
機能
1950年代にはサイバネティックスの強い影響を受け、中枢神経系は、感覚器から入力された情報を計算し、その結果を運動器から出力する情報処理装置だと考えられていた。しかし現在では、感覚器が十分発達する前から運動器は活動することから、感覚器だけが運動器に影響を与えるとは考えられていない。これにより、中枢神経系を自律システムとする考えが出てきた。
発達
発達中の胎児では、中枢神経系は外胚葉の一部である神経板から発達する。胚の発生に従って神経板は折りたたまれ、神経管を形成する。神経管の内腔には脳室系ができる。神経管は分化し、最初に脳と脊髄に分かれる。続いて脳は前脳と脳幹に分かれる。最後に前脳から大脳と間脳、脳幹から中脳と菱脳が分化し、脳が完成する。
神経解剖学
詳細は「神経解剖学」を参照
大脳からは線条体、海馬、大脳新皮質が発生し、その腔は脳側室となる。間脳からは視床腹部、視床下部、視床、視床上部が発生し、その腔は第三脳室となる。中脳からは中脳蓋、視蓋前域、大脳脚が発生し、その腔は中脳水道となる。菱脳からは橋、小脳、延髄が発生し、その腔は第四脳室となる。
| 中枢神経系 | 
脳 | 
前脳 | 
大脳 | 
嗅脳,へんとう,線条体,海馬,大脳新皮質 | 
| 間脳 | 
視床上部,視床,視床下部,視床腹部,下垂体,松果体,第三脳室 | 
| 脳幹 | 
中脳 | 
中脳蓋,大脳脚,視蓋前域,中脳水道 | 
| 菱脳 | 
後脳 | 
橋,小脳, | 
| 髄脳 | 
延髄 | 
| 脊髄 | 
進化
中枢神経系の基本的な構造は、脊椎動物については進化を通じて保存されているが、進化の大きな傾向としては、大脳の発達が挙げられる。例えば爬虫類の脳では、大脳は大きな嗅球の付属物に過ぎないのに対して、哺乳類では中枢神経系の大部分を占める。ヒトでは、大脳は間脳と中脳の大部分を覆うまでになっている。異なる種の脳のサイズの相対成長の研究では、ネズミからクジラまで連続性が現れ、中枢神経系の進化の様子が伺える。
外部リンク
- 中枢神経系の構成と病態 (ビジュアル生理学 内の項目)
 
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人体解剖学 | 
 
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| 運動器系 | 
 骨系 - 靭帯系 - 筋系 
 | 
 
 | 
 
| 循環器系 | 
 血管系 - リンパ系 
 | 
 
 | 
 
| 神経系 | 
 中枢神経系 - 末梢神経系 
 | 
 
 | 
 
| 臓器系 | 
 消化器系 - 呼吸器系 - 内分泌器系 - 生殖器系 - 泌尿器系 
 | 
 
 | 
 
| 免疫系 | 
 - 
 | 
 
 | 
 
| 感覚器系 | 
 視覚器系 - 聴覚器系 - 嗅覚器系 - 外皮系 
 | 
 
 
 | 
| 
神経系 | 
 
 | 
 
| 
 脳 | 脊髄 | 中枢神経系 | 末梢神経系 | 体性神経系 | 自律神経系 | 交感神経系 | 副交感神経系 
 | 
 
 
 | 
 
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 鵜沢 顕之,ウザワ アキユキ,Akiyuki UZAWA,森 雅裕,モリ マサヒロ,Masahiro MORI,桑原 聡,クワバラ サトシ,Satoshi KUWABARA
 
- 千葉医学雑誌 87(6), 291-294, 2011-12-01
 
- … 近年,多発性硬化症(multiple sclerosis: MS)から分離独立した疾患である視神経脊髄炎(neuromyelitis optica: NMO)は,視神経と脊髄を中心に中枢神経系に重度の炎症性病変を生じる疾患で,2004年にNMO患者の血清中の疾患特異マーカーであるNMO-IgG(抗aquaporin-4抗体)が発見されて以降,両疾患の相違が注目されるようになり,世界中で多くの研究がなされてきている。 …
 
- NAID 120003750705
 
- 解熱後に意識障害を呈した男児 (特集 症例に学ぶ--小児放射線カンファレンス) -- (中枢神経系・脊椎)
 
Related Links
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- 脊髄と脳をあわせて中枢神経系(Central Nervous System:CNS)といいます。中枢神経系は末梢からの刺激による反射中枢として働いたり、統合する機能を持ちます。また脳は記憶、情動、意志決定などの機能を持っています。
 
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★リンクテーブル★
  [★]
- 中枢神経系の一部の髄鞘染色 ( Kluver-Barrera染色 )標本 (別冊 No. 2)を別に示す。髄鞘が青く染色されている。
 
- この部位と関係が深い機能はどれか。
 
[正答]
※国試ナビ4※ [108G021]←[国試_108]→[108G023]
  [★]
[正答]
※国試ナビ4※ [096G029]←[国試_096]→[096G031]
  [★]
- ☆case33 頭痛と混乱
 
- ■glossary
 
- accompany
 
- vt.
 
- (人)と同行する、(人)に随行する。(もの)に付随する。~と同時に起こる。~に加える(添える、同封する)(with)
 
- slurred n. 不明瞭
 
- 強直間代痙攣 tonic-clonic convulsion
 
-  意識消失とともに全身の随意筋に強直痙攣が生じ(強直痙攣期tonic convulsion)、次いで全身の筋の強直と弛緩とが律動的に繰り返される時期(間代痙攣期clonic convulsion)を経て、発作後もうろう状態を呈する一連の発作。
 
- ■症例
 
- 28歳、女性 黒人 南アフリカ 手術室看護師 ロンドン住在
 
- 主訴:頭痛と混乱
 
- 現病歴:過去3週間で頭痛が続いており、ひどくなってきた。現在も頭痛が持続しており、頭全体が痛い。友人曰く「過去六ヶ月で体重が10kg減っていて、最近、混乱してきたようだ」。発話は不明瞭。救急室にいる間に強直間代痙攣を起こした。
 
- ・診察 examination
 
- やせている。55kg。38.5℃。口腔カンジダ症(oral candidiasis)。リンパ節腫脹無し。心血管、呼吸器系、消化器系正常。痙攣前における神経検査では時間、場所、人の見当識無し。神経局所症状無し(no focal neurological sign)。眼底両側に乳頭浮腫有り。
 
- ・検査 investigation
 
- 血算:白血球増多
 
- 血液生化学:ナトリウム低下
 
- CT:供覧
 
- ■キーワード&着目するポイント
 
- ・口腔カンジダ症(oral candidiasis)
 
- ・頭痛、精神症状、強直間代痙攣
 
- ・眼底両側に乳頭浮腫
 
- ・CT所見
 
- ・低ナトリウム血症は二次的なもの
 
- ■アプローチ
 
- ・口腔カンジダ症(oral candidiasis) → 細胞免疫低下状態(DM、免疫抑制、AIDSなど) or 常在細菌叢の攪乱(長期の抗菌薬の使用)
 
-  ・The occurrence of thrush in a young, otherwise healthy-appearing person should prompt an investigation for underlying HIV infection.(HIM.1254)
 
-  ・More commonly, thrush is seen as a nonspecific manifestation of severe debilitating illness.(HIM.1254)
 
- ・精神症状、強直間代痙攣 → 一次的、あるいは二次的な脳の疾患がありそう
 
- ・頭痛 → 漠然としていて絞れないが、他の症状からして機能性頭痛ではなく症候性頭痛っぽい。
 
- ・眼底両側に乳頭浮腫 → 脳圧亢進の徴候 → 原因は・・・脳腫瘍、ことにテント下腫瘍と側頭葉の腫瘍、クモ膜下出血、脳水腫など、そのほか、眼窩内病変、低眼圧などの局所的要因、悪性高血圧、血液疾患、大量出血、肺気腫などの全身的要因 (vindicate本のp342も参考になる)
 
-  ・頭痛と脳圧亢進 → 頭蓋内圧占拠性病変、脳炎(IMD.274)
 
- ・CT所見 → ringformの病変、脳浮腫、脳圧亢進
 
- ・低ナトリウム血症 → 脳ヘルニアに続発して起こることがあるらしい。実際には下垂体にトキソプラズマによる病変が形成されることにより起こりうる。
 
- ・そのほか出身地、体重減少もHIVを疑わせる点
 
- パターン認識でHIV + 精神症状 + てんかん発作(強直間代痙攣) + 脳圧亢進 + CT所見 = 一番ありそうなのはToxoplasma gondiiによるトキソプラズマ脳症 cerebral toxoplasosis (トキソプラズマ脳炎 toxoplasmic encephalitis)
 
- ■Toxoplasma gondii
 
-  原虫 胞子原虫類
 
- (感染予防学 080521のプリント、CASES p,92、HIM p.1305-)
 
- ・疫学:西洋では30-80%の成人がトキソプラズマの感染の既往がある・・・うぇ(CASES)。日本では10%前後(Wikipedia)。
 
- ・生活環
 
-  ・終宿主:ネコ:ネコの小腸上皮細胞で有性・無性生殖 糞便にオーシストの排泄
 
-  ・中間宿主:ヒト.ブタを含むほ乳類と鳥類:無性生殖で増殖、シストの形成
 
-    急性期の増殖盛んな急増虫体tachyzoiteとシスト内の緩増虫体bradyzoite
 
- ・病原、病因 phathogenesis
 
-  ・緩増虫体(bradyzoite)、接合子嚢(oocyst)
 
- ・感染経路
 
-  1. オーシストの経口摂取
 
-  2. 中間宿主の生肉中のシストの経口摂取
 
-  3. 初感染妊婦からの経胎盤感染。既感染なら胎盤感染しないらしい(HIM.1306)
 
-  (4)移植臓器、輸血。確率は低い(at low rate)(HIM.1306)
 
- ・病態
 
-  1. 先天性トキソプラズマ症 congenital toxoplasmosis
 
-    ①網脈絡膜炎、 ②水頭症、 ③脳内石灰化、 ④精神・運動障害
 
-  2. 後天性トキソプラズマ症 acquired toxoplasmosis
 
-   (1) 健常者
 
-    ・多くは不顕性感染。発熱、リンパ節腫脹、皮疹(rash)
 
-    ・(少数例)筋肉痛、暈疼痛、腹痛、斑状丘疹状皮疹(maculopapular rash)、脳脊髄炎、混乱(HIM.1308)
 
-    ・(まれ)肺炎、心筋炎、脳症、心膜炎、多発筋炎
 
-    ・網膜、脈絡叢に瘢痕や、脳に小さい炎症性の病変を残すことあり(CASES)。
 
-    ・急性感染の症状は数週間で消失 筋肉や中枢神経系に緩増虫体が残存
 
-   (2)HIV感染者、臓器移植例、がん化学療法例
 
-    シスト内緩増虫体→急増虫体→播種性の多臓器感染
 
-    AIDSでは、トキソプラズマ性脳炎が指標疾患 AIDS-defineing illness(CASES)
 
- ・治療
 
-  (日本)アセチルスピラマイシン、ファンシダール(感染予防学 080521)
 
- ■トキソプラズマ脳炎 toxoplasmic encephalitis、トキソプラズマ脳症 cerebral toxoplasosis
 
- ・症状
 
-  発熱、頭痛、混乱m、痙攣、認知の障害、局所神経徴候(不全片麻痺、歯垢、脳神経損傷、視野欠損、感覚喪失)(CASES)
 
- ・画像検査
 
-  (CT,MRI)多発性、両側性、ring-enhancing lesion、特に灰白質-白質境界、大脳基底核、脳幹、小脳が冒されやすい(CASES)
 
- ・鑑別診断(臨床症状・画像診断の所見で)
 
-  リンパ腫、結核、転移性脳腫瘍(CASES)
 
- ・病歴と画像所見からの鑑別診断
 
-  リンパ腫、結核、転移性腫瘍
 
- ?
 
- このCTがcerebral toxoplasmosisに特徴的かは不明
 
- □最後に残る疑問
 
-  AIDSでWBC(leukocyte)の数はどうなるんだろう???AIDSの初診患者ではWBCが低い人が多いらしいし()、HIVはCD4+ T cellとmacrophageに感染して殺すから、これによってB cellは減るだろうし、CD8+ T cellも若干減少するだろうからWBCは減るんじゃないか?!好中球はAIDSとは関係ない?好中球は他の感染症に反応性に増加している?ちなみに、好酸球は寄生虫(原虫)の感染のために増える傾向にあるらしい(HIMのどこか)。
 
- スルファジアジン
 
- sulfadiazine
 
- ピリメタミン
 
- pyrimethamine
 
- 葉酸拮抗剤である。
 
- サルファ剤と併用され、抗トキソプラズマ薬、抗ニューモシチス・カリニ薬として相乗的に働く。
 
- ST合剤
 
- SMX-TMP
 
- スルファメトキサゾール・トリメトプリム合剤 sulfamethoxazole and trimethoprim mixture
 
- □AIDSの定義(http://en.wikipedia.org/wiki/CDC_Classification_System_for_HIV_Infection_in_Adults_and_Adolescents)
 
- A CD4+ T-cell count below 200 cells/μl (or a CD4+ T-cell percentage of total lymphocytes of less than 14%).
 
- or he/she has one of the following defining illnesses:
 
- 
- 01. Candidiasis of bronchi, trachea, or lungs
 
- 02. Candidiasis esophageal
 
- 03. Cervical cancer (invasive)
 
- 04. Coccidioidomycosis, disseminated or extrapulmonary
 
- 05. Cryptococcosis, extrapulmonary
 
- 06. Cryptosporidiosis, chronic intestinal for longer than 1 month
 
- 07. Cytomegalovirus disease (other than liver, spleen or lymph nodes)
 
- 08. Encephalopathy (HIV-related)
 
- 09. Herpes simplex: chronic ulcer(s) (for more than 1 month); or bronchitis, pneumonitis, or esophagitis
 
- 10. Histoplasmosis, disseminated or extrapulmonary
 
- 11. Isosporiasis, chronic intestinal (for more than 1 month)
 
- 12. Kaposi's sarcoma
 
- 13. Lymphoma Burkitt's, immunoblastic or primary brain
 
- 14. Mycobacterium avium complex
 
- 15. Mycobacterium, other species, disseminated or extrapulmonary
 
- 16. Pneumocystis carinii pneumonia
 
- 17. Pneumonia (recurrent)
 
- 18. Progressive multifocal leukoencephalopathy
 
- 19. Salmonella septicemia (recurrent)
 
- 20. Toxoplasmosis of the brain
 
- 21. Tuberculosis
 
- 22. Wasting syndrome due to HIV
 
 
- People who are not infected with HIV may also develop these conditions; this does not mean they have AIDS. However, when an individual presents laboratory evidence against HIV infection, a diagnosis of AIDS is ruled out unless the patient has not:
 
- 
 
- AND
 
- □AIDSのステージング
 
- ■参考文献
 
- HIM = Harrison's Principles of Internal Medicine 17th Edition
 
- CASES = 100 Cases in Clinical Medicine Second edition
 
- IMD = 内科診断学第2版
 
  [★]
- ☆case79 混乱
 
- 79歳 女性
 
- 主訴:混乱
 
- 現病歴:5年前より高血圧と診断され薬物で加療中であった。混乱がひどくなってきたと訴え娘と来院。娘の話では3週間前より混乱の症状が始まっており、以前は認知機能に問題は無かった。患者は食欲の減退、頭痛、筋痙攣(muscle cramp)も訴えていた。高血圧の治療は診断時よりアテノロールを服用していたが四肢の冷感をうったえて2ヶ月前に中止、ベンドロフルメチアジド1日2.5mgに切り替え特に問題なかった。
 
- 生活歴:単身であり、近くに娘が住んでいる。
 
- 嗜好歴:飲酒、喫煙共に無し。
 
- 服用薬:服用薬無し。近所の薬品屋で購入したビタミン剤は飲んでいる。
 
- 身体所見 examination
 
-  皮膚のツルゴール正常。脈拍 80/分、整。血圧 146/90 mmHg。頚静脈圧:正常。異常心音認めず。末梢の浮腫無し。呼吸器系、消化器系異常なし。abbreviated mental test scoreは6/10。時間と場所の見当識無し。局所神経症状無し。眼底に銀線動脈とarteriovenous nippingを認める。乳頭浮腫は認めない。
 
- 検査所見 investigations
 
-  低ナトリウム血症、軽度の低カリウム血症、クレアチニン軽度低下、尿浸透圧低下。
 
- 問診(S)
 
-  混乱(程度は次第に重度に)
 
-  食欲減退
 
-  頭痛
 
-  筋痙攣
 
-  高血圧
 
-  アテノロール服用(5年前より2ヶ月前まで。服用により四肢が出る)中止後、ベンドロフルメチアジド服用
 
- 身体所見(O)
 
-  高血圧(146/90mmg) → Japanの基準だとI度高血圧(YN.C-162)
 
-  abbreviated mental test score: 6/10 → 認知症/譫妄疑い
 
-  眼底にsilver-wiringとarteriovenous nippingを認め乳頭浮腫を認めない (YN.C-165)
 
-  (陰性所見)
 
-  ツルゴールは正常 → 脱水を否定
 
-  高血圧以外の循環器疾患は否定的?、呼吸器、消化器系は正常らしい
 
-  場所にと時間に関する見当識がないのでJCSだと2
 
-  局所神経症状なし → 中枢神経系の疾患は考えづらい?
 
- 検査(O)
 
-  低ナトリウム血症、軽度の低カリウム血症、クレアチニン軽度低下、尿浸透圧低下。
 
- ----------------
 
- ■チアジド系利尿薬
 
-  ・副作用は?
 
-   低カリウム血症、耐糖能低下、高尿酸血症、高カリウム血症、アルカローシス、GFR↓。(YN.C-62)
 
-  ・禁忌は?
 
-   無尿、腎不全、糖尿病、高脂血症。(YN.C-62)
 
-  ・特徴(医学用語辞典より)
 
-   ・降圧利尿薬として本態性高血圧症に対する第一選択薬の1つとして用いられる。
 
-   ・有効率が高いこと、至適用量の個人差が少ないこと、効果の発現が緩徐で過度の降圧を来さないことなどの利点を有している。
 
-  ・ベンドロフルメチアジド bendroflumethiazide
 
-   チアジド系利尿薬の一種
 
- ■アテノロール(YN.C-64)
 
-  ・β1選択性β遮断薬。
 
-  ・心臓のβ1受容体に選択的に作用し、本態性高血圧症、狭心症、頻脈性不整脈に対して有用性が認められている。
 
- ■学習事項
 
-  ・混乱(confusion)をきたす疾患を鑑別してみよう
 
- ■abbreviated mental test score (en wikipediaより)
 
-  ・1972年にHodkinsonが老人の認知症の可能性について、迅速に評価できる手法として紹介。
 
-  ・認知症以外にも、混乱や認知機能障害の評価にも使われている。
 
-  ・10の項目があって、答えられると1点。6点以下でdelirium(譫妄)やdementia(認知症)が疑われる。
 
-  ・年齢、今何時、住所を覚えてもらい最後に聞く、今何年、病院名/家の住所、二人の人の認知、誕生日、世界大戦が始まった年、現在の王?の名前、20から1までカウントダウン
 
- ■診断
 
-  利尿薬による低ナトリウム血症
 
-   利尿剤による低ナトリウム血症は治療開始後2,3週間以内に起こりやすい。
 
-   NSAIDも服用している老年女性に多い(NSAIDは水の排泄を抑制)
 
-    メカニズム?:NSAIDはプロスタグランジンの生成を阻害 → レニン分泌↓ → 輸出細動脈は拡張したまま → GFR低下 → 水の排泄がうまくいかないのだろうか。
 
- ■血漿浸透圧を計算してみよう
 
-  2 x ([Na+] + [K+]) + [urea] + [glucose] [単位:mOsmol/kg]
 
- ■低ナトリウム血症(YN.D-138)
 
  [★]
- 英
 
- histamine receptor
 
- 関
 
- ヒスタミン、抗ヒスタミン薬、受容体
 
- H1R:平滑筋、血管内皮、神経→血管拡張、血管透過性↑、気管収縮、知覚神経刺激によるかゆみ・痛み
 
- H2R:胃、心臓、中枢、リンパ→胃酸分泌促進
 
- H3R:中枢、気道、消化管。ヒスタミン合成やNeuro transmitterの遊離抑制
 
- H4R:リンパ球をはじめとする免疫炭層細胞、骨髄、脾臓。機能は不明
 
- H1Rはα1受容体と似ている。Gαqと共役している
 
- H2Rはβ1受容体と似ている。Gαsと共役している
 
ヒスタミン受容体 (GOO.630)
  [★]
- 英
 
- spinal nerve (M), spinal nerves
 
- ラ
 
- nervi spinales
 
- 関
 
- 脊髄、神経根、感覚神経節
 
定義
脊髄神経の支配領域(SOR.441,476)
上肢
| 支配神経根
 | 
責任椎間高位
 | 
深部反射
 | 
感覚領域
 | 
支配筋
 | 
支配運動
 | 
| C5
 | 
C4-5
 | 
三角筋腱反射、上腕二頭筋腱反射
 | 
上腕外側
 | 
三角筋
 | 
肩の外転
 | 
| C6
 | 
C5-6
 | 
上腕二頭筋腱反射、腕橈骨筋腱反射
 | 
前腕外側、1-2指
 | 
上腕二頭筋
 | 
肘屈曲、手関節背屈
 | 
| C7
 | 
C6-7
 | 
上腕三頭筋腱反射
 | 
3指
 | 
上腕三頭筋
 | 
肘伸展、手関節掌屈
 | 
| C8
 | 
C7-C8
 | 
なし
 | 
4-5指
 | 
指屈筋
 | 
手指開閉
 | 
下肢
  [★]
- 英
 
- psychotropic drug, psychotropic drugs, psychotropic agent, psychoactive drug, psychotropic, psychotropics
 
- 関
 
- 精神疾患
 
- 中枢神経系に作用して精神機能に影響を及ぼす薬物の総称
 
向精神薬に含まれる薬物
-
  [★]
- 英
 
- central nervous system leukemia
 
- 同
 
- CNS白血病 CNS leukemia
 
- 関
 
- 小児急性白血病
 
  [★]
- 英
 
- primary central nervous system vasculitis
 
  [★]
- 英
 
- central nervous system shunt infections
 
  [★]
- 英
 
- central nervous system inflammation
 
  [★]
- 英
 
- central nervous system acidosis
 
  [★]
- 英
 
- nerve
 
- ラ
 
- nervus
 
- 関
 
- ニューロン
 
解剖で分類
- 中枢神経 central nervous systen CNS
 
- 末梢神経 peripheral nervous system PNS
 
情報で分類
- 感覚神経 sensory nerve = 求心性線維 afferent nerve
 
- 運動神経 motor nerve = 遠心性線維 efferent nerve
 
機能で分類
- 体性神経 somatic nervous system SNS
 
- 自律神経 autonomic nervous system ANS
 
  [★]
- 関
 
- 一連、菌株、緊張、系統、系列、シリーズ、歪み、連続、システム、体系、体制、方式、筋挫傷
 
  [★]
- 英
 
- center、central
 
- 関
 
- センター、中央、中心、中心性、中心的、中枢神経性、中枢性、中枢的、中央に置く。末梢
 
  [★]
- 英
 
- nervous system
 
構造的分類
機能的分類
  [★]
- 英
 
- central nervous system
 
- ラ
 
- systema nervorum centrale
 
- 関